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たった今、ある親切な方から情報をいただきましたのでご紹介させていただきます。***今年の9月23日に行われる荒牧小百合さんプロデュース・主演の「オペラチックナイト」は「蝶々夫人」です。荒牧小百合:蝶々さん望月哲也:ピンカートン、甲斐栄次郎:シャープレス、中島郁子:スズキ澤原行正:ゴロー、吉原朋子:ケイト、勝政寛太:ドローレ(子供)、山口佳代:ピアノ、武田竹美:演出・ナレーション。となりました。本日荒牧さんのリサイタルでちらしが配られたとのこと。練馬文化エンターで18:30開演です。5,000円です。***情報ありがとうございました!!追記】望月哲也氏のピンカートンは、2006年6月の沼尻竜典氏との共演コンサート(下記)以来、10年ぶり。舞台上演は初(ロール・デビュー)。***2006/6/18(日)日本フィル 第160回サンデーコンサート 東京芸術劇場 指揮:沼尻竜典[日本フィル正指揮者] ソプラノ:大岩千穂テノール:望月哲也 日本フィルハーモニー協会合唱団 プッチーニ:オペラ《蝶々夫人》名曲集 「夕暮れは迫り(愛の二重唱)」 「ある晴れた日に」 ハミング・コーラス、 第3幕への前奏曲 「さようなら、愛の家よ」 「かわいい坊や」
2016年04月30日
Hiroaki Otsuka, bass-baritone has made a debut as Wotan.Photo:©Shevaibra, courtesy of the artistsLe Voci 公演 @ 青砥Die Walküre accompanied by double pianos 2016年 4月29日(祝・金) 14:30 開場 15:00開演 Le voci2台ピアノによる『ワルキューレ』かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール ヴォータン 大塚博章 フリッカ 磯地美樹 ブリュンヒルデ 津山恵ジークムント 上本訓久 ジークリンデ 羽山弘子 フンディング 高橋雄一郎ゲルヒルデ:藤野沙優 オルトリンデ堀口加奈子 ヴァルトラウテ北村典子 シュヴェルトライテ栗田真帆ヘルムヴィーゲ薮田瑞穂 ジークルーネ梶沼美和子 グリムゲルデ石橋佳子 ロスヴァイセ久利生悦子指揮:安藤敬 ピアノ:中井裕司 ピアノ:鈴木架哉子 ティンバニ:田中覚***ワルキューレ全幕を2台とはいえピアノ伴奏でやるのはもしかしたら無謀なことかもしれないと思っていたが、実演を見て払拭された。中井さんがメインでメロディを弾くベーゼンドルファー もう一人のピアニスト鈴木架哉子さんが音を足すスタインウェイだったそうで4時間、腕が壊れそうなほど弾き続けた。最大の功労者を讃えたい。中井さんの音色にしびれっぱなしの4時間だった。あとティンパニを入れたのも良いアイディアだった!ブリュンヒルデの登場に欠かせないもの、それはティンパニだ。Wotanデビューの大塚博章さん。演技も歌唱も一貫してすばらしく、めっちゃかっこいいWotan。ロン毛にヒゲ ワイルドで斎藤工(たくみ)みたいだった。演技も考え尽くされているものだった。はっきり聞き取れるドイツ語でWotanの長い歌唱部分もまったく飽きさせない心地よい響きと説得力のある歌唱だった。ブリュンヒルデ津山恵さんがめっちゃすばらしかった。5月の青空のような透きとおった明るい声で大声量。ブリュンヒルデタイプの声ではないかもしれないが、圧倒的なリリック・ソプラノだった。ジークリンデの羽山弘子さんも圧倒的。何をやってもうまい!ジークリンデの激情を見事に表現していた。ジークムント上本訓久(うえもと・のりひさ)さんも大健闘!強靭なヘルデンがかった声で ロバート・ギャンビルのジークムントを思いださせるものがあった。フリッカ磯地美樹さんも素晴らしい歌唱だった。フンディング高橋雄一郎さんがまさにフンディングの低い声でよかった。字幕が超訳で二行にわかりやすくまとめていてよかった。お疲れ様でした〜+++オケピに入っている2つのグランドピアノ。ピアニストは指揮者の方を向いているかみてにティンパニやありとあらゆる打楽器が集まっている。これを一人で…⁉第1幕追っ手に追われ傷ついたジークムントがさまよいこんでくるとある館。ジークムント:どこかは知らぬが休ませてもらおうジークムントはしもての椅子にこしかけたまま気を失う。ジークリンデがかみてから来る。見知らぬ男に気づき、立ち止まる。水さしとカップを運ぶジークリンデジークムントはむさぼるように水を飲み干し自分で水差しからニ杯めを注ぐ。ここはフンディングの屋敷よ。私は武器もないんですよ。けがも…けがしてるの?ジークリンデはうろたえる。大したことありません。疲れは吹っ飛びました。die Sonne lacht mir nun neu.ジークリンデはさらに甘酒を持ってきて渡す。あなたがまず飲んで。ジークリンデは飲むその盃を渡すときに手と手が重なる。はっとしたように手を引っ込めるジークリンデ。ジークムントはすぐに立ち去ろうとする。ここにいてください!ジークリンデの悲痛な叫びに出ていこうとしていたジークムントは立ち止まっている。そこにフンディングの動機フンディングが帰宅する。ジークリンデは慌てたように客人を入れた訳を説明する。Du labtest ihn?もてなしたってわけか?剣呑な低い声、まさにフンディングの声だ!当然のことでしょそんなことで奥方を叱るのですか?Heilig ist mein Herd: - heilig sei dir mein Haus! おい、飯の支度だ!!ジークリンデは飲み物を出すフンディングは男の目が妻の目に似ていると独り言を言う。おまえの名前はなんていうんだ?答えないジークムント。フンディングは妻の横に立って家内も知りたがってるようだ。あなたが誰なのか知りたいです。Friedmund darf ich nicht heissen; これまでのいきさつを語る。話の途中に彼が敵であることがだいたい見えてきたフンディング。ヴェルフィング族か。お父様はどこに?drum musst' ich mich Wehwalt nennen; そんな奴誰も歓迎しないな。ジークムントはある戦いについて語る。Nun weisst du, fragende Frau, warum ich Friedmund nicht heisse!奥様、これでわかったでしょう私がフリートムントと名乗らぬわけを。ジークムントはいったい自分の名前をいくつ語ったことか…名は体を表すというが、Wagnerは名前の意味が人柄やその存在意味を表すことを表現している。ジークムントは自分の名前を失って悲惨な人生を歩んできた。あすは戦いの日だ、ヴェルフィングよ。ジークリンデは出ていくがまた戻ってきてジークムントの視線を捉える。そして意味ありげに奥の柱に刺さっている剣を見る。ジークムントはいぶかしげにその視線の先を見る。剣に気づき興奮する。フンディングがどなる。男というものは武器がないとな!せせら笑う。退場Ein Schwert verhiess mir der Vater, ich fänd' es in höchster Not. ジークムントは思い出す父親がしていた話。危機にあった時に出会うであろう剣の話を。Wälse! Wälse! Wo ist dein Schwert?ここのヴェルゼ!適宜に立派に伸ばしました~~~!ジークリンデが現れる暗闇の中なので気づかないが声をかけられて気づく誰です?私です。フンディングを眠らせました。あなたに武器のありかを教えに来たのです。ジークリンデの激情がほとばしる。ダダダダン!!誰が来たの?それは春の風で扉が開いた音だった。Winterstürme wichen dem Wonnemond, もっとも美しいジークムントの歌唱の部分。ジークリンデも応える。Du bist der Lenz, nach dem ich verlangte in frostigen Winters Frist. ジークリンデの興奮あなたの名前はヴェーヴァルトじゃないでしょう?好きなように名付けてください!お父様はヴェルゼです。Siegmund - so nenn' ich dich!ジークムントはとねりこの木に刺された剣のつかをつかむ。Notung! Notung! So nenn' ich dich, Schwert - 剣を引き抜くSiegmund, den Wälsung, siehst du, Weib! dort schützt dich Notung, das Schwert, wenn Siegmund dir liebend erlag!so blühe denn, Wälsungen-Blut!第1幕了。休憩20分。第2幕解説書に「ステージング 大塚博章」とあるので、いまさら見たのだが、大塚さんが演出をつけたのかもしれない。ほがらかにやってくるWotan。Nun zäume dein Ross, reisige Maid! 今回衣装やメイクはまったくしてない。しかし演技、動き、表情、小道具は舞台上演と同じである。大塚氏は白いフリルのついた燕尾服。胸元に白いポケットチーフ。片目の眼帯などしていない。豊かに肩までなびく黒髪が魅力的ひげも。そして片手に長いWotanの槍を携えている。対してブリュンヒルデの津山恵さんは真っ赤なツーピースで背中がフリル上になっておりちょっと羽根っぽい。ワルキューレの羽根をイメージしたのか。黒いインナーが見えているセクシーな背中。下はたっぷりしたパンツ。この上下が目にも鮮やかな真っ赤。髪は結ってボーイッシュさを演出している。演技はティーンエージャーのような子供っぽさのあっけらかんとした素直さのにじみでるもの。Hojotoho! Hojotoho! 彼女が歌いだす。すばらしい声、すぐにその明るく豊かな響きに魅了される。これはすごい!!フリッカの到来を知り、ブリュンヒルデは去るフリッカは紫色のゴージャスなロングドレス、すけたヴェールをまとっている。落ち着いたメゾのパンチのある声。Wotanは満面の笑顔でフリッカに拝礼し、近づいて手に口付けする。フリッカはその手を振りほどく。dass leiblich Geschwister sich liebten?フリッカはジークムントジークリンデが兄妹でありながら契りを交わしたことが許せない。Heut' hast du's erlebt! Siegmunds und Sieglindes Bund!Wotanはここではまだフリッカの訴えも笑顔でかわす余裕がある。言い募るフリッカO, was klag' ich um Ehe und Eid, わたしを狼の足元に投げ与えるようなものよ!ここでWotanは困ったように哲学的思考を漏らすおまえはすでに世の中にあることしか理解できないのだ。ここはワーグナーの哲学が反映されている。ワーグナーは革命家だ。今までの世の中にないもの、それを創り出したワーグナー。それを希求するWotanはまさにWagnerそのものなのだ。ハンス・ザックスがWagnerの分身であるようにWotanもそうなのだ。フリッカはWotanを追い詰めるあなたが仕向けたんでしょ?自由な人間神であるあなたが全部お膳立てしたのよ。mein Schutz schirmte ihn nie.俺は…彼を守ったことはないぞじゃ今日もそうしてね。剣を取り上げなさい。剣だと?あいつは危機において自力で手に入れたのだ最初上機嫌(を装い)フリッカをかわしていたWotanは真顔になってくる。その危機とやらはあなたがお膳立てしたんでしょ。doch Siegmund verfiel mir als Knecht! ジークムントは私にとっては奴隷に過ぎないわ。この言葉についにWotanはかっとなる。フリッカを見る。まさか私の夫はそんなこと望まないわよね!Wotanは陰鬱につぶやくWas verlangst du?どうしてほしいんだ?彼は好きに生きるさワルキューレは勝手にするさ反駁は力なく覇気がないワルキューレにも手を出させないで!ジークムントを斃すことはできない。私の剣を見つけたのだ…剣を砕きなさい。ワルキューレのかけ声が聴こえてくる。Wotanの根回しした策略はすべてフリッカにお見通しだった。先に先に回られWotanには反論の余地がない。Deiner ew'gen Gattin heilige Ehre …Der Wälsung fällt meiner Ehre: Empfah' ich von Wotan den Eid?ヴェルズングは私の名誉のために斃れる、そう誓ってくださいませ。Nimm den Eid!誓うとも。陰気にうなるWotan.フリッカは舞台後方の白い壇の上に上がる。ブリュンヒルデはかみてにいる。父上様にどうするかよくお聞きするのよ。Wotan からさきほどの陽気さが消えていることに気づくブリュンヒルデ。フリッカの勝ち誇った物言いからも話し合いが悪い結果になったのではないかと推察している。O heilige Schmach! O schmählicher Harm! Götternot! Götternot!素直な子供ブリュンヒルデは純粋に父の苦悩するさまを見て驚き、わけを聞こうとするwer bin ich, wär' ich dein Wille nicht?私はあなたの意思なのですからWotanは語りだす今までの経緯たった一人作り出せた自由な男しかし彼にはノートゥンクという剣によって神の庇護を与えてしまった。その欺瞞を見破ったフリッカに言質をとられWotanは最愛の息子を自分の手で殺すことになってしまおうとしている。息子に対して厳しい運命をあえて与えて生き伸びさせてたにもかかわらず肝心のところで彼を裏切らなければならない。そうワーグナーは母への憧れと父への憎しみ、コンプレックスが作品にいつも反映される。父と息子は相対するもの。愛しつつ憎みあうように設定されている。ジークムントは(ヴェルゼを愛しつつも)神剣を破壊する父(=Wotan)を憎むしジークフリートは父を殺した相手(祖父)を憎んでいる。いつも裏切られるジークフリートは仲間だと思っていたハーゲンに背後から刺され死ぬ。裏切り…そして死…憎しみ…報復…の連鎖である。Was ich liebe, muss ich verlassen, morden, wen je ich minne, trügend verraten, wer mir traut! Auf geb' ich mein Werk; nur eines will ich noch: das Ende, das Ende!世界の破滅を見据える、為政者の視点である。自分の家族を殺し、裏切り、世界のことを考えなくてはいけない。公人というものは。アルベリヒという最大の政敵が軍勢を増していることを知り、いっそ世界を唾棄すべき存在の男に与えてしまおうかとさえ思うほど絶望している。だからジークムントを殺すようにブリュンヒルデに命令しているのに大局的な視点から考えられないブリュンヒルデには理解できないWer bist du, als meines Willens blind wählende Kür? Wotanは怒りをあらわにする。Siegmund falle - Dies sei der Walküre Werk!Wotan は槍をブリュンヒルデに押し付け立ち去る(オリジナルの解釈)ここ重要。Wotanは神の意思をブリュンヒルデに代行させようとしているブリュンヒルデはそのWotanの槍を持ってジークムントのところに向かうのだ。Weh', mein Wälsung! Im höchsten Leid muss dich treulos die Treue verlassen!