全54件 (54件中 1-50件目)
今月も綱渡りの入稿作業がやっと終了。デザイナーさんごめんなさい、印刷屋さんごめんなさい、そして進行管理のハンサムガイ、ごめんよ~。君はどんなに迷惑かけても、いつもイヤな顔一つしないで、じっと待っていてくれるんだね。ポチ・・・。修羅場っている時に限って、次号の表紙の相談だの特集の代案出せだの、余計な仕事が紛れ込んで、さっぱり進まないんだよ~。長と名のつく人がぼんやりさんだとほんとにも~~。で、やっと終わった~今月も抜けた~うまいもん食べるぞ~デートするぞ~ピアノ弾くぞ~!! ・・・歯医者行きたくないけど行くぞ~。明日は休んで映画見に行こうかなっと。
2007.02.28
コメント(6)
【極上酒粕】八海山の酒の寶(み) 純米吟醸 300gパック六本木の明治屋で、冬の数ヶ月間のみ週に10個だけ入荷する八海山の純米吟醸の酒粕を、数年ぶりでゲットした。日本酒はあまり飲まないけど、この酒粕で作る甘酒は絶品なので、売り場にあったものを買い占める(といっても2個しかなかったが……)。磨きに磨いた米と酵母だけで醸したこの冬仕込みのお酒の酒粕だよ~ん。夕べも熱湯で溶いてお砂糖少し入れただけのものを飲んだけど、うんま~い!ベタベタしたところが全然なくて、まろやかで、日本酒っぽさがほんのり鼻に抜ける感じがして、上品なお味。しばらくナイトキャップはこれだな。溶かすの面倒なのでうちはお湯入れてバーミックスで攪拌、レンジでチンという乱暴な作り方だが、もう生クリームのようななめらかさになる。ミルク加えてもおいしい。残ったら漬物と、魚の粕漬けにも使おう。粕汁は、寒くなったら食べたいけど、もうこのまま春が来る予感……。
2007.02.28
コメント(0)
うわーランチ話なのに、日付変わってしまった。今日は代打で、午後から西麻布と表参道のデザイン事務所にデータピックアップに行くことに。天気が良くて温かい陽気だったので、六本木から西麻布~青山~表参道と徒歩で移動。ついでに骨董通りのブティックをウィンドウショッピング。今年の春ものは薄物ばかりだな~へらへらのジョーゼットとかふわふわのシルクシフォンとか。身体の線がもろわかるじゃないか。フェミニンで好きだけど、自分は見るだけだなあ。今日は本来なら外出する予定じゃなかったので、着古したニットのジップアップジャケットにジーンズ。場違いな(流行遅れの)パシュミナも青山では浮いている。あああ~せめてサングラスがあればな~。年とると格好でしか武装できないから、普段おじさんの町で仕事してると、この界隈は歩きにくい。半分ぐらいがもうスプリングコートだな~出しておこう。ブティックのウインドウショッピングは楽しい。でも洋服の色や柄よりシルエットやマテリアルが気になる。細い糸で編んだ薄手のニットが波打ってドレープを描いていたり、かっちりしたスーツなのにウエストのところにフェミニンなリボンが付いていてそれで合わせる形になっていたり、すてきだなと思った洋服にはカットワークの職人技を感じる。そしてそういう技術は、たっぷり人の手技がかかっているから当然高額だ。とりあえずよそいきのおしゃれ着は必要ないから、イエーガーのウインドウにあった幾何学ボーダーのソフトスーツを仕事着に買おうと目論む。はっ、しかし、マネキンが着て膝丈のスカートって、私にはふくらはぎ丈……。ボーダー柄のお直しはウエストからだから面倒だし、せっかくの柄が台無しになりそうな予感……。大柄の訪問着が着られないのと同じ理由で、チビにボーダーの柄物はつらいのだった。ううう~ん。縮小コピーできればいいのに。やっとランチ話にたどりついた。ちょうど小原流会館を通りかかったので、吸い込まれるように地下のふーみんへ。1年ぶりぐらいかな。相変わらず大盛況で、ランチタイムの終わる2時近くだというのに、まだ10人以上待っていた。ここで久しぶりに五目やきそばを食べる。やっぱりうま~い! 自分的には南国酒家の海鮮やきそばと双璧を成すやきそばの女王だっ! あのたっぷりの具! 細い麺がカリカリと外側が香ばしくて中はしっとりしていて。しょっぱそうに見える味付けも、実はそれほどしょっぱくなく。とにかく具材の多さと切り方の豪快さは、他店に類を見ない。はっきり言って自分の口には一口で入らないほど多きく切られた具で、麺は掘り出さないと見えない。今日の具は、たけのこ、しいたけ、きくらげ、小松菜、白菜、人参、ほたて、豚肉、海老、イカの10種類。イカはどこまでもやわらかく、ほたては半生、豚肉は2ミリ強のばら肉をしっかり味付けして片栗粉まぶして油通ししてある。白菜なんて芯のところが山ほど入っているのに、ちゃんと中華包丁で叩いて油通ししてあるから、ふっくらやわらかいし。おまけにツボから出したばかりの、まだ青々としたザーサイに胡麻とごま油をまぶした漬物が食べ放題。大喰らいの自分が、最後のほうはお腹がいっぱいになるぐらいのボリュームだ。毎日だと食べきれないけど、半年に一度は食べたい味だな。ふーみんを出て、料理のページに使うおからこんにゃくを求めて、青山のナチュラルハウスに寄ったら、おいしそうな天然酵母のパンがたくさんあって、思わずシズルが。フリーの頃は時間が自由になったので、おいしい天然酵母のパン屋さんに自転車で出かけたりする余裕があったけど、今はもう無理。都心で健康的な食生活を送るのは、下手すると毎日外食よりお金がかかることを実感する。毎日ナチュラルハウスだの紀伊国屋で買い物してたら、どれだけエンゲル係数かかるんだって。ただでさえ酒代かさむ身の上なのに(笑)。ところで、おからこんにゃくも手間ヒマかけないと、食べられないのね。がっかり。というわけであちこち寄り道したおかげで帰宅は11時過ぎだったよ。疲れたー。
