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渋谷駅から見下ろしたスクランブル交差点。強い風で、傘が指しにくいにもかかわらず、色とりどりの傘が華やか。動画で見ると、もっと美しくて万華鏡を見ているようなのだけれど・・・。私のほかにも、白人さんが二人、写真を撮っていた。
March 31, 2012
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バジルのスパゲティーとサラダ。東京ならではの、季節はずれなのにやわらかいさやえんどうを、たっぷり載せて、えのき茸もおいて・・・。これも、アイディア豊富なうちのシェフの作品です。(余談だけれど、うちの孫は、えのき茸のことを noodle mushroom と言う。辞書的には velvet shank だけれども、noodle mushroom のほうがよほど通じる・・・・と、これはオバアチャンの贔屓目。)
March 30, 2012
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井の頭公園を通りぬけるときに見たら、3月末だというのに、梅がきれいに咲いていた。 でも、人々の心は、「桜はまだかいな」の方に移っているらしく、広場にはもう「宴会は22時まで」と書かれた掲示があったり、臨時のごみ箱やトイレがたくさん作られていて、お花見の準備が進んでいる。気のはやい若い人たちが、ブルーシートを地面に広げて車座になって、もりあがっていた。まだ桜の蕾は固かったが、それはまあ、二の次でよいらしい。
March 29, 2012
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簡潔なるあしたの図形 食パンに前方後円墳の切り口(杉崎恒夫『食卓の音楽』)たしかに食パンの切り口は前方後円墳の形だ。それな、お墓はお墓だけれども、お参りして悲しむという時代はすぎてしまった昔の偉い人のお墓だ。「前方後円墳」にはおよそ縁のない生活をしていても、見たことがないわけではないのだから、読めばすぐ「そういえば・・・!」と、楽しくおおらかな感慨である・・・よく考えると、なかなか意味深い。毎朝が、昔のお墓の形を食べるところから始まる、そしてそれを「簡潔なるあしたの図形」見ることで、七十歳の私としては、死後の世界への覚悟のようなものを、ひそかに連想してしまうのだが・・・・作者はどうだったのだろうか。今朝も、前方後円墳の形をした一切れを、なんのこともなく、たべてしまった。最近、友人達の間で流行の「人生七十年生きたのだから、モトはとったさ」を、もう一度、心の中でつぶやいて。
March 29, 2012
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埼玉県の森林公園に行った。ここの梅の木たちは健在。上天気の穏やかな空に、パステル画のような、淡い色の花をたくさん咲かせていた。野村清氏の歌にあった緑咢梅が見られるのも、ここの楽しみの一つ。ひらきたる梅花がひとつひとつもつうすきみどりのうてなかなしき(野村清)
March 28, 2012
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1987年に亡くなった父が、生前お付き合いのあったNさんから、父の著作をデジタル化したいと申し出があった。絶版になっている本が、電子化されることによって、もう一度、日の目を見るのであれば、ありがたいことだと、基本的にはとてもありがたく思っている。ちなみに、カナダでは電子ブックの普及度が高く、紙の本を出している店は減少傾向。コスモスの東京歌会でも、「本箱からあふれている歌集を、息子が全部、デジタル化してくれたので、いつでも探さずに読めるし、家は片付いたし」と言っていた方がいらっしゃるのを聞いてからは、私も、デジタル化に興味は持っていたが、具体的にはほとんど何もしらない。この際と思ってしらべてみると、それなりのソフトを使うと自分でもできるし、一冊、分解してもよいのだったら、やってくれる業者もあるとわかった。リーダーの方も、実は、息子の妻の持っているamazon のkindle には、前から興味があって、時々見せてもらうが、とても気に入っているし、最近は、日本字も扱えるようになったと聞いているので、この際「勉強のため」と理由をつけて、思い切って買ってしまおうか・・・とかの誘惑にかられている。ただし、パソコンでも、画面が光ってしまうことと、持ち運びにくさを我慢すれば、電子ブックを読めることは読めるので、「どうしても、kindleを買わなくてはならない」と、自分を納得させるだけの理由が、今のところ見つからない。・・・ま、まずは、そういう私の買い物の問題ではなく、その前に通らなくてはならない過程がいろいろあるわけだけれども。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ とりあえず必要な手続きなどの話し合いを済ませてから、父の墓にご案内し、お寺も見ていただいた。
March 27, 2012
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井の頭通りには、だんだん「邸宅」がなくなっているけれども、いつも通るところに一軒だけ、石塀をめぐらせた立派なお宅があり、今の季節、その塀越しに白い梅が咲くのを見るのが私の楽しみだった。時によっては、目白が何羽も来ていることもあり、何人かが立ち止まって写真を撮っていたりしたこともあったりしたのだが・・・・とうとう取り壊して、何か新しいものが建つらしく、最近、塀も取り壊され、庭木が片付けられて、家が開け放たれているとは思っていた。それでも昨日は、まだ梅は残っていたので、残しておくのかなと、かすかに期待していたのだが、今日通ったら、とうとう、その木も、なくなっていた。せめて、最後に一枝所望しておけばよかったのに残念!浜田山に帰ってくる楽しみが一つ減ったような気がするが・・・・
March 27, 2012
