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「なでしこジャパン」はドイツに負けましたが、その試合の後の話です。私はスポーツはテレビで見ないので知らなかったのですが、こんなコラムの記事があったので、インターネットで写真を探しました。 タイトルの「可怕」というのは「怖い、恐るべき」という意味で、「可敬」は「敬うべき、見習うべき」とすればよいでしょうか。このような冷静な見方も中国で出ていることは喜ばしいことです。 満州事変開戦記念日の前日に杭州で開かれた女子サッカーW杯では、ドイツチームはホームグラウンドのような待遇を受けたが、その対戦相手の日本チームは中国ファンの冷遇、それどころかブーイングさえ受けた。意外だったことは、試合が終った後、日本チームのメンバーが「ARIGATO 謝謝 CHINA」と書かれた幕を広げ、深く一礼したことだ。 「スポーツはスポーツ、歴史は歴史」との注意がいつもよく流される。だが率直に言って、私にはそんな言葉が有効とは思えない。「歴史がスポーツに映る」ことはよくあることで、これがおそらく同胞たちがブーイングする原因であろう。 だが問題は、日本が中国をずっと顕微鏡下において細かく観察しているときに、我々は日本人についてどれだけ理解しているのかである。冷遇を受け、試合も敗退した後、日本人は世界の前で「謝謝中国」と頭を下げたのである。忍びがたきを忍ぶ者が、大きな成功を納めるのだ。 これは中国人が理解するのを拒んできた一衣帯水の隣人の優秀な天賦の才なのであり、私がこれに対して思いつくのは「可怕(怖い、恐るべし)」の2字である。以下はまぎれもない事実である。 1994年、広島アジア大会の閉幕式が終った後、6万人の体育館にはゴミ一つ見当たらなかった。日本ではかつてひどい交通渋滞があって、車の長蛇の列ができた。だがどの車も秩序正しく道路の片側に並び、もう一方はガラガラだったが、誰もそちらを走ろうとはしなかった。 第二次大戦後、日本人は廃墟の上に国を築き、急速に先進国になっていった。「可怕」という言葉を使う時、かつて我々が受けた憎しみ、あるいは狭隘な民族主義の感情の支配を感じる。だが私はこの「可怕」の真相を認めなければならないと思う、それは「可敬」かもしれないのだ。 民族精神や愛国心は「ブーイング」で表されたり宣揚するものだろうか? 「ブーイング」はどうやっても武器にはならず、反対に、「謝謝中国」の幕の方が武器になる可能性があるだろう。
2007年09月30日
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中国の結婚式が年々豪華に、新しい趣向も凝らして行われていることはよく報道されます。当然、多額の結婚費用がかかるわけですが、やはり最後は親に頼る人が多いようです。でも、そんなに金を持っていない親も当然多いのですが、彼らはどうやって工面するんでしょうね。 中国では結婚しても女性の姓が変ることがなく、仕事もそのまま続けますので、税金や扶養手当などの関係がありません。だから、結婚の登記をしても黙っていれば分りませんので、しばらく必死に金をため、それから結婚式をするということも可能だろうと思います。 商務部が発表した「中国結婚市場発展調査報告」では、2006年に372万組の都市の新婚者の平均結婚費用は12.66万元であった。この中には住宅、自動車購入は含まれておらず、内訳は、結婚写真、宝飾品、結婚衣裳、婚礼プラニング、結婚式、新居の内装、新婚旅行、家庭電化製品、家具である。 商務部の分析では、結婚直後の直接消費の中で絶対優勢を占めるのは、日常生活に関係した長期的に受益するタイプの支出である。新居の内装、家具、家庭電化製品の購入が直接消費総額の64%を占め、その内、内装が39.4%、新居用品(家電、家具を含む)が24.6%を占める。 短期的な受益型の支出では、結婚写真、婚礼衣装、婚礼プラン、宴会サービスなどで、直接消費総額の24%を占め、その中では伝統的な宴会サービスが絶対優勢を占める。 新しく結婚する人の最も大きな支出は住宅購入である。調査によると、我国の都市の新婚者の平均の住宅購入支出は16.29万元で、結婚の直接消費支出12.66万元よりもはるかに多い。 調査を受けた新婚者では、1組の夫婦の平均月収はわずか6,249元で、住宅購入の16.29万元は月収の26倍に、結婚の直接支出は20倍に当り、結婚消費の総額は4年間の給料の総和に匹敵する。 このような巨額の結婚費用は、新婚者の貯蓄以外に、大部分は父母の支援を受けている。調査統計では、都市の結婚の消費で、81.6%の新婚者は父母の財政的支援を受けていた。
2007年09月29日
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これがロボットと言えるかどうかは問題ですが、人に似せて作る技術には驚かされます。中国の技術もすごいですね。なお、写真は日本のサイトで見つけたものです。 西安超人雕塑研究院の鄒院長が、9月13日開幕の2007アメリカ電子科技成果展(Wired NextFest)で、彼に酷似したロボットのそばに座って出演し、非常な人気で観客が押寄せた。ロボットの出展は非常に多かったが、中国を唯一代表したこのロボットが4日間の会期で最も脚光を浴びた。 中国から参加したこのロボットは、外観が非常に人に似て、シリコンゴム彫塑技術と現代音声光電技術を組合せたもので、皮膚の質感が蝋人形よりも本当の人に近く、さらにロボットの眼球を動かし、頭を振りながら話をすることができる。 彼ら二人の鄒さんは、中国語と英語を使って交流し、観衆の賛嘆を浴びた。世界各国のメディアからも注目され、アメリカのABCテレビは現場中継し、タイムワーナー、CNN、フランス24など30以上のメディアが重点報道した。 帰国した鄒院長は、「グーグルの創始者セルゲイ・ブリンが私のロボットを見て非常に驚き、"verygood"を連発したよ。有名なロボットの専門家デイビッド・ハンソンはロボット「アインシュタイン」を出品したが、『私のアインシュタインの本物度はあなたの作品におよびません』と脱帽したよ」。その他、多くの会社から合作の申し出があったという。 「今回のテーマは『未来の生活』だったが、ロボットの知能化は急速に進んでいるので、10年内には、ロボットが普通の家庭に入り、年寄りの体温を測ったり、おしゃべりの相手になるのは間違いない。きっと高齢化社会のよいお手伝いになると信じているよ」写真:http://robot.watch.impress.co.jp/cda/parts/image_for_link/18916-654-21-2.html
2007年09月28日