2007.02.27
コメント(0)
![]()
鹿乃さん2題もう自分には合わない作家さんだってわかってしまったんだけど、とりあえず読みかけがあったので読みきる。『できのいいキス悪いキス』文庫で手に入れた。元はB6版3巻。めずらしくファミリー(変形だけど)だし、めずらしく登場人物が成長している。これまで読んできた鹿乃さんのマンガとは随分違う。なんてったってエロ少なめ(笑)。最後のカップリングには「え”-」だったけど。複数のカップルがいるけど、混乱しないのはさすが。主要人物だけで7人。大人A(主人公の父・ノンケの美少女ポルノ漫画家)、大人B(Aの幼馴染みの編集者。実はAが好き)、大人C(フォモの編集者。主人公を手篭めに…)、大人D(主人公の母。後半にチョロっと登場)、大人E(Aの隣人。エロワンコ)、主人公(AとDの子。中学生。子供Bに岡惚れ。心はフォモだが体は童貞)、子供B(主人公の同級生。セックス恐怖症の童貞ボーイ)。これらが女性を除いて、いろいろとカップルになるわけで。あんたたちには貞操観念はないのかと。あ、ないな。鹿乃さんだもの。ともかく、近親相姦ネタぎりぎりの展開がずうっと続くんだけど、なんか胸キュンのさわやかさだったよ。小うるさいワンコの隣人だけはアホっぽくて「こいつ、いらん」と思ったけど。中学生かあ……まあ、力技の親離れマンガとしても読めるし、どんなエロ魔人にもセックスより優先される大事なものがあるんだよっていうことを、青少年に教える道徳マンガのようでもある(笑)。ちょっと冗長だけど、面白かった。『苦い果実』先日読んだ「こんな男に誰がした」よりいっそうハードなシリアスだった。妻の浮気に悩んで隣の高校生にやられるリーマンの話はいただけなかったけど、前後編の高校生・ヤクザものがなんとも……。南米系とのハーフ(つまり肌が浅黒い)の高校生が、親の借金というか失策の償いに、エロオヤジに体差し出して、性奴になっている。一方、思いを寄せている同居の大学生はジャンキーになって……って、どこの国の話だよ。ちょっと昔の、青少年がドラッグに溺れて破滅していくハリウッド映画みたいだった。吉田秋生がすでにやっているし目新しさはないんだけど、あの壮絶なラストが、ダークなハーレクインのようだ。社会的には破滅だけど俺たち幸せさって。こういうのを多感な10代に読んで「かっこいい~」なんて思っちゃうと、リスカ人生に足踏み入れちゃうんだろうか。まさか、そこまでバカじゃないよね。今のお嬢さんたち。あああでもエロシーンがグロテスクすぎるよ……鹿乃さん。なまじ線がきれいなだけに、軟体動物みたいな体位はやめてくれえ。そしてまだ3冊(上下巻あるので正確には4冊)残ってるんだよ鹿乃さん。結構呪われているかも……。
2007.02.27
コメント(6)
![]()
『聞こえない声』京山あつき今朝ブログをアップしてからも、ずっとただ面白いだけじゃなかったなあと思って、アカデミー賞リプレイしながらパラ見した。で、ふっと思い出したのが大島弓子だった。なんだなんだ。どんなデジャビュだよ。あー、もしかしてこのマンガ、実はすごくいいはなしなんじゃないか?あの引田の「にへらっ」とした一瞬の笑顔とか、二人ともじたばたしながら照れるところとか、お互いを星にたとえて恥ずかしい告白ごっこをした後に、「先輩が普通の人に見えた」とか、実はいちいち、かなりナイーブ&センシティブなのでは? なんか、だんだん引田がかわいくなってきたよ。京山さんのワナにはめられた~! 先輩が卒業していくことを思って、めそめそ泣く引田。おまえ、それが「恋」だよ。先輩も早く引田に手を出したいのに、「卒業まで待って」と言われたもんだから、まだ1年あるのに「卒業したことにしてくれ」って、そんな無茶な。でもって学生服のボタンあげるって、そこまでするか?この常識外れた行動が限りなくコメディなのに、全体のトーンは切ない初恋話(ただしヤロー同士)になってるなんて。全体には結構シリアスなテーマを扱っているのに、細部で笑いを投下してくるあたり、手練れた感じがするんだが、単行本ってまだ3冊きりなんだよね……。まだ若い作家さんなのかな。いや、絵的にはわからないけど、この練れた話作りは若くはないと見た(ニヤリ)。
2007.02.26
コメント(0)
![]()