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吉野梅林に着くと、急に人ごみに放りだされたような気がした。賑やかなこと! 食べ物を売っている店やら、飲み物の自動販売機やらあって、お醤油の香りがして。紅梅も、白梅も、まだちょっと早いのか、咲ききっていないような感じだったが・・・・よく見ると、「まだ咲いていない」のではなく、木が病んでいて、花を咲かすことができず、つぼみのまま枯れているような感じだ。 どうしたのだろう・・・と言っていたら、掲示が目に入った。「この地方の梅は、ヴイルスに侵されているので、地域外に持ち出すことを、禁止します」と。かわいそうに、空気伝染すヴィルスに侵されたのでは、木が枯れたからといって、他から持ってきたのを植えても、すぐに病気が伝染するということだ。梅郷としての観光地なのに、こんなにたくさんの梅が病気になってしまうかもしれないというのは、かなりの痛手だろうし、梅も痛々しく見えた。
March 26, 2012
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青梅線を 御岳駅で降りて、ケーブルカーで御岳に上がり、日の出山、三室山を経て吉野梅郷で梅見をして、日向和田から電車に乗って帰ろうという今日の計画。雨の後で、滑りやすいかもしれないと、少々、自信はなかったのだが、〈隊長=夫)が大丈夫だと言ってくれたので、一行四名で出かける。ケーブルカーに乗って、まず、楽な出発。頂上の駅に着くと、「御岳」が「御嶽」の字になり、厳しい山についたような気持ちがする。いよいよ、杉の間の道を歩き始める。天気があまりよくないし、寒いせいか、花粉症の人も苦しくないようでよかった。御嶽神社を横にみて、日の出山まで多少の登りと下り。日の出山頂上につくと、さすがに景色はよいのだけれども、雨降りの雲が出ている。〈隊長〉が 「あれは、丹沢あたりだ。この気温では雪が降っているのだな」と言っているうちに、自分たちのいる日の出山にも、風花のような雪が降り始めた。「雪の中を歩かないで済むように、少し急ごうか」と、三室山方面に行く道をまず降りる。かなりの急な下りで、滑りやすい道なので、あまり急げなかったけれども、「まあ、ベストは尽くします」と、一歩ずつ降りているうちに、いつのまにか雪は止んだ。丹沢から日の出山に来たくらいの速度で通り過ぎてゆき、きっと、どこかでまた、誰かを脅かしているのだろう。三室山を超え、樅の木峠に出ると、道しるべがあったので、とりあえず道を外れていないことを確認して、梅林方面に歩く。ここも、けっこうな下り坂だった。坂の途中から、木立越しに、植林中の山肌が見えた。将来は、杉林になるとみえる。途中で、琴平神社という小さな神社があったので、ご挨拶だけはしいようかと、お参りに寄ると、さっそくのご利益か、町を見はらす、すばらしい景色。ほっと一息してまた、歩きだすと・・・ゴルフ場が見えたりして、なんとなく下界の雰囲気になってきた。目をあげると、梅がけむるようにさいているのが、見える。吉野梅郷に違いない・・・・「地図では、ちょっと大変そうだったけれども、案外、普通に歩けたではないか」と、にわかに気分が寛ぐ。一行四人の中で、自分が一番体力がないという自覚があったので、あまり物を考えずに、気も使わず、誰の世話をするでもなく、ただひたすら歩けたのは、ずいぶんと気楽なことだった。
March 26, 2012
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東京にいると、お金さえ出せば、贅沢な食材がつかえる。今夜、主人が腕を振るったのは、まさにそういう料理であった。「これだけのものを、外でたべれば、軽く5000円するぞ」と、少々はしたない自慢はあったけれども、ま、いいとして。手前左のどんぶりに入っているのは、温仕立てのそうめん。かまぼこ、とりそぼろ、えのきっだけ、カイワレ入り。手前右は、ホウレンソウの胡麻和え。奥左に二つあるのは、紫蘇巻き。(練味噌入り)これは既製品。奥中央が、本日のメインで筍と湯葉とわかめの炊き合わせ。奥右は、Nさんに送っていただいた「いかなご」のくぎ煮。年寄むきですね~。
March 24, 2012
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昨年3月の津波で流された船が、一年かかって、カナダのBC州沖に漂流してきたというニュースを、カナダの新聞のインターネット版と、日本のテレビニュースで知った。この写真は、国防省(department of national defence)から、報道関係に配布された写真だと注がついていたので、2~3日だけ拝借する。この150フィートの船(大きい!)は、転覆もせずにBC州海岸沖260キロのところを漂流しているところが発見されたということだ。日本の持ち主も特定されたけれども、今後、どうするかは、考慮中と新聞には書いてあった。そのままにしておくと、他の船の航行の邪魔になるし、岸に曳航してくるにも費用が大変だし、これからも、続々とアラスカ、BC州、ワシントン州などには、津波による瓦礫が流されてくることが予想されるから、その対策もしなくてはならないと書いてあった。さて、そのときに、アメリカやカナダがどう対処するかで、国柄が試されることになるのだろう。津波ですぐに流されたのだし、一年を漂流した瓦礫には放射能の心配はないと、しきりに強調されている。
March 24, 2012
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毎年、読ませていただいている「コスモスさっぽろ」。今年は、51号をいただいた。支部長の後藤さんが、コスモス選者になられたのをきっかけに、これまで後藤さんが一人で作成されていた「コスモスさっぽろ」を、7名で作成され、責任者も清水氏に交代されている。将来を考えての配慮と、解釈した。内容は、いつもの通り正統的で、「宮柊二の歌」五首を巻頭に、短歌作品・散文がはいり、今回は、題詠「北」も加わっていた。それぞれの短歌作品から、私が一番好きだった一首ずつを、以下に抽出して感想に代える。満月は薄氷の色に変りたり朝明け空の砥石の峯に(石川幸枝) 色からして、寒そう!からつぽのタクシーがゆくからつぽのわたくしがゆく からつぽは闇(植村浩司) 独特の無常観このめまひもしやまぎれてくるるかと酒すこし飲む馬鹿だな俺は(工藤資造) 結句、ちょっと崩れて、実感がでて。庶路(しよろ)川に獲れたるししやも胴太く意志もつごとくかつと口あく(久保啓子) 下の句がリアル樺太の凍土に深くねむりゐむ置き去りにせし雛のかずかず(久保田静子) 思い出と共に、お雛様も・・・吹雪びゆうびゆう除雪車がうがう真冬日が十日つづきて街疲れたり(後藤美子) ふだんの後藤作品と、趣が違う印象。老妻の傘寿迎ふる誕生日何するとなく暮れてしまへり(島上鉄雄) 忘れてはいないし、何か祝おうとおもいつつ・・・北鮮の軍事パレードおそろしやクローンのごとき兵士の大群(清水芳洞) 「クローンのごとき」が、いかにも怖い。「おそろしや」の茶化し方もおとな。