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今年度も、ありがたいことにたくさんのご縁に恵まれています。現在、中学1年生・2年生ともに、すでにこの時期でありながら、開講以来最多の塾生が在籍しています。中学3年生は、すでに定員に達し、新たなお申し込みについてはご相談ベースとなっております。無料のハイレベル集団授業には、かつての自分であれば「全員トップ校合格を目指そう!」と拳を振り上げたくなるような、すでに十分な実力を兼ね備えた猛者たちが集っています。小さな個人塾から「修猷館に十数名全員合格!」なんて、そんなことが再び起きるのでは――と錯覚するほど、頼もしいメンバーです。でも、今の私は、少し視野が変わってきました。現在一緒に走ってくれている先生方、そして卒塾後に社会で活躍する元先生や卒塾生たちと、新しいプロジェクトの種が、静かに、でも確実に芽を出しはじめています。とはいえ、物理的にも体力的にも、私が日常的に深く関わることはもう難しい。それでも、私にできることがあります。それは「人と人とをつなぐこと」。そして、これまで培ってきた経験や考え方を、少しだけ未来に託すこと。これまで私は、尊敬する経営者が立ち上げた企業、発想の面白い若手起業家の会社、信頼する知人や大学発ベンチャーなどに投資を続けてきました。今でも、いくつかの企業では株主としてその成長を見守っています。けれど、これからは違います。これからは、「教え子たちが生み出すプロジェクト」や「仲間たちの挑戦」にこそ、積極的に関わっていきたいと思っています。挑戦できる環境を、大人が本気でつくる。それが、私が次に担うべき「役割」なのかもしれない、と最近、強く思うようになりました。ベンチャーキャピタルや銀行の方々からも、プロジェクトのご相談を受ける機会が増えました。まさに、今が転換点なのかもしれません。そんな中で、私が子どもたちに伝えたいことは、とてもシンプルです。「社会には、こんなにも面白く、格好良く、本気で生きている大人たちがいるよ」と。しかも、その人たちは決して“偉い人”ではありません。「世の中のために」ではなく、「世の中の人とともに」、課題に向き合い、もがき、努力を続けている。その背中は、言葉よりも何倍も強く、子どもたちの心に届きます。社会で奮闘する人たちの姿を、子どもたちが間近で見ること。その体験こそが、「なぜ学ぶのか」を根本から問い直す、強烈な原体験になるのです。勉強が“点数や受験のためだけのもの”ではなくなる瞬間。本当の意味で、学びに自分の意思と願いを込められるようになる機会。それを用意できることは、私たち教育者にとっても幸せなことです。もちろん、それは“きっかけの一つ”に過ぎません。でも、その“一つ”をきちんと持っているかどうかで、その後の未来が大きく変わることは、これまで多くの卒塾生たちが証明してくれています。そして、私は確信しています。日本の未来は、過去よりも、現在よりも、もっとも輝く時代が、これからやってくる。それは楽観ではありません。最近出会う、小学生・中学生・高校生、大学生、若い社会人たちを見ていると、自然と湧いてくる確信です。彼らの努力は、本当にまぶしい。私が「努力してきたつもり」と胸を張っていたことが、恥ずかしく思えるほどです。だからこそ、私はこれからも、教室の中だけではない学びの場を、社会とつながる「実験場」を、つくり続けていきたいと思っています。今を生きる大人たちが、「挑戦する姿」を見せること。それが、子どもたちの未来を変える、小さなはじまりになると信じて。
2014.07.17
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「完成」ではなく「進化」を目指す——それが、今の時代を生きる私たちの大きなテーマかもしれません。完成とは、どこかで歩みを止めること。でも進化は、終わりのない旅のようなもの。その旅の途中では、時にこれまでの“成功体験”すら、思い切って手放さなければならないことがあります。それは、過去を否定することではなく、「あ、新しい大事なものを、また見つけちゃった」そんなワクワクした気づきの連続に、身を委ねていくということなのです。「マイスクール慶應修学舎」は、「え、そう来るの?」と、いい意味で予想を裏切られる学びがそこにはあります。地域、社会、そして生徒たちに、驚きと共感を同時に届けてくれるような“発見”が、いつも用意されていたのです。でも、どれだけ学びの形が進化しても、変わらないものもありました。それは、“塾生一人ひとりが、実学を実践し、独立自尊の人へと成長していく”という確かな理念。先生たちはいつも、その想いをぶれることなく持ち続けていました。時代はすごいスピードで変わっています。AIが仕事を奪う、SNSが日常を変える、リモートが当たり前になる…。そんな変化のなかで必要なのは、単なる知識ではなく、変化に対応できる力なのだと、僕は感じています。今の時代は、どこかで“スキルリセット”が起きる時代。一つの専門性だけでは通用しない場面が増えてきました。これからは、複数の専門性をかけ合わせる力が求められます。たとえば、英語を話せる大工。コピーライティングができるエンジニア。心理学を学んだデザイナー。建築学を学んだ農業家。工学を学んだ保育士。起業を経験した教師。どれも、ちょっとユニークで、でも現実味のある組み合わせです。一見遠く感じる分野どうしがつながることで、思いもよらない価値が生まれる。そんな“学びのかけ算”ができる人こそ、これからの時代をしなやかに生き抜く人だと思うのです。そしてその力は、学生時代から育てられます。いろんな分野に触れ、試してみて、自分だけの“学びスタイル”を見つけた人は、きっとどんな未来がやってきても、しっかりと自分の足で立ち、歩んでいけるはずです。あの有名なチャールズ・ダーウィンは、こんな言葉を残しています。「最も強い者が生き残るのではない。最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることができるのは、変化できる者である。」私たちはいま、まさにその「変化できる力」が試されている時代に生きています。完成を目指すのではなく、進化し続ける。その道のりの中で、自分の“新しい可能性”に何度でも出会い直せるように。そんな学びの旅を、これからも大切にしていきたいと思っています。
2014.07.06
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