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手塚治虫の「問題作」を息子さんの手塚眞さんが映画化。しかも撮影はウォン・カーワイ監督作品でお馴染みのクリストファー・ドイル。…これは結構、期待できるんじゃないかと思えた。二階堂ふみは、ヘアスタイルが原作に似せようとするあまりちょっと不自然な感じになっちゃってるものの全体的には上手くイメージに合わせていると感じたし稲垣吾郎は、イメージ通りではないものの彼が元々持ち合わせている、冷めてるというか浮世離れした雰囲気が世界観にハマっているんじゃないか、という気がしたし不安よりも期待の方がやや大きい気持ちで臨んだのだが―確かに雰囲気は悪くないかな、とも思ったのだが―う~んあんまりおもしろくなかっ…(略)☆★☆★☆★☆ネタバレあり★☆★☆★☆★まず冒頭、これは原作通りなのだが原作では、「ああ、これから”世界”が始まる」というワクワク感とか、新鮮さとか、少しばかりの恐怖感とか…まあ、ゾクゾクする気持ちだった。ポジティブな意味で。映画は…何ちゅーか…狭い世界を古臭い感覚で描いている…という印象を受けた>スミマセンスミマセン昭和か!?とツッコミを入れた後でいや、原作はまさしく昭和の作品なのだから映画も昭和を舞台にして、ワザとレトロな雰囲気を出しているのだろう―ちょっと俗っぽいのも手塚作品は結構そうした人間の綺麗とは言えない面を描くのが上手いからワザとそうした雰囲気を醸し出しているのだろう―と、意識しながら観ていった。でも、後の方で、ノートPCで原稿を書くシーン等があったので舞台は現代なのかな?と、ちょっと混乱(笑)所々でジャズが流れるのだが昭和の話だったら、ここはカッコイイと感じるべきところ。意識高い系というか。現代だったら、カッコ付け過ぎで、却ってダサい気がする>スマソただ、俗っぽいといってもやたらとあるヌードやラブシーンには下品さも、猥雑さはない。そこが、この映画の良いところだと思う。とはいえ、あのマネキンのシーンはイマイチだったな。本来なら、それこそ「官能的」なシーンになったかもしれないのに変に動かすから、却って陳腐な印象になってしまった。残念。そんな風に、原作のエピソードを散りばめてはいるものの纏まりがなく、登場人物達の心情が浮き上がってこなかった様な…個人的にムネーモシュネー(渡辺えり)が良い感じだった。あんなちょこっとしか登場しないなんて勿体ない。まあ、ここらへんから映画は原作から大きく乖離していく。当時の流行だったのか、原作はオカルト・モードになって行く。映画は現実に留まる。原作の幻想的な部分、現実を超越した内容を映画は幻想的に描くふりをして現実のラインは崩さない。良い風に解釈するなら映画は、表面的にはファンタジーの衣を纏わせて観客を惹きつけ実際には、あくまでも現実の世界でひとりの作家の宿命というか業を描きたかったのかも?ばるぼらは真のミューズなどではなく、唯の人間で前半に描かれた様に異常な性欲を持つ美倉が肉体的欲望だけでなく作家としてもばるぼらに対し異常な執着心を抱き、自らの身も心も極限に追い込んだ挙句ただ一心不乱に作品を書き続けるという狂気に近い作家の業を。だから「お腹空いた」という、ばるぼらの最後の言葉は彼女が唯の人間に過ぎないということを強調しているのかもね。でも、それが凄く鮮やかに浮かび上がってくるかというとそれほどでもない気がする>スマソそのため、ムネーモシュネーも、何よりも結婚式シーンもギャグみたいになっちゃっているし(笑)残念。2020年/日本、ドイツ、イギリス原作:手塚治虫監督/編集:手塚眞脚本:黒沢久子製作:古賀俊輔、姫田伸也、アダム・トレル美術統括:磯見俊裕美術:露木恵美子音楽:橋本一子撮影:クリストファー・ドイル、蔡高比出演:稲垣吾郎(美倉洋介)二階堂ふみ(ばるぼら)渡辺えり(ムネーモシュネー)受賞歴:ファンタ・フェスティバル最優秀作品賞(イタリア)LUSCAファンタスティック映画祭監督賞(プエルトリコ)第75回毎日映画コンクール美術賞(磯見俊裕、露木恵美子)☆トラックバックは何がなんだか…ひじゅに館へお願いします☆http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/3936-35b34196☆応援クリック、よろしくお願い致します☆ にほんブログ村 人気ブログランキングへ原作デンボク公式読本
2022.11.03
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原作は宮部みゆきの小説。映画・ドラマ・韓国ドラマ…とあるみたいだけど、今回は映画を観た。『前編・事件』『後編・裁判』…と、二作に分かれている。☆★☆★☆★☆★☆★ネタバレあり★☆★☆★☆★☆★☆ある雪の朝、城東第三中学校の裏庭で、藤野涼子と野田健一は死体を発見する。それはクラスメートの柏木卓也だった。自殺か他殺か…涼子達に他校の生徒神原和彦が加わって、生徒達による裁判が開かれ―なかなか味わいのある作品。ツッコミどころというか、ちょっと疑問に思うことはあったけどね。まず、主人公の藤野涼子が優等生タイプなのが良い。と言っても、変に上目線だったり、皆から少し逸れた位置にいたりするのではなくあくまでも王道というか、ニュートラルな感じ。イジメを見逃さない優しさもあれば、イジメを止めに入れない弱さも持ち合わせているある意味、どこにでもいる様な子だというところが。だから、彼女を中心に、他の生徒達は色んな方向に尖った個性の持ち主。教師や他の大人達もそう。そうして枝葉が伸びて絡んで世界を成している。優秀さとか、理知的な方向に尖っていたのは井上康夫。却ってマンガチックなキャラになっているけど>まあ全員がそう言えるけど私的には一番好感持てたキャラ(笑)優しさの方向に伸びていたのが浅井松子だったのかな。イジメから友人を救おうとしたり…それで結局、自分も酷い目に遭ったり卑屈になるのではなく音楽や食べることを、つまりは人生を楽しむ様にして明るさと強さを保っていた。涼子ができないことを自然にしていた。涼子が裁判をすることを思い付き、それに向かって行動できたのは松子の死がきっかけと言えるし裁判を行ったことで皆が達した心境や決意は、松子が既にしていたことに近い。突き詰めれば、涼子や皆が松子の域に達するための物語と言えるかも?そういう意味では、三宅樹里が裁判で松子を悪者にしようとしたのが象徴的。松子が可哀想でならなかったのだけど、物語の必然でもあったということだな。それでもやっぱり可哀想でならないけどね。松子役の富田望生さん、凄く見覚えがある…と思ったら朝ドラ『なつぞら』でヒロインの友達@良子を演じた人だ。あのドラマでも容姿を弄られていたけど今作でも容姿ゆえに余計に軽んじられていてこーいうルッキズムを当たり前のこととして描くのはもうやめようよ!と思う。まあ、かく言う私もイケメン好きなのは否めないのだが>ぉ朝ドラ繋がりで言うと、涼子役の藤野涼子さんも朝ドラ『ひよっ子』でヒロイン友達@豊子を演じていた人。あちらも良い感じだった。映画に戻ると>ぉ真相に向けて緊張感を持って話がどんどん進んで行く…ってのを期待したけどそれほどでもなかった>スマソまあ、所々で頭を下げて謝罪したり感謝したりするところは好きだけど。色んな出来事が錯綜して…ってのは、確かにそうなんだけど肝心の柏木卓也の死とは関係のない事件があちこちで起きていたわけで…否定するわけでは決してないんだけど全てが何かしらで真相と絡みあっていて、知れば知るほど複雑化していく…って方が好みではあったな>単なる好みですが各人の家庭環境が描かれたのは良かったけど、ただ描かれただけって感じでその影響の程をもっと色濃く見せてほしかったと思う。樹理の母親の天然な毒っぷりは良かったけどね。最後の最後の証言は、一歩間違えば拍子抜けで終わっていたと思う。いや、あれでも拍子抜けにしか感じられない観客もいたんじゃないかなあ…私的にはギリギリ納得できたし、そこが物語全体の肝なんだとも思うけれども逆に、肝にしましょう!的な意図というか、それありき!の物語でした的な自然な物語にならず作為が目立ってしまった気がしなくもなくも…うがった見方をすると―学校、雪、転落死、自殺かそれとも…と来ると『トーマの心臓』(萩尾望都)を思い出させるんだけどもしかして、本当にあれがモチーフになっているのか?という疑惑が湧く。『トーマ』は少女マンガとは思えない様なまさに聖書に出てくる神と悪魔の論争がテーマになっていて全体的に繊細で美しい物語だった。だからトーマは、愛する人に自分の命を捧げた。『ソロモン』は>聖書中の人物の名前をタイトルにしているのも鍵?正反対に、利己的な人物ばかりが登場する。だから柏木は、勝手に人を試し、その結果に落胆し、利己的に死んだ。裁判は伝説となり、この学校からイジメはなくなったと締めていて一見、綺麗な終わり方の様ではあるけど素直に感動できなかったな>スマソそれでも全体的には面白かった。★☆★☆★☆★☆★☆☆★☆★☆★☆★☆★原作:宮部みゆき監督:成島出脚本:真辺克彦音楽:安川午朗主題歌:U2『With or Without You』エンディングテーマ(前編):『ADAGIO PER ARCHI E ORGANO IN SOL MINORE』出演:藤野涼子(藤野涼子)板垣瑞生(神原和彦)石井杏奈(三宅樹理)清水尋也(大出俊次)富田望生(浅井松子)前田航基(野田健一)望月歩(柏木卓也)西村成忠(井上康夫)小日向文世(校長)松重豊(北尾)黒木華(森内)尾野真千子(神原涼子)☆トラックバックは何がなんだか…ひじゅに館へお願いします☆http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/3892-577a39ad☆応援クリック、よろしくお願い致します☆ にほんブログ村 人気ブログランキングへコンプリートBOX(ブルーレイ)小説全6巻(中古)トーマの心臓(中古)
2021.12.02
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つまらなくはなかったんだけど…ツッコミどころ満載というか…でも、清水富美加は良かった。☆★☆★☆★☆★☆★ネタバレあり★☆★☆★☆★☆★☆「思春期特有の思い込みの激しさったら」by小百合ミッション系お嬢様学校を舞台に「太陽」と呼ばれるほどの美とカリスマ性溢れる女生徒白石いつみの死をテーマに文学サークルのメンバーがそれぞれ小説を書き朗読する。いつみは自殺なのか他殺なのか…その真相は小説の中に?…という様なお話。「太陽」のいつみに対し「月」と呼ばれる、彼女の親友@小百合を司会者に貧乏で密かにバイトをしている美礼。お菓子作りが趣味のあかね。ブルガリアからの留学生ディアナ作家デビューした志夜の四人がサロンに呼ばれ、まずは闇鍋を楽しむ。…ってさ「ごきげんよう」なんちゅーてるセレブなお嬢様が闇鍋!?まあ、後の展開に関わってくるからだろうけど別にシチューか何かでも話は通じるしおどろおどろしく描き過ぎで、ある意味ネタバレ(笑)皆の小説が、それぞれ別の人物を犯人として示唆しているところが最初は面白く感じたんだけど最後はオカルト話になっていて、ちょっと不自然(^^;)そもそも全て作り話だから…というのを強調してるのかな?あまり効果的には思えないんだけど…寧ろ、どれが本当なんだろうと観客を惑わせる方が楽しいんじゃ…最後は、小百合によって、いつみ自身が書いたという小説が読まれ真相が語られる。それぞれが書いたものに出て来た、ちょっとした場面が実はこうだったんだ…と種明かしするかの様に所々に登場する。本来なら、ここは、ミステリーの醍醐味になるんだろうけど逆にアザトイ印象>スマソそれに、いつみの死のトリックが謎過ぎる(笑)それとも、これは、映画だからハッキリした映像で示されたので矛盾が目についちゃうだけで原作では、いわゆる叙述トリックってヤツだったのかな?原作は読んでないので知らんけど>ぉ小百合が読んだものも、語ったことも全てが作り話で、真相は闇の中…というのなら面白かったかも?でも、あのラストシーンからすると“まんま”なんだろうなあ…それと…これは言ったら失礼だとは思うんだけれども…幾ら言葉で説明しても、いつみに皆を魅了する様な美もカリスマ性も感じられないのが困りもの>スマソ玉城ティナが登場した時点で完敗じゃん(酷)マンガに出て来る様な、浮世離れした絶世の美女なら実は教師と関係を持っていた…という裏の顔が暴かれたらそれこそ驚愕するかもしれないけど映画のいつみは、寧ろその方が合ってるというか…つーか教師と生徒の恋愛がご法度なら千葉雄大の様な若いイケメンを採用するんじゃないって話で>ぇいつみの父親も、あれほど強固に反対するなら留学の引率は危険性のない人選をしろよって感じで>ぉいつみの本当の顔は、こんなものではなく狡猾で冷酷な悪女ってことなんだけどそこも、あまりしっくり来なかったな。そんなに頭良さそうにも見えなかったし>こらこら皆の弱みを握るにしても>それを簡単に突き止められるのは凄いけど(笑)ただ自分に侍らせておくだけでは、ああして裏切られるのも当たり前な気が…簡単に写真に撮られちゃうのも自分が緩いからで…自業自得でしょって感じで。で、最後は、先生と駆け落ちして庶民的な生活に幸福を見出すわけで小百合は彼女が堕落したとショックを受けたけどいやいや「太陽」も悪女も周囲が作り上げた幻影できっと、いつみは元々そんな平凡な女なんだよ…と思う。だからこそのキャスティング?それでもやはり、最初は幻影が幻影出ない様に見せるべきじゃ…それにしても清水富美加は良かったな。ルックス的には、いつみよりさらに地味で庶民的なんだけど一応、彼女は「月」なわけだしお嬢様言葉は一番板に付いていたな。もっとも、志夜が悪態をついたり、美礼が性的なバイトをしていたりとお嬢様という存在自体が嘘っぱちってことなのかもね。清水富美加は皆とは逆に中身がセレブで上品でいかがわしくて悪女で…と本当のお嬢様を体現していた…と言えるかな?『暗黒女子』2017年/日本原作:秋吉理香子監督:耶雲哉治脚本:岡田麿里音楽:山下宏明主題歌 : Charisma.com『#hashdark』出演:清水富美加(澄川小百合)飯豊まりえ(白石いつみ)清野菜名(高岡志夜)平祐奈(二谷美礼)玉城ティナ(ディアナ・デチェヴァ)小島梨里杏(小南あかね)升毅(いつみの父親・学院経営者)千葉雄大(北条先生)☆トラックバックは何がなんだか…ひじゅに館へお願いします☆http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/3797-bf3ac196☆応援クリック、よろしくお願い致します☆ にほんブログ村 人気ブログランキングへ ブルーレイスズラン原作
2020.12.29
