ときめき旅日記

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2021.07.23
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カテゴリ: 甲信越の旅
​【7月22日】
この4連休を使い、日帰りだが久々に遠出をしてみた。

向かった先は旧JR北陸線である えちごトキめき鉄道
同鉄道は、北陸新幹線と並行する在来線のうち、新潟県部分を受け持ってる。
旧信越線である妙高高原~直江津は「妙高はねうまライン」、旧北陸線である直江津~糸魚川~市振は「日本海ひすいライン」の愛称で別系統で運転している。
通常の普通列車は、JRをベースにした比較的新しい車両で運転していて、日本海ひすいラインでは交流電化と直流電化とあるため気動車で運転している。

そんなえちごトキめき鉄道だが、JR西日本の北陸線などで走っていた交直流急行型電車455系・413系を譲り受け、観光急行として土休日中心に運転している。

えちごトキめき鉄道のサイト



直江津での発車案内。
JRの特急や急行は何かしらの愛称があるが、この急行は愛称がなく、急行1号などの様な呼び方をしている。
急行1,2号は直江津から糸魚川を通り新潟県の西端である市振まで運転する。(3,4号は直江津~糸魚川)


急行なので普通乗車券の他に急行券大人500円子供250円が必要。
直江津や糸魚川駅の窓口では硬券様式の急行券があるが、車内の場合は国鉄時代の車内補充券のスタイルで発行される。

よく見ると模様も「こくてつ」と書かれている。


これらの急行車両は新造から約50年ちょっとがたち、主に東北や北陸や九州などの交流電化が絡む区間を中心に急行列車として走っていたが、昭和60年3月で急行運用がなくなって、同エリアの普通列車として活躍する時期が続いた。
普通列車用として車端部をロングシートにしたり片開戸から両開き度に改造したり、地域ごとに外装を変えたりと、面影はだいぶなくなった。
JRからは普通列車を含めすでに運用はなく、不要になった車両をえちごトキめき鉄道がJR西日本から譲り受けて、外装をピンクと窓周りをクリーム色にするなどの当時と同じ配色としてこの7月に急行としてデビューした。






この塗装やヘッドマーク、「急行」の表示など、見事に復刻したものだ。オリンピック期間に伴い「オリンピア」というマークを掲げている。


片開きドアが急行型の証。


行先表示もまさしくサボ(サインボード)だ。



懐かしいボックスシートが並ぶ。


末期は普通列車用になったので車端部はロングシートなのがちょっと残念。


特急デビューなど時代を感じる広告がある。


洗面所もあまり手を加えていない。


直江津では急行運転時は駅弁の立ち売りもあった。
ホームもちょっとレトロで、この写真だけだと昭和に見えてしまうかも。


直江津を発車して旧北陸線を通ると日本海が見え、駅舎も風情あるものが多い。
急行といっても絶景区間は徐行をするが、それ以外の区間ではモーターを唸らせながら現在の車両にはない走りを見せてくれる。




時刻表上は直江津~糸魚川がノンストップだが、途中の能生(のう)で15分ほど運転停車してゆっくりくつろげる。


直江津寄り2両は近郊型用に改造した413系で、ドアは両開きになっている。



能生駅では笹寿司(300円)も売られていて、種類も多くなかなかの美味だった。



車内には四五五神社なるものもあり、乗車している455系の様に廃車の危機から這い上がって長年にわたり活躍したことにあやかって自分たちも同じように長きにわたり活躍できるよう祈願した。
一応賽銭箱だが、実際にはこの455系の維持費にあてるようだ。


北陸線は糸魚川の手前の梶屋敷付近で電源が直流から交流にかわり、その切り替えのために古いタイプの車両だと一部を除いて室内の電気が消える。(詳しい技術的なことはよくわからんが^^;)
この様子が見れる貴重な存在になった。


糸魚川でも約14分停車する。
かつては新潟や大阪や上野方面に特急も発着したが在来線で優等列車は今はなく、この急行が久しぶりの存在になった。


天井にクーラーがずらりと並ぶのも国鉄急行型ならでは。


糸魚川では貨物列車に抜かれた。
定期の旅客列車は全て気動車だが電気機関車使用の貨物列車はあるので架線は残してある。


糸魚川を出ても海の眺めは続く。


直江津を出て1時間26分で終点の市振りに到着。
懐かしい国鉄型急行の旅ができた。



サボの他に行き先表示幕も併用している。
JR時代の名残で北陸線中心の行先表示が見られる。
高松といっても香川県ではなく、能登半島の七尾線にある駅である。


市振は新潟県の最西端で、えちごトキめき鉄道の終点であり、ここから先、富山方面は「あいの風とやま鉄道」の管轄になる。
但しえちごトキめき鉄道の定期普通列車はあいの風とやま鉄道に乗り入れて泊(とまり)まで直通する。
市振の西隣は越中宮崎で、富山県に入るのを実感する。


乗車すると名刺タイプの乗車証明書ももらえる。




今回の旅ではJR東日本及びえちごトキめき鉄道の一部駅で発売されている「えちごツーデーパス」を使用した。
土休日の連続する2日間有効で、日曜日などの連休の最終日は発売されない。
フリーエリア内の発売なので、エリア外の場合は別途フリーエリアまで出る必要がある。
かなりの広範囲で使用でき、例えば新潟市をベースに、1日目は直江津方面、2日目は磐越西線方面などの利用もできる。(今回の旅は1日だけの利用だったが)




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Last updated  2021.08.12 22:46:18
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