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『おひっこし?』山田ユギまさか「メロディー」連載だったとは知らなかった。同誌は創刊号の頃は熱心に読んでいた。「花ゆめ」に微妙に合わなくなってきたベテラン漫画家さんが勢ぞろいしていて、加藤知子さんとか好きだったが、その後「LaLa」系の作家さんが描くようになって離れていったのだったかな。同じ会社の雑誌でも、カラーが違うから(しいて言えば「LaLa」はよりファンタジー)、一緒にするこたないのに、と憤慨した記憶がある。もう表紙だけで「これはドラマのコミック化?」と思わせるほどのインパクト! 堂々とBL売場に平積みだったのは、ユギクオリティだな(笑)。ボス(オヤジ)にスマイリーにセクシー(元ホスト)にメガネ(研究者脱落組)のバラエティー豊かな男4人! 彼らにからむ摩訶不思議な4人の女たち! というストーリー。 ユギさん、ジャンル変わっても面白いよ、やっぱり。でもこのオヴァくささというか、ギャグのスベリ方がある一定の年齢層にしかわからなそうなのは、放置しておいていいのか? あとギャグコマの3頭身キャラが、BLでは滅多に見ない三白眼でなんだか浮いている(笑)。それにしても新規物件手数料と管理費と更新手数料だけの地域の弱小不動産屋が、なんでこんなに人材豊富なんだよ! とまずツッコンでみる。若手が揃っているなら普通はオンライン化を進めて、若い客を取り込みやすいよう店舗改装するだろうがっという現実もさておき。分譲や戸建てを自分たちで開拓しないと、不動産屋の手数料なんて意外と微々たるものだから、とても遊び盛りの若い男3人も抱えて商売できないだろう。ああいや。年取るとリアルと比較してしまうから、少女マンガも楽しめなくなっているわ。賃貸専門の不動産屋はどうか知らないが、ことマンション販売会社にはこういう、いろんなタイプの営業マンをそろえているところが多い。客筋に合わせて、もっとも喜ばれるタイプの担当をつけるんだ。自分がマンション探しをしている頃、城南地区(目黒・大田・品川)のシングル~DINKS向けマンションのモデルルームで私の担当になったのは、ほとんどホスト顔だった。こいつら絶対昼はマンション売って夜はホストだろうって身のこなしと女あしらい。受付には女性がいても、アンケート書いて渡すとものの10分で、シングルウーマンには「見目カタチの良い男子」があてがわれた。DINKSは妻がよろめかないよう、体育会系の五部刈りで安心感をアピール。マンション価格の安い城東地区はそれほど人材を抱えられないから、フツーのそこらの兄ちゃんなんだが、それがまた要領が悪すぎて同情を引くタイプだったり、母性本能くすぐるタイプだったりで、見た目のわかりやすさがない分、いっそう手が込んでいた(笑)。これも、客自身が要領悪いタイプだったら、テキパキ仕事できそうな温和なタイプがあてがわれただろう。事前のネットでのアンケートなんかで、かなり執拗にライフスタイルを聞かれるのは、ちゃんと結果を分析して「こいつを担当にすれば落ちる」相手をあてがうためなんだな。で、いい気持ちでモデルルームを案内されて、物件も見て(多くはまだ土地だけだったり工事中だったりするが、車に乗せられて周辺の環境確認に回るのは、ちょっと擬似デートみたいで、これがまたキモチイイんである)、いざ仮契約となると、本物の社員であるただのおっさんが登場する仕組みなのだ。不動産売買は夢を売る仕事なんだなと思ったよ。そういえば近所の隅田川ビューの高層マンションは、見込み客をヘリにのせて回遊し、「この景観がすべてあなたのものです!」とかやるそうだ。それで8割の客が落ちると聞いた。ヘリチャーター代も価格に上乗せですよ、目を覚ましなさ~い!閑話休題。この漫画も年寄り相手はスマイリー、若い女性はセクシー、ファミリーや怪しいタイプはボス、不思議ちゃんはメガネと役割が決まっていた。2つの短いインターバルSSを挟んで1話ずつの主役交代で、それぞれからんでくる女性のタイプがばらばら。占い喫茶でバイトしている不思議ちゃんとか、借金大魔王に惚れて家出してきた(?)未成年が、ちょっと60年代っぽくて笑える。というか多分に、かなり、成分の80%ぐらいが下北沢っぽいのかもしれない(笑)。あるいは杉並あたりの中央線文化人のノリだ。この古臭さを愛好する人は、どれぐらいいるんだろうな。風呂なしのボロいアパートとかもう絶滅しかかっているだろうと思っていたけど(あ、でも以前住んでいた自由ヶ丘近くにも、探せば結構あったな)、自分の学生時代を彷彿させるような懐かしさがある。相変わらず地に足のついた、生活感いっぱいの漫画で面白かったよ。『夢を見るヒマもない』山田ユギこれはBLだから、テーマ分けないといかんのね。面倒だからいいや。これもとても面白かった。ユギさんらしい。人生の目標というか、ベクトルが同じ方向を向いている男たちのラブ。高校1年の1学期がプロローグで、その後8年の時間を経ての現在視点。登場人物配置はこう。先輩A(真性フォモ)、先輩B(ノンケゴリラタイプ)、主人公(一応最初はノンケ)、主人公と同室男(Aとできていて主人公に懸想)。先輩Aは、ユギさん作品に多く登場する、ゲイであることをカムアウトしてはばからない魔性の狂言回しで、いろんな意味で面倒見もよくて、いいやつだ。最後の先輩B×A話に萌えた。あとカバー下。
2007.04.30
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昨日、レッスン中にまだ夕方でもないのにみるみる空が暗くなり、あっという間に降りだした。気圧が不安定なのか、最近、よくある気象状態。傘貸すわよ~の声にもかかわらず、次のレッスンの生徒さんがくるまで、ちょっと先生とおしゃべり。先生、最近、歌舞伎鑑賞に行ったらしく、歌舞伎の家が300年も長続きしていることと、著名作曲家の子孫がほとんど耐えていることに話が及んだ。「歌舞伎役者は江戸時代は士農工商のさらに下で身分低かったのに、現在まで延々と家は存続し、一方シューマンもショパンも子孫は絶えてしまっている。バッハなんてあんなに子沢山だったのに、結局数代先までしか続かないのはどうしてかしらね」それは説明がつく。養子をとっても芸事を伝える「家」を存続させようとする意思の有無と、貴族社会の崩壊(王侯貴族という名のパトロンの喪失)だ。芸に対する考え方が、多分西洋と日本は全然違う。梨園もそうだが、邦楽や日本舞踊の世界をみても(まあ茶道も華道もそうだが)、日本の芸事のトップは一子相伝で、才能よりは血を重視するけど、西洋にそういう思想はないだろう。階級制度が色濃く残る国の場合は、血筋の存続は重視されるが、そこに芸事の才能云々が関与する隙はないはずだし。むこうの上流階級って絵でも音楽でも玄人はだしの人が多くて、でもそれはあくまで本業があってこそ賞賛されるべきもので、芸術家が「限られた人の慰安のために奉仕する」という存在であることは変わらないんだろう。ジスカールデスタン大統領のピアノはそれは見事なものだったし、家には80年代の西欧各国首相が指揮をしたり弦楽四重奏を演奏しているレコードがあったが、とても素人とは思えないものだった。成り上がりを容認しない国というのは、そういうものだ。20世紀以降の主だった作曲家が旧ソ連という事実が象徴しているように、貴族社会崩壊後は、国家がパトロンになれる社会主義の国に限り、芸術家は保護された。しかし社会主義のプロパガンダに与するような「国家が望む」仕事を優先しなければならず、結局はほとんどが亡命しちゃうわけだが。最後はロストロポーヴィチ逝去のニュースの話題になって、彼とて長い間祖国に帰れなかったのだから、スターン亡き後のクラシックの「ユダヤシンジケート」で重要な役割を果たそうと、死にたい場所は祖国だったのだなと、感慨深いものがあった。雨があがったのでおいとまし、留守の間に猫の面倒をみてくれる友人のために、カーテンとクッションカバーとラグを春夏ものに交換する。カーテンの架け替えは大仕事。こういう時に男手がほしいよ。しかし煙草も吸わず、冬の間はドイツ製の強力な空気清浄機もフル稼働なのに、どうしてカーテンってあんなに汚れるんだろう? 明日は友人宅で大人のお遊び(麻雀)の予定なので、なんとか今日中に部屋を整えて、午後は旅支度の準備の買い物に行こう。あ、チケットも取りに行かないと。
2007.04.29
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バッハ上がった~! シューマンも無理やり上げた~!前回がメタメタだったから、ホッとした。これでまた先に進めるよ。どうも月に1回だと、最初の1、2週間はレッスン曲を熱心に練習するのに、後半になると弾きたい曲を弾き出すので収拾がつかない。今回はまともに練習する時間もなくて、朝の15分練習ではやたらとドビュッシーばかり弾いていたし。ハーフタッチがマスターできると、月の光のアルペジオのところがとても美しく響かせることができるようになるのだった。そういえば、今の先生についてからまだ近現代曲みてもらってないなあ。えー、バッハもシューマンもまだ完全ではないんだけど、シューマン(幻想小曲集の4番「気まぐれ」)は、「このフレーズのこの音さえしっかり鳴らせればとりあえずかっこうがつく」というはずせないポイントをしっかり指摘してくださるので助かる。バッハは練習不足なだけだから、「部分練習すればいいのに……」といつもと同じことを言われる。すみません……。平均律は23番があがって次21番。この曲のフーガが好きなので、しっかり譜読みしよう。さて、幻想小曲集はもう弾きたいのがあまりないけど、しいて弾くなら6番と言ったら、楽譜を見て「これ難しいわよ。Schnellだし」。あー。超速なんですね……。途中の3度のカノンが大好きなんだけど、その他の部分がすべて苦手な音型だ。ちょっと一息つきたくなって、次はやさしい曲をリクエスト。森の情景を通して弾くことにする。昔ひととおり弾いてはいるけど、ちゃんと先生に見てもらったことはないので、楽しみ。自分的には実は幻想より森の情景のほうが好きだったりするし。子どもの頃と違って、ちゃんと物語をつくって表情豊かに弾こうと誓う(この気持ちが持続しますように……)。さてショパン。「なかなかうまく弾けないんですよ~」「25ー5はマニアックな曲だからね~」おおっといきなりのジャブ。これを弾きたいという人はあまりいないってことですね? 「だって普通は名前のついた曲を弾きたがるでしょう?」そういえば10-2をレッスン曲にした時も、「本当にこの曲でいいの?」と確認されたっけ。えー、返す言葉なく、名前のついているショパンエチュードを思い出してみる。別れの曲、蝶々、黒鍵、革命、エオリアンハープ、木枯らし、大洋。えっ、これだけ?「せんせー、名前のついている曲で弾けるものはもう弾いたし、あとは弾けないんです」習得率50%だ。25-5は確かに中間部は美しいが、前後は簡単に聴こえるわりに面倒で、しかも速く弾かなくてはならない。自分も中間部をきれいに弾きたいがために練習していたんだけど、やっと弾けるようになったと思ったこの中間部、一回流して弾くなり「全然レガートになってない」と全否定。・・・・がっくり。3指が鍵盤に残っている間に1指を移動。これ基本。そうだった~。ところが2カ月かけて固まってしまった弾き方がなかなか矯正できない。もいっかい最初からやりなおし。あー弾けたと思ったのは儚い夢だったな。
2007.04.28
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ああああ~今日はレッスン日だというのに、ここのところ全然弾いていない。水曜あたりからやっと時間ができたので、昨日とおとといは仕事帰りにグランド借りて外で練習。いつもの、先生のところとタッチが似ているグランドには先約が入っていたので、まだ新しくて音の硬い(響きすぎる)ピアノだった。アコピは年月とともに音が丸くなるんだよね。単にハンマーが磨り減っちゃうだけでなく(これは交換すればいいだけだ)、フレームの乾燥具合とか、アクションの滑らかさが加速されて。そこで手を抜かずにメンテし続けると、別にスタインウェイでなくても、ピカピカのピアノには出せない、いい音が響くようになる。ま、家のデジピでは叶うべくもないが。しかし、弦が張りすぎているのかこのピアノ、どんなに頑張ってフォルテッシッシモで弾いても「もっと強く!」といわれる自分の音がガンガン響いて気持ちいいけど、本番とのギャップは大きそうだ。もう4月に入ってショパンばっかり弾いていたので、いくらなんでもまずかろうと、よろよろとシューマンにとりかかる。この4番、絶対あげてやる。ショパンは作品10も弾きたかったので、25と一冊に収まっている井口版を持っていったけど、もう古過ぎて楽譜の背からばらばらに分解しそうだよ。で、久々にちゃんとしたアコピで25エオリアンハープを弾くと、全然旋律が聞こえてこない! こんなにヘタだっけ? この曲は革命と並んでなんとか人前でも弾ける数少ない曲なのに、もうハーフタッチのつもりで弾いているのに情けないほど下品にアルペジオが響く。ががが~ん。家のデジピで覚えさせた感覚は全部間違いってことだな。こりゃ矯正がたいへん。それと懸案だった小指の使い方が悪いんだろうなあ。シューマンの旋律もそうだけど、最近、小指旋律+やたらと和音の組み合わせが多くて、小指短くて力の入りにくい自分にはなかなかつらいものがある。なんで小指曲げた状態で1-4指が自由に動かせるんだろう。そういえば取引先の担当者が、偶然にも自分と同じ再開組と知って以来、いろいろと情報交換をしている。自分はピティナだけど、彼女はロイヤルアカデミーのメソッド使っているローランドらしい。ローランド? アコピ作ってないのにメソッドあるんだ……。あまりよく知らないけど、ジャズとかも取り入れているのかな。手が大きく指もしっかり長くて骨格のしっかりしている彼女の手にかかると、カンパネラとか楽勝らしい。羨ましい……。先日、電話で話したら「夏に発表会で英雄弾くんですよ。ぜひいらしてくださいね!」と誘われてしまった。ああ羨ましい……。というわけで、自分も久々にポロネーズ引っ張り出して弾いてみたけど、意外にも英雄はそれほど難しくはないのだった。ただ、長いのといろいろな曲想が入り混じっているので、体力と知力が続かないような気がするよ。ポロネーズ、すっかり存在すら忘れて早や10数年だったけど、派手な曲が多いなあ。ステージピースなのかな。ちょっと興味出てきた。舟歌は後半が自分の手に余る曲だった(でも難曲ではない)ので、人前演奏は諦めたけど、ポロネーズだったらまだマシかもしれない。7番幻想、弾きたいなあ。そんな夢見ている場合ではないので、これからバッハの平均律にとりかかる。今日で23番あがりますように。あ、昨夜、「誰でもピカソ」に和久井冬麦ちゃんが出ていた。これで彼女のピアノを聴くのは2回目。なんつうか、普通、神童を強調する時って誰でも知っている超絶技巧を披露するのに、あえて簡単なショパンのノクターン(20番)とかモーツァルトソナタのしかも緩徐楽章を披露するあたりが、計算づくっぽい。わかる人にしかわからない実力。でもまだ手なんて小さくて、これじゃあオクターブ和音の続く曲はしんどいだろうなあ。12歳でしっかり手ができていないわけはないんだが、まだまだ大きくなるのかな。のだめ効果もあるし、海外育ち、神童扱いという境遇は同じでも、藤原由紀乃ちゃんの時代とは一般的なメディアへの取り上げ方が段違いだなあ。いいことなのかどうかはわからない。それにしても、「自分たちの時代は音大卒後留学が普通だったのに、今は高校からなのよ~」と先生から聞いて音楽家の家系ならともかく、一般家庭だったりしたら親は大変だと思ったが、彼女は5歳で留学ですか……。大人になってからの人生を限定してしまう選択をした親は確信犯なんだろうな。まあそんな例は山ほどあるわけだから今更だけど、子供の頃からメディアにさらされると、大人になって埋もれてしまってからがかわいそうな気がする。ちょろっと遊びで弾いていたショパンエチュード25-2が超速だった。私の倍ぐらい?