『聞こえない声』京山あつきタイトルと表紙イメージだけだと、なんだか切ない悲恋ものかと思ったよ。だまされた~。「さよならBABY」に続いて京山さんチャレンジ2冊目。新刊で並んでいた時、何度も手にとっては迷ったけど、なにしろ野球にはまったく興味がないので、結局買わなかった。でも昨日偶然、ぶこふで見つけて試しに読んでみたら、やっぱりこの人、はずさないわ。もう次は絶対ためらわないぞ! 新刊買い作家の殿堂にご招待だっ!汗臭い野球部の部室で芽生える恋。「どうして俺なんかさわりたいんですか?」「オメーばかだな、かわいいからだよ」「今井さん、目ェ悪いですか」「外野の俺がそんなわけねえだろ。2.0だよ。 とにかく、おまえはカワイイー おまえは星だー それでいいんだー じゃあなー」なんたる直接話法! 激笑!!! 攻めのクセに告白しといて逃げるな~!相変わらずのへたうま絵だけど、この人はどんなにシリアスにしようとしても、笑えるマンガになっちゃうのかもしれない。おかしすぎる。まず基本設定が並みじゃない。ちびでゲジゲジのへの字眉で睨むと恐い顔の丸刈り野球少年、引田。ハンサムでもかっこよくもなく、勉強ができるわけでも野球が上手いわけでもない。一方、野球上手くて人気者でかっこいい今井先輩。登場人物はほぼこの2人。引田はさえない純情野球ボーイなのに、なぜか今井先輩ビューではこの引田がかわいく見える。かわいくてかわいくて、裸の引田を触りたいと思う。わはは~。ビブロスのアンソロジー「不細工特集」でも、不細工な子がたった一人の目からは「誰よりも素敵」に見えてしまう話があったけど、この話も短編だったら資格あったのに。6回連載なんだけど、1回ごとの山の作り方がうまい。主要登場人物ほとんどたった二人で、こういう狭い世界観の話は苦手なはずなのに、どろどろもえろえろもしてないうえに、びびる引田と、どうせまったらいいのか悩みまくる今井の行動がひたすらツボに嵌っていて、大笑いできる。悩むといってもそこは体育会系だから脳みそ筋肉だし、告白だって上記のごとし時速150キロ超の直球ストレート。そこがまた既存BLにはないテイスト。今時ダサいあのユニフォームが似合いすぎる、昭和30年代の小僧みたいな引田に萌える今井先輩がとにかくヘンだ。なんだこの面白さ。野球はたまたまの設定だろう。しいていえば、普通はエロを感じないあのユニフォームに作者なりの愛がありそうだ。からんでくる部員やら女の子やら肝心の野球の試合やらもほとんど用をなしていない。でも、声だけ登場の引田父とか野球部の監督とか、周囲の人間はみんなハートフル。エッチ度限りなくゼロに近くて、なにしろ3回目でやっとキスだ。そして最後までキスどまり。今時少女マンガだってこんなに展開ぬるくないぞ。きっと今井先輩は、引田の想いが尊敬からラブに変わるまで、悪さしないような気がする。最終回でパンイチ(パンツ一枚)で「俺、今井さんにささげます こんなんでよかったら」って落ちがまた……!!!作者の描き文字のツッコミがまたいちいちツボにはまる。
2007.02.26
コメント(0)
依田さんの商業デビュー2冊目。収録作は94~96年「アイス」に発表。アイス? ……知らないよ……。同人誌のBLしか読んでいなかった頃だな。絵は今の依田さんの画力と比べても、一昔前の作品群が古く感じない。あまり流行云々に影響されない絵柄だから得なのかも。中身は高校生ものが4本と、珍しいミステリーが1本。ミステリーは依田さんの作品とは思えないゴスロリ調の扉に驚愕した。やっぱり一見爽やか・健全な高校生描かせると上手いのね。でもキャラクターはかなりクセもの揃いで、一筋縄ではいかなくて。その後の「かみなりソーダ」や「チョコレートキス」に連なる学園ものの原型。依田さん、この路線が絵柄的にも王道なんだな。ブレザーあり詰襟あり、双子ありエキセントリックありとさまざまだけど、共通するのが「泣く男」。どれが攻めでどいつが受けかも判然としない、思いを打ち明けるだけ、キスを迫るだけの淡いBLだけど、どいつもこいつも(おそらく受けが)泣く。これはその後の依田さんの作品にも共通する人物造形のパターンだ。高校生がそう簡単に泣くか? しかも堪え涙じゃないくて本当にメソメソと泣く。天然入ったお騒がせキャラでなくても、みんな泣く。そして「僕たちお尻つかって変なことしませんからっ!」って宣言しているみたいなほのぼの系。独特のかわいい系の絵(かといってショタ要素はない)にはよく合っている。行動もセリフも、「ああ、こいつなら泣くな」と思わせるので、納得してしまう。この頃、ちょっと首長くて絵が硬い。線は、今まさに荒れてきてこの頃と似てきているけど、顔の主線が複数線でとっていて汚いし、下絵なぞっただけの薄い線のことがある。でもコマ割りとか背景とか、隙がない。最後まで丁寧に描けばもっと完成度上がるのにもったいない。あ、そういえば木原さんの6月刊の挿絵は依田さんらしい。逆算するとまだ小説が脱稿前ぐらいかな。榎田さんの「Largo」はしょぼい出来だったから、今度は期待!