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外資企業に共産党支部と言われると、何をするのかという感じがしますが、投資促進局が組織設立を主導しているのですね。この記事を読むと、日本の労働組合の活動に似ているようで、「工会」と呼ばれる組合との違いが分りません。共産党としての狙いが何かあるのでしょう。 「我々は各自のポストで奮い立ち、大きな仕事の成果を十七大に捧げる!」。十七大(共産党第17回全国代表大会)を前に、基層党支部からの祝賀が上級党委員会へ送られた。ちょっと変っていたのは、北京の外資独資企業の党支部メンバーが、電子メールで送ったことである。 北京市投資促進局の外資企業党建設の責任者によると、本市の外資独資企業と株式制企業では、すでに100以上の党委員会、党支部が設置され、設置条件に適合する外資企業の90%に基層組織がすでに設置されている。 JVCは北京市投資促進局党委員会の指導で、1998年に党支部を設立した。「新入社員が来るたびに、党組織を説明し、外資企業にも党組織があり、中国側社員のよりどころだということを理解させている」と党支部責任者は語る。 「入社した時、党組織があったのは意外でした」と、JVCで2年余りになる社員はいう。最初、党支部の方から働きかけてきて、色々な活動に参加するようになり、党組織の温かさと力を感じるようになった。それで入社後3ヶ月で入党申請をした。「私は人生の方向を探し当てた気がしました」 JVC党支部責任者は、「10人の社員が入党申請書を出しているが、彼らはみんな業務の中核だ。厳格に審査し、2人を党員にした。党員と入党に積極的な人が社員総数の30%になり、党の仕事にはしっかりした基礎ができた」という。 北京市投資促進局の責任者は「我々は外資企業に党支部を組織する支援をしてきた。党員が3人未満では支部を作れないので、数社の企業にわたる連合党支部を組織し、外資企業の従業員が誰でも組織に近づけるようにした」 だが、外資企業での党建設は国有企業や事業組織とは違うという。一つは外資企業の人材流動が相当大きいこと、もう一つは企業管理と経営を全て外国人がやっており、党支部の仕事が相当難しいということがある。「喜ばしいことは、多くの外資企業の党支部が常に革新し、外資企業に適した党のあり方を模索しながら見つけ出していることだ」 JVCの各種公益活動にはいつも共産党員の姿がある。「砂漠を減らし、北京に青空を取り戻そう」の募金活動でも、党員は率先して動き、外人管理者も含めた全社員をリードした。 業務の領域でも、党支部は率先して各種社員の技術教育や文化体育活動を組織し、社員の誕生日にはバースデイケーキを贈るなど、外国人管理者を深く感動させた。
2007年09月27日
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日本では、雇用保険の教育訓練給付制度が、10月から変わり減額になりました。これは働く人が職業能力向上に取組むのを支援する制度ですが、語学学習や資格取得が主な内容で、すでに持っている技術や資格をブラシアップするものとは違います。 中国では、専門技術者を継続教育する方法が考えられているようです。具体的にどのようにするのかは分りませんが、雇用や昇格とリンクすれば、非常な強制力を持つことになりそうです。 まさか民営企業にまで強制することはできないでしょうが、国有企業なら簡単に適用できるでしょうね。それに資格取得者に対して、継続教育を受けないと資格を認めないことにすれば、これも強制力を持たすことができます。 本来、教育研修は企業と従業員の問題なんでしょうが、競争が厳しくなり、だんだんと余裕がなくなると、教育がおろそかになり、長期的に競争力に影響することになります。こうした中国のやり方にも注目しておくのがよいと思います。 国家人事部、教育部、科技部、財政部が連合で「専門技術者の継続教育を強化する意見」を出した。能力育成を核心とし、ハイレベルの創新型技術人材の養成を重点とし、計画的、領域毎、レベルに分けて大規模の継続教育活動を実施し、専門技術者の創新能力と全体的な資質を不断に高めるのが狙いである。 この「意見」では、専門技術者は毎年仕事を離れ、あるいは集中的に継続教育に参加し、その時間累計は12日、あるいは72時間以上でなければならない。条件の整った地方では、部門と職場は単位制を実施し、ネットワーク化と量的管理を実行することができる。 継続教育の審査と奨励のメカニズムを作り、専門技術者が継続教育に参加した状況を査定やポストにつける重要な根拠とする。法律で職業資格を定めたものは、資格を取得した後も、継続教育に参加しなければならない。その他の領域では、継続教育参加を職業能力向上の基本的な手段とし、技術者として雇用、資格昇級の重要な条件とする。 「意見」は、政府、職場、個人が共同出資して、マルチレベル、マルチチャネルの継続教育メカニズムを作るよう求めている。一般企業は社員給料総額の1.5%の額を教育経費として天引きでき、技術要求が高く、経済状況もよい企業は2.5%を天引きできる。
2007年09月26日
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あんまり中国製品の安全問題ばかりうるさく言うと、値段が上がるぞという牽制のような記事ですが、中国の苛立ちが反映しているのでしょうね。 最近、アメリカの玩具メーカ・マテル社が、磁石脱落問題は自社の設計上の問題だったとして中国に謝罪したと、中国各紙は大きく報道しました。中国商務省に配慮したのかもしれません。 6.99ドルのバービー人形が来年、アメリカで市場に出るときにはおそらく7.7ドルになるだろう。アメリカの子供たちに人気のあるデジカメは、現在の70ドルから80ドルに値上りするだろう。 アメリカのNPDマーケットリサーチ会社が発表したレポートによると、玩具リコール事件とアメリカの中国からの輸入への厳格な管理により、来年米国の消費者は玩具価格の10%値上りという結果に直面することになろう。 AP通信は、10%の値上りは、近年来玩具市場での最高の値上り幅になると伝えた。今年最初の7ヶ月間、米国市場のインフレによる物価上昇は4.7%だったから、玩具の値上りはその2倍になる。 ウォルマートやその他の小売店で、物がよく、値段が安い中国製品を買うのに慣れていた主婦にとって、この情報は疑いもなく打撃となる。アナリストは、消費者にとって唯一の慰めは、今年のクリスマスにはまだ価格の安い「メードイン中国」の製品を思い切り買えることだが、来年の値上りはすでに決まっているという。 今月4日、マテル社が塗料に基準以上の鉛が含まれていたとして84.8万個の中国製玩具を再リコールし、米国玩具協会は、関係部門に対し、より厳格な玩具の検査をするよう求めたが、こうした措置がアメリカの玩具メーカの生産コストを増加し、価格を押し上げることになる。 「玩具価格の値上り傾向はさらに続くだろう。なぜなら一部の玩具メーカは外注業務を中国からアメリカあるいはヨーロッパへ移し、このため高い労働力価格になることは避けようがないからだ」とNPDのアナリストは言う。 中国商務部スポークスマンは「品質がよく値段が安い中国製品は、世界の生産コストを引下げる重要な役割を果した。最近のリコール事件は個別企業の個別問題で、一部西側メディアが中国製品全体の品質問題を無責任に宣伝するのは遺憾だ」と述べた。 「マテル社のリコールは、全て加工貿易の方式により輸出されたOEM製品、すなわち製品は輸入業者あるいは販売業者が設計したもので、中国企業は単に製造に責任があるだけだ」 「塗料の鉛問題について、中国当局は広東省で現地調査を行い、事実が明らかになれば、責任者を処罰する。米中双方が積極的な合作を通して共通の認識を持ち、国際標準の理解を強化し、教育を行うことにより、中国製品の輸出は安定的に増大し、品質もさらに高まる」と述べた。