2007.04.28
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『肉食獣のテーブルマナー』草間さかえ草間さんの描く男性の、手とか足の指とか肘の関節が好きだ。ああヘンタイ……。前後編もの2本と短編2本。双子とヲタク満載。どうだろう……最初の2冊の単行本のほうが自分的には好きで、これは編集部のオーダーなのか、普通のBLだった。この人にはやっぱり昭和っぽいもの描いてほしいと思ったり。最後の短編、この絵柄で純情ラブを描かれても困るんだが(でもエッチは濃い)、なんだか冗談みたいで、「あさってを向いた親切」がツボ。面白かった。『Flowers』宮本佳野ぼろアパートを舞台にした、ちょっと寮ものにも通じる男たちの三角関係ラブ。宮本さんなので例によって大学生とフリーターなのだが。カップルの1つ、画家とモデルって設定は古臭くて、ジュネ風味だなあ。それに純真すぎる大学生と、身体は奔放なのに心は純愛なモデルって、いまどきないような話で、それがまたいい。名前忘れたので、A(大学生)、B(絵のモデル)、C(Bの相手)、D(おやじ/画家)とする。最初はB×C(攻め受け不明)で、次がB×A(これが本命?)、当然B×D(攻め受け不明)、ついでにC×D(もののはずみで)で、C×A(かきっこのみ)もある。ああもうすべての順列組み合わせが……。少なくとも2人はリバーシブルなわけだが、どいつがそうなのかがわからなくて不満(笑)。ふいに「ビバリーヒルズ青春白書」を思い出してしまったよ。狭いクラスメートの間でいろんなカップルが次々くっついたり離れたりするやつ。管理人さんがいい味だしている。働き盛りの年齢で、ぼーっとして箒もって掃除してるって、なんだか落伍者っぽくて好きだ。このあくまでノンケで大人な管理人さんがフォモの道に踏み出していく話を読みたいぞ。『ラブリーシック』(4)大峰ショウコ1~3が面白かった医者×患者、ちょっとショタもの。これが最終巻なのかな? なんだかよくわからないエンディング。結局攻めにとっての受けは、恋人でてあると同時に自分の研究を実証するための実験台だったってこと? なんかすっきりしない。絵は好みだし登場人物の設定にも萌えたけど、お話がわかりづかいなあ。で、途中で二人の仲を裂こうとする美形(もちろんフォモだ)のじゃまが入って、事故に遭って受けと同じ脊損状態になって、結局、医者はその彼を救うんだよね。うーん。思っていた結末とチョト違った。それより脊髄培養とか、もう臨床段階なんだろうかと疑問に思った。『Vassalord』(2)黒乃奈々絵非BLだけど、これも男子に勧められて読んだ一冊。近未来SFヴァンパイアもの。1巻の内容忘れてしまったよ。そもそもバイオノイドとか、あちこちつぎはぎで生きている主人公が、眼鏡ってどうよ。近眼は治らないのか? 眼鏡萌え属性のない自分には謎だ。ヴァンパイアもさ~人工臓器だの人工血管だのの時代になっても、相変わらず血を吸ってやがるってところがアナクロくて乙女のツボだよなあ。ヴァンパイア用高濃度人工血液とかできないのかしらん。あるいは「吸う」んじゃなくて、血管ごとスパゲッティみたいにずるずるすするとか、あ、神経をちゅるちゅるそうめんみたいにすする、というのも見たいかも(笑)。
2007.04.27
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今日は午前中、毎月恒例の代々木公園駅にオフィスのある某先生に取材。その近くに、去年の秋ごろフラッとはいってランチを食べたら大満足だったお店があった。いや、今もあるんだけど。もう一度行きたいとずっと願っていたけれど、ランチ前後に合わせてアポを取るのがむずかしいうえ、なぜか私が行く時に限ってその店は改装中、臨時休業、社員旅行と、いろんな理由で休業だった。そして苦闘(いや闘ってはいないが)半年……念願かなってやっと再び会いまみえることができたよ。行きたいのに行けないと、妄想ばかりがふくらんじゃって、どんどん自分の中で過剰に「すばらしい店」にしてしまうんだけど、今日はきっちり観察してきた。店の名前もやっとわかった(笑)。TARLUMアクア・ブラッセリーだそうである。どこが? 水槽なんてないけどなあ。あ、シーフードが得意なのか。古ぼけた全面ガラス張りビルの地下~2階と、奥にパーティルームがあるらしい。地下はペットOKで、1時間いる間にワンコ連れのグループが4組ほどきていた。前回来たときは2階に通されて、代々木公園の真向かいだから、銀杏が色づく晩秋は見事だろうと思われる。今日は1階。しつらいはそっけないミッドセンチュリースタイル。当然クロスもなし。厨房のコンべクションオーブンとか、入口から丸見えでも平気なオープンスタイル。全体にくたびれた感じで、「改装中って、どこが?」という感じだが、1人掛けのソファはフロアによってデザインが違って凝っているうえ、ゆったりしているし、テーブル間のスペースもたっぷりで、青山あたりのこじゃれたカフェなんかよりは、ずっと居心地がよい。たぶんオフィス街でも学生街でもファッションタウンでもないからだろう。ランチは日替わり、本日の魚、パスタ2種、ライス系2種。日替わりは魚と肉が両方ついて、スープ、ミニサラダとソフトドリンク付きで950円。今日の日替わりは、ポークのトマト煮とタラのムニエルこれがまた、大ヒット。・カップスープはミネストローネ 濃厚でコクがある。時間掛けてにつまっている感じ。野菜のエキスがじんわり胃袋にしみ込む感じ。・グリーンサラダ フリルドレタスとチコリと赤キャベツとグリーンリーフ。キャベツ以外はちゃんと手でちぎっていて、フリルが口の中に突き刺さりそうに新鮮。ドレッシングはシンプルなイタリアン。主菜は40×15センチぐらいの長方形のプレートに盛りつけて出てくる。あ~こういう時こそ、写真を撮ればいいんだな。大後悔。プレートの真ん中にせん茶椀ぐらいのカップが乗っていて、その中が主菜1のポークのトマト煮。カップの右側に野菜3種。左側に主菜2のタラのムニエル。ポークのトマト煮は基本的にはミネストローネと同じ味付けだったけど、2センチぐらいの厚さのばら肉がゴロンと入っていて、野菜はナス、オリーブ、パプリカ、インゲン、マッシュルーム。玉ねぎは溶けてしまったに違いない。じゃがいもでカサを増やそうなんてありがちなことをしていないのが気に入った。なにより、ポークがまるで中華のトンポーローのごとく柔らかく、圧力釜使っているものと思われる。トマト味の肉料理でこれほどやわらかい肉を食べたのは初めて。次は、なんてことないタラのムニエルなんだけど、これが絶品! ちょっと火を通しすぎるとすぐに身が縮んでパサパサになってしまうタラをプリプリに仕上げて、胡椒も使わず、塩とワインとレモン+バターだけで仕上げている。あるかなしかの塩気がタラ本来の味を引き立てていて、最後はワインでフランベしてレモンも一緒に蒸しているから酸味がよくしみ込んでいて、本当においしい。あわただしいランチタイムにこうしたシンプルなのに加減の難しい料理を出す意気やよし!なにより、味の濃いポークとのコントラストを考えての薄味だとしたら、厨房スタッフはかなり優秀だ。野菜の3点盛りは、・大根と人参をうすいコンソメとビネガーで煮込んで冷やしたピクルス・玉ねぎとブラウンマッシュルームの入ったクリーミーなポテトサラダ・干し鯖を空揚げにして薄切りのパプリカと玉ねぎと合えたマリネ前回も不思議なアレンジの野菜が出てきたけど、今回もディップにしたいようなポットサラダと和風もどきピクルスに圧倒された。こういうのは、たくさん食べると飽きるんだけど、1~2口という量がまた「おいしかった。もう少し食べたい」と思わせるテクニックなんだろう。ドリンクはブレンド、アイスティー、エスプレッソからチョイス。今日は暑かったからアイスティー。普通のアールグレイだった。カジュアルモダンなシンプルな食器や自然体のサービスは、若い子向けなのかもしれないけれど、実際の客層は散歩中の老夫婦とか、サイクリング中の外人さんとか、マダームなグループとか多種多様。アルバイトらしきフロアスタッフが、また全員てれーっとしていてのんびり接客で、それなりの店だと眉をしかめる自分も「この店だったらいいか~」と思っちゃう。奥ではハンドメイドでケーキと焼き菓子(スコーンとかデニッシュとかマフィンとか)も焼いているらしく、テイクアウトが可能だったので、いちじくのマフィンとくるみとキャラメルのスコーンをお土産に購入。明日の朝食にしよう。しかし、ケーキは大振りなアメリカンスタイルで1カット600円とちょっと高め。今度は夜来たいな。
2007.04.26
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『秘密』木原音瀬あああ暗いな~湿気が多いな~。でもやっぱり木原さんだよな~。でも最近の木原さん、どんどんBLから逸脱していて「本当に、どこ行っちゃうの?」と思っていたので、ひさびさにBLらしいシーンが随所にあって、ちょっと安心(笑)。相変わらずエチーシーンには萌えないが。出会いのシーンの攻めの挙動不審と、現実と虚構がごっちゃになっている受けの言動から、今度は学習障害かアスペルガーの攻めと、ちょっと統合失調症入っちゃってる(?)受けなんだ~と、読み始めて10数ページでいや~んな予感。障害持ちの話は実は大好物だったりするけど、脳の障害を匂わせる行動をする登場人物は、とらえどころがなくて苦手。脳が腫れていそうな過剰妄想している受けより、天然で学習障害(失読症)抱えている攻めに珍しく感情移入した。や、年齢的には従兄弟のゲイバーのマスターのほうが好みなんだが。で、攻めの障害は本編では明確に語られず、書き下ろしの2本で少しずつ明らかにされていく。『檻の外』の攻めも、情緒障害抱えていそうなのに、はっきりとは語られずイライラしたけど、この作品はそういう意味ではスッキリと筋を通している。失読症っていえば、キャメロン・ディアスが主演した「IN HER SHOES」が面白かったな。欧文の場合、脳はアルファベットの上半分で認識して単語や文章を理解しているというのを何かで読んだけど、たかだか30文字程度の組み合わせでしかない欧文、しかも表音文字に比べて、日本語は表記だけでも3種類、漢字の組み合わせは音訓もある表意文字だからさらに複雑で、克服するのは難しそうだ。後天的な失語症とは全然別物だものね。妄想入った受けの造形が過去に読んだなにかとデジャビュった。BLではないんだけど、原型はカミュの『異邦人』のムルソーではないかと思ったり。通常の一貫した論理性が失われている男という設定は、結構普遍的な設定なのかもしれない。で、倫理性はあるけど、それをうまく表現できない攻め。なんていうか、そんな凹凹コンビで凸凸なことをしているわけなんだな(笑)。あと、最近気になっている川本コオの『震える夏』。「夢の中で犯した罪を現実の生活の中でふとしたはずみに思い出して不安に刈られる」という設定が同じだ。今週の『AERA』で湯浅学が書いていた。この本、40年近く前の作品なのに、今なお色褪せない。版元のサイトには「アンチヒロイズム、サイケデリックアンニュイの名作」とあって、ああそうかと納得。この路線が今、サブカル系の「OPERA」や「f」なんだな。「BGM」も買ってみたけど、それっぽい。「震える夏」が復刻されたのは昨秋だから、木原さんが「秘密」を書く時点で知るはずは無いのだけど。あああどんどん話がそれる。「秘密2」は、社会に適合できない攻めを何くれとなく気にかけてくれていたゲイバーのマスター視点。淡々と出来事を説明している感じで、あまり心の動きとか情念などは伝わってこなかったけど、体の渇きを優先しちゃうセックス魔人な誘い受けのマスターに萌え。ちゃんと人材育成もしているし(笑)。性のモラルはなさそうでいて、面倒見がよくて、この人なりに、親族の前とかではうしろめたさもあって、こういう「一般社会における自分の居場所捜し」的な話はツボ。そして40ページ足らずの短編、「秘密3」が、むしろこの本の中では木原節の真骨頂かも。短編もいいじゃないか! ここにあるのはBLにあるまじき家族の絆。これは『箱の外』をちょっと髣髴とさせるヒューマンドラマにもなっていて、ちょっとうるっときた。母親を出してくるのはずるいよ。ただし「秘密2」から気に入らなかった攻めの父親の造形はわかりやすすぎ。頭固いにもほどがある。弁護士といっても民事は関係なさそうだなあ。あと父2号みたいな弟も血が通っていないっぽい。身内に障害者や認知症の年寄りがいることを隠そうとするような前近代的な思想が、きっと日本のどこかにまだ存在することを思い起こさせる。……はっ。ところで二人の愛の行方は? 結論:こういう造形描写の難しそうな特殊設定をもってきて、ラブに仕立てるというのが、相変わらずチャレンジャーで木原さんらしい。でも楽しく読めるBLとは別の場所に立っている。そうだ、致命的な誤字脱字が2箇所あった。赤ペン先生は見逃さないぞ(笑)。それと、茶屋町さんの挿絵、切り絵か木版画みたいだねえ。これもBL挿絵の新境地?
2007.04.26
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2週間ぶりに8時前に社を出られた。やっと人並み。やっと人間に戻れる。七條は案の定予約でいっぱいだったので、来週行くことに。「今食べられるのはなに?」「北海道のホワイトアスパラ。大きいですよ」行くっ!野菜好きのSちゃんも誘う!サラダや前菜だけでなく、主菜にもなる、赤ん坊の手首ほどある愛しい愛しいアスパラガスたちよ、待っていておくれ~。グリーンも好きだけど、乳母日傘で育てたフレッシュホワイトアスパラの肉厚でジューシーな味わいが大好き。処女を陵辱する気分(なんか間違っている……)。あの香りといい色、カタチといい、アスパラは野菜の宝石だと思う。美しい食べもの。オランデーズソースがいちばんシンプルで合うけど、カロリーオーバー。アスパラギン酸もアスパラガスからだよね? 何に効くんだっけ。忘却。フランスの雑貨屋でキッチンツールを物色していた時、なにに使うのか良くわからないステンレス製のスタンド(らしきもの)があって、気になって店員さんに聞いたことがあった。返ってきた答えは、「アスパラを立てておくもの」だった。アスパラガス専用スタンド! そして驚くべきことに、茹でるときもそのスタンドごと茹でるのだった。立て茹で。かの国では、アスパラは徹底して縦にして扱うものらしい。そういえば最近は日本の主婦雑誌でも「きゅうりや大根は立てて保存しましょう」とかうたっているから、多分鮮度に影響するんだろうな。今ごろのパリのマルシェは新鮮な野菜でいっぱい…ホワイトアスパラのバンドルを想像するだけでも、目まいがしそう。今回の脱出は正味3日しかないので寄れないのが残念。うう~ん。
2007.04.25
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遅れに遅れた特集が、ほぼ校了。2時には印刷所が来る。今、修正待ち。やったあ~~やっと今月も解放された。あとはつかまらなかった筆者の著者校正を色校で直すのみ!今月もお疲れ様でした~。進行管理のS様、私たちはあなたに足を向けては眠れません。昨日は2時ごろ、秋葉裏の初めて行く寿司屋でランチしちゃったけど、何も言わなくてもシャリが小ぶりで、中トロ、エンガワが入った10貫に、茶わん蒸しがついて1280円。結構よかったな。でもやっぱり夕方になると喉がかわく。常連さんらしい、昼から日本酒飲んでクダ巻いているオーナー社長らしき人に、カウンターの中の人全員が、全身全霊を込めて接客していて笑えた。上得意さんなのかな。ランチなのに接客態度が過剰に大げさで、修羅場中の汚い格好でふらっと入った自分は、ちょっと恥ずかしかった。寿司なのに、チェーン系だとファミレスみたいな接客になるのはやめてくれ……。昼、食べ過ぎたせいか、夜はお豆腐サラダでおしまい。もっとも家にたどり着いた時は11時を回っていたが。今日はラーメンが食べたい気分。あ、それより今夜は七條行こう! ……給料日じゃないか。混んでいて無理だよ(泣)。
2007.04.25
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マダームな料理研究家からおそわった超簡単デザート。ごちそうになったら激うま~。桃缶(小)を汁ごと、梅酒50ccとともにミキシング。果肉がこっぱみじんになったら容器に入れて冷凍。途中で一回ざくざくかき混ぜ、ふたたび冷凍。おしまい。我が家はバーミックスを使うので、最初からバーミックスの使える容器で冷凍したら、途中の撹拌もラクそうだ。桃缶の代わりに茘枝の缶詰だともっとおいしいらしい。いただきものの桃缶があるから、さっそく作ろうと思ったまではよかったけど、家には梅酒がないことに気が付いた。あ、でもあれなら……。「せんせー、梅酒の代わりにウォッカで作っちゃだめですか?」「アルコール度数が高すぎると、凍りませんよ」そういえば家の冷凍庫には、凍らないズブロッカが何年も眠ったままになっている。このマダム、声楽科出身でピアノ講師もしていて、タイ語がしゃべれて、オカマバーに行けば人気者で、料理教室もやっていて、服部先生の紙媒体の影武者も務めるというスーパーウーマンである。一分たりともじっとしていることがない。ぼーっとするという単語は彼女の辞書にはないだろう。ぼーっとして人生送りたい自分とは水と油だが、唯一、「おいしいもの好き」でつながっている。ちょっとセレブな会話を楽しみたくて、「先生、GWはどうされるの?」と話をふってみた。「息子(大学院生)とベルギーにお城もっている知人のところへ」「お城? お城とは?」「うふふ~」なんかこれ以上突っ込めないよ……。そうか。アムス経由の自分とはニアミスかも。お城行きたいよ~。でもサベナベルギーなき今、直行便ってあるんだろうか。ヨーロッパ便ではサベナがいちばん機内食がおいしかった(結局、自分の判断基準はここだ)。がっつりガタイの大きな激ハンサムなスチュワードがいっぱいいて、ゴリラのような女性乗務員よりよほど見目麗しく、好きなエアだったのにな~。さて大島弓子方式で猫シッターの手配をせねば。