第3場ジークリンデとジークムントが森の中を逃げてくる愛し合った双子がフンディングの館を逃れ、森の中を走って逃げてきたジークリンデは強迫的に先に進もうとするジークムントは彼女を抑えようとする。Sieh, dein Bruder hält seine Braut: Siegmund ist dir Gesell'!優しい言葉ジークリンデは落ち着いたように見えたが一転して過去の思い出がよみがえってパニックに陥る。本当の愛の悦びを知ったジークリンデは愛のない肉体的交わりを受け入れていた自分に嫌悪感を抱くようになったのだ。Wagnerの考えは明らか。結婚という社会的ルールを逸脱しても愛の方が重要だと。その愛とは陶酔の愛なのだ。欺瞞の結婚を逃れようと心底思うのは真実の愛を知ってからでないとありえない。人はそれを不倫と呼ぶ。ジークムントはフンディングを殺せばその苦しみが解消されると信じている。ジークリンデはフンディングの放った獰猛な大型犬がジークムントの脚に噛み付いて倒す様まで想像している。ここの表現、羽山弘子さん見事と言うしかない!これぞオペラ(楽劇)。感情を声に載せられなければオペラじゃない。またワーグナーはほぼレガートで歌うことが求められると思う。大変な馬力と肺活量が必要な作品なのだ。Schwester! Geliebte!悲痛に叫ぶジークムント。高音が一部裏返ってゾクゾクするセクシーな響きを持つ。ジークムントは上着を脱ぎ、ジークリンデにかける。さあいよいよ!死の大天使の訪れだ。ティンパニ。かっこよすぎる~~~Siegmund! Sieh auf mich!ブリュンヒルデはWotanの槍を持っている。 ワルキューレのまなざしを捉えた人間は死ぬ定め。ヴァールハルという天上の喜びが用意されているにもかかわらずジークムントはジークリンデとともにいることを望む。ジークリンデは地上にとどまることになっていると告げると胎内に命を宿していると聞いてもジークムントはジークリンデを殺そうとする。ここでも男と女の対応の違いをWagnerは描いている。ジークリンデは死を切望していても子供が胎内にと聞いた途端にその命を救うためにどんな苦難にも耐えうる力が湧き上がる。しかし男でありジークムントは最愛の女性と一緒にいられることが最優先なのである。ジークムントが子供の頃ジークリンデとはぐれることがなければ、恋人として愛し合うこともなかったであろう。彼らが悲劇のカップルになってしまったのもWotanの計画のうちだったのだ。Zwei Leben lachen dir hier: nimm sie, Notung, neidischer Stahl! にべもなくブリュンヒルデの申し出を拒絶し、ノートゥンクを眠るジークリンデにふるおうとした瞬間、ブリュンヒルデは最愛の父の命令に背くことを決意する。しかしそれはWotanの意思の先の先を読んでいるつもりだった。彼女にして見れば。私があなたを庇護します。自信を持って剣を打ち込んでください!ブリュンヒルデは去る。Notung zahl' ihm den Zoll!ジークムントは戦いの場に向かう。雷鳴マン・ハントのほら貝の響き。ジークリンデは悪夢を見ている。子供の頃の思い出がよみがえっている。フンディングがかみてから現れる。Wehwalt! Wehwalt! Steh' mir zum Streit, ジークムントがしもてから現れる。彼らの間に立つジークリンデ。まず私を殺して!フンディングとジークムントは壇の上に登る二人は剣を合わせる。ブリュンヒルデがかみてから現れ、Wotanの槍をかざす打ちかかれ!しかしWotanが背後から現れ、ブリュンヒルデの槍を奪う。Wotanは、その槍でジークムントの剣を弾き飛ばす。丸腰になったジークムントはそのままフンディングの剣に刺し貫かれる。ジークムントは倒れるジークリンデが悲鳴を上げる。すばやくブリュンヒルデが剣の破片を拾いに行くブリュンヒルデはジークリンデを連れて逃げる。Wotanは倒れているジークムントに近づき顔を眺める。死んでいると確認し、悲しみに打たれる。自分がそう望んだことなのに彼は悲哀と怒りに満ちている。剣を引き抜いて立ったままのフンディングGeh!二回目のGehでフンディングはもんどりうって倒れ、死ぬ。自分の命令に背いたブリュンヒルデに怒りが爆発する。Doch Brünnhilde! Weh' der Verbrecherin! 第3幕いよいよワルキューレの騎行です。幕が開くと8人のワルキューレがひな壇に陣取っている壮観な姿にわくわく。Hojotoho! Hojotoho!大迫力の重唱ブリュンヒルデが女性を馬に乗せてやってくる。ブリュンヒルデは事情を説明しジークリンデを助けるように頼むしかしWotanの怒りを怖れるワルキューレたちは承諾しない。Wotanを載せた神馬の黒雲が近づいてくるジークムントが殺される様を見てしまったジークリンデはブリュンヒルデに自分を殺してほしいと頼む。ブリュンヒルデに胎内の子供の存在を教えられ、気が変わるジークリンデ。Rette mich, Kühne! Rette mein Kind! ジークリンデはたった一人で森に逃げることになる。ジークムントの上着と砕かれたノートゥンクの破片を持たされる。O hehrstes Wunder! Herrlichste Maid! Wotanが槍を持って現れるブリュンヒルデはワルキューレたちの背後に隠れる。Wotanの怒りを鎮めようとするワルキューレたちをWotanは一喝する。そんなヤワに育てた覚えはない!ついにブリュンヒルデが進み出るvon göttlicher Schar bist du geschieden, ausgestossen aus der Ewigen Stamm;ブリュンヒルデへの罰はもう神でなくなりヴァルハルから追放されることだった。驚愕するブリュンヒルデ。お前は通りすがりの男の餌食になるのだ!悲しみと絶望のあまりかみてに座り込んでしまうブリュンヒルデ。Wotanは槍をふるって8人の戦乙女たちを追い出す。Wotanはしもてから戻ってきてしもての奥に立ち止まって、ブリュンヒルデから顔を背けている。War es so schmählich, was ich verbrach, Wotanは背中で聞いているが次第に顔を向けるようになる。ブリュンヒルデ:warst du selber dir Feind.die sah nun das nur, was du nicht sahst: -***Der diese Liebe mir ins Herz gehaucht, dem Willen, der dem Wälsung mich gesellt,ihm innig vertraut, 音楽が最高潮に達する。中井さんのタッチがすごすぎる!感動的!trotzt' ich deinem Gebot.Wotanの怒りついに本音を漏らし始めるin den Trümmern der eignen Welt meine ew'ge Trauer zu enden: - so weit Leben und Luft darf der Gott dir nicht mehr begegnen!ブリュンヒルデは自分を腰抜け男にだけは与えないように頼むヴェルズング族は高貴な血ですヴェルズングの話はするな!In festen Schlaf verschliess' ich dich: 眠る女を守るものを!炎をめぐらせてください!いよいよです。ピアノが前奏を奏でるLeb' wohl, du kühnes, herrliches Kind! すばらしい!der freier als ich, der Gott!ブリュンヒルデを抱きしめ、ブリュンヒルデはWotanの胸に顔を寄せるso küsst er die Gottheit von dir!Wotanはブリュンヒルデの額に口づけする。たちまちブリュンヒルデは眠ってしまいWotanはブリュンヒルデを横にするLoge, hör'! Lausche hieher! カチン、カチンとWotanが槍の柄を岩に打ち付けて出す音はもちろん打楽器担当者が出す。炎(ローゲ)の動機いよいよ最後です。Wer meines Speeres Spitze fürchtet, durchschreite das Feuer nie!槍をかざす。炎の中を歩み去るWotan私は1月にウィーンで見た実際に(映像で)燃え盛る紅蓮の炎の中をトマス・コニエチュニーが歩み去っていく映像がフラッシュのようにちかちかと大塚博章氏のWotanの姿とかぶって見えた。まるで幻視だ。二人とも若々しいセクシーなWotanで、老人ではないWotanなので非常に魅力的だった。大塚氏のWotanの解釈は非常にWotanの明朗な理性と高貴なスタイリッシュさを感じるものだった。一方のコニエチュニーはまるでアルベリヒとの双子のようなともするとダークサイドに落ちそうな危険なWotanだった。全幕了本当に2台ピアノのピアニストの皆様!お疲れさまでした!!
2016年04月29日
METイーゴリ公指揮:ジャナンドレア・ノセダ 演出:ディミトリ・チェルニアコフ出演:イルダール・アブドラザコフ(イーゴリ公)、オクサナ・ディーカ(ヤロスラーヴナ)、アニータ・ラチヴェリシュヴィリ(コンチャーコヴナ)、セルゲイ・セミシュクール(ヴラヂーミル)、ミハイル・ペトレンコ(ガーリツキィ公)、ステファン・コツァン(コンチャーク)MET上演日:2014年3月1日TV放送
2016年04月29日
テノール又吉秀樹出演コンサート☆★☆演奏会「ウィーンからのちいさな贈りもの」2016年5月8日(日)18時半開演 18:15開場ミューザ川崎シンフォニーホール・音楽工房市民交流室出演テノール:又吉秀樹フルート:林理紗ピアノ:本庄美奈子ピアノ:富田理紗ちょうど同じ時期にウィーンで勉強していた4人でのコンサートチケット2500円 全席自由
2016年04月29日
第104回例会 東京二期会オペラ公演 モーツァルト作曲「コジ・ファン・トゥッテ」字幕付言語(イタリア語)上演二組の男女をめぐる恋のかけひきが、モーツァルトの美しい重唱で描きだされます。山形出身の文屋小百合さん・大崎出身の成田博之さんも出演します。出演:東京二期会演奏:仙台フィルハーモニー管弦楽団指揮:山下一史日時:7月25日(月) 18:00~ 7月26日(火) 14:00~ 7月27日(水) 18:00~ 7月28日(木) 14:00~場所:東京エレクトロンホール宮城 〒980-0803 仙台市青葉区国分町3-3-725日、27日フィオルディリージ:文屋小百合 ドラベッラ:谷口睦美デスピーナ:吉原圭子フェッランド:望月哲也 グリエルモ:宮本益光ドン・アルフォンソ:伊藤純26日、28日フィオルディリージ:高橋絵理 ドラベッラ:加賀ひとみデスピーナ:赤星啓子フェッランド:村上公太グリエルモ:成田博之ドン・アルフォンソ:大塚博章チケット?https://tiffoo.com/artist/nikikai/date/92345/7月25日(月)~28日(木)開催こ~ぷ文化鑑賞会第104回例会東京二期会オペラ公演「コジ・ファン・トゥッテ」みやぎ生協こ~ぷ文化鑑賞会という会員制の鑑賞会主催の公演今年は設立30周年記念ということもあり、本来会員のみとなっているところ、一般の方もお試しで鑑賞できる「プレ鑑賞会」があります。プレ鑑賞価格 1枚11,000円※お申し込みいただいた方には5月下旬に郵便払込取扱票をお届けいたします。 ご入金確認後にチケットをお届けいたします。お申し込み・お問い合わせは電話・FAX・メールで承っております。出演者につきましてはみやぎ生協のホームページでご覧いただけます。〈 お問合せ・お申し込みはこちら 〉 みやぎ生協文化会館内こ~ぷ文化鑑賞会事務局 〒981-3194 仙台市泉区八乙女4-2-2 TEL:0120-978-108 (または、022-374-8531) FAX:022-218-5945 e-mali :sn.mwith2@todock.jp ***詳細をうかがいましたので、シェアします。
2016年04月28日
パヴォル・ブレスリクがミュンヘンでベルモンテを歌っているようだ。 彼の声は高く強靭。重い声ではないので ベルモンテとかピッタリでしょうねえ〜 彼の生声をミュンヘンで正面で聴いた時、レーザービームを照射されているようだった。 最も時差ボケとの戦いにほぼ負けていたんであるが… 後宮からの誘拐 は、まだ生鑑賞したことがない。そういうのを初体験する時の喜びといったらない。 そういう意味では チャールダーシュの女王もまだ全幕生経験がない。ネトレプコ フローレス ブレスリク ティーレマンのジルベスターの抜粋上演TV放送だけですね。 WVO なかなかスケジュールが厳しい。 先日紹介した菅尾友演出の「ノルマ」 テノールはゾラン・トドロヴィッチらしい。値段以上のクオリティが期待できる公演になりそうだ。 コスパは大事だよ〜
2016年04月28日
今帰りの電車でスカラのワルキューレ音源を聴いている。 ブリュンヒルデがニナ・シュテンメだ! Wotanがヴィタリー・コワリョフ ジークムントがサイモン・オニール ジークリンデがヴァルトラウト・マイヤー フンディングはジョン・トムリンソン。フリッカがエカテリーナ・グバノワ。
2016年04月27日
クラシカで最速放送してくれてありがたい。 最近世界のオペラ事情に疎くなってしまったのだが、元々のオテロ役はヨハン・ボータだったのですか? 今時なんでクーラ?と思っていたので。 なぜボータは降りたのでしょうか? ベンジャミン・ベルンハイムがカッシオに大抜擢というのは本人のフェースブックなどで知っていた。 ザルツブルクのオテロと言えば、なんと言っても数年前のムーティ指揮の夏の音楽祭が記憶に強烈で アントネンコ カルロス・アルヴァレス 主演でカッシオは当時無名のスティーヴン・コステロだった。 そう。一昔前もカルロス・アルヴァレスで今回も同じなのだ。 さすがですね。 黒い天使役の女性が暗躍する ありがちな演出でセットはほぼなく、 色彩は美しいものの。 まだ最初しか見てないんだけど。 デズデモナもドロテア・レシュマンで今時この人?と思ってしまう。 ザルツブルクイースターのキャスティング 主役の三人に新しさがないのが残念。 ティーレマンさえいればいいのさっていうのが見えちゃう。 ムーティは歌手にこだわるけど、ティーレマンにそのこだわりはないのかな?
2016年04月27日
テレビ朝日 題名のない音楽会東京オペラシティ公開収録中 久石譲が語る歴史を彩る6人の作曲家たち 5月29日朝9時放送BS朝日=6月5日「Missa Ave Maris Stella」彌勒忠史 上杉清仁 中嶋克彦 坂下忠弘
2016年04月25日
2016年04月22日の二期会21のお知らせNikikaiDays@BlueRose2016 第3日 オペラ『ドン・ジョヴァンニ』(7/3)公演 - チケット発売終了サントリーホール ブルーローズにおいて開催予定の「Nikikai Days@Blue Rose 2016」公演(株式会社二期会21 主催)のうち、7月3日(日)第3日 オペラ『ドン・ジョヴァンニ』は、チケット予定販売数に達しましたため【発売を終了】させていただきました。とのこと。一般発売が2016年4月14日(木)だったので一般発売後わずか6日での完売発表となりました。先行発売の時点でもうほとんど席がなかったです。今度こそ生 Il mio tesoro 聴きたいです!益光様、お願いします!(^^)あと聴きたいのはフラマンイタリアの歌手ですかね~~
2016年04月25日
東京クリスマス・オラトリオ・アカデミーJ.S.Bach「ミサ曲 ロ短調」2016年7月18日(月・祝)(海の日)東京オペラシティ コンサートホール星川美保子中島郁子谷地畝晶子 望月哲也青山 貴ちらしPDF料金(全席指定)S席 4,500円 A席 3,500円 B席 2,500円.