2007.02.26
コメント(0)
![]()
『窮鼠はチーズの夢を見る』水城せとな水城さんの初レディコミ。レディコミかあ……。エロはエロでもそっち行っちゃったのね。まあ、ひどい絵の作家さんも多いから、目立つだろうなあ。で、中身ホモでも発表誌がレディコミだとBL扱いではないのね。水城さんは商業デビュー前から知っている。熱心なファンではなかったけど、独特の絵柄が強烈だったし、「同棲愛」とか「彼岸過迄」とか、商業に来てからもかなり読んでいるはずだ。でも読むのは10年ぶりぐらいかもしれない。意図して変えたのか、絵が随分変わっている。水城さんらしいというか、昔から明るい話を描く人ではなかったから、この本も表紙からしてどろどろしてると思っていたら、当たった。煮え切らないノンケ受けと陰湿攻め。でもね。優柔不断で仕事もバリバリという感じではない亭主なのに買い物依存症の妻とか、好き相手とはいえ浮気調査の結果をネタにして強請る興信所の調査員とか、レディコミってBL以上になんでもありのファンタジーだな。ちょっと負の感情が多すぎて苦手だった。
2007.02.25
コメント(0)
![]()
久々の偏頭痛の発作、土曜の夕方からイミグラン飲んで、ヒエピタ額に張って、水たっぷり飲んで断続的に睡眠をとった。12時、3時、6時半に目覚めたけど、最終的に8時に起床。すっきりとまではいかないけど、なんとか頭痛の嵐は去った。よかった~!で、今日は外出もせず、朝からちらし寿司をつくる準備をしながら、昨日レッスンの帰りに立ち寄ったぶこふで仕入れたマンガ5冊を読む。『夜の童話』紺野キタ「SALVA ME」で驚いちゃった作家さん。これは非BLでなんとポプラ社刊! 子供の頃お世話になった児童書の老舗が、マンガの単行本レーベル持っているとは知らなかった。ここ、ユニークな社長さんだよね。日経の記事読んで「ほえ~」と思った。紺野さん、好きだ。なんていうか、まだ汚れた大人の世界を知らなかった純真だった頃の自分に戻れるような気がするよ(いや、絶対無理だが)。同人誌からの再録の短編集だけど、コミケでこういう童話みたいなオリジナルを受け入れる余地もあるの? ていうか読者がいるの? ああなんとなくめるへんめーかーとか中山星香と同じジャンルなのかな。系統は違うと思うけど、絵的には納得。こういうマンガも世の中にはあるんだなと思った。発表の場が極端に限られるだろうことが惜しまれる。どんな人間にも残っている良心の部分に直接話法で語りかけてくる。人は善だと信じて疑わず、それがあざとくない。須藤真澄もこういう風味の作品描くけど、彼女は選ぶ題材がユニークで、そちらにカムフラージュされている。だけど、紺野さんも須藤さんも、なにを描かせても性善説マンガになるのは、もはや天性の質なんだろう。まさか、わずか6ページの短編で泣かされるとは思わなかった。子供の頃読んでいた「りぼん」あたりには、こういうマンガがたくさんあったような気がする。今読んだら、全然別物かもしれないけど。そうだなあ。立ち位置は清原なつのと同じステージかな。紺野さんは奇をてらったりしない、もっとわかりやすい話だけど。ツウ受けするけど、売れないという。とにかく、絵がいい。子供も大人も年寄りも、みんなハートフルだし。この絵柄がやさぐれると国枝彩香になるのを、坂井久仁江名義の15年ぐらい前の作品読んで確信したし。つまり完成された絵は別物だけど、同じ系統なんだよな~ちょっと嬉しい発見。お話の印象がみな同じなのに、それぞれ泣かせのツボや胸キュンのツボが違う。家族でも他人でも、年の差があっても、みんな心で触れ合って、人を信じられる作品。表題作の3部作は、まるで山下和美の「不思議な少年」の猫バージョン。同人誌の小説でも、同じように、特定の人にしか見えない猫が人の悩みを解決したり望みを叶えてくれるお話があったな。カイユキコさんのマンガにもあったかも。つまりファンタジーの世界では、珍しくない定番の設定なのかもしれない。でもどれも短編で、大人の心にも切なく響いてくる内容がいい。本当にこの人、何者? すごすぎる。『やさしい悪魔』坂井久仁江この人はデビューの頃から知っている。もう20年以上前だよね。おそらくほぼ同年齢ぐらいと思う。ハンサムな吸血鬼が、もてない女の子や失恋した女性、離婚危機にある男性を図らずも救う話。なんてミもフタもないあらすじ……。でも、内容はこれこそ「不思議な少年」ならぬ「不思議な吸血鬼」だっ! 驚いた。紺野キタ読んだ直後だったので、設定が同じ! こっちはコメディ! しかも初版は1992年! やっぱり面白いよ坂井さん。「花盛りの庭」シリーズは結構痛いストーリーでどんより暗かったけど、この人の基本はコメディだよね。「雨の日は恋をする」シリーズは、今でも好きだし。BL来てからなんかどろどろした話ばかり描いていたので、コメディ読みたいな~と思っていたら、暮れに出たアンソロジー(不細工特集)で久々にはじけていて笑った。もう坂井名義では描かないのかな。現代の若いカップルのラブストーリーは、もう年齢的に描くの苦しいのかな。絵もBLになったらやたら怖いんですけど。
2007.02.25
コメント(0)