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以前、宇多丸さんが玉木宏さんのことを「手塚顔だ」と言っていたのでそれを確認したくて観た(笑)その割には今頃…だけどね。☆★☆★☆ネタバレあり★☆★☆★冒頭で、沖之真船島での出来事が描かれる。そこから全てが始まるわけだから、そこでの残虐な様子を先に持ってくるのは観客に印象付けるという意味で良いのかな…と思って観ていたんだけど主人公@結城&賀来である子供達の描かれ方が違う…違い過ぎる。ここで既に嫌な予感がした(笑)次いで、タイを舞台にした誘拐事件。それなりに面白くは観たのだけどよくある展開だったし、スピード感とか迫力はというと…う~ん…という感じ。つーか、これって『MW-ムウ-』なの?石橋凌さん主演の熱血刑事ドラマ2時間SPってのなら納得するけど>ぉキャッチコピーは「世界を変えるのは、破壊か、祈りか」う~ん…そんなに「祈り」は強調されていなかった気がするのだけど…賀来が神父だというだけで。しかも、その設定にあまり必然性はない様な>スマソ原作では主人公の結城と賀来は同性愛の関係にあるけれどそれが、この映画ではまるっと省略されている。演じる2人は演じる気満々だったのにスポンサーが反対してダメになったとか何とか…まあ、ここは事前に聞いていたので、そこは割り切って観たのだけどね。でも、それにより2人の関係が弱まって色んな設定に必然性がなくなっているのは事実。恋愛感情が絡むからこそ離れるに離れられない…という理屈を超えた関係になるのにね。映画では賀来が死んだかと思われた時「玩具をなくした」という様なことを結城が呟くのだけど(呟く玉木宏さんは素敵なのだけど)ちゅーことは、結城にとっては賀来は大して重要な存在ではなかったことになってしまう。ここは、原作における谷口澄子と重ねているのだろう。でも、賀来と澄子じゃ結城の中の立ち位置が全然違うじゃん。そもそも、賀来への思いがあるから澄子をあんな風に扱ったわけで。賀来の存在、賀来への思い結城の中に残る唯一の人間的部分だったのでそこを省いてしまったことで、この映画の出来は決まってしまった様なもの。つーかさこれは、あらゆる悪徳を描いていてそれは結城だけのものではなく彼と対極にあるはずの賀来もまた罪を背負っている…ってところが面白いと思う。結城を変えたきっかけの一つだし聖職者となった現在も、淫行及び同性愛を行っている。同性愛を悪と言ってしまうとLGBT運動をしている人達に叱られるだろうけど聖書はハッキリと禁じているので、そこに賀来が神父という設定が生きる。そこのところも、映画は台無しだよなあ…何より、この悪徳というものが最初は誘拐とかレイプとか殺人とか…いわば個人的なものだったのが大きくなるにつれて政治的なものになっていく。悪が育つと政治になる。その大きさ、底の深さ、与える影響、背後にあるもの…あらゆる面で。そこが凄いと思う。初めて読んだ時手塚治虫って、本当に人間とか世界とかの本質を分かっているなあ!と感銘を受けた。この映画は、そこを卑小なものとしてしまったと思う。残酷なシーンが多いのでRG12指定を受けたそうだけど原作はもっと残酷ですから。まあ、要はイマイチってことです(笑)設定が弱いとか、欠けているとかいうだけでなくお話そのものがナンダカナ…やはり石橋凌さん主演の熱血刑事ドラマ2時間SP…にしとけば良かったんじゃ?それでいけば玉木宏さんは十分にカッコ良かったし美しく色っぽくもあった。手塚顔か否かは賛否両論?(笑)山田孝之さんは、彼の持ち味からするとこの役はちょっと物足りなかったな。(原作通りなら、かなり見応えがあっただろうと思う)ま、言えることは手塚治虫、なめんなよ!ってことでせうか(笑)監督:岩本仁志原作:手塚治虫脚本:大石哲也、木村春夫音楽:池頼広主題歌:flumpool「MW 〜Dear Mr. & Ms. ピカレスク〜」(A-Sketch)劇中歌:SWANKY DANK「For You」(UNITED NOTES)出演:玉木宏(結城美智雄)山田孝之(賀来裕太郎)石橋凌(沢木和之)林泰文(橘誠司)石田ゆり子(牧野京子)山本裕典(溝畑智史)品川徹(望月靖男)山下リオ(渡辺美香)☆トラックバックは何がなんだか…ひじゅに館へお願いします☆http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/3728-5236ace1☆応援クリック、よろしくお願い致します☆ にほんブログ村 人気ブログランキングへ DVD原作文庫版> 全巻セット
2020.10.03
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現在放送中の朝ドラ『エール』で梅ちゃん@ヒロイン妹を演じている森七菜さん主演。え?主演は閻魔あい@玉城ティナさんだろうって?そうなんだけど実際、彼女の美しさだけで持っている様な映画なんだけど>ぉでも、中心となり物語を動かしているのは森さん。玉城さんが、神秘的とも言える美しさでオーラもバッチリ!なのに対し森さんは、ちょっと地味で普通の女の子感を出しているのが良い。可愛さは普通以上なんだけどさ。もう随分前だけど、アニメ版『地獄少女』はよく観ていた。リアルタイムではなく、ネットに挙がってたものだけど。シーズン2まで観たと思う。シーズン3は挫折…何故かというとね、「1」「2」は『必殺仕置き人』地獄バージョンって感じで(笑)本当に悪い奴が最後に地獄に連れ去られるからスカッとした。逆恨みや何やらで善人なのに連れ去られるというバッドエンドの回もあったけど稀にだったから、彩り程度に思っていた。でも「3」は、バッドエンドの連続…途中から元々の流れに戻った可能性もあるけど>知らんけどそれまで我慢できず視聴をやめてしまった。そういう土台の上での映画版視聴。まあ、基本的には『仕事人』仕様。ただ、森さん演じる美保は、恨みを晴らす…というのではなく友達を救う…という動機で閻魔あい達と関わることになる。この友達というのが、ひじゅに的にはそれほど魅力的にも美保のためになると様にも見えずちょっとなあ…と思えて仕方なかった>スマソ友達が学校で授業中の美保を連れ出しに来るシーンがあるんだけどそれを止めようとする教師をビンタしたりとか…はあ?って感じ。その教師が前々から意地悪だったと描かれているならともかく。そそそそれとも、ひじゅにが観たのはそこがカットされていた?調子に乗った美保も、クラスメートの1人をビンタする。前々から、ちょっと嫌味ったらしいことを言ってくる子ではあったけどいじめって程でもなかったし、ちょっと微妙…まあ、学校という、ある意味縛り付けて来る“日常”から救い出し“自由”の世界へと導いてくれる人が現れたら―というのは、まさに中二病というか、学生が夢見がちなことかもしれない。その“自由”さに、美保はすっかり魅せられてしまった…ってことなのかもしれない。それでも、この設定は、ちょっと説得力が弱い様に感じてしまった>スマソ×2友達の方はまた別の“自由”に憧れ、そこに突っ走ってしまい失敗したのでまあ、似た者同士とは言えるかな。閻魔あいは実に美しくて、文句なし>もう何度も言っちゃう(笑)アニメのあいは小柄な少女で、玉城ティナさんは長身の大人なんだけど美しさと、この世離れした雰囲気で、違和感は全くない。ハッキリ言って、話はあまり面白くないのでね(^^;)ひたすら彼女を見つめる時間だった。演技面では、波岡一喜さんが柱になっているという感じ。一番の悪役は変な信仰を持っていて、それが動機になっているんだけどよくあるネタだし、ちょっと逃げだとも思う。もっと、人間ならではのドロドロを描いた方が面白いんじゃないかなあ…ただね、ひじゅにが観たのは中国のサイトに挙げられたものだったからライブ会場のシーンでは音声が消されてしまっている。音楽で人々を魅了している設定なのに、どんな曲なのか全く分からない。最初は、想像させるためにワザと消音にしているのかと思ったけどオリジナルはちゃんと流れているらしい。それを聞けていたら、もっと印象が変わったかも?良い方にか悪い方にかは分からないけど(笑)骨女、一目連、輪入道という、あいの仲間(手下?)達が大して出番もなく存在感がなかったのが悲しかった。アニメでは、一目連が好きだったのにな。そそそそれとも、これもひじゅにが観たバージョンからはカットされていただけ?原案:わたなべひろし原作:地獄少女プロジェクト監督/脚本:白石晃士音楽:富貴晴美出演:玉城ティナ(閻魔あい)橋本マナミ(骨女)楽駆(一目連)麿赤児(輪入道)森七菜(市川美保)仁村紗和(南條遥)大場美奈@SKE48(御厨早苗)波岡一喜(工藤仁)藤田富(魔鬼)森優作(長岡拓郎)☆トラックバックは何がなんだか…ひじゅに館へお願いします☆http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/3713-1de6f153☆応援クリック、よろしくお願い致します☆ にほんブログ村 人気ブログランキングへ 地獄少女(ブルーレイ)森七菜玉城ティナ
2020.09.19
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いじめに加担していた主人公が、いじめられっ子に復讐され自分がいじめられることになるも、策略を巡らし応酬…と、悪意の連鎖という趣の物語。☆★☆★☆★☆ネタバレあり★☆★☆★☆★厳密にいうと、主人公はいじめに手を出していたわけではない。直接には手を出さないけれど、いじめっ子に命じられるまま見張り役には就いていた。ターゲットが自分に移るのが怖いから。いじめられっ子はいじめられても仕方のない子だと見下してもいたから。それ以外では、いじめっ子は良い友達だから…良い友達に見えたから。つまりは、これっていじめ(に限らず、犯罪全般)は加害者が悪いのは言うまでもないけれど見て見ぬふりをする傍観者達にも罪はある―というのを訴えているのだと思う。「思う」というのは、あまりそこのところが鮮やかに描けていない感じがするから(笑)そうした人達を擁護するつもりはないけれど止めに入るというのは難しいよね。一概に責められるものでもない様な気もする。とはいえ、この主人公の舞は目の前で行われているのはかなり酷い行為であるにも関わらずのど元過ぎれば「大したことなかった」と言っちゃうくらい麻痺しているし転校先で友達を見つけるのにも口先三寸って感じで(笑)心の中では相手を見下している。ぼっちは嫌だから適当につるむ相手が欲しいだけ。だから、あまり好感は持てない。演じているのが足立梨花だから可愛いなと思うだけ(笑)プラス芯が強そうにも見えるから彼女へのイジメっ始まったが時、採取的には跳ね返してスカッとする終わり方になることを期待した。ちょっと違った。まあ、彼女は直接いじめ行為をしなかっただけで根性はあまりよろしくない感じだから100%同情することはできないしかといって、元いじめられっ子@小田切も、ぶりっ子して皆を動かしているだけだし舞と2人だけの時は口汚く罵ったり馬鹿笑いしてみせたりしてあまり良い印象は受けないから擁護はできない。勿論、傍観者達も、心ではいじめっ子を応援している感じでナンダカナ…だし。無関心を貫いている人もいたけど何か偽善者っぽい。一人だけ、この事態は良くないことだと認識し何とかしなければと焦りながら恐怖で動けない…という人がいて実際には、こういうタイプが多いんじゃないかな?でも、彼女は正義感を発揮する方向に行くかと思いきや逆の行為に走ってしまう。悪い意味で傍観者でなくなってしまう。最後は「死ね!」で終わるんだけどそれで皆が死を江良だかどうかは分からない。そうすると舞も死ななければならなくなるんだけどそれもハッキリとは描かれていない。ちょっと匂わせてはいる…と言えなくもないけど。舞が失禁して濡れた下着を皆の前でスルスルッと脱いで投げつけたところはカッコイイと思ってしまった(笑)2017年/日本監督/編集:山岸聖太脚本:松井香奈原作:澄川ボルボックス 音楽:吉川清之、岸田勇気主題歌:Lily's Blow(滝沢菜々)「NAI NAI NAI」出演足立梨花(葛西舞)江野沢愛美(小田切詩乃)加弥乃(藤塚優里亜)岡田結実(名取静)藤田富(黒木唯)小南光司(当麻篤史)☆トラックバックは何がなんだか…ひじゅに館へお願いします☆http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/3710-6be5b5b6☆応援クリック、よろしくお願い致します☆ にほんブログ村 人気ブログランキングへ DVD原作主題歌>(初回限定盤 CD+DVD)
2020.09.16
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ある日、YouTubeを開いたら「お勧め動画」の中に、2ちゃんねる創始者である某氏が『カメラを止めるな』の感想を述べている動画があった。(一年くらい前の動画だけどね)ちなみに私は、この映画はとても面白いし、傑作だなと思っている。先に評判は聞いていたんだけどさすがに評判になるだけあるな、と(笑)最初は何かチープな映像が出て来たぞ、と思ったらそれは低予算映画の撮影中。そしたら、現実にゾンビが出現するというまあ、よくあるっちゃーよくある展開。でも、サイコパスっぽい監督のキャラは面白いしヒロインの動きも良い>この手の登場人物にありがちなイライラ感がないで、スピード感があってユーモアがあってオチまで綺麗に纏まっている。…と思ったらそれこそが劇中劇で、その後は、裏話となる。よりユーモラスで面白いし、父娘の物語にもなっているし後味は爽やか。そんな風に好印象しかない作品に関し、その某氏は映画全体は「面白い」と言っていたし主演(監督役)の濱津隆之さんの演技力を褒めてもいて「ウンウン」と頷く内容だったのだが女性陣に関して「美人がいない」と断定しそこに低予算映画らしさがある…という様なことを語っていた。いや、最初はね「ウンウン」と頷いてしまったのよ(笑)ヒロインのアップを最初に観た時期待していたほど可愛くない…と思っちゃったもんで>スミマセンスミマセンでもって、それが低予算の象徴だ、みたいな説にも「なるほどね」って感じで(笑)でも、美人か否かなんて観ているうちに全く気にならなくなったよなと思い直した。そもそも、美貌を求められる役柄ではない。アイドルという設定だから、逆に美し過ぎない方がリアル。目が覚める様な美女って程じゃないけど、ブスってわけじゃないしスタイルが良いから全体的には美しく、寧ろ絶妙のルックスと言える。演技も良いし感じも良い。お尻ばかりを狙った映し方の方が、よっぽど気になった(笑)それでも、いやらしさは感じなかった。まあ、低予算映画だ…ってことを言いたいのだろうけどそれは最初から分かっている。寧ろ、それを売りにしている。劇中劇も低予算という設定。つまり低予算映画ってのを前面に押し出した映画なのだから「大学の映研みたいな雰囲気」と断定してもだから何?としか(笑)だって、まさにその通りでそれは誰の目にも分かる様に作られているのだからワザワザそれを強く語ったり出演者の美醜をどうこう語ったりしても虚しいというか…痛いんじゃね?と思ってしまいました>スミマセンスミマセン!でもね“物凄く頭が良い”と評判の某氏なので、そんなことは100も承知で褒めてばかりでは難なので、ちょこっとだけ毒を吐いてみました…とかついでに、物事を見極める、ちょっとしたコツも伝授しますぜ…ってことなのかもね(笑)だから、某氏をディスっているわけではないですよ~尊敬してます!>それは嘘監督/脚本:上田慎一郎原作:和田亮一、上田慎一郎音楽:鈴木伸広&伊藤翔磨、永井カイル主題歌:謙遜ラヴァーズfeat.山本真由美『Keep Rolling』出演:濱津隆之(監督)真魚(娘)しゅはまはるみ(妻)秋山ゆずき(主演女優)長屋和彰(男優)大沢真一郎(ラインプロデューサー)竹原芳子(TVプロデューサー)☆トラックバックは何がなんだか…ひじゅに館へお願いします☆http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/3675-322e477c☆応援クリック、よろしくお願い致します☆ にほんブログ村 人気ブログランキングへ ブルーレイアツアツファンブック低予算の超・映画制作術 『カメラを止めるな!』はこうして撮られた
2020.08.16
