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新トップスターの礼真琴は、芝居・歌・ダンスにと、存分にその才能を発揮した。インタビューでは「気持ちが追い付かない…」などと語っていたが、そんな事を微塵も感じさせない堂々とした舞台だった。主人公の礼真が、彼女が無理なく演じられるキャラクターであったのも、良かったのだろう。観ているこちらも感情移入しやすかった。新トップ娘役の舞空瞳も、礼をサポートするに申し分無い実力の持ち主だ。お披露目公演としては、随分と悲しみを背負った役になってしまったが、素顔の可愛らしい人だけに、いつか今の星組でコメディを観てみたい。まだまだ若い2人だけに、焦らずゆっくりと絆を深めて欲しいと思う。夢は始まったばかりだ。礼真を導く謎の男を演じる瀬央ゆりあは、「礼真琴を支えるには、先ず自分が舞台人として成長しなければ」という決意のもと、今公演でも力戦奮闘を見せた。初めて彼女を意識した頃は、まだまだ頼り無さそうな男役だったのに、こんなに逞(たくま)しく、そして頼もしい存在になった。彼女が続けて来たであろう努力を思うと、頭が下がる。彼女は、陽気さの中に、懐の深さを感じさせる男役だが、今回はそれが役柄に上手く反映されていたと思う。(謝のキャラクター設定も良かったのだろう)礼との場面では、礼の瀬央に対する信頼感が伝わって来て、それだけで目頭が熱くなった。これからも、互いに切磋琢磨しながら、男役道を極めて欲しい。礼真琴を支えると言えば、専科から異動して来た愛月ひかるも忘れてはならない。宙組時代から芝居には定評のあった愛月だが、星組でもどっしりした演技で、若い舞台に安定感を与えていた。今公演から2番手羽根を背負っているが、それ以上の恩恵をもたらしてくれている。礼や瀬央が、彼女から学べる事もまだまだ沢山あるだろう。一方で、愛月も礼からの影響なのか、これまでより歌が上手くなり、表現力が豊かになっているような印象を受けた。そして、もう1人。花組から組替えとなった綺城ひか理も、星組の中で見るといかにも「花男」という逞しさが感じられ、出番は限られていたものの、天華えまや極美慎と比べても明らかに一歩抜きん出た存在感を見せた。愛月と綺城がもたらすであろう新たな個性が、星組の若手にどう作用、浸透して行くか、そして2人が星組でどう変化し、成長して行くか、非常に楽しみだ。頑張れ!!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆今公演で退団となる専科の華形ひかるも、愛月と同様にさすがの演技を見せ、汶族の脅威となる周国の強大さを自らの立ち居振る舞いで体現していた。愛月との並びは見た目にも麗しく、もっと早く彼らの共演を観たかった、という気にさせた。それだけに、若い専科の退団は残念だ。それ以外にも、天寿光希と大輝真琴の芸達者コンビ、不穏な空気感が良かった音波みのり、轟悠との共演が楽しみな小桜ほのか等、ベテランから若手まで組が一丸となって礼と舞空を盛り立てようとしているのが、熱気となって伝わって来た。それだけでも、通常の公演以上の感動が僕にはあった。ありがとう!!ショー【Ray -星の光線-】については、3月3日の観劇後に改めて書きたい。とりあえず、「理想的な構成」のショーだったと言っておこう。
2020.02.26

「眩耀」とは、「眩(まばゆ)いばかりに光り輝く」という意味らしい。同時に、「眩しくて目がくらむ」とか「目をくらます」という意味もあるようだ。この場合は、「人の目を眩耀する」といった使われ方をする。今回の星組公演【眩耀の谷】を観ながら、このタイトルは実はダブルミーニングなのではないかという印象を受けた。汶族が暮らす亜里の地に赴任したばかりの丹礼真(礼真琴)にとって、周の国家や管武将軍(愛月ひかる)は、眩しく輝く憧れの対象だったはずだ。しかし、謎の男(瀬央ゆりあ)と出会い、真実を知ると、両者に対する意識は徐々に変わっていく。そして、「周国の礼真」から「汶族の礼真」へと視点がスライドする後半では、眩耀の谷そのものへの捉え方も変わる。その中で、彼の「モノの価値を決めるのは人間だ」という言葉は、先入観や流言飛語、私利私欲に惑わされず、冷静に現実を見極める事の大切さを説いているように感じた。