2007.04.24
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特集が3本とも今週にずれ込んだ……。でも金曜には色校を戻さないと、印刷所が動かない。たのむよ~。今週もはらはらドキドキジェットコースターリアルワークが続くのか。ストレス魔人になりそうだ。GWは後半は脱出決定したから、とりあえず最初の3連休で身体休めて浪費に逃避しよう。昨夜はデザイナーがキレかけてて、なだめるためにいつもは持ってきてもらうデータとAカラーを夜遅くにピックアップに行く。無論手土産つき。六本木ヒルズを素通りし、西麻布の権八を曲がって……あああ~なんて誘惑の多い街!ちょっと裏通りに入ると、小さなビストロやエスニックや小料理屋が「おいでおいで」をしている。う~。夜しか開いてなさそうな店に限って、絶対当たりなニオイがするのは何故だ! 西麻布は広尾寄りは昔の事務所があったから、結構通った店もあったけど、青山寄りはほとんど未知。というか、大昔しか知らないので、店の盛衰が激しい。部内では新人の一人が早くも脱落しかけている。極度のあがり性で、電話1本まともに取れない(吃音になってしまう)のでは仕方がないけど、こういうのは学生の時点で矯正できないものかな。気の毒だけど、知識集約型の業種だから余分な人員は割けないだろうなあ。慣れてくれるといいけど、うちは首切るのが早いからなあ。
2007.04.24
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BL小説は読んでいる作家さんにものすごく偏りがあって、これまで読んだことのある作家といえば30人に満たないだろう。この本は4月になってから倒産した雄飛のアイノベルズの3月刊行。年度末に不渡りを出すなんて、年末ぐらいにもう資金繰り限界だってわかっていただろうに、相変わらず出版界の倒産劇は社員にも知らされないで突然公表されるんだな。さて閑話休題。沙野風結子さんである。最近よく名前を見かける人なので、人気があるのだろうと判断。好みだけど微妙にデッサンの狂っている表紙の倒錯具合になぜか魅かれて手にとった。BL小説の経験値の少ない自分ですら、もう何度も出会っている幼馴染み再会もの。鬼畜・医師・眼鏡×一途・弁護士・年下受けおおう高学歴国家資格エリート同士! なのに私生活はまるっきりアフォですが(笑)。冷酷非道な攻めが次第に軟化していく過程が萌えなのかな。そもそも身代わりもので、それが自分の兄弟の代わりというのは、かなりツボだった。途中でウルッと来るところがあって、受けが踏まれても蹴られても、少年の頃から思いを抱いていた攻めへの執着を捨てきれない部分が、なんだか切ないのだった。愛という妄執の前には職業や出自といった社会的なプライドなんか吹っ飛ぶという設定は、ハーレクインとBLならではの定型なんだろう。結構、仕事部分もしっかり書き込まれていて、不自然さは感じなかった。医療過誤とか、手術中の様子をヴィデオに収めて家族に手渡すとか、医療裁判に精通した弁護士事務所とか、ちょっとしたサイドストーリー仕立てになっていて、しっかり二人のラブにも絡むところがうまい。先日、著名なリアル心臓外科医に会って「日本の心臓外科は30年遅れている」という話を聞いたばかりだったので、微妙にシンクロしちゃったよ。BLとリアルが一致したのは初めてだ(笑)。でも、水壬さんや榎田さんを読みなれた目には、編集の不親切さが目立つ。敢えてこだわって当用漢字以外を使いたい作家さんなら、ルビ振ったほうがいいと思ったところが数箇所あった。職業病だ。許せ。
2007.04.23
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『彼の庭に咲く花』『Please』宮本佳野/『働きません!』山田ユギ 『プライド』7巻 一条ゆかり/『シグルイ』8巻 山口貴由オンで頑張りすぎたのでオフまで頑張る気がせず、結局一日中家でだらだら。適度にどんよりして日差しもキツくなさそうだったので、何度もウォーキングに行こうかと考えたけれど、生憎外は風が強そうだった。というわけで非BLの続き物と、積読本の中から適当に選んでソファで寝読み。猫が両足の間で私を枕に添い寝する。こういうのが極楽だ。宮本さんは、山田ユギさん、藤たまきさんに次いで積読本の作家さん。読み始めると抵抗ないんだが、もともと絵が好みじゃないので、ある程度評価の定まった過去作品は、あわてて読む必要性に駆られない。おまけに宮本さんの作品は、割とどれも同じように見える。そして湿気が多い作風なら、国枝さんがいるからいいやという気もする。いや、嫌いじゃないんだけど。『彼の庭に咲く花』の前作は、数年前に読んだけど、あまり良く覚えていない。女がほとんど登場しないキャンパスの話だったような。受験から介抱されて、いわば最もサカッている筈の男子がフォモなんて、なんて不毛な……(笑)。健全男子はヘテロの道を突き進むから、当然、少数派のフォモ男子はうしろめたく隠花植物のごとくひっそりとキャンパスを漂うんだな。このムードは好きだ。造形も性格も、似たような登場人物が多くて、一気に読むと混乱するよ。でも『Please』みたいな短編はどれも面白い。そういえば絵柄は大人っぽいのに、わりと大学生とフリーターみたいな話が多くて、この人のリーマンものは読んだことがない。ユギさんのはがっつり業界もので、人ごととは思えない面白さ。編プロ残酷物語。クリエイターのほうが個性強くて笑っちゃう。あと社長。こういうゲイ丸出しな社長がいたら仕事が楽しそうだ。このキャラはユギさんの作品のあちこちに登場するなあ。好きだ。働かない年下の攻め(金持ちのボン)が、ぐうたらな割りに世慣れているとか、社会人1年生にして一人何役もこなさないといけない複雑な編プロの業務に精通しているとか、やっぱり納得できないところはあるんだけどさ、まあいいよ。BLだもん。『プライド』は掲載誌を時々立ち読みしているせいか、6巻を飛ばしていることに買ってから気が付いた。だんだん絵が壊れていくなあ。クラシック知っている人間から見ると、ベティの造形が気持ち悪い。相変わらず時折真っ黒になる萌ちゃんに萌え。ラスト見えてきちゃったなあ。神野氏は萌とくっついて、最後は蘭ちゃんと史緒がくっつくんだろうなあ。もうドキドキはない。『シグルイ』夏からWOWOWでアニメ化! す、すごいかも。あの臓物吹き飛ぶ絵柄が動くのか。でも見たい! 見たいよ伊良子清玄! これずっと原作探しているんだが、見つからない。そもそも4巻ぐらいまで原作者がご存命だったことにも驚いた。祖母の本棚にあった時代劇作家だもの、とっくに過去の人かと思っていた。
2007.04.22
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『ラブリーシック』1~3巻 大峰ショウコよく行く新刊書店では、最新刊までの4冊がずっと平積みだったので、気になっていた。読んだことのない作家さんだったので躊躇していたのだが、先日すし屋の帰りにのぞいたぶこふで1~3を捕獲。お風呂と昨日の移動中に読む。医者(整形外科)×患者(中学生~高校生)だけど、多分にトラウマものだ。若く魅力的な外科医がみな20代で実力があって発言権もあるというウソっぽさはさておき。だあってえ~大学病院だよ?絡んでくる周辺人物が多くて結構複雑で面白い。なんかさ、1~2巻は受けがガキンチョのわがまま王子でイライラさせられたけど、3巻で成長の兆しが見えてきて、続きが読みたい気にさせてくれる。大学病院内の白い巨塔さながらのドロドロが、今読んでるBL小説とよく似ていて(それだけテンプレなんだろう)、途中でごっちゃになっちゃった。漫画は整形外科、小説は心臓外科だけど。初めて読む作家さんだけど、絵は好み。データ入稿っぽい処理があちこちにあるな。トーン処理のシャドウのつけかたがちょっとうるさいし、少年の造形とか、全体に「お金がない!」の人に似ている気がする。あ、昔の高橋由香里(今はBLで違うPNだったはず)にも似ていたり。昔からある絵柄ではあるな。もしかして結構なベテランさん?最初の2冊がイライラしたのは、障害者をだらだらといつまでもリハビリしているのと、攻めが甘やかし放題で、まったく自立支援と逆のことをしていて、「医療従事者としてまちがっとるだろう!」と思ったんだけど、それは言わないお約束なのだろう。機能低下させないためのリハビリはやっているわけだから、精神的に弱い受けを生活全般にわたって昼も夜も(!)サポートするのは仕方がないのか……とか。それにしても12~13歳で出会って引き取って、自分好みに育てるという設定が、BLには本当に多いと実感。攻めは皆光源氏で、受けは全員紫の上かって。で、安易な「好きな患者を引き取っちゃう」設定は、この間読んだ木原さんの鬼畜医師ものがそうだったけど、常識としてありえないこの設定にちゃんとおとしまえを点けようとしている気配がある。それが4巻なんだな。きっと。明日、時間があったら早速買ってこよう。それにしても赤の他人と身寄りのない子どもが一緒に暮らす設定って、後見人とか代理人とか戸籍とか児童福祉法とかどうなってんのかと本当に思う。行政がだまっておらんだろ、ゴルァ!とかね。この本では1巻と3巻にちゃんと代理人が登場(なんかありそうだけど)してきて、まだマシなほうだけど、BLは新聞もまともに読んでない読者が対象なのかな。ラノベ読者とかぶるとしたら、やはり中高生レベルなのか。がっくし……。あ、ちがった。要はファンタジーなのよね。主役の二人、特に医師のほうが異様に受けに対して熱いはあとの持ち主なんだが、病院ではなんか腹黒キャラっぽいところもあるし、時々場面転換して真っ黒なサスペンスマンガになる。これは狙っているのか、それともなじませられなくてあえて浮いたままにしているのかが謎。動物(ラブラドール)とか美形ガイジンとかオヤジとか、悪役の女性とか親身になってくれる女性とか、脇役てんこ盛りが嬉しい。そりゃ単なるラブラブベタベタだけでは、4巻以上ももたないだろう。お話づくりも、最初読みにくいな~と思ったけど、山場の作り方とかうまくて、1年1冊ペースでも牽引力あるお話だ。久々に好き作家さんのリストが増えた。
2007.04.22
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暖かくなって薄着になるとダイエットしたくなる。毎年のことだが。ここ1週間放置状態の家の中を掃除して、ゴミを分別して、盛大に洗濯してそれを干すことで汗を流すのと、おされにトレーニングウェアに着替えて、隅田川テラスを月島あたりまでウォーキングするのと、どちらがいいかと考えている。どちらもやるには体力なさすぎ。家事で汗を流すのはなんとなく腑におちない。損した気分になるのはなぜだ。広くも無い家だから、週に1度ぐらいホームアシステッドさん呼んでもバチは当たらんのじゃないかとか、どんどん間違った方向へ思考が走る。その前にタクシー通勤やめろや、自分。だって今週は家にいる時間が9時間足らず、会社その他にいる時間がその倍だった。冷蔵庫の中には食べられることなく賞味期限が過ぎていく生協の個配が増え、生ゴミはコーヒーカスだけ、ワインの空ビンが増えていくだけの生活。なにかが間違っている。家事やって部屋を美しく維持して、猫の世話をしてくれるもう一人の自分がほしい。今週、全然家で食事できないとぐちったら、Oくんが陣中見舞いに生春巻き作ってもってきてくれた。アボカドよりコリアンダー入りがうまかったよ。なんか涙出そう。料理のうまいボーイフレンドはありがたい。一度はノーと言った自分の気持ちが揺らぐ。でもね。料理は他人じゃなくて自分でやりたいことなんだ。それにさ、もう誰かと暮らすことはできないと思うんだ。専業主婦っていうのは、やりたくなくても毎日料理をつくらなくてはならないんだよな。……やっぱ無理か。昔のようにふんばれない自分を確認すると愕然とする。かといって生産性のない会議と数字においまくられる管理職もいやだ。現場にいたい。問題はカロリーメイトと栄養ドリンクだけでエネルギーを補給するのはいやだということか。どうしたらいい。弱っているとろくなこと考えないな。やっぱり日に当たって皮膚を丈夫にして、心肺機能を上げるために明日は歩くぞ。髪も切りに行かなくちゃ。
2007.04.21
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昨日の話。朝から「新鮮な魚が食べたい」と脳が命令したので、こっそりゲラを溜めておいて、1時頃まとめて下ろして夕方までエスケープ。デザイン室、ごめん。この修羅場によもや電車に乗って昼飯食べに行っているとは誰も思うまい。へへ。というわけで数カ月ぶりの小さな寿司屋。HPもなくぐるなびにも載ってない魔法の寿司屋は昼は店主の気まぐれで開けたり開けなかったりしているので、一応電話を入れる。おっ、店主自ら電話に出た。「お昼やってます?」「ああやってるよ」「春の魚、食べたいんです。何かいいもの入ってます?」「うちにはうまいもんしかないよっ。今、さよりさばいてる。あとは鰹と金目」「これから行きます!」 無愛想なご店主だけど、魚の目利きも腕も一流。すし屋でお好みをいただく時は、種類を食べられるように「シャリ小さめ」が信条。シャリがまだほんのり熱をもっていて、口に入れたときのほぐれ具合が絶品。さて、今日はまず活け桜エビから。きれい~。ピンクトルマリンのよう。白えびより好きだっ! どうやって運んでくるんだろう。活けほっき貝! でかっ。甘くておいしい~。この貝の甘さのなかにちょっと錆びた感じの苦さが混じるところが好き。他の貝にはない、比類ない味。さより活け〆! あ、昆布の香りがする。淡泊~。目の前でかつおをさばく。おおお~切り口が包丁の金気と反応して七色に光る~!芽ねぎといただく鰹は、戻りガツオじゃないから油はのっていないけど、色があざやかで美しい。あぶったのを詰めでいただくのも好きだけど、おろしたてだもの絶対生だ!あ、鼻をくすぐる爽やかな香り。「あれ? ショウガの香りがする」でも上にもシャリとの間にもショウガは見当たらない。なんか仕掛けをしたらしい。しょうが汁にくぐらせている?青魚はいわし。1分もかからず3枚に下ろす。美しい。「あさり食べるかい? 潮汁にするやつだけど、軍艦にするから食ってみな」「初めてです!」「ほい。これはサービス」さっと出汁にくぐらせた半生のあさりの軍艦を詰めで出してきた。へへ。おいしそうに食べることにかけては人後に落ちない自分は、店主のとっておきを出してもらうのが得意。食べ過ぎた~。でもこれで12時までは大丈夫。仕事のモチベーションがよみがえってきて、深夜まで力技の入稿作業ができた。あ、金目鯛食べるの忘れた~! 不覚!……すし飯は塩分高いから、戻ってから喉が乾く乾く。がぶがぶミネラルウォーター飲みながら仕事してた金曜の夜。
2007.04.21
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最近読んだBL小説といえば、鬼畜医師だの異世界ファンタジーだの演劇界だの、非日常ものばかりだったので、榎田さんのリーマンものの新刊見つけて買ってみた。がっつりリーマンものは、よほど特殊設定の業界でない限り、浅さが透けて見えて苦手だけど、今回は、好きな漫画家さんが挿絵担当していることだし、榎田さんだったら面白いかもと思って読んでみた。ああ、そういえば榎田さんのは「ソリッドラブ」のシリーズも積読で読んでないなあ。あれば絵がね……。で、舞台はイトーキとか内田洋行あたりがやっていそうなビジネスのソフト提案部門なんだが。これも知ってる世界だから、背景の記述は物足りない。で、仕事についての言及も最初のほうだけで、あとは二人のぐるぐる。ああ、ラブね(はあと)。BLだもの。……結構波のある作家さんだってことがわかってきた。はっきり言えば出来・不出来。そしてこの作品は残念ながら後者だった。これまで読んできた榎田さんの作品が、わりとトンデモ設定で、ありえない話が多くても齟齬も破綻もなく物語が収束していて、うまい人なんだと思った。でもせっかく文章はまともに書ける人なのに(だってこの業界、書けてない作家さん多いから……)、なんだか平凡。萌えがない。きっと自分が疲れているから、萌え損ねたのかもしれない。多作家らしく、複数の版元からシリーズものを含めかなり出しているけど、シャイのものは割りと読んでいて、面白いのも多い。挿絵になると個性強すぎる山田ユギさんとコラボの「永遠の昨日」なんてずるずる鼻水流しながら読んだ記憶が。なのに今回は人物が平凡すぎて萌えない。ああツンデレ受けのオンとオフの温度差がかろうじて魅力かなあ。以下、盛大にネタバレ。1)1コちがいの上司(年下)と部下(年上)。2)お互いに悪印象なのに、3)親同士が再婚して同居、4)義理の兄弟となるって設定は、ちょっとドキドキしたのになあ。そして5)上司は自分の出世を左右する人事の部長代理の愛人でいいように弄ばれていて、6)兄が弟をその鬼畜な愛人の手から救い、7)二人の間に愛が芽生える……というのも、もうテンプレで見飽きている。1~4まではBLじゃなくてもあり得る設定で、5)以降がBLならではの設定。6)と7)は順番が逆かもしれない。でもこういう展開って、ホワイトカラーのいわゆるサラリーマンの世界での確率でいったら0.001%ぐらいだろう。男×女なら20%ぐらいに跳ね上がりそうだけど。いいんだ。BLはファンタジーだから。4)が露見するシーンがあまりにも平凡で榎田さんらしくない。伏線もなくはないんだけど、弱い。28歳ぐらいで、あんな極端な物言いの上司は組織のなかではうまくいかない。世の中なめんなよってか、部下が就いてこないようじゃ上司失格でしょう。こりゃ人事部長代理の裁量でもらった役職といわれてもしかたないよね。あ、でもワンマンオーナー社長だったら、自分の気に入りの部下をのさらばせるかな。ところで、木原さんの「脱がない男」の上司もそうだけど、BLにはどうしてこんなマンガみたいなスーパーサラリーマンが多いんだ? 女子の皆さんは、こういう働く男に憧れるのか? 設定はツボなのに、文章に萌えないというか、人物に魅力がない。いつもなら女の子も魅力的なのに、どうしたんだ榎田さん? 2年前の作品らしいけど、スランプだったのかな?書き下ろしの社員旅行話は、単なる榎田さんの沖縄好きを羅列しただけで、沖縄リピーターの自分にはなんら新鮮じゃなかったよ……。人物描写薄すぎ。植木等の時代じゃあるまいし、宴会芸やりすぎ。最近、登場人物の唇の分厚さが叶姉並みになってきたのが気になる国枝さんは、リーマン描かせるとつまらないのね。いろんな意味で魔性キャラが得意なのに、毒気がないキャラなら彼女の絵でなくてもいいんだよねえ。あああ~疲れて読むとこんなにもネガティブに読めてしまう。ごめん。