2016年04月25日
第104回例会 東京二期会オペラ公演 モーツァルト作曲「コジ・ファン・トゥッテ」字幕付言語(イタリア語)上演二組の男女をめぐる恋のかけひきが、モーツァルトの美しい重唱で描きだされます。山形出身の文屋小百合さん・大崎出身の成田博之さんも出演します。出演:東京二期会演奏:仙台フィルハーモニー管弦楽団指揮:山下一史日時:7月25日(月) 18:00~ 7月26日(火) 14:00~ 7月27日(水) 18:00~ 7月28日(木) 14:00~場所:東京エレクトロンホール宮城 〒980-0803 仙台市青葉区国分町3-3-7チケット?https://tiffoo.com/artist/nikikai/date/92345/ダブルキャストでしょうか?気になります。
2016年04月24日
本日は用事があって名古屋日帰りだった。公演鑑賞ではないのでレポートを書くこともなく、帰りの新幹線はワルキューレを聞いていた。2011年の11月 ウィーンシュターツオーパー、ティーレマン指揮、ヴェントリス、ハーフヴァーソン、カタリーナ・ダライマンにアルベルト・ドーメン、ヴァルトラウト・マイヤー。ジャンニーナ・ヴェヒレ、ヘルツェル、クシュプラー、ラインプレヒト。第2幕の後半から聴き始めたのに家に帰り着いてもまだ終わんない。ようやく今終わった~どんだけ長いんじゃ。 3時間だわ~のぞみ速すぎるわ。Christopher Ventris (Siegmund), Eric Halfvarson (Hunding), Albert Dohmen (Wotan), Waltraud Meier (Sieglinde), Katarina Dalayman (Br?nnhilde), Janina Baechle (Fricka), Donna Ellen (Helmwige), Ildik? Raimondi (Gerhilde), Alexandra Reinprecht (Ortlinde), Aura Twarowska (Waltraute), Ulrike Helzel (Siegrune), Monica Bohinec (Grimgerde), Zoryana Kushpler (Schwertleite), Juliette Mars (Ro?wei?) Orchester der Wiener Staatsoper; Dirigent: Christian Thielemann(aufgenommen am 6. November 2011 in der Wiener Staatsoper) 新幹線の中の時間はオペラの予習に便利。ひたすら長いオペラも余裕で聴ける。こないだびわ湖に行った日は行きの新幹線でオランダ人全部予習できた。どんだけ短いんじゃ。
2016年04月24日
~軽井沢大賀ホールCLASSICS 2016~ 三大テノールリサイタル2016年08月14日[日] 開場16:15、開演17:00、終演予定18:30軽井沢大賀ホール~軽井沢で出会う、トップアーティストたちの饗宴~ テノール<三本の矢>の競演出演 笛田博昭、村上敏明、望月哲也(テノール)スペシャルゲスト:佐藤亜希子(ソプラノ)今岡淑子(ピアノ)曲目 笛田博昭 マスネ:オペラ『ウェルテル』より“春風よなぜ私を目覚めさせるのか” プッチーニ:オペラ『トスカ』より“妙なる調和” ジョルダーノ:オペラ『アンドレア・シェニエ』より“ある日青空を眺めて”望月哲也 ドニゼッティ:オペラ『愛の妙薬』より“人知れぬ涙” グノー:オペラ『ロミオとジュリエット』より“目覚めよ、きみ” レハール:オペレッタ『微笑みの国』より“きみは我が心の全て”村上敏明 ヴェルディ:オペラ『オテロ』より“神は私に不幸を与えられた” ヴェルディ:オペラ『ルイザ・ミラー』より“穏やかな夜には~私に祭壇と墓場が用意された” プッチーニ:オペラ『トゥーランドット』より“誰も寝てはならぬ”笛田博昭 ビクシオ:マリウ愛の言葉を ダンニバーレ:太陽の土地望月哲也 トスティ:暁は光から闇を隔てて クルティス:忘れな草村上敏明 ファルヴォ:彼女に告げて カルディッロ:つれない心(カタリ・カタリ)他チケット・お問い合わせ料金全席指定S席 5,000円A席 4,000円B席 3,000円※車椅子席のご予約は、東京フィルチケットサービスにて承ります。 チケット発売日発売中♪ チケット申込み・軽井沢大賀ホールチケットサービス tel.0267-31-5555(10:00~18:00)※座席をお選びいただけます。公演1日前まで、電話予約を承ります。・東京フィルチケットサービス tel. 03-5353-9522(平日10:00~18:00)・チケットぴあ http://t.pia.jp/ tel.0570-02-9999 [Pコード:293-705] お問い合わせ東京フィルチケットサービス tel. 03-5353-9522(平日10:00~18:00)
2016年04月23日
プラハ国立歌劇場「ノルマ」「魔笛」原語上演・日本語字幕付2016年11月4~6日Bunkamuraオーチャードホールエディタ・グルベローヴァ(ノルマ役) ディミトラ・テオドッシュウ(ノルマ役) 菅尾 友 (「ノルマ」演出)Bunkamura オーチャードホール・11/4(金) (14:30開場)15:00開演 「魔笛」 夜の女王:エカテリーナ・レキーナ 出演S ¥19,000 A¥15,000 B¥12,000 C¥9,000・11/5 (土) (14:30開場)15:00開演 「ノルマ」 ディミトラ・テオドッシュウ 出演S ¥23,000 A¥18,000 B¥13,000 C¥9,000・11/6 (日) (14:30開場)15:00開演 「ノルマ」 エディタ・グルベローヴァ 出演S ¥29,000 A¥23,000 B¥17,000 C¥12,000プラハ国立歌劇場・来日ツアー***チケット取扱い※オンラインでの予約は、4月17日 14:00開始。お電話での予約は、4月17日 10:00開始。コンサート・ドアーズ 03-3544-4577 (10:00~18:00)
2016年04月23日
190万アクセス! 昨夜2016年4月23日に当サイト、190万アクセスを達成しました。 ブログ開設後、丸13年が経過しました。 皆様、ありがとうございます! *** 今年の展望ぶっちゃけトーク~~~~!今はほんとに今秋のオペララッシュが恐ろしい!何度も書いているような気がするけど、ティーレマンが手兵のドレスデン・シュターツカペレを率いてやってくる「ラインの黄金」、フォレがWotanなのでね、スルーできないじゃないですか…。フォレだけは絶対に見たい!他もすごい歌手が勢ぞろいなので…。(私の個人的好みよりはベテランが多いが、脇役はバイロイト級の若手がぞろぞろ!)超高額だけどティーレマンだからあっという間に売れてしまうでしょうし。すごく戦々恐々としている。 ウィーンだって、ワルキューレのコニエチュニーとヴェントリス、彼らが日本にくることはないだろうと踏んでいたので…それを確認するために1月ウィーンに行ったのに…しかしその読みが覆された上に(うれしい驚き!)超弩級歌手のニナ・ステンメ降臨ですよ!これも(安い席は)瞬殺必至と思われ。まあこれが今年最大のイベントになることは間違いない。いかに安い席をGETできるかにすべてはかかっている! マリインスキーも一番私が日本で全幕を聴きたかったバリトン、アレクセイ・マルコフの日本お披露目公演のようなキャスティングになっており、ぶっちゃけ他はどうでもいいが完全にマルコフ押しで行きます。 それ以外にも、N響、新国立劇場、東京二期会、日生劇場も参入してオペラが百花繚乱のすごいことになっているわけで。うれしさのあまり有頂天になるが冷静に考えると青ざめるというそういう脳内思考が繰り返されているという…もう~笑うしかないというか。滝にでも打たれたほうがいいのか? それでコニエチュニーとステンメの揃い踏みなんですけど、ウィーンの「西部の娘」で共演しておりますね~その映像を見ながら、この二人のワルキューレの3幕は脳みそが沸騰するほどすごいんだろうなと日々夢想しておりますねん。 そしたらけさのFBからのニュースでぐるちゃんとておちゃんのノルマが菅尾友さんの演出作品だというじゃないですか!まさに日本逆輸入!?これもやばい!チェックなのであります。どうしましょう。まさにオペラ天国、日本であります!
2016年04月23日
Collegium Musicale[コレギウム・ムジカーレvol.1]主は わが主に言われた2016年6月8日(水)19:00開演横浜みなとみらいホール 小ホール バッハ・コレギウム・ジャパンのソリスト、合唱メンバーであり、それぞれが個々に多彩な活動を行っている実力派の歌い手たち、気鋭の器楽奏者たちが結集、[コレギウム・ムジカーレ]旗揚げ公演としてヘンデルの名作を、バッハの息子たちの作品と共にお楽しみ頂きます。ソプラノ: 藤崎美苗 澤江衣里アルト: 青木洋也テノール: 中嶋克彦バリトン: 加耒 徹ヴァイオリン: 原田 陽 大和加奈ヴィオラ: 村松 龍 中村翔太郎 チェロ: 山本 徹コントラバス: 石神 悠チェンバロ・オルガン: 山縣万里Johann Christoph Bach:Der Mensch,vom Weibe geborenヨハン・クリストフ・バッハ:人よ 女より生まれし者Johann Michael Bach:Herr, der König freut sichヨハン・ミヒャエル・バッハ:主よ 王はあなたの御力を喜び祝い (詩編21 /新共同訳聖書)Georg Friedrich Handel:Sonata 6 op.5−4ゲオルク・フリードリッヒ・ヘンデル:7つのソナタ 第6番 Georg Friedrich Handel:Dixit Dominusヘンデル:主は、わが主に言われた (詩編110 /新共同訳聖書)全席自由 前売4000円/当日4500円ご予約・お問合せ:オフィスアルシュ 03-3565-6771チケット取扱い:東京文化会館チケットサービス03-5685-0650他***この公演、めっちゃ興味ある~加耒様がご出演なのでチケ足早いのかな~~
2016年04月22日
海にきらめく珠玉のチャリティガラコンサート14 2016年7月18日(月・祝) 18:00開演 17:15開場 東京芸術大学内 奏楽堂(東京都台東区上野) NPO会員先行発売 4/13(水)※初日は10:30より電話のみ受付祝祭合唱参加者 4/15(金)※初日は10:30より電話のみ受付一般発売 4/20(水)※初日は10:30より電話のみ受付 問合せ 日本声楽家協会 電話03-3821-5166 ***内容がまだ出てきておりません…
2016年04月22日
Photo:©Shevaibra, courtesy of the artists(写真をクリックするとPhoto Albumに飛びます。)PIVOT 新国立劇場16期生おひろめ ランチタイムコンサート2016年4月21日(木)11:30新国立劇場内レストランマエストロオペラ研修所を修了したメンバーによるオペラユニット「PIVOT!」が贈るコンサート。今回は、3月に研修所を修了したばかり、綺羅星(きらぼし)の如く並ぶ5人の歌手たちのお披露目コンサート。第1部アリアグノー「ロメオとジュリエット」から ♪私は夢に生きたい Je veux vivre 種谷典子(ソプラノ)グリンカ「皇帝に捧げた命」から ♪わが夜明けよ早く来い Truth is dawning! 松中哲平(バス)團伊玖磨「夕鶴」から ♪与ひょう、私の大事な与ひょう 飯塚茉莉子(ソプラノ)コルンゴルト「死の都」から ♪私の憧れ、私の幻はよみがえる Mein Sehnen, mein Wähnen, Pierrot's aria from Die Tote Stadt My yearning, my obsession, 小林啓倫(バリトン)ヴェルディ「椿姫」から ♪燃える心を De' miei bollenti spiriti(La Traviata) Lunge da lei per me non v'ha diletto ~ 岸浪愛学(テノール)ランチタイム誕生月プレゼントの歌プッチーニ「ラ・ボエーム」から ♪麗しき乙女よ 飯塚茉莉子(ミミ)、岸浪愛学(ロドルフォ)第2部重唱ロッシーニ「セヴィリアの理髪師」から ♪Zitti,zitti,piano 種谷典子(ロジーナ)、岸浪愛学(コンテ)、小林啓倫(フィガロ)ドニゼッティ「愛の妙薬」から ♪Quanto amore 飯塚茉莉子(アディーナ)、松中哲平(ドゥルカマーラ)モーツァルト「魔笛」から ♪Pa pa pa 種谷典子(パパゲーナ)、小林啓倫(パパゲーノ)ヨハン・シュトラウス二世「こうもり」から ♪時計の二重唱 Die ser Anstand,so manierlich 飯塚茉莉子(ロザリンデ)、岸浪愛学(アイゼンシュタイン)ベッリーニ「清教徒」から ♪Suoni la tromba 小林啓倫(リッカルド)、松中哲平(ジョルジョ)ドニゼッティ「ドン・パスクワーレ」から ♪Pronta io son, 種谷典子(ノリーナ)、小林啓倫(マラテスタ)アンコール世界初演 ♪「ひばり」作詞:スティーヴンス先生 作曲:松中哲平 全員***新国立劇場16期生のデビューコンサートということで行きました。研修期間の三年間を終えていよいよ世界に羽ばたく時が来ました。この代は豊作!今日の5人はすぐにでも舞台で活躍できる逸材たちです。彼らはほぼ新国立劇場のサロメのカヴァーキャストにも入っていた。今日はやはりバスの松中哲平さんのものすごくパワフルな声に非常に感心した。まさに大型新人。彼にはなんと作曲の才能もあるようでアンコールで演奏されたのは彼の作曲による「ヒバリ」だった。そしてお目当てのバリトン小林啓倫(ひろみち)さん。新国立劇場研修所公演 フィガロの結婚のすばらしいコンテが目に焼きついている。今回も声も芝居もすばらしく、技巧にも長けている。何回カデンツァを歌って見せたことか!飯塚茉莉子さんは美しいノーブルな声のソプラノで演技も抜群。種谷典子さんは美人で可愛らしくすっごく細いのに可憐でパワフルな高い声のソプラノ。すぐに大人気になるのは確実と思われます。テノール岸浪愛学さんは甘く美しく高い声のテノール。演技も抜群でよかったです。司会がソプラノの林よう子さん。司会業がうま過ぎ!トークやインタビューが上手でお客さんを飽きさせません。ピアノの高田絢子さんは素晴らしい演奏で彼らを支えました。アル・フォーコやIl Devu 公演でもおなじみです。***第1部アリアグノー「ロメオとジュリエット」から ♪私は夢に生きたい Je veux vivre 種谷典子(ソプラノ)最高音も出しました!びりびりくるパワーです。広島県出身。国立音大卒 同大学院修了Q:研修所三年間の感想は?A:長かったような、短かったような。11月からスイスに留学する。言葉のフレッシュさを感じつつ過ごしていきたい。Q:イタリア語圏のスイスなんですよね。グリンカ「皇帝に捧げた命」から ♪真実が明かされる夜明けは早く(「わが夜明けよ早く来い」) Truth is dawning! 松中哲平(バス)ロシア語で。主人公スサーニンの歌う歌。ポーランド軍に攻め込まれたロシア軍の決戦前の歌。ものすごいパワーに圧倒される。大阪出身 バスです。武蔵野音大、同大学院修了。Q:なぜこの曲を?A:バスはロシアものに偏っているので。プッチーニのバスのアリアは1曲しかないんです。ヴェルディはありますけど。Q:研修所の感想A:ブッフォも学べてよかった。9月に東京と大阪でジャンニ・スキッキに出るのでぜひ見に来てください。團伊玖磨「夕鶴」から ♪与ひょう、私の大事な与ひょう 飯塚茉莉子(ソプラノ) ドラマチックに歌う。やはり日本語はすっと入ってくる。すばらしかった。群馬県出身。(林さんと同じ)研修の感想は、3年間オペラをどっぷり味わえた。林:同じアリアドネの役をやった。上州三人娘(飯塚、林、高田)で月夜野ビール(?)でコンサートをする。コルンゴルト「死の都」から ♪私の憧れ、私の幻はよみがえる "Mein sehnen, mein wähnen" 小林啓倫(バリトン) 入り込んで歌います!パートによって声の強弱や歌い方を変えている感じ。東京出身です。国立音大卒、同大学院修了。研修の思い出はミラノ・スカラ座の研修所に行ったことです。レナート・ブルゾンに歌を聴いてもらった。Q:なんて言われたんですか?A:「オレの方がもっと息長いよ~~~」って言ってました(笑)。QA:今は院で助演をしている。今年はコンクールに出ます。ヴェルディ「椿姫」から ♪燃える心を De' miei bollenti spiriti(La Traviata) Lunge da lei per me non v'ha diletto ~ 岸浪愛学(テノール)北京の中央音楽学院卒A:研修の感想は、演技しながら歌うと違う。演技と踊りをしながら歌ったりした。Q:それは研修所公演の「ナクソス島のアリアドネ」のことですか?A:ダンスの先生が僕らにつきっきりで。稽古で8kgやせた。9月に東京文化会館ボックス(?)の「魔笛」でモノスタトスをやります。ピアノの高田さんに林さんがインタビュー:高田:彼ら全員とコジの最後のアンサンブルをやったんです。なぜかフツーにやっても笑いが起きて。スゴイ人たちだなと思ったが三年で立派になった。ランチタイム誕生月プレゼントの歌プッチーニ「ラ・ボエーム」から ♪麗しき乙女よ O soave fanciulla from La Boheme 飯塚茉莉子(ミミ)、岸浪愛学(ロドルフォ) 最後の退場まで。最後のAmorはHigh C に上げでした。第2部重唱ロッシーニ「セヴィリアの理髪師」から ♪Zitti,zitti,piano 種谷典子(ロジーナ)、岸浪愛学(コンテ)、小林啓倫(フィガロ) 最後の幕、三人で逃げ出そうとする際の三重唱。 ドニゼッティ「愛の妙薬」から ♪Quanto amore 飯塚茉莉子(アディーナ)、松中哲平(ドゥルカマーラ) 松中さんが黒の柄入りのシャツに緑のネクタイに替えて登場。モーツァルト「魔笛」から ♪Pa pa pa 種谷典子(パパゲーナ)、小林啓倫(パパゲーノ) 客席の中に入っていく二人。ヨハン・シュトラウス二世「こうもり」から ♪時計の二重唱 Die ser Anstand,so manierlich 飯塚茉莉子(ロザリンデ)、岸浪愛学(アイゼンシュタイン) ロザリンデが使っている仮面は手作りとのこと。 この役をこの2人が演じているのを研修所公演で見た。やはり芝居っ気があってすばらしい!ベッリーニ「清教徒」から ♪Suoni la tromba 小林啓倫(リッカルド)、松中哲平(ジョルジョ) いよいよ本領発揮の小林さん。カデンツァあり。すばらしい!二人とも声量半端ないのでものすごいMAX声量。ビリビリビリと来る。この2人すごすぎる~ 小林さん最後の音程も上げ!ドニゼッティ「ドン・パスクワーレ」から ♪Pronta io son, 種谷典子(ノリーナ)、小林啓倫(マラテスタ) これも研修所公演で聴きました。すばらしい!清教徒であんだけ歌ってまたすぐ歌うという小林さん。 今度はカデンツァを3箇所も入れてきました。すごすぎる~アンコール世界初演 ♪「ひばり」作詞:スティーヴンス先生 作曲:松中哲平 全員 研修所の先生に贈った歌。春になったらまた戻ってくる声を聴いて帰ってきてくれる、というイメージの歌。松中さんの才能すごすぎる~~お疲れさまでした!
