旅とメシと鉄道と酒と温泉と…あと何だ??

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2015年01月11日
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秋田市の北郊、潟上市との市境に近い 金足小泉 というところに、 築260年 の豪農の屋敷が現存しています。
旧 奈良家住宅 という住居建築です。

長く、奈良家のご一家が居住していましたが、昭和40年に国の重要文化財に指定され、秋田県立博物館の開館以降は同館の分館として一般公開されています。


旧奈良家住宅(許可を得て掲載)
旧奈良家住宅(許可を得て掲載) posted by (C)Traveler Kazu

建物の両端が突き出す「両中門造り」と呼ばれる、一つの建物ながら突き出し型の出入口を2つもつ農家建築で、秋田県中央地域の農家(豪農)建築では一般的な造りだそうです。突き出た部分は玄関です。右手の質素なつくりの方が通常使われていた玄関です。一方、左手の立派な造りの玄関は客人を招き入れる時に使われた玄関で、パンフレットには明治以降に改造し付けたと記載されています。
見学者は右手の玄関から入ります。入るとすぐ、まや(馬小屋)のスペースがあります。


旧奈良家住宅(許可を得て掲載)  _07
旧奈良家住宅(許可を得て掲載) _07 posted by (C)Traveler Kazu

玄関を入ると正面に、農具が展示されています。これら全てが奈良家で使用されたものでは必ずしもないそうですが、同時代にポピュラーだった農具が並んでいます。現代では餅つき道具としての認識の臼・杵も、ここでは精米のための農具としての扱いです。右に見えるシーソーのような農具は脱穀のための農具で、収穫量の多かった奈良家ではこのような大型器具を足で踏んで大量に精米するために用いていたそうです。ちなみに、一段高くなっているのは、稲を土間の湿気から守るためだそうです。ここと、手前の土間が奈良家の作業スペースだったそうです。


旧奈良家住宅(許可を得て掲載)  _06
旧奈良家住宅(許可を得て掲載) _06 posted by (C)Traveler Kazu

「おえ」とよばれる接客用の部屋。普段は奥に主人が着座し、作業スペースとしての土間、馬小屋、流し場、そしてお勝手から入ってくる訪問者を見渡していたそうです。板戸の奥は中座敷です。


旧奈良家住宅(許可を得て掲載)  _01
旧奈良家住宅(許可を得て掲載) _01 posted by (C)Traveler Kazu

中座敷を経て、上座敷へ通して頂きました。殿様の訪問時など要人来客時や婚礼などの時しか立ち入れなかった座敷で、要人来客用の玄関から直進の位置にあります。普段、家人は立ち入れず、主人もあまり立ち入ることはなかったらしいということです。なお、仏壇の向きは往時とは変わっているそうです。


旧奈良家住宅(許可を得て掲載)  _02
旧奈良家住宅(許可を得て掲載) _02 posted by (C)Traveler Kazu

座敷の縁側の外には、立派な庭園があります。この季節は雪に埋もれていますが、夏や秋にまた見に来たいものです。


旧奈良家住宅(許可を得て掲載)  _03
旧奈良家住宅(許可を得て掲載) _03 posted by (C)Traveler Kazu

このような彫り物の飾りのついた板戸も見られます。おしゃれな感覚がうかがえます。解説員のかたが教えてくださいました。解説なしでは気づかないですね。


旧奈良家住宅(許可を得て掲載)  _04
旧奈良家住宅(許可を得て掲載) _04 posted by (C)Traveler Kazu

なんど。
主人夫婦の寝室で、座敷や「おえ」に比べるとぐっと狭く質素なお部屋です。お布団をしまうための「たんす」(押入れではない)もありました。


旧奈良家住宅(許可を得て掲載)  _05
旧奈良家住宅(許可を得て掲載) _05 posted by (C)Traveler Kazu

台所。居間を兼ね、ここにも囲炉裏があります。しかし、流しがありません。
往時の水事情の関係で流しは馬小屋の脇の方にあります。奈良家の敷地では井戸では水を得られなかったそうで、離れた場所の自家所有の山から引水していたそうです。
したがって、この台所は主に盛り付けや配膳用だったそうです。

画像は高いところから台所を見下ろしていますが、ちょうど「なんど」の上が中2階のようになっていて、女中さんの居室だったそうです。土間の上やまやの上にもロフト的なスペースが見られます。

秋田市内には武家屋敷の「旧黒沢家住宅」、商人屋敷の「旧金子家」がありますが、それぞれの構造の違いを比較すると面白いです。
・「黒沢家住宅」の訪問記は こちら
※「金子家」は見学したことはありますが記事は書いておりませんでした

解説員のかたのお話を聞きながら興味深く見学しました。
ありがとうございました。

過去には常陸宮様など要人の方や著名な建築家の方々が国内外から見学に訪れた、学術的に貴重な建築物です。
ご興味のある方はぜひ立ち寄ってみてください。

なお、本記事に掲載した画像は、見学時に当ブログを指定して撮影許可申請を提出し撮影、掲載しておりますので、他への利用は一切ご遠慮ください。


旧奈良家住宅 (秋田県立博物館分館)
秋田市金足大字小泉字上前8

列車でのアクセス

※このバス(乗合タクシー)は 予約制 です
徒歩の場合は、追分駅より30分程度(博物館本館~分館の間は徒歩10分程度です。経路上に本館があります)

お車でのアクセス
秋田自動車道「昭和男鹿半島」ICより、県道41号(ICを出て左折、すぐ次の信号を左折)経由10分程度。

~以下の情報は秋田県立博物館の本館と同じです~
入館料   無料
開館時間 9時30分~16時(4~10月は16時30分)
休館日  毎週月曜(休日にあたる場合は翌日)、12/28~1/3、全館燻蒸期間(例年9月上旬頃の1週間程度)

本文でもふれた通り県立博物館の解説員が常駐していますが、団体・グループ見学の場合は予め申請を出しておくと別途、解説員を手配していただけます。







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最終更新日  2015年01月12日 13時57分46秒
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