そして、何より大切なもの、守るべきものは「生命」であるというメッセージ。なかなか深いタイトルだと思う。また、礼真達が最後にとる選択は、僕には意外な展開だったが、終幕後に公演プログラムで謝珠栄(作・演出)の言葉を読んで腑に落ちた。次回(3月3日)観劇する時には、また印象も変わるだろう。ところで、朝日新聞の『月間タカラヅカ』を読んで知ったが、彼女は宝塚OGなんだとか。しかも、芝居の脚本を手掛けるのは今回が初めてだとかで、それでこれだけの物語を描ける才能に驚いた。確かに、説明不足の部分や、逆に説明に頼り過ぎる部分はあるものの、さすがOGと言うべきか、ジェンヌ達の見せ方・活かし方を心得ており、宝塚作品として充分に見応えがあった。謎の男の正体を含め、最後にはあっと驚く告白もあり、清々しい感動と共に幕が下りる。専門だという演舞の振り付けに関しては、文句無しの素晴らしさ。舞台セットも見事で、古代中国の世界観に引き込まれた。そんな作品を、更に色濃いものにしているのが、組子達の熱演だ。今回、僕が新生星組の舞台から感じたのは「フレッシュ&パワフル」。先月末に観た雪組の舞台も熱かったが、「それに負けていられるか!!」とでも言うような熱量を、星組からも感じた。(勿論、本人達はそんなつもりで舞台に立ってはいないだろうが…笑)また、トップスターが88期から95期へと一気に若返り、自然と目線が下がった事で、これまであまり意識しなかったジェンヌや若手まで目に止まるようになったのも、新たな星組の胎動を感じた原因かも知れない。特に、ショーで見せた若手男役のギラギラした格好良さは、今後を期待させた。ありがとう!!思った以上に、作品の感想が長くなったので、キャスト別の感想はまた次回に。
2020.02.22

2020.02.21

月曜日は、午前中に一之瀬航季の新公主演抜擢に喜び、夕方には望海風斗と真彩希帆の退団発表に動揺し、「どうしよう…?」と迷ったのだが、先ずは礼真琴と舞空瞳のお披露目公演に集中するのが礼儀かと思い直し、星組公演【眩耀の谷 ~舞い降りた新星~】の感想を優先する事に。礼真琴をトップに迎えた新生星組は、愛月ひかる達の加入もあるのだろうが、「ここまで変わるものなのか…?」という位に、北翔海莉や紅ゆずるの頃とは全く違う新たな息吹を感じた。それはまるで、今まさに蛹(さなぎ)の中で、新たな生命が胎動しているかのような…。メタモルフォーゼの瞬間を、今か今かと心待ちにするかのような…。或いは、それは初めて宝塚の舞台を生で鑑賞した時の、あの胸の高鳴りに似ていたかも知れない。これから、きっと素晴らしい景色が見られるに違いないという高揚感が、昨日観た星組の舞台にはあった。そういう意味では、望海風斗の退団発表の翌日に、礼真琴のお披露目公演を観劇した事は、僕にとって運命的だったと言える。喜びも悲しみも、全てを受け止めながら、どうやって宝塚が106年という歴史を繋いで来たか、直接その縫い目に触れたような気分になった。僕は、このブログを通して、まこっつあんに「肩の力を抜いて」と伝えた。しかし、彼女はインタビューで「今はがむしゃらに」と答えた。ならば、僕もそれを応援しよう。大丈夫だ。君には、君を信じてくれる仲間がいる。君を愛してくれるファンがいる。その絆は、決して愚者の黄金(くがね)などではない。恐れず、迷わず、「礼真琴の道」を進め。今の星組は、決してこれが完成形ではない。礼真琴と舞空瞳が、ここからどんな器を作り上げ、その中で組子達がどんな個性を育んで行くか。それを楽しみに見守ろう。心からおめでとう!!大好きだぁあああッ!!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ふぅ、ちょっと熱く語り過ぎたな…(笑)。次回は、キャスト別の感想を含め、【眩耀の谷 ~舞い降りた新星~】について。
2020.02.19

