全9件 (9件中 1-9件目)
1
![]()
■この夏の甲子園決勝、作新学院ー北海の試合。結局作新が勝利しましたが、2回裏、作新の好守備が印象的でした。1点を先制され、なおも二死一・二塁のピンチに打者の放った強烈な打球は三遊間へ。北海がさらに1点追加か、そう思った瞬間に作新・ショートの山本拳輝が横っ飛びで打球を掴み、素早く送球して打者走者を一塁で刺しました。このプレーは凄かった! 「たられば」は禁物ですが、もしこの打球が抜けていれば「流れ」はどちらに行っていたか分からない、それぼどに試合を左右するプレーと思いました。■さて、昨年NHKで放送された『高校野球100年のものがたり』、作新のある【栃木編】では、1973年(昭和48年)夏の甲子園2回戦・作新ー銚子商が取り上げられていました。作新投手はもちろん怪物江川卓。0-0で迎えた延長12回裏、江川は一死満塁のピンチを作ると、後続の打者・長谷川にフルカウントから押し出し四球を与えてサヨナラ負けしました。しかし4つ目のボールになった最後の一球が、チームメイトの信頼を一身に受けつつ「力いっぱい投げた直球」だったことから、これが「最高の一球」だったと、後日、江川自らが語っていました。ま、江川が主人公として語られることの多いこの試合ですが、過去練習試合を含めて江川に4連敗中だった銚子商の斉藤一之監督およびナインの「打倒江川!」の気合は凄まじかった。「バットをコンパクトに振る」「高めの球に手を出さない」を意思統一し、そして「江川は、晴れの日はバテやすい。曇りの日は絶好調でノーヒットノーランが生まれやすい。雨の日は苦手」というデータを用意し、この試合途中から雨が降り出すと、銚子商は勝利を確信したそうで・・・。さらに最後の場面、打者長谷川がフルカウントになると、斉藤監督が出したサインはスクイズだったとか(ふつう満塁でスクイズは考えられませんが)。オーソドックスな作戦と奇想天外な策を弄して勝利にこだわった、銚子商の執念の勝利だったと云えるかもしません。<写真>作新のショート・山本拳輝の好プレー。(NHKより。以下も同じ)<写真>押し出し四球でサヨナラ負け。でも江川にとって「最高の一球」だった。打者は銚子商・長谷川。<写真>銚子商・斉藤一之監督の執念「打倒、江川、打倒・作新」が実った勝利。<写真>銚子商スタメンに並ぶ懐かしい名前。土屋(のちに中日)、そして岩井(現・国際武道大監督)・・・なお、篠塚(のちに巨人)が甲子園に出場するのは翌74年センバツから。
2016.08.26
コメント(0)
![]()
岩手・盛岡大附、そして埼玉・花咲徳栄が3回戦で相次いで敗れました。両校の共通した敗因は、絶対のエースをベンチに温存して先発を回避させたことだと思います。控え投手を極力引っ張って、エースには短いイニングを託す、そういった作戦ですね。これまでの経緯(エースの疲労度など)や今後の展開(日程や控え投の力量など)の事情があって、作戦の良し悪しを判断するのは難しいのですが、大量失点する前にエースを登板させることはできなかったかな? そんな思いで2つのゲームを見ていました。あくまで先を見通して今を戦うのか、いやそうではなく今の試合を一戦必勝の覚悟で戦うのか。トーナメントを勝ち上がる難しさをあらためて感じました。余談ですが、、、 16日の鳴門ー盛岡大付は凄まじい打ち合いでした。9回裏盛岡の攻撃は3点差に迫り、なおも一死満塁でしたが、最後は併殺でジ・エンド。残念でしたが、好打者石橋で終わったのなら仕方ない、、、そんな妙なスッキリ感がありました(^-^)v<写真:NHK>
2016.08.18
コメント(0)
![]()