2007年09月25日
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中国は広い国で、珍しいところもたくさんあります。先日、雲南省の石林へ行ったばかりなので、こんな記事が目に付きました。写真で見るときれいですが、交通は大変そうな感じがします、でもいつか行ってみたいですね。我国初の砂漠公園 「最も美しい砂漠」の独特な景観 9月19日、内蒙古自治区の阿拉善(アラシャン)砂漠国家地質公園の開園式が、「中国で最も美しい砂漠」バダインジャラン(巴丹吉林)砂漠で挙行された。この公園は我国で初めての砂漠地質遺跡を主とした国家地質公園である。 公園の面積は938.4平方キロ、主に巴丹吉林(バダインジャラン)、騰格里(テングリ)、烏蘭布和(ウランプハ)の3大砂漠とゴビ峡谷、風蝕地形など11の観光地点から構成されている。写真:http://news.xinhuanet.com/photo/2007-09/21/content_6764584.htm 上の写真はバダインジャラン(巴丹吉林)砂漠の奥深くにある廟海子と巴丹吉林廟札達土林地質公園オープン チベットの阿里札達県の札達土林は河や湖の沈殿して半分固まった岩石が、乾燥気候で、ゆっくりと風化浸食と水の浸食を受けてできた独特の地形である。 札達土林は海抜3,750メートルから4,450メートル、面積888平方キロ、世界で最も典型的で、分布面積最大の土林である。2007年8月、国家級地質公園とされ、9月22日チベット自治区札達土林国家地質公園として正式にオープンした。写真:http://epaper.bjd.com.cn/rb/20070923/200709/t20070923_353292.htm
2007年09月24日
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中国では人口計画生育政策、すなわち一人っ子政策が進められていますが、もっとたくさんの子供を産みたいという人が絶えません。人口減少で悩む日本から見ると、羨ましいような話ですが・・・。 産み過ぎは当然取締っていますが、昔のプライバシーの概念もなかったような時代とは違って難しくなっていますし、地位の高い人には役人も手が出ません。罰金もありますが、金持ちになった人はへっちゃらですし、海外へ行って子供を産むこともできます。 だから、もっと子供が欲しい普通の人は、高い地位で特権のある人や金持ちだけがたくさん子供を持てることに反感を持っています。それで国も地方政府も何度も一人っ子政策を厳守する通達を出しますが、逆に言えば守られていないことを示しています。 でも、私の知っている若い人の中には、そんなに子供を欲しがらない人もいますし、都会では教育費がすごくなっていますから、その内には、そんなに強制しなくても子供の数が減っていくのじゃないかと思われます。 中央組織部、人口計画生育委員会など11の部と委員会が、人口計画生育の政策を強化するための若干の措置を出し、都市住民で違法に子供を産めば中国人民銀行の信用システムに記入し、公の人物が違法に子供を産み、悪辣な場合は、氏名を公開し、法にしたがって厳格に処分する。 関係部門は、人口計画生育の法律法規と政策を遵守することを、幹部の任用、各級の共産党代表大会の代表、人民代表大会の代表、政協委員、工商連合会執行委員、模範労働者などの推薦のための基本的条件とし、必要な審査制度を作るよう求めた。 違法生育したものは、一律に法律により社会扶養費を徴収する。国務院の規定を厳格に守り、当地の都市住民の年間可処分所得を参考に基本標準とし、当事者の実際の収入と情状にしたがい、徴収金額を決定する。 違法生育の党員は、党の紀律検査機関へ送り、党紀と関係法規に従って厳格に処理する。公務員や国家機関で働いている人間が違法成育した場合は、公務員法、人口計画生育法、行政機関公務員処分条例などにしたがい処分する。企業の法定代表者や主要責任者が違法成育した場合、その企業は先進企業、模範企業に選定されない。
2007年09月23日
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前門は今でも賑やかなところですが、昔から北京の下町として栄えたところです。一歩、裏通りに入ると、ゴチャゴチャした街並みで、開発が相対的に遅れていました。伝統を残しながら開発し、古くからの住民に配慮することは難しいのでしょう。 それでもオリンピックに向けて、開発しなければなりません。北京にチンチン電車があったとは知りませんでしたが、復活することが決まったようです。来年、オリンピックの前か、後か、人がそれほど多くないときに、ゆっくりと見に行きたいものです。 チンチン電車に乗って青石御道を走り、本物の老舗を回り、広和茶楼に座ってお茶を飲み、京劇を聞く。修繕整備した前門大街は、北京オリンピックの期間、中華の老舗が最も集中し、中国伝統文化をもっともよく表現し、国内外の観光客を最もひきつける北京の歩行街になるだろう。 「人文オリンピックと中華の老舗」伝統文化セミナーが9月14日、北京で開催された。崇文区の区長の紹介によると、前門大街の修繕整備と中華民族ブランドの誘致作業が進行中である。 この長さ845メートル、600有余年の歴史を持つ古い商店街が1920-30年代の風貌を回復し、路面は青条石に変え、青白石御道を回復する。人々にとって久しぶりのチンチン電車(軌道電車)、五牌楼と広和茶楼の大舞台なども再び現れる。 整備の終った前門大街の両側には300軒近くの店舗ができ、商業面積は8万平米以上になる。主に飲食、小売、サービスで、計画では全国から少なくとも50以上の老舗を集め、その用地は1万平米以上となる。 老舗以外にも、世界のトップクラスの豪華な小型レストランができ、20軒以上の古い四合院を重点的に回復する。写真:http://paper.people.com.cn/rmrbhwb/html/2007-06/08/content_13158621.htm
2007年09月22日