2016年04月21日
Rossini Il Barbiere di Siviglia 2014(Opera national de Paris)パリ・オペラ座2014『セビリアの理髪師』ダリボール・イェニス(フィガロ/バリトン)カリーヌ・デエ(ロジーナ/メゾ・ソプラノ)ルネ・バルベラ(アルマヴィーヴァ伯爵/テノール)カルロ・レポーレ(バルトロ/バス)オルリン・アナスタソフ(ドン・バジリオ/バス)ティアゴ・マトス(フィオレッロ/バリトン)コルネリア・オンチョイウ(ベルタ/メゾ・ソプラノ)ルーチョ・プレーテ(士官/バス)演出:ダミアーノ・ミキエレット装置]パオロ・ファンティン衣裳]シルヴィア・アイモニーノ照明]ファビオ・バレッティン指揮]カルロ・モンタナーロパリ・オペラ座管弦楽団及び同合唱団合唱指揮]ホセ・ルイス・バッソ収録]2014年9月パリ・オペラ座バスティーユ※クラシカ・ジャパンで放送中!***ルネ・バルベラが軽々と歌っている。やはり稀有な声である。この役は本当に特別な声を持っている人しか歌えない役なのです。 ミキエレットの演出はアパートの4階だてすべてが回転するという大掛かりなもので、菅尾友さんの演出を思い出させる。 階段を上がったり下りたりしながら歌手は歌わねばならないがコミカルな演出と軽快な音楽がマッチしているので楽しめる。 ロジーナはジョニデのファンらしいというのも笑える。ティーンエージャーなのでバルトロの行為は犯罪に近くもなる。 バルベラだから「もう逆らうのはやめよ」を期待していたがなかった。むむ残念。 テノール糸賀さんによればあの幻のアリアは「ロッシーニのテノールのアリアの中では歌うのは比較的楽な方」だそうだ。 ええ〜!(^^)
2016年04月20日
テノール又吉秀樹出演コンサート☆麻布音楽サロン華麗なるオペラ第二弾「イタリア・オペラの栄光」『椿姫』から『蝶々夫人』までイタリアオペラの傑作を心ゆくまで!いまをときめくオペラ界の新星たちによる魅惑のステージ!と き:6月11日(土)15:00開演ところ:南麻布セントレホール 03-5791-3070入場料:¥6,000(ワインなどのフリードリンク付き)※終演後、出演者を囲んでのアフター夜会(別料金¥3,000)出演:宮澤尚子(ソプラノ)又吉秀樹(テノール)河野紘子(ピアノ)浦久俊彦(ナビゲーター)◆チケットのお求めはこちらから!南麻布セントレホール http://www.centre-hall.com/PEATIX http://peatix.com/event/151324※席数に限りがあります。ご予約はお早めに!***大型テノール又吉秀樹さんの出演コンサートのご紹介です。彼の全幕オペラがまた聴きたいなあ~東京二期会さんお願いします!
2016年04月19日
クラシカ・ジャパンで放送された「2人のフォスカリ」。2016年2月のミラノ・スカラ座での上演を早くも放送。出演はドミンゴ、フランチェスコ・メーリ、アンナ・ピロッツィ。指揮はミケーレ・マリオッティ。 演出は台本に沿ったもので、バレエを多用している。ROHのフォスカリの演出が非常に残酷だったのと対照的でどのシーンも違いがわからないほどシーンのコントラストに欠ける。 問題なのは内容よりもカーテンコールでピロッツィとマリオッティに浴びせられた心ないブーイング。 異国の地でプレッシャーと戦いながらがんばってる芸術家にひどすぎるでしょ! 一人のせいで何万人もが不快な思いをしたのだ。もうスカラ座で歌わないと言っている歌手もいるのだ。なんとかできないものか。
2016年04月18日
大沼様近影Photo:©Shevaibra, courtesy of the artist大沼徹 バリトン<五島記念文化賞 オペラ新人賞研修成果発表>2016/11/06(日)14:00開演サントリーホール・ブルーローズ安井陽子S 河原忠之pシューベルト:魔王ヴェルディ:歌劇「リゴレット」より 他¥4500問い合わせ二期会チケットセンター03-3796-1831前売開始日2016/04/21(木)
2016年04月17日
東響「コジ・ファン・トゥッテ」2016年12月09日(金)18:30 開演 ミューザ川崎シンフォニーホール指揮&ハンマーフリューゲル:ジョナサン・ノット舞台監修&ドン・アルフォンソ:サー・トーマス・アレンフィオルディリージ:ミア・パーションドラベッラ:マイテ・ボーモンデスピーナ:ヴァレンティナ・ファルカスフェルランド:ショーン・マゼイグリエルモ:マルクス・ウェルバ合唱:新国立劇場合唱団モーツァルト:歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」全2幕(演奏会形式/イタリア語上演/字幕付)舞台監修:サー・トーマス・アレンチケットS¥12,000A¥9,000B¥6,000C¥4,000ミューザ川崎シンフォニーホール 044-520-0200<発売日>一般発売・・・2016年6/17(金)主催: ミューザ川崎シンフォニーホール(川崎市文化財団グループ)
2016年04月17日
第17回北とぴあ合唱フェスティバル JCDA 合唱の祭典 オープニングコンサート 歌い継いでいく Vol.5<世界の名歌を集めて>2016/06/10(金)18:30北とぴあ名島啓太北区合唱連盟女声合唱団 清水敬一合同合唱 清水昭合同合唱 他 カッチーニ=安藤由布樹:アヴェ・マリアヘンデル:ハレルヤコーラス 他ゲスト演奏望月哲也T 多田聡子p ビゼー:花の歌他¥2500日本合唱指揮者協会03-3952-7207
2016年04月17日
日本フィルハーモニー交響楽団第320回横浜定期演奏会<秋季>2016年 9月 10日(土)午後6時開演(午後5時10分開場)横浜みなとみらいホール出演者指揮:大井剛史ソプラノ:半田美和子アルト:手嶋眞佐子テノール:望月哲也バリトン:甲斐栄次郎 他合唱:日本フィルハーモニー協会合唱団Conductor: OOI TakeshiSoprano: HANDA MiwakoAlto: TESHIMA MasakoTenor: MOCHIZUKI TetsuyaBaritone: KAI Eijiro etc.Chorus: Japan Philharmonic Association Choirプログラムメンデルスゾーン:オラトリオ《エリヤ》Felix MENDELSSOHN: Oratorio "Elias"***日本フィルハーモニー交響楽団第219回サンデーコンサート2016年 9月 11日(日)午後3時開演東京芸術劇場 コンサートホール日本フィル創立60周年記念~傑作オラトリオの感動をともに~ 指揮:大井剛史ソプラノ:半田美和子アルト:手嶋眞佐子テノール:望月哲也バリトン:甲斐栄次郎 他合唱:日本フィルハーモニー協会合唱団Conductor: OOI TakeshiSoprano: HANDA MiwakoAlto: TESHIMA MasakoTenor: MOCHIZUKI TetsuyaBaritone: KAI Eijiro etc.Chorus: Japan Philharmonic Association Choirメンデルスゾーン:オラトリオ《エリヤ》Felix MENDELSSOHN: Oratorio "Elias"料金S¥7,200 A¥6,000 B¥5,200 C¥4,200 Gs¥4,500 Ys¥1,500
2016年04月17日
ジェームズ・レヴァインがMETの音楽監督を今季限りで退任というニュース関連で「名古屋のおやじ」さんから 万感こもったメールをいただきましたのでご許可を得まして掲載させていただきます。***レヴァイン、ついにメトのポストを離れるのですね。いろいろと彼の指揮で、オペラを楽しませてもらった身としては、感慨もひとしおです。彼の実演に初めて接したのは、1987年のザルツブルク音楽祭です。『モーゼとアロン』と『フィガロ』を見ました。両方ともポネルの演出。前者は初日だったので、ポネルもカーテンコールに出てきました。当時の観客には、ユダヤ的な要素を前面に押し出した演出が受け入れられず、結構ブーも飛んだんですよ。この翌年、ポネルは急逝することになります。次の年にメトは2回目の来日公演を行い、この時にはドミンゴ主演の『ホフマン物語』を東京で見ました。この当時は、まだ大学院生。「鼻持ちならぬ、貴族趣味」と、しばしば、からかわれておりました・・・ それから10数年後、NYで1年ほど過ごすことになり、彼の指揮で多彩なオペラを見ました。たぶん、NYに着いて次の日くらいには、メトで彼の指揮するゼッフィレッリ演出の『ファルスタッフ』を見たと思います。ターフェルが主演でした。本当にいろいろ見ました。『スライ』(ドミンゴ主演)とか『グレート・ギャツビー』なんてのも楽しませてもらいました。1年間のNY暮らしを終え帰国する直前に見たのが、DVDになってますが、ナタリー・デセイがツェルビネッタを演じた『アリアドネ』。そうそう、パヴァロッティがドタキャンして、リチトラが脚光をあびた『トスカ』の公演の際にもメトにいました。先程、彼の指揮で見たオペラのリストを書きだして、その多さに驚いたところです。 レヴァインのすごいところは、どのオペラも、曖昧な言い方ですが、作品が求めるそれなりの姿で観客に提供されるということです。ただ、どの公演でもがっかりしたことはないけれども、「それ以上のもの」が記憶のどこかにあるということが、ちょっとした物足りなさとして感じられたのも事実で、彼の残した膨大な録音もそのような弱点をもっていると思います。彼の後任は誰になるのでしょうね?***名古屋のおやじ さま、ありがとうございました。
2016年04月16日
Yusuke Kobori, tenorPhoto:©Shevaibra, courtesy of the artist速報>>>テノール小堀勇介アカデミア・ロッシニアーナ参加決定!イタリア留学中のテノール小堀勇介さんがアカデミア・ロッシニアーナ2016のオーディションに合格し、アカデミアへの正式参加が決定。アカデミアでの成果が評価されると、ロッシーニ・オペラ・フェスティバルでの本公演《ランスへの旅》に出演する事が出来るとのこと。上演日は2016年8月12日と15日の二日間公演で、ちなみに8月13日には同フェスティバルのヴォーカル・コンサートがあり、《ランス》の出演者はこちらにも出演する事になるとのこと。ROF参加となれば大変な快挙です。今後の展開が楽しみです。
2016年04月16日
ジェームズ・レヴァインが40年にわたったMETの音楽監督を今シーズン終わりで引退することになった。健康上の理由で。 生レヴァインは、私が初めてMETを訪れた2010年秋、ネトレプコ主演の「ドン・パスクワーレ」の初日に見た。 やはりすばらしかった! 彼の印象で強烈なのは、やはりさまざまな歌手をピアノを弾いて指導しているシーンだ。オペラの指揮者ってどういうものなのか勉強になった。 &&& 今年はニコラウス・アーノンクールが死んだり、 新旧交代の進行しつつある年。 キース・エマーソンの死去がショッキングだった。 彼はある意味 私をクラシック音楽につなげてくれた架け橋だった。 イェルサレム 展覧会の絵 デヴィッド・ボウイのがん闘病の末の死を知ったのはウィーン滞在中。ほぼCNNはずっとその話題でロック音楽が偉大なカルチャーとして根付いていると感じた。 比べてキース・エマーソンの死去の報が出た時は日本にいてほぼテレビで扱っていなかったので文化の土壌の違いを痛感したのであった。 &&& 今秋のオペラとコンサートの集中ぶりにはマジ恐ろしいものがある。 サイモン・オニールの神々の黄昏コンサート形式 マイケル・スパイアーズのファウストの劫罰 コンサート形式 ミア・パーション マルクス・ヴェルバの東響コジ(12月) パーヴォ・ヤルヴィのマーラー千人 など外せないオーケストラコンサートもひしめく中、 ティーレマンにウィーンシュターツオーパ マリインスキー。 すでに「原発事故後の日本」というイメージが払拭され、やっぱり日本に来てくれる気に皆さんなってくれたのであればありがたいことだが。 そういう意味ではやはり東京オリンピックの招致に成功したことが大きいのであろう。個人的には開会式のアトラクション以外にオリンピックに興味はないが、オリンピックにかこつけて大きな音楽イヴェントが設定されたらうれしいことだ。
2016年04月15日
Tomasz Konieczny recital in TokyoPart 1Rachmaninov Lieder Twelve songs Op 14op.14-4 I came to her"op.4-3 V Molchan'I Nochi Tainoy,op.4-1op.8-2op.26-13 Yesterday we met op.26-2 Всё отнял у меняop.8-3 op.14-3 op.14-6 "Everyone loves you so" op.14-9 As Fair as Day in Blaze of Noon***Rachmaninoff - Aleko's cavatinaPart 2R.Strauss Lieder"Heimliche Aufforderung" (Secret Invitation), Op. 27 No. 33 Lieder, Op. 29, TrV 172: No. 3. Nachtgang"Morgen!" (Tomorrow!), Op. 27 No. 4Schlichte Weisen, Op. 21, TrV 160: No. 1. All' mein Gedanken, mein Herz und mein SinnSchlichte Weisen, Op. 21, TrV 160: No. 4. Ach weh, mir ungluckhaften Mann4 Lieder, Op. 27, TrV 170: No. 2. Cacilie5 Lieder, Op. 32, TrV 174: No. 2. SehnsuchtSchlichte Weisen, Op. 21, TrV 160: No. 3. Ach Lieb, ich muss nun scheiden8 Gedichte aus Letzte Blatter, Op. 10, TrV 141: No. 8. Allerseelen4 Lieder, Op. 27, TrV 170: No. 1. Ruhe, meine Seele8 Gedichte aus Letzte Blatter, Op. 10, TrV 141: No. 1. Zueignung 6 Lieder, Op. 37, TrV 187: No. 2. Ich liebe dich***Richard Strauss,"Die Liebe der Danae"( Act 3) «Maja-Erzählung» ***R. Wagner Der Fliegende Holländer - MonologEncore"Wotans Abschied" ***東京春祭 歌曲シリーズ vol.19トマス・コニエチュニー(バス・バリトン)2016.4.13 [水]東京文化会館 小ホールバス・バリトン:トマス・コニエチュニーピアノ:レフ・ナピェラワラフマニノフ: 《ロマンス集》 私は彼女の家に行った op.14-4 夜の静けさに op.4-3 いや、お願いだ、行かないで op.4-1 わが子よ、おまえは花のように美しい op.8-2 昨日私たちは会った op.26-13 私はすべてを奪われた op.26-2 思い op.8-3 昔から恋には慰めは少なく op.14-3 あなたは皆に愛される op.14-6 彼女は真昼のように美しい op.14-9 カヴァティーナ(歌劇《アレコ》より) R.