「待ってるぞ!!」待ってられたぁああいッ!!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆今日は、ずんが主演する【壮麗帝】の一般前売り日。抽選方式で外れてしまったので、何とかチケットを手に入れようと、この日を心待ちにしていた。にも拘らず……「予定枚数終了」ブゲシッ… _:(´ཀ`」 ∠):運良く(?)、今日は朝から暇で、10時を回るとほぼ同時にログインしたにも拘らず、8分の時点で既に売り切れ…。慌てなくても良いように、前日からパスワードも確認して万全を期したつもりだったが、そういうレベルではなかった(笑)。ハァ…… _(:3 」∠)_ごめんよ、ずん。ウィンクまでしてくれたのに、俺の愛は無力だったよ…。でも頑張れ、そして楽しめ、ずん!!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆18日(火)は、まこっつあんに慰めてもらおう(笑)。( T_T)\(^-^ )さて、随分と遅い話題になてしまったが…。花組のバウ公演演目が発表され、聖乃あすかが100期生としては初の主演に選ばれた。先ずは、おめでとう!!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆主演の重圧はあるだろうが、カンパニーの皆と協力し合って、良い舞台を作り上げて欲しい。先日は「2025年日本国際博覧会アンバサダー」の1人にも選ばれ、ますますの活躍が期待される。そんな聖乃と彼女のファンに、この場を借りて伝えておこう。「謙虚さを忘れずに」誰かが笑えば、誰かが泣くのが宝塚の世界だ。他のジェンヌを貶(けな)した所で、自分の贔屓が報われる事は絶対に無い。ファンには、それを覚えておいて欲しい。そして、聖乃あすか自身にも現状に甘える事なく、より一層の努力を心掛けて欲しい思う。それが、未来のスターに課せられた務めだ。大丈夫、君ならできるよ。(*^_^*)さて、こうなると俄然気になるのが、大劇場公演【はいからさんが通る】の新人公演で誰が主演に選ばれるかだろう。聖乃がバウ公演主演を射止めた事で、個人的には、人気・評価共に上がって来ている同期の一之瀬航季が面白いと思うのだが。或いは、103期の希波らいとが一気に飛び出すか。それとも…?
2020.02.16

こういう歌で泣けるのは、自分が日本人だからなのか、単に歳を取ったからだけなのか…。特に、2番の歌詞が胸に沁みる。
2020.02.13

ごめん、観た(笑)。(≧∀≦)と言っても、冒頭の10分とラスト1時間、後は気になる場面を飛ばし飛ばし観ただけなので、実質的には2時間弱といったところか。(それでも「無駄に長いな〜」と感じてしまったが…笑)実は、主要キャストの感想を書きながら、ある一つの疑念が僕の中で湧いて来たのだ。それで、映画ではどうなっているのか、ラストシーンでヌードルスは何を語っているのか気になったのだ。ただ、実際にあの場面を観てみると、宝塚版と映画とでは全く色合いが違うので、確証は得られなかった。(宝塚版のヌードルスは「友情」で動いているが、映画では「信念」で動いている)まあ、小池修一郎の原作映画に対する思い入れを考えると、単に僕がまた深読みし過ぎているだけなのだろう…(笑)。その辺りも含め、東京公演が終わった頃に、改めて作品ついて語ってみたい。それまでに、映画も全編通して鑑賞しておこう。先ずは、舞台の感想だ。(こちらは、飽くまでも舞台を観た限りでの印象だ)望海風斗は、いつも非の打ち所が無い。僕の想像を遥かに超えた次元で、役を表現してみせる。今作も少年期から壮年期までを見事に演じ分け、正に男役として集大成のような役だった。特に印象的だったのは、壮年期だ。確かに、成功は手にしたかも知れないが、結果「恋人」も「仲間」も失う羽目になった。今は、成功からも皇帝からも程遠いが、それなりに平穏な暮らしがある。結局、どちらが自分にとって幸せだったか…。望海の表情からは、そんなヌードルスの心情が読み取れた。少年期・青年期の演技は当然だとしても、人生の苦味を味わって来た壮年期までも完璧に演じてしまうとは、本当に凄い役者だ。そんな望海に一歩も引かぬ演技を見せた、デボラ役の真彩希帆も素晴らしかった。こちらも、壮年期の印象が、少年期・青年期と上手く対比されており、望海とのやり取りに説得力を持たせてくれた。普段以上に多く感じられた楽曲の数々も、この2人だからこそ予想以上の感動を届けてくれる。彼らの舞台を、1作品も逃さずに観られている幸運に感謝したい。そんなトップコンビに牽引され、雪組の芝居も歌唱力もどんどん進化して行く。今回は、小池修一郎の演出力もあるのだろう。