2007.04.20
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日付かわってからのご帰還。もうやだ。昨日の風呂本新人さんかな? 線がやたらと硬くて、下書きみたいな絵。なんだろう。あ、髪線の入れ方が荒っぽいのかな。おなじ荒っぽさでもルネサンス吉田ぐらいになると、それはそれで個性なんだが。まだ生硬な感じ。でも造形は嫌いじゃない。同じ顔の登場人物が全然違うお話にも出てくるスターキャスト制(笑)。1ページ目で「おっ、エンバーミングか?」と期待したら全然ちがった。性的興奮機能を備えたアンドロイドにちょっと萌え。ああ、SFなのね……と思って読んだら、次はフォモが集う居酒屋の話。ノンケが練習台になるというばかばかしいほどのお人よしぶりに萌えた。それはもう経験ないだけで、立派なフォモですから!でも白眉はBL浦島太郎。端正な絵でおゲフィンな櫻井しゅしゅしゅや紅蓮ナオミと違って、こちらは素朴で生真面目な画風で、なんつうか「ハズシ」のおかしさがある。北斎漫画のおタコ様を久々に見た(笑)。あ、もしかして市東さんあたりのアシスタントかな? とちょっと思った。絵がね。テイストは好き。この作風と画風でいくなら、セリフはもっと少なくしたほうが面白くなるのに。
2007.04.19
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先週、金髪巻き毛のヲタ外人をナンパしそこねた書店で、今日は、威風堂々ワイルドなヒゲを蓄えた、ライダー系オヤジガイジンがレジの横で「攻殻機動隊」のイラスト集だか設定集をがっつり立ち読みしていた。レジ台の上での、あまりに堂々とした立ち読み(というか中身確認)だったので、おそらく店員と「中見たいからシュリンクはずせゴルァ」という会話があったものと思われる。こんなすてきなオジ様がアニヲタ? いや十分ありうるだろう。「攻殻機動隊」は海外での人気が高いし、メカフェチとかなら許せてしまう。うんうん。それに、見ているのが「攻殻機動隊」でよかったよ。ケロロや美少女ものだったら引いた。と思えば、近くに男二人組が3組いて、1組は中国語、1組は韓国語だった。おい、ここはどこだ? おそらくGWのコミックシティではまた海外から団体で襲来するのだろうけど、最近、異様に外人さんが多い気がする。やっぱりヨドバシ効果で、昭和通り側にまでアニヲタが溢れてきているのだろうか。この間、BL売場でフランス語で話しかけられて、興味をもってかの国のアニメサイトを徘徊していたら、案の定CLAMPのアニメも放映していたし、恐るべきことにパリには日本のマンガを集めたマンガ喫茶もあって、そこにはコタツがあるという(笑)。間違いなく「めぞん一刻」の影響だな。で、同アニメのフランス語タイトルは「ジュリエット、ジュテーム」だそうである。さすがアムールの国。だめだ。ネタがない。明日まで辛抱。でも本屋行って爆買いしそうだ。そろそろ榎田さんと木原さんの新刊が出る頃だ。日曜には集中して本が読めるといいなあ。
2007.04.19
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今月の修羅場は、とりあえず金曜で終わる(はずだ……)。自分で書くのはあと2ページ……。と安心していたらライバル誌と第3特集がかぶる。同じ号ならまだしも、なぜ1号早く出す~(激怒)もう初稿出ちゃってるし、代わりの企画を押し込む時間はないから、デザインやりなおし。あああ~~間に合うのか~。それより土曜はイベントで書記をやることになっていて、そちらのほうが鬱。シンポジストの発言をリアルタイムで要約しながら入力していって、それが会場のプロジェクター画面に打ち出されるという、なんつうか要約能力とタイピング能力を問われるさらしものの書記。聴覚障害の方のための配慮だが、それなら手話通訳を雇え~っ! あとで議事録作ればいいだけだろ~!音声認識・表示ソフトも試したけど、あれってあらかじめ話す人の声を登録して、クセとかを覚えこませないといけないらしく、先日のデモでは、まるで笑える翻訳ソフトのような悲惨な出来だった。特に専門用語とか壊滅的。「福祉用具」が「力仕事」ってなんだよ……(泣)。厚労省、金あるんだろ~! あんたたちのためのシンポだぞ~コラ。こっちはボランティアだぞ~! それに同時通訳みたいなもんだから長時間は無理だ~代替要員を用意してくれとダダをこねたのだが、90分ノンストップだという。死ぬかも……。
2007.04.18
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『花のかんばせ』生嶋美弥なにからなにまで想像どおりの作品。ノスタルジックでセンチメンタルでかび臭くてちょっとホロリとさせられるという、いわゆる美談もの。「一杯のかけそば」みたいな。なんだってこんなに古臭いテイストなんだろう。戦前の女学生向け勧善懲悪小説、いやハウス世界名作劇場か(笑)。これはニアフォモにも抵触しない非BLだろう。あの華族だか伯爵家だかのロンゲの坊ちゃまの素性や周囲のふたりの男性については、ほとんど何も語られないのね。想像しろってこと? 15分で流し読みしたから単に見落としているだけ? いや、絵は嫌いじゃないし、話も好きなんだけどね。あ、非BLのふりをしておきながら、実はBLっぽい仕掛けはそこかしこにあって、まずテーマが「身分違い」だ。世間知らずのボンボンが雑草のような靴磨きの少年にかまうかまう。で、シューシャインボーイに火を点けておきながら、「じゃあ」って、はあっ? 自覚なしですか? そしてボンに恋する従の年上の男たちが恋敵として登場する。なんだなんだ。おまえら、いつどういう仕事してるんだよ。これは主従もの・下克上ものの予感。なのに先が語られない。これがちゃんとBL足りうるには、この小僧がもうちょっと成長して、年下攻めになるしかないな。すると、二重三重に王道テンプレ満載のおいしい作品になるのになあ。あ、ちょっと榎田さんの『寡黙な華』を思い出したよ。単にロンゲってとこしか似てないけど。日本が舞台で身分違いといったら、ファンタジーにするかコスプレにするか、せいぜい戦前までだもんねえ。これ、続編あるんだよね? イタリアに渡ってフェラガモの靴職人になって、凱旋帰国、戦後の財閥解体で落ちぶれたお坊ちゃまと涙の再会、二人は幸せに暮らしましたとさチャンチャンというオチ希望。
2007.04.18
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新たに寝室に設置する本棚のために場所を開けていたら、クロゼットの隅から出てきたダンボールに入っていた一冊。引越しの際に間違ってクロゼットに入れたまま、放置されていたものらしい。近藤ようこ。なつかしい名前。小説しか読まなかった母が好きだった、数少ない漫画家さんの一人。昔読んだ時は、独特の文学的なセンスは好きだったけれど、所帯じみていて合わなかった。今読み返すと、所帯じみている部分は自分もそういう年齢になったので気にならなくなったけど、代わりに女の情の部分が生々しすぎて、やっぱり苦手。シンプルな線で背景以外にトーンもほとんど使わない、典型的なガロ系作家だけど、日本独特の私小説のテイストを、そのまま画像に置き換えたような作品群は、静かな短編ドラマのようでもある。不倫、倦怠期、もてない男女のさえない恋愛、底辺をうごめく女たち……湿った日本の風土の陰湿な人間関係や女のどろどろした部分がてんこ盛りで、ある意味、男と男のファンタジーであるBLとは対極にある作風だ。2色ページの作品、長年蒸発していた夫が死亡したと報告を受けて、遺体を引き取りに行く女が、骨壷を抱えて車に乗るシーン。焼けた骨が熱を放っていて熱い。その部分に聖痕が残っていないかと確認するのが、ある意味ホラー。なんだか山岸涼子も一時期、こういう情念ものを多く描いていたけど、彼女はそれを神話素にからめて独特の説話ものにしていたけど、近藤ようこは途中でぷっつり終わって、「あとは読み手の想像におまかせ」的なエンディングが多い。日常の一場面なんだから、それでいいわけなんだけど、一見サラッと描かれているようなプロットが、実は練りに練って、時間をかけて描かれているであろうことも、今の自分にはわかる。この本、自分で買った本じゃないと思う。誰かに借りたのか、もらったのか。初めて読む作品と、記憶のある作品が混在しているけど、初出の雑誌を読んだことはないから、別の単行本に収録されたものを読んだことがあったのかもしれない。
2007.04.17
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『LOVE SEX, KISS』捨井タスコあーこの作家さんも語シスコに出会わなければ手に取らなかった人。今は改名して薔薇イズムさんとか言うのかな。語さんとは一緒に同人活動やっていたらしくて、仲がよい。だから二人とも奇妙なペンネームなのか。絵もそっくりで、合作したら絶対見分けがつかないだろうな。商業誌でもそれぞれのコミックスに二人の対談が載っていたりする。なんか異様にテンション高くてはじけまくっていて、妙齢の女性が話しているのかと思うとちょっと恥ずかしい。まあ、描いている漫画はもっと恥ずかしいわけだが。このバタ臭さ150%の画風は、なにからインスパイアされているんだろう。語さんも相当バタ臭いけど、捨井さんはさらに上を行くな。ちょっとジュネっぽいお耽美路線にみえるかと思えば、ウェーブのかかった髪の描き方なんて、水野英子を彷彿とさせる。ふ、古すぎる……。描きこみ過剰な画面だなあ……エッチは語さんには及ばないが。これはいいことなのか(笑)。95~2002年までの作品だから、古いっちゃあ古いんだけど、絵はあまりにも比肩するものがなくて、古さも新しさも感じない。ストーリーは全然頭に残っていない。仕事が気になって本に手が付かない時期に読んだ不運と思って諦めよう。ていうか、この作風で日本の高校生が主人公って、自分的には受け入れられない。アメリカだったら環境的にもピッタリなのになあ。
2007.04.17
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『ファイナルカット』水壬楓子なんか久しぶりにBL小説をアップするような気がする。フィクションはもう最近ずっとBLばかりだったけど、柴田元幸さんが編んだ短編アンソロジーが面白くて、実は久々に翻訳物に浮気をしていた。あー久々に原文読みたくなる。が、緑青吹くほどさび付いた英語力では時間がかかりすぎる。で、ダラダラと読んでいた『ファイナルカット』に戻ってとりあえず最後まで読み切る。48歳・映画監督×33歳・俳優おやじだあ。でも違和感なし。BLマンガでは、ありえないほど若作りでもオヤジものは結構あるのに、小説は経験値が少ないせいか、すんごいおやじに出会ったことがない。でも水壬さんの作品には確か50代の攻めもいたはず。学園ものの小説が苦手の自分には、おやじどんどんこいだ。このシリーズは前作『ラブシーン』からで、気がつくとフォモだらけの芸能界に……。水壬さんて、こういうシリーズ展開が異様に多い(いや、他の人もそうなのかもしれないけど)。ムーンリットシリーズもエスコートシリーズも、晴れ男・雨男も続編はチョイ役からの発展だった。このままいくと世界中の男はみんなフォモで、女は不要になってしまうのだが。でもアホっぽくなくて、過剰すぎず物足りなくも無い、適度な節度があるかと思えばエチーが濃かったり、エロエロしいかと思えば、次は童話みたいなファンタジーでと、なんだかやたらとストライクゾーンが広い作家さんだなあ。この作品は、オヤジとパーフェクトナイスガイの割にはエチーはそれほど濃くない気が。自分的には背景の書き込み不足というか、周辺人物も少なくて、ちょっと物足りなかったかな。でも安心して読める、安定した作家さんという印象。コンプリ作家さんの一人だ。48歳の男が、これほど色恋をはっきり口に出すとは思えないけど、これは受けさんがとにかくじっと待つタイプなので、めんどくさがりの攻めも動かざるを得ないところがツボ。プライド魔人のはずの受けさんが、この浮名垂れ流しの不良中年にだけは靴すら舐めかねない献身・執着ぶりがまたなんとも……。絵描きさんが、マンガのほうは嫌いじゃないけど、この作品には合わない気がするのは気のせいかしら(たぶんそうだろう)。水壬さん、このシリーズでもう1冊書くらしいけど、今度は警察官僚総フォモの予感……。タカムラーの血が騒ぐかも。
2007.04.17
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今日すすめないといけない仕事を考えていたら、気になって読書手に付かず。イラストレーターさん早く上げてくれ。コメント届いてますように。デザイナーさんキレませんように。原稿早く書けますように。ああもう会社行く前から心臓ドキドキしてるんですけど。いつもより1週間早い進行だから、もうなにからなにまで混乱していて鬱。というわけであらゆる読書がストップ。忘れそうなので読み散らかしているものをメモっておく。『ファイナルカット』BL小説。あと50ページぐらい。『紙の空から』とりあえず好き作家から。ロジャー・パルバース懐かしい! そして面白い!『されど月に手は届かず』ラノベ。表紙買いした陰陽師もの。版面の下半分が白い……。『ワインと外交』歴史的なものかと思ったらリアルな国際外交の話だった。『LOVE SEX, KISS』この手のコミックス読むのに手こずるようになった。マズイ。『主将! 地院家若美』少年マガジン連載なのに腐店員がBL売場に並べていた。逆から読まないように(笑)。『もやしもん』は4巻で失速。ていうか謎だらけ。2巻あたりがいちばんツボかな。「表皮常在菌を共有しているから長年一緒にいる夫婦とか似てくる」という話で10分ぐらい笑った。
2007.04.16
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ツツジが咲きはじめた。ビル街で四季を感じる植物というと、街路樹やその下の植え込みぐらいしかないけど、桜が終わると、つぎはツツジの出番。街路樹の植え込みには、気の早いツツジがポンポンと花を咲かせはじめた。夜遅くにとぼとぼと帰路に付く途中で、植え込みの暗がりから真っ白やピンクのツツジが顔をのぞかせていると、なんだかうれしい。一斉に豪奢に花を咲かせるオオムラサキより、ピンクのグラデーションや白い花が愛しい。そういえば、ずっとツツジとサツキを間違えて覚えていた。後から咲くのがサツキ。でも実家のほうでは照葉樹のような葉っぱのものをツツジと言ってたんだけどなあ。いつも通る両国橋のふもとの柳は、3月末まではまだ枝しか伸びていなかったのに、ほんの1週間ぐらいで枝に若葉がびっしりついていた。なんて成長の早い植物なんだ。会社近くのプラタナスもやっとてっぺん近くに若葉がちらほら。ソメイヨシノはすっかり葉桜だけど、近所のお宅の植え込みにヒョロ~と生えている細い桜が、花だけはやたらと大振りな八重桜で、今が満開。八重はもったりとたくさん花がついているより、まばらに咲いているほうが楚々とした感じがしてよいものだと思う。街路樹では、ハナミズキが咲きはじめた。この木も、なんだか花(あれはモクレン同様、正確には違うっぽいけど)が地味~なんだけど、若葉色の葉の間からチラチラと白や桃色が折り紙みたいに見える風情は好きだ。そういえば、ハナミズキって、東北にはなかったなあ。実家のあたりでは、この時期はコデマリ、オオデマリ、ヤマブキ、レンギョウあたりが満開か。あれ、潅木ばっかりだ。時折、都会の植え込みのメンテナンスをする人たちが、車にひかれそうになりながら枝を落としたり、葉を刈ったりしているのを見て、植物を毎年きれいに咲かせるには、それなりに手がかかるんだなということを知った。子供の頃は、そんなことに思い至らないから、ヘタに庭が広いとそれだけ手間もお金もかかることを知って、親は大変だったろうと今さらながらに思う。友人が結婚後、庭付き一戸建てを建てようとした時、「草むしりも庭の手入れも大嫌いだから、庭にはコンクリートを流して埋めようと思う」といって、親戚中から総スカンを喰っていたけど、あれはあれで、はっきりした自己表明でいいと思うんだよ。土のあるところ、絶対植物も虫も菌も発生するわけだから、その手入れは嫁の仕事になるもんね。でもそれならマンションでもよかったような……。みどりの手をもっていない自分は、大概の植物は枯らしてしまうのだけど、最近流行りのビニール袋で根菜をつくる家庭菜園は、ちょっとやってみたい。ベランダで立派な大根作っちゃう人がいて(この楽天ブログの有名人)、神! だと思ったけどその人は、ベランダでスイカもメロンもカボチャもつくっちゃう人で、そのうちマンションで米だってできるかもしれないと思ったり。撮影の小道具で使ったグリーンとか、たくさんもらったけど、生き残ったのはないな。唯一、ほったらかしでもいいホンコンカポックだけが、15センチぐらいのをもらって、4年経って1メートルぐらいに育って生存中。でも花も実もつけないとつまらない。すっごい田舎で米農家をしている親戚がある。10町の水田を持っていると言っていた。10町ってどれぐらい? と以前計算したら約3万坪(10万平米)だと知ってひっくりかえった。納屋には大掛かりな機械がたくさんあって、牛も飼っていて、自家用のための畑もある。それでもって、冬になると自分の家の畑に白鳥が飛来しちゃったりする。家畜を飼って植物を育てる仕事は、実質休みがないことも知っている。食べることが大好きな自分は、食べ物を作ることがいかに大変かも、知識としては知っているから、いつも感謝しているし、そういう生き方が出来る人は偉いなあと思う。詩人とか歌人は、本来こういう生業を真面目にやって生きている人たちの間から生まれてくるべきだと思ったり。