今日の第三試合、東邦ー八戸学院光星。光星は8回を終わってスコア9-5と4点をリードし、ほぼ勝利を手中に収めた感のある9回裏にドラマが起きました。突然スタンドから東邦を応援する拍手が沸きあがり、あちこちで今流行りのタオルを振る応援風景が見られました。その応援に後押しされるように東邦猛打がさく裂し、気がつけば同点。そして次の瞬間にはサヨナラ打が飛び出して、・・・あらら・・・あっという間に起きた逆転サヨナラ負け。笑顔の東邦、泣き崩れる光星。はっきり言って光星は東邦に負けたのではない、スタンドの観客が作り上げた空気に負けたのです。と云っても、東北出身の私は決してスタンドを恨んでいるのはありませんよ、むしろ嬉しいのです。青森の学校が愛知を相手にしてヒール役になるなんて、ひと昔前までは考えられなかったこと。それが今日、現実に起きたのですから。その昔、東北の学校は9回まで0-10で負けていても、敵失と死球で無死一・二塁のチャンスを作っただけでスタンドが盛り上げてくれた。沖縄の学校が甲子園に登場した当初は、スタンド全体が盛り上げて後押しをした。田舎の無名の学校が強豪校と対戦すれば、その強豪校がヒール役を買って出た。でも、強豪校はスタンドの(相手への)応援に負けることなく、勝ち上がったのです。ヒール役とはいわばステータスであり、甲子園とはそういうところ。 この一戦を見て、私は確信しましたよ。優勝旗の「白河越え」が近く実現することを。<写真:NHK>
2016.08.14
コメント(0)
![]()
昨日(8月12日)の聖光学院ークラーク国際。クラークの「のびのび野球」は見事でした。途中までいったいどちらが10年連続夏出場校か、そしてどちらが初出場校か分かりませんでした。逆転を許した後のクラーク8回裏の攻撃も、二死一・三塁の場面で強烈な打球が一塁走者の足に当たる不運(記録は守備妨害)がなければ、勝敗は分からなかった。このクラーク国際の野球に大いに興味をもちましたが、長く高校野球を見てきた者として、カタカナ校名に多少の違和感がありました。また帽子の「CL」というロゴは「PL」の字体と似ていて、PL学園も世に登場した頃は、相当な違和感をもって野球ファンに迎えられたんだろうなぁ・・・なんて想像するに至りました。調べてみると、PL学園野球部の創部は昭和31年、甲子園初出場は創部6年目の昭和37年でした。創部1年目はグランドがでこぼこ、バットは3本、グローブは全部で7個しかなく、他校に練習試合を申し入れるも大敗続き。外野フライのバンザイは当たり前で、高野連に加入を申請したら「時期尚早」と申請書を突き返されたとか。... (参考:『神宮の奇跡』門田隆将著、講談社)そんな状態でよく6年目に甲子園出場したものだと感心しますが、 クラークはPLの倍のスピードで甲子園に出ているわけです。ま、PLの場合は戦争の余韻があったことも考慮する必要がありますが、それにしてもクラークは速い! いったいどんな秘訣があるのか、いまだ私には分かりませぬ。(写真)8回裏クラーク国際の攻撃。二死一・三塁の場面で飛び出した強烈な打球は、ファーストの左へ。すわっ適時打か?と思った瞬間、駆ける一塁走者の足に当たり、クラークのチャンスは潰える・・・。走者の右足付近に見える白い線のようなものが打球。~NHKより(2枚目も同じ)(写真)帽子にある「CL」が「PL」のロゴに似ているように見える。
2016.08.13
コメント(0)
![]()