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間もなく中秋節と国慶節がきます。中秋節には昔から月餅を贈るのが慣わしで、多くの店やホテルが大売出しをし、街中では月餅の入った紙袋、たいていは赤い色をした派手なやつですが、これをいくつも持った人を見かけます。 昔、食べるものも十分でなかった頃は、甘いというだけで月餅はとても喜ばれたのだそうですが、だんだんと豊かになるとあまり喜ばれなくなりました。10年くらい前には、中国の月餅はあまり美味しくありませんでした。 甘みがキツイと言えばよいのか、うまく表現できませんが、とにかく美味しくなかったのです。日本へ土産に買って帰っても、全く喜ばれませんでした。日本にも月餅がありますが、日本のものとは別物と言ってもよいくらいでした。 最近は、中国でもずいぶん高級な、要するに値段の高い月餅も現われ、これはこれで問題になっているのですが、味が美味しくなっているかどうかは、最近食べたことがないので、私には分りません。 でも美味しくなっているとしても、月餅ばかり何個ももらったら飽きるのは当然です。だから、最近は月餅以外のものを贈物にしようという傾向になっているようで、いいことだと思います。 北京市内に住む程さんは、郊外の昌平区の村から特産のナツメを5箱買った。中秋節に月餅の替わりに贈物にするためだ。「これは北京郊外の珍しい特産品で、市内では買うことができないんだよ」という。 中秋節、国慶節が近づき、多くの市民が、月餅、果物以外の新しい贈物を考えており、北京郊外の特徴のある農産品に着目する人がだんだんと増えている。 昌平のナツメ、密雲のコーチンの卵、順義の新高梨、懐柔の舞茸・・・、これらの名前を聞いただけで目新しい感じがする。だが、これら北京郊外の特産品はあまり知られていないので、市科学委員会と網通公司は愛農情報ステーション(96296.com.cn)を作り、「愛農カード」を発行し、市民がわざわざ出かけなくても購入できるようにした。 「祝日が近づいているせいですかね、配送センターは忙しくて、以前は週に1回送るだけだったのが、今は2回送っています。龍眼の花の蜂蜜、有機野菜、キノコ、栗やクルミなど種類も多く、たいてい毎週200箱以上送っているんです」
2007年09月21日
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ブラウン管テレビでは、中国メーカが世界を席巻したのですが、その後の液晶、プラズマ時代になって、表示パネルの技術のなさが表面化しているようです。もちろん中国のメーカも早くから気付いており、2003年には韓国のHYDISを買収したりしましたが、急速な大型化に技術、投資の面で追いつけないようです。 「中国カラーテレビ業界発展ブルーペーパー 2007年上半期棚卸し」によると、「国産液晶ブランドがトップを維持しているが、三星とフィリップスが我国の液晶テレビの2位、3位を占め、他の国産液晶ブランドは置き去りにされている」。 今年上期の中国液晶テレビ市場は急速に成長し、国内販売量が334万台と、前年同期比140%の伸びで、カラーテレビ市場全体の18.7%を占め、販売額は市場全体の54%と、ブラウン管テレビよりも16%多くなった。 今年上半期、外資カラーテレビメーカ、フィリップス、唯冠(台湾)、冠捷(AOC、台湾)、大顕、シャープ、三星、高創の7社の液晶テレビの総生産量は272万台、その内68.2%は輸出され、中国液晶テレビ業界の総輸出量の24.7%を占めた。 注目すべきは、液晶テレビの輸出量でも、総生産量でもこれら7社はすでに海爾、康佳など中国の伝統的7大カラーテレビ大手を超えており、液晶テレビは外資ブランドが中国市場で差別化経営をする突破口となっていることである。 調査会社・賽諾の観測では、2007年上半期から、外資の大スクリーンフラットテレビの値下げは平均10%以上で、同じインチ数の液晶テレビの内外メーカの販売価格の差は1,000元もなくなっており、コストパフォーマンスがよくなっている外資ブランドのシェアが間もなく50%を超える見込みである。 価格戦は競争の一つの面にすぎず、外資ブランドは近年来、製品設計、デザイン、高中低の製品シリーズ化、販売ルート開拓などの面でも努力をし、競争力を高めている。 調査会社の研究マネージャによると、中国のフラットテレビ産業は部品供給が健全でなく、産業チェーンの上流で多くの制限があり、かつてのブラウン管時代のように簡単に価格戦争ができなくなっているという。 フラットディスプレーの生産ラインを持つ外資ブランドのトータルの優勢さがはっきりし、多くの外資ブランドが国産ブランド以上に価格戦を発動し、外資ブランドの市場シェアが急速に上昇している。
2007年09月20日
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中国の経済成長は著しく、株式市場もサブプライムローン問題に関係なく好調のようです。中には無理をして株式投資している人もいるので、大怪我をする人が出るのではともいわれていますが、どうなるでしょうか。 株式に直接投資するだけでなく、投資ファンドも盛んなようです。中国に投資信託が出現したのはつい数年前だったと思うのですが、急速に成長しているようです。 非常な人気の投資ファンド市場は投資者を引き付け、中国のファンド投資家の数は猛烈に増加している。統計によれば、今年のファンドの中間報告では投資家の数は4,349万人に達し、去年の年報の数1,024万の4倍以上になった。今年9月4日の新しいファンドの購入者を加えると、現在の中国のファンド投資家数はすでに5,000万の大台を突破、5,268万人に達している。ファンド投資家が株式投資家を超えた 絶対数量でも、増加速度でも、今年上期のファンド投資家の数の伸びは株式投資家をはるかに上回った。今年になって平均毎月ファンド投資家は550万人増え、ファンド投資家の数は、A株投資家の1.77倍で、伸びの速度は数倍も高い。だが、ファンドの中間報告、年度報告に示されたファンド保有者数は合計のデータで、各ファンドの中には保有ゼロのユーザも相当いる。 業界では、ファンド口座の増え方がA株よりも速い状況について、投資家がファンドを使って間接的に株式市場へ投資するのが主流になっていると分析している。現在のような速度で増加すると、ファンドの口座は今年年末あるいは来年にはA株よりも多くなる可能性がある。新旧ファンドが共に力を発揮 今年上半期、新しくファンドの口座を開いた人の中で、新ファンド、旧ファンドとも1,000万以上増えた。2006年まではファンドの口座開設は新しいファンドにほとんどが頼っていた状況が変化した。 今年上半期には36の新しいファンドができ、合計の購入者数は1,343万になったが、上半期のファンドの口座総数は3,324万増えており、残りの2,000万近くは旧ファンドの口座が増えたことを意味している。 大規模な旧ファンドの口座の増え方は驚くほどである。南穏弐号と博時裕富のファンドの口座がそれぞれ108万、100万に達しているが、去年末の口座はそれぞれ8.9万、2.1万に過ぎなかった。銀華優選の口座もわずか半年で275倍になった。 上半期に発行した新しいファンドも、上投内需、華夏藍籌、景順藍籌はそれぞれ179.2万、108.4万、104.3万と100万を超えた。最近の華安優選、中郵成長も100万を超え、新ファンドが客を増やすための有効な方法になっている。
2007年09月19日