朝美絢が演じるキャロルは、一見すると気の強い性悪女にも映るが、彼女が辿る運命を見ている内に、本当は純粋で心に寂しさを抱えた女性なのではないか、という気になった。マックスは、愛だの恋だのに生きる男ではない。(デボラへの恋心も、ヌードルスとの友情を優先している)恋人とは言え、彼の気持ちが自分の方を向いていない事に、彼女は気付いていただろう。だからこそ、マックスに愛されたい、失いたくない一心で、キャロルは彼に見合う女を演じていたのではないだろうか。男役道を邁進したいであろう朝美にとっては、今回の配役は決して本意ではないだろうが、キャロルの複雑な胸の内を表現するには適役だったとも言える。男役ならではの硬さはあるが、さすがの演技力でキャロルの光と影を演じ分けた。歌唱力にも、更に磨きがかかっている。今回の役から、朝美が何を学ぶか。これからの進化が楽しみだ。キャロルとは逆に、人が良さそうに見えて、実は一番悪どい人間なのではないかと思うのが、彩凪翔が演じるジョーだ。しかし、その甘いマスクで切々と訴えられたら、誰だって信用してしまう(笑)。前作【壬生義士伝】では「面倒くせぇ」ばかりで物足りなかったが、今回はしっかりと見せ場があり、芝居巧者ぶりを発揮した。歌も随分と上手くなったように感じ、嬉しい驚きがあった。という事で、少し駆け足になったが、今回はここまで。ありがとう!!ん、あれ…?ちょっと待てよ。もしかして、小池修一郎は僕にこの映画を深読みさせたくて、舞台化したんじゃないよね? (笑)もしそうなら、彼の期待に添えるよう頑張らなければ。現段階での僕の推察が正しければ、恐らくまだ誰も読んだ事がないであろう解説をお届けできると思う。それはまた、3月22日以降のお楽しみという事で。
2020.02.12
今回の【ONCE UPON A TIME IN AMERICA】では、脇役も光った。意図的なのか偶然なのかは分からないが、今作では大人数の場面と2〜5人しか舞台にいない場面とが極端だったように感じた。大人数の中で台詞を言うのと、少人数の中で云うのとでは、脇役に向く観客の意識の度合いも違ってくる。その最たる場面が、星加梨杏が支配人役を演じる第11場B『海辺のホテルのレストラン』だ。ここでは、舞台には3人しかいない。支配人がヌードルスに尋ねる。「冷やすのに、少々お時間がかかりますが?」本来、話の流れを考えると、これは全く意味の無い、余計な台詞だ。「シャンパンを頂こうかしら」→「かしこまりました」だけで済む。しかし、実はこの台詞が入る事によって、流れが一瞬止まり、観客の意識が自然と星加に向くように計算されている。瑣末な事ではあるが、並みの脚本家では絶対に思い浮かばない発想だ。原作映画からの引用かどうかは知らないが、この台詞を脇役に言わせた小池修一郎のセンスに感嘆した。そして、その配慮を無駄にせず、望海と真彩を相手に粛然とした佇まいで支配人を演じた、星加梨杏にも拍手だ。続く第12場も含め、ここは舞台セットから台詞に至るまで、小池の美意識が結晶した見事な場面と言える。新人公演で主演に選ばれた諏訪さきは、念願が叶って吹っ切れたのか、序盤の準主役的な存在であるバグジー役を熱演した。これからの活躍が楽しみだ。ジョー役の叶ゆうりも、出番は少なかったが個性的な役作りで耳目(じもく)を引いた。彼女も、もっと色々な役を演じさせてみたいと思う役者の1人だ。綾凰華が演じるニックは、キャラ設定だけ見ると、元々は永久輝せあのために書かれた役ではないかと思ってしまうが、綾の芝居からはニックの人柄の良さがストレートに伝わって来た。彼女も、同期の瑠風輝と共に、更なる成長が期待される次世代のスター候補だ。どんどん役の幅を広げて欲しい。ファット・モー(壮年期)役の奏乃はるとも、血生臭いギャング世界の中で、どこかホッとできる良心的な男を好演していた。それ以外では、ハーモニカが良い味を出していたコックアイ役の真那春人、宝石店店主の妻役の杏野このみが印象に残った。逆に、今公演で退団となる舞咲りんの見せ場が少なかったのは、残念で仕方が無い。もっとずっと、あの歌声を聴いていたかったが…。という訳で、今回はここまで。気の向くままに書いていたら、脇役中心の話になってしまった(笑)。次回は、ようやく主要キャストについての感想を。
2020.02.05
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