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宇多丸さんが酷評した映画の中でも上位に入るんじゃないかと思われる『レンタネコ』を観ました。宇多丸評→ここ怖いもの見たさというわけではなくて(笑)もしかしたら予想外に気に入るんじゃないか…という気もしたしまあ、なるべくフラットな気持ちで臨んだつもりです。で…まあ…最初の内は何度も睡魔に襲われてしまったんですが(^^;)でも、幾つか心に残った部分もありました。ツッコミどころは宇多丸さんが余すところなく語ってくれたので(笑)その良かったところだけ書いてみます。解説によると―「大の猫好きで知られる『かもめ食堂』や『トイレット』の荻上直子が監督を務め猫を通して人と人のきずなを描く心温まる人間ドラマ。寂しい心を抱える人々に猫を貸し出して回る不思議な女性と猫たちが遭遇するそれぞれの事情を優しく見つめる」ということで非常にノンビリした、かなり浮世離れした物語です。ある種の少女マンガに似た世界だと思います。ちゅーても最近は読んでないので、昔のイメージですが。だから、ここは、かなり好みが別れるところだと思います。私的にはその時によって結構好きだったり凄く嫌だと思ったり両極端(笑)主演の市川実日子さんは、ひょろっと細くて良い意味で色気とか肉的な感じがなくて庭仕事をしたり、しゃがんでアイス(ガリガリくん)を食べたり何でもない日常の姿が、何だかとても良い感じです。生活感が全くない様な、一回り巡ってやはりある様な…って感じ?お話は4つに分かれていてそれぞれ大きな起伏はなくアッサリ終わります。ツッコミどころは沢山あるのだけどこのシンプルさからすると観る人の脳内補完というよりも、その人ならではの思い入れをたっぷり盛り込んで自分だけの物語に仕上げて楽しむ様に意図的に作っているのかな?…という気がします。私的には「えっ、これで終わり!?」と、拍子抜けしちゃいましたけど>スマソでも、第4話は悪くなかったかな。田中圭さんが良い雰囲気を出していたし過去の出来事が映像として出てきたしビールという小道具も効いていたと思います。アッサリ終わっちゃうのは同じなんですが(^^;)「結婚したい」と何度も呟く主人公ですがお話を重ねるごとに、ちょっとした教訓を得ていき最後の第4話で、その相手と見なせそうな人が登場するのに彼には猫を貸せないまま終わります。ここはちょっと切ないかも。「心の穴ぼこを埋める」ために猫のレンタル業を始めた彼女ですが沢山の猫を飼っていて、何匹も見送ってもきた彼女は誰よりも「心の穴ぼこ」が大きく深いのでしょう。…ということでかなり好意的に解釈している私ですがこれも宇多丸さんが思いっきりツッコミまくってくれたおかげです。それで怒りが収まったので良い部分に目をやる余裕ができたってことかと(笑)キャラとしては、小林克也さんが一番かな。最後に何か(何高分からなかった…芋?)を主人公に渡すところが一番心に来ました。全体で一番良かったのはエンドロールの猫のイラスト(くるねこ大和)です。これは可愛い!この可愛さを生かした本編だったらきっと良作だったでせう。そもそも本編は肝心の猫が小道具として端っこに映っているだけ―って印象ですから(^^;)2011年/日本 監督・脚本:荻上直子出演:市川実日子(サヨコ)草村礼子(吉岡)、光石研(吉田)、山田真歩(吉川)、田中圭(吉沢)小林克也(お隣さん)☆トラックバックは何がなんだか…ひじゅに館へお願いします☆http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/2846-6c8bc397☆応援クリック、よろしくお願い致します☆ にほんブログ村 人気ブログランキングへ blogramランキング参加中!ブルーレイDVDくるねこ大和
2018.03.11
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観てしばらく経つのだけれど、心のどこかに引っ掛かって取れないので感想を書くことで消化できればと思います。かなり壮絶な殺人シーンが複数あるので、決してお勧めはできません。でもラストシーンに全て持ってかれるので、あまり気にならないとも言えます。 ↑個人的意見*「ヒメアノール」=ヒメトカゲ体調10cm程で猛禽類の餌にもなる小型爬虫類つまり「ヒメアノール」=強者の餌となる弱者☆★☆★☆ネタバレあり★☆★☆★原作は未読なのですが聞くところによるとテーマが変えられているそうなので別物として楽しむのが正解みたいです。「お母さ~ん、麦茶2つ持ってきて」高校の同級生だった森田と岡田という2人の青年が登場します。森田を主人公とした連続殺人事件と岡田を主人公としたラブコメとが交互に描かれます。原作では最後まで、この2つの世界は交わらないのだそうです。森田の殺人の動機は人を殺すことで性的快楽を得る…という持って生まれた特質によるものだそうなのでそう生まれついてしまった者と、幸いにもそうではない者との人生を対比的に描いているのでしょうか。勿論、「強者」と、その餌となる「弱者」を示してもいるのでしょう。映画の方は2つの世界は完全に一つになります。高校時代に酷いイジメに遭ったことが土台となっているので被害者になってしまった者と、幸いにして免れられた者との対比であると同時に実は岡田もそのイジメに加担してしまったことが判明するためラストでは2人の対峙が必然となってくるのです。「強者」と「弱者」は入れ替わります。最初は岡田ワールドから始まります。彼は20代半ばくらいのフリーターで、現在は清掃員のバイトをしていて友達も恋人も趣味もこれといった夢や目標もなく、虚しい日々を送っていましたがひょんなことで知り合った女の子@ユカから告白され、付き合うことになります。冴えない主人公を可愛い女の子が積極的にアタックしてくる、というまさにラブコメ!という展開です(笑)ネット用語で言うなら、喪男からリア充へと一気に昇格です。そして、そこまで進んだところで、ようやくタイトルが出て森田の視点へとイキナリ変化して、画面全体のトーンが一気に暗く変化します。ここがまず素晴らしいです。岡田ワールドも明るいところばかりではなくてユカを先に好きになった清掃会社の先輩@安藤が癖のある人物で笑っちゃうんだけれども、ちょっと不気味なムードを醸し出しています。森田もユカのストーカーだったことから岡田ワールドに関わることになるのでキャラ的には、この安藤と森田が対比されているのだと思います。安藤は始めは岡田の名前もウロ覚えだったのにユカのことで「親友だよね」と岡田に頼りユカが岡田の方を選んだことを知り「絶交」を言い渡し森田に重傷を負わされた後「俺達、親友だよね」と岡田を許すのです。森田の方は高校時代のイジメっ子のリーダーを殺し共犯者の和草を恐喝することで今迄暮らしてきた様子です。反逆しようとっした和草&婚約者を殺したことがきっかけとなり連続殺人が始まります。恨みつらみではなく、寧ろ全く感情のないまま…ってのが怖いし却ってリアルに感じられたりもします。イジメっ子の遺体の前で自慰行為をするシーンがありますが原作の様に殺人に性的興奮を得たからというよりも女生徒達の前で自慰行為をする様に強いられた経験から来ているもので性的快楽とは、あまり関係ないんじゃないかなあ…という気がします。あのイジメっ子には、あの行為で締めくくるのがふさわしいっていうか。まあ、殺人だけでなくレイプも伴いますし和草達を殺すシーンでは岡田&ユカのラブシーンと重ねて描いていたので少しは関係しているのかなあ。ともかくも、森田の方もまた「友達」が深く関係しているところが安藤と対になっていると思います。反面、彼に対し罪悪感を抱いていた岡田のかつての行為のことは森田は全く忘れていたかの様な態度を示すんですよね。でも、忘れたわけないと思うんです。寧ろ、一番ショックだったことかもしれません。ショック過ぎて、その時の記憶を失ったってこともあるかも?本音を隠すこと、さっき口にしたばかりの言葉を「言ってない」と誤魔化すのが彼の生きる手段だったらしいことが最初の方で示されていましたのでそれが伏線だったとも考えられます。ラストは、岡田と一緒だったからこそ、ああなったのでしょう。犬のことも上記の台詞もそれが示す記憶障害も。安藤の「俺達、親友だよね」に繋がっていると思います。出演者は皆、素敵です。ムロツヨシが上手い。勿論、濱田岳も。森田を演じきった森田剛は最高に素晴らしいです。殺人シーンにしても、動きも良いし迫力もあるし何もない空洞の様な暗い目をしているところが何とも言えません。ラストは泣けます。物凄く切ないです。2016年/日本監督/脚本:吉田恵輔原作:古谷実出演:森田剛(森田)濱田岳(岡田)ムロツヨシ(安藤)佐津川愛実(ユカ)駒木根隆介(和草)山田真歩(久美子)大竹まこと(清掃会社社長)☆トラックバックは何がなんだか…ひじゅに館へお願いします☆http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/2460-1c685c4a☆応援クリック、よろしくお願い致します☆ にほんブログ村 人気ブログランキングへ blogramランキング参加中!ブルーレイ>豪華版原作>全巻セットDVD>豪華版
2017.02.12
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「生まれる前に死んだんでしょ、いなかったのと同じじゃん」現実に起きた事件にインスパイアされて作ったということで話題になった作品。男子中学生だったのを女子中学生に変えたことでブーイングもあったらしいけど私的には女の子になったことで余計に恐くて観るのが躊躇われた。現実の事件では、先生に厳しく叱責されたり席替えの際に障害のある生徒や不登校気味の生徒に配慮を示したこと等に不満を持ったことがきっかけだったらしい。だから男子のままだったら、そうした動機というか彼らが抱える不満やその背景に重きが置かれた話になっていたかも?でも、女子にしたことで「サワコ、セックスしたんだよ、キモチワルクない?」という思春期特有の潔癖さ、同じ女性性に生まれ自分も妊娠できる身体へと変化しつつあることへの戸惑い等が動機になっているということで妊娠、流産、命…というものが、より際立ったと思う。時間も短いし>約一時間登場人物達の背景はほとんど描かれていないし>先生の夫さえも出てこない出来るだけ余分なものを削ぎ落として、この根源的な問題に焦点を絞っている。だけど、その分私もまた女であるからかもしれないけど先生自身をどうこうではなく、そのお腹の赤ちゃんを狙うという点に嫌になるほどドロドロなもの…どうしようもなくキモチワルイモノが感じられて堪らなく恐いなあ…と思ってたんだけど実際に観てみたら、非常に自然にすんなりと世界に入っていけた。あの年代の女の子ならではの色気というのか瑞々しさというのか何だかとても心地良さを感じた>変?動きが良いのだ。サッと柵を乗り越えたり、階段をスタスタと昇っていったり机の上を渡ったり、カートを放り出したり指輪を盗むのにワッと固まって走り抜けたり…同時にもっさり感もあるし「ガキンチョ」って言葉も浮かぶしダサいのだ(笑)何か、そういうところに妙に惹かれてあっという間に観終わったって感じ。薄暗く陰湿なホラーかと思っていたら瑞々しい青春物語だった…って感じ。ただ、まあサワコ先生が非常に強い人だしメンバーの一人の母親が絵に描いた様なモンスターペアレントだったり結局のところ問題児(?)は一人だけだったりクライマックスはアクション・シーンだったり…と、ちょっと極端かなあと思わないでもなかったけどね(^^;)でも、一人を除くメンバー達が安易に笑いながら参加したり簡単に離脱したり…というところは、ある意味リアルかも。しかも、憧れの男性教師の方になびいちゃったりとかね(笑)性を嫌悪してたかと思うと異性に惹かれたりとか何かとっても「らしい」って気がする。で、最後に一人だけ(強制されてのことだけど)協力したメンバーをその“問題児”@ミヅキが排除しようとしたのは彼女がチクったのだと悟ったからかもしれないし彼女の母親から罵倒されたせいかもしれないけどそれだけでなく母親に過剰に愛情をかけられている彼女を疎ましく思ったからじゃないかと思った。グループの母親達が学校に集まった時、ミヅキの母親だけが来ていなかった。ミヅキに関しては、これだけしかハッキリしたことは語られていない。母娘の関係が希薄なのだろうか…と察せられる程度。でも、母親の存在が自分の中で薄いなら生まれる前に死ぬ=いなかったと同じ という発想になるのは分かる気がする。胎児を殺すというのは、女性にとっては母親から生まれてきた自分と、やがて母親になるであろう自分の両方を否定することになるんじゃないかと思うんだけど>ある意味ミヅキは自分が母親から生まれたことを本当に否定したかったのかもしれないし自分が母親になる可能性のある生き物だということを堪らなく嫌悪してたのかもしれない。思春期の潔癖さや気持ちの不安定さに加えて言葉に出せない諸々があったから彼女は一人モンスター化してしまったのかも?深読みかもしれないけど実際のところミヅキ一人を残し、バトルに至るところは物語としては盛り上がるけど、やっぱモンスター化になってしまったと思うのでこのくらいの背景を考えないと、ちょっとイマイチな気がしなくもない。それと、サワコ先生がミヅキを庇ったのは「教師である前に女性」と言っていた先生が逆に究極の瞬間には「教師」になったということで非常に感動的なんだけどそこまで出来るものかな…製作者が女性だったら同じ様に描いたかな…という疑問も少しばかり残った。でも、最初の話に戻るけど妊娠、流産、命…という問題を前面に出した場合やはり、こういう展開になるべきだとも思う。水着の下から初潮の血が流れ出ていたミヅキと流産の血で真っ赤に染まった先生のお尻が鮮明な対照であり対称であったと思う。ラストでミヅキは理解したってことだよね。女性の方がドロドロしているけど女性であるからこそ言葉を超えて理解できる…と信じたい。そこは男性の方が厄介かもね(^^;)『Let’s Make The Teacher Have A Miscarriage Club』 2011年/日本監督・脚本・製作:内藤瑛亮出演:宮田亜紀(サワコ先生)、小林香織(ミヅキ)☆トラックバックは何がなんだか…ひじゅに館へお願いします☆http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/877-6708d28d☆クリックしてね♪(3つも多過ぎ?)☆ にほんブログ村 人気ブログランキングへ 人気BLOGRANK☆ドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてあります☆やっくんち↓ブルーレイ↓DVD
2013.01.02