シュトラウス: ひそやかな誘い op.27-3 夜の逍遥 op.29-3 明日には! op.27-4 私の思いのすべて op.21-1 ああ悲しい、不幸なる者よ op.21-4 ツェチーリエ op.27-2 あこがれ op.32-2 ああ恋人よ、私は別れねばならない op.21-3 万霊節 op.10-8 憩え、わが心 op.27-1 献呈 op.10-1 私はおまえを愛する op.37-2 マヤの物語(歌劇《ダナエの愛》より)ワーグナー:オランダ人のモノローグ(歌劇《さまよえるオランダ人》より) アンコールワーグナー:ヴォータンの別れ (楽劇《ワルキューレ》より)***トマスのアンコールは予想どおりWotanの告別 AbschiedWalkure Von dir まで。一足早く日本でWotanを披露。オランダ人で相当疲れきっていて、それでもこの大作をやってくれたのでありがたかった。彼の声はいわゆる美声というのとは違う。彼の歌は演唱。演技とは切り離せない。元バスだけあって低音部はすごく響く。それでいて高音も美しく出せる。だからオランダ人なんか特にピッタリ!オランダ人とWotanがやはり体に入っていて圧巻だった。心底オペラの人で、リートの人というのとはちょっと違う。前半すべてロシア語 後半はすべてドイツ語。全部意味を熟知し言葉を大事に歌う。表情がパチンとスイッチが入ったように切り替わり役に没入していく。自分に厳しい人なのでけして満足してはいなかったと思うがようやく最後は笑顔も見せた。お疲れ様でした。ありがとうございました。***ロシア語の歌詞まで載っている対訳冊子はありがたい!彼の歌詞へのこだわりがわかるでしょう!ラフマニノフ:《ロマンス集》私は彼女の家に行った op.14-4 夜の静けさに op.4-3 咆哮。がらっと表情を変えていや、お願いだ、行かないで op.4-1 大声量。表情!わが子よ、おまえは花のように美しい op.8-2 笑顔!昨日私たちは会った op.26-13 ダスビダーニャ。芝居入ってる!私はすべてを奪われた op.26-2 大声量です。思い op.8-3 表情も歌っている!悲しみ。昔から恋には慰めは少なく op.14-3 後半部の盛り上がり。 あなたは皆に愛される op.14-6 苦しげ彼女は真昼のように美しい op.14-9 ここで一括りのはずだが誰も拍手せず、そのまま続ける。カヴァティーナ(歌劇《アレコ》より) 声をだんだん大きくしていくのがスゴイ! 伸ばしもVolumeも最大! まさに演唱。泣き顔。休憩ここからすべてドイツ語。R.シュトラウス:ひそやかな誘い op.27-3 O komme! のところはる。夜の逍遥 op.29-3 Haupt 最低音 悲しく ゆっくり明日には! op.27-4 夢のようなピアノ Und zu dem Strand ~ ,ささやくような小声。私の思いのすべて op.21-1 快活。笑顔ああ悲しい、不幸なる者よ op.21-4 芝居入ってる~この曲は日光金谷音楽祭で望月哲也氏が歌うのを聞いた。 最後はユーモラスに。ツェチーリエ op.27-2 高音部も美しい。 しかし最高音は短くすぐ下りる。Aでしょうか?いったんはける。あこがれ op.32-2 最後は下げ。しっとりと歌う。ああ恋人よ、私は別れねばならない op.21-3 最後のHerzen gehn の表情。万霊節 op.10-8 中間部、ゆっくり。表情。 クライマックス。盛り上がる。憩え、わが心 op.27-1 Diese Zeiten ^ まるでオペラのように歌う。献呈 op.10-1 Heilig 大声!私はおまえを愛する op.37-2 die nach in den Tod! ~激しく。マヤの物語(歌劇《ダナエの愛》より) ここは何もコメントのメモがない。彼はこれを今夏ザルツブルク音楽祭で歌うのだけど、楽譜をまだ見ていた。やはりオペラの舞台で見たいですね。ワーグナー:オランダ人のモノローグ(歌劇《さまよえるオランダ人》より) おもむろにそれまで使っていた譜面台を脇にどかす。いよいよですね! あまりにもすごい! オランダ人そのもの!舞台で見る日が来るとよいのですが。アンコールワーグナー:ヴォータンの別れ (楽劇《ワルキューレ》より)"Wotans Abschied" "Wotan's farewell" "Leb' wohl, du kühnes, herrliches Kind"からso küsst er die Gottheit von dir! まで。その後のローゲを呼び寄せ部分は通常はあるのですが今回なし。これを絶対歌うだろうと半ば確信していたのでうれしい!もう演技しまくり。ピアノに手をかけて泣いてるもん。やっぱりオランダ人とWotanが出色だった!
2016年04月13日
Tomasz Konieczny recital set listPart 1Rachmaninov Lieder Twelve songs Op 14 (4-5-6) No 4 " I came to her"No 5 " These summer nights" No 6 "Everyone loves you so"op 4-3V Molchan'I Nochi Tainoy, Op. 4, No. 3, by Sergei RachmaninovRachmaninoff op.26-13Hvorostovsky: Rachmaninoff recital 1990 5/12 Yesterday we metRachmaninoff op.26-2Alexander Vinogradov sings Rachmaninov- op.26-2, Всё отнял у меняAs Fair as Day in Blaze of Noon, op. 14/9Rachmaninoff songs - Kyle Engler, mezzo-soprano and Daniel Lau, piano***Rachmaninoff - Aleko's cavatinaIldar Abdrazakov Aleko's Cavatina (Rachmaninov)***R.Strauss Lieder"Heimliche Aufforderung" (Secret Invitation), Op. 27 No. 33 Lieder, Op. 29, TrV 172: No. 3. Nachtgang"Morgen!" (Tomorrow!), Op. 27 No. 4Schlichte Weisen, Op. 21, TrV 160: No. 1. All' mein Gedanken, mein Herz und mein SinnSchlichte Weisen, Op. 21, TrV 160: No. 4. Ach weh, mir ungluckhaften Mann4 Lieder, Op. 27, TrV 170: No. 2. Cacilie5 Lieder, Op. 32, TrV 174: No. 2. SehnsuchtSchlichte Weisen, Op. 21, TrV 160: No. 3. Ach Lieb, ich muss nun scheiden8 Gedichte aus Letzte Blatter, Op. 10, TrV 141: No. 8. Allerseelen4 Lieder, Op. 27, TrV 170: No. 1. Ruhe, meine Seele8 Gedichte aus Letzte Blatter, Op. 10, TrV 141: No. 1. Zueignung 6 Lieder, Op. 37, TrV 187: No. 2. Ich liebe dich***Richard Strauss,"Die Liebe der Danae"( Act 3) Song of Maya***R. Wagner Der Fliegende Holländer - Monolog***トマシュ・コニエチュニーが2年前の春に「ラインの黄金」アルベリヒ役で来日したとき、日本ワーグナー協会主催のトーク会でこう語っている。Q:ワーグナーの役でもっとも好きな役は何でしょうか?またワーグナー以外でもっとも好きな役は何でしょうか?Tomasz Konieczny:(ドイツ語で)一度は歌ってみたい憧れの役はパパゲーノです。あとはラフマニノフのアレッコです。そのオファーが来る日がきたとしてもパパゲーナは誰かなとか考えてしまう。ラフマニノフはそもそもほとんど上演されないし。ワーグナーの役ではWotanとAlberichです。鏡のような関係性なのでこれからも歌っていきたい。この時のアレッコ!歌ってくれます。そして彼は今夏ザルツブルク音楽祭の「ダナエの愛」でジュピターを演じるのですが、そのおいしいところの曲をやってくれます!おまけにオランダ人のモノローグまで!わ~~~~い幸せ!超~楽しみです。
2016年04月11日
東京春祭ワーグナー・シリーズ vol.7《ジークフリート》 Day 22016.4.10[日]15:00東京文化会館 大ホール指揮:マレク・ヤノフスキ ジークフリート:アンドレアス・シャーガー ブリュンヒルデ:エリカ・ズンネガルド さすらい人:エギルス・シリンス ミーメ:ゲルハルト・シーゲル アルベリヒ:トマス・コニエチュニー ファーフナー:シム・インスン エルダ:ヴィーブケ・レームクール 森の小鳥:清水理恵 NHK交響楽団 音楽コーチ:トーマス・ラウスマン***すでにジークフリート・ロス〜〜〜めっちゃ喪失感〜〜〜第3幕のジークフリート牧歌にも使われたメロディのところあたりからもう涙〜今度いつシャーガーの演唱に出会えるのかと考えただけで胸がいっぱいだった。最後まで精一杯すべてを賭して歌いきった彼に本当に感動した。あれ かみたそ は来てくれるのかなぁ?でもこんなにヘルデンテノールが大変な作品て他にないですからね。15分近く続いたカーテンコールでシャーガーは客席に投げキス。2回も。そして退場する時、ファフナーの彼の蝶ネクタイをくしゃっとする。(笑)2回も。マエストロ ヤノウスキ 鳴り止まない拍手とブラヴォーに初めて笑顔!これも感動だった。しもてにハープが6基も!壮観だった。田尾下さんの映像もよかった!本日も会場にいらっしゃいました。お疲れ様です。Tomaszはカーテンコールではクールに、次のリサイタルのことをすでに考えている表情。第1幕ミーメハイホーと登場するジークフリートアンドレアス・シャーガーの演じるシーンはすべて釘付けだ!魅力的すぎる!圧倒的カリスマ!Wo hast du nun, Mime, dein minniges Weibchen, dass ich es Mutter nenne?Wer ist mir Vater und Mutter?ついにミーメは真実を語りだすGross war die Not!はっとしたようにミーメを見るジークフリートSie starb,しだいに悲しげな表情になりSo starb meine Mutter an mir?僕のせいで母さんは死んだんだね。ミーメがノートゥンクの破片を見せると、ジークフリートはそれを鍛えるようにミーメに言いつけ走って出て行く。He! Siegfried! Siegfried! He!さすらい人との問答ミーメは賭けに負けてしまうジークフリートが帰ってくる。ミーメはジークフリートに「怖れ」を教えようとする。ジークフリートは怖れを教えてもらうためにファフナーの棲む洞窟に行くことにする。そのために父の形見の剣を鍛えなおすことにする。自分で。Notung! Notung! Neidliches Schwert! もうここからが圧巻!Schmiedeliedすばらしい!!so schneidet Siegfrieds Schwert!ジークフリートが剣を振るうと岩に裂け目が走る。第1幕了 大拍手大熱狂!!第2幕ファフナーの棲む洞窟滝夜が明けるファフナーの動機かみてから歩いてくるコニエチュニー。アルベリヒアルベリヒの動機?空に光が!光輝く白馬に乗ったWotan(さすらい人)何しに来やがった!?と毒づくアルベリヒさすらい人去る。Trügen wird euch sein Trotz!アルベリヒかみてに去るしもてからミーメ速く来いとジークフリートを呼ぶあたりを見回しながら来るジークフリートNotung stoss' ich dem Stolzen ins Herz!ミーメを追い払う急に穏やかな気持ちになり森のさわやかな息吹の中美しい音楽両親のことを考えるジークフリートHei! Ich versuch's; sing' ihm nach:このHei! が可愛すぎで萌えです。葦笛演奏者を見ながら合図下に音程が下がるときは腕を下に下げるしまいには耳をふさいでほじる(笑)じゃ得意の角笛でホルン奏者がかみてから登場会場中の期待を一手に集めるすばらしい!一節吹くたびに回りをうかがって何か出てこないか見ているジークフリートob das mir ein lieber Gesell?ついに…それまでじっと立っていたヤノウスキさんが指揮棒をあげる出てきたのはファフナー。ファフナーの登場を告げる低い金管の響きファフナーを倒し会話するファフナーは死ぬ(かみてにはける)剣を引き抜くとファフナーの血がかかる。小鳥の声がわかるようになる。小鳥が歌っている最上階の上手側のバルコニーを見上げているジークフリート小鳥は洞窟にある宝と指輪、隠れ頭巾のことを教える。Gern folg' ich dem Ruf!小鳥を追って走っていく。ジークフリートがそでに入った瞬間にアルベリヒが今度はしもてのそでから出てくる。かみてからはミーメ。ののしりあう兄弟げんかテンポ速いジークフリートが洞窟から出てきたので急いで分かれる二人。この時、アルベリヒは戻ってきたジークフリートとすれ違うが、アルベリヒはけげんな顔で歩きながらジークフリートを見て出て行く。ジークフリートは振り返ってアルベリヒの方を朗らかに見ている。そうやっぱりこれは彼らの芝居だったのだよ~すごいね。小鳥はジークフリートにミーメに気をつけろと警告する。ミーメの心の声もわかるようになったジークフリートは眠り薬を飲ませて殺そうとしているとわかりミーメを切り殺す。ミーメはすばやくかみてにはける。恐ろしいアルベリヒの笑い声がしもてのそでから聞こえるジークフリートはミーメと大蛇の遺骸を洞窟に運ぶ遺体を運んで熱くなったので白い蝶ネクタイを外す(1幕でも外す。これも演技だったのだ!)また小鳥に話しかけ、仲間がほしいと頼む。ジークフリートは小鳥の案内でブリュンヒルデの眠る岩屋に向かう。またもや熱狂!大拍手でソリストを何度も呼び出す第3幕エルダの住む岩屋さすらい人は歩いてきてピッタリ定位置についた時歌い始める。暗譜だからできる技。Wotanが呼び出すと中央部が光り始める。エルダが去ると岩山鳥の群れが飛んでいる。ジークフリートを案内しているのだ。ジークフリートが歩いてくる。小鳥が飛び去るのを眺める。さすらい人と出会う。シリンズは聴かせどころはずいっと前に出る。暗譜だからできる技。ごちゃごちゃうるせーとばかりにジークフリートはノートゥンクをふるう。行くが良い。さすらい人は歩き去る。岩山に続く道。ジークフリートしもてにはける。炎が燃えている岩屋を目指す。カメラが動いて道を進んでいる感覚。炎が燃え盛る音楽が素晴らしい!マジ夢のようだ。炎が消え 岩場に来る。マエストロが第一ヴァイオリンに音を抑えるように指示する。かみてからそっと歩いてくるジークフリート。音楽を気遣っているのだ。眠る人物を発見する。しもてからゆっくり歩いて出てくるズンネガルト。ピンヒール マーメイドラインのドレス。プラチナブロンドの短髪。初めて怖れを感じたジークフリート美女を起こすためにくちづけをする。ブリュンヒルデの目覚めしかしブリュンヒルデは急に恥辱を感じジークフリートを拒否する目が覚めて恋人になったとたん急にがみがみ怒られるジークフリート。女心ってやつはまったく…。しかしジークフリートの一直線の求愛についに機嫌が直るSei mein! Sei mein! Sei mein!めちゃめちゃすばらしいシャーガー!!また「怖れ」を忘れてしまった…!愛の喜びを歌う二重唱で全幕了おお~という咆哮大拍手がわきおこる。すばらしい感動!本当にありがとうございました。