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森ビルが上海浦東に世界一のビルを建てるという報道は何年か前に見ましたが、その後アジア金融危機の影響で頓挫しました。しかし、近年の中国経済の発展で見通しが立ったのでしょう、来年には完成となりました。 中国建築史に上海で新しいページが加えられた。9月14日、上海環球金融中心の最上階の鋼鉄梁が492メートルの高さに吊り上げられ、中国大陸の最も高い構造が完成した。この浦東陸家嘴に屹立する摩天楼は2008年3月に竣工する計画。 上棟式に参列した20人余りの賓客や幹部が基本構造完成を象徴するメッキしたボルトを鋼鉄梁に締め付け、さらに記念に署名した。その後、上海環球金融中心有限公司の董事長森浩生、中国建築総公司総経理孫文傑、上海建工集団董事長蒋志権が共同でクレーンの操縦桿を操作し、長さ4.5メートル、重さ4トンの梁が吊上げられた。そしてプロジェクトの主要な投資者である森ビルの森稔社長が、中国語で「上海環球金融中心上棟成功!」と宣言した。 この建物のルーフの高さは492メートルで、目下世界一の台北101ビル(480メートル)を超えた。さらに100階に、地上472メートルの観光展望台を建設し、これは世界で人が行ける最高の建築物で、目下世界一のカナダCNテレビ塔(447メートル)を超えた。 来年完成すると、地上から観光エレベータに乗って472メートルの観光展望台まで48.7秒で行け、最高速度は毎秒10メートル、国内で最速となる。ビルには126台のエレベータがあり、地下駐車場には1,100台の車を駐車できる。 森稔社長の紹介によると、合計1,250億円(日本円)を投資し、建設とローン利息などの費用が合計1,150億円、残りの100億円でホテル運営会社と観光施設運営会社を設立する。森ビルでは15年で回収できると予測しているが、このような楽観的予測ができるのは、中国経済発展と上海の高級オフィス市場がよいと見ているためである。 上海環球金融中心の賃貸料は1日1平米3米ドルと決めており、これは上海の既存のオフィスビルの中で最も高い。森浩生董事長は、開業時の入居率は30%と予想していたが、今では40%になると見ているという。 入居を希望する中には、国際金融機関を主として、他に世界級の弁護士事務所、コンサルティング会社などもある。100%入居した時には、150社近くの世界の主要金融機関が入り、働く人の数は1.2万人になると森ビルでは予測している。
2007年09月18日
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中国の数多い貧乏人に比べると、富豪と言われる人の財産は桁違いです。問題はその多くが手に汗をして稼いだ金でないことで、中国の人たちもそのことはよく知っています。 7月9日、かつて2005年のフォーブスの中国富豪ランキングに入った花園集団董事長・謝国勝が契約詐欺で捕まり、今年、河南省で李義超、孫樹華に続いて事件を起した富豪となった。 富豪が一人、また一人と落ちてゆくのに対し、人々は富豪に対する尊敬をなくしている。先週、「青年の眼から見た中国の富豪」調査の結果がこの傾向をはっきりと示した。中国の富豪は尊敬度が低い 3,990人の調査対象者中、66.8%の人は、中国の金持ちの全体的な資質は「非常に悪い」「かなり悪い」と考えており、「よい」「かなりよい」と言う人はわずか4.0%しかいなかった。 「中国の金持ちの社会的イメージがよくない、社会的栄誉が低いことは、中国大陸の富豪の素質が高くないことを反映している」と北京大学社会学部の夏教授は言う。 「だが、このことは若者が敵視しているというわけではない。富豪本人に対して敵意を持っているのではなく、金持ちになるやり方、富豪になってから後の所作に対して反感を持っているのだ」 「調査データから見ると、大衆は一般的には富豪を認め、尊重しようとしている。米国では企業家の富豪は『社会的英雄』と見られており、こうした見方を国内の一部若者も受入れるようになっている」 最も尊敬する富豪として、最も多かったのは香港の李嘉誠で、次がアメリカのビル・ゲーツだった。青年の目には、海外と香港マカオ台湾地区の富豪の尊敬度は内地の富豪よりもはるかに高い。どのような資質を具えていれば社会的英雄となり、人々の尊敬を受けるのか 今回の調査では、社会責任感(87.8%)、愛の心(77.1%)、合法的に金持ちになった(74.0%)が、尊敬される富豪になるための3大資質である。注目すべきは、中国の富豪に最も欠けている資質もこれら3つで、社会責任感(81.1%)、合法的に金持ちになった(68.0%)、愛の心(67.2%)であった。企業が社会にお返しするのは単純な慈善でない 「富豪が自分の社会イメージを変えるには、やはり不足している資質から着手し、より多く社会にお返しし、企業家の責任感を樹立することで、私利を貪ってはいけない」と夏教授は指摘する。 中国人民大学の喩国明教授は、中国の企業家は遠い先を考えないという。欧米の有名企業は寄付活動、慈善基金に力を入れる。「これは企業の直接利益とは関係ないように見えるが、実は最大の利益を得るためで、戦略的にやっているのだ」 社会公益に貢献することは単純な慈善行為ではなく、企業のブランドと社会イメージの重視は企業の発展にとって不可欠で、長期的な眼光が必要であるという。
2007年09月17日
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月探査衛星「かぐや」の打上げはご覧になった方も多いと思います。中国にも月探査計画があるせいでしょう、打上げの前からこんなに中国で報道されたのは初めてじゃないかと思います。 順調に日本の探査が先に成功すれば、中国の担当責任者には非常なプレッシャーとなると思います。ただ残念なことは、日本は月探査、宇宙開発の長期計画が見えないことで、この点では中国に負けています。日本「かぐや」を本日打上げ予定 全てが順調に進めば、日本は9月14日に初めての月周回の探査衛星「かぐや」を発射する。日本宇宙航空研究開発機構によると、もし天気がよければ、「かぐや」は当地時間14日10時31分、九州の種子島宇宙センターから打上げる。すでに準備は秒読みの段階に入っている。 「かぐや」は日本の初めての月周回探査衛星で、月の起源と進化を探索する重要な任務を担っている。報道によれば、中国とインドも今年、来年に月探査機を発射する準備をしており、このため日本はこれら両国に先駆けて自分の月探査計画をスタートしたといわれる。 「かぐや」はこれまですでに発射が2回延期された。1回目は最初の8月16日から9月13日に延期され、原因は、7月に検査した時、探査衛星の二つの子衛星のコンデンサーのプラスマイナスの電極が逆になっているのが発見されたためである。2回目は9月13日から14日に延期されたが、13日には発射地点で雷雨の可能性があったためである。月周回探査機発射成功 「これは第一歩、なお40日間の道のりがある」 日本時間14日10時31分、日本の初めての月周回探測衛星「かぐや」を乗せたH2A-13ロケットが順調に打上げられ、月へと旅立った。 