旅とメシと鉄道と酒と温泉と…あと何だ??

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2019年10月28日
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カテゴリ: 街の風景写真館
秋田市南部沿岸沿いの「下浜地区」。
街道に面し、古くから集落があったところで、現在の市民には 海水浴場 のイメージ。
下浜海水浴場 は、古くはナンパスポットとしても知られ(今はどうだか)、現在も数軒の「海の家」が建っていて、シーズンには多くの海水浴客が訪れます。
この海水浴場はJR下浜駅前にあるので、中高生たちが子供たちだけで海水浴に訪れる姿も見かけます。

その下浜海水浴場の外れに、 奇妙な電柱が数本 、建っています。
ネット上では「心霊スポット」だとか書き立てられていますが…。





一部、 地元町内会有地があり立ち入りお断りとなっている区画がある ので、一度砂浜に下りて接近しましょう





各種「心霊スポット」サイトには、「石碑がある」と書かれていますが…(苦笑)
この正体、 鉄な方々には一目でわかりますね
鉄道の架線柱 と、 架線を吊るビーム です。
しかし、こんな砂浜に電化された幹線鉄道が通っていたという記録はありません。
しかも、高さがやたらと低い。

ここは、かつて国鉄時代に職員の養成に使われた 秋田鉄道学園 の跡地です。
なんでこんな砂浜の、しかも海水浴場のすぐお隣に作られたのか…。
学生は勉強に集中できなかったことでしょうね。





位置が低いのは、講習用だからですね。
ビームをこんなに近くで見ることはないね。
2024-01-31追記
教習用に低く作ってあった可能性のほかに、放棄後に砂が溜まって地面が高くなり、手が届く高さになったのかもしれないですね(脇は砂浜なので)。

現代の架線柱とビームはパイプ型の部材が使われていますが、いまでもこのタイプは多数残っています。





目の前が日本海とあって、細いコンクリート柱はボロボロになっていました。





まるで複線の廃線跡のような間隔で、ビームをなくしたコンクリート柱が立ち並んでいます。
ここに残る遺構はこれら架線柱だけで、鉄道学園の建物や講習用の車体や機材などは一切残されていません。逆に、これらだけが放置されている光景から、民営化直前の混乱ぶりがうかがえます。
国鉄民営化から30年…いまだ、撤去される気配はありません。

ちなみに、現在使用されている研修用の架線柱は、秋田駅~秋田貨物駅間の本線脇にあります。


列車・バスでのアクセス
JR羽越本線「下浜駅」より、徒歩5分。
駅正面にある海水浴場への入口(徒歩専用)を下り、砂浜を南(酒田方)へ。

マイカーでのアクセス
下浜海水浴場の駐車場を利用。
シーズン中は、国道7号との出入道路が周回型の一方通行になります(下浜郵便局側からの進入が禁止となる交通規制が実施されます)。


※一部に立ち入り禁止区画があるので、注意して下さい





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最終更新日  2024年11月23日 14時55分41秒
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