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TVで観たのと原作は未読なのとで感想を書くには片手落ちってヤツかとは思うのですがそれなりに思うところはあったので書いてみます。爽やかな子という意味の爽子という名前を持ちながら人間関係が苦手で緊張のあまり暗い対応をしてしまうので「貞子」と渾名を付けられ敬遠されている女の子と、爽やかさの塊のような人気者の美少年との爽やか学園ラブストーリーです。ちょっと冴えない女の子を何故か美少年が一途に愛してくれる―というのは少女マンガの永遠のテーマですね(笑)まさに王道って感じですけど、噂によると原作はもうちょっと個性的な作りだとかいう話なのでそういう意味では原作ファンにはあまり嬉しい映画化ではないのかも?原作を知らないまま観ると、ベタだけど、それだけに受け入れやすい物語だし配役がイメージ通りか否かも気にしなくて良いのでそれなりに楽しめると思います。まずヒロインの多部ちゃんは長い黒髪がまんま貞子でも上目遣いが怖くても、やっぱり可愛いので敬遠されるどころか普通にモテるだろ!?という気もしますが、他の女の子達と並ぶと浮いてるっていうか、別ジャンルって感じで>ぇ“違い”度というのは存在だけでバッチリ出ていると思います。まあ実際、爽子はブスというわけではなく頭も良いし真面目な良い子なのですからね。ただ、胡桃ちゃんとの絡みでは幾ら何でもイマドキの子がそんなに鈍感なわけないだろっ!という気もしますが、まあ純情過ぎて鈍感なのはヒロインには付き物の資質なのであまり問わないでおきましょう(笑)三浦春馬は原作の風早と比べてどうかは分からないけど単体で見れば十分に少女マンガチックな美少年なので、もう存在しているだけで良い!許す!って感じです>ぇそんな彼が実に都合良く爽子を好きになるわけですが彼女の笑顔を、他の誰も見たことがなかった(見ようともしていなかった)時に一番最初に見た人物だった…というのが分かるので、それほど不自然ではないかも。それに、ゴミの分別や黒板拭き等の細かい仕事を黙々と自発的に行っている彼女を度々見つめている姿も映りますから。脇では蓮佛美沙子が良いですね。髪を染めてちょっと強がっている彼女が屋上に立っていたりすると個人的に好きなドラマ上位に入る『Q10(キュート)』を思い出します。―と、ここまで書くとまるで絶賛しているように見えますね(笑)でも、実は、それほど良い出来の作品とは思いませんでした>スミマセンスミマセン何つーかね…台詞が多過ぎ(^^;)物語も各人物の心情も説明し過ぎ(――;)「君に届け」というタイトルからして気持ちは表現しなければ相手には伝わらない…自己完結していてはいけない、心を届けるべき…というのがテーマらしいんですがそれを台詞にしちゃダメじゃん。つーか、全てが台詞で進行していくんです。ラジオ・ドラマか!?って感じです。原作がこの点どうかは知らないですけどマンガなら成り立つかな、とは思います。吹き出しも絵の一部ですから。勿論、吹き出しで人物や風景の絵が埋没していたらやり過ぎですけど。映画は、そこの基準がマンガよりも厳しいと思います。まあ、割と見かける台詞が極端に少ないドキュメンタリー風の映画も個人的にあまり好きではないので、入れ加減はセンスの問題なのでしょうね。物語的にも他者とのコミュニケーションに問題を抱えている爽子が風早達との出逢いで変わっていく様を描くのに最初から言葉で全て説明してしまっては説得力ないし感動も薄れてしまうと思います。もう少し、多部ちゃんを始めとする役者達を信頼しても良かったんじゃないかな。そうしたらきっと、もっと瑞々しく、もっと詩的な、もっと普遍で、もっと心に響く爽やかな作品になっていた気がするんだけどな…『君に届け』 2010年/日本原作:椎名軽穂監督:熊澤尚人出演:多部未華子(黒沼爽子)三浦春馬(風早翔太) 蓮佛美沙子(吉田千鶴)☆トラックバックは何がなんだか…ひじゅに館へお願いします☆http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/358-bce259cbクリックしてね♪(3つも多過ぎ?) にほんブログ村 映画ブログ 人気ブログランキングへ 人気BLOGRANK☆ドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてあります☆やっくんち 【送料無料】君に届け プレミアム・エディション 【初回生産限定】価格:4,032円(税込、送料別) 【送料無料】君に届け Vol.1価格:3,591円(税込、送料別) 【送料無料】君に届け(1)価格:410円(税込、送料別)
2011.10.31
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やればできんじゃん日本映画!!傑作だとか吾郎ちゃんが凄いとか伊勢谷さん出てるよ、とかオヤジ達の魅力がハンパないとか…色々と評判を聞いていたのだけど、今頃になってようやく観ました。いや、面白いです!吾郎ちゃん凄いです。伊勢谷さん何気に美味しい役です。オヤジ達、さすが基礎が出来てるからハンパないです。☆ちょこっとネタバレあり☆まあ簡単に言うととんでもねー残虐趣味の殿様がいてなのに何故か老中のポストが約束されていてこのままじゃあ日本が危ない!っちゅーことで立ち上がる13人の侍達!!…という話なんですが何せ泰平の世なもので侍っちゅーても侍の意味が分からなくなってるっちゅーか刀を持っていても実戦経験のない奴ばかりで武士道とか忠義とか侍魂とかも何が何やら…形だけで本来の意義って何だっけ?みたいな世界になってるわけです。↑それほど酷くない?だから吾郎ちゃん扮する殿様は多分、誰よりもそんな世の中の様子がハッキリ見えていて誰よりも憂いている…ちゅーか絶望しきっていて夢も希望も生きがいも喜びも何も感じないのだと思います。でも、どーしようもないから、一時的な刺激を求めて残虐行為に走るんだと思います。その最中はちょこっと面白いような気がするのだけれど、やっぱそれほど面白くない…だから喜々として行ってるんじゃないし、ましてや恨みとか執念なんてものはない…悪ではあるけど悪鬼の如くってんじゃなくて寧ろ気が抜けてる(笑)浮いてるんです。そこが面白いし、吾郎ちゃんの雰囲気に合ってるし、不思議な魅力があります。まあ、こういう物語は悪の側に魅力がないと成り立ちませんからね。もう、この部分だけで成功作になっています。そんな殿様が行うことだから、それはもう残虐なので誰にでもお勧めできる作品ではないのですけどね(^^;)後半はひたすら戦いだし。暴力描写に定評のある韓国映画や黒社会を扱ったものが多い香港映画が好きな私なので(『チェイサー』とか『オールドボーイ』とか『息もできない』とか『インファナル・アフェア』とか)その点は全く問題なかったです(笑)難点はないわけじゃないです。例えばね…あの牛はないだろう、あの牛は!?ってとことか伊勢谷さんと岸辺一徳のシーン、必要ある!?ってとことか13人が集まるところは、それこそ『少林サッカー』みたいに各人の個性をしっかり描きつつワクワクするような展開にしてほしかったなあ…ってとことか…でも、これでも二時間以上あるのに13人の描き分けを十分に行ったらトテツモナイ長さになってしまうだろうしちゃんと一人一人に見せ場を作っているのだから、これ以上望むのは贅沢ってもんかも。伊勢谷+一徳は省いても良かった気がするけど(笑)まあ、伊勢谷さん扮する小弥太は13人の中に加わりながらも真の意味ではどちらの側にも属さない、侍でさえない(侍の血は引いていると言ってたけど)特異な立場ってことを強調するシーンだったとは言えると思うけど。で、彼の存在が“侍”をクールに眺める視点になっているってことで「え?」って感じのラストも受け入れられるかも。あれは、もしかしたら新六郎が見た幻という解釈もできますしね。アクション・シーンは一人だけプロが混じってます(?)な松方弘樹も良かったけど一番カッコ良かったのは井原剛志ですな>私的には刀って数人斬っただけで血や脂肪で使えなくなると聞くけどそこはフィクションだから何十人と「斬って斬って斬りまくる」のが常ですよね。でも我らが井原さんは血糊で汚れた刀身をさり気に見せた後あちこちに刺してある刀をとっかえひっかえして華麗に戦っていくのです。窪田正孝と見つめ合って死ぬところも萌えシーンでしたし>ぇ2010年/日本原作:池宮彰一郎監督:三池崇史出演:役所広司(島田新左衛門)山田孝之(島田新六郎)伊勢谷友介(木賀小弥太) 稲垣吾郎(松平左兵衛監督斉韶)市村正親(鬼頭半兵衛)☆トラックバックは何がなんだか…ひじゅに館へお願いします☆http://yakkunchi.blog90.fc2.com/tb.php/340-aefe89f8クリックしてね♪(3つも多過ぎ?) にほんブログ村 映画ブログ 人気ブログランキングへ 人気BLOGRANK☆ドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてあります☆やっくんち 【26%OFF】[DVD] 十三人の刺客 通常版価格:2,953円(税込、送料別) 【25%OFF】[Blu-ray] 十三人の刺客 Blu-ray豪華版価格:5,276円(税込、送料別)
2011.10.16
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スポンサーが東電で、クライマックスでは発電所で地震が起きると聞き東日本大震災後の今、まるでネタドラマじゃん!と興味を持って観賞。そしたら、そんな不純な動機で観たのが恥ずかしくなる程の純粋なラブストーリーであり成長物語だった。HINOKIOとは、主人公サトルの父親が作った遠隔制御の介護ロボットの渾名。軽量化のため一部にヒノキが使われていることから、ピノキオをもじって名付けられた。サトルは事故で母親を亡くしたショックで引き篭もりになってしまった少年。自分も脚に怪我をしたもののリハビリをすれば回復すると保証されているのにそれを拒否して車椅子の生活を続けている。父親にも心を開かず、自分の部屋でゼリーや冷凍食品を食べながらネットゲームをする毎日。そんなサトルの代わりに学校に行かせるため、父親はHINOKIOを作った。代わりといっても身体だけの問題で、サトルは自分の部屋にいながらもHINOKIOを通して色々なものを見たり聞いたりできる。最終的には感触も(そのためのソフトをインストールすることによって)得られるようになる。つまり外界と接触するツールとしてHINOKIOは機能する。サトルはHINOKIOを通して人と出逢い、少しずつ人間性を取り戻していく。周囲の人々はHINOKIOを通してサトルと触れ合い、少しずつ心の傷を癒していく。…というような物語。東電が関わったのって、正解じゃなかったかも…>言っちゃったおかげでオール電化だのバリアフリー住宅だのインターネットだのが登場するんだけどこの映画が公開された2005年頃であっても、別に近未来的という程ではなかったんじゃ…?震災後の現在においては、オール電化なんて全く憧れの対象じゃなくなってしまったしね。それどころか、そういう要素がことごとく画面から浮いてしまっている気がする。まあ、バリアフリーは好ましいんだけどさ、インターネットにしたってゲームが中心で、そのゲームも決して良いものとして描かれてない。それに対し、サトルが(HINOKIOを通して)友達と遊ぶのは釣り…友達になったジュンがいじっていたのはチャンネルをガチャガチャ回す昔のTV…と最先端どころか寧ろレトロな雰囲気。その他もキャンプだったり線香花火だったりカレーライスだったり遊園地のコーヒーカップだったり…もしかして監督はこっちを狙ってたんじゃない?昭和の香りが心地良いし、人情を感じさせるし、何よりHINOKIOとの対照が面白いし。それと、もう一つ成長のきっかけとなる“試練”の場がゲームないでは煉獄、現実世界では発電所の煙突―というところや試練を潜り抜けて“生まれ変わる”ことのメタファーが発電所での地震―というところは何気に皮肉ちゃう?震災後の現在では尚更だけど、当時でさえ映画の内容に気付いていないかのように自慢気にオール電化を謳ってた東電って痛い。ところで、このジュンというキャラが魅力的。思いっきりネタバレになるけど多部未華子が演じてる時点で十分ネタバレだけど(笑)少年の格好をした女の子だ、という設定がミソ。いや、多部ちゃんはこれが長編映画デビュー作だそうだから当時の観客は、ジュンが本当に男の子だと信じた人の方が多かったかも?で、正体が明かされた瞬間、ビックリしたかも?ショートカットの多部ちゃんは、とても自然に少年に見える。ちょっと神木隆之介君風の美少年で、知らずに観てたら惚れたかも?そういう楽しみ方をしたかったな(惜で、このジュンの設定だけど、子供の観客を意識してかサラッと触れるだけだけど、彼女は性的虐待を受けそのために自分が女性であることを嫌悪している…という、なかなか凄いもの。心に傷を持つ同士だから、彼女とサトルが心通じ合うようになることに説得力があるしラストでは姿が映っただけで彼女が苦しみから立ち直れたことがハッキリ伝わってきて感動する。他にも、男の子達は割とシンプルなんだけど女の子達が個性的に描かれている。スミレは、ジュンとは違う形で歪んだ心を持っていて動機は恋心なので可愛いいちゃー可愛い部分もあるんだけど、外側への表れ方がイカニモ敵役な上に、どんどんアブナイ方向に行っちゃうところが面白いっちゃー面白い。江里子まで過去にワケあり、みたいな設定はtoo muchな気もしたな。ジュンとの関わりの理由として必要だったのかもしれないけど…でも、そうしなくても成り立ったと思う。まあ、子供であっても“心の傷”もしくは“闇”を抱えている…というのが重要なのかもしれないけどね。ツッコミどころは結構あった>東電のことだけでなく(笑)海に落ちた後のシーンは所々端折り過ぎな気がしたし、HINOKIOのイジメの件は回収されてないような…でも、全体的に面白かったしHINOKIOのCGは完璧だと思うしSFファンタジーとしてキチンと作られてるし瑞々しい初恋物語にもなっているし成長が描かれているところが、とても良い。2005年/日本監督・原案:秋山貴彦主題歌:『Tomorrow’s way』(YUI)出演:本郷奏多(サトル)多部未華子(ジュン)中村雅俊(父)小林涼子(スミレ)堀北真希(江里子)林原めぐみ(ゲーム・キャラの声)クリックしてね♪(3つも多過ぎ?) > にほんブログ村 人気ブログランキングへ 人気BLOGRANKドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてありますやっくんち 【25%OFF】[DVD] HINOKIO INTER GALACTICA love~ロボット越しのラブストーリー~価格:1,875円(税込、送料別) 【21%OFF】[CD] YUI/Tomorrow’s way価格:966円(税込、送料別)
2011.04.10
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僕の孤独が魚だとしたらそのあまりの巨大さと獰猛さに鯨でさえ逃げ出すに違いない時空を超えた4つの物語―1975年「ぎゃくりんじゃない、げきりん」セックスピストルズがデビューする少し前、日本に誕生したパンクバンド“逆鱗”の物語。1980年「一度でも何かに立ち向かったことある?」世界を救うと予言された、気弱な大学生の物語。2009年修学旅行に取り残された女子高生と、正義の味方として育てられたコックとの出逢い。『ベストキッド』かいっ!?な物語。2012年彗星が地球に激突する5時間前…『アルマゲドン』じゃね!?な物語。この4つの物語が最後の最後に綺麗に繋がる。ていうか、繋がっていることが明らかになる。ちょっと痛快なファンタジー。“fishstory”=法螺話このタイトルを持つ、発表当時は全く売れなかった曲が時空を超えて、人々を繋げて、やがて世界を救う―というこの映画自体が“fishstory”まあね、あの人はどうなったの?あの出来事はどう収まったの?…等々の疑問は残るのだけれどそれは重要じゃない、ってことなんだろうな。何せ“fishstory”だから。でも、メインの繋がり具合は面白かった。全体の雰囲気も良かった。伊坂幸太郎の小説はまだ一作も読んだことないのだけど>ダメじゃん映画は『重力ピエロ』『アヒルと鴨のコインロッカー』そして今作と3本観た。どれも雰囲気が似ている。似たり寄ったりって意味じゃないよ。それぞれ物語は全く違う。ツッコミどころはあるけど、面白い。登場人物も個性的。あまり身近にはいないタイプなんだけど、親近感が湧く。そして、描かれる“世界”が愛しい。で、この『FISHSTORY』―逆鱗は要となる存在として悲しさを伴うカッコ良さみたいなものを醸し出しているし、大森南朋は二役で二つの時代に登場し、どちらもその時代を体現している感があるし、濱田岳は実に良い味を出しているし、石丸謙二郎は不気味さと存在感があるし、山中崇と浪岡一喜は面白いアクセントになっているし、眞島秀和が出てきたのが個人的には嬉しかったし、多部未華子はブスな泣き顔と無垢な少女っぽさの向こうに映画全体を貫く強さを示しているし…登場人物がそれぞれ魅力的なんだけど私的には森山未來が超素敵!!!佇まいが素敵で動きも勿論、素敵で髪の乱れ方までも素敵で惚れましたぜ!2007年/日本原作:伊坂幸太郎監督:中村義洋出演:濱田岳(雅史)、多部未華子(麻美)、森山未來(正義の味方)大森南朋(レコード店店長/岡崎)、石丸謙二郎(谷口)、眞島秀和(谷)山中崇(健太郎)、浪岡一喜(悟)、高橋真唯(晴子)、江口のりこ(浪子)【逆鱗】伊藤淳史(繁樹:リーダー/ベース)、高良健吾(五郎:ボーカル)渋川清彦(鉄矢:ドラム)、大川内利充(亮二:ギター)クリックしてね♪(3つも多過ぎ?) にほんブログ村 映画ブログ 人気ブログランキングへ 人気BLOGRANKドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてありますやっくんち フィッシュストーリー価格:4,442円(税込、送料別) 【送料無料】フィッシュストーリー価格:1,470円(税込、送料別) 【送料無料】フィッシュストーリー価格:1,531円(税込、送料別)