時間かけ水平線にふれし陽があとは一気に海へ落ちたり(新保弥代枝) 観察に、同感。この間、科学的には20秒だそうです。ニシン群来(くき)ミルクのごとく湧きたちて朝里海岸とろりとうねる(高橋妙子) みたことがないが、みたらさぞ、こんな風だろうと思わされて。本好きがいつしか妻にぐうたらと映りし日より家事委譲さる(谷村善通*) 頭の中は、外から見えないから・・。普通でいい普通が良いと若者は普通の会社に拾はれゆけり(冨家喜代子) いかにも、いまどき。庭の雪堀りて福寿草持たせたり合格の報持ち来し姪に(鳥谷晶子) 「雪堀りて」に心があって、喜びもひとしお。良き委譲なしたりといふ維新にも切腹をせし藩士多かりき(服部浩子) 多くは語られないが、たしかに・・・踏まれても仕方ないよねタンポポが路の裂け目にポワッと咲けり(福島明美) 生まれによって、たえなくてはならない運命もある頬つぺたがきりきり寒い掻巻(かいまき)の袖より手出しときをり叩く(本田禎子) 「きりきり」にも、頬を叩いて暖めるのにも、寒さが実感できる。風なきに散る花びらのこゑもたぬしづけさのなか宇治橋わたる(松尾祥子) 地名がぴったりくる。アノニムの自由気儘と淋しさの間(あわい)を揺れて雑踏を行く(松島律子*) ゆれながら、ちょうどよいところを探って行くのが人生?後記には、発行の回数を増やすことも視野に入れて、発展させていきたいという趣旨のことが書かれていて、頭が下がった。私たちの会では、5号まで出してギブアップしてしまったのが、改めてチクリと心に刺さる。
March 23, 2012
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日系文芸祭にたくさん作品を、カナダから寄せていただくように、広報活動をしなくてはならないのだが、このところいろいろあって、なかなかはかどらない。かなり早い時期に、自分のブログのトップにのせたし、バンクーバー新報にはお願いして、もう広告は載り始めたし、トロントの日加タイムスへの依頼も済んだ。ネット新聞だから、これもすぐ掲載されるだろう。行事自体、日系新聞放送協会の主催だから、これはいつもすぐやっていただける。・・・とここまでは終了。郵便やファックスでお願いする分は、通信費の問題があるからカナダに帰ってからすぐプリントと発送ができるように、準備しなくてはと思いつつ・・・あて先の一覧表が完成したにとどまっている。とりあえず、やれるのがメールで連絡することなので、これは日本にいるうちになんとかやっておきたい思っていたのだが、なかなか時間がとれず・・しかし、エクセルで名簿だけはもうできていたので、思い切って、超早起きをして今朝やってしまった。昔は、あて先併記でやっていたのだが、それだと、ジャンクメールに入ってしまう人が多いのもわかったし、他の人のプライバシーのためにBCCで出すと、こちらがどなたにだしたかわからなくなってしまうのにも懲りたので、原始的とは知りながら、一人ずつに宛名と、多少の文章を変えて出すことにしているので、根気のいる仕事だが、それだけはなんとか達成。メールで連絡のつく方たち全員に送り終わったら、もう最初に受け取った人から、「今年はごたごたしていて忙しいから、投稿はできません」という返事が来ていたりして、ちょっとめげるが、しかし、そう言ってくだされば、またあとでREMINDする必要もなく、実際にはそれもありがたい。学校関係は、次の日のこととして、とにかく一応の作業を終了。その間に洗濯機がやっておいてくれた洗濯物を干しにベランダにでたら、あかるい日差しがまぶしく感じられて、つくづくこういう事務の奉仕をする年齢ではなくなったと思った。だって・・・・これが2000部もメールを出したというならともかく、たった50部くらいのメールで、10年前なら、サササーッとできて、にこにこしていたであろうくらいの作業だったのだから。
March 22, 2012
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小田急線の梅ヶ丘と、井之頭線の東松原の中間あたりにある「羽根木公園」に行った。 例年なら、もうとうに梅の盛りは過ぎているところだが、今年は寒いので、今ころではないかと思い、渋谷からの帰りに途中下車してみたら、梅ヶ丘駅がわからの階段の両脇にも、 東松原駅がわからの広場にも 梅がきれいに咲いて、香りもよい。梅まつりのころにくると、人は混んでいるし、食べ物の匂いで梅の香りは消されるしで、なかなか感じられないような穏やかな香りを楽しめたのも、梅が遅れた「けがの功名」 白梅も 紅梅も紅と白ののしだれ梅も数年前に来たときには、花は満開で美しかったけれども、ちょうど梅祭りで、焼きそばのソースの匂いとか、なにかをやくしょうゆの匂いとかが強くて、梅の香りが感じられなかったのだが、今年は幸か不幸か、花が遅かったので、梅の香りを堪能しての、静かなお花見となった。この公園と隣接した梅丘中学校に通っていたころには、こんなに整備された公園ではなかったけれど、今になって来てみれば、それなりに懐かしく、ほかの場所に咲いている梅の花とは違う「ひと味」がある。
March 21, 2012
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お彼岸に墓参ができることはあまりないが、この日に行けば、一年間の墓地管理料も納めることができるし、お寺にもご挨拶ができるし・・・と、墓参。動向のCさんから、お手製のぼたもちをいただいた。餡と胡麻。節目、節目に、行事の食事やお菓子を作る心がうれしい。(Cさんは、上手だから、いっそううれしい。)
March 20, 2012