2007.04.15
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来週土曜の予定だったレッスン日に仕事が入ってしまったので、最終週の土曜に変更していただく。ほとんどショパンしか弾いていないので、あと2週間あればシューマンもバッハも練習できるから、仕事入ってちょっと嬉しい(とポジティブシンキング)。ショパンの25-5が面白くてたまらない。エチュード本来の目的である「指定速度で正確に」弾くことに、久しぶりにはまる。子供の頃はハノンもツェルニーも大嫌いで、基本的なテクニックを後回しにしてしまったおかげで今苦労しているわけだが、到底無理かと思った曲がなんとかコツがわかって弾けるようになって、その精度を上げていく作業は、意外にも楽しい。ずっと弾きたかった大好きな曲ということもあるけど、ただなんとなく曲になっていればいいわけじゃなくて、和音を弾く際の指の力のコントロールとか、鍵盤のどの位置を打鍵すればどのぐらいのアクションが返ってくるかとか(これはピアノによって個体差がありそうだけど)、10度のアルペジオで弾きにくかった2-5指で6度を弾くところとか、苦手な部分の精度があがってきてうれしい。特に中間部の大きな振幅で移動するアルペジオの右手、こういう動きで3ページも続く曲は初めてじゃないかな。左手酷使の「革命」は、半音階やスケールだから得意なんだけど、この曲の右手は苦手なアルペジョで、しかも3オクターブに及ぶ上下移動がある。こういう動きはリストには頻出するので、リストで弾ける曲がわずかだったけど、10和音の嵐! とかでなければ、これからどんどんチャレンジしていきたい。こういうのは本来、先生に教わることじゃないのかな? やっぱり自分の力で(つまり練習量で)開拓していくしかないのか。子どもの頃ならまだしも、ある程度テクニックのできあがった大人の場合は、先生も「考えろ」っていうもんなあ。でも先生は、手の動きがぎこちなかったり、響の違いを教える時に、試弾する自分の手に私の手を重ねて、指の形や打鍵速度・打鍵の歳の力の入れ具合を伝えてくれる。言葉で伝えるのが難しいし、本来だったら見ればわかることかもしれないけど、効率よく伝えるには視覚認識に加えて、ダイレクトに体の動きを伝えるのはすごく有効だけど、この行為が、いつもたまらなくエロティックだと思う。まるで目の見えない人にピアノを教えるような感じがして、どきどきするんだよ。音大行って挫折した友人たちのほとんどが「自分がいかに練習不足だったか」と言うのを耳タコで聴かされてきたけど、そんな彼女たちだって日に6時間とか弾いていたのを知っているから、プロになって人の心をゆさぶる演奏ができる人たちは、気の遠くなるような練習量をこなしてきたんだろうなあ。バレエとかもそうだけどさ、伝統的な芸事って本当にむくわれないよな。芸や桐朋ディプロマクラスの音大行って今、楽器や音楽と縁のない仕事している人とかって、「青春時代の時間を返せ!」とか思わないのかな。そういえば中間部は、下手すると指定テンポ♪=120(実際には4分音符=120)より早く流れてしまうので、一音一音大事にしながら弾きたい。ハーフタッチでの早弾きは、鍵盤のエッジ近くで弾かないと軽い音が出ない。でも黒鍵からの移動だと、どうしても真ん中へんを打鍵することになって、粒がそろわない。このテンポだと鍵盤上で手首を上下にスライドさせること自体がロスになるので、どうすればいいのか考えてみたけど、結局手が大きければそんな苦労もないことが判明した。あ~あ。10度のところもそうだけどさ、もうギリギリどころか明らかに自分の持っている機能を超えている曲ばかり弾きたいんだなあ。とりあえずショパンばっかり弾いているわけにもいかないので今日はシューマンとバッハも弾かなくちゃ。天気よければサイクリングにも行きたいなあ。あ、O君ありがとう。君のおかげで立派な本棚が組みあがったよん。あまりに重くてびびっていたけど、スライド式の部分はセットするだけだったねえ。やっぱり国産である程度の価格のものはしっかりしているね。助かった~。これであふれ出ている本が収納できる。……って、ついに書庫からまではみださせてどうするよ?
2007.04.15
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『もやしもん』、現在2巻目まで読了。そのうちチーズの話も出てくるかな。発酵食品は大好きだ。1巻は、中公新書の『発酵食品礼賛』以上のことは出てこなくて、イヌイットのアザラシとか韓国のエイとかは、みんな知っていた。北欧のシュールストレミングが出てこないと思ったら、2巻目に登場。特別扱いだ。2巻は予想通り、日本酒の話に突入。以前、日本中の酒蔵取材をしていた時期があって、もうなくなっちゃった蔵もあるけど「どんな名のない小さな酒蔵でも、そこで醸したての原酒はおいしい」という発言には賛同。日本酒はあまり得意じゃない自分も、なんだかみんなフルーティーなワインみたいでゴクゴク飲めて、おいしかった。で、このマンガを読んで日本酒をかもす酵母にも、たくさんの種類があることを知る。勉強になるなあ。とにかく菌がラブリー。どうせもう、ストラップとかキーホルダーとか商品化されたりノベルティになっているんだろうな。1年ぐらい前から「面白いよ」という噂を聞いていて、でも1巻の表紙がアレだから(笑)、たんなる菌をキャラクターにしたギャグかなんかだと思っていたよ。きれいな本が買えるのはいいけど、全部にシュリンクかかっているのも考え物だな>大型書店。で、多分ブレイクしたのは同業者からだ。複数の漫画家さん(女流含む)が自分の作品のあとがきや雑誌の柱で絶賛しているのを知る。「のだめ」も同じようなブレイクの仕方だった。まだ3巻ぐらいしか出ていない頃に一度買って、それほど萌えなかったのでスルー。無視できなくなったのは9巻が出たあたりだった。だってあちこちから「面白いよ」の声が止まず、フザケた音大ものだと思って読み直したら、キャラにもはまってしまっていた。まさかこんなにマルチメディアにブレイクするとは。こういう先読みができないから、出版業界には先がないんだな。この『もやしもん』も「のだめ」と同じ匂いがするよ。玄人が騒ぎ出してブレイクするって経緯が同じ。で、4巻並んだ平台の表紙が、なんの脈絡もなく全然芸風が違うので、ますます謎は深まり、とりあえず1巻をペット1号に借りる。「営業で会社の近くに来ることあったら会いたいから、連絡してね。あ、その時『もやしもん』の1巻がかばんに入っていると嬉しい(はあと)」。人にものを頼むときは、このぐらい翻弄するのがよろしい(笑)。で、おそるおそる読んだ1巻で、いきなりはまった。なにしろ農大が舞台だ。確か1年ぐらい前にも農大生の青春群像みたいな軽いマンガを読んだけど、こっちはミステリーと薀蓄とホラーと謎が詰まっている(笑)。牛とかトラクターとかわかりやすい記号を出すことなく、菌で攻めてきたのが潔い。もうにおってきそうな画面がいっぱいある。学生の頃に住んでいた女子会館には、なぜか農芸科学、農獣医の子が多かった。実験や実習の話は、いつもスリリングで刺激的で、頭の中だけで妄想している文系女子には、いつも汚い白衣姿の彼女たちがキラキラ輝いて見えた(あんたはヘンだと言われたが)。2、3年になると夏休みに岩手の山の中でニホンカモシカの生態を追うフィールドワークに出かけたり、北海道の海岸でワカメとコンブの採集したり、なんだか体力さえあれば自分も参加したいような、そんな抗えない偏ったバイト兼実習に出かける彼女たちがうらやましかった。いや、ホント。物理と化学は壊滅的だったけど、生物は好きだったんだよ~。で、一番仲の良かった子が発酵・醸造の研究室に行った。菌が死なないようにと、土日も夏休みも冬休みも大学に行き、シェラフ抱えて泊り込み。ああ菱沼聖子!そんなわけで、菌が見える話は設定だけでツボった。さて、今日はペットに本棚を作ってもらう間に寝ころがって3、4巻を読む。ストーリーより、柱にびっしり張り付いた菌のプロフィールだけでも萌える!
2007.04.14
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ランチは魚が食べたいな~と思って地下鉄の駅を通りかかったら、急に「いや、チーズだよ」と脳の中で小人がささやいた。で、気がついたら銀座線に乗って、会社をでてから僅か10分で、松屋のチーズ王国の前にいた私。いや、ランチにチーズを食べるわけではないが。数日前にスティルトンで妄想しちゃったのがいけなかったのか。でも、昨日はわりとサクサク仕事が進んで、今日仕上げないといけない原稿はコメントとタイトルを付けるだけのが6ページ分と原稿整理が1本だけ。あせるこたないと思って長めのランチ外出にする。1回来ると嗜好品ばかりで万札が飛ぶこの地下街には、2カ月に1回ぐらいの頻度がちょうどいいサイクルなのに、前回からまだ2週間しか経っていない。でも、前回買ったチーズは数日前に食べきっちゃったし、明日はワイン好きのペット2号が本棚を組み立てに来るから、えーい買っちゃえ~。というわけで、いつものチーズ王国へ。「あ、ブリードモーがある!」「お待たせしました。やっと入荷しました」顔見知りのスタッフさん、ニッコリ。「待ってたんですよ~。月末になると思ってました。来てよかった~。あと今日のおすすめは?」「珍しいスコットランドのブルーチーズが入っているんですよ」「牛? 羊?」「牛ですけど、さっぱりめです」「あ~思いっきりしょっぱいのがいいの。スティルトンはある?」「えー、カットしたのはないんですが、壺入りがあります」「へえ、珍しい」そうだ。スティルトンはもともと壺発酵・壺熟成のチーズだ。以前どこかで見たのは、安っぽい素焼きの壺に仕込まれたスティルトンだった。あんまり大きいのは買えないなあと思っていたら、あにはからんや完全に贈答用と思われる小さなブルーのふたつき陶器に入ったスティルトンが出てきた。茶道具のナツメぐらいの大きさで、おそらく100gぐらいしか入っていない。このサイズなら買えるかも。ところがお値段みて驚愕! 4500円!「うわっ、高っ!」「えへへ~すみません……」「試食なんて、できないよね……?」「あいにく……」(心の叫び)てめえ~えげれす野郎! 日本の消費者を舐めるんじゃねえぞ~。誰もがすかしたハロッズのバッグ持っていると思うなよ。誰もがフォートナムの紅茶が好きなわけじゃないんだって。なんだよ、このべらぼうな値段!ロンドンでだって、こんな偉そうな容器に入ったスティルトンは見たことないぞ!日本仕様だろう! そうだろう? くっそ~足もと見やがって。多分、現地で買ったら7~8ポンド。中身なんて2ポンドぐらい。ブルーのなかでもスティルトンは安いはずだ。それなのに!結論:買ってやんない。ここではチーズ2~3種類に、チーズにめちゃくちゃ合うクリスプブレッドを2本買って5000円というのがいつもの予算。今日は、ひさしぶりのブリードモーといつものガーリックのダフィノア、そしてお豆腐チーズ(と私が勝手に呼んでいる、冷奴のように切ってお醤油かけて食べるクリームチーズ)が安かったので、それも買う。オーストリア産のスタンダード、アルプラームケーゼも買う。明日はラクレットをつくろう。クリームチーズに「チーズ専用醤油」(ちゃんとボトル入り)がおまけで付いていたので、スティルトンで煮えたぎったはらわたがちょっと冷める。「納豆専用」「卵専用」は聞いたことあるけど、「チーズ専用」醤油ですか……。ケーキ素材用じゃない、水分量の多いクリームチーズは、サイコロ状にカットして、おかか乗っけてだし醤油をかけると、ごはんのおかずにもなるし、日本酒にも合う。ただし足が速いので、半分は明日来るBFへのお土産にしよう。陶器の壺入りスティルトンに未練を残しながらも売場を離れると、新しいショップ発見! 西洋漬物屋! そう、ピクルスとオリーブオイル漬けの店!おおお~ヨーロッパのデリカテッセンみたいだ~。オリーブだけでも10種類ぐらいある。ピクルスも豊富。瓶入りしか見たことのないドライトマトのオリーブ漬けもあるなあ~おおアーティチョークのピクルスも! いいなあここ。チーズ屋と生ハム屋の対面って、明らかにワイン好き狙いですね。にやり。ついでにデンマーク産のニシンの酢漬けも扱ってくれないかなあ。ショーケースを眺めながら迷うこと5分。いやしかし、いつもよりチーズ買いすぎたし、パンも買うから今日は試食だけ~。嗜好品で計上する課目が増えすぎると、酒代を削らなくてはならなくなる。これでもちゃんと家計簿をつけているんである。何ら反省はしないが(笑)。そして明日はロマネ畑のワインとか、いろいろ1ダースほど届く日だし。無理だ。諦めよう。次回来るまでに、このショップがなくなっていないことを祈ろう。浅野屋で朝食用の軽井沢レザンと、明日食べるベーコンエピとシャンピニオン購入。さて、満足満足。というわけで。トリプルAのバローロを開けて、チーズ食べてます。うんま~!!!
2007.04.13
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今年、当部署に配属された新卒ちゃん5人は、各部署を2カ月ローテーションでたらいまわしの刑。うちの島は6月から一人預かることになる。昨日、研修を担当したデザイン室のボスと夜8時過ぎに油を売っていた時の会話。「や~もうね。カルチャーショックっつーか、ジェネレーションギャップっつーか」「なになに?」「昨日も3人連れて飲みに行ったんだよ」(ムカッ。なんでこの時期にそんなことができるの? というツッコミはさておき)「それで?」「全員もれなく、電子手帳とi-Podが標準装備なんだよ」「そりゃそれぐらいは想定の範囲だけど」「俺、いまだにMDも持ってないよ。それにレコード見たことない子がいたり」「生まれた時からCDがあったわけだ」「サザンは知っていても、『勝手にシンドバッド』を知らないんだよ~」「あ~、サザンのファンだもんねえ。だってあの子たち、84年生まれとかでしょ。『勝手にシンドバッド』の頃は生まれてないって」「はあーっ。そうかあ~」なんだかむなしそう。自分が新人の頃は、10歳も年が離れた先輩はみんな偉そうで難しい話をしていて、近づきがたい存在だったのに、自分がずっと上の立場になっても、なんだか新人の会話に混ざってみくしの話とかしてみたいと思う今日この頃。そもそも10年組織に属していない時期がある自分は、組織の秩序の遵守とかできないし協調性に欠けているのでいくつになろうと先輩面なんてできないよ。新人ちゃんたちも、よもや一見バリバリと仕事している先輩が、家ではマンガ読んだりアニメ見たりBLに嵌っているとは夢にも思うまい。でもね~若い頃=マンガ、大人=難しい本なんて成長はありえないんだよ~。雑食になって何でも読むようになるだけなんだよ~。現に自分が難しい本を読んでいたのは10代後半~20代前半だったしね~。鉄ちゃんやガンプラ好きが廃れないのは世の常だけど、あれも大人が支えているんだよ~。そのうちあなたたちの知らない時代をいろいろウソを含めて過剰に脚色していっぱい教えてやるからね。ふふふ。おねいさんは、間違った人材育成なら得意だぞ~。とりあえず、特攻取材の度胸が付くように「1万円札でチロルチョコ1個買って領収証をもらってくる」という古典的な芸をやってもらおうか。
2007.04.13
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昼休みに、DVDをポチっとしようと思って密林探索していたら、「永遠のマリア・カラス」でのジェレミーは、プロデューサーではなくプロモーターだった。勘違いして覚えていたのね。プロモーターって、要するに仕事単位で契約するマネージャー兼プロデューサーみたいなものか。マネージャーがプロデュースを兼ねるというのも、クラシックは多いし、そのまま夫婦になっちゃう例も多いような気がする。シュワルツコップフとウォルター・レッグみたいな。そんなことを考えていたら、音楽誌をやっていた頃知りあった、某邦人リート歌手のレコード製作を手がけていた某レコード会社のプロデューサーを思い出した。彼は、もともと彼女の熱狂的なファンで、もう女神のように崇め奉って心酔していたのが印象的だった。彼女の行くところすべてに同行し、カバンをもってやり、ドアを開けてやり、取材のコントロールをするという姿は、秘書かマネージャーのようだったが、実際には彼女にはちゃんと所属事務所があり、素敵なドイツ人のご主人(兼ピアニスト)もいた。なのに取材とかも仕切っちゃっていて、ちょっと異様な執着ぶりだった。あんまりうざいので、彼女に「彼に許可をとらないといけないんですか?」と聞いたら「あの人は関係ないから、無視してちょうだい」とバッサリ。でも、彼女を「レコードの売れる歌手」に育てたのはまぎれもなく彼で、見た目が美女と野獣だったせいもあって、サディスティック・マゾヒスティックな共依存関係だなあと思った。どんなに足げにされてもまとわりつく犬のような。まとわりつかれることで存在理由を確認するような。あ、BLに多い設定だわ(笑)。この映画のジェレミー演じるプロモーターとカラスもそんな関係だ。自分の憧れの対象が手の届くところにあって、その進退というか世に出す権利を自分が握っているというのは、どういう気持ちなんだろう。でも、ジェレミーはゲイという設定だから(これはゼッフィレルリのお遊びだろうな)、犬にはならなくて「心酔するディーバを引きこもりから更生させて、ビジネスチャンスに生かす」という、以外と腹黒い面が強調されていて面白かったんだよ。あああ~早く見たい!あ、でもこれから私は書店に『もやしもん』4冊を買いに行くのだ~!