昨日(8月11日)第二試合の富山第一ー中越の試合は凄いゲームでした。9回一死までノーヒットピッチングだった中越・今村豪投手が富山の4番・狭間悠希に二塁打を浴びてノーヒットの記録が途絶えると、続く5番・河原大成にクリーンヒットを打たれてジ・エンド。中越がサヨナラ負けを喫しました。この最後の場面で感じたのは、バッテリーの意思統一の難しさです。NHK解説の廣岡資生さんは、河原が打席に立つといきなり饒舌になり「打者と勝負するか回避するか、中途半端はいけません!」と二度三度と同じことを口にしました。カウントが3ボールになり、ここで捕手が外角に外すようミットを構えましたが、なぜか投球は真ん中へ行きストライク。この時捕手は「前の打席でタイミングの合っていた河原と無理に勝負する必要はない」と判断した様子でしたが、投手の今村は勝負したい気持ちがどこかにあったのでしょうか?そしてカウント3-1からの、運命の5球目。 解説の廣岡さんは、この場面の難しさを的確に捉えて「ここで簡単にストライクをとりに行ってはいけません・・・」と言い終らないうちに、外に構えた捕手のミットを嘲笑うかのように投球は真ん中へ行き、その結果サヨナラ打を浴びました。甲子園に出場するチームはどこも技術に優れたチームのはずです。従い、甲子園という独特の空気の中で「(打者においては)送りバントをするのかしないのか」、また「(バッテリーにおいては)勝負をするのかしないのか」など意思統一の有無が勝敗を分けるのだな、そしてそれは実は紙一重のことなんだなと、そんなことを思いました。<写真:NHK>(上)嗚呼、サヨナラ負け! 試合終了後の整列に向かう中越バッテリー。(中)中越・今村の球は真ん中へ行き、これがサヨナラ打となる。(下)8回ピンチの場面で、打球は痛烈な投手ライナー。今村はこれを見事に捕球して「捕ったどぉ~~」
2016.08.12
コメント(0)
![]()
■今日の第四試合、花咲徳栄ー大曲工を見ました。予想とはまったく違う展開。スコアこそ6-1で徳栄が勝利しましたが、終盤までどっちがリードしているのか、まるで分からなかった。■この展開の原因は、徳栄・高橋昂也の不調と大曲・佐渡敬斗の頑張りにあると思いました。埼玉県大会で見せた自信あふれる高橋の姿はこの試合にはなく、信じられない投球や送球もありました。「甲子園には魔物が棲む」といいますが、魔物を味方にするくらいでないと頂点は難しいでしょう。今年の徳栄なら十分にそれができると思っています。ぜひ今日の試合を糧にして、勝ち進んでほしいもので一方、佐渡の本塁打はチームの反撃ののろしとなり、その後のハッスルプレー(意表を突く三盗、ファールフライを追いかける懸命なダイビングなど)がチームの機運を盛り上げました。終盤の失点さえなければ、徳栄から金星を挙げるげる可能性もあったでしょう。■余談ながら、、、 低く落ちないフォークの怖さを、この試合を通じてあらためて知りました。
2016.08.10
コメント(0)
![]()
■昨日の八戸学院光星ー市立尼崎戦は面白かったです。光星は積極果敢な走塁が印象的でした。そして櫻井投手の後姿は、同じ光星OBの城間(現東北福祉大)を思い出させてくれました。また、選手たちの体つきや表情・仕草などの雰囲気が大阪桐蔭に限りなく近づいてきたように思いました。北條や田村がいた頃よりもさらに進化したというか。■一方の市尼は堅実な守備が随所にあって好感が持てました。「ジスイズ高校野球」、さすがに激戦兵庫代表のチームでした。特に延長10回の守備は特筆もの。二死満塁の場面で、強烈な打球がファーストのミットを弾くと、セカンドがすかさずカバーして一塁へ送球。一塁ベースには投手がカバーに入るも間一髪セーフ。しかし次の瞬間、投手は間髪を入れずにホームに送球して二塁から生還を狙った走者を刺し(写真)、最少失点でこの回を終えました。ほんの1~2秒の間にめまぐるしく動くボール。プロや大学生であっても同じことををやるのは難しいかも!(^^)! <写真:NHK>
2016.08.10
コメント(0)
![]()