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短歌会「台の会」におしかけた。普通、短歌会では、「これは私の歌ですが・・」と言って説明するのが一番いけないことになっているのだが、ここは、ちょっと違う。作者が自分で音読し、「こういうところに苦心した」とか「ここが納得できていない」とか、質問したいところを、自分から言って、先生や出席者の意見を問う。先生が宮英子氏なので、ちょっとみんな遠慮がちになって口がほぐれないところもあるように見受けられたものの、司会者が上手に運んでくださって、推敲のヒントがたくさん出され、かといって、結論まではださないところでとまるようにして、次に行く。私の場合亡き母の想ひのわかる齢となり遺品の紬まとひてみたりを出し、最近、齢をとってきたら、晩年の母のことを思い出して、「あの時はこういう気持ちだったのか。」と分かるようになり、「ああすればよかった、こうすればよかった。あんなことを言わなければよかった」と思うようになったことを詠みたかったことを話しあとから気づいた点として 1)上の句がどういう年齢だか、私を知らない人には、わからないので、「母が紬を愛用していた頃の年齢」とわかるようにした方がよかったこと 2)「紬をまとひて」みるというしぐさが、自分にはなんとなくイメージが合わないこと 3)三句と五句が、両方「り」で終わったのは、工夫が必要だったことも、付け加えた。それを、だまって聞いていらした先生は、「この紬、何色なの?」とか、「たんすから出すだけでもいいんじゃないの?」とか、「細かい模様だったら、洋服にして着たらいいのに」とか、「おかあさまの淋しさがわかるようになったのかしらね」「偲ぶという言葉は使えないかしら」とか、質問してくださる。会場からは、「あ、紺の細かい紬なら、きっと大島ね」とか「切るのはもったいないと思うかもしれないけれども、そのまましまっておくのは、もっともったいないわ」とか、「あら、そのまま着たらいいのに」とか、「震災があったりすると、着物はね・・・」とか、まあ、いろいろの話がでて、それをメモして帰って、独りで更にいろいろ考えて・・・・結局亡き母の独りの日々を偲びつつ遺品の結城紬をほどくとした。「遺品の」は、「形見の」としようかと、新たに迷ったのだが、別に、母が「これは形見にあげるわね」と言ってくれたわけではないのだから、あえて遺品のままにして、 また、「遺品の大島」は 四・四になってしまうので、本当は大島だったけれども、「遺品の結城紬」に変更。結句は、「まとふ」ではなく、また、「鋏を入れるの」でもなく、「ほどく」にとどめた。(「まとう」以前に、自分で着るつもりで、裄を出すために解いた段階があったのは、ほんとうのことだし。)ただ、「紬」というと、「織り」なので、着物を解くのではなく、布の織りを解くように思われると困るから、結句は、四・五句は、「遺品の紬の着物を解く」にした方がよいかとも思ったのだが、ちょっとごたごたするような気がして、この案は採用しなかった。さて、これでよくなったのか、悪くなったのかわからないけれども、この一首について、いろいろなヒントをいただいて、かなり考えたのは事実。先生にしてみれば、先生の言葉でチャチャチャッと直してしまわれた方が早いのだろうが、生徒の立場からは、ヒントをいただいて自分で考える方が身につく。最近では、全国大会に行っても、一首三分とか、五分とか割り当ててどんどんこなしていくことの方が多いので、これだけじっくり考える時間のある歌会は、本当にありがたかった。実は、昨年の3月11日も、この会に出ていた。終了後、みなさんと食事をして、数名の方でMさんのお見舞いに行ったら、そこで話をしているうちに急に揺れて、テレビをつけておいたら、津波の状況が放送され、悪夢のような日だった。その夜は、帰宅困難になった三人の方に、私のところに泊っていただいき、四人でテレビを見ながら、時々の余震に顔を見合わせつつ、茫然と夜更かししたのが忘れられない。
March 16, 2012
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「コスモス」福島支部の作品集『災難を越えて』を読んた。その時を、東京に居た私でも、かなり驚いたり、怖かったりしたし、カナダに戻れば「放射能を浴びている人ではないか」的な扱いにいやな思いをしたこともあったので、被災地の方々が、「その後」をどういう思いで過ごされたか、想像するだけでもつらくなる。傍からは、はかり知ることのできないそれぞれの思いがおありだったに違いない。その困難な状況の中で、作品を一冊にまとめ、後世への記録とすることを思いつき、しかも、立派に実行されたことには、短歌に、また実生活に向けられた、厳しい覚悟を感じた。こういう状況下で、心の底から出た作品には優劣はないと思うが、中でそれぞれの作者の気持に自分が一番近寄れたと思う作品を、一作者につき一首ずつ、以下に抽出する。この道に助けられしと媼指す山路は舗装し手すりつけてあり(安藤 美江子)大地震(おほなゐ)に病院壊れ長男がその心労か五十歳で逝く(池田 康子)テレビより被爆の報に山人ら育ちし野菜つぎつぎ倒す((岩沢ふじ男)海沿ひの家流されし人と居て心失(な)くせるさまも見てをり(宇多 妙子) おじいちゃん、耳をすませば草や木や水の歌が聞こえるよ人棲まぬ町となりたるふるさとの木草にひくき声あらしめよ((尾崎 玲)家も船も親も流され見つからず友は朝あさ海見るという((加藤 雅江)原発の事故に追われて午前二時夜逃げ同然家を発ちたり((金成 敬子) 襲ひたる津波のさらひし家の屋根累々と浮く芥のごとく((岸 キク)大鍋に炒らるる豆のさまに似て車は左右に揺れのまにまに((紺野 晴子)いささかはあらむ放射能気にするか 唐黍送らむと子らに訊きたり((齋藤 英子)あすは春を探しに行かうと我は詠みき震災前夜の三月十日((佐々木勢津子)原発の事態収拾らち明かぬ南無阿弥陀仏・南無阿弥陀仏((砂土木一路)原発より百キロの我が喜多方も風評被害もろにかぶりぬ((高橋 節子)大津波の水の怖さと命守る水なき怖さ水は怖しも((高橋 安子)朝の鐘つけば鶯の声返り放射能の危惧瞬時忘れぬ((高松 こと)食料も水もガソリンも備えなし何たることか危機管理ゼロ((長瀬慶一郎)次々に襲ふ余震に戦きて長椅子に寝る三週間を((芳賀テル子)中央に急ぎ集まれと指示出でて車椅子漕ぐ真剣に漕ぐ((星 源佐)夢いっぱい詰まった赤きランドセル瓦礫の横にぽつんと一つ((松本真智子)避難所が閉鎖になりし体育館に三月のままのカレンダー残る((峯岸 令子)豊麗線ますます深くなりし頬震災の日から半年が経つ((吉田 葉亜)旅館業の親族何もかも流されて裸一貫と笑顔明るし((渡部 軍治)
March 15, 2012
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「ゴルフ合宿」(?)で、K氏に紹介していただいた本を買いたくて、丸善に入った。タイトルを書いてくるのを忘れてしまったので、覚えているのは「新潮」「石川」「日本書史」だけ。近くにおいてあったコンピュータで、その三語を入れて検索したら、新潮新書、石川九揚著 「説き語り日本書史」がすぐ出てきて、 おまけに、その本がおいてある書棚の位置を示した図まで、プリントアウトされて出てきた。感動して、人々に言うのだけれども、みんなその位のことは知っていて、誰も驚いてくれないのだけれども・・・・・ カナダでは、あまり本を買うことがなく、図書館に行くのだけれども、私の家の近くの図書館は、検索システムはあっても、置き場所を示した図までは出てこない!!