日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)スポークスマンは、本紙の取材に対し、「発射は成功した。だが、かぐやはなお35日前後飛行してやっと月軌道に乗り、その後およそ5日かけて軌道変更などの操作をする。だから、14日の発射成功は第一歩で、まだ長い道のりがある」と述べた。 「かぐや」はアメリカのアポロ計画以来の最大規模の月探査計画で、同時に日本宇宙業界の「遅れを取り戻し」、「競争をかける」計画である。だから、この発射は無数の日本国民の心を引き付けた。「日本の各テレビ局はみんな現場中継を行い、JAXAもインターネットで中継し、発射の状況を見た人は1億人にのぼると推定している」 「今後、月軌道に入り、姿勢を調整、子衛星を分離し、各種計測器の調整と準備が必要で、地球のコントロールセンターは今年12月中旬、すなわち発射後3ヶ月経たないとデータを受取ることができない。だから、『かぐや』が成功したと言えるには、少なくとも3ヶ月は待たねばならない」 「かぐや」の長さ、幅は2.1メートル、高さは4.8メートル、2つの子衛星を含めた重量は3トン。寿命は1年で、主要目的は、月にマグマの海があった確かな証拠があるかどうかを探ることである。マグマの海は月の誕生の謎を解く鍵で、もし存在が確認されれば、「月は何かの天体と地球が衝突してできたという仮説の有力な支持となる」
2007年09月16日
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これは私が中国旅行へ出かける前に読んだものです。中国の国内情勢を分析して、中央省庁、地方政府の関係部門へ報告したものの一つです。こんな内容は一般向けしませんので、もし、ご希望の方があれば、こちらへメールでご連絡ください。訳文を差し上げます。 第10次五ヶ年計画期間は我国企業のR&D経費が急速に増大し、また外資企業が我国のR&D活動でますます重要な役割を果すようになった時期である。2000年の全国R&D資源調査と2004年の全国経済調査が、最近の我国外資企業のR&D活動状況を全面的に理解するための基礎データを提供している。R&D経費投入の規模、増大速度、および業界と区域分布などの方面から見ると、我国の外資企業の研究開発投入は次のような特徴を示している。1.外資企業のR&D経費の増加速度は内資企業よりも高く、全部の企業のR&D経費の27.1%を占める。2.外資企業のR&D経費はハイテク業界に集中、集中度が高まる方向にある。3.外資企業のR&D活動は東部、特に長江デルタ地区に集中4.上海、福建ではすでに外資企業がR&D活動の主導力になり、北京、天津、江蘇、浙江、広東の外資企業のR&D経費の増大の勢いも強い。
2007年09月15日
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シーメンスの賄賂事件は、中国でもありました。シーメンスは中国では人気がある会社です。 去年11月、ドイツ本社が警察の調査を受けて以来、シーメンスは贈賄騒動に揺れ、自分から疑わしい資金は4.2億ユーロに達すると発表した。シーメンス(中国)は2006年に「行為が不当だったと社員20人を解雇した」以外、今日までどれだけの契約で贈賄をしたかについては口を閉ざしている。 だが、状況はだんだんとはっきりしてきた。「商業賄賂の理由で、シーメンスはすでに松原市の各大病院の医療器械メーカのブラックリストに載っている」と、松原市の係官は言う。「今は、シーメンスの設備がどれほどよくても、誰が敢えて買うだろうか?」賄賂事件は端午の節句から始まった:模範労働者の逮捕 2007年6月19日、農歴端午の節句、晴。この日、松原市の中心医院の院長・侯英山の運命は二転した。午前中、同市の「科学技術先進人物」として表彰された。その前日には、同病院はハルピンの貿易会社とシーメンスの「デジタル血管造影システム DSA」の輸入契約を結んでいた。 ところが表彰式が終るとすぐ、彼は反汚職局の係員に連れ去られ、現場の人は唖然とした。間もなく退職になるはずだった彼はこの病院で30年近く働いた。1992年に副院長に抜擢され、2000年、彼は公開選抜で院長になり、すばらしい成績を上げた。 1.63万平米の現代化された病院棟を建て、収入は2000年に比べて2倍になり、多くの人材を招き、100台以上の医療設備を購入した。彼は「全国五一労働勲章」も受けた。 何の徴候もなく逮捕されたため、病院は一時混乱に落ちたが、7月中旬以降、「彼はシーメンスの賄賂を受けて逮捕された」との情報が次第に広まった。ドイツから風が吹いてきた 2006年3月から、松原市衛生局は医薬品、医療器械の調達過程での商業賄賂根絶活動を行った。だが、「もしシーメンスがドイツで事件を起こさなかったら、侯英山の問題も我々は発見できなかった可能性が高い」と衛生局はいう。 2000年、侯英山が院長に昇進した時、中心医院の入札は公開透明の印象を与えていたという。彼は入札の時に、自分から外部監督のために、市衛生局、紀律検査委員会、公証処などの関係者を招いていた。 専門家の公聴会、衛生局の批准、公開入札、シーメンスの落札に至るまで、「一切は我らの眼前で行われた」と病院の中間管理者は、今でも院長の受賄がどの段階で行われたか全く分らないという。 「医療器械の調達は入札をしなければならず、ほとんどの賄賂は入札よりも前に行われる」と消息筋は語る。院長が事前にあるメーカの製品の購入を決めていたら、入札は全くのお飾りになる。 医療システムはオーダーメードだから、ある会社以外の会社の製品は、最終的に全ての要求を満足させることはできず、その会社が落札することになるからだ。
2007年09月15日
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昨日に続き、教師節の話題です。今年から師範大学は学費免除の学生を採用し、僻地教育に当てようとしています。その背景で、温家宝総理が北京師範大学を訪問、入学したばかりの学費免除学生や教師と座談をし、励ましました。記事はながいので、一部だけを紹介します。国家の興亡は教育にあり、教育の良し悪しは教師で決まる 新疆からきた劉君が、「私が学費免除の師範学生を受験したのは、教師をした祖母と中学の教師の影響を受けたせいです。僕も卒業したら故郷で教育事業に貢献したいです」 総理はうなずき「国家が早く現代化を実現し、世界で尊敬を受けたいとみんなが願っている。そのためには、発達した経済、先進的科学技術、十分な民主、整った法制、高尚な道徳と高いレベルの国民の素質が必要だ。最も根本は国民の素質で、師範学校は重要任務を担っている。国家の興亡は教育にあり、教育の良し悪しは教師で決まる」貧乏人の教育学 陝西省出身の潘さんが、「私が師範大学を選んだのは、自分の努力で、農村で途中で勉強を止める生徒を減らし、最終的にゼロにしたいと思ったからです」 この話を聞くと、総理はペンをおき、「私は以前貧乏人の経済学を語ったことがあるが、今日は貧乏人の教育学について述べよう。我国は非常に大きく、発展がアンバランスで、特に農村はまだ苦しい。