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入浴剤は温泉の素のようなイメージがあります。全国の有名な温泉地の名前がついたものはとても多く、例えば「草津」というテーマだけでもたくさんあります。草津温泉の入浴剤のパッケージは緑や青系が多いようですが、実際はほぼ無色透明で硫黄分を多く含んでいるのが特徴です。石川県の北陸化成株式会社製のものです。お湯の色は黄緑で硫黄の香りではなく、昭和のベビーパウダー、天花粉の懐かしい香りを思い出します。成分は乾燥硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムとなっていますが、硫黄の成分と結びつくのでしょうか…?
2023.04.30
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プロ・アマチュアを含めて自分が若い頃に比べると、オーケストラは当たり前ですが随分増えました。SNSを見ていて新しく知るオーケストラが続々と現れ、一見では活動状況を推し量ることが難しいです。SNS特有の文章表現や若者志向の文言が多いと信憑性が薄れ、書かれている内容とは別の意図が感じられたりします。そんな中で、演奏会告知と楽器人員募集がもっとも多く、人員を揃えることに苦心しているのがわかります。(吹奏楽団の場合は編成に関係なく妥協が目立ちます)昨日あるオーケストラの楽器人員募集を見ました。演奏会日時は来年の1月で、会場も決まっており、曲目は北欧系の珍しい選曲で多くの奏者は初めての演奏になり、企画中心の運営だということがよくわかります。楽団名が同じでも日によってメンバーがまるで違うことは、プロ・アマチュア問わず昔からよくあることですが、クオリティを問うには技術のある何事にも確実性の高い人、やりやすさを問うには若くて協調性の高い人が増えると思います。珍しい選曲だと譜読みに時間が必要ですから若者が向いていて、有名でよく演奏される曲目だとベテランが多くなるでしょう。所謂現代音楽は譜読みや演奏が大変な割に演奏効果があがらない、間違ってもわからないとの理由から演奏したい人が少ないです。主宰者や指揮者が新しい芸術の創造に関心が高い場合、国や自治体、企業の予算が充てられた時に現代音楽が選曲されます。NHK-FM「現代の音楽」で西村朗氏が伊福部昭氏の言葉を引用、「日本は欧州の現代音楽を常に10分遅れでなぞっている」そのとおりで、これまで日本独自の新しさを唱えても認知されず、欧州の作品から採り入れられたことが評価されてきました。優秀な作曲家は欧州の大作曲家や影響された先人をリスペクトし、作曲の話をする時にはその名や功績を引用するのが慣習で、自分の作風を同化させることによってステータスを主張しましたが、近年は欧州のコンクールに入賞することがそれと同様になりました。12音技法からトータルセリエリズムから派生した作風は、所謂現代音楽ですが歴史的な意義を除いて自ら演奏する人は珍しく、特に一般聴衆を対象とした演奏会ではプロでも取り上げません。そのような難解や実験的な作風の選曲を避けるために催されたのが、4人の指揮者によるニュークラシックプロジェクトだと認識します。今回の4人の入賞者は予想どおり全体に若くそれぞれ作風は異なり、解説を読んだ限りでは独自の語法や主義は感じられません。これらの曲が今後何度も演奏されたとして拡散するかは不明ですが、現代音楽に変わる新たな潮流を発信することは成功する気がします。クラシック由来ではなく数学的な現代音楽が主流であった流れを、再度クラシック由来の系譜に繋ぐ改革のようなことです。ただ、1950年代以降の日本作品を再評価している別派もあり、柔軟なニュークラシックはポップス化を進める可能性が高いです。これまでの流れを変えるのは若い世代であることに変わりなく、忸怩たる思いがありますが、ポストモダンは新しくなるのではなく、過去の音楽を再構成だけのものになるのか分岐点に掛かっています。自分にとってもより自由な表現が可能になることは歓迎です。
2023.04.28