March 14, 2012
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丸善で本を買ったら、フクロウが、本の上に乗って振り向いている絵が描いてあった。色は違うが、カナダでとったフクロウの写真と、本と流木をとりかえだけで、本当にそっくり。なんだか、なつかしいような、なつかしくないような・・・・ 丸善のふくろう バンクーバーのスノー・アウル
March 14, 2012
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今回、みなさんの口からたびたび聞いたのが「もう71歳まで生きれば、人生モトをとったのだから」という言葉。これを、いわば「上の句」にして、「下の句」には、「食いたいものは食おうじゃないか」「やりたいいことはやろうじゃないか」「飲みたいものは飲もうじゃないか」「言いたいことは言おうじゃない」などのヴァリエーションが続き、暴飲暴食ならぬ快飲快食快議論の実践。「元気にトシをとったご褒美だから、それでいいんだろうなあ。」と感心してしまった。だいたい、お誘いのメールの書き出しが、「ゴルフ愛好者の皆さん 春になりました!余命も残り僅かです!」というのだから、あんまり本当過ぎて笑うしかない。「快議論」の方は、政治・社会に関するテーマが多く、欲目に見れば「竹林の七賢人」みたいな、おじいちゃまたちであった。
March 13, 2012
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ゴルフ合宿だけれども、いろいろあって、期間中、私たち夫婦だけ、ゴルフ場併設のホテルに泊まることになった。ベッドルーム+リビングルームのスイートで、京都でとまった新みやこホテルの部屋の四倍はあろうと(ちょっと大げさかな?)いう広さ。部屋付きの風呂のほかに、ゴルフ場の大浴場も使えるし、朝食もコンペ用の部屋でのバイキングだし、何よりも便利なのは、部屋からゴルフシューズ、ゴルフ装束で、エレベーターに乗りさえすれば、もうそこに、あずけたゴルフクラブが用意されていて、準備万端終了。自分の家の庭でプレイするような気安さ。ホテル付きコースに、これまで行ったことがないわけではないが、クラブハウスにホテルがついているのは初めてだったので、今度から、ゴルフ旅行のときは、こういうところに泊まろうと思った。(とりあえず、同じ形式で知っているのは、バンクーバー島のベアー・マウンテンというジャック・ニクラウス設計のゴルフ場が、こういう風になっている・・・・が、料金が許容範囲内にはとても収まらない。)このホテルの宿泊費は、朝食付き・内税で一人5000円だったのも、ありがたかった。ただ・・・ 今時のホテルは、ほとんどどこでも、部屋でインターネットが使えるか、ロビーにインターネットの使えるコンピュータがおいたあるかのどちらかだけれども、ここでは、まったく使えない。(あらかじめ、ホームぺージで見て、わかっていたから、そのつもりで頭を切り替えていったからかまわないのだけれども)それと、私の持っているSOFTBANKのケータイが圏外になって、通じないこと。今時、かなりの山の中でも通じるのになあ・・・とか思ったけれども、ま、ケータイがなくても、ホテルのせいではないし、固定電話はあるのだから、20年前に戻ったと思えばヨロシイ。ついでに、年齢や体力や、ゴルフの飛距離も20年前に戻ると、もっとヨロシイ。
March 12, 2012
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高校時代の同級生のおじさまたちの仲間に入れていただいて、二泊三日のゴルフ合宿(?)千葉県の鴨川にあるI氏別邸を合宿所として、鴨川GCCで2ラウンドが基本プラン。海を見晴らす立派な二階建て。波音が、気持ちを穏やかにしてくれる。(・・・と思った人ばかりではないようで、津波がおきたら大変だろうと心配する人もいたけれども。)社会に出る前のお付き合いだった人々が、社会にでて、それぞれの道で活躍されて、引退して、また、社会に出る前の仲間と遊ぶ・・・なかなか、よいではないか。
March 11, 2012
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バンクーバー短歌会員作品題「雨」雨降れど雪なき冬を老人のわれはよろこぶ歩きやすしと(すみえ)、雨だれを聞きて名曲生む人とうたた寝をする凡人われと(P・とみこ)雨の中レインウエアに身をかため今日も歩きぬスタンレーパーク(I・とみこ)雨止むかロッキーの山登りつつフード外せば大いなる虹(奈津)聖夜あけ雨雲ひくしひもすがら商店街モール明るきボクシング・デー(虹) たつぷりと墨含む筆いさみたつ龍を書けども文字の割れたり(のぼる)雨晴(あまはらし)駅を列車が過ぎるころ海に淡あは冬の虹立つ(のりこ)おみやげの生八つ橋に時雨あん宇治茶は京のかをりを運ぶ(ふみ)エゾマツは銀色の雨降らすがにせつせつと古き葉を散らしたり(みき)広重の五十三次庄野宿ながき筋ひき白雨降りをり(よしこ)モナリザの絵柄の傘で街ゆけばすれちがう人見上げほほゑむ(希)暗闇の窓の外よりひそひそと蜜語のごとし冬の霧雨(あき)畑に生ふる小さきナヅナやハコベラよ今日は七草氷雨やまねど(粟)大カラス冬羽ありと思ふまでめげず舞ひ跳ぶ氷雨の朝を(唐)暗き雨ふりつぐまひるたつぷりとリンゴを入れてパイを焼くなり(沙羅)
March 10, 2012
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ここも、前を通ったことはあって、しっとりとしたよいお寺らしいと思ったが、入る時間のなかったところ。雨はますます強く降ってきたが、山道でもないし・・・ということでやってきた。大きな門を入ると・・・あとは、すべてが大規模。タクシーに分乗した女子高校生が、運転手さんにガイドされて、境内に入ってきたけれど、ほかにはほとんど人がいなかった。ながい渡り廊下(?)は、谷川を越える橋ともなっていて、秋に来たらさぞ美しいだろうと思われる。雨の日には救いの屋根つき回廊よりの景色渡り終わると、また、隠れ御殿のような石庭つきの建物があり、「どなたか、偉い方をかくまったところかしら」などと話し合う。説明書をいただいたのだが、あとで読むとして、ここはとりあえず、自分たちで勝手な想像をしたほうが楽しい。京都にお住まいだった、Nさんにあとから伺ったところによると、こんなに整ったお寺になったのは、わりと最近のことで、一昔前には、乳母車に赤ちゃんをのせて、時々散歩に来ていらしたそうだ。京都駅からひと駅の便利さなので、半端な時間ができたら、また行ってみたいと思った。