ピアノレッスン2月やっぱりレッスン日を月の後半に設定すると、練習不足でがっかりするなあ。あと1週間前なら、仕事が楽な日にグランド弾きに行って、ペダルの感覚を体に覚えこませることができるんだけどなあ。えと。とりあえず状況をメモ。Bach: Wohltemperierte Klavier Nr.23 Praelude und Fugeプレリュードはよく弾けた。表情のつけ方を注意される。短いテーマもないがしろにせず、ちゃんと音がどこに帰結したいのかを考えろと。和声のサブドミナント→ドミナントを意識せよ。わかっているけど、それをどう指に伝えたらいいのかがわからない。あと運指。そこここに隠れ潜んでいるシンコペーションを出すこと。そういえば、こんなところにも! 単純な曲だと思っていたので、意外にテクニカルで驚いた。テーマも伸び縮みしているし。侮りがたし! プレリュード。「先生、この調、弾きにくいですよね。あんまりメジャーな調じゃないし」「え? メジャーでしょ?」......イミが違う......。「ああ、そっちのメジャーね。そうねえ。ミまでついてるものねえ」まったく実感こもっていませんけど。いいよなあ、なんでも弾けちゃう人は。さてフーガ。思ったとおり難儀する。後半4声になると崩れる。テーマの登場の間隔が短くなってくると、まだ終わっていない前のテーマを意識できなくなる。こんな面倒くさい曲つくってくれちゃっても~バッハってばいけず。とりあえず16分音符は飾りだから聞こえなくてもいいと。で、ちゃんとアナリーゼすべし。は~い。Schumann: Fantasiestucke Op.12, Aufschwung, Warum?飛翔、やっぱり難しいですせんせえペダルのタイミングわかりません。ぐるぐる変わりすぎるテーマをどう処理していいかわかりません。もうやりたくな~い!「でもねえ、この曲は弾けないと。音大でも必ず課題に出るわよ」音大生じゃありませんから! ボケ防止でピアノ弾いてるおばさんですから!「コンサートでもよく弾かれるわよ」知ってますから! だからプロが華麗に弾くのを散々耳たこで、あんなふうには弾けないのも自覚してますから。なにか、一つ一つの小節はちゃんと弾けているのに、つながってくれない。先生自身は、学生時代にブルガリア人の先生にかなり絞られたらしく、20数年経っても体が覚えていた。H-durに変わるところを弾いてもらったら、あんなに平凡なつまらないところだと思っていたのに、全然違う! ミラクル! プロ恐るべし!たった8小節にドラマがある! 和音の移動がね、手首の角度だけで楽譜にない見えないフレーズを醸してみせる。なんでこんなことできるんだ。完敗。違いを見せ付けられたら、ますます弾く気力が失せましたよ先生。「次もやってきましたっ」と話題をそらして、3番「何故に?」。昔弾いていたけど、実は午前中にちょろっと指慣らししてきただけである。「指で鍵盤さがしてる」ご明察。ばれますね。その後、幻想曲を弾くには飛翔ぐらい弾けないとという話を聴かされて、「いや弾かせてもらうのは嬉しいけど、そんなにちゃんと弾けるとは思ってませんから、幻想曲」と言ったら、「あら、グランミューズで弾けばいいのに」って冗談でしょっ。どうやら先生、卒演か学内コンペで幻想曲弾いたらしい。得意なもんだから、どうしても自分にも弾かせたいらしい。先生の期待するようには弾けませんてば。とりあえず飛翔は、こんな曲でということで次進むことに。3,4番。ブラボー!Mozart: Klavierkonzert A dur K.V.488で、気を取り直して楽しいモーツァルト。2楽章まで弾いたところで時間切れ。ソロパートばかりになるとちょっと間が持たないなあ。やっぱり3楽章をちょろちょろ速く弾きたい。終わって、「次はどのコンチェルトやる?」って先生、そりゃモーツァルトは楽しいから弾きたいですけど、ベートーヴェンとかは楽しくならないと思うので、次、またエチュードに戻りたいと希望。「いいわよ。Op.25ね。どれ?」と、先生の楽譜を見せてくれる。うわあ全曲びっしり書き込みが!「やっぱり、ショパンエチュードって全曲弾くものなんですか?」恐る恐るたずねてみる。そうしたら鼻で笑って「当たり前でしょう?」恐れ入りました。そうだよね、プロにとっちゃショパンなんて通過点だよね。私にとっては一生かけても登頂できないチョモランマのようなのに。とりあえず5番もらいました。これでOp.10と合わせてのべ10曲目。はあ、残り14曲。でも絶対弾けそうにないのが半分ぐらいあるなあ……。1カ月でシューマンとショパン、新曲が2曲かあ。むん。最近ちょっとモチベーション落ちていたから、がんばらねば。
2007.02.25
コメント(0)