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兵庫県加古川市で駅構内に設置されたストリートピアノが、30日間で撤去されることになったニュースがあります。日本国民の殆どが思っても言わない事勿れ主義のなか、加古川市民の方はよくぞクレームをつけられたと思います。ひと昔前に現代の作曲をするのは、自己満足だと言われたことがありましたが、今や演奏も聴く人のためよりも自分満足がほとんどです。それが悪いとは思いませんが、音楽を聴いてもらうには、さまざまな嗜好の人がいることをいつも考慮すべきです。ホールにわざわざ足を運んで聴きにくる人のための演奏と、不特定の人が往来する公衆の面前での演奏は違って当然です。たまたま通り合わせた人の大半は音楽を必要としていません。BGMがあれば皆が喜ぶと考えることは慢心だと思います。ピアノはグランドピアノの蓋を開けてこそ音が前に出ますが、通常は上に鳴っているために2階席など上の方がよく聴こえ、ロビーやアトリウム、駅などでは反響版がなく天井が高いので、音がはね返らず散漫で響き過ぎの状態になります。おまけに駅では人の多い時間は雑音や騒音が大きいため、細かい表現や和音の移り変わりが細かいクラシックは向かず、ピアノから少し離れると何を弾いているかわかりにくい、だからガンガン大き過ぎる音で弾くという悪循環になります。調律師さんから見れば、吹きざらしで温度差の激しいほぼ屋外、そんな場所では調律がすぐ狂い楽器もすぐに痛むと嘆くでしょう。美しい音で聴ける状態は短く、聴く側も徐々に苦痛になります。日本ではピアノを貴重な物と考えていない節があります。ピアノの音があちこちにあっても美しい音に対しては鈍感な状況。美味しいものが食べられると思って入った飲食店で、お店や料理とまったく関係のないBGMが鳴っているおかげで、再度来るのはやめておこうかと思うことがよくあります。これはドラッグストアやショッピングモールなどでも同様で、店主などの嗜好よる音楽を大きな音で鳴らしていることが多く、それが逆効果であるとは思っていない気がします。そこにお金をかけるのであれば少しでも安くして欲しいです。加古川市の場合は税金によって設置・維持されるのですから、そんなことにお金を使うくらいなら他に回してくれとなります。演奏についても、食事と同様で不味いと思うなら他人に出さず、せめて身内にだけにして人様に聴かせるのはやめて欲しいです。留学していた頃、パリでもメトロの駅構内や街角のあちこちで、楽器を演奏したり大道芸をしていた人がいましたが、仕事がなく生活のために小銭を稼いでいたことが理由です。音楽が楽しいものという前提はもはやそうでもありません。迷惑に感じている人は実はたくさんいるはずです。音楽家や音楽を勉強している人、特にピアノの先生。大学のピアノの先生は、とても細かい気質の方が多いですから、ストリートピアノをいいと思っているとは思えません。黙認せずに音楽のあり方について主張されていいと思います。
2023.04.24
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入浴剤が値段によって異なる点は、香りそのものと持続性が大きいように思います。高価なもののほうが香りそのものが独特で持続性があり、安価なものはどこかでよく嗅いだことのある香りで、お風呂に入れるとかなり早く匂いがしなくなります。今回のレヴィストクールバスは安価なほうです。マリンブルーは淡めで透き通る感じです。温まり方はしっかりしていて、クールミントの香り〈ひんやり爽快感メントール配合〉は、よくわからなかった感じでした。製造が石川県の北陸化成株式会社で、しばらくここの製品を順番に使っていきたいと思います。
2023.04.22
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連休明けにコロナウイルスが第2類から第5類に変更されます。”日本は海外に遅れをとっている”と言うならまさにこのことで、海外の動向を見てようやく熱りが冷めたのだと感じます。0コロナを主張している国を批判しますが似ていると思います。自粛があっても影響を受けにくい職業の立場のある人が”絶対うつりたくない”と意外と怖がりなことがあります。また、感染拡大が産業化に繋がっていた人は残念でしょう。そんな人たちは新たな不安を提示してくることもあるでしょう。メディアは視聴率の取れる強い注目ワードをつくろうとします。所謂注目株をつくって取材攻勢をかけると記者も効率的です。注目株の専門外や影響まで取材したことは隈なく伝えます。他の強力な話題が現れるまで同じ話題がずっと引き継がれます。メジャーリーグの取材はかなり具体的で力が入っています。反面、藤井聡太棋士の動向は勝敗や勝負内容が注目点ですが、最近では「今日の勝負飯は?」とかが見出しに出ます。逆に見れば、将棋内容や魅力を伝えきれない諦めにもとれます。そもそも藤井棋士の前代未聞の圧倒的な強さが伝えられた時、”将棋の時間の合間に何を食べるのだろう?”などと、多くの視聴者が興味を示すとは考えにくいわけで、他の競技のモグモグタイムと同様に番記者の恣意的な興味です。ここでの問題は、藤井棋士はじめ撮られている人の気持ちです。