2007.04.12
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だそうである。そんなになるのか……。覚えているよ。真っ赤なシフォンのドレスで、ディ・ステファノとアリアを歌っていた姿。あまりにも日本人とは遠すぎる骨格、顔。カラスは父が好きで、最期の日本公演は、家業が危ないという時期にもかかわらず、逃げ出すように東京に行って家族の非難を浴びていた。私もオペラは中学ぐらいから聴いていたけど、カラスのすごさがわかったのはずっと後だった。大体、オペラは生で聴かないと本当のすごさはわからないと思うんだけど、過去に「すごいっ」と思ったのは、ホール全体が振動するようなものすごいバスバリトンだったり、ワグナーやR・シュトラウスのドラマティックな場面がほとんどだ。モーツァルトやヴェルディは好きだけど、「すごい」ではなく「楽しい」「面白い」感じだしね。で、どちらかというと、ソプラノはリリックがすきなので、キンキンわめいているだけに聴こえたドラマティコは苦手だった。なのに、自分の意思でカラスのレコードをターンテーブルに乗せた時(そうだ、当時はまだレコードだった。今でも持っていたりする)、もうさんざん言い尽くされているが、若い頃の狂乱の場は、やはり奇跡のような名演なのだった。今のデジタルの時代からすると、ライブだったりして録音状態が劣悪なのにもかかわらず、震えがくるほど感動した。なんだろう、ただ音符をなぞってテクニックで表現しているだけじゃない、そこに明らかに魂が入っている、みたいな恐さ。この時代を舞台で見られた人たちが本当にうらやましいと思った。そういえば映画「永遠のマリア・カラス」は良かった。確か生誕80年とかで製作された自伝的な映画で、晩年(といっても40~50代)の彼女の暮らしぶりが描かれていた。ファニー・アルダン、ジェレミー・アイアンズという演技巧者の競演もよかったし、カラスと縁の深いゼッフィレルリがメガホンとっているのも、すごく久しぶりで嬉しかった。もともとオペラの監督だし、カラスを使って演出していたこともあるはずだし。ついでに、ゼッフィレルリ自らの性癖も有名だが、ジェレミー・アイアンズがゲイのプロデューサーという設定で、絵を描く聴覚障害のある青年とのラブというのがサイドストーリーになっていて、これがまた切ない。ジェレミーは本当にゲイが似合う(笑)。ファニー・アルダンは、トリュフォーの遺作「日曜日が待ちどおしい」で初めて観てから、その一つ一つのパーツの大きな顔とか、大柄な印象(実際、大きい)とか、インパクトのある女優だったけど、晩年の、私が見知っている髪を大きく結い上げたカラスにほんとうによく似ていて、しかもシャネルとか上等な服がモデル並みによく似合っていて、すごい女優だと改めて思った。最近だと「8人のテーブル」(だっけ?)で、異彩を放っていたけど、なんだかこのままジャンヌ・モローみたいになっていくのではないかと思うと、年老いていくのを楽しみにしたい人だ。こういう爆弾みたいな人は、ずっとがんばってほしい。それにしても、カラスの晩年があんなに寂しいものだったとは知らなかったので、「永遠の~」はショックでもあった。世界中から絶賛を浴び、燃えるような恋をし、経済的にもなんら困ることはなくても、自分の声が衰えていくのを認めるのは、恐かったんだろう。恋や愛はさ、一時的な病気みたいなものだと思うんだ。それよりも自分の唯一の財産「声」を失うことこそが、彼女にとっては恐かった。自分はよかった時代は過去のものとして封印できるタイプだけど、できない人がいるってことだよね。それを、既知の仲であるプロデューサーが、表面的には「もうひと稼ぎ、もうひと花」という動きをしながら、本当に彼女がもうだめなことを知りつつも、なんとかもう一度表舞台に出して励まそうと、オペラの舞台は無理でも映像として記録に残すために奔走するところは、なんだろう、色恋の愛情ではない、苦楽を共にしてきた戦友みたいな結びつきなんだなあと、じんわりきちゃったよ。大体にして、クラシックのアーティストは、名プロデューサーと組んでどんどんスターダムに登りつめて行くのが常套だから、ジェレミーが演じたプロデューサーも、人としてどうかと思うようは行動はするにせよ、仕事は一流だったんだろう。あああこの映画、もう一度観たくなった。どうせカラスのオペラのDVDとかも、これからたくさん出るんだろうなあ。オペラの音源とか、高いよね……GW前にして散財のピ~ンチ!
2007.04.12
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アニメチェック 2週目2回目のも含めて総覧。ネットで調べたりする時間は全然ないので、ざーっと流し見ただけの印象。多分間違い多し。◎ヒロイックエイジスタチャの大月さんの製作。本格SFっぽいけど、なるしまさんの世界も彷彿とさせるな。ちょっと気になる。作画はアスラン、キラの頃のガンダムと似ている。巨大ビースト型ロボに変身したところは、ちょっとエヴァっぽい。エイジの声は初めて聴く(矢崎広。新人?)。ちょっとアニメでは珍しい声。他に近藤隆くんもまともに聴くのは初めて。→ちょっとぐぐったら、矢崎某は一応役者なのね。19歳かあ……。×ひとひら(2回目)やっぱりだめだこれ。ああいうまともにしゃべれない乙女キャラは、その後どんなに成長しようと受け入れられない。成剣の高校生がキレるところは聴きたいが、無理だ。△セイントビーストあああこれも、2本のアンジェリシーズ同様、次第に見なくなりそうだ。もう、美形&好き声優満載だけでは、見続けられなくなってしまったのかな。そもそもキャラデが好みじゃないし、コスチュームデザインも、アンジェ以上に恥ずかしい。素材はいいのに、ストーリーがダークなほうへ行かず、どうもアクションっぽいのも苦手。乙女をなめんなよ。△エル・カサド(2回目)話はもうわからなくなっている。なんか異様に声優陣が豪華なんですけど。レギュラーの立木・三宅に加えて、赤丸急上昇中の宮野君。ゲストに梅津さん、青野さんとか大御所も。◎エマ演技も舞台も話もツボ。これはチェック決定。宮田くん、やっぱりうまい。呆然。×神曲奏界ポリフォニカ神谷君でもやっぱり無理。○瀬戸の花嫁こういう普通設定がやっぱり一番安全牌。年取ったなあ>自分。でも作り手の妙なテンションが手に取るようにわかって楽しい。こどちゃの監督っぽいけど、違うのね。岸誠二?憶えておこう。×リリカルなのは ストライカーズオープニングみただけでダメ。
2007.04.12
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うーん。GW進行のおかげで、まだ2週目だというのに早くも会社滞留12時間に突入。来週は15時間を越えそうだ。なんでこんなに忙しいんだ……。帰宅が10時を過ぎると、それから夕食の支度をする気がしないじゃないか。それでも昨日の午後はデザインの打ち合わせで表参道に行ったので、天気のいい日に外に出られると、ちょっとは気晴らしになる。「東京ミッドタウン行きました?」でた~、自分とは無縁のおされな話題。「美術館は行ってみたいですけどね~。土日は人、多そうですもんね~」「ここから歩いて15分ぐらいで行けますよ」「あはは~いいですね~(お愛想笑い)」とむなしい会話をする。いつも汚い格好でオヤジの町で原稿書いてるか赤ペン持ってる自分には、同じ都内でも限りなく遠いよ>東京ミッドタウン。デザイン事務所近くの糖朝で遅いランチをしたかったのだが、あの店行くと長くなる。当日中にカタをつけないといけない仕事が山積だったので、泣く泣く諦めていつもの麺屋大海でしょうゆラーメンを食べる。時間が止まったように10年一日変わらない、古ぼけたラーメン屋in青山通り。対面はフルラだ。わかる人だけわかってくれ(笑)。何が悲しくて表参道まで来て、ラーメン食べなきゃならんのよ……(泣)。まあ、でも魚だし系のラーメンしか好きじゃない自分にとって、ここは飯田橋の青葉と九段下の斑鳩についで貴重な店。青山一丁目の麺屋武蔵より、こっちのほうが好き。青山まで来てラーメンだけじゃ情けないので、帰りに青山アンデルセンに立ち寄ってパンを買う。いつものフィグ&ピーカンナッツの全粒粉パンとガーリックフランス、朝食用のダークチェリーのデニッシュ、それとサラダコーナーでニシンの酢漬けを買おうと思ったら今日はなかったので、代わりにリエットを買う。いちじく入りのパンは、最近あちこちで見かけるようになったけど、ここのと神戸屋キッチンのトゥルニュが好きだ。でもどの店にでもあるわけではないのが残念。よおし、今日の夕食はガーリックトーストにチーズとリエット、ワインは昨日開けたヴァンドペイのメルローじゃああ~と意気揚々社に戻り、リエットは冷蔵庫へ。そして案の定、家に帰る段になってリエットのことはすっかり忘れて帰宅。がっくし。リエットが好きだ。昔、西麻布のビストロで食べたのが最初で、よおく見るとフランスの安食堂ではパンとリエットだけでだらだらとワインを飲んでいる人が多い。あれは多分簡単に作れて、日本で言ったら納豆とかのりの佃煮みたいなものだろうけど、日本のビストロ(庶民の食べ物なので、ちゃんとしたフレンチでは出さない)で、リエットを出してくれるところは、私の知る限り少ない。でもチーズがなければ、バゲットにはリエットが合うんだよ~。ので、時折アンデルセンで見かけると、いそいそと買い込んで楽しんでいる。あんまり大事に食べるものだから、気がつくと賞味期限を過ぎてしまって、捨てることになることもしばしば。くくっ。もったいないにもほどがある。結局10時過ぎに帰って、きのこソテーつくって、チーズとバゲットとワインの夕食。やっぱり1品でも温かいものがあるとホッとする。けど貧しい夕食。ところで、ヤヴァイ。「もやしもん」にはまりそう。1巻借りたらめちゃ面白い。農大ものはツボだ。
2007.04.11
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「壬生義士伝」で萌えたBSで放映していた『壬生義士伝』を久しぶりに観る。小説のほうの『壬生義士伝』は「週刊文春」に連載していた頃、断片的に読んでいた。親友が新撰組フリークだったので、かなり影響は受けていたけど、実質自分が新撰組関連ではまったのは「るろうに剣心」からだったので(笑)、新撰組はどこまで虚構でどこまで実在なのかの判別がつかない(爆)。当然、この南部藩出身の吉村貫一郎という隊士は知らなかった。最初に映画を観たのは公開から1年後ぐらいで、堺雅人が目当てだった。かなりイッちゃってる沖田総司だと前評判は高かったけど、回りの俳優が大物過ぎて、あのシニカルな含み笑いのすごさをわかってくれた人がどれぐらいいただろうかと、ちょっと残念だった。その後、大河の「新撰組」でブレイクしたのは言うまでもないが。中井貴一が見事に首を刎ねて褒美をもらうシーンの、目だけの演技もすごいが、真意を察して「クックックッ」と鼻で笑う堺雅人がすごい。至上最強の性格の悪い沖田総司だった。そして、数年ぶりに腐った脳で観てみると……この異様なほどのフォモ臭はどうしたことであろう(笑)。新撰組だから当たり前っちゃあ当たり前なんだけど(そりゃ、木原敏江さんの時代からのお約束だもの)、まさか一般向けの健全な映画に、これほど濃すぎる男の友情(いや、愛情だ)が垂れ流しにされているとは!三宅裕司×中井貴一、佐藤浩一×中井貴一、こいつらは確信犯的にやりすぎだ。公開当時、腐女子の国では話題にならなかったのかな。「貴公を殺したい」と言って闇討ちにしようとしたくせに、最期は「死ぬな~」と絶叫する佐藤浩一は、あまり好きな役者ではないけどやっぱりクサすぎるほどうまい。最期のにぎりめしを斉藤一(佐藤浩一)に与えて、自分は経木に残ったごはんつぶだけ食べて微笑む中井貴一とか、無人島ものや雪山遭難ものに通じる人間の理性ギリギリのシーンだよ。あと三宅裕司に付き従うのちに博徒崩れになる中間の佐助(山田辰夫。この人、うますぎる)。主従の関係って、どうしてこんなに淫靡なんだろう。しかも最期の武士の時代だから、どいつも死と引き換えなんだよ。どんなに心で(身体で?)つながっていても、時には容易に命を奪ったり死を賜ったりする関係にある。だから美しくもあり切なくもあり劇的で感動的なんだな。血まみれで雪の上をのたうちまわる中井貴一に、元藩主として死を言い渡す三宅裕司が、それでも腹をすかせているだろうと手すがら握り飯を握ってやるシーンとか、山田辰夫が中井貴一の手から日本刀を引き剥がすシーンとか。畳が血で汚れるのも構わず座敷に上げてやるシーンとか、なんだよこれ~みんなJUNEじゃんか~と身悶えしてしまったよ。まさしくこれはやおい萌え。よもや三宅裕司で萌えるとは(大爆)。あと、子世代が、サムライの時代が終わって行き場をなくして、別れ際に互いに水杯を交わしながら「太一郎、死ぬな!」「千秋!」と言い交わすシーンも、そのまま口づけを交わしてもなんら問題ないほど感極まったシーンだった。なんだか、したたるほどおいしすぎる。そんな映画だよん。よってテーマはボーイズラブで分類。
2007.04.10
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「ヒストリー・オブ・バイオレンス」&スティルトン日曜の夜、ガーリック入りのダフィノアをちびちび舐めながらワインを飲んでいたら、ふいにしょっぱくて臭いスティルトンが食べたくなった。その時観ていてたのは、クローネンバーグの「ヒストリー・オブ・バイオレンス」だった。「こんなミステリータッチのバイオレンスより、クローネンバーグはやっぱり心理的テラーものか、グロいホラーもののほうがいいよね」とか、「昔のような誰も見たことのないような映像はもう撮れんのか」とかぶつぶつ文句をいいながら観ていた。で、別に食事のシーンにチーズが出てくることもなかったんだけど、昔、クローネンバーグが好きだった頃、私はずっと彼をイギリス人だと思い込んでいたことを思い出した。ジェレミー・アイアンズとかジュリアン・サンズとか、英国人役者が出ていた作品が強く印象に残っているせいもあるけど、実際にはカナダ出身で、初期の作品はアメリカっぽくなくて、どちらかというとヨーロッパの寒そうなイメージだった。まあ、それがカナダという田舎のイメージとシンクロするんだけど。クローネンバーグ自身も、なんだかアングロサクソンというよりノルマン系のイギリス人のような風貌で好きだった。で、チーズを食べながら観ている映画→クローネンバーグ→イギリス(間違った思い込み)→スティルトンと連想しちゃったわけだな。しかもスティルトンを食べて寝ると、奇妙な夢を見るという話を、私はイギリス行った時に、ハロッズのフードショーケースのチーズ売場で、いろいろ親切に教えてくれた客から聞いたことがある。なんだろう、子供に食べさせないための俗説なのかな。「まんじゅうこわい」みたいな?「秋茄子は嫁に食わすな」みたいな?で、スティルトン→奇妙な夢→コワイ映画→クローネンバーグという逆連想までしちゃった。ところで、日本で買えるスティルトンに、いいものに当たったためしがない。いつも熟成しすぎて、油が染み出しちゃっているようなものばかり。売れている様子もないから、輸入後に発酵が進んじゃったんだろうな。3大ブルーチーズの1つなのに、なぜ人気がないのか。多分、しょっぱいからだ(笑)。ロックフォールもゴルゴンゾーラも、えてしてブルーはしょっぱいけど、スティルトンのしょっぱさには及ばない。なんだろう、酒盗とか塩辛とか、そんなイメージでワインのアテにできる。熟成しすぎると、まるで塩の固まり食べているような、舌にびりびりくるしょっぱさで、食事の最後に出てくるチーズではありえないと思う。これを少量オリーブオイルで溶いて、酢と合わせてドレッシングにするとまた絶品なんだけど、欲しいのはほんのひとかけらでいいのに、200グラムとかの塊でしか売ってくれないのが難点。ああ~でも、脳が「スティルトン」を思い出したらいてもたってもいられない。熟成していない、まだ全体に白っぽいスティルトンはないものかのう。
2007.04.10