『週刊モーニング』久しぶりに読んだ。もともと、たまに載る山下さんの「不思議な少年」と「とりぱん」「ピアノの森」しか真剣に読んでなかったけど、ピアノの森がコンクール始まって頓挫してからご無沙汰だった。よしながふみさん、表紙と巻頭カラーか。好待遇だなあ。「大奥」が文化庁の賞もらったのが影響してるのか。この人の食へのこだわりは、薀蓄くさくはあるけど、本当に食べること好きそうだからいい。でも「クッキングパパ」ともろかぶってるんですけど。編集的にはそれでいいのか?独身者対象>よしなが、家族持ち対象>うえやまとち ということ?以前も、クッキングパパと同時掲載で料理人ものは連載してたけど、あれは一般的な家庭料理じゃなかったしねえ。さて、最初からホモであることこをオープンにしたうえで話は進むわけだが、美容師×弁護士(たぶん美容師が攻め)という組み合わせは、料理人×教師の作品(なんだっけ。好きな作品だったけど)とかぶる。異業種カップル(しかもブルー×ホワイト)が好きなんだな。それにしても、初回正味20ページで登場人物ほぼ紹介して、作品の傾向(料理と節約とホモ)を印象付ける手腕たるやお見事。しかもあれほどセリフ多くて、ほとんど料理の薀蓄なのに、ちゃんとストーリーが流れている。月1連載でこのページ数だと、単行本になるには1年待ちかな。あのさら~っとした絵で濡れ場はしつこいよしながさん、青年誌で男同士の場面は描くのだろうか。ところでこのカップル、「1限目はやる気の民法」の登場人物が年とった設定だろうか?よしながさん、彼女がまだ高校生の頃描いたベルばらの同人誌読んだことあるけど、当時からテイストはすでにいまの「よしながふみ」だった。エンタテイメントとは別のところに立っていた。で、商業来てからのくくりとしては「陰陽師」の人と同じで、異種業界からの評価は高くてもメジャーにはなれないだろうと思っていた。それが、これだもんなあ。KOの法科しかも院卒なのに、こんなマンガ描いて親が泣いていると、同人さんたちの間で言われていたけど、ちゃんとネタにして役に立っているじゃないか。
2007.02.24
コメント(0)
![]()
香道家もののマンガを読みたくて買い始めた「Daria」だったけど、それらしいシーンがほとんど出てこないうちにもう3回目。いいかげんにしろよ~。少しは香道のことをちゃんと説明したり、組み香で愛を語らったりするものと思っていたら、ただのBLだったよ。おまけに着物がちゃんと描けていない。和ものはなまじ知っているだけに、つっこみどころ満載で自分でもいやになる。でも今月の「Daria」はタカツキノボルのマンガが初めて読めたことでよしとしよう。挿絵ではよく目にする人だけど、マンガも描くのね。ちょっと古いタイプの絵だけど、めっちゃ好み。BLのマンガって、手の描き方で少女漫画引きずっているか、少年漫画通過している人かが判別できるような気がするんだけど、タカツキさんは少年漫画だよね。面白いことにこの「恋愛至難!」は、始めはどっちもノンケなんだ。ダサい先輩の恋愛指南をするうちに、イメチェン後のあまりのかっこよさにポーっとなって、彼女ができるように合コンまでセッティングするのに、いざその先輩に彼女ができると嫉妬するという。まあ珍しくもないストーリーだけど、ちゃんと大人の男が等身大で描かれていていいなあ。公園の動物型の乗り物で3頭身キャラになるところで吹いた。で、次のカラー扉までもらっている海老原由里がひどい。この人、こんなに絵が下手だったかな。もう線もぞんざいだし、横顔は獣みたいだし、口元も気持ち悪いよ。タカツキさん読んだ後だと、余計酷さが増長される。手が異様に小さく見えて、これもいや。顔は判で押したように同じだし、半端で止めた集中線とか、ジャケットの中のシャツが下書きみたいでひどすぎる。絵が気になってストーリーに入り込めない。石原理さんもそうだけど、ベテランさんの画力がどんどん落ちていくのは見るに絶えないなあ。どうしてあんな気持ち悪い口元になっちゃうんだろう。叶姉みたいにお直ししているのだろうか。唇の厚さも流行あるけど、厚いのがかっこよかったのは、もう数年前までだよね。しかも男ならやっぱり薄いほうが理知的だ。緋色さんも、手が小さくて気になる。絵も、10年前ならかっこよかったかもしれないんだけどなあ。今さん。大好きだけど、BLはなぜか萌えない。あーこの雑誌、作家さんの年齢高そうだ。劣化したベテランさんが多いよ。あ、でも昔角川の非フォモ雑誌でよく読んでいた東里さんのマンガ、面白かった。今回はBL要素なかったけど、神アシスタント(実話)がいいなあ。大手作画プロだと、年収数千万取るアシさんがいるそうだけど、一匹狼でも日当4~10万なら、8桁超えもありうるな。こういう職人さんに惚れる。建物しかかけないとか、トーンワークしかやらないとかでもイイ!はぁはぁ……なんとかBLについて書けた。はっ、でもラブには全然触れてない。絵のことばっかりだ。毎日BL書くのも辛くなってきたなあ。
2007.02.24
コメント(0)
