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2021年12月12日
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10月の初め、湯沢市にある洋風建築を訪ねました。
ぶらぶら日:2021年10月2日


湯沢市役所のすぐ近くの市街地に、歴史を感じる洋風建築があります。
旧雄勝郡会議事堂 です。




この建物は、1892年(明治25年)に落成した雄勝郡役所の議事堂で、ドイツ人が設計し、日本人が大工棟梁を務めて建てられた建物です。
郡制廃止以降は旧湯沢町に払い下げられ、町役場や湯沢市役所、公民館などとして1982年(昭和57年)までおよそ90年にわたり公共施設として使用されたということです。
現役で使用されていた頃にすでに文化財指定を受けており、用途廃止後すぐ改修が行われ、現在は一般公開されております。





正面玄関を入るとまっすぐ伸びる廊下があります。
1階はもともと事務室や議長室などだったそうで、展示室や用品庫として使用されています。
雄勝郡や旧湯沢町~湯沢市の貴重な行政資料や、湯沢市周辺の文化財・天然記念物の紹介がされています。





正面玄関すぐ脇に階段があり、2階が 議場 です。
柵の内側が議員席で、外側は傍聴席だったそうです。なお、柵は復元とのこと。
広いスペースを生かして、コンサートなどのイベントも催されることがあるそうですが、催事がなければご覧のように「ミニ絵どうろう」を置いているそうです。

湯沢市の夏の風物詩「七夕絵どうろうまつり」についてご紹介しています
こちら
(2013年8月の訪問/記事は全4回)





柱~天井の造作が当時のドイツ建築の特徴だということです。
また、画像には写っていませんが議員席の入口には、身長の大きな人に合わせたかのような大きなドアがあり、古い日本家屋の戸とはサイズが全く違います。





窓は上げ下げ窓になっていて、これも特徴的だそうです。
説明員の方が実演をして下さいました。





建物の奥側には階段があります。
説明では確かこの階段が議員用、玄関すぐ脇の階段が傍聴者用と使い分けられていたというご説明だったと記憶しています(逆だったらすみません)。
欄干のデザインも凝っています。現代建築には見られない特徴です。そもそも、今の建物の階段には、非常階段でない限り欄干がなく壁と手すりだけですね。





ライトもオシャレですね。
昔の役所建築は、役所の威厳を誇示するかのような凝った設計が多く、現存するものはどこも見どころだと思います。





解説員の方に解説をお願いすると、順路は先に2階の旧議事堂を見学し、奥の階段を降りて1階の各展示室見学となります。

見学は無料です。湯沢雄勝に観光コースの一つに組み入れてはいかがでしょうか!


~湯沢市街の観光・ビジネスに~
湯沢市市街地のホテル




秋田県指定文化財
旧雄勝郡会議事堂
秋田県湯沢市北荒町2-20
・開館時間 8時30分~17時
・休館日 年末年始
・問い合わせ 湯沢市教育委員会まで


西(地図では左方向)にJR湯沢駅

列車・バスでのアクセス
JR奥羽本線「 湯沢駅 」東口より徒歩10分ほど。

マイカーでのアクセス
E13 湯沢横手道路 湯沢IC 」より、スムーズならば5分少々で到着。
湯沢市役所の駐車場 を利用し、駐車場より徒歩すぐ。




旧雄勝郡会議事堂の角より市役所まではこの距離です
奥の森が湯沢中央公園(湯沢城址・力水)です。
2015年10月にご紹介した記事 こちら


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最終更新日  2021年12月12日 18時19分25秒
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