March 9, 2012
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二度ほど、前を通ったことがあるが、いつも時間切れで入れなかった小倉山二尊院に、ついに行く。小倉百人一首を作った所とか、小倉餡の発祥の地とか言われるお寺。大雨だったが、かえって趣があってよい。(・・とこれは、負け惜しみ。実は寒かった。)大きくて立派な正門静かな境内雨にも寒さにもめげず、梅が咲いている。信綱・勇・八一の連名の歌碑があった。本堂でのお参りも忘れずに鐘も撞かせていただく。(いえ、私がではありませんが。)小倉餡発祥の地だそうで・・・(Yパンにいた友人の話だが、Yパンのアンパンは、関西では粒餡、関東では漉し餡が売れるのだそうだ。関西には、小倉餡の伝統があるからかな?・・・と、これは私のあてずっぽ。)本当は、小倉山の上のほうも歩きたいところだが、この雨では・・・と中止。このあと、新幹線の時間までを、東福寺に行くことにした。
March 9, 2012
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小倉山二尊院にお詣りして、門から出てくると、正面にこんな看板が見えた。お料理屋さん「いにしゑ」「え? 昔のことなら いにしへ なのにっ!」と思ったが、これは固有名詞だから、考えてみればどういう表記にしても自由なはず。でも、ちょっと違和感が・・・・「違和感」でなくて、「異和感」にしたかったのだが、転換候補になかったので妥協。
March 9, 2012
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せっかく、「するっと関西」を買ったのだからと、当初は、高野山に行く予定だった日。「天候や、このところの活動状況を考えると、老女にはちょっとヘビーかな?」ということで、急遽 室生寺に行く先変更。室生寺も、ながいこと行ってみたいと思っていたところだったので、ちょうどよいチャンスだし。川沿いにならんでいて、しかし、ほとんどが閉店状態のシーズンオフのしずかな街を通りぬけ、この赤い橋をわたると、室生寺。金色のところがほとんど見えない金堂。その趣は、キラキラだった時代よりも、ずっと深いものがあるように思う。ほっとして、頭を下げたくなるような灌頂堂。なんの説明もなくてよいから、じっと空気を聴いていたいような雰囲気。五重塔。室生寺の象徴のように、宣伝ポスターなどによくみかける塔。裏手の道を進んでいくと、「落石注意」の看板の後は、細い道になる。しめった空気の匂いが、なんともいえない。羊歯の群生地。古代から種を保っている羊歯の生命力は、宗教心とつなげることができるのかもしれない。振り返ると、見下ろす形になる五重塔もなかなかよろしい。自然石で作られた階段を、奥の院にむけてあがり始める。赤い橋のたもとにたっているのは、「同行者」赤い橋から、奥の院につくまでの階段が長くて、ちょっと急になる。「今日は雨は降っていないが、昨日までの雨で足元が悪いし、行きはともかく、すべりやすい階段で転んで頭でも打ったらめんどうだ」という同行者の判断で、奥の院行きは、中止。この赤い橋からの遥拝でおしまい。これからトシをとる一方だし、今行かなくてはいかれないのに・・・と思ったが、ふだんは「行ける、行ける、だいじょうぶだよ」とばかり言う「同行者」が、「おまえにはあぶない」というのだから、従う方が無難だ。おとなしく引き返して、なんだか分かれがたい灌頂堂にもう一度お参りして帰ってきた。石楠花の季節には、いっそう美しいと聞かされたが、石楠花ならバンクーバーでいくらも見られるし、それより、静かな雨上がりの午前中をゆっくり歩けたほうが、私にはありがたかった。帰りに、一軒あいていた店で「ごまどうふ」を買おうとしたら、店の人が、ふと賞味期限をみて、「あら、賞味期限が過ぎてるよ」という。チェックしてくれたら、ひとやま全部、賞味期限切れ。「しょうがない、ウチで食べなくちゃ」と苦笑しながら「わるいねえ。売れるのがないわ。」だそうだ。あれを一山、全部「ウチ」で食べる・・・の?いくらおいしくても、いくら健康によくても、今日もごまどうふ、明日もごまどうふ、これじゃねんがらねんじゅう、ごまどうふ...シーズンオフは、お店にとってもたいへんだなあと思った。
March 8, 2012
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室生寺に行く途中、乗り換え駅で待っていたら、次にくる電車について、「急行 青山町行、各駅にとまります」という掲示が出た。「え? 各駅にとまる急行?」と、一瞬、笑ってしまった。しかし、考えてみれば、たとえば、新宿発の小田急の急行だって、相模大野から先は各駅になるものもあったりするから、あまり不思議でもない。ただ、各停 VS 急行 の対象が際立ちすぎるのだろうか、やっぱり面白かった。
March 8, 2012
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淡路島側のフェリー乗り場で待っていたら、駅前広場にかわいらしい子猫がいた。あら?と思って、近づいたら、身をひるがえして、側溝(水は入っていなかったけれど)の中い入ってしまった。警戒して、じっとこちらを見ているらしいのだが、その前足をきちんと揃えているところが、たまらなくかわいい。「そんなにこわがらないでね」と話しかけたのだけれども、つうじない(あたりまえか?!)ようで、なんだか、「もういやっ」というように、くちゃくちゃっとなってしまった。でも、依然として、前足をきちんと揃えてはいる。この猫、側溝に入るは入ったが、もしかしたら、上に上がってこられないのではないしら・・・とちょっと心配になって、一旦、駅舎の方に数歩歩いて、またふっと振り返ると・・・いつのまにか、するっと側溝から出ていた。ちょっと安心。
March 7, 2012
