家族留学奮闘記

家族留学奮闘記

2023.10.17
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テーマ: ☆留学中☆(2566)
カテゴリ: 留学情報
応募してまもなくプログラムコーディネーターからメールを受け取った。そのメールを読んで驚愕した。

--------------(Some changes are added to the original message)
Thank you for continuing in the process to become ....! We are grateful for your time in preparing for this commitment.

You are required to obtain and submit 4 mandatory background clearances :
1. Child Abuse History Clearance
2. State Criminal History Check
3. FBI Background Check
4. Madated Reporter Training Certificate



海外でボランディア経験がない私にとってこの最初の文面は衝撃だった。ボランティアの応募なのになぜ日本のアルバイトよりはるかに要件が厳しいのだろうか。日本のアルバイトで身の潔白を証明する書類の提出を求められた話など聞いたことがない。ただここは日本ではなくアメリカだ。日本の当たり前を相手に押し付けても通じない。「郷に入れば郷に従え」の精神で淡々と対応するしかなさそうだ。この4つの書類を揃えるのにどれほど苦労したか備忘録として残しておきたい。

1. Child Abuse History Clearance
これは過去に児童虐待をしていないことを証明するために必要らしい。アメリカに長期滞在したことがない留学生の私がわざわざ州の児童福祉課のHPでアカウントを作って書類の発行手続きをするのはおかしな話だが国内外問わず応募した学生は提出が義務付けられているので仕方なく発行手続きを行なった。なお条件を満たしていたので発行手数料は無料であった。私の何を調べたのかわからないが、オンラインで申請して約5分後には"Your clearance application has been updated with the results of our review."の文で始めるメールが届いた。

2. State Criminal History Check
こちらも州の公式ウェブサイトでアカウントを作成するよう命じられた。どうやら3.のFBI Background Checkとリンクしているようで、すぐには結果通知が届かなかった。こちらも条件を満たしていれば手数料は無料。

3. FBI Background Check
このバックグランドチェックが最大の鬼門であった。なぜならアカウントを作成した後、予約をして近くの検査所にて指紋を提出しなければならなかったからだ。なぜボランティアをするために自分の指紋を提出しなければいけないのか全く理解ができなかった。
後日、同じくボランティアに参加する友人に「ボランティアなのにこんなに手続きが煩雑なんだろうね」と軽く愚痴ると「アメリカのコミュニティサービスに参加する時こんなものだよ」と返ってきた。アメリカは犯罪率が日本に比べてはるかに高く、見ず知らずの人を安易に招くとその地域の治安悪化に繋がりかねない。ボランティアだろうとしっかり身元のチェックをすることで地域の安全を保っているのだ。改めてこんなバックグランドチェックなしてボランティアに参加できる日本は平和だなと思ってしまった。因みに指紋と写真の提出で$23.25の費用が必要となった。(後ほどプログラムマネージャーに領収書を提出すれば清算してもらえるとのこと)

4. Madated Reporter Training Certificate
ボランティア参加者は市が用意したトレーニング受講が必須となっていた。合計3時間のチュートリアルビデオを視聴した後に選択問題を解いて80%以上であれば証明書が発行してもらえる。正直大学の課題をこなしながら3時間のビデオを視聴をするのは非常に苦痛であった。ビデオを理解できていれば選択問題は簡単に解くことができた。


こうして何度も心が折れそうになりながらも書類を全て揃えることができた。コミュニティサービスはまだ始まっていないが、ここからもアメリカ社会の現実を垣間見ることができた気がする。書類を揃えるだけで6時間〜7時間ほどの時間を費やし本当に研究をしながらボランティアに励めるのか少し心配になってきたが、一度決意したのだからせめてこの秋学期だけでもやり遂げるつもりだ。このブログでの文面を私の所信表明としたい。多分個人情報の観点で写真や仕事内容は掲載できないのだが、そこから得た学びは読者と共有していきたいと考えている。

きたろう





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最終更新日  2023.10.17 04:57:26
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