うーん、一晩眠れば頭痛が去るかと思っていたのに、まだ少し芯が残っている感じがする。音と光に過敏になるのは治まったけど、目をつぶると閃光が走る。絵に描いたような偏頭痛の兆候。イミグラン飲み切っちゃうよ。とりあえずベッド直して洗濯器回して、猫にご飯あげて一休み。うわー今日は晴天だ。ピアノ弾かなくちゃ、と思いながらも、不動産のチラシを眺めつつカップシチューの朝食。辰巳のタワーマンション、いいなあ。100平米超でリビングが21畳ある。キッチン6畳もいらないから対面式にして、カップボード置いてコレクションしているカップやワイングラス並べたいとか、アルフレックスのソファセット置いて、それでもまだ2m超の中型グランドが置けるな~とか妄想。でもこの広さの2LDKにしては収納が圧倒的に少ない。セカンドベッドルーム潰したら客間が作れなくなるし。書庫は絶対必要だし。この広さでこの価格はお買い得かもしれないけど、場所がなあ……。それに築2年になるのに未入居って、怪しすぎる。モデルルームだったのかな。それとも43階が問題なのか? 今のところにこの広さのマンション建ててほしい。……頭金に1000万入れて、ローンが8000万かあ。生きているうちに払いきれないな。諸費用入れたら結局億近い。まあ山手線の内側なら確実に億物件だろうし、辰巳でタワーマンションなら、やっぱりこれぐらいするのか。宝くじ当たるか、どこかにすてきなダーリンはいないかしらん。いや、結婚はもういいけど。
2007.02.24
コメント(0)
昼に雨の中、神宮前から表参道まで歩いていた頃から、いやな予感はしていたよ。なんだか頭の奥に小さな芯があって、ジンジンうずいて、眼窩の奥が痛い。昨日の夜から急に気圧が下がって、ただでさえ体調不良なのに、偏頭痛の予感……。朝、すでに雨模様でかなり血圧下がっているのがわかったけど、今日は絶対に休めないから、とりあえずタクシー出勤して、細かい原稿片付けて、ゲラ読んで、デザイナーのとこに写真持って行く。帰って会議があって、残り1ページ書けばあがるというところで限界がきた。もう頭痛くて、集中できないどころか、なにも考えられない。しかも日中、突然偏頭痛になることは滅多にないので、イミグランが手元にない~!9時過ぎに退社して、イミグラン1錠。あと残り1錠しかないな……またもらいにいかなくちゃ。で、まだ効いてこないうちに、週末だからいいよねってワイン飲んだら、悪化した~! もう音はガンガン耳に響くし、照明はまぶしいし、最悪だ~。目玉くりぬきたいぐらい痛い!アルコールと偏頭痛は相性悪いのか?明日は月1のレッスンがあるというのに、全然さらってないし、本も読めないし、仕事の切迫感から多少解放されたのに、まだまだいろんなものに追い詰められていて、がけっぷち。明日は時間ないから、日曜に会社出るかあ。あとイラストもまだ全部届いていないっ!今日はもう寝る。頭痛い~。
2007.02.23
コメント(0)
昨日はついにBLがらみのネタがなくなったので、朝ブログできなかった。なので、昨日の仕事の合間のさぼりネタを投下。ゲラ待ちの間に、チャリでフラ~っと日本橋高島屋までお茶を買いにいく。ついでにシーツ屋に新作が入っていないか見に行った。特選品街ではごく当たり前の光景だが、相変わらず客を見かけで判断する高飛車な店員は、今日の自分の格好には声すらかけてこない。今日は力仕事があるからほとんどオフモードと同じ格好。時計もバッグもノーブランド、足もとも薄汚れたウエスタンブーツだし。この格好で、椅子にかかっていた160万のミンクの膝掛けポンと買ったりしたら、どんだけ態度豹変するのか見てみたいよ。いや、買うわけないけどさ。ていうか、ミンクの膝掛けなんて売れるのか? 160万ですよ? コートにできるほどの面積はなかった……。シーツ屋には手持ちのシーツにはない織りパターンの新作があったけど、ちょっと厚いのが気になる。コットンスレッドもそんなに目が詰まったものじゃなかったな。そして価格はダブルサイズで45000円・・・。まあここのシーツならそれも想定のうちだけど。しかしピロケース2枚で55000円ってどうよ。国内ではここでしか買えない(自分はここしか知らない)からって、いい商売してるな、フレッテ&高島屋。でも、年度末の会社の決算次第で一時金が出たら、どうせあぶく銭だからやっぱり定番の平織りエジプト綿を買ってしまいそうだ。
2007.02.23
コメント(0)
昼に本屋行って雑誌と木原さんの新刊を買った。「Daria」と「週刊モーニング」。よしながふみの表紙じゃ、買わないわけにはいかないよ。でも、オノナツメは季刊(?)「モーニング2」なのに、やっぱりBL大御所の扱いは違うんだな。で、定食屋で注文おわって膝の上でこそこそ「Daria」読んでいたら、まさに男同士が裸で抱き合っているシーンを開いていた時に、おねえちゃんが注文の品持ってやってきた。しかも後ろから。絶対見られたな……。しばらくあそこ行けないよ……。最近すっかり気が緩んで、バスの中とか地下鉄のホームのベンチとかで、平気でBL(しかもマンガ)読むようになっている自分。これ以上腐ったら人としてどうかと。でも、美容院で頭いじくられながら木原音瀬を読むぐらいは許されるような気がする。実際「箱の中」は美容院で読んだ実績がある(笑)。
2007.02.23
コメント(2)