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淡路島側のフェリーの発着所に道の駅があった。「道の駅」とは看板をだしているが、町の人々のためのふつうのスーパーマーケット的な役割もあるのではないかと思われる。隅に花屋さんがあって、「しきび」と書いた葉がおいてある。私がみたところでは、どうみても神前にお供えする「しきみ」。「しきび」って書いてあるのって、間違いか方言か???と思って、電子辞書の広辞苑で 「しきび」と引いたら、「しきみと同じ」と説明があり、「しきみ」の方にくわしい説明があった。ということは、「しきび」も正式に認められている名称ということだ。知らないからと言って「方言」か「間違い」かと思ってはいけないと、改めて思った。
March 7, 2012
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二日間連続して2万5000歩くらい歩いたので、今日は少し抑えて、淡路の水御堂へ。「するっとかんさい」を買ってあるので、たっぷり乗ったけれども、歩いた距離はあまりない。明石から、瀬戸大橋を見ながら、小さなフェリーで淡路島にわたる。島側についてから、接続の悪いバスに、随分待ってから乗って・・・バスを降りたら、しばらく上り坂で丘に登る。その頂上にあるのが、阪神の地震にもびくともしなかった、池の下にある水御堂。このコンクリート塀に沿ってあるいていくと、蓮の鉢がたくさんあって、さぞ季節には美しいだろうと思われる池に出る。二つの池の間の階段を下りていくと・・・下に、ご本尊のおさめてある御堂がある。安藤氏設計の水御堂は、話に聞いていたとおり、モダンななかにも、落ち着いていて、菩薩様の後ろから入ってくる光がとても美しい別世界を作っていた。写真撮影は禁止だったので、写真がないが、仏様の背後からさす光が、なんともいえず柔らかくほとけさまを照らしていた。入場券に、ご本尊様の写真が出ていたので、写真の代りにUP.光の様子がわかるかだろうか。しばらく暗いお堂の中で、ゆっくりしてから、明るい戸外に再び出て、丘の上にある御堂から見晴らすと、ひさしぶりの晴天のもと、瀬戸内海も、瀬戸大橋も、見る者をおおらかな気分にさせてくれた。
March 7, 2012
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その1 JRを明石で降りて、淡路島にわたる岩屋行のフェリーが出る場所をしらべようと、駅前に掲示された地図を見ていたら、そのあたりにいたらしい杖をついた「おじさん」が私たちの話を聞きつけたと見えてやってきて「え? フェリー? フェリーはでないよ」と言う。不審な顔をした私に、その人は重ねて「フェリーは運行してないよ」と真剣な顔をして言う。昨日は比叡山の八瀬ケーブルが運行していなかったということもあるし、素直(バカ)な私は「あら、こまったわ」と思って夫を見たら、夫のほうは、構わずに、もうスタスタ歩き始めている。「お父さん、フェリーは出ないんですってよ」と言っても知らん顔。一方、そのおじさんの方は、「出てないんだってば」と、私の袖をつかまんばかりにして繰り返す。とはいっても、夫がさっさと行ってしまうので、あわてた私は「あ、どうも、ありがとうございました」とか言ってよたよた走って・・・・・やっと夫においついて・・・・・・、「フェリーがないんですってよ」と言ってみたら、夫は「ばか、高校生が通学に使っているようなフェリーがなくなるはずないじゃないか。あんな人の話につきあうやつがあるか」と私を叱る。「ま、いいや。旅に出たら旅好きにしたがっとこ」と思ってとりあえず、あとをついていったら、なんと、立派な建物があって「岩屋行フェリー発着所」と書いてあり、待合室には待っている人たちもいるし、時間表も出ていて、運行しているのは明らか。切符を買って、「おもしろマップ」(淡路島観光地図)を貰って、やがて来た船に乗って落ち着いたところで、「お前は、もう少し、人を見る目があったと思っていたなあ」と、夫はつくづくと私のことを嘆いたりあきれたりしていた。・・・・デモ、私ハ何モイエマセンデシタ。それにしても、いったいあの人はなんだったのだろう。私みたいな人があわてるのを見るのが趣味だったのかしら。その2明石の町のマンホールのふたは、なかなか面白かった。ごく普通のもののほかに、コンクールが入賞した子供の絵が入っているものがところどころにあって楽しい。その3明石の市場を歩いていたら、やはり目立つのは鯛とタコ。このまま、今日にでも帰るのだったら、この鯛を買いたいと思うほど、立派な鯛があったが・・・これは想定内。私にとって珍しかったのは、卵焼き。あちこちで卵焼きの看板を見て、「卵焼きを宣伝するなんて、めずらしいなあ」と思っていたら、そのうち、卵焼きにはタコが入っていることがわかってきた。「卵焼きにタコが入っていたらどんな味がするのだろう?」と、とても興味があったけれども、どちらもコレステロールが高くなりそうなので、ぐっと我慢。
March 7, 2012
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夕方、祇園に行った。小雨の祇園は、灯が美しい。「ガイジン」の人たちが、しきりに写真を撮っていた。散歩をしているうちに、いつのまにか雨があがり、満月に近い月が、これもまた美しかった。私が写真にとってみれば、ただの丸だけれども・・・
March 6, 2012
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夜の祇園を散歩していたら、あちこちで見かけた看板。「火迺用慎」の「迺」の字になじみがなかったので、調べたら、「乃」と同じ意味だそうで、つまり、「火の用心」と同じ意味。他ではあまりみかけない表記だった。昔はこうだったのだろうか。
March 6, 2012