だから、教育では最大の社会公平を実現させ、全ての子供に学校へ行く夢をかなえてあげる必要がある」 彼はかつて見た底辺の貧困家庭の子供が学校へ行くことを渇望していた情景を述べ、感慨深そうに「教師としても、人としても、同情の心、人を愛する心が必要で、これは道徳の基礎だ。皆さん学生たちが農民の苦労を知り、心に留める事を希望します。全ての貧困家庭の子供を学校にやり、本当に教育を受ける平等の権利を与えること、これが貧乏人の教育学である」教育をすること 郭先生は、目下多くの農村の教師は収入が低く、生活困難で、さらに農村教師の待遇を高めるよう建議した。 温家宝総理は「教育をするには心力と財力がどちらも必要である。心力とは、学校が将来を見て、創新に取り組み、最新の知識と最高の技能を学生に与えること。財力を用いて、教育事業への投入を増やさなければならない。今年からの学費免除教育を成功させたい。近年、教師の待遇はだんだん改善されているが、アンバランスがある。地方によっては財政が困難で、教師の収入が低い。これについて政府が支援する必要がある」 最後に温家宝総理は「教育事業は人類の最も崇高な事業で、教師は太陽の下、最も光輝のある職業です。君たちがこの輝かしい伝統のある大学で文化的な薫陶を受け、自由な空気を呼吸し、本当の智慧の光、仁愛の美を享受し、才徳兼備の人民教師になるよう希望します」
2007年09月14日
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安倍首相の突然の辞任で、当分この関連の記事が日本の新聞の大半を占めるでしょう。9月10日は中国では「教師節」で、教師に感謝を捧げる日でしたが、こんな記事は日本の新聞で取り上げられることはないでしょうから、このブログで紹介します。 今日の話は、大学の先生の収入が大幅に増えたという話です。文化大革命以来、知識人の地位が極端に低くなり、1990年代には、確か「原爆を開発した人の収入は(朝食の)茶卵売りにもおよばない」という言葉をよくみました。 何十年も働いている有名大学教授が「外資系企業に勤め始めたばかりの子供の収入にも及ばない」と嘆いたのを聞いたことがありましたが、その後大学教師の収入はすごい勢いで増えました。 すでに39年の教師経験のある劉立平は活力に満ちているように見えるが、彼女はそれは職業のせいだという。「一日中学生と一緒でしょ、毎日新しいことに接触するんだから、当然若くなるわよ」 上海師範大学を卒業後、大学に残って教師となり、講師から副教授に、かつて学院副院長を務めたこともある。「給料ね、基本給が2,000元余り、授業分が1,000元程度、それに課題費用、原稿料など、1ヶ月4,000元余りよ」。上海ではこの給料は高いとはいえないが、彼女は満足している。「1970年代はわずか45元だったの、それが今では4,000-5,000元、ほぼ100倍になったわ」 彼女は教師一家に生れた。父親は中学の教導処主任、母親は私立小学校の校長だった。仕事に就いたときは助手で、当時の全市「統一価格」で月給は45元だった。「あの頃は夢があったわ、もし家の貯金が2,000元になったら、それ以上は貯金せずに、思い切り使おうよねと」と笑った。 経済と社会的地位の変化は1990年代の後半から始まった。彼女は今は大学の副教授だが、職務手当、原稿料などがあり、父母のような生活のやりくりをしなくてもやっていける。彼女はかつて「ぜいたく妊娠出産ブランド」という本を出版、ぜいたく品と消費心理を研究したが、実際に街で買物をするときは、自分に合ったものを選び、盲目的にブランド品を買うことはない。 数十年来、2回「ぜいたく品」を買って夜も寝られなかったことがある。1回目は、1980年代、父母と一緒に生活していた頃、一家で980元を出し合い、ソニーのカラーテレビを買ったときで、買ったその晩、ベッドに横になっても、「どうしてこんな高い品物を買ったのだろう」と思って眠れなかった。 その次は2001年、45万元を出して新しい住宅を買った時。「どうしてこんな大金を出して家を買ってしまったんだろう」と眠れなかったが、2、3年経つとローンは返済してしまった。 だが今では、学校で若い人が結婚する時に、住宅を買うように勧めている。彼女は、教師の待遇はきっとさらによくなり、住宅を買っても「眠れなくなる」ことはないと信じているからである。 教師の地位は高まったが、仕事の圧力は非常に大きくなった。もし科学研究をせず、成果が出せず、しっかり学習しなければ、面子の上から耐え難いだけでなく、収入も減ると彼女は明言する。
2007年09月13日
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これは少し古いもので、記事ではなくコラムで、映画「南京」に関して意見を述べたものです。映画そのものを見ていませんので、どんなできだったかは分りませんが、今の中国の人の生活から見て、エンターテイメント大作「トランスフォーマー」と観客数を比べても、仕方のないことでしょう。 ややもすると過激な動きに走る一部の若者に対する見方はその通りだと思います。 南京大虐殺を記念したドキュメンタリー映画「南京」は鳴り物入りでやってきたが、ひっそりと去っていった。 撮影は非常に成功で、大量の真実の歴史的写真や映像資料、当時の西側の人が書き残した日本軍の暴行の記録、および南京大虐殺で生き残った人、日本軍の老兵の取材を欧米人の眼を通して、客観的にあの時の歴史を再現した。 この映画の事前の宣伝の時には、私はきっと歴史的な入場者数を記録するだろうと思った。映画が上映された時に、私は一番に切符を買って見たが、残念なことに私の予想は間違っていたことを知った、映画館の観客はまばらだったのだ。 「南京」の興行が惨敗したのとは対照的に、輸入大作「トランスフォーマー」は上映わずか5日で1億元を売上げ、14日では2億元を超えた。 日常生活でもインターネットでも、愛国青年の絶対多数は日本と聞くと切歯扼腕し、誰かが日本人の何かよい話をすると、すぐに愛国青年の袋叩きにあう。だがこれら愛国青年の感情は本物だろうか? 答えはノーである。 我々は抗戦を記念するのであって、恨みを記念するのではない、歴史の教訓を記念するのだ。歴史の恨みは許すことができるが、歴史そのものを忘れてはいけないのだ! 遺憾なことは、あれらいわゆる愛国青年が恨みだけを覚えて、歴史の教訓を完全に忘れていることだ。極端なヒステリックな民族主義の情緒は、多くの学生に影響するだけでなく、さらに生活面で失意にある若者により多く影響し、病態的な群衆(いわゆる憤青)を形成する。 こうした現象の原因は複雑だが、主な原因は教育にある。病的状態の教育がいわゆる愛国青年に憎しみだけを抱かせ、はるかに中国を抜き去った日本にいかに早く追いつき、追い越すか、そのために自分が何をなすべきか、小さなことからなすべきことを考えようとしなくしている。 極端な愛国青年たちよ、目覚めるべきだ。君たちはなぜ「南京」の映画が君たちに食らわしたビンタを感じないのか?憎しみと生活の不満をぶちまけること以外に、君たちに何ができるのか?