2011.01.14
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春が、二階から落ちてきた―理性と感情の差なのか…どう見てもツッコミどころ満載なのに、何故か愛しく思えてしまう映画がある。ヘンテコだけど、逆にそこが良い…というのとは、また別(笑)そう思えるものは寧ろ傑作の部類に入るだろう。そうではなくてエピの作り方とか、そこから窺える思想とか、そういう根本的なものがそれはないだろう!という程の出来であるのに何故か惹かれて最後まで一気に観てしまい、感動さえしてしまう作品がある。例えば『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』とか『パコと魔法の絵本』とか(笑)そして今回この『重力ピエロ』が私のリストに加わった。原作は残念ながら未読。もしかしたら、原作は傑作なのかもしれない。でも、映画はどうもなあ…って感じ。ミステリーとはいっても謎解きが主眼になってはおらず、そういう意味でハラハラドキドキしたり、意外な結末に驚いたり…という程のものはない。トリック(と言うよりパズル?)は、ちょっと興味深いと思ったんだけどあまり重きを置かれない。ていうか、あれは兄を引き込むためだけのものってことで終わっちゃったし。夏子さんという個性的なキャラが出てきたかと思ったらただ兄にヒントを与えるだけの存在で終わっちゃったし。それに色々な事柄が台詞で説明されるだけ…って感じだし。まあ、その台詞はなかなかシャレていて面白いとも思ったんだけど反面、気障でアザトイ気がしなくもなかった。渡部篤郎の存在感は凄いと感心した。兄に淡々と語るシーンは何気に名シーンだと思う。でも、最後のシーンは、無防備過ぎるしアッサリ過ぎる。そしてラスト…『親切なクムジャさん』の時に書いたと思うけど復讐をテーマとした映画やドラマは沢山あるけど、日本では、それを途中で思いとどまらせるという生暖かい結末のものが多い気がするけど韓国では、逆に完遂させるものが目に付く。ただ、その先にはハッピーエンドではなく暗い思いが待ち受けている。で、この『重力ピエロ』は、その中間だよね。まあ、厳密に言えば「復讐」というのとは違うんだけど…とにかく、計画していたことは全て果たされるのだ。そして、それは「良いこと」として終わってしまう。罪を犯す性向も遺伝する…と言ってたからだから連続レイプと連続放火の関連性に心痛めながら観ていたのにだから「浄化」という言葉を聞いた時は、「ああ、そうか」と納得しかけたのにあのままって、どうなの?じゃあ自首する終わり方なら良かったかというと…そこも微妙なんだけどさ(笑)ただ、理屈として弱いし(^^;)何より、結果的に渡部篤郎の主張と同じことなわけでそれじゃ「浄化」にならないじゃん!って思う。父親と同じ癖があることを指摘されたのは、「浄化」によって本当の親子になれたってことなんだろうにさ。それでもね…この映画の雰囲気に魅了されてしまった。兄も弟も、凄く良いキャラだし演技だと思った。父も素敵だった。小日向文世って最高。母も可愛らしいし、山内も物語上あまり意味ない存在なんだけど感じが良かったし夏子さんも面白い。渡部篤郎は、あの語りのシーンにおいては最強だし。で、何だかね…心の中に熱いものが残ってしまったのだよ。★ ★ ★ ★ ★ ★ ★監督:森淳一脚本:相沢友子撮影:林淳一郎照明:中村裕樹美術:花谷秀文音楽:渡辺善太郎出演:加瀬亮(泉水)、岡田将生(春) 小日向文世(父)、鈴木京香(母)、吉高由里子(夏子)、岡田義徳(山内) 渡部篤郎(葛城)クリックしてね♪(3つも多過ぎ?) ドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてあります 重力ピエロ 特別版価格:4,442円(税込、送料別) 映画「重力ピエロ」photo book価格:1,500円(税込、送料別) 重力ピエロ価格:660円(税込、送料別)
2010.06.06
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『PACO and The Magical Book』 2008年/日本原作:後藤ひろひと『MID SUMMER CAROL ガマ王子VSザリガニ魔人』監督:中島哲也出演:役所広司(大貫/ガマ王子)、パコ(アヤカ・ウィルソン) 阿部サダヲ(堀米/ヤゴ)、國村隼(木之元/ガマ姫・ガマ王子の母) 妻夫木聡(室町/ザリガニ魔人)、山内圭哉(龍門寺/ミズスマシ)、 劇団ひとり(滝田/サカナ)、加瀬亮(浩一/アメンボ・ガマ王子の家来) 小池栄子(雅美/沼エビの魔女)、土屋アンナ(タマ子/メダカ)、上川隆也(浅野/タニシ)★ ★ ★ ★ ★ ★ ★『下妻物語』も『嫌われ松子の一生』も未見の私は、これが中島哲也作品初体験。写真を見た時は、ちょっと苦手なタイプの映画かな…と思い、ちょっと敬遠していた。ファンタジーは好きだけど、あまり作り込み過ぎたものには乗れないし、これはどっちかな…ちょっと後者の匂いがするな…という気がして(笑)で、観てみた。狭間にあって非常に危ういというか(笑)微妙な作りだな、と感じた。でも、泣けた。そう、かなり泣けちゃったんだよ~>単純?アニメの登場人物みたいな阿部サダヲが蛙と共に登場するオープニングは良かった。そんな彼が訪れるのだから、その先は何でもない日常的な世界なのかと思ったらそこは既に非日常的な世界(笑)いや、下の階はフラダンス教室に貸しているとか、上の階に眠る人々は友達と友達の友達と友達の友達の友達と…という風に設定的には「日常的」な範囲なんだけどさ。何か作り過ぎっちゅーか…『エヴァンゲリオン』だの『銀河鉄道999』だの記号的なものも多く配されてるんだけどただ色々雑多に取り入れてみました~みたいな印象しかなかった>スミマセンスミマセンそんな様子の中で阿部サダヲが昔の出来事を話し始める…というところは良かった。でも、原色で飾られた世界から原色で飾られた世界に移るのでイマイチ差を感じない。しかも軽くて寒いギャグが連発されるので、かなり辛くなってきた(^^;)でも、物語は基本的に暗い。リアルに描いたら余計に辛いものになっていただろうし、メインとなる劇中劇は寒くてアザトイものになっていただろう。だから、悪趣味一歩手前(手前は余計?)の映像やギャグはこの小さな物語をファンタジーにするために必要不可欠なものなのかもしれない。原作は舞台劇だそうで、映画も基本的に舞台っぽい。だから最初から舞台だと思って観るのが正解かも。タイトルやポスターの構図からして、主人公はパコのように思えるけれど実際には大貫@役所広司の物語だった。後で聞いたのだけれど、ディケンズの『クリスマス・キャロル』がベースになっているそうで、「ああ、なるほどね」って感じ。改心早過ぎっ!って感じだけど(笑)加えて、絵本の中のガマ王子と大貫とが何となく重なってくる…という風なら良いのにアカラサマに描き過ぎ&シツコク出し過ぎ。それから、絵本を読み始めた時点からCGのガマ王子が早くも登場してしまうのもちょっと気前が良過ぎちゃうかなあ…これは劇中劇のところで初めて出てきた方が感動できた気がするんだけど…彼以外の人々にもそれぞれ悲しい過去や心の傷があって、だからこそパコを助けたいとの思いが強くなったのだろうし、それらが全て劇中劇に集約されていくところは良かった。でも、ちょっとばかしアザトイ気も(^^;)とはいえ、皆が皆、役柄にハマっていて魅力的だった。上川隆也は竹中直人みたいだし(笑)土屋アンナはカッコイイし妻夫木聡は二枚目をかなぐり捨ててるしちょっと小池栄子は感じ悪かったけど>スミマセンスミマセン阿部サダヲも浮いてたけど>これまたスミマセン最高なのは、やっぱ國村隼!その國村さんが何度も呟いた「室外機」は“死”の予感を煽るものだけど煌びやかな映像と、その言葉から浮かぶジメジメ&うら寂しいイメージとがかけ離れていてキーワードとするには弱いというか埋もれてしまった感はあった。最後に亡くなるの大貫ではなくパコというのは捻りがあったけど…でもって、大いに泣いたのは事実なんだけど…パコは素晴らしく可愛いし彼女のために頑張る皆の気持ちも分からなくはないんだけど、その割にはパコ自身の人物像が薄いままだったのが残念かも。大貫が死ぬという展開なら、パコの心に何かしらの変化を齎すということで物語として成立したと思う。あるいは、結局のところ何も齎さなかった…という終わり方も興味深かったかも。パコが死んだことで、余計に彼女が単なる駒だったことが強調されてしまった気がする。大人が欲する、あくまでも表面だけの薄い“無垢”さというのか…彼女の過去も記憶も死も、“無垢”にするための強引な理由付けみたいな感じで(酷?でもって、この後、大貫がどうなったのか…それが一切描かれていないのは意図してのことなんだろうけれども、その意図が分からない。それで何かちょっと締めが甘い気がしてしまったんだけど…私だけでせうか?でもね、やっぱ泣けたんだよ。凄く微妙~な映画だと思う(笑)クリックしてね♪(3つも多過ぎ?) ドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてありますパコと魔法の絵本【Blu-rayDisc Video】 パコと魔法の絵本 特別版(2枚組)(DVD) ◆20%OFF!【送料無料選択可!】映画「パコと魔法の絵本」スピンオフアニメ『いつもワガママガマ王子』 / ...
2010.02.21
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2008年/日本原作:一条ゆかり監督:金子修介脚本:高橋美幸、伊藤秀裕美術:高橋俊秋音楽:清水信之主題歌:『Pride~A Part of Me~feat.SRM』 作詞:ステファニー 作&編曲:ジョー・リノイエ 歌:ステファニー、満島ひかり出演:ステファニー(史緒)、満島ひかり(萌) 渡辺大(蘭丸)、及川光博(神野)、高島礼子(菜都子)、長門裕之(星野) 由紀さおり(山本)、五大路子(松島)、新山千春(有森)、黒川智花(さやか) ジョン・カビラ(史緒の父)、キムラ緑子(萌の母)★ ★ ★ ★ ★ ★ ★うん、やはり満島ひかりだ!と、ひたすらそればかり納得した作品であった。「プライドは捨てた」と言い放つ貧乏少女とプライドの固まりの様なお嬢様の物語。勿論、満島ひかりの役柄は前者。原作は未読なので、そちらとの比較はできないのだけど>こんなんばっかでスマソまあ、いかにも少女マンガの世界という感じだった。と言いつつ私の乏しい少女マンガ体験からすると少~しばかり定型を崩そうと工夫しているのかな、という感じがした>エラソウ最初は、黒髪の貧乏少女と立てロール茶髪のお嬢様の組み合わせに心優しい貧乏少女VS意地悪な金持ちお嬢様…というベタな図式が頭に浮かんだけど>私だけ?さすが満島ひかりが演じるだけあって、貧乏少女は、とんでもないビッチだった(笑)では、白と黒で象徴させて穢れを知らない真正お嬢様VS汚い手を使って成り上がろうとする貧乏少女…なのかというと、そういうわけでもない。つまり天使VS悪魔の図式ではない。どちらも悪魔という程ではないんだけど、天使では決してない。どちらか一方に重きを置いているわけでも、ましてや肯定しているわけでもないというのは興味深いんだけどどっちにも共感できないというのは、やっぱちょっと辛いかも(^^;)でも、勿論、満島ひかりの奮闘ぶりに、どんどん彼女に贔屓目になっていったけど(笑)何つーかさ、ステージに上がる直前の史緒@お嬢様に母親のことを耳打ちしたのはやっぱ汚い遣り方だなあ、とは思うけれどそれ以降の萌@貧乏少女の行動は、そんなに責めるべきことのようには見えなかった。あからさまに媚びる姿なんて可愛いもんじゃん。計算とはいえ長門裕之のゲロを素手で受け止めるなんて尊敬もの。有森の結婚を邪魔した件だって、ただ本当の事を言っただけじゃん。寧ろ相手の男性を救ったことになると思う>つまり真に嫌な女=有森母親に向かって日本刀を振り上げるとこなんて、むしろ拍手喝采じゃん。そこで神野@ミッチーは彼女に惚れるべきよ!萌が神野を思う様子は純情な女の子のままだったと思う。それに対し神野の態度がクール過ぎるのは却って不思議。仕事や世間への体裁を考えて史緒が妻にはふさわしいとクールに判断するのは良しとして心では彼も萌に惹かれている…という設定にしてほしかったな。「情の深い女には手は出さない」という彼の台詞は実は彼女に溺れそうな自分自身を制する言葉だった…というのなら納得するけどでも、あれだけで視聴者にそこまで察しろというのは無理があるなあ(笑)ただ、萌が歌うシーンの背景が沖縄の風景に変わるシーンは、ナンダカナ…彼女の歌の素晴らしさを表現しているのは分かるんだけどさ。歌といえば、満島ひかりもステファニーも、オペラ以外は自分で歌っていてそこは、さすがだなと思った。でも、逆を言うと、そんな2人に頼るあまりオペラからポップスの世界に変更してしまったのは、あまり成功とは言えないような…ついでに言うと、幾らステファニー作詞とはいえクライマックスの歌は、あまりにも説明的というかこの映画を全部解説しちゃってんじゃん!…て感じで…ナンダカナ…なのであった。それでもメロディと歌声が綺麗なので聞き応えはあったんだけどね(笑)それから、役者としてのステファニーは、ちょっとなあ…あの素晴らしい棒読みも彼女が単独のヒロインであれば、脇に支えられて何とか形になったかもしれない。でも、存在感もやる気もバッチリの満島ひかりとタメ張ってる立場だからなあ…あちらが完全に敵役であれば、また違ったんだのかもしれないけどね。それからビジュアル的にも美人だし、満島ひかりと対照的な巨乳だし、良いはずなんだけど全体的に見て何かゴツイというか…デカイというか…何だかとってもオカマチック>スミマセンスミマセン女装した蘭丸より男っぽいって、どーいうことよ!>本当にスミマセンそーいうわけで>どーいうわけだまあ、ツッコミどころは満載なんだけどイカニモなベタな少女マンガ・ワールドなんだけど最近続出しているダメダメな邦画達と、パッと見は非常によく似ているんだけどそれでも、この映画は良い!というのが、私の感想であります。半分以上は満島ひかりのおかげだがな>ぉクリックしてね♪(3つも多過ぎ?) ドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてありますプライド デラックス版(DVD) ◆20%OFF! ステファニー / Pride: A Part Of Me: Feat.srm 【CD Maxi】全商品 送料無料&ポイント5倍!!【漫画】プライド (1-11巻 最新巻)漫画全巻ドットコム【送料...