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比叡山に行く。坂本ケーブルに乗って、終点から根本中堂まで歩いて・・・と、そこまではまあ、ふつう。上がってみると、琵琶湖からあがってきた霧ということで、見晴は利かないけれども、幽玄な雰囲気を味わえてよかった。根本中堂のあたりには、まだ雪も残っていた。ぼーっとかすんだ東塔 もなかなか美しい。八瀬のケーブルはシーズンオフで動いていないので、詩仙堂まで歩いておりる計画にしていて、道も、以前、逆に上ってきたことがあったので、昨日のように迷うこともなく降り始めたたのだが・・・・前回よりも年取ったせいか、かなりの級な下りに思われる。昨日と同じで、倒れた木やくずれた道もあり、しかも雨の後のすべりやすい道なので、へっぴり腰で歩いていた。息は切れないものの、下りも案外たいへん。二日目だけに、疲れも早い。本当は、このあたりの写真が撮れているとよかったのだが、みんな歩くのに夢中で、頭の中にしか情景が残っていない。地図を見るため時々立ち止まるほかは、ひたすら降りているうちに、見晴らしのよいところに出て、宝ヶ池のホテルの屋根などが見えてきた。「コスモスの50周年大会でとまったことがあった」とか、少し威張って景色をみてひと休みしつつ、地図を見ると、詩仙堂に行くには、もう一度山を越えて降りなくてはならないことがわかり、予定変更して、修学院に降りることにした。それでも結構な下りだったけれども・・・・2時近くになって修学院の町でランチ、さぼり心が出て、修学院から詩仙堂まではタクシー。詩仙堂の室内もよかったが、その庭がしっとりと美しく、椿と南天の赤が、雨液をしたたらせていたのが、印象に残った。
March 6, 2012
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NHKの朝ドラ、カナダでも見られる数少ない日本のドラマなので、私もよく見ている。特に、今回の「カーネーション」は、私が疎開先で物心ついたころ、母が「洋裁」と木に書いた看板を玄関先に下げて、ヨソサマのモンペやら洋服やらを和服から作っていた時期があり、また、昭和25年くらいに、東京の世田谷に出てきてからも、三軒茶屋の玉電駅前にあった「みその洋装店」という店で注文服や既製服を縫っていた時期があったりして、シンガーの古いミシン、ちょうどドラマに出てきたのと同じようなミシンを、いつも踏んでいたりしたのを覚えているので、各場面がとても懐かしいのである。で、その朝ドラ、今週から、主人公が70代になって、俳優さんが変わった。女学生時代からずっと演じていた女優さんが、その演技力をもっても、また、NHKのメーキャップ陣の技術をもっても、演じきれないのが70代以上かと思うと、71歳の自分としては、少々微妙。一人の女優さんでは演じきれない程の年齢まで、元気に生きていたと思えば、ありがたいことではあるのだけれども。
March 5, 2012
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雨の朝になってしまったけれども、今朝から4泊5日の旅行。主人の妹二人と主人との四人の道中となる。このメンバーで一緒に旅行するのは初めて。私が一番体力がなさそうなので、足をひっぱりそうなのが心配だったから、体力に応じてスキップできるように、4泊同じ京都のホテルにとまることになった。 コースは原則として、昨年歩いた京都一周トレイルで歩ききれなかった部分を埋めることを考えて、一日目は、保津峡から水尾経由で落合に出て、嵯峨鳥居本町並を経て、嵐山・渡月橋を見て、電車で京都駅に帰着。夜は祇園の散歩と夕食が一応の目安。無人駅でさびしい、保津峡の駅で降りて、傘におちる雨音をききながら歩き始める。(ゴルフの雨具を持ってきたので、支度だけは万全)道は舗装された車道で、「雨でも歩きやすいのだが、ちょっとつまらない感じだなあ」と思っていたら、車道からそれていく下り坂があった。「こちらに行こう」という提案があり、私も賛成して「明智越え」と名前をつけられた小道を降りていった。「光秀が関ヶ原で敗れて落ちていくときに、樹蔭から飛び出した雑兵に討たれたのがこのあたり」という話を思い出して歩いていると、そのあたりの樹の影から誰が飛び出してきてもおかしくないような不気味さだったりして。突然、昔は棚田であったであろうような段丘がでてきたり、大雨か嵐で半分崩れ落ちたようになっていたり、倒木をまたがなくてはならないようなトレイルを通過するころには、もう雨はやんでいた。落合には、2時ころになって着いたが、保津峡駅で降りてから、落合まで、歩いている人には自分達以外、だれにも出会わなかった。落合からは、観光の人にもあちこちで出会い、まあ、わりと普通の感じで歩いて予定通りの一日。私は夜の部は割愛して、部屋で駅弁を食べて寝てしまった。疲れていなかった・・・というと嘘になるけれども、とにかく、元気に歩けてよかった。
March 5, 2012
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NHKの朝ドラ「カーネーション」を見ているのだが、数日中に、主人公を演じる女優さんが変わって、主人公が70代に入るらしい。う・・・む・・・。女学生からずっと演じていた女優さんでも、演技では乗り越えられない年齢(=老い)が、客観的に見て70歳なのか・・・。最近の自分を見ていると、なんとなく納得ができるような気がしてオソロシイ。私も、ちょっとこの辺で人間が入れ替わったつもりで新規まき直ししたらよいのかもしれない。
March 4, 2012
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天気がよかったせいもあり、急に思い立って深大寺のだるま市に行った。予想通り、かなりの賑わい。たくさんのだるまさんに囲まれて、声をかけているだるまやさんもだるまさんの顔を描いてみせているだるまやさんも、かなりのご繁盛。片目を入れていただこうと、長い行列もできていた。願をかけた大きなだるまさんをお店に飾って、みなさん、繁盛しますように。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・帰り道に、きれいに咲いた紅梅をみかけた。今年は、梅の花g遅いと思っていたけれども、日当たりのよいところでは、こんなに咲いていて、本物の春はもうすぐ。
March 3, 2012
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アメリカとカナダにいる息子たちが、持っていた方がよいだろうと思って、認印を買うことにした。「佐藤」というありふれた名前はそういうときに便利で、印鑑を売っている店に行けば、かならず手に入る。・・・・・と甘く見て、某店に入ったら・・・・・・・ なんと、ない!!「佐藤」の印のところには、「注文中」というシールが貼ってあった。売り切れてしまうほど、「佐藤」さんが大勢、買い物に来たのかしらん。
March 2, 2012
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