将棋や指し手の素晴らしさを伝えて欲しいと思うのが普通で、休憩時に何をしているか、何を食べるかを注目されることに、嬉しいか、ありがたいか、面倒と思うかは自由です。「ニュースはその日のもっとも重要な話題を取り上げる」チャットGPTはそのように答えますが、記者の視点で、食べたある地域の特定の商品を日々伝えるのは、流行らせたい意図が出過ぎで客観性に疑問を感じます。このことは音楽でも同じことが言えます。クラシックの記事が書かれる時に記者の見識が出ます。情報の書き方でクラシックへの造詣がある程度判断でき、多くの場合は言葉で表現することの不慣れさを感じさせます。結局、音楽の内容や心境を言葉ではうまく伝えられないため、皆が同じような志を述べたり、よくある普通の説明になり、読者は体験を想像をして共感できたかのように思うのです。食べた感想を聞いて想像で”美味しそう”と感じるのと同じです。ただ、音楽で勝負している人にとっては音楽の内容が全てで、それ以外のことは自由にさせてくれと思うことでしょう。休憩時間での行いをメインに撮られて休まらず集中を欠くなら、断わることで仲間や対戦相手にも迷惑をかけずに済むと思います。
2023.04.20
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2ヶ月に1度になった循環器科の通院、最近は不摂生なので数値に期待できず諦め半分です。不整脈は以前よりは軽く症状が少し出れば薬を飲みます。処方箋をもらいに予約を入れて行きました。今のクリニックは人気があるようでいつも人が多いです。受診券の番号で数えると8番くらい後だったので、スマホいじりだけではなく予め用意した本などを出し、仕方ないなぁと思っていると、何とすぐに呼ばれました。5人以上抜かしたと思います。さすが予約だと思いました。もし30分以上待つとしたら受付の方の応対は重要です。今回は若い方でしたがとても感じのよい応対でした。帰りも同様で次にまた来たいと思うかどうかに関わります。診察室に入ると前置きもそこそこで血圧を測られました。そこまでが看護師さんで測定が終わるや否や先生が現われ、血圧は全く正常だったこともあり見通しを説明され4分で終了。早く終わる患者だから先にしてもらえたのかもしれません。行き帰りや待ち時間など考えると診察はあっという間です。ですから診察や受付での印象がクリニックでは大事です。この後に行く薬局も同じで、薬はどこでも同じですから、どんな応対をされるかが薬局を選ぶ条件になります。保険証の代わりにマイナンバーカードで受付をすれば、過去に処方された薬が記録されるようになりました。応対とシステム、これらが一生薬漬けでいいと諦めずに、少しでも治そうと思うやる気に繋がります。
2023.04.18
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以前にも書いたことのあるサイゼリヤの話です。サイゼリヤはイタリア料理が食べられるファミリーレストランです。しかし、今や他のファミレスとは異なる独自の領域に達しています。日本はとかく美味しいかと売れているかだけしか取り合いません。サイゼリヤの店舗数から考えても素晴らしいのは事実ですが、多くの人はコストパフォーマンスがよいからと思っています。もちろんそれはサイゼリヤの代名詞と言っていいと思います。コロナ前と比べても物価高の今においても値上がりしていません。ワンコイン(500円)でランチが食べられ、ライス小にすると450円というお店はそう多くはありません。しかし、「サイゼリヤのこだわり」は至るところにあります。その拘りはヨーロッパに住まないと理解できないかもしれません。今行く自由が丘店は高校生と中高年の酒飲みが多いようです。ファミレスなのに未成年と酒飲みに特化しているのは面白いです。イタリアンの定番料理はありますが、他は皆独特になってきました。学生は安くて美味しいというだけで満足ですが、中高年はどうか?自由に使える粉チーズ、オリーヴオイル、ホットソース、この3点だけで若者好きの料理の味を変えることができます。いくらでも使えるのは日本ではなくまさにヨーロッパ志向です。そしてワインが水並みに安いことも日本では類を見ません。チーズもオリーヴオイルも今や値上がり対象でしから凄いことです。さらに日本ではもはやあり得ないワインの肴のラインナップです。エスカルゴは少し前まで高級フランス料理でした。しかし、エスカルゴの良し悪しを言える人はそれほどいないはずです。サイゼリヤのエスカルゴは400円。世界屈指の安さだと思います。エスカルゴは食感だけで、大きいかどうかしか比較対象にならず、味はオリーヴオイルとニンニクのソースで決まります。