2016年04月10日
Photo:©Shevaibra, courtesy of the artists.TETSU TAOSHITA THEATER COMPANY presentsOPERA『セヴィリアの理髪師の結婚』翻案・演出:田尾下哲/家田淳2016年4月9日(土)13:00〜JTアートホール アフィニスフィガロ・・・・・・・・村松恒矢(Bar.)スザンナ・・・・・・・・今野沙知恵(Sop.)伯爵・・・・・・・・・・糸賀修平(Ten.)/町英和(Bar.)ロジーナ(伯爵夫人)・・澤村翔子(メゾソプラノ)ケルビーノ・・・・・・・青木エマ(Ms)バルトロ・・・・・・・・山下浩司(Bs-Br)マルチェリーナ・・・・・林よう子(Sop)バジリオ・・・・・・・・森雅史(Bass)/升島唯博(Ten.)ピアノ・・・高田絢子Photo link***私 今日で3日連続 田尾下哲なんです。明日もジークフリート行くので4日連続ですね。本日のセヴィリアの理髪師の結婚 大胆過ぎる企画!面白過ぎで笑いっぱなしでした。田尾下哲さん どんだけ天才なんでしょう!脱帽です。演出家の無理難題に挑戦した歌手たちが素晴らしい!あまりにも独創的なので詳細はブログには書けません。普通この二本をやるとしたら、セヴィリアの理髪師をやってからフィガロの結婚と考えるのが普通ですがそうではないのです。歌手は全員すばらしくて面白過ぎでした。ロジーナがコンテッサもやるわけで一番の負担だったのと全編出ずっぱりのフィガロも大変だったことでしょう!問題なのはロッシーニとモーツァルトは音楽性が違うということで、当然発声法も違うでしょうから、続けて歌う歌手はその切り替えが大変だったのではないかと思います。それは何度も言うようですがロジーナとフィガロです。そしてピアニストの高田さん含めソワレも出るので本当に大変です!セヴィリアの理髪師の方のコンテの糸賀さん見事でした!光輝くレーザービームのような声でアジリタはまるでファン・ディエゴ・フローレスのように回り、高音もマックスで伸ばします。High C も一回出したかと思います。完璧でした。ロッシーニテノールはそうそういないですから聴けてよかったです。もう一人のコンテ 町さんもすばらしかったです。やはりスゴイパワーで太く強靭なバリトンで大層立派でした。彼のスカルピアを以前沼津で聴きましたがやはりそういう重いバリトン役がピッタリの方です。ロジーナの澤村さんはすばらしかったです!特にやはりメゾなのでロジーナが抜群にあっておりました。ロジーナの難しいアジリタもすばらしかったです。コンテッサのアリアという超難しい見せ場のアリアもあり、本当にお疲れ様でしたと言いたいです。マチネのスザンナ、今野さんは高く明るい声のソプラノで初々しいスザンナにぴったりで可憐で演技もよかったです。フィガロの村松さんとは若々しいカップルでお似合いでした。その村松さんはホントにハンサム!すべてが整った美形、イケメンなんです!それも映画俳優クラスの美男で今日はおひげもあったのでクリスチャン・ベールに似て見えました。お人柄も穏やかで優しく演技も歌唱も抜群ですばらしかったです。山下浩司さんのバルトロは初めて聞きますが、やはりうまいです。オペラのために生まれてきたのではないかと思えるほど演技がうまいです。声も黒曜石のきらめきを持つ美しさです。バルトロとのコンビ、林よう子さんは抜群の演技力で笑いとりまくりでした。ケルビーノの青木エマさんは背が高く細くてまるで宝塚の男役のように美しかったです。演技も歌唱もすばらしいです。おもしろすぎたのは二人のバジリオです。升島さんもものすごいテノールで強靭で美しく完璧な歌唱。森さんはボローニャ歌劇場で歌っていたバス。やはりすばらしい声でイケメンを封印し変なバジリオを熱演していました。この作品はセヴィリアの理髪師のパートを家田淳さん、フィガロの結婚の方を田尾下さんが演出したということです。しかし分離していないので、驚きつつも一つの作品としてみることができるのです。とにかく新しいアイディア満載で、このようにクラシックなオペラも新しく面白く生まれ変わることができるということを発見できて本当に感心しました。びわ湖ホールで見た田尾下さんの演出の「リゴレット」もびっくりでしたがこの作品はさらに驚かせてくれました。歌手のパワーが彼の演出に見事に応えているのが何よりすばらしかったです。お疲れ様でした。13時開始で終わったのが15:55です。休憩15分を覗くと2時間40分で2作品分ということです。当然歌唱部分のカットもあるわけです。レチタティーボが素のしゃべりで展開され、そのセリフの部分もオペラの台本ではなくボーマルシェの原作を展開するという凝った内容になっております。だからオペラだとわかりにくい人間関係もわりとすっきりと理解できるような気もしますが、このオペラを見るにはやはり二本とも何度か見て内容を知っていないと混乱するだけでしょう。相当なシーンがカットされているのでどこをどう残すのかというのもポイントですよね。え、この部分ないの?というのがけっこうありました。「フィガロの結婚」で言えば、コンテのアリア「もう賭けに勝っただと?」がありません。フィガロの「もう飛ぶまいぞこの蝶々」はあるのですが「もしも踊りがなさりたければ」はありません。第3幕の見せ場のフィガロのアリアもありません。残されているのはやはりアンサンブル、重唱の部分です。スザンナのアリアはお化粧のアリアもありません。ケルビーノは最初のアリアはありますが「恋とはどんなものかしら」がありません。バルトロの1幕のアリアは一部だけありました。コンテッサのDove sonoありました。絶品でした。コンテが猟に行こうとして戻ってきて部屋に鍵が!というシーンは一部分あります。コンテをスザンナが誘惑するシーンあります。最後の森のシーンはあります。「セヴィリアの理髪師」で言えばコンテの最初のアリアはあります。これは絶品でした。ギターを弾きながら歌う部分のソロはありません。フィガロの登場の「私は町の何でも屋」はあります。バルトロのアリア早口のアリアあります。絶品でした。ロジーナの1幕のアリア、あります。絶品でした。アジリタがものすごい!バルトロの「悪口はそよ風のように」あります。絶品でしかも抱腹絶倒です。コンテが酔っ払いに化けてくるシーンも音楽教師に化けてくるシーンもありません。あるのは第1幕の幕切れのシーン。第2幕は音楽教師の部分でバジリオがやってくるところから。そしてはしごをかけてやってくるシーンのロジーナとの三重唱。これは絶品でした。皆さま本当にお疲れ様でした!楽しませてくれて大感謝です!!なんか今日の公演を見て目からウロコというか、オペラも変われるんだ!といっしゅ新しい世界に一歩自分が踏み入れてしまったような感覚を持ちました。田尾下さんってすごい人ですね!日本のオペラシーンもどんどんスクラップ&ビルトが進んでいくのかという気がします。だって若い人を取り込めなければもうオペラは死ぬしかないのですもの。神々の黄昏ですよ!こういうジークフリートが出てこないといけないのですよね。
2016年04月09日
Photo:©Shevaibra, courtesy of the artists.https://www.facebook.com/media/set/?set=a.1458967527462847.1073742144.100000488413199&type=1&l=7db4fd9c91モーツァルトフェスティバルWe love MozartProduced by 宮本益光2016年4月8日(金曜日)19時かつしかシンフォニーヒルズ・アイリスホールソプラノ 鵜木絵里ソプラノ 針生美智子メゾソプラノ 下園理恵テノール 望月哲也バリトン 大沼徹バリトン 宮本益光バリトン 藪内俊弥ピアノ 石野真穂ピアノ 高田恵子ピアノ 山口佳代演出 田尾下哲二期会研修所のクラスの講師たちが、モーツァルトを楽しむコンサート有名アリア、三大オペラから重唱。***なんて贅沢な企画でしょうか。益光クラブとは宮本益光さんが主任のオペラセミナー。その講師たちが集まって開いたコンサート。それが今晩のコンサートなのです。その講師たちがすごいんです!二期会のトップレベルの歌手たちとピアニストたち三人。すごかったのが後半の重唱パート。本当にオペラって演技と一体の表現なんだなと思わされました。ドン・ジョヴァンニ フィガロの結婚 そしてコジ・ファン・トゥッテ。演出は超売れっ子の田尾下哲さんだそう。あまりの面白さにビックリでした。コメディエンヌ鵜木絵里の魅力が炸裂!大沼徹さんのドン・アルフォンソとのコンビが面白過ぎでありました。宮本益光さんの変幻自在の演技も瞠目でした。ドン・ジョヴァンニは本当に悪魔かと思いました。すると次のフィガロの結婚の伯爵は情けない男で笑いをとり、カメレオン俳優ぶりを発揮しました。針生さんの夜の女王 ぶっ飛びました。彼女のドンナ・アンナ コジのフィオルディリージも素晴らしい!バリトン藪内さんのヴェルヴェットのような美声にうっとりでした。メゾの下園さん レーザービームのような素晴らしい声の持ち主です。そして、テノール望月哲也さん、コンスタンツェのアリア初めて初めて聴くソロ二曲も素晴らしいのに加え後半もテノールが一人なので出ずっぱりの大活躍。ドン・ジョヴァンニのオッターヴィオ 圧巻 コジのフェッランドも!アンサンブル部分だけですがオペラのシーンがまるまる味わえて大満足です。最後のコジ名場面集は圧巻でした。まさに夢の六重唱!宮本益光様企画いただきありがとうございました。***第1部1.コンスタンツェよ、また会えるとは望月哲也彼のこの曲は初めて聴くかも?ありがたいことです!後光がさしてました。彼のモーツァルトは清澄だけではない。すごくドラマチックなんです!しかも楽譜に忠実ですべて正確に歌い、途切れることやずれることはいまだかつて一度もないのです。モーツァルトには機械のような正確さが必要とされるのです。その基礎があってこそ輝く。激しく情熱をほとばしらせる。アジリタが速くてしかも正確!2.恋とはどんなものかしら下園理恵初めて聴く方です。大変な美声です。突き刺さるレーザービームのような声。びりびりと会場が震えるぐらいのパワー。3.男たちよ、目を開けろ薮内俊弥大好きなバリトンです。大変な美声。彼のフィガロは初めて聴きますので楽しみでした。酔いました。軽く芝居つきでフィガロの苦悩をいっしゅユーモラスに昇華させて歌うシーンですが、もう~素敵でした。ヴェルヴェットのような肌触りとでもいうのでしょうか。4.愛の喜びよ、早く来て鵜木絵里スザンナ。お茶目な演技はせずに正統派で歌いました。最後にHigh C(?)を入れてきました。さすがです。5.カタログの歌大沼徹彼のカタログは先日「未来から来た演奏家を聞く会」でいっぺん聞きました。やー進化してましたね!面白すぎ。芝居は入り過ぎですごくおもしろかったです。レポレッロは笑わせてなんぼなのでさすがだと思いました。一歩踏み出したり後ろに下がったり。sapete では二回とも笑いを入れました。わざとです。そして最後に舌なめずり。ここまでやるかとうれしくなりました。楽しい~~!6.クローエに望月哲也こんな歌があったんですね!せつない恋心を歌う歌のようで、すてきでした。アジリタも完璧でした。7.恋はくせもの下園理恵さきほどと衣装替えして赤いドレスです。美しい!背が高くモデルのようです。8.彼に目を向けてください宮本益光演技つきですごいパフォーマンス。彼はもう歌う役者と言っても過言ではないですね。歌いながらステップを踏んで踊ったり、はっはっはと笑ったり。ピアノに思いっきりよりかかったりしてピアノが何センチか後退(笑)ピアニストは動じず(笑)。魅せました。9.復讐の心は地獄のように燃え針生美智子圧巻!もう~すごいとしか言いようがない!すばらしい!拍手もすごかったです。非常に高い声のソプラノで声も強靭。10.フィガロの結婚序曲(ツェルニー編曲)石野真穂 高田恵子 山口佳代3人のピアニストによる6手の連弾(?)すばらしい!!テンポがしゃきしゃき速くてオーケストラの演奏のようですてきでした。***第二部演出:田尾下哲宮本解説:オペラ研修所の先生チームによる上演。モーツァルトの重唱を学生たちと学ぶ。このダ・ポンテの三大オペラは重要な課題だった。1.ドン・ジョヴァンニよりああなんという痛ましい光景が!針生美智子 望月哲也騎士長が殺され横たわっているところに駆けつけたドンナ・アンナとドン・オッターヴィオの一連のシーン。すばらしい~~そのままオペラの舞台だった!ドン・オッターヴィオは死体を運ばせる。望月さんのオッターヴィオは日生劇場のドンジョ以来です!黒いシャツ。すごく二枚目でかっこよかった!また聴きたいです!!2.ドン・ジョヴァンニよりNr.7ラチダレムラマノ鵜木絵里 宮本益光Alfin~これがすごかった!宮本さんのドンジョはまるで悪魔でした。もう演唱の枠を超えてそこにドン・ジョヴァンニという悪魔を演じる役者がいるようでした。ゼルリーナのとまどいの演技も見事。震えが伝わってきそうな繊細な演技。ドン・ジョヴァンニはゼルリーナを引き寄せ抱き寄せると、ぱっと悪魔のような目つきになって客席を見るんです。その瞬間ぞ、ぞ~~~~としました。Simon KeenlysideのDon Giovanniを思い出しました。3.フィガロの結婚よりひどいぞ!どうしてこんなに焦らしたのだ鵜木絵里 宮本益光ここは大好きなシーンなんです!楽しみました。鵜木さんのコメディエンヌぶりが炸裂!コンテを手玉にとる演技が見事。宮本さんはドンジョと一変してコミカルな情けない伯爵を演じます。おもしろすぎる!お薬を取りに来たスザンナ。それは口実で実はコンテをだますのが目的。豹変して喜ぶコンテがおもしろい。男って…(笑)。最後にコンテはスザンナを部屋の隅に追い詰めキスを奪う。4.コジ・ファン・トゥッテよりフィオルディリージ針生 ドラベッラ下園 デスピーナ鵜木 フェッランド望月 グリエルモ薮内 ドン・アルフォンソ大沼いや~すばらしかったです!