2010.02.18
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原作:楳図かずお出演:木村佳乃(葵/一草)、中越典子(理沙)、谷村美月(おろち/佳子)★ ★ ★ ★ ★ ★ ★これは、なかなか面白かった。このところ、邦画はイマイチな作品にばかり当っていたのでちょっとバカにしてました>スミマセンスミマセン原作は遥か昔に読んだのでウロ覚えなもんだから最初ちょっと混乱してしまったのだけど、それもそのはず、2つのエピソードを合体させたものだった。最近多く見られるマンガや携帯小説etc.の安易な映画化とは一線を画する…と言ってしまっても良いかも。舞台はほとんどが屋敷の中で、階段の踊り場も多用しているからちょっと舞台劇の雰囲気がある。木村佳乃が少し昔の映画女優の役なので、その雰囲気に合っている。その陰になる中越典子の役は、もっと難しかったろうと思われるけど良い感じでこなしていたと思う。正直言って、この2人には期待はしていなかったので>スミマセンスミマセンかなり見直した。そして何より谷村美月。実を言うと観る前は、実写版に、おろちの存在はない方が良いんじゃないかと思った。マンガチックになってしまうか、不自然になってしまうのではないかと。でも、意外にもハマっていた。しかも、意外にも凄く美少女に見えた>意外は余計?まあ、どっちかっつーと、おろちより佳子の時の方が彼女には合っている気がする。歌うシーンはファン必見。モノローグはイマイチかなあ…。いかにも台詞喋ってます、って感じでちょっと浮いてる木村佳乃と中越典子の文字通りのバトルは、二時間ドラマみたいな印象を受けた。まあ、それがないと画面に動きがないし、女同士の戦いが見どころと思う人もいるだろうから、否定はしないけど(^^;)山本太郎が姉妹両方と関係しているのは、あまり意味がない気がした。姉妹間の確執は男云々のレベルではないし(笑)ていうか、物語に上手く生かされてないって感じ。彼は野心的で小狡いキャラのわけなんだろうけど>母親のことを探ろうとしたりこれまた、大して生かされてないみたい。最後にひとり逃げ出す姿に集約されているのだろうとは思う。でも、変にコミカルなだけで、あまり効果的な感じもし…いかんいかん、これでは彼の存在を全否定することになってしまう(笑)屋敷の外にいる人物を絡めることは必要だったと思うし、姉妹2人と関わるには異性というのが必然だと思う。もうちょい違うキャラ、もしくは違う扱い方が良かったかもな>エラソウまあ、直前に嶋田久作が殺され邪魔な脇役を一掃するというのが、あそこの目的だったのかもしれないけど(笑)嶋田久作は嶋田久作でいるだけで十分に雰囲気があるので、あれだけでもヨロシイ>ぉ醜くなった母親の顔が一瞬映るけれど、他はシツコク描かないのが良かった。ああいうのは変にグロく描くより想像の余地を残すというか、記号的扱いで十分だと思う。そもそも設定自体が非現実的でさらに非現実的な、おろちという存在が加わりバトル・シーンは勿論、血液交換だのボウガンだの、冷静に観れば何ちゃそれ?な世界なわけだしツッコミどころも多いんだけど、閉ざされた空間の中での進行であることや、舞台劇っぽい雰囲気が全体を上手い具合に纏めていて、自然に受け入れることができる。しかも根底にあるのは人間の心理がもたらす恐怖だから、最後まで興味深く観ることができた。何と言っても、美への誇り、美が失われる恐怖、美への固執、美を持てる者への嫉妬や憎しみ…etc.女ならではの強い感情が、同じ女として実にリアルに感じられ、そこにはマジで背筋が寒くなってしまったよ。あ、それと佳子にキツク当っていた昌江が、彼女を売り飛ばしておきながら別れの際に彼女の名前を呼ぶところがソコハカトナク愛情を感じられて印象に残った。救いようのないこの物語の中で、僅かな僅かな救いの光になっていたかも。哀しい光ではあるんだけれども。★ ★ ★ ★ ★ ★ ★2008年/日本監督:鶴田法男脚本:高橋洋音楽:川井憲次主題歌:柴田淳『愛する人-Orochi’s Theme-』クリックしてね♪(3つも多過ぎ?) ドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてありますおろち / 木村佳乃/中越典子/谷村美月柴田淳/【スペシャるプライス】 愛をする人 Orochi’s Theme(初回限定盤/CD+DVD)(CD) ◆50...【ポイント5倍×全商品】【240ポイント付】おろち[愛蔵版] 1-4巻 漫画全巻セット
2010.01.22
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2008年/日本監督/脚本:柴田一成音楽:岩代太郎主題歌:KOTOKO『リアル鬼ごっこ』原作:山田悠介出演:石田卓也(翼)谷村美月(愛)大東俊介(洋)柄本明(医者/王様)吹越満(父)★ ★ ★ ★ ★ ★ ★大東俊介君目当てで観ました。観てしまった…って感じかな?う~ん…大東君は不良ルックもカッコ良かったです。真面目青年風も可愛かったです。ラストのレジスタンス青年もなかなかでした。それから谷村美月が意外に可愛かった>意外は余計?いや、顔の上半分は可愛いんだけど下半分はイマイチという印象があったので>こらこらでも、この映画では顔全部が可愛いと思いました。雰囲気は好きだし。それから主役の石田卓也。どこかで見た顔だ…と思ったら、『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』の西条じゃん。目力は同じだし、不良っぽい学生役という共通点もあるのだけど、パッと見た感じが全然違うので感心しました。あちらでは少し大人っぽくクールな雰囲気があり、こちらでは、あどけなさが残っているというか>ニキビも目立つしで、ホットな奴って感じです。で、映画ですが…原作は未読なのですが、内容よりも文体で有名ですよね(^^;)検索してみたら、原作の舞台は未来世界、映画はパラレルワールド。もしかして原作の稚拙さをカバーし、出来るだけ良い映画を作ろうとかなり努力したのかも…そう思うと涙を禁じえません(嘘で、その努力が見事に報われているかというと…観た人それぞれの感性に任せましょう、というのが正解かも?走るシーンが多く、皆、若くて元気だなあと感動しました>ぇ殺しのシーンはグロかったです。鬼ごっこの世界での洋@大東君の最後と、こちらの世界での翼の最後が同じシチュエーションなのは、ちょっと面白かったです。パラレルワールドの使い方は、かなり難だという気がしますが、それを問題にしたら作品全てが…(以下略それにしても、柄本明…演技派だし独特の雰囲気を持った良い役者さんだと思うのだけれど、本作といい『魍魎の匣』といい、私が観た数少ない邦画の中でもナンダカナ…な作品選びになっているようなのでご苦労さまです、と言いたいです>何ちゃそれ?そういえば、『魍魎…』には谷村美月も出てたんだっけ(^^;)クリックしてね♪(3つも多過ぎ?) ドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてありますリアル鬼ごっこ プレミアム・エディション【DVD・邦画アクション】【歳末特価!】 ぼくたちと駐在さんの700日戦争 コレクターズ・エディション〈2枚組〉(DVD) ◆25...魍魎の匣 スタンダード・エディション / 堤真一
2009.11.25
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2008年/日本監督:塚本連平脚本:福田雄一音楽プロデュース:志田博英劇中イラスト:キン・シオタニ原作:『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』(ママチャリ)出演:市原隼人(ママチャリ)佐々木蔵之介(駐在さん)石田卓也(西条) 加治将樹(孝昭)賀来賢人(グレート井上)脇知弘(千葉くん)冨浦智嗣(ジェミー) 小柳友(辻村さん)麻生久美子(加奈子)石野真子(ママチャリ母)倉科カナ(和美) 成嶋こと里(ミカ)豊田エリー(美奈子)竹中直人(親方)★ ★ ★ ★ ★ ★ ★原作は未読なまま映画を観たので、感想も未読のうちに書くことにします。全体的に好感持てました。最初の方で駐在さんがアップになった時に、額に怒りマークがピクッと浮かんだところが妙にツボに嵌りました(笑)主役の市原隼人は、顔と名前を知っているだけで出演作を観たことがなかったのだけどとっても良い印象を受けました。笑顔が少々ワザトラシイ気もするけど…爽やかだから許します>ぉ朝ドラ『つばさ』レギュラーが3人(冨浦智嗣、脇知弘、小柳友)揃ってるし、次の朝ドラ『ウェルかめ』ヒロイン(倉科カナ)も出演しているので、ちょうど私向きかも(笑)でも、ちょっと辛口になっちゃうかもしれません…>スミマセンスミマセン舞台は1979年―ムン・ヒジュンが1歳の時だ…と、多くの人にはどーでも良いことが、真っ先に頭に浮かんだ私でありました。ただ、その割には時代性というのか、その時代の雰囲気があまり出てなかった気が…中心となる高校生達が、どうも現代の若者にしか見えなかったし。所々に当時のCM映像等が挟まれるのだけど、かえって浮いてる感じ(^^;)高校生にしてはイタズラが子供っぽ過ぎるんですけど、勿論、陰湿なものだったら全く違う作品になってるし、そういうところの言い訳として、少し昔の時代設定にしているんじゃ…と疑いも湧いてきたりして>原作がそうだからなんだけどね「盗んだバイクで走り出して窓ガラス割っちゃう教祖がいなかったからかもしれないし」という台詞には笑いました。同時に頷きもしました。ここで、私的には、この時代を素直に受け入れたのでした。それに、全員カワイイから何でも許しますぜ>ぇ前半は4コマ・マンガのように短いイタズラ話が続きます。後半は一つの纏まった人情話になります。前半のテイストが好きな人は、後半は取って付けたように感じるかも?後半の展開が好きな人は、前半を余分だと感じるかも?私的には、どっちもどっちかなあ…>こらこら前半で笑えると良かったんですけど、それほど笑えなかったし後半で泣けると良かったんですけど、あまり泣けなかったしじゃあ、全然楽しめなかったのかというと、やはり好感は持てたので何だか不思議な映画です(笑)後半は皆の友情がウルッとする形で出てくるし、駐在さんの計らいも粋だし、行動の動機が主役のママチャリではなく、一番ワルっぽいルックスの西条というところが良いかも。さらにその動機そのものが小さな女の子というところも。最後の竹中直人の計らいは賛否両論かなあ…いっそ、皆が罰せられるという結末でも悪くなかった気がするので。原作付きだから、そういうわけには行かないんでしょうけどね(笑)「粋」で「良かった」とも取れば取れるんだけど…悪いことは「悪い」と正された方が良いと思うなあ…単に倫理問題というだけでなくて>単にと言ってはイケマセン彼らがそうした壁にぶつかった方が物語的にも深みが増すと思うのですが(^^;)竹中といえば…70年代の花火師の親方が茶髪というのはどーなのよ?という気もしましたがママチャリにインタビューを受けている時の姿が、ただ座っているだけなのに妙に笑えて、さすが竹中!と思いました。そしてラストも賛否両論かなあ…前半だけで通していたのならともかくも、後半の話を入れたからには彼らを成長させなければ意味ないようにも思うのです。冒頭で、年代だけでなく、「夏」というのも強調していたわけだからひと夏の経験ということで、彼らが以前とは違う様子になって終わった方が綺麗に纏まりが付いたと思うのです。後味はグッと、ほろ苦くなるけど。まさに青春の一コマってことで、映画全体に深みが加わったんじゃないのかなあ…とはいえ、個人的には悲しい話は苦手だからあのまま、いつまでもいつまでも彼らは彼らのままなんだ…と思える終わり方で、ホッとしたというのも事実です。そういう風に自分の中で2つの意見がせめぎ合うという意味でも、結局はキャラ達を愛おしく思う気持ちが勝ってしまうという意味でも、私にとって不思議な映画でした。結論私はこの映画が好きだ!ちゅーことですね(笑)クリックしてね♪(3つも多過ぎ?) ドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてあります【秋の決算セール】 ぼくたちと駐在さんの700日戦争 コレクターズ・エディション〈2枚組〉(DVD)...送料無料!!【CD】ドラマCD ぼくたちと駐在さんの700日戦争/ぼくたちと駐在さんの700日戦争(1(宣戦布告編))
2009.09.20
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2005年/日本監督/脚本:長崎俊一音楽:山崎まさよし主題歌:『8月のクリスマス』(山崎まさよし)出演:山崎まさよし(寿俊)、関めぐみ(由紀子)井川比佐志(父)、西田尚美(妹)、大倉孝二(宮田)、戸田菜緒(佳苗)★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ハン・ソッキュ&シム・ウナ主演、ホ・ジノ監督『八月のクリスマス』のリメイク。オリジナルの方は韓国映画に興味を持ち始めの頃に観た一本。当時はまだ怒涛のような(笑)韓流ブームが始まる前で、たまにNHK-BSで放送してくれるのを待つくらいしかなかった。で、これもNHKのおかげで観ることが出来た。観ている時は別に泣かなかったのだけれど、しばらくしたある日、本屋さんで同じホ・ジノ監督の『春の日は過ぎゆく』のノベライズを見つけ、何気に立ち読みしていたら、いきなりラストシーンのシム・ウナの笑顔が脳裏に浮かび涙が澎湃と出てきた。恥ずかしいくらいに(笑)ちゅーことで、思い入れのある作品なので、リメイクの話を聞いた時は複雑な思いがした。やはり韓国の『リメンバー・ミー』を日本でリメイクした『時の香り』をチラ見してちょっとガッカリした経験もあったので余計に(^^;)↑あくまでも“チラ見”なので、改めてじっくり観れば気に入るかもしれん>フォローでも今回、ちょうど時間がある時にTV放映したので思い切って(ぇ)観てみた。こちらもTVで…というのが面白いかも(笑)まあ、今回はNHKではなく民放のBSだけど。オリジナルを観てから何年も経つので、細かいところは忘れたと思っていたけど、シーン毎に色々思い出してきた。私の薄い記憶の限りでは、かなりオリジナルに忠実に出来ている。個人的感覚から言うと、主役の2人は微妙…な気はするけど。特に女優の方>スミマセンスミマセンまあ、シム・ウナと比較したら気の毒ってもんだよね。山崎まさよしも、ソッキュッシと比べることは出来ないけど、まあ、中年の哀愁みたいなのは漂っていたから○かも>ぉラストの写真でソッキュッシが見せた、あの何ともいえない表情が出せないのはこれはもうしょうがないもんね(^^;)大きな違いは、主人公が書いた手紙が彼女に渡ってしまったこと…だね。オリジナルでは、ソッキュッシはシム・ウナに真実は告げなかった。彼女との絆を現在進行形のままにしておきたかったんだよね。実際には、そんなことは出来ないのだけれど、それでもピリオドは打てなかった。だからラストのシム・ウナは、飾られている自分の写真の向こうにソッキュッシを感じて、それで微笑んだのだと思う。物凄く切ないけど…リメイクの方は妹の機転で手紙が届けられた。彼女は主人公の死を知ってしまった。主人公の彼女への思いも知ってしまった。…これって賛否両論な気がするなあ。でも、知った上で写真を見つめ微笑む彼女からは、これから未来に向かって強く歩いていこうとの意志が窺え、ある意味、ハッピーエンドとなったので、もしかしたら、こちらの方が一般受けするかもな…という気はした。画面の雰囲気や、切ない後味は同じよう。久し振りにオリジナルを観てみようかな、という気持ちになった。そしたら、そちらの感想も書きたいと思う。クリックしてね♪(3つも多過ぎ?) ドラマ&映画感想は「REVIEWの部屋」に色々置いてあります8月のクリスマス プレミアム・エディション / 山崎まさよし【送料無料選択可!】8月のクリスマス [DVD付き初回限定生産] / 山崎まさよし【ぐるのバーゲン】八月のクリスマス(DVD) ◆24%OFF!