そして、ソースもバゲットやフォッカッチャに付けて肴にします。今回は、パンの類ではなく「カリッとポテト」を注文し、ポテトにソースをつけて食べてみました。超高カロリーです笑。ポテトのカットも類を見ず、食感がカリッとしていて珍味です。全てにサイゼリヤのオリジナリティが光っています。昭和世代しかあまり知らなくなったグリーンピース。今はひよこ豆流行の時代ですから料理でもあまり使われません。しかも、昔はグリーンピースを苦手な子供が多かったのです。これが山盛りの「柔らか青豆の温サラダ」なるものです。何か野菜や葉っぱの類を注文しようと思ったのですが、よくあるレストラン風のサラダはこの際無視して、「前菜・おつまみ」ページの中でも200円と最安を選びました。正直なところ、これをメインでずっと呑んでいられました。酒飲みはサラダを肴にはなかなか選びませんが、他にも「ほうれん草のくたくた」「ブロッコリーのくたくた」くたくたな感じに茹でたヨーロッパ風で日本離れした品、極め付けは本当にフランスにあった「爽やかにんじんサラダ」ここは日本ではなくヨーロッパ好きのユートピアと化し、ヨーロッパのマイナーメニューをこれでもかと再燃しています。結局ワインが進み500mlくらいはすぐに飲めてしまいます。満足感と懐かしさで世知辛さから逃れたシェルターのようです。サイゼリヤの定番メニューは何と言ってもミラノ風ドリア300円です。見た目からしても300円には見えませんがカロリーは低めです。物足りない人はチーズやオリーヴオイル、ホットソースで重厚にし、これでまたワインをちびちびやっていると延々に入り浸れます。グラスだと1杯100円のワイン。文句は言えませんが、以前より少し味が落ちたかもしれません。それでもイケます。以前は目黒通り沿いのお店に通っていましたが無くなってしまいました。車でしか行きにくいために呑むには効率が悪かったかもしれません。目黒通り碑文谷店は会社員や家族連れが多く、広くてよかったのですが、今は自由が丘店に来ます。店員さんにもマダムみたいな感じの人が多く、なのにお客は高校生や学生、職業不祥の中高年で賑わっています笑。普通に自由が丘に来るお客さんはいないことが特徴です。サイゼリヤを始めファミレスには外国人の姿をほとんど見ませんが、日本人も含めて皆がここで酒盛りをしだしたら大変なことになります。ホームページにも書かれている「サイゼリヤのこだわり」の素晴らしさを、とにかく賞賛するしできる限り保っていっていただきたいと思います。
2023.04.16
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20-30代までは明らかに自分のことに興味が向いていたのですが、世間や人を見ているうちに40代は自分への執着がなくなり、何かしら人のためになっていないと行動できなくなりました。ただ、特定の人のために動くと他の人は反感を持つことがあります。30代頃から自分に対する周りの見方がはっきりわかるようになり、宿命や使命、頑張ってもできることとできないことを達観しました。どんな信念を持っても味方がいなければ忍耐を強いられ、ストイックな状態を保たなければ足下を掬われてしまいます。仮に力をうまく発揮できてもリスペクトを得られない時は、利用はされても信頼関係は得られません。うまくいったり目標を達成できたとしてもリセットがかかり、踏ん張り続けるには強い忍耐と癒されるものが必要です。癒されるもの。小さい頃からなぜか、こぶたが大好きで笑、本物も、写真も、イラストも、置物も小物も全てに和みます。駒沢公園内にある「ぶた公園」はたまに行きたくなります。中央のぶたの滑り台を囲む円形の椅子に書かれたイラストは、昭和のラーメン鉢の縁に描かれたカラフルな四角い渦巻きです。つまり、中央のぶたさんはチャーシューという設定です。看板やフォントもとてもかわいくてハイセンスだと思います。駒沢オリンピック公園内の「ぶた公園」 2023年4月現在 工事中下の画像にあるラーメン鉢の縁の四角い渦巻き模様が、左の奥に微かに見えます。
2023.04.14