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さて、その後。彼は私とどっこいの、あまり上手くもない英語で、日本のガールズ向け「マンガ」(ここだけ日本語)を探していると言った。以下日本語変換。(わたくし)日本のマンガアーチスト?(金髪)そう(わたくし)タイトルと名前はわかる?(金髪)くらんぷ(わたくし)え?(金髪)CLAMP(わたくし)あい しーそうか。CLAMPだったら、日本語が読めなくても探せると思ったんだな。でも、ここにあるかなあ。少年コミック売り場のほうがあるんじゃないのかなあ。CLAMPはBLじゃないし、昔のコミックスはここにはないだろう。一応、探すふりをしながら、たずねる。(わたくし)ここはボーイズラブのフロアだけど、あなたは知っていてここに来たの?(金髪)知らない。(わたくし)どうやってこの書店を知ったの?(金髪)わからない。(わたくし)? ここがマンガ売り場だって知っていたんでしょ?(金髪)1階で CLAMPについて聞いたら、ここに行けといわれた。なるほどねえ。で、少女マンガだと疑わずにBL売場をうろうろしていたわけだ。なんだ。アタマの腐ったフランス人男子と思って、ちょっとドキドキしたのに、BLを探しにきたわけじゃないのね……ちょっと(いや、かなり)がっかり。これで、彼をママンごと拉致してカフェにさそって話を聞くという私の妄想はぱったりと止んだ。とりあえず隣のオタク・少年マンガのフロアに行って、CLAMP関係のムックや画集をみつけて教えてあげる。よろこぶ金髪。しかしシュリンクかかっていて中が見られない。裏、表と丹念に見る。値段を見る。そして本を戻す。(わたくし)買わないの?(金髪)中を見たい。(わたくし)見たかったら、買わなくちゃ。(金髪)わかった。ありがとう。でも今は十分。……店員に言えば、見られることはわかっていたけど、面倒くさいな。別の店のほうがいいんじゃないかと思ったが、実は近くにいながらそんなにアキバは詳しくないので、どうしようかと悩む。しかも、私が最近のCLAMPに詳しかったら、いろいろ会話もつながったろうけど、生憎私の中のCLAMPは「東京バビロン」で止まっている。あとはアニメの「さくら」ぐらい。なのでこれ以上会話を続行させることは不可能だと感じた。(わたくし)生憎、CLAMPについては知らないけど(半分ウソだが)、他の店に行くべきだよ。(金髪)他の店は知らない。ここでピーンと来た。この子は間違っていると。アキバは出口を間違うと大変なことになる。きっと目的の店はここではないはずだ。(わたくし)あなたはどこへ行きたかったの?荷物兼用なので、あまり知られていないエレベーターまで誘導しながら尋ねる。すると青年、カバンの中からごそごそと一冊の雑誌を取りだした。おお、初めて見るフランスのオタクマンガ雑誌! ほとんど日本の中とじマンガ雑誌と同じつくりだ。そうか、フランスは日本のアニメを山ほど放映しているのだった。うーん。オタクなアニメの話は英語ではできそうにないな。そもそも、お互い、作品名すら英語でどういうのかわからないだろう。そこで私はナンパを諦めて、彼の持っていた雑誌にのっている、アキバのオタクの殿堂を教えてあげた。異国の言葉で地理を説明するほど面倒なものはないので、何度も言い直して伝えたけど、果たしてわかってくれただろうか。彼(とママン)が無事にその店にたどりつけたことを祈ろう。自分が最初にパリで見たアニメは「めぞん一刻」で、登場人物の名前は全員フランス人だった。コタツでミカンを食べるシーンで、響子さんが「ジュリエット」で、五代くんは「ロベール」だった。あまりに衝撃的で、しばらく腹の皮がねじれて、その日の予定を半日ふいにしたのはいうまでもない。今でもそうなのかな。
2007.04.09
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昼休みにいつもの(昼は)閑散としたBL売場に行ったら、珍しくガイジンさんがいる。しかも若い男の子。一緒にくっついているのは母親?らしき中年女性。時折、まちがってこのフロアに来て、ただならぬ表紙が並んだ平台を目にして、そそくさと立ち去るガイジンがいるのはよく目撃するが、今日の坊やは明らかに自分の意志でこのフロアに来たらしく、棚に並んだBLマンガの背表紙を熱心に眺めている。へええ~確かにアキバはインターナショナルなオタクも多いが、電気街側のゲーム屋や同人本屋ならいざしらず、こんな外れた場所の本屋に乗り込むたあいい度胸だ。しかもボーイがボーイズラブとは笑わせるぜ。どれ、おねえさんが相手してやるか。と脳内でほくそえみながら、何を探しているんだろうとチラチラと横目で気にしながら小説を立ち読みしていた。すると「えくすきゅぜもあ」と不意に後ろから声をかけられた。うっ、いきなりフランス語。店員は生憎(いつもだが)いない。ふりむくと金髪巻き毛のかわいい坊ちゃん(といっても180cmぐらいある)が、にこにこと愛想を振りまいている。ああ~久しぶりに間近で見る天然巻き毛と、若くて陽の当たっていない白人特有の、静脈が透けて見える肌! おねいさんはくらくら~っときましたよ。そして、みるからに妄想をかきたてる「受け」な笑顔に、こちらも国際親善とばかりに、口角だけあげて「はい?」と返事する。(金髪)ぱるれう゛ふらんせ? あ~んど スマイル。(わたくし)(悲しそうに)のんおにいちゃん、ちょっと困った様子で、おずおずと(金髪)Speak Englich?(わたくし)Just a little bit.よしきた。英語でいいんだな。にやり。さっそくアタマのなかからこういう時のフレーズを探しだす。(Is it) something I can do for you? あ~んど スマイル。(心中で考えていたこと)おまえ、日本語もわからず、よくここまで来たな。このフロアの女子向け売場は、BLが少女マンガを駆逐しているまちがった売場だぞ。売場がここにあることを知らないと上がってこれないビルの上層階にやってきたからには、こいつははるばるユーラシア大陸(エールフランスならシベリア上空)を渡ってきたオタクなフランス人、しかもBL好きだな。あ、時間切れ。続きは夜を待て!追:恥ずかしいスペルミスを発見したので訂正。
2007.04.09
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久々にねこ写真アップ!夫婦でも兄弟でもないけど、寝るときだけは仲良し。白い子はよくこうして黒い子を抱いて寝るけど、この逆はない。
2007.04.09
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銀英伝の二次同人やっていた頃からお気に入りの作家さん。もう15年くらい経つのかな? でも限りなく寡作で遅作で、いつも「次は出ます」が合言葉だった。絵は当時から硬質で美麗で、頭身高くて表情があまりなくて(時折ギャグって異様に崩れる)、自分のなかのロイエンタールはこの人の作画でインプットされている。制服ものがとにかくツボだった。多分、銀英帝国軍サイドの同人誌では宇紀さんのがいちばん好き(PNは違っていたな)。この人のカラーはものすごい。一時18禁ぽいアンソロジーの表紙を手がけていたけど、CG使い始めるのも早かったし、とにかく色がめちゃくちゃ多い。なのに下品一歩手前のあやういバランスで、彼女にしか出せない世界を構築している。よく印刷仕上がりで失敗しないものだ。かなりこまかく指定出して入稿しているような気がする。ああ、でもこの本はかなり色控えめだ。作風変えてきたかな。もちろんモノクロもすごいぞ。トーンワーク、一人でやっていたら気が狂いそうだ。初期のCLAMPのトーンのすごさを彷彿とさせる。小説の挿絵も何冊か手元にあるはずだ。アクが強いから、字書きさんも個性的じゃないとねえと思って、本棚見たら山藍さんの本に挿絵つけていた……さすが。いつから商業でストーリーマンガ描き始めたのか、でも見かけるたびに買っているから全部読んでいるはず。それにしたって5、6冊くらいだし、ストーリーは謎なうえ、幸いにもお話作りにクライマックスがないから、続き物で間が空いても「あら、これ続いていたんだ」と常に新鮮な気持ちで読めるんである。いや、褒めているんだけど。シリアスなのかギャグなのかブラックジョークなのかよくわからない不思議な作風が持ち味で、どんな背景でも設定が同じ、どの登場人物もほぼ同じ顔。ご本人も自覚済みで、あとがき読んだら「何が舞台でも同じものを描いているような気がします」とあった。そのとおりっ! でも、それこそが「萌え」ですからっ! たぶん、同人の頃のままにマンガ描いているんだろうなあ。「読み手に親切な内容ではないかも」とも書いていて、わかりにくさは自覚しているんだ。でも、そうじゃないと宇紀さんらしくもないし(笑)。はっきり言おう。宇紀さんはストーリーマンガが苦手なんだよ。長いものだとどんどん意味不明になって、それが持ち味になる。普通、それは「破綻」というが、この人の手にかかるとそれが「個性」になるんだな。4~5ページでオチなしの同人的な作品ならすっごく笑えるのになあ。あ、この本も宇紀ワールド全開で面白かった。はばかることなくまぐわいたいジェマルとお坊ちゃまレオナールの行く先も気になるが、勘違いニコライデスと王様もなんだかかわいい。あいかわらずいちもつははっきりきっぱり立派だし(笑)。表紙がいいよねえ。背後からまさしく後光が差しているような光の扱い。表4なんて、光の粒子が全体に粗くて輪郭がぼやけるような表現していて、CGっぽいけどきれいで好きだ。この人はレンブラントライトとか意識しないで描けちゃうような気がするよ。
2007.04.09
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録り溜めておいたDVDでとりあえず今春の新番組チェック。腐女子視点で選んでいるので、男子禁制なり。記号は自分の萌えツボおよび要チェック声優の有無△ウエルベールの物語異世界ファンタジー? よく見ていなかった。気になる声はなし。△シャイニングティアーズXゲームスプラッシュもの。現代←→異世界パラレルファンタジー。猫耳だもの。保志君の少年声主題歌に萌えそうだ(笑)。保志・石田・置鮎という男性声優の布陣は女子の萌えツボも刺激しそう。○大江戸ロケット江戸時代もの。花火師とか金庫破りとか発明屋とか、いろいろ出てきて楽しい。久々に地上波アニメで山寺さんかっこいい~。エンドロールの肩書きがみんな和名で楽しい。雰囲気がばらばらで、3頭身キャラがどうも知っているキャラだと思ったらみなもと太郎とか滝沢のぼるとかが客演絵師してた。会川昇が製作頭取とか(笑)。沢海陽子さんが少年声でアニメ出るのって珍しい。ご主人効果かな? 山寺・うえだ・小西・若本×一騎当千 爆乳三国志 よくまあ三国志はネタが尽きないな。乳もパンチラもギリギリだろう。でも楽しそう(笑)◎黒の契約者-Darker than Black-近未来アクション。超能力とか出てきて、「死がふたりをわかつまで」と「ブラックラグーン」の匂いがする。ちょっと好み。×セイントオクトーバーロリもの。なんかRPGみたいな映像が出てきて目がクラクラする。却下×この青空に約束をこれもゲームか。高校男子主人公視点のギャルゲーかよ。おおーっと中村悠一くん主役。寮もの。△神曲奏界ポリフォニカやたら音楽チックなタイトルだと思ったら、なんかモビルスーツとシンクロするのに演奏するんだよ(笑)。主役の男子に帰ってきた神谷くん。でも観続けるのはちょっと無理。ほかに小西くん○ひとひら超シャイな女子が演劇部で成長していく話? 男子は岸尾くんと成剣だけど、ぎゃああ~成剣が高校生? あまりギャルっぽくはないけど、これも無理かな。◎セイントビーストやっと地上波(Uだけど)で観られる。これで全員の声がわからなかったら、アニメ卒業しよう・・・。あああ鈴健の声が耳に突き刺さる……。△エル・カサド立木・三宅。三宅くんが珍しく美形役。オカマA・Bが神谷・岩永って……。……10本観たところで限界が……さ、選挙に行かなくちゃ。
2007.04.08
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「幕末機関説」が終わってしまった……。秋からのアニメで最も萌えが長続きしたアニメだった。同じ江戸ものでも、「妖奇士」は途中で失速してしまったから、最後まで面白く見られたのは、これだけかも。もう、BLCD以外で井上和彦さんの正統美男ヴォイスが聴けるだけでも悶絶ものだったけど、ちょっと前までは気にもしていなかった浪川くんが、かなり上手くて驚いた。ていうか、どんどん上手くなっている声優さんの成長過程に立ち会っている感じ。彼は子役出身で、演技はもともと上手かったけど、これまでは割りと少年と線の細い青年の役が多かったから、太めの絶叫なんて初めて聴くかも。福山くんも若手の中では注目しているけど、彼はまだBLCDでも聴ける。でも浪川くんはBL出ないから貴重だ。最近ちょっと出すぎだけど。最終回なんて、作画のクオリティも高くて、お話をいっぺんに収束させる構成が見事で、感動的だった。さすが老いたとはいえ高橋良輔はうまい。出番は多かったのにほとんどセリフのなかった鳥海くんは、最後はやっぱり秋月に殺されておしまい。う~んこの二人の関係を腐女子はほうっておけないぞ~。井上さんもフェロモンヴォイス炸裂だった。いいよ、いい。いつまでも一線でBLにも出ておくれ~!最終回にして、またも山寺さんの坂本竜馬が聴けたし、声優陣豪華で、オカルティックなところも歴史に立脚していて子供だましなところがなくてよかったよ。これが地上波オンエアじゃないなんて、本当にもったいないことだ。さて、昨夜はとりあえずマンガが人気らしい「ラブ・コン」と「地球へ……」を録っておいたのを寝る前に観た。前者はちょっと対象年齢低すぎてだめかも。中高生女子向けラブコメで、しかも関西弁。かんべんしてくれ~。「地球へ……」は懐かしすぎる。マンガも映画のアニメも観ていたよ。時々「11人いる!」と混ざっちゃうけど、竹宮さんは「変奏曲」とかの音楽もの以外、それほどのめりこまなかったのに、このSFには萌えたな。さすがに30年経っていると、当時の未来設定が使えないし、絵柄も古くちゃ台無しだから、かなり細部は変わっているような気がする。でも、あの009ヘアは健在だった(笑)。BSで始まった「精霊の守り人」はずいぶん真面目な李王朝あたりを舞台にしたファンタジー。ちょっと気になるかな。「彩雲国」も続編が始まって、また池田さんの声が聴けると思うと、土曜日の午前中はちょっと幸せかも。ほかに4月からのアニメで見たいと思うのは今のところ数本だけかな。さあ、これから1週間分の新番組アニメを総覧して、残すものをチェックするぞ~!
2007.04.08
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今日はイレギュラーの仕事があって午後から外出。5時前に終わって、広尾だったのでエノテカに寄ってワインを物色。う~ん飲んでみたいのはやっぱり高い。この間、スマスマの終わりのほうを見ていたら、細木数子が無造作にヴォーヌ・ロマネを持ってきて、悟郎ちゃんにあけさせていた。ああ~せめて香りだけでもっ!!とりあえずよさそうなブルゴーニュを一本買って、神戸屋キッチンでパン買って、最後に明治屋寄ったら、キレイなピンク色の比内地鶏に呼ばれた。今夜は簡単に済ませようと思っていたけど、この美しい食べ物を胃に入れたいと思い、骨付きを買う。家にある野菜と鶏肉でなに作ろうかと、帰ってから食材庫をガサガサしていたら、おおっと、お土産にもらったスープカレーの素が出てきた。「これだっ」と、さっそくカレーを作り始める。といってもルーはあるんだから、食材の組み合わせ次第だな。野菜は、タマネギ、しめじ、エリンギ、パプリカ、オクラ。うーん、茄子が入ればもっと良かったな。とりあえず香りのニンニクと生姜をガーッと粉砕して、オリーブオイルで香りを出して、切った野菜を入れて炒めていく。火が通ったら鍋に移して、同じフライパンで今度はガラムマサラ投入。これもチベット土産でもらった本格派。クローブとか丸ごと入っていていい香り~。辛いの好きだから鷹の爪をさらに増量。弱火で香りを出したら、フォークでブスブス穴をあけた比内地鶏を焼きつけて、香りと焦げ目がついたら、鍋投入。水入れて煮込んでカレーの素投入。ビーフコンソメの粉末少々とトマトも入れちゃえ。おおお~いい感じ。色はココナツミルクを入れる前のタイの赤カレー色。ルーを炒めていないから、ガラムマサラの香りが直接鼻腔をくすぐる。意外と油が浮くので、キッチンペーパーで吸い取る。冷凍しておいたご飯をチンして、レタスとパプリカとアンチョビちぎったサラダといっしょに「いただきま~す!」。ワインはエノテカで買ったシャンベルタン。器はスポードのシリアルボウルが丁度いい大きさなので、カレーはそれに盛り付ける。おいし~よおお~!! スープカレーは5、6年前に元祖札幌で2回食べ、その後、会社近くの専門店で2回食べたきり。神田の店は1年以上前になくなっちゃったから、実に数年ぶりだ。うう~ん十分辛いのに、ごくごく飲める。お店で食べたのよりおいしいかもしれない。ご飯いらないよ。これなら毎日食べて(飲んで?)もいい。ただ、スープだと野菜の舌触りに敏感になるので、タマネギは合わないな。甘みを出すのに必要ならパプリカで代用できるかも。あるいはタマネギとセロリをフープロで粉砕して入れたら、コクとトロミが出るかもしれない。パプリカは皮を剥くべきだったな。きのこは正解。オクラもよく合う。茄子があったらもっとよかったな。カレーなんて品のある食べ物じゃないけど、シャンベルタンに合うカレーって初めてだよ。スープカレーおそるべし!