2009.08.25
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2007年 / 日本監督:廣木隆一脚本:渡辺千穂音楽:遠藤浩二主題歌:『花~すべての人の心に花を』 喜納昌吉&チャンプルーズ出演:堀北真希(なぎさ)、窪塚俊介(聡)、高岡早紀(絵里子)、岩本千波(まどか) 若松武史(父)、吹越満(絵里子の夫)TVをつけたら映画をやっていて、いつもなら途中から観ることはしないんだけど何となく魅かれるものを感じてそのまま観始め、結局最後まで観てしまいました(笑)番組説明によると―余命3ヶ月と宣告された女子高生のなぎさは、父に黙ってかつて暮らした海辺の街へと旅立つ。そこには初恋の人、石川聡が今も住んでいた。病気のことは告げぬまま旅行といつわり、聡の家に泊めてもらうなぎさ。聡とすごす日々で、楽しかった思い出をふり返りつつ彼への想いを募らせるなぎさだったが、聡にはつき合っている女性がいた。人妻の絵里子と不倫を重ねていたのだ。―てことで、そういう先入観の下に見続けたわけですが何も知らないまま最初から観ていたら、また違った印象を受けたかもしれません。使い古された題材かもしれませんがただ淡々と、ひたすらに、主人公なぎさの心に寄り添った描き方にどうにも目を逸らさせない何かが漂っているように感じました。動画サイトのおかげで見逃した最初の部分も観ることが出来たのですが、タイトルが出るところは、ちょいダサい感じで>スミマセンスミマセンもしかしたら、ここで挫折していた可能性も大だな、と思ったんですけど(笑)旅の始めに野良猫が死ぬところを目撃するところと、まどかちゃんに早いうちに遭遇するところは、やはり最初から知っておいた方が良いです>って、大抵は最初から観ますよね(笑)手持ちカメラ(多分)で、ただ淡々と、なぎさを追い続けていく微妙に揺れる映像。ただ十字路を歩いて渡るという何でもないシーンでさえも、何か不安定で危なっかしくて、ちょっと酔いそうになります。ドキュメンタリー・タッチってやつなんでしょうけど、個人的には苦手な方かも…。それでも観るのをやめようと思わなかったのは、それがそのまま、なぎさの心情としてこちらの心にぶつかって来るからだと思います。台詞は少なく、地味で、ちょい暗めで、物語的には衝動的な部分もあるのだけれど、ドラマチックに描くことをしません。そうした手法が、クライマックスのなぎさの長台詞を効果的にしていると思います。このシーンは良いです。やるじゃん、堀北!って感じ(笑)聡の家に滞在しながらも、なぎさは荷物をバッグに詰めたままでした。外出する時にも、バッグを抱えていくことが多かったです。薬を入れているから、というのもあるかもしれないけどやはり、そこは自分がずっと居る場所ではない、いずれ去らねばならない…と承知している悲しい心を象徴しているかのように見えました。聡の家に、というだけでなく…人生そのものに対して。なぎさが自転車を盗んだのは、持ち主の少女達が明るく楽しそうでそれこそ、明日が来るのを当たり前に思っている人種の代表のように思えて嫉妬心を感じたからなのでしょうか?そんな生き生きとした少女達の自転車に乗って、風を切って走っていくなぎさは自分には来ないかもしれない明日に向かっていきたかったのでしょうか?その自転車に、まどかちゃんを乗せて、バッグも乗せて、なぎさは再び走ります自転車とバッグのストラップが同系色で絵的に綺麗です。荒れた海も綺麗です。カリカリと音をたてて食べていたアイスを地面に置き去りにして、手を繋いで海に向かっていく2人の背中が綺麗です。何故、彼女はあんな行動を取ったのでしょう?嫉妬?聡への訴え?自暴自棄?…分かりませんが、そんな単純なものではないのでしょうね。色々な感情が入り混じっていながらも、それらを超えたものがあったのかも。聡に面と向かって思いを打ち明けることをしなかった彼女は、電話での父親との会話の中で、ボソッとひとり事の様に呟きます。「私、恋した」そんな彼女を迎えに来た聡は、父親から連絡を受けて事情を知ったのかと一瞬思いましたがその後の反応を見ると、やはり知らないままなのでしょうね。でなければ、死にゆく猫の話と繋がらなくなりますよね。短かった人生の思い出を語った後、バスを降りるなぎさ。彼女はとうとう何も告げないまま、聡の状況は何も変わらないまま。でも、きっと彼女がこの世にいなくなってしまった後で、聡は自分の人生に真正面から向き合うことになるのでしょう。その後、どんな道を取ることになるのかは分からないけれど。「またね」の言葉が、とても切なかったです。映画&ドラマ感想は「REVIEWの部屋」☆やっくんち☆クリックしてもらえると嬉しいです◇人気映画・TVBLOG◇【ファイヤーセール!】恋する日曜日 私。恋した(DVD) ◆23%OFF!堀北真希in恋する日曜日私。恋した私。恋した
2008.08.24
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2005年/日本監督/脚本:佐藤彌セカンドユニット監督:原田徹撮影:阪本善尚音楽:久石譲主題歌:長渕剛 『CLOSE YOUR EYES』『YAMATO』出演:反町隆史(森脇)、中村獅童(内田)、松山ケンイチ(神尾)、内野謙太(西)渡辺大(伊達)、崎本大海(常田)、山田純大(唐木)、長島一茂(臼淵)、渡哲也(伊藤)蒼井優(妙子)、白石加代子(神尾の母)、寺島しのぶ(文子)、高畑淳子(常田の母)、余貴美子(西の母)、<現代>鈴木京香(内田の養女)、仲代達矢(神尾)* * * * * * *死ぬ覚悟と生きる覚悟…TV放映した時に(いつの話だ)録画しておいたのですが、戦争物は苦手なため今回ようやく観ることが出来ました。そんなんで何故録画などしたのか?と聞かれそうですがそれは勿論、松山ケンイチ君出演作だからでございます(笑)戦争があったこと、皆がそれに向けて真剣な思いで生きていたこと、そして多くの人が亡くなったこと…それらは全て事実です。だから、ツッコミがし難いというリスクがあります。でも、ひとつの“作品”として感想を書きたいと思います。私のツッコミで不快になられる方がいらっしゃったら、スミマセンスミマセン。まず最初の印象―現代に生きる神尾が、内田の養女に思い出を語る…という形で始まるので神尾を主役とする物語か、あるいは神尾の視点で見た内田を主役とする物語かいずれにせよ、個人を中心に描いたものかと思ったら、群像劇になっていました。神尾個人には知りえない場面も多数出てくるので、完全に客観的な描き方です。ある意味、ドキュメンタリー・タッチとも言えるかもしれません。どちらが良いかは好みの問題でしょう。色々な事情が描かれたのは良かったけれど、反面ひとつひとつが短く軽くなってるので私的には、ひとりの人の心境を掘り下げてほしかった気もします。神尾なら、あくまでも神尾をもっと深く追っていけば、西の母とのシーンや、妙子との再会シーンに、さらに重みが加わったかも。西の母とのシーンは、あのままでも感動的でしたけどね。本当に胸が痛かったです。妙子との再会は、ちょっと綺麗過ぎたような…。広島に行くという事前の台詞で最後は十分想像できたので、ちょっぴり蛇足感もあり。心に残った点―西の母とのシーンは勿論、それに繋がる西との交友は良かったです。妙子の絵を描いてもらうところなどは可愛いシーンでした。常田と母のシーンも泣けました。長男の死の知らせに泣きそうになりながらも堪えて、養子に出した常田におはぎを食べさせるところ。食べ物を介して母親の愛を描くというのは、私的にはツボなもんで(^^;)その他、肉親の情を主に打ち出していたところは良かったと思います。所謂“愛国主義”で押し通さなかったのが。キャラは、本来ならちょっと無頼な内田が一番目立つはずなんですが(神尾が内田の養女に語るという構成になっている以上、そうであるべきだと思うんですが)むしろ温情派の森脇の方が際立ってたかな。烹炊班に配置されてるという設定も面白いし。海に投げ出された神尾を救い、また沈み行く大和に帰っていった森脇は幻想ですよね。こんなところにファンタジー要素が入ってくるところが、私的には好みです。この森脇と内田に、唐木が加わって仲良しトリオになっているのですが>仲良して…唐木がイマイチ影が薄かったなあ。少年兵達は皆良かったです。「死に方用意」なんてのは泣けました。戦時下にあっては、何処の国でも、戦争において自分達こそが正義、戦争で戦うのは美しいこと、国と国の長を崇拝すべき…と教えられていたのでしょう。外国(特にアジア)について、洗脳されてるだの教育がどうのだの批判の声がありますが日本だって同じようなもんだったし、今でもきっと同じような部分は残ってると思うなあ。敵は一切顔を出しません。あえて人間として認知されないように描いたのかもしれません。その分、日本側の人間臭さが出せるのだとも思いますが戦争という大きな矛盾が弱められてしまったような気もします。クライマックスの長い長い戦闘シーン>TVでは、あれでも大分カットされてるようですがカッコ良く描かず、血が飛び散ったり、手足が吹き飛んだりする描写は良いと思います。こういった部分を美しく描いてはいけない、と思うのです。もしかしたら、逆にそれをホラー映画の様に楽しんじゃう人もいるかもしれませんが(^^;)ちょっとツッコミ―肝心の神尾&内田の養女の出逢いですが…こういう設定って結構ありふれてる気が…途中で神尾が心臓の発作を起こすエピ等は、ちょっちアザトイ気が…手伝いの少年が話を聞いて精神的に成長するというのも、気持ちは分かるのだけれど、やっぱあまりにもアザトイ気が…でもって、神尾が長いトラウマを解消し心の平安を得られたという結末も、うう~ん…ナンダカナって気も…しかも、それによって結局のところ、内田の養女が一番精神的に大人というか安定してて、悟ってるみたいな印象になってしまってる気が…彼女もまた今回の件で知らないことを知り、変わったという結果になるはずなのに何だか最初から何もかも悟ってたみたいで、神尾を救うために来たみたいで…いや、ある意味そうなんだけど…前後に現代のシーンを挟んだのは纏まりは良くなるし、現代に生きる私達が観るにが感情移入しやすくなって効果的かもしれないけど物語が、あくまでも物語として認識されちゃう危険性があるんじゃないかなあ。人情物っぽくなっちゃうし。所詮“角川映画”だなあ…なんて言ったら偏見も良いところですよね?ススススミマセンスミマセン…分かりやすい反戦映画ではありませんが、少年兵達の真っ直ぐな瞳が戦争の悲惨さと好対照になっていて戦争を賛美する右翼的作品では決してないと語っていると思います。男たちの大和 YAMATO 通常版(DVD) ◆20%OFF!YAMATO浮上! ドキュメント・オブ・「男たちの大和/YAMATO」【CD】「男たちの大和/YAMATO」サウンドトラック/サントラ
2007.11.03
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もう前に観たんだけど、レビュー書き損ねていたので、もう一度観た。実はDVD-BOX買っちゃったので(笑)松山クン目当てに買ったのだから、こここ後悔はしておりません。しておりませんともっ。てことで、感想―(いつものことだが、ネタバレあり)★ ★ ★ ★ ★ ★ ★前編はアニメを数話観た程度の下地のまま鑑賞、今回はアニメも原作も制覇しての鑑賞。後者の鑑賞法がベストだと思う。原作をどんな風にいじったのか…というのが楽しみのひとつ、というか主要なものだから(笑)加えて松山クンの魅力を堪能すること…この2つが、この作品の意義と言えよう>ぉ原作(およびアニメ)を踏まえて観ると、例えば―Lが齧っている板チョコは、メロへのオマージュだな…とかLが被っているお面は、ニアへのオマージュだな…などと、ニヤリとできる。ヨツバ・キラを素っ飛ばして高田清美を登場させたと思ったら、内容的にはヨツバ編に高田清美を当てはめたものだな。こういう纏め方は良いかもしれないな…と、ニヤリとできる。アナウンサーとして最初に登場する上原さくらは、髪型や服装等が原作の高田清美っぽい。原作ファンへの引っ掛けかな?…と、ニヤリとできる。等々…勿論、一番はラストシーン。原作とは違う結末というのが売りだったから、やはり興味が湧いた。それを観たくて後編を観た、と言っていいくらい。少なくとも半分は、ね>残り半分は松山クン目当て(はあと)松山クン以外のキャストはどうかって?マギーが意外に出目川してたな(笑)松田さん@青山草太も、結構イメージに合ってた気がする。他の警官達はイメージ云々の前に、役割からして違ってたんだけど何故なんだろう?例えば、さくらTVに単身乗り込んで 殺されてしまうのは宇生田さんでなく模木さん。ルックス的には宇生田っぽいし、私生活が描かれてるわけでもないし、あえて名前を取り替えた意味が分からん>私だけ?でも、その模木さんの遺影の御供え(おはぎ)を食べちゃうLがカワイイので許そう>ぇ月パパ@鹿賀丈史は原作より若々しく精悍でカッコイイ。その代わり原作の見せ場がほとんどない。さくらTVに突っ込んで行くところなんて、あまり意味がないし(笑)でも、ラストは彼がバッチリ決めてくれた。粧裕ちゃん@満島ひかりはメロが出ないので誘拐もなし。最後まで出番あり。さくらTVのシーンではキラに疑問を呈する泣きの演技を披露してくれたし、今にも殺されそうでハラハラもさせてくれたし、主役級の活躍。ただ、ああいう現場を目撃し、さらに月はキラに殺されたと聞かされた後なのに心の底ではキラを信奉してるようなラストの発言が、ちょい気になったな。あんな心境になるものかな…と思って。ま、一般大衆の気持ちというか傾向を、彼女を通して示しただけなんだろうけど。だから、新しいキラが登場する可能性は、まだまだあるってことで。ミサミサ@戸田恵梨香は可愛い。原作のミサミサの華やかさや素っ頓狂な言動には全く届かないけど、監禁シーンは懸命に演じている感じが伝わってきたし、まあ好感度は上の方。一年後にまだ生きてたのに、ちょい違和感はあったけど>こらこらミサミサといえばレムだけど>そうか?映画ではミサミサよりも月に尽くしてた感じ。ジェラスに関する話にうっとりするのが、ミサミサでなく月なのも象徴的(笑)高田清美@片瀬那奈は何より脚線美!ソファに寝転がってるシーンは言うに及ばず、TV出演シーンでも机の下の脚に注目。役柄的にはね…原作の高田より火口の割合が高いから、おバカなのは仕方ないのかも>ぇ脚線美は戸田恵梨香や上原さくらも披露していたし、この監督って脚フェチかも?おやぢ目線全開で見るべし(笑)そして藤原竜也は、前編よりも月の雰囲気が出ていたと思う。ラストはカッコ悪く死ぬところがアニメよりも原作に近くて良かった。ただ、自分の理想を最後まで主張し続けてたのが、私的にはイマイチだったな。やっぱ、そういったことを振り捨てて、無様にのたうちまわってほしかった。―てことで、意外に褒め系のレビューになってしまった(笑)え、L?Lについて語り出すと、長~くなるから遠慮しておく>ぉ原作の方が面白いし、出来も良いと思うけど、彼の信念の強さと自己犠牲の精神が事件を解決する…という、美味しいラストだから許そう>ぉラストの口を結んだままの笑顔がカワイイぞ。おやつが和菓子で統一されてるのは、洋菓子よりもヘルシーだからかしら?でも、ミタラシ団子の食べ方は、ちょいキモス。前編のレビューはREVIEWの部屋にあります☆やっくんち☆◇人気映画・TVBLOG◇■送料120円■映画 デスノート DVD【DEATH NOTE the Last name(後編)】07/3/14発売[DVDソフト] DEATH NOTE デスノート/DEATH NOTE デスノート the Last name complete set《送料無料》川井憲次(音楽)/デスノート the Last name オリジナル・サウンドトラック: SOU...