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30年も前の記憶になり、今更な感もあり、以前にも書いたことですが、衝撃的すぎたことや、今の日本人もそのまま変わっていないと思うので、再度書くことから始めます。留学していた時に、日本から親しい知人が旅行で来ました。2日後にイタリアから別の日本人旅行者がパリに来ると知らされ、親しい人の知人夫婦と初めて会うことになりました。陸路を自力ででパリまで来るのは旅慣れしていても当時は冒険です。イタリアからは、ニース、マルセイユ、アヴィニヨン、アルルなど、日本でも名前をよく知られている街を経由してパリに入りますが、当時はインターネットがなく電車の乗継遅延は日常的で、行った先々での食事、言葉や習慣の違いなどいろいろ起こります。くたくたで泥のような同様の日本人旅行客をパリで何度も見ました。そんな例に漏れずこの二人も会った時は疲れ果てた印象でした。そして初対面の自分を見て「何だ、この冴えない日本人は!」「足手纏いだ」と言わんばかりにとても無愛想でした。少しして、親しい知人から自分がパリに住んでいること伝わると、それまでの接し方が豹変し、救世主とばかりに丁寧になりました。印象を変えた理由は「言葉が話せる日本人がいる」ことで、それまでのストレスに満ちた旅からの活路が見えたことでしょう。「パリ在住」のひと言だけで、追い込まれていたとは言え、人はこんなにあからさまに態度を豹変するものなのだと驚きました。おそらく普段はステータスの高い生活をしている様子が窺え、だからこそ異文化ギャップにさまざまな感情が吹き出したのでしょう。日本人が同調圧力に弱いということを何度か書きましたが、言い換えれば自分の意思で行動したり選択しないことが多く、自分で何か思っても誰かの共感やお墨付きのほうに同調し、結局多くの人の意見を聞いて無難で中庸な結論を選びます。多くの意見を調整するスキルは日本の組織において美徳とされ、自分の主張を抑えてその場をやり過ごしながら機を窺うことが、日本的な常套手段ですが、その結果として、先に主張するのは不利で、出る杭は打たれやすいと考えられます。また、意見が全会一致しないと考えられる時は、それを察して如何に意見をまとめるかが優先されることも多く、本質的な議論よりも落としどころを先読みするのが日本的です。近頃では内容の正当性よりもビジュアル的な発信が強いようです。マスクの着用は感染を防ぐことが大前提で課せられましたが、いつの間にか社会の一員としてのアイデンティティの象徴にされ、自分のためというよりも「他者のために付ける」と統制され、外すことは他者への配慮に欠けるような呪縛をかけられました。マスクをしていないことを批判されることが嫌なので外せない、マスクを付けている人のほうが多いから外せない、人に合わせたほうが諍いが起きず無難であることは理解できますが、マスクは文字どおり心のマスクになり、いかにも日本人的です。因みにこれまではお店や室内に入る時だけ気遣いで付けましたが、特に人が密集しない場所では付けないことにしました。マスクなしで買い物をする時に反応の悪い店員さんも確かにいました。ただ接客のプロならばお客に気を遣わせるのはNGだと考えます。
2023.04.11
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比較的新しいお店なのに「大衆酒場」と名づけることが珍しく、17:30の開店後19:30までハッピーアワーがある近所の居酒屋さん。グルメサイトの写真でも昭和を思わせるような居酒屋を演出、行ってみるとやはり今と昔が混在するような雰囲気でした。酒の肴は400円くらいからですがオリジナリティが感じられます。この日はお刺身盛り合わせはその日のお魚から3品選べて、鯛、カンパチ、しめ鯖を選び1,200円でした。ハッピーアワーは生ビールが200円、ハイボールは何と100円!とろろ明太焼(写真上)や肉味噌ピーマン玉子(写真下)、それにハラミステーキを平らげ、二人で飲みたいだけ飲んでも、トータルで5,000円しないところがまさしく大衆酒場たる所以です。18:00を過ぎると仕事終りのサラリーマンで店内は満員状態です。東急東横線「都立大学」駅からすぐの立地、大衆酒場「はんろく」は、他で知ったアルバイト店員さんの紹介で行ってみました。カウンターもあって1人で来る常連さんも多いようです。雰囲気は演出されているので年配の人は多くないようですが、安いので1人飲みにはちょうどいいかもしれません。
2023.04.08