昨日の第三試合は、盛岡大付が接戦の末に九州国際大付を破り、2回戦にコマを進めました。花巻東の菊池雄星や大谷翔平らが登場するまで、岩手の学校が福岡の強豪に勝つことなど予想も期待もしていませんでしたが、まったく隔世の感があります。そして、いまこの試合の録画を見つつ、思い出したのは4年前の甲子園閉会式にあった奥島高野連会長(当時)の発言です。この時、奥島さんは「とりわけ残念なのは、花巻東(岩手)の大谷投手をこの甲子園で見られなかったこと」と云い物議を醸したものでした。実はこの大会に出場していた岩手代表校は、決勝で花巻東を破った盛岡大付だったんです。閉会式でそんなことを云うのか、盛岡大付に失礼だろう!なんて声があがりました。あれから4年。以来、盛岡大付は相手校以外に、目に見えない敵(甲子園の空気というかオトナの思惑というか)とも戦っているのかな? そんなことを想像しました。ま、4年前のことなので、今の選手にとっては遠い過去のことなのかもしれませんが。 (写真)同点に追いつかれた直後の8回表、盛岡大付は二死一塁の場面で8番・比嘉賢伸が右翼線に二塁打を放ち追加点を挙げる。捕手のタッチをかいくぐって生還したのは、一走・小原大河。~NHKより。以下も同じ。(写真)さらに同点に追いつかれた9回表、盛岡大付の2番・菅原優輝が左翼越えのダメ押し本塁打を放 つ。(写真)結果スコア
2016.08.08
コメント(0)

7月26日に行われた都市対抗決勝は、トヨタ自動車(豊田市)が日立製作所(日立市)に4-0で勝利して都市対抗の初優勝を決めました。日立市 000 000 000 =0豊田市 020 100 10X =4試合はトヨタのエース・佐竹功年(土庄高ー早稲田大)の好投でトヨタが終始押し気味に進めると、スコア3-0で迎えた7回裏、待望のダメ押し点が生まれます。それはトヨタの攻撃、一死二塁の場面でした。ここで代打・坂田篤彦(尽誠学園高ー駒澤大)が打席に立ちます。そしてカウント1ボールからの2球目、インコースにスルスル~と入った球を迷わずにバットを振りぬくと、打球はレフト線へ飛ぶ二塁打に。二塁走者が悠々と生還し、この坂田の一打が貴重な追加点となって、トヨタに初優勝を手繰り寄せました。二塁塁上でガッツポーズする坂田、冷静さを装うもののこぼれる笑みを隠し切れないといった表情です(写真)。ベンチのチームメイトたちからも盛大な拍手喝さいを浴びました。現在33歳、すでにベテランの域に達しているものの、彼のチーム内の立ち位置は不安定なものでした。トヨタに入社した頃はベストナインに選ばれるなど派手な活躍を見せましたが、昨年の都市対抗ではベンチから外れる屈辱も味わいました。だから、今年こそは! と期するものも大きかったと思います。そこで坂田が心がけたのはチームのムードメーカーに徹することでした。試合中に声を出して後輩を勇気づける。そして試合前は円陣の中心に立って声を出すなど、まるで若手選手がやることをこのベテランが率先して行い、晴れて今年はベンチ入りを果たすことができました。ベテランともなれば馬鹿馬鹿しくてやらないことを、坂田はそこに逃げ込むことなく、真正面から向き合ったのですね。尽誠学園、駒澤大時代はれっきとしたスタープレーヤーでしたが、そのプライドを捨てた心意気が生んだダメ押し打だったのかも。野球の神様が打たせてくれた一打だったのでしょう、きっと(^^♪<坂田の尽誠学園高時代>1年生夏からチームの中軸を打ち、平成11年夏、13年春、そして13年夏の計3度、甲子園に出場しました。2年生秋からは主将となり明治神宮大会で準優勝も経験。一学年上には現・ヤクルトの田中浩康がいました。<坂田の駒澤大時代>同級生には現・阪神の新井良太がいました。3学年上には現・広島の梵英心、そして2学年下には現・中日の大島洋平がいました。(写真)ダメ押し打を放ち、二塁塁上でガッツポーズの坂田篤彦~NHKより。
2016.08.02
コメント(0)
全9件 (9件中 1-9件目)
1