2007.08.03
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1956年 / 日本監督:杉江敏男原作&脚本:井出俊郎音楽:神津善行出演:美空ひばり、江利チエミ、雪村いづみ、宝田明、森繁久弥* * * * * * *昭和って良いなあ…昨夜、BSで放送していたので何気に観ました。途中から観始め、さらに途中で眠ってしまったりしたけど>こらこらやっぱ、昭和前期の雰囲気は好きだなあ、と思いました。ハッキリ言って「古臭い」とか「ダサい」と感じる部分も多いのですがそういったものも全てひっくるめて「良いなあ…」と感じました。昭和初期に特別な思いを持つ広瀬正の小説が好きなので、感化されているのかもしれません。ただ、彼が扱うよりは後の時代の映画ですけどね。美空ひばり、江利チエミ、雪村いづみ…3人娘主演の所謂アイドル映画なので実際の当時の庶民の生活より高級かつ進んでる描写になってるんでしょうけどね。高校生なのに(多分、当時の多くの高校生よりは)垢抜けているし何より衣装持ちだし(笑)その衣装が素敵だなあ、と思いました。ワンピースが多いのですが、襟がアシンメトリーになってたりして細かいデザインが可愛いです。特に、チエミが着ていた胸元に魚の模様が入った青いワンピースが好み♪ただ、どの衣装も全てウェストをギュッと絞ったものばかり。体型を選ぶなあ…当時はそういう傾向があったんでしょうか?いづみを痩せっぽち、チエミを太めと評する台詞があったんですが(確かに2人が並ぶと、そんな感じだったけど・笑)今の感覚で見ると、いづみも結構ムチムチしています。全員、胸もあるし。やっぱ、女らしい体型が良しとされてたんだろうなあ。あ、でも、男性陣もそうでした。二枚目役の宝田明もポロシャツをズボンの中に入れて、ウェストをギュッと。それにしても、昔の男優の方が外人っぽい風貌の人が多かったみたいですね。話がズレてます?ストーリーは3人+BFが夏休みにサイクリングに行く約束をし資金を溜めるためにバイトをして、色々な経験をする…という主ストーリーに詐欺を働こうとする森繁が絡む…というものです。森繁パートは切ない終わり方だったのがイマイチな気がしましたが、全て明るく楽しく…で終わらないところが良いのかもしれません。歌い踊るシーンが沢山出てきます。私は演歌って超苦手なんですけれど、一番目を引いたのは、やはり美空ひばり。オーラっちゅうヤツっすかね。女優としても悪くないと思いました。彼女だけはBFがいなくて、宝田明との間に恋が芽生える展開なんですが彼にお寿司を握ってやるシーンが可愛かったです。トロを頼まれたはずなのに、どう見ても赤身を使ってるとことか>ぇ出来上がった寿司が酷い出来だったとことか>ぉ食べ物といえば、でっかい板チョコが出てきたなあ。欲しいなあ、あれ(笑)それから、チエミが軽いお笑いキャラなのも良い感じでした。ラストは、皆で楽しく歌いながらサイクリングするシーンなんですけど『黒田節』が歌われるところは、ぶっ飛びました>おい☆やっくんち☆◇人気映画・TVBLOG◇ロマンス娘(DVD) ◆20%OFF!ロイズチョコレートの原点♪ロイズ 板チョコ ミルク
2007.06.20
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映画『DEATH NOTE』第3弾制作決定! だそうです今度の主役は L よ! L! ↑クリックすると大きい画像に飛びます松山ケンイチ君、堂々主演です。「逃げたい」などと、消極的な言葉とは裏腹にガッツ・ポーズを決めてくれました。頑張ってね!原作のLが大好きな ひじゅに ですが、松山君の L は前面的にOKです。勿論、Lそのままとは言わないけど、イメージを壊してはいないしまた違う魅力も兼ね備えてると思うから。でも、あんまり L の正体をバラさない内容にしてほしいですぅ。☆やっくんち☆◇人気映画・TVBLOG◇↓こんな感じ?でも、これ、映像化には少々難あり(私的に)小説 DEATHNOTE ANOTHER NOTE ロサンゼルスBB連続殺人事件(集英社)
2006.12.01
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全体的に面白かったけど、部分的には微妙…でも、Lがカワイイから許す>ぉ―というのが、結論かな(笑)今のところ私は原作マンガは未読、アニメは第4話(バスジャック)まで観たところ。この2つを制覇した後では、また気持ちが変わるかもしれないけど、とりあえず今の状態で映画の感想を書きます。え~っと、まず…街中でNOTEを広げちゃうなんて、映画の月はちょっと無防備(^^;)私が今のところ抱いている月のイメージは、“内に熱さや弱さを秘めながらも、普段は頭脳の方が勝って、何事にも醒めた奴”。藤原達也演じる月は、もっと普通の男の子っぽい。ついでに言うと、あまり頭良さそうにも見えない>ススス、スミマセンスミマセンでも、美青年ぶりはOKよ>フォロー?のほほんとした学園風景の中に、そっと落ちてきたアニメのNOTEに対し、映画では、いかにもワケありげに雨の中、そこだけ濡れずに置かれていた。実写版では、このくらいインパクトがあった方が良いのかもね、と好意的解釈。アニメでは「神になる」という野心(?)が勝ってる感があったけど、映画は法律への失望感が伝わってきた。そこのところは感情移入しやすくて良いかも。でも…NOTEと対比(対立?)すべきものは聖書だと思うんだけど…。法が相手じゃ、りんごが生きてこない気もするんだけど…。いずれにしても、悪を一掃するという考えから、自分にとっての邪魔者を消す方向に、いつの間にか変わっていき、究極の正義だと信じて始めたことが、世間的には悪として裁かれることになる…というのが見所であり悲しいところ。ま、前編のせいか、ひたすら悪人になっていく月の姿しかなかったがな。NOTEの特性を理解し使いこなしていく様子は面白かったけど、何か死神の存在意義が、あまりない感じ。月対Lの心理戦も、双方が万能過ぎて、何となくイマイチ。○細かい突っ込みをすると○月が入った店で、ストリッパーみたいなお姉さんが踊ってた。何の店なんだよ?何故そんな店に入るんだよ?バスジャックされるバスには海砂の大きな広告。伏線にしてるワケなんだろうけど、ちょっとシツコイ。でも数年前、ムン・ヒジュンのファン達が協力してバス広告を出したことを思い出してちょっと懐かしかった。その頃、韓国に旅行した際、そのバスを探したけれど遭遇しなくて残念無念だった。(スミマセン、話が大幅にズレました ^^;)ついでに言うと、海砂も普通の女の子っぽい>大塚愛に喧嘩売って良いのか?(笑)アニメにもまだ登場してないからハッキリ分からないけど、噂によるとゴスロリだそうだし、もっとカリスマ性のあるキャラかなって気がするんだけど。お菓子を色々串刺しにして刑事たちに差し出すLがカワイイ。でも、居眠りして上着を掛けてもらうところ、ちょっとキャラが違う気がしなくもなくもなくもない。ポテトチップスの袋のトリック、マンガでなら「おお」と思うかもしれないけど実写だと、何か笑える。そんなこんなでラスト、それまで甘いものばかり食べていたLが、ポテトチップスを頬張る。彼の中では月=キラ、との確信があることの証拠。宣戦布告だ。ああ、死なないでね、L!!!☆やっくんち☆◇人気映画・TVBLOG◇DEATH NOTE DEAD OR ALIVE~映画「デスノート」をアシストする特別DVD~DVD DEATH NOTE (アニメ) 1 初回限定版(リューク フィギュア付き)(仮予約)DEATH NOTE HOW TO READ 13 初回限定特装版
2006.10.28
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く、苦しい…。今日はWOWWOW無料放送DAYらしく、たまたまチャンネル回したら映画をやってた。途中からの上、用事をしながらのチラ見なので、見逃した名シーンは沢山あるだろう。ただでさえ難解そうな作品だし。だから、ほとんど理解できてないと思うけど、もしかしたら、とんでもない曲解してる可能性大だけど、とにかく感動はした(ぇ)ので、ちょっと書いておこうと思う。イギリスのパブリック・スクール(?)で、イジメられている少年がひとり。彼には音楽の才能があるらしく、まさに“天使の歌声”という感じだったのに理解者は誰もいない様子だった。そんな彼の元にやってきた兄は、何とデヴィッド・ボウイ!制服姿に少々無理はあったけど、いいの!美しいから。彼は何かの研究をしてるとかで、所謂エリートなのかな?でも、ひどいイジメにあっている弟を、見て見ぬ振りをしてしまった。それ以来、弟は歌わなくなり、ボウイは罪悪感に責めさいなまれ続けることに…。―てところまで観て、少し中断。戻ってきたら画面はどこか南方の島。日本軍による捕虜収容所。坂本龍一、たけし、トム・コンティ、そしてボウイ…あの有名な『戦場のメリークリスマス』じゃん!と、やっと気付いた。敵と味方という立場での出会い、言葉も考え方も違えば、信じてる神も違う…極限の状況下にあって、理屈ではなく心で引かれあってしまう人々。坂本&ボウイの場合は、多分に同性愛的感情ではあるけど>でも、そこが「萌え~」要素とにかく、とても印象的な映画だった―「ふぁあでる・くりすます」と酔っ払いながら、ちょっと無邪気な笑顔でトムとボウイの処刑命令を取り消すたけし。剣を振り上げる坂本を、抱きしめてキスするボウイ。首だけだして土に埋められたボウイに、賛美歌を歌う捕虜たち。死の間際、幼い姿のままの弟に迎えられ、彼の歌を聞くボウイ。そんな彼の髪を一房そっと切り取り、敬礼をして去る坂本。そしてラストシーン。戦犯として処刑を待つたけしを訪ねてくるトム。英語で話すたけし。「メリー・クリスマス、Mr.ローレンス」無邪気な笑顔で別れを告げる、たけし。この、たけしの笑顔のアップに、少し涙が浮かび、同時に胸が苦しくなった。心臓発作か!?と、一瞬心配したくらい(^^;)慌てて窓を大きく開け、座りなおして深呼吸した。こういうことって、たま~にあるけど、たま~にしかないんだよ。比較的最近では『永遠の片思い』のラストシーンで似たような症状に陥った。ジャンルは全然違うけどね(笑)これだけで私の中では名作決定なんだけど、何せマトモに観てないからな(^^;)そのうち、ちゃんと観てみたいと思うけど、反面恐い気もするな。☆やっくんち☆◇人気映画・TVBLOG◇【J-POP/歌謡曲:さ】坂本龍一 / Ryuichi Sakamoto 映画音楽ベスト『UF』 (CD) (Aポイント付)永遠の片想い(DVD)
2006.07.02
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2004年 日本監督:那須博之脚本:那須真知子音楽:安川午郎原作:永井豪出演:伊崎央登、伊崎右典、酒井彩名、渋谷飛鳥、宇崎竜童、阿木耀子☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆とりあえず富永愛がチョナンカン似だということは、今更ながらよくわかった。少し前に『CASSHERN』を観て、評判ほど悪くないじゃん、と思った私。まあ、突っ込みどころは多々あるけれど…制作者側の熱意は感じられた。役者陣も良かったしね。だから観たのよ『デビルマン』。これだって、きっと観るべきところはあるハズだ、と。結果は…………………脱力………の一字。最初、CGのデビルマンが一瞬映るんだけど、ちょっとワクワクした。ずーっと飛んで、クライマックスの人柱(?人間竜巻?)も悪くない。役者ではミーコ@渋谷飛鳥は頑張ってたと思う。顔も可愛いし、ヒロイン美樹より私好み。ススム君役の子役も良かった。え~っと…後は思いつかない。そうそう牧村@宇崎竜堂の同僚が田んぼの中を逃げ惑った挙句に捕まり、彼をチクった別の同僚が笑い転げるシーンは悪くなかったかな。コニシキが「デーモン万歳」と叫びながら銃殺される姿は「はあ?」って出来なんだけど、これって描きようによっては物悲しいシーンになりうるな、と感じた。そうだね、やっぱ演出がマズイんだな。脚本もマズイけど。俳優もマズイなあ。―ああ、どうしよう、褒め系を主義としている私なのに(笑)原作者の永井豪が神父役でチラッと出演してるんだけど、彼の顔が一番苦悩に満ちていたわ。私、随分前に古本屋で原作の第5巻を見つけて、何気に買って読んだら大感動したんだよ。み使い達が降りてくるラスト・シーンを実写で見せてほしかった。この映画版は無神論が根底にあるみたいだけど、それがそもそもの間違いなんじゃ…?―いや、そんなこと語る以前の問題か(^^;)島田久作、いくらカメオ出演とはいえ、たったあれっぽっち?もしや、こんな作品に出てられないと、後で大幅に削ったとか(爆)でもね、観て良かったと思う。だって観なきゃわからないもん。「ああ~、えーもん観さしてもらいましたわ~」って感じ(^^)デビルマン【DSTD-2411】 =20%OFF!《発売日:05/04/21》DEVISUAL ver.0 デビルマン解体新書 -シレーヌ編- -DVD-〔送料無料キャンペーン中〕ZIPPO デビルマンCASSHERN Ultimate Edition-キャシャーン アルティメット・エディション-【DA-452】 =20%OFF...【CASSHERN】新造人間キャシャーンフェイスマスクシルバーリング
2005.06.12
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監督・撮影・編集:桐谷和明脚本:桐谷和明、菅正太郎、佐藤大コンセプチュアルデザイン/プロダクションデザイナー:林田裕至コンセプチュアルデザイン/VFXスーパーバイザー:木村俊幸コンセプチュアルデザイン/CGスーパーバイザー:庄野晴彦VFXスーパーバイザー:野崎 宏二衣装:北村道子ヘア&メイクアップデザイン:稲垣亮弐バトルシーンコンテ:樋口真嗣出演:伊勢谷友介、唐沢寿明、麻生久美子、寺尾 聰、樋口可南子、小日向文世☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ そんなに悪くはないよ、良くもないけどな(爆私は原作を知らないので、そこのところの比較はできない。映画オンリーでの感想。まずCG。技術的な良し悪しってわからないけど、見た目はOKですよ。斬新って感じはしないけど。ってか、懐かしささえ感じてしまったけど。しばらく前にプレステがぶっ壊れてから、ゲームにはご無沙汰してるので、「ああ、『ファイナル・ファンタジー』やりてー」と思わされたわ(笑)粒子の粗いザラっとした映像は、シーンによって基調となる色が変わったり白黒になったり凝ってるし所々に挿まれるカラフルな映像は、幻想的な美しさがあるし目で楽しめる部分は大きい。ただ、好き嫌いはあるよ。かなり分かれると思う。でもゲームの世界では暗く重い雰囲気になるのに、生身の人間が入ると軽くなってしまうのは何故?作り上げた小さな箱の中で繰り広げられる物語、って印象を受けるのは「閉塞感」を醸し出しているのだと好意的に解釈しておこう。兵士のヘルメットや「新造人間」達のマークがナチス・ドイツっぽいのは皮肉を込めてるのかな?ブライ@唐沢寿明が最初の方で布切れを胸の前で十字にかけてたとこや、クライマックスで鉄也が時限装置の針を掴んで動かそうとするとこなどは、QueenのMV『ラジオ・ガ・ガ』や、それのモチーフとなった映画『メトロポリス』を連想させたけどもしやオマージュ?考えすぎ?そういう中でCASSHERNのコスプレは浮いてた。さすがにヘルメットはかぶっていなかったね。原作ファンからすれば、それが許せないかもしれないけど。アクションはカッコイイけど動きがない静止した決めのポーズをカメラの角度や効果線で繋いでるだけって感じ。そのポーズも不自然な形が多い(笑)マンガ的とは言えるかもしれないな>良い意味でだよ。地球外にまでジャンプしながら、また同じ地点に着地するとことか、それ程の跳躍力があるのにクライマックスでは梯子昇ったり走ったりしてるとことか、意味があるのか突っ込みどころなのか…。ストーリーは難解でもあり単純でもあり、シリアスでもあり青臭くもあり。私って頭悪いから、よくわかんなかった(^^;)空から降ってきた稲妻型のオブジェは何なの?あれが神CASSHERN?あるいは、その“意志”?限界に達しようとしている人間社会に、遂に介入してきたというわけ?でも、あれって人工物だよね。培養液から出て来た「新造人間」達を一斉に殺してしまったのが意味不明。彼らが元○○だからといって、蘇ってきたのは普通じゃないんだから(当たり前だ)理由を調べるのが先じゃないの?それが研究を成功に導くことになるかもしれないじゃん。ちょっとは理解できた部分もある(間違ってたりして・笑)ブライ達が誕生した時、種類別に整理してあったパーツが上手い具合に結合したのは何故なんだ?と疑問を抱いてしまったんだ>私らしい?男女に別れてたり、女性は髪が長かったり、生まれたてのわりには服を着たがったり、美形ばかりでなくブサイクなのも障害があるらしいのもいるし、赤ん坊までいるし…そういう点に拘っちゃったんだけど、彼らの正体が明かされて「成る程」と思った。だからってブライががっかりする程の真相なのか?死の瞬間、仲間達に見えた“何か”が彼にだけは見えなかったのは、どう解釈すれば良いの?それからさー、ブライ達の行動と軍の行動と、かみ合ってないというか、別の話になってなかった?一番影響を受けるはずの民衆の姿が全然描かれてなかったし。そもそも戦争シーン、お年寄りや女子供を虐殺する描写ばかりで、そういったところに戦争の悲惨さ理不尽さを表すのは賛成なんだけど、彼らが反乱分子だという点が見えなかった。見る必要はないのかもしれないけど。憎しみの連鎖―というのは重い。でも戦争の原因はそれだけではないと思う。寧ろ、それ以外の理由の方が多いんじゃないのかな。「CASSHERNがやらねば誰がやる」って―それが鉄也を指すなら、彼は何もやってませんから~~~残念!神CASSHERNを指すなら、これは形を変えたハルマゲドンってことか?稲妻型オブジェを地に送ったのは神で、鉄也とルナは新たなアダムとエバとして選び取られた―ちゅうわけですかね?光となった2人が稲妻の形になってどこかの惑星(それとも過去の地球?)に降り立ったのが、その証拠なのかなあ?やっぱ、よくわからない>自覚していた以上に馬鹿だったのね私他にも色々疑問があるけど、全部書いたら長くなりすぎ。でもってテーマの方は、全て台詞で説明しちゃってるんだよね。キャラの成長もなく、最初から最後まで同じような事柄を。否定したり茶化したりできる内容じゃないから真面目に聞くしかないんだけど、胸に迫ってこないんだな…。SFもどきの熱い(?)マンガをよく描いてた中学時代の私なら、大感動したかな?ところでキャラ萌えするなら、私的にはミッチー@及川充博がお勧めでっせ。クラシカルなファッションが似合って綺麗よ>カツゼツ悪いけど宮迫博之も◎。もっと出番が多かったら良かったのにな。CASSHERN Ultimate Edition-キャシャーン アルティメット・エディション-誰かの願いが叶うころ爆音夢花火BACK HORN/夢の花(初回)サントラ/CASSHERN ORIGINAL SOUNDTRACK[Comple
2005.05.21
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