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編曲を依頼されて条件等を踏まえて作ったとしても、依頼者の出来上がりのイメージを細かく聞かなければ、できてから依頼者がイメージとは違うと感じたり、音楽への価値観が合っていないことに気づきます。しかし、実際に価値観がピッタリ合うことなどほぼなく、相手のステータスや考えを尊重することによって成立ち、その前提がなければ双方が納得する結果は得られません。その意味で作編曲家の考えが尊重されることは減りました。「日本はこんなに素晴らしい」インバウンドが増えてきたことでやたらこの報道が多いけど、「予想とは違っていて残念だ」という話は一切されません。そんな感想を持っている外国人も必ずいる筈です。「皆で話合って決めればいい」という民主制は今や昔、議題に選ばれるかが最重要で議題に上らなければ黙殺され、民主制や平等を装っているけれどもそれ以前の問題です。さらにメディアは議題を選ぶうえに結論も言い続けています。「安倍晋三回顧録」がなぜ出版されたかということを考えた時、安倍元総理を讃えるべきだというような無粋な発想ではなく、世間で知られている印象とは全く違う人柄が読み取れます。少ない当選回数で要職に抜擢され却って苦悩したことなどです。幹事長や官房長官などは官僚が相手ではなく議員が相手、官僚は基本的に大臣の言うことを聴くが代議士は聴かない、できる人だからこそ小泉元総理からうまく使われていたし、よくある社会や組織における人間関係に翻弄されていました。選挙で誰に投票するか?日頃から追っている政治家はいるか?推しであれば知ることもできるかもしれませんが、選挙公報でどんなにいいことを言っても人となりはわからず、政党の中での位置や実行力がどれほどあるのかわかりません。少しでも候補者の人を知るために生で見たり会ってみたい、そう思うのは有権者としては当然のことだと思います。政治家の不祥事と襲撃事件だけが事のほか言われますが、せめて仕事に向かう姿勢や業績が具体的にされるといいのです。政治や政治家に多少の興味があったとしても真意はわからない、では一般人が投票する決め手はどこにあるのか?投票に選ばれた議員に対して称賛は少なく批判ばかりが目立つ、それでも世の中は回ることは理解を超えて呆然としてしまいます。
2023.04.06
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今の人が昔より個性的と見るのは間違いだと思います。再三書いている同調圧力に支配されなければ生きづらく、真に個性的な言動はやはり打たれるように感じます。結局、仕掛けられた流行に乗ることしか方策がありません。人々は異なる考えや感性を持っています。どんなに流行ったとしても皆が同じ趣味は持ちません。嘗てない野球選手やサッカー選手、棋士が現れて、人々の関心が高いとしても世の中はよくなりません。全く関心のない人はむしろ反感を抱くようになります。ニュースは客観的に世相を知るために見るのであって、一部の人の趣味の追求を見たいわけではありません。また、同じ事件の話題を推定で検証するのも同様です。師は1950-60年代にパリに留学していましたが、日々新鮮な体験に満ちた日常を連載をしていました。興味深いのは今にはないだろう個性的な文章表現です。時を経ても文化は大きく変わらないこともわかります。冒頭部「そのうち君の伏せておく事を書かして貰いますぜ。」同時期にパリに留学していた三善晃氏からの年賀状の一節。三善晃氏と言えば、桐朋学園の学長時代に、学生にも丁寧な敬語を話していたイメージなので驚きです。しかも師の下宿から2、3分の所に住んでいたことから考えても、しょっちゅう飲んでいた親しい友人ということになります。また、親しい友人には性別関係なく行う挨拶である「ビズ」を、「悪友のギーが自分の頬にキスをしてくる」と面白いです。師は日本でも不愛想で母親にも優しい言葉一つ言わなかったため、「今更ギーのほっぺたなどナメたりできない」と。また、曲をジョリヴェに見せるためにピアノを弾いていた時に、苦情を言ってきた隣人の一言「音楽を弾いてくれませんか?」笑えます。友人のボブが酒の飲み過ぎで車が大破する事故を起こしたが、カスリ傷一つ負わなかったこと。そしてノルマンディへのひとり人旅。バスの停留所を中心に7、8軒の店と農家が点在する寒村で、一軒しかない安ホテルに唯一人の客として夏休みを過ごす。かなりドキドキワクワクするジブリ映画のような設定ですが、心細さを感じさせつつも小説のような語り口がそそります。鰯を焼く匂いに惹かれた店で鰯とご飯をナイフとフォークで食べ、農家の方と軍人さんに誘われて安いラム酒で和に入る話。海岸に行った時の表現が最高です。「なんだか泣きたいような、何かよいことがこれからあるような、ゾクっとおしっこのしたいような淋しさに襲われて、はなはだだらしなのない状態である。」非日常感が心地よい中に人生の機微を感じさせる話は面白いです。留学時に起きたいろいろな出来事や経験は自分にもたくさんあり、日本で無難に生きるよりも遥かに生きている実感が強いです。自由な意志をもって人生の機微を備えた生き方をしたいです。
2023.04.03
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