2007年09月12日
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日本の新聞でも、今年は遣隋使派遣1,400周年で交流活動の計画が報道されました。中国で遣隋使船を再現するのは結構なことですが、遣隋使船はもともと日本で作ったものでしょうから、日本で作る方がよかったのではないかと思います。 表題は「西安で」となっていますが、西安ははるか内陸ですから、実際に船を作るのは浙江省ではないかと思いますが、よく分りません。 ともかく、日中間では、対立や経済面だけが大きく取り上げられていますので、このような文化面の交流があるのはいいことです。 日中国交正常化35周年と日本の遣隋使の大興城訪問1,400年を記念して、日本の古画などの歴史資料に基づいて、遣隋使船を建造中である。建造現場では7人の船大工が組み立て中で、すでに竜骨がはっきりとしている。 全長は15メートル、幅は最も広いところで5.2メートル、材質は全て海外から来たマホガニーを使っている。船上には竹で作ったマストがあり、船の高さは12メートルに達する。建造責任者、岑国和はこの船は単に模倣して造ったものではなく、外航船の要求にしたがって、古代の造船技術を採用して建造していると自慢そうに語った。 彼は浙江省舟山市の人で、4代に渡って造船業に従事し、各種木造帆船を1,000艘以上作り、浙江省の非物質文化遺産の名簿に入っている。 有名な隋唐歴史の専門家、陝西師範大学の胡戟教授は、この船は日本の古画の船型に従って復元したものだという。隋朝の時代、日本の聖徳太子が607年に初めて高僧、学者からなる遣隋使を派遣し、これから日中間の文学芸術、政治経済、建築設計など多くの領域での大規模な交流と学習が始まった。 この船は今年9月中旬に完成し、船上には初めての日本の遣隋使小野妹子の塑像を設置する予定である。10月末には、陝西省は「遣隋使大興城入城1400周年」記念活動を行い、その時には2,000人以上の日本の代表団が参加する。日本はこの「遣隋使船」を日本まで航海するよう招請の考えがある。
2007年09月11日
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中国の公務員、政治家の間では、公金での飲み食いが多いことは広く認められています。だからこのような意見が出てくるのですが、そんな慣習が改善されるかというと、その効果のほどは???です。 「酒文化」が盛んな地区では、公金での飲み食いが感情を通じ合わせ、コネを作り、資本や工場を誘致する最もよい方法となっている。これが全国のいくつもの都市で「禁酒令」が出ても禁止できず、最後はうやむやになってしまう原因である。 最近、ある地区のトップ、共産党委員会書記が「自分の市では今年元旦から公務員は平日の昼間酒を飲んではいけないと禁酒令を出し、半年で4,300万元を節約できた。これだけの金があれば、小学校を50くらい作ることができる」と述べた。 禁酒令は短期的には、昼食時に酒を飲んで真っ赤になり、午後は居眠りをするのをなくせるかもしれないが、こうした上からの命令がどのくらい長続きするかは疑問である。公務員が悪習から抜け出し、仕事の効率を高める端緒となるだろうか? 公金での飲み食いは、政府のイメージを悪くしている一部分であり、他にもあの豪華な庁舎や会館、贅沢な公用車、視察を名目とした海外旅行・・・がある。4,300万元という金は、わずか半年でこれほどの金が節約できるとしたら、多くのいわゆる「公務活動」の背後にはもっと大きな「財務を飲み込む黒い穴」があいているのではないかとの疑いを生じさせる。 目下、社会の政府部門の執政能力に対する要求は高くなっている。禁酒令の他、政府の行政予算の執行を厳格にし、費用を公にし、社会の監督を受けるようになるだろうか。禁酒令が最後は一つのショーで終ってしまわないよう希望する。
2007年09月10日
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台風一過、空はよく晴れていますが、少しもさわやかになりません。私もやっと帰ってきました。今回は、チベットはやめて、雲南省へ行ってきました。昆明、大理、シャングリラ、麗江と海抜2,000メートル程度、最高では3,000メートルを超すところで、涼しく快適に過ごしてきました。 その内に、ホームページを更新して写真も載せる予定です。ただ、雲南省は今はまだ雨が多い季節で、せっかく玉龍雪山へも出かけて見ましたが、肝心の雪山は見えませんでした。国慶節の旅行の混雑時期が終って、11月ごろがいいのかもしれません。 今回はだらけていたこともあり、現地ではほとんど新聞も読まず、ボケーッとしていましたので、もうしばらくインターネットでニュースを見てから、記事紹介を書きたいと思っています。 そうそう、シャングリラへ行った時、市場でマツタケを売っているのを見ました。1キロ当り30元、日本円にすると500円ほどでした。それでたくさん買い込んだのですが、酢醤油がないので、焼きマツタケにはできず、当地の方法で調理してもらいました。それはそれで美味しかったのですが、折角の香りはなくなってしまいました。 帰ってきて、近くのスーパーには、カナダ産のマツタケが並んでいましたが、値段が高いだけでなく、マツタケの色が何となく白っぽく見えましたが、こんなもんでしょうかね。中国のマツタケは色も香りも本物のようでした。中国の食の安全が心配されていますが、マツタケは人工栽培しているわけではないので、大丈夫じゃないかと思うのですが・・・。 それではまたよろしくお願いします。
2007年09月08日
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