2007.04.07
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リアル仕事で医者の対談まとめる仕事をしていて、参考にしようと(爆)、夜はよしながふみ×三浦しおん、萩尾望都×吾妻ひでおの対談を読む。前者はオノナツメさんが描いているので、41号を初めて買って、次いつ出るのかな~と待っていたら、いつの間にか44号が出ていた『f』。あからさまにサブカル系コミックを標榜しているけど、売れなくて苦労していそうな太田出版刊。後者は、萩尾さんの『バルバラ異界』が日本SF大賞受賞した記念の特集で、昨秋復刊した『リュウ』での掲載。SFを接点にして、この二人が合作マンガを描いていたことを初めて知ってぶっとんだ。特集なので、高野文子さんとか道原かつみさんとか、コアなファン持つ大御所が萩尾さんにオマージュを捧げていて楽しかった。とりあえずよしながvs三浦対談について。かなり長い記事で、読み応えがあった。対談て7割方削らないといけない仕事だし、前後入れ替えたり、発言すりかえたり、まとめるのに技が必要なんだけど、よくまとまっていて、編集者の力量を感じる。もうね、頭の回転のいい二人が言いたい放題言うと、まるでW田とKO弁論部のディベートみたいだよ。「論じ合っていかなければ開いていかない」とはっきり物言う三浦さんは、肉食獣だな。戦って噛み付いて、不和になっても自分の正論を世に出して世間の常識とすり合わせてみたい人なんだなあ。うらやましい。それでも三浦さんが5歳年上のよしながさんをちゃんと立てながら話していて、よしながさんがそれに(敢えて)まんまと乗っかるかたちで、いろんなことをしゃべり過ぎている(笑)。編集者とかウラの人間にとっては、作家が本当は何を考えているのかを垣間見られてスリリングだし、ここまで心中さらされると、作家と編集者ってほんとうにがっぷり四つに組んで心中する覚悟でつきあっていかないと(そして「売れる名作」」を世に送り出していかないと)いけないということを思い知らされる。よしながさんが、自分が「恋愛という宗教に入っている普通の女子」とは違うことを自覚していて、これは『ぱふ』のインタビューでも「自分は一生仕事していく人生を選んだ」と遠回りにフェミであることを開陳していたけど、それを敢えて包み隠して作品を描いているのがわかったし、堂々としたフェミ宣言は、なんだか『婦人公論』読んでいる気にさせられる。大宅映子あたりと戦わせたいぞ(笑)。その挙句、透明で印象に残らなくてもいつの間にか読み手の血肉になっているような作品を目指しているのは、どこかに照れがあるからだ。フェミである自分、あえて中央のステージに立たない自分に。ずっとよしながさんの作品を読み続けてきて、この人はマージナルにいる自分を自覚しているだろうし、立ち位置としてはBLとか少女まんがとかのくくりでなく、広くサブカルチャーの海を泳いでいるんだろうと思ったけど、その予想はバッチリヒットした。何十年かしたら彼女の作品は教科書に載って、そこからフェミの思想を読み取るような読解問題が入試に出るかもしれないな(笑)。BL以外のジャンルの中に潜んでいる「やおい」や「萌え」の指摘は面白かった。いまやどこにでも「やおい」はあって、それは男同士だからというのではなく、人間関係のあり方だというのは、非BLの小説に萌えを見出して二次同人にはまり、ここまでたどり着いてきた自分(多分世の中の流れとは逆行している)には、すごくよくわかる。女子の人生は抑圧ポイントが多いという話はすごく納得。あと「恋愛<妄想」至上論。これは言っちゃいけないお約束なのに……。自分みたいにもう恋愛からは足抜けした人間が言うならまだしも、まだ三浦さんもよしながさんも、これから恋愛して子供を持つ可能性だってあるのにさ、生身の人間を相手にすることから引いちゃったら、やっぱり社会の中で議論する資格はないと思うぞ(笑)。ものすごい高度なBLの技術論から、ものすごく重要な普遍的な話までをラサッと話していてるのに、きっと普通の人には抽象的すぎてよく伝わらない。なのに、ちゃんとオタクっぽいオチも用意していて、サービス精神あるなあと感心。BLジャンル内ではアンチよしながも多いけど、この二人は世間に対する腐女子のスポークスマンにはなりうる存在だ。「いつか大河で『日出処の天子』……」って、ムーブメントにならんかな(笑)。
2007.04.07
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久々にランチタイムアップ!今日、明日と連続で著名なドクターの取材に同行。両方とも対談だからこちらはセッティングだけで気が楽だけど、1本は高度医療の話になりそうで門外漢の自分は気が重い。でも、その気の重い相手、南和友ドクターは、世界的な心臓血管外科の権威のくせに、人好きのする面白いおっちゃんだと聞いているので、お得意の人工心臓の話が聞けるかもと、実はちょっとドキドキ。昔、人工心臓を輸入している会社のパンフレットを作る仕事をしていた。埋め込み式の永久型のやつ。日本語訳をブラッシュアップして監修のドクターに校閲をしてもらうというものだったけど、あんな小さなものに何百億という開発費がかかっていて(もちろん使用する側は自己負担で「購入」するのだ)、それを使えるのはごくわずかな人で、特に日本は法律でがんじがらめにされているから、人工心臓はもちろんのこと、人工臓器の普及はとても遅れているということを知った。まあ、医療機器界はねえ、コピー書いていたGMのCTスキャンなんて、平気で10億とかする世界だから、お値段天井知らずなのは知っているけど、コンパクトで高性能な機械ものの開発なら日本人のお家芸なのに、何故人工心臓のほとんどが輸入なのか不思議だった。ソニーとかキャノンとか、作っていてもよさそうなのに。あ、京セラとかも。あとはそうだなあ、ヤマハ発動機とか堀場製作所とか(笑)。以前読んだ南ドクターのインタビューでは、現行の日本の法律では人工心臓と人工血管をつなぐことはできなくて、「でも、わかんないようにつなげちゃいますけどね。あ、これオフレコですよ」というのがちゃんと文字になっていた(笑)。こともなげに恐ろしいことを言うおっちゃんだと思った。外国帰りだとポロッとすごいこと言うので話は面白そう。明日は明日で、免疫の話が聞けそう。キーワードは「八目鰻」と「顎」かな。あれ、なんだっけ、脳が支配する体の表面積をそのままの大きさで表したやつ。ホムンクルス? それじゃハガレンか(笑)。あれを予習しておかないとな。
2007.04.06
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『兄弟限定!』(1)(2)如月弘鷹如月さんもキャリア長いはず。90年代の角川系のマンガ雑誌ではよく近未来SFっぽいものを目にしていたけど、当時からコントラストのきつい濃い絵を描く人というイメージで、ストーリーが記憶に残っているものはないなあ。で、久しぶりに表紙買いしちゃったこのマンガは、ズバリ兄弟だからね。ハァハァ……。って、読んだら違ったけど、いや心はがっつり兄弟ですからっ!相変わらず華麗な絵でクラクラする。意外とBLの挿絵で見ない……と思って、ご本人のサイトで調べたら山のようにあった。認識不足だった。CDとか持っているものもあったのに。でもマンガは、この絵でディープなBLをあまり描かないというのは不思議だ。まあ、こればかりは自分にそういう傾向のものを描きたい衝動があるかないかにかかってくるから、ある程度人気のある作家さんなら、描きたいものを描くのがいちばんだ。そんなわけで、如月さんの単行本を買うのはもしかしたら初めてかもしれない。限りなくBLに近いけど、テーマはラブではないっぽいから、やっぱりニアフォモ? ああ、連載は「Ciel」だもんな。ということは3人はやっぱりホモだな。しかも息子→父親とかの、一方的な精神的フォモ。演劇ネタが、今平行して読んでいる水壬さんの『ファイナルカット』とかぶるので、2日にわたって読んでいたら、途中で混ざっちゃったよ。途中巻なので、まだすべての謎が解けていないけど、もうなんとなく収束しちゃっている気がする。父親が異様に若作り(笑)なのが気になる。あの母親の設定とかは、ちょっとファンタジー入りすぎていて、現実設定から浮いている気がするけど、こういうところは少女マンガのお約束ごとだな。絵はキラキラしていて華麗だけど(カラーがすんごくうまい)、髪線の多い絵って、どうしても大人絵に見えないんだなあ。なんか最近「Chara」に描いている新人さん(名前忘却)がそっくりな絵を描いていることに気がついた。キャラ的には次男がツボだけど、ああいう目をする俳優がいたなあとリアルを思い浮かべたら、堺雅人だった。えーっと、プロットは面白いと思ったけど、エピソードが平凡なので、ちょっと飽きる。キャラ萌えはできるので、次……2年後だったら忘れるな、きっと。
2007.04.06
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気がついたらブログを初めて半年が経過していた。最初の2カ月は適当に流していたけど、12月からはなんとか毎日更新中。推敲もへったくれもない誤変換満載の垂れ流しだから、書くこと自体は別に負担にはならないけど、とりあえず書くネタを用意するためにマンガでもなんでも、毎日一冊読もうと思っていたら、睡眠時間に影響してた。もともと数冊の本を平行して読むタイプだから読むスピードは早くないし、BL以外にも雑誌や仕事がらみの本にも目を通しつつ、書くネタを用意するとなると、もう睡眠削るしかないんだな、やっぱり。睡眠なんて節約してどうするっつーの。平日5時間台だったのに、今は4時間台。これちょっと改善しなくちゃ。急激な衝動で萌えはじめたBL熱だけど、ぶこふ通いがピタリとおさまった今は、手持ちの未読本消化すれば、そんなにBLに拘泥することはないはずで、問題は未読本の半分ぐらいは既に食指をそそられない本たちだということだな(笑)。表紙と挿絵眺めて終わりにするかなあって、何で買ったよ、自分!BL中心になるとなにが不自由だって、「今、何読んでるの?」「なんか面白い本はない?」という健常者(笑)の問いに、おおっぴらに公表できないといううしろめたさだな。ただ、BLには文章の上手さとかストーリーとかキャラクター以外の、いわゆる萌えツボがあるから、そこをチョイっと押されると、どんなにヘタレな文章でも許せたりする。一般書にはない現象。いいトシしてなにやってんだ……とそんな自分を冷たい視線で見ているもう一人の自分もどこかにいて、そういう世間様へのうしろめたさもまた、淫靡な楽しみで。ここ15年ぐらいでのめりこんだのは、F1、ラリー、アンジェリーク、FF7、エヴァ、銀英伝、京極、森博嗣、五條瑛、高村薫、須賀敦子、向田邦子、養老孟司、土屋賢二あたりか。モータースポーツ、ゲーム、ミステリ系は同人にまで走った。でも次回作がなかなか出ない(中には永遠に出ない人もいる)のを待つのはつらいので、とりあえずBLなら常に新作を待つ楽しみにはこと欠かないから、当分はこの生温さのなかにいるかな。
2007.04.06
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今日は車で料理の撮影にGO! 車中から名残の桜を見ようと、遠回りしてお堀周辺を通る。竹橋のT字路から代官町を経て、英国大使館前に出る通りのお堀側には、葉桜になったソメイヨシノだけでなくいろいろな種類の桜が咲いている。葉っぱと一緒に咲く桜もあれば、まだほとんど蕾の桜、花色が濃いもの・薄いもの、それぞれたたずまいも風情も違う。西行の詠んだ桜は、山桜で旧暦の如月は現在の3月だから、山桜系は早咲きなのかな。ソメイヨシノは江戸時代にできた改良種で花が大きく、見栄えはするけど、寿命は130年ぐらいだと聞いたことがある。たくさんあるときれいだけど、色白すぎるんだよな~。濃い色の花が好きなのに。北の丸公園の入口近くに4,5本並んだ枝垂れ桜は、二本が満開で、あと数本はこれからというところ。紅色の濃い枝垂れは大好きなので、土曜にチャリンコで来てみようかな。英国大使館の桜は、半ば葉桜になっていたけど、満開時は見事だったろう。英国と日本は文化的な友好関係の歴史は長くても、今、経済的にそんなに重要な相手ではないのに、あんな一等地に治外法権で広大な敷地を有していて、うらやましいというか、いいかげんにしろというか。おそらく地価の高さは銀座の次の次ぐらいだろうに、しょっちゅう前を通っていても遠い場所だ。せめてブリティッシュカウンシルを敷地内に移転するとか、もっと有効に役立ててほしい。というか、あの建物内に入りたい。あとは国立劇場や最高裁判所のあたりにもチラホラとソメイヨシノが咲いている。昨日の雷雨と雪(知らなかったが都心でチラチラと雪が降ったらしい)にもめげず、花を落とさずにいてくれて、けなげなものよのうと感心する。青山通りから表参道を右折して明治通りに出て、あとはひたすら北進。都電と平行して走るあたりで左折して学習院下を通ると、やはりやんごとなき方々の通う場所だけに手入れの行き届いた桜が満開。高い塀越しに枝を伸ばす桜を眺めながら目的地に到着。なんか京都の円山公園にあるような、樹齢数百年という見事な大木の桜(それもできれば枝垂れ)は都内にはないのかな。枝垂れの下で花びらのシャワーを浴びたいぞ。
2007.04.05
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『マイ・ボディガード』高井戸あけみ昨夜の風呂本。はあ~やっと最新刊まで追いついた。高井戸さんの未読本はあと2冊、しかも絶版っぽい。そのうち出会えることを祈ろう。この人の作品は「うわ~おもしろい~!」と手放しで興奮するような作品じゃないんだけど、なんとなく常に気になる低体温ツンデレマンガ。短編が7本収録されていて、うち4本がシリーズ。このハーフトーンっぽいパステル調の表紙は、毒々しい色合いと肌色率の高いBL売り場の平台ですごく目立っていた。作戦勝ち。連作なのは、社長のどら息子(頭脳・外見ともパーフェクトなちょっとワルぶっているという高井戸さんお得意の設定)と社長付きボディガード兼ショーファーのカップル。なんだかどっちもツンデレで、しかも敬語攻め、命令口調襲い受け(ただしバック童貞)という設定は結構ツボだった。マンガだな~ファンタジーだな~こんな私生活見えないショーファーいたらいいな~とか、さらっと流せるノンストレスマンガ。主従ものって人気あるよね。しかも抱くほうが従で、抱かれるほうが主というカップリングが多い気がする。男女だとほとんど想定できない設定だし、下克上が人気ってことは、意外と腐女子も戦国国捕りものとか好きなのかもしれない。
2007.04.05
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『薄荷廃園の主人と執事』なるしまゆり昨日の電車移動中に読了。なるしまさんもなあ……とっくに待ちくたびれて途中で読むのをやめてしまったけど、『原獣白書』も『少年魔法士』も、本当に好きだったんだよ。でも途中でペースダウンして、そのうち作家自身が他の作品に浮気して、さっぱり進まない。一体、上の2作はちゃんと完結したのだろうか?実に4,5年ぶりに読む彼女の新作は執事もの。なんだか最近やたらとマンガに頻出する設定だなあ。年末のBL小説に吸血鬼ものが多かったような、季節行事なのか>執事? BL小説だとヤクザとかアラブとか流行があるらしいけど、執事も当世ブームなのか? そもそも近未来の設定とはいえ、日本に執事はいないだろう。家司じゃないのか? まあいいけど。『黒執事』を読んだばかりなのでちょっと部が悪い。しかも表紙まで似ているし。数年読まないうちに、CG仕様になっていた。カラーはきれいだけど、絵は上達していないな。まあこの人も同人からだとキャリア長いから、最初から出来上がっている絵ではあった。しかもエッチはないから、いわゆるニアホモで、BLには分類されない。ファンタジー・SFをやりたいのかな? いまひとつ立ち位置が不明な人だ。ちょっと設定も構成も甘いというか薄い。わかりやすすぎるのは、低年齢層対象だからかな? 銀座の和光とかカッシーナのソファとか認知率の高いリアルものが出てきてちょっと引いた。やりすぎというか、手を抜きすぎ。でも、「ああ、こういうテイストのマンガ描く人だった」とすぐなるしまワールドに没入。これまで遺伝子とか進化とか、生物ネタを扱うことが多かった人だけど、今回は鉱物ネタだった(笑)。そりゃ確かに動かざること岩のごとしだわ。でも喜怒哀楽少ないキャラって、なるしまさんには珍しいかも。これ続くのかなあ? 巻数が記載されていないんだけど。サクサク進むようなら、次もありかな。
2007.04.05
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