聴けて心底幸せを感じました。宮本さんありがとうございます!!なにしろ大沼徹のドン・アルフォンソがおもしろすぎて、まるでドリフターズでした。はげ鬘かぶってもし出てきたらまんまカトちゃんです。こんなに二枚目なのにここまで三枚目ができるってすごいなあ~ オペラ界の松山ケンイチですよねえ。声も重みがあるのでアルフォンソにぴったりなんですよ。そしてデスピーナの鵜木さんがまたまたはまり役!すべてのシーンが面白すぎてまるで主役!釘付けでした。デスピーナが主役のコジは初めて見ました(笑)。4ああ妹よ見て姉妹の二重唱 男自慢ドンアルフォンソがハンカチで泣く振りをしながら出てくる。まさか死んだの!?non so そうでもないんだけどね5この足は前に進まない別れを告げる男たちが出てくる五重唱がすばらしい!男たちは笑いをこらえつつ6可愛いデスピーナちゃんよアルフォンソが呼ぶは=いと出てきたデスピーナアルフォンソを見てテンション下がりまくり。老人だからだ。あたしは用はないの。しかしアルフォンソは銀貨を見せるデスピーナの態度が豹変。アルフォンソが早口で言うえ?(客大笑)ゆっくり言う。男2人が変装して出てきてデスピーナに迫るいよいよ姉妹が登場し驚く男たちは土下座するデスピーナもいっしょ(笑)グリエルモはドラベッラに迫り思いっきり平手打ちされる(笑)7一瞬のうちに私の運命は変わってしまった第1幕の幕切れのシーン圧巻でした!女たちが嘆いているとしもての客席に男三人が現れる。アルフォンソは毒薬に似せた壜をフェッランドとグリエルモに手渡します。フェッランドは匂いを嗅いで「クサ!」(笑)毒薬を飲んで苦しみだす2人。ドン・アルフォンソは神に祈り十字を切り、そして仏教徒風に拝む(笑)呼び出されたデスピーナアルフォンソのベルトを外そうとする!?フェッランドのアジリタは苦しみの表現として演出されていた。さすが!フェッランドは椅子に真横になって歌う。すごい腹筋だ!デスピーナがアルフォンソの服を奪って着て出てくるアルフォンソは下着姿で医者のかばんで股間を隠している(笑)あまりにもこの姿がなさけないやらおもしろいやらで笑い死にしそうだ!フェッランドは椅子から落下。二回も!デスピーナは大きな磁石を取り出し、男たちに電気ショックを与える。男たちは起き上がり、ここはどこ?そして女たちに迫るフェッランドに迫られたフィオルディリージのアジリタもすごい(おもしろいやら美しいやら)キスを迫る男に怒る女たち最後にフェッランドのアジリタがまた炸裂(2回)完璧!すばらしい六重唱にくらくら!終了アンコール最後に研修生と先生でフィガロの結婚の幕切れのシーンを合唱。宮本氏がコンテ、女性3人がコンテッサ。合唱は生徒たちとソリストたち。Contessa perdono から入る私は寛大ですから赦しますわ。そこで合唱。望月氏が合唱のテノールパート(?)歌っている、これはきわめて珍しい。望月氏がフィガロの結婚に出ることはほぼ考えられないからだ。レアな経験に大興奮。すばらしい体験でした。宮本先生ありがとうございます!お疲れさまでした。田尾下さんの演出がおもしろすぎてびっくりでした。やっぱりすごい人ですね!
2016年04月08日
Spring Festival in Tokyo -Tokyo Opera Nomori 2016-Tokyo-HARUSAI Wagner Series vol.7'Der Ring des Nibelungen' Zweiter Tag "Siegfried" (Concert Style / With projected images and subtitles)April 7 [Thu] at 15:00Tokyo Bunka Kaikan Main HallConductor: Marek JanowskiSiegfried: Andreas SchagerBrunnhilde: Erika SunnegardhDer Wanderer: Egils SilinsMime: Gerhard SiegelAlberich: Tomasz KoniecznyFafner: In-sung SimErda: Wiebke LehmkuhlStimme des Waldvogels: Rie ShimizuOrchestra: NHK Symphony Orchestra, TokyoMusical Preparation: Thomas LausmannVideo: Tetsu TaoshitaWagner: 'Der Ring des Nibelungen' Zweiter Tag "Siegfried"***名匠ヤノウスキが導くN響 神だった!歌手もヨーロッパの一流が揃い素晴らしい出来!特に難役ジークフリートを高らかに輝かしくMAXで歌いきったAndreas Schager bravoほぼ演技付きでユーモラス 笑いもとった。ミーメも素晴らしい!アルベリヒのコニエチュニーが爆弾のような声と完全演技付きで声色まで演技している圧巻のパフォーマンス!気に入ったのはアルトのエルダ役。深い声で美声。シリンズもノーブルな声。ズンネガルトは高い声の繊細なソプラノで可憐なブリュンヒルデだった。***オペラ通の方が1幕終わった時点で早くも、今迄聴いた中で最高のジークフリートと述べていた。やはりオケがピットに入っていないので破壊力抜群な上にヴィヴィッドでとろけそうだ。&&&I saw your Tristan in Toyama few years ago.A.Schager: 3 years ago!シャーガーさん、そのとおりです。&&&昨日は死んだように眠った。ライトモチーフがこれでもかと散りばめられたジークフリートはワグナー中級者以上向け。全ての音がダイレクトにめくるめく色彩で伝わってくる。ヤノウスキのテンポは速めでエキサイティング。ファフナーの動機歌手用に椅子は一つもない。あるのは指揮者の左右の譜面台2つだけ。一度に3人以上の歌手が歌うことはないということだ。鍛冶屋のミーメ豊かな声だ。いやらしく高くするなどはせずむしろヘルデンに近いパワフル歌唱だ。ジークフリートは速足で楽譜を小脇に抱え入ってくる。ハイヤーミーメとのやりとりはユーモラスで芝居もついている。シャーガーにはそれが自然なのだろう。もうその話は聴いたよ!ジークフリートは母親のことを聞き出そうとするが出て行くさすらい人が来る。Wotanの威厳を表す悠然としたテンポですべてレガートで歌わなくてはいけない。シリンズただ一人楽譜なしで完全暗譜!さすがです。ノーブルで立派な歌唱。ミーメは3番目の問いノートゥンクを鍛えるのは誰か?に答えられずパニックに。さすらい人は「怖れを知らぬ者だ」と教える。Der Wanderer が去りミーメはファフナーに襲われる幻覚を見る。ジークフリートが足早に入ってくる。できたのか?何してたんだ考え事だよ。業を煮やし自分でノートゥンクを鍛えることにしたジークフリート。妬ましき剣よいよいよシュミート・リートです。シャーガー素晴らしい!この辺りのN響の演奏も実に見事です。シャーガーは舞台かみて手前で鉄を鍛えるハンマーの音と全く同じに手を振り下ろしている。さすが!第1幕終了ですでに熱狂。ソリストを呼び出し何度も讃える。まだ終わってないよね⁉︎第2幕東の森 ナイトヘーレ洞窟来たーーー!トマシュ・コニエチュニー。1月のウィーンのWotan。今日はアルベリヒだ。スゴイ声だ。声の醸し出す悪意がアルベリヒそのもので背筋が寒くなるくらいだ。Wotanとの会話。Wotanはファフナーを起こそうとする。洞窟の中のファフナーの声は舞台後方かみてでメガホンで拡声して歌う。そいつを食らう…ファフナーはまた眠り込むハハ、無駄だったな。さすらい人は去る。本当に俺に財宝をくれる気なのか?アルベリヒは様子を伺うことにする。かみてに退場する。ミーメが歩いてきながら早く来い!とジークフリートを呼ぶ。まるで舞台上演だ。ジークフリートは回りを見回しながら歩いて来る。ジークフリートは怖れを教えてくれると聞きワクワクしている。ジークフリートはミーメを追い出す。ジークフリートは出て行く。アルベリヒとすれ違う。アルベリヒは勢い良く来るジークフリートをよけようとする。おっとっと‼︎シャーガーは、にやっとする。これはアドリブ⁈演技力抜群の二人なので即興の芝居はお手の物。このシーンを見た時私は次代のゴールデンコンビのジークフリートとWotanを見た気がした。いよいよ森の小鳥の動機オケ、素晴らしいです。小鳥は超高いところで歌う。ハーイ小鳥の言ってることを聞き取りたいジークフリートは葦笛を鳴らすひどい音だ!ジークフリートは耳を塞ぐオイオイ 笑得意の角笛ホルンがかみて手前に登場。素晴らしい!ファフナーの目が覚める。ジークフリートとの戦い。ここもスゴイ!ファフナーが巨人族の姿に戻り、ヨロヨロと前に出てくる。俺の両親は?俺はジークフリートだ。ジークフリート…ファフナーは死ぬ。死んでしまったら聴けないじゃないか。ミーメジークフリートはミーメを斬り殺す。ハハハハハ‼︎というアルベリヒの哄笑は舞台そでで。ぞっとするような声だ。ジークフリートは遺体を洞窟に運ぶジークフリートは竜の血を浴びて無敵になる。小鳥の声が聞き分けられるようになる。小鳥が女の人を紹介してくれるというのでジークフリートはついて行く。第3幕岩屋Wotanは Erdaを呼び出す。このヴィムケ・レムクルさん 素晴らしい声でした。深いアルトで美声。Wotanは今や神々の終焉を喜んで迎えると言う。エルダは永遠の眠りに沈む。ジークフリート父の仇だな!Wotanの槍を真っ二つにし進む燃え盛る炎の表現が素晴らしすぎるN響!!炎が収まり、ジークフリートはブリュンヒルデが眠る岩屋へ。ズンネガルトがしもてから出てくる。プラチナブロンドの華奢な体。夢見るような表情。ジークフリートはj初めて真面目な表情になる。人が変わったようだ。これもシャーガーの演技表現のあり方か。この後一切の演技的表現をしなくなった。ブリュンヒルデの目覚め第一声は控えめな表現Sonne と下がる音程のためか高音部の爆発的美声は素晴らしい。自らの力を奪い去られたことへの当惑と恥辱の表現。その殻をジークフリートが打ち破る。愛の二重唱圧巻全幕了大拍手が鳴り止まない。アプローズは10分以上続いた。***蛇足この日は私が知り合いのオペラファンたちがほぼ全員劇場に集合してたのではないかと思われるほど知り合いにいっぱい会った。誠にうれしい限り!これがまさに宝だなと感じる瞬間!幕間も大興奮なのであった。いつも春祭ではサイン会をしてくれる。知り合いの方が色紙を分けてくれれて!これは宝物です。全員サインをもらい写真を撮った…はずだった。でもシャーガーさんの目の前に立ったときに彼の緑色の目で見つめられて、言葉が出てこなくなってしまってのだ。しかもお写真をお願いするのすら忘れてしまった。彼の目がこんな色だなんて初めて知ったものですから。富山では外だったので目の色がわからなかったのだ。ワーグナー協会ではメモを取るのに必死でよく見てなかったのでしょう。今「サウンドオブミュージック」を見ながらクリストファープラマーがすごいくらいのハンサムで彼も美しい色の瞳をしていたので電光のように思い出してしまった…。
2016年04月07日
ダニエル・バレンボイムが
2016年04月05日
業務的お知らせ。数日前に「サイド自由欄」を更新しました。内容はtwitter のリンクを貼り付けました。…それだけなのですが…アンドレアス・シャーガー自らの力で前向きに生き、新しい人生を切り拓き、勝ち取ってきたあなたがすごくすてきです!一般の大学を出てから音楽大学に入り直す。このような経歴。ジェリュコ・ルチッチを思い出させるものがあります。彼もアマチュアの合唱団から始まって、そこで見出されステップアップしてきたのです。イアン・ストーリーもそうですけどヘルデンテノールの人生ってやはり(役柄に似て)ドラマチックなのだな~と思います。それだけきっと特殊な声域なのかもしれませんね!普通の人にはない声帯と体力が必要。ちなみにシャーガーさんが入りなおしたというウィーン国立音楽大学はテノール望月氏も彼と同時期に留学していたのです。しかも恩師も同じ!Walter Moore さんです。ウォルター・ムーア*1彼らが(大槻さんと成田さんも)東フィルのトリスタンで競演した時、東京公演が早々と売り切れになり、あせった私は富山まで見に行きました。そこでシャーガーがコンサート形式にもかかわらず演技つきで大熱演しているのを聴いて本当に感動しました。まさに彗星のように登場したスター!でした。その後、昨年ですが、イースターの時期にベルリンでチェルニアコフの新演出パルジファルに主演すると知り、何も考えずに旅行を手配しました。同行者も集まったのです。しかし運命のいたずらで旅行をキャンセルことになり、同行者もアクシデントでいけなくなるというまさかの事態となりました。今年ももちろんそのパルジファルが再演されたのですが、こちらも行こうと思っていたのですが、いろいろな理由で1月のウィーン行きに計画を変更してしまいました。その彼の歌唱がまた聴ける!しかも今度は彼が歌うのをまだ生では聴いていないジークフリート!ヘルデンテノールの最大の難役、もっとも上演されるのがまれなリングと言っていいでしょう楽しみです!*1Walter MooreKursinhalt: Interpretation des Konzertrepertoires für Sologesang und KlavierbegleiterStudierte an der Stanford University, danach Meisterklasse bei Rosina Lhevinne. Durch ein Fulbright Stipendium Fortsetzung der Studien bei Erik Werba in Wien. Ab 1965 Korrepetitor an der Wiener Musikuniversität (Gesangsabteilung), seit 1984 Professor für Lied und Oratorium. Langjähriger Assistent von Hans Hotter bei Liedkursen im In- und Ausland, hält selber Kurse in fast allen europäischen Ländern, den USA und Asien.Seit 1978 unterrichtet er am Franz-Schubert-Institut in Baden bei Wien, als Pianist des Wiener "Ensemble Contraste" Auftritte bei internationalen Festivals in Europa und den USA. Er konzertierte mit Sängerinnen wie Ileana Cotrubas, László Polgár, Wolfgang Holzmair und Takao Okamura.Kurssprachen: Deutsch, Englisch, Französisch, Italienisch
2016年04月04日
