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大学院ではディスカッションボードといってオンライン上の掲示板に書き込めるスペースが存在する。各々500語程度の短いレポートを書き込んでそこにクラスメイトが後からコメントを残してくれる。アメリカの大学院では授業以外でも学びが広がるようにデザインされているような気がする。他人の英文も可視化されて大変勉強になるし、気になる点や疑問点があればコメントを書いて相手に質問することすらできる。
クラスメイトの英文を読んでいて気になる表現があった。
“The lessons are divided into bite-sized modules.“
私が気になったのは文中にあるbite-sizedという表現だ。直訳すると「一口サイズに切り分けられた」という意味だが、どうやらもっと深い意味が隠れていそうだ。
家に戻ってジーニアス英和辞典第6版を開いてみると 「《略式》(小さく[短く]て)理解しやすい、扱いやすい」 という意味があった。食べやすくて手頃な感覚を想像すればこの意味への転用も理解できる。
どうやら理解のしやすさと消化の良さは相性が良いようだ。消化しやすいというdigestibleという単語にはbite-sized同様「 要約しやすい、理解しやすい 」という意味が含まれている。
日本語でも「消化不良」というと理解しきれなかったことを指す場合がある。英語にもこれに似た表現が存在する。例えば、“There’s a lot to digest!”と言えば、内容が多すぎて消化するのが大変(理解しにくい)という意味になる。
上記からお分かりの通り、言語は非常に柔軟性に富んでおりダイナミックだ。単語帳で英語をマスターしようとしてもなかなか思うようにはいかない。言語は常に進化をし続けているからだ。
本日の写真:週末のコーヒー
この記事が皆さんにとってdigestibleであったなら嬉しい。
それでは今日も良い1日を。
きたろう
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