Andreas Schager,der Heldentenor talks about his life and his roles of R.Wagner.Photo:©Shevaibra, courtesy of Prof.Taro Yamazaki第378回例会「アンドレアス・シャーガ―氏に訊く」日時:2016年4月2日(土)14時場所:四谷 雙葉学園同窓会館(雙葉幼稚園3F)お話:アンドレアス・シャーガ―(テノール)司会進行:鈴木伸行(日本ワーグナー協会理事)通訳:山崎太郎(東京工業大学教授)(メモをもとに記述)(「ジークフリート」のノートゥンクを作る場面のコンサート形式の歌唱の映像を流す鈴木氏。)Q:今のはどこの演奏ですか?A:1年前のラトヴィアのリガだ。シュミール・リート。友人のフィッツベルガーさんと。ミーメの歌唱部分を削ったヴァージョンを作って歌った。Q:ご経歴についてうかがいたい。シャーガーさんは突然登場して世界中の歌劇場を席巻している。ユニークな経歴と伺っている。最初は音楽と無関係の大学だったと。どうして音楽の道に進んだのか。A:ギムナジウムを終えてウィーンの大学に進んだ。もともとは歴史学、神学の教師になろうと思っていた。ウィーンの田舎の農家の出身で、大都会に出てきて、できた友人が合唱に入らないかと誘った。そこで友人を作ることができた。Q:アマ3イツの小さな歌劇場に入った。10年間オペレッタしか歌っていなかった。最初にワーグナーに挑戦したのはマイニンゲンでリエンツィのオーディションを受けて受かった。これから展開が早くなる。大きな役を歌うようになった。ハレでジークフリートを歌わないかとオファーが来た。ワーグナーの小さい役ではなく、いきなり大きな役が来た。Q:その前のレパートリーはなんだったんですか?だいぶギャップがあるのに、なぜその役に挑戦したのか?A:長い間、オペレッタを歌っていたと言ったが、オペレッタは軽く見られているが、ドイツ語で「固いパン」という言葉がある。大変なことだ。「ジプシー男爵」(ツィゴイネルバロン)のバリンカイ役をずっと歌っていた。一日に二回公演(=ドッペル・フォアシュテルンク)スタミナも要求される。ジークフリートのオファーが来た時に「ジプシー男爵」を二回やるのと同じ、と思って踏み切ったんです(笑)。Q:大変感心しました。A:人生の中では冷たい水に飛び込むことが必要。飛び込んでみないとどうなるかわからない。歌手だけでく人生の他の職業でも同じだと思う。Q:忘れられないニュースがある。3年前ベルリンでジークフリートの代役として登場した。有名な話だが知らない人もいるので聞きたい。(ここから同時通訳(逐語訳)をしてくれというオーダーがシャーガーから山崎氏に。)A:その夜はサイモン・ラトルの指揮で「魔笛」を歌うことになっていた。二日後には「神々の黄昏」をバレンボイムの指揮で歌うことになっていたフォアシュテルンク)スタミナも要求される。ジークフリートのオファーが来た時に「ジプシー男爵」を二回やるのと同じ、と思って踏み切ったんです(笑)。Q:大変感心しました。A:人生の中では冷たい水に飛び込むことが必要。飛び込んでみないとどうなるかわからない。歌手だけでく人生の他の職業でも同じだと思う。Q:忘れられないニュースがある。3年前ベルリンでジークフリートの代役として登場した。有名な話だが知らない人もいるので聞きたい。(ここから同時通訳(逐語訳)をしてくれというオーダーがシャーガーから山崎氏に。)A:その夜はサイモン・ラトルの指揮で「魔笛」を歌うことになっていた。二日後には「神々の黄昏」をバレンボイムの指揮で歌うことになっていた。とてもわくわくしていた。その日は練習が16時まで入っていた。16時10分前にドアが開いてオペラディレクターが言った。「シャーガー、良かった!助けてください!あと10分で「ジークフリート」の本番が始まるんです。でもジークフリートが見当たらないんです。代わりに歌って!」「Ja! Das kann ich」と答えた。神経質になる時間はなかった(笑)。シャーガーさんという舞台への呼び出しがかかった。ところが普段着だったので何かに着替える間もなくそのまま舞台へ。そでに立って歌った。演出助手が舞台に立ってジークフリートの演技をした。舞台上に2人のジークフリートがいたんです。ようやく本物のジークフリートが来た。寝坊したらしい。1幕の幕切れに来た。舞台のしもて側に立って金づちで叩くところをやった。それで舞台に3人のジークフリートがいたのだが、これは世界初演だね(笑)。そして幸運にも(Dann glucklich) 「魔笛」の舞台にも間に合った。「魔笛」のウォームアップができてた。鎧の武士役だったのだが。その前に「神々の黄昏」の全幕をリハして「ジークフリート」の1幕も歌ったんだからね。(笑い)Bravo!と逐語通訳をした山崎氏を誉める。Q:これがきっかけでバレンボイムと歌うように。ワーグナーの音楽との出会いは?A:出会いは「ニュルンベルクのマイスタージンガー」グスタフ・クーンが指揮するチロルの音楽祭だった。最初にオファーが来たのがダーフィト。David そして1年後にホーレンダーのシュトイヤマン、オランダ人の舵手。ダーフィトはオペレッタの役と通じるものがある。ジークフリートもオペレッタと通じる部分がある。共通するのは幕切れでテノールが死なないこと。ハッピーエンドになっている。(英語でHappy End と言う)Q:ワーグナーにどういう魅力を感じている?A:(また逐語通訳を要請)私は田舎の農家の出身。両親も農民でまさにジークフリートの育った環境だった。今もそうしているが私の出身の村の人に見に来ないかと招待している。普通の人たちでオペラを見に来ない人たち。不安になって「何時間かかるの?」と聞く。「5時間だよ」「そんなにどうやって耐えられるの?」と聞く。僕はこう答える。何も考えずに音楽の放つ作用に身を任せればいいんだ。映画音楽を聴くのと一緒だ。村の人たちも映画は見てる。セルジュ・レオーネが音楽を担当した…(いきなりでっかい声で歌い出す)♪ティアーターダー… というテーマがなるたびに登場人物が現れる。ワーグナーも同じじゃないか。モチーフが鳴ってどの人物が現れるかわかる。スリリングな音楽、5時間スリルを受け取ると何も考えずに5時間経つ。Man muss 私が強調したのは、理解するのに音楽の勉強の経験は必要ないということです。目を見開いて心を開いて音楽の放つのに身を任せていれば十分。Q:なんか予定と違う話になってるけどそれはそれで貴重な話だ。ヘルデンテノールのたくさんのパートを歌っている いくつかのキャラクターについてどのへんを気を配って歌っているのか?A:それはお気の毒に。Q:パルジファルについて。パルジファルを来年と再来年のバイロイトで歌うことが決まっている。パルジファルの特徴、どこが特別なのか、役作りのポイントは?A:パルジファルはすばらしい作品。ワーグナーはオペラと呼ばずに舞台神聖祝祭劇と呼んでいる。パルジファルはジークフリート同様、素朴な人間。森の中で育った点も共通している。彼は何も知らない。無知ゆえに感情に身をゆだねていく傾向がある。学校も行かず、人生そのものから学んだのだ。森の動物からも。それでこそ、知っていると思い込んでいる人よりも良く人生についてわかっている。als Mitleid 、他人への共感から何かを学んでいく。weiss mehr als andere 共苦の心を持たない人間より多くのことを知っている。フィロソフィー哲学的思考の伝統が彼の中に溶け込んでいる。ソクラテスがデルフォイの神殿で「誰が最も賢いか」と問われて、sagte 告げられた ソクラテスはこう答えた Ich weiss ich nicht weiss 無知の知。私は自分が何も知らないことを知っている。ist der kruger als andere 無知を知ってるがゆえに他の人より賢い。それがパルジファルのキャラクターです。 tor dumm Kopf Reiner Tor 純粋で学校も行っていないので愚か者といわれる。ワーグナーが言いたかったのはもっと感情に身をゆだね、人との関係を築いていくことだと僕は信じている。andere mit Menschen taufen wie Parsifal どうやって賢くなり知恵を絞るか、共苦の心によってであり、他の人と生きる中でそういう感情を持つことが賢くなること。Q:ではシャーガーさんがパルジファルを演じている映像を見てみましょう。(Parsifal Amfortas! Die wunde, die wunde ----と叫ぶ部分の一連共演はアニヤ・カンペ(Kundry)Rette mich ---- Erloser!Q:ベルリン・シラー・シアターの昨年のパルジファルですか?A:ハイ!(日本語で)Q:感情表現がものすごいですね。A: Danke shoen!Q:役作りなんですか、それともバレンボイムの指導ですか?A:すべて音楽にそう書かれているんですよ。音楽は人の心を捉えて金縛りにする。自分もこの音楽で集中して強度を持って歌う以外には考えられなくなる。もちろんそれに加えて、バレンボイムさんはすばらしい指揮者、彼のこれまでの経験をインプットしてくれた。Q:音楽ありきなのですね。それから感情表現だと。A:(いたずらっぽく笑いながら)Das weiss ich nicht.(これはパルジファルの台詞を引用したジョークでもあるのだろうか)それはニワトリが先か卵か先かというような問題です。Q:歌唱力がすばらしいですよね。(音楽にすべてゆだねる)とは言ってもたいていの人はそうは歌えないですから。A: Danke! interesante fragen面白い質問ですね。emotion tone merkt 感情が音を創り出すとは言える。kann nicht 考えたらこんな風には歌えない。例を挙げると…窓から外が見えます。煙突が立っている。日本ではわかりませんがヨーロッパでは煙突掃除の人がいる。ところが見ていたら足を滑らせそうになった。そしたら Hey! (大声で叫ぶ)と叫びますよね。その時に声を出すけどどのくらい呼びかけるか考えていたら彼は下に落ちてしまうわけです。emotion macht und tone まずは感情、そして音になって結びついていくんです。Q:初めて聞く話で感激です。Siegfriedの役について。どんな役、役作り、役へのアプローチについて伺いたい。(ここで5分休憩)(映像上映:Siegfriedの森の中のシーン)Aber MutterA: Ganz ganz character Parsifal rein ist「ジークフリート」のジークフリートはパルジファルとよく似ている。森で育って父と母が誰かを知らずに育っている。Angst fur 何に対しても、恐れ、不安を持てない。恐れを学んだことがない。怖れ 無垢の自然児。instinkt 常に本能にのっとって行動する。大蛇を倒すのも。Mime はとにかく彼に不安を教えようとする。怖れを学ぶんだったら大蛇のところに行けば学べるぞ!ジークフリートは怖れ、不安って何だろう?と考える。Fafner のところに行けば恐怖が学べると聞き、良かった!と喜んで出かける。ファフナーの前に立つ。もしお前が怖れを教えてくれないとやっつけちゃうぞ!だから怖れを教えろ!と命令する。彼が負けることがないのは怖れを知らないから。神学と結びついた要素がある。キリスト教では、ワーグナーもそのキリスト教の経験から来ているが、大事な書物は聖書、(Holy Bibleと英語で言い添える)そこに「汝、怖るることなかれ、」と365回書いてあるんです。怖れを抱いたら生きることができない。生活に障害が出る。逆に心を開いて向かったら良き人生を過ごすことができる。これがWagnerが伝えたいこと。ところが一つだけ怖れを教えてくれる人がいる。Das ist Frau!(笑)大蛇ができなかったことを女性が成し遂げるのです。しかしこれは女性に対する怖れではなくて、sondern ,一目惚れする、furcht ではなく sorge 心配、相手の身を気遣う心配が芽生える。これがSiegfriedが知る怖れの実態だと思う。Q:東京文化会館でSiegfriedを聴くわけですが、あなたの、女性から怖れを学ぶ表現を堪能したい。来年は同じく春祭の「神々のたそがれ」でSiegfriedを歌われますが、GoetterdaemerrungのジークフリートとSiegfriedのジークフリートのキャラクターの違いは?どう演じ分けているのか?A:Untershied ,心理 Siegfried の Siegfried はNatur Man ist 自然児、野生児、Goetterdaemerrung のSiegfried は初めて文明社会と人間社会と関わる。lernt er boese zu sein .文明の中で悪の存在を知る。毒と言い換えてもいい。grosser untershied der Menschen civiliation civilization ワーグナーは反文明的な思想を持っていた。いかに文明で間違った方向に走っていくかを描いている。ここから聴衆からの質問に答える。Q:3月にベルリンのシラー・シアターであなたのenjoyed your Parsifal その演出についてお聞きしたいことがあります。第3幕で Heil dir の部分をグルネマンツに向かって歌うのではなくクンドリに向かって歌っていたのはなぜなんですか?A:演出のチェルニアコフのアイディアだ。おもしろい演出だと思う。この時3幕で、Kundryに謝りたい。2幕でKundryを突き放したことを。で、Heil dir もう一度会えてうれしいと歌うのがこの演出の解釈です。Q:Siegfried役を歌えるのは世界に数人しかいない。そのスタミナをどうやって蓄えているのか?A:全員ができることだ。赤ん坊のころは何時間でも疲れることが泣く泣くことができたでしょう。だから私もどうだったろうと思い出しながらやるのです。Q:今年のバイロイト音楽祭にエリックでデビューなさるわけだが。A:幸いなことにハンブルク歌劇場で、ゼンタ役のリカルダ・メルベート、オランダ人役のジョン・ルンドグレンと歌っている。エリックはすでに3つの異なるプロダクションで歌っている。特にハンブルクではバイロイトと同じキャストだ。Ausserdem bereitet viel 演技的にも準備できてる。なぜかというと最近引っ越したんです(笑)。引越しの箱を持って行ったり来たりしたので、演技も音楽もばっちりです。Q:バイロイトの特殊な音響はどう考えている?A: eine Gut acoustic staub unseren beruf eine stimme gute 良い音響は歌手にとってクリスマスツリーの飾りの宝石のようなもの。声に飾りをつけてくれる。来年オープンする現在改装中のベルリンの州立歌劇場 unter den Linden はAcoustic 屋根を70cm高くした。残響の効果のため。今まで1.2秒だった残響が1.6秒になるということだ。バイロイトの音響も非常に楽しみにしております。来週の春祭のSiegfried一生懸命歌いますのでぜひワーグナーの音楽にふれてください。Q:長時間ありがとうございました。(大拍手。手を振って退場。)
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