撮影の合間にプチブログ。寄る年波で、連日超残業が続くと、週の後半から集中力がなくなってきて、いろいろと仕事に支障を来す。昔は残業100時間超とか、全然平気だったんだがなあ。まずテキスト添付しないといけないメールに添付を忘れる。同僚への電話を受けておいて、伝言を忘れる。今日は、撮影に使うスタンドを家から持ってこようと思っていたのに、本当に夕べベッドに入る直前まで「スタンド、スタンド」と覚えていたのに、一晩開けたらすっかり忘れて、今朝出社してから思い出した。やれやれ。昨日から東京は春かと思う陽気で、ムートンとカシミアのファー付きロングコートをクリーニングに出すことにした。ウールはキャメルの一重だけ残す。で、朝方、宅配ボックスに入れて、メールでいつものクリーニング店に暗証番号を伝える。このシステムは仕事で忙しい自分にはとっても便利。大物も、とりあえず1階に運べばいいだけだし。次は毛布とベッドスプレッドとクッションカバーをクリーニングに出さねば。そういえば、友人におねだりしてプレゼントしてもらったコンランのクッションカバー、実用的に使っていたら、もう表面のシルクがボロボロに切れてきた。3万円もしたのに。やっぱり観賞用なんだな。ていうか、このカバーの表面には織りのシルクの上に極細の横糸だけでびっしりと全面刺繍してあるんだが、どうもこの糸が弱い。東南アジア製かもしれない。ゴブラン織りか、ペルシャ絨毯につかうブルサシルクなら、もっと丈夫なはずだ。観賞用クッションカバーなんてもういらない。で、ウールを脱ぎ捨て、今朝は久々にオフホワイトのレザーコート。これで気温が下がるとちょっと寒いかな。久々に袖を通してみたけど、まだ着れたよこのコート。お気に入りでもう7,8年着ているんだが、長持ちするなあ。無精だから手入れなんてしてないけど、年に数回しか着ないのと、保存状態がいいせいか? そういえばコートはここ5年ぐらい買っていない。ムートンもカシミアも、買うとき結構したから、やはり良いものは長持ちするってことかな。いやいやそんなに肯定的に考えるな>自分。要するに流行のラインとかデザインに興味がなくなっただけだ。
2007.02.22
コメント(0)
![]()
『ブルと歩けば…』『こんな男に誰がした』鹿乃しうここんなに仕事で頭疲れてるのに、今週入って語シスコ(肉食獣)→高井戸あけみ(菜食)→鹿乃しうこ(雑食)と作家ごとにまとめ読みしている。作家の個性ってすごいなあと思う。もう萌えなんかどうでもよくなってきたぞ。数冊読んでみて、早くも自分には合わない波長をビンビンに感じている鹿乃さんだが、通勤バッグの中には昼休み用のグインと、鹿乃さんの文庫が入っていて長編に挑戦中。短編は個室コメディを、お風呂でシリアスを読んでみた。2冊とも、やっぱり萌えもツボもないなあ。お話づくりはどれもちゃんと筋が通っていて破綻がないし、プロットもエピソードもコメディなりシリアスなりにこなれていて、安心して読める。絵だって、キャリア長いし鹿乃さんが影響を与えた作家さんがたくさんいそうなんだけどなあ。でもストーリー自体がまず自分の好みじゃないんだ。それに、あごのとがった男がいまいち好きじゃないのも魅かれない原因だ。とりあえず大方の物語の中心はエロシーンだ。これに尽きる。結構ノンケが襲われてフォモになる話も多いけど、合体することに意味があり、それに対しての葛藤やら深いトラウマやらは、結ばれた時点で雲散霧消する。激しくやりまくることで愛を確認する人々なんだな。エロを中心として、レイプ、教師攻め、高校生攻め、幼馴染みものなど、BLのあらゆるパターンを華麗に使いこなしてみせる。個人的には『ブルと…』に入っていた「松太君と松千代君」だけはいただけなかった。15年ぐらい前の同人のノリで、ねらいすぎてはずしている。乾いた笑いしか出てこなかった。でも鹿乃さんの作品こそが前世紀のJUNEにはない、BLらしいBLの典型なんだろう。陽性で肯定的で、レイプされようが犬に噛まれようが登場人物がみな前向き。山田ユギさんの作品みたいに、自分の気持ちを確認できなくてぐるぐる悩むようなキャラは一人もいない。悩む間もなくヤラれるからな。で、ヤラれたら最後、もう愛へと突っ走るだけ。キャラの生い立ちやら性格が深い陰を落とすような話はほとんどないように思える。今が大事でエロが好き。現実には存在し得ない男たち、という点では立派にファンタジーだし、こうなるとシリアスですらいっそ後味爽やかだ。多分鹿野さんは、どんなテイストの作品も、どんな要望にもこたえられるエンターテイナーなんだと思う。読者を喜ばせることに心血を注いで仕事しているっぽい。純文じゃなくて大衆向け。プロだよね。同じ麗人仲間の内田かおるさんと、エロシーンのすさまじさは拮抗しているけど、内田さんのお話には常に「家族」とか「気恥ずかしさ」の要素が盛り込まれていて、ラブだけじゃない。自分はそういうほうが好み。鹿乃さんの男たちはかっこいいけど、葛藤とかと無縁そうだし、多分対象年齢としては若い層がねらいどころなのかもしれない。人間、汚れてくるとさ、かっこいいだけじゃ満足できなくて、どこかにハートウォーミングな部分を求めちゃうからさ。ああ年取るってやだねえ。ところで、エロシーンは筋力ストレッチやってるみたいなアクロバティックなポーズ満載だから、あんな格好やこんな体位でやりまくるには、相当体力要りそうだ。だからして鹿乃さんの描く男たちは、細身であっても筋張っているんだな。ちゃんと理屈が通る。
2007.02.22
コメント(0)
うーん。一昨日3時間も寝れなかったおかげで、昨夜は12時にベッドに入った途端に睡魔の虜になってしまった。何も読めないじゃないかっ!苦しいのは今週だけだ、がんばれ自分とエールを送ってみる。外出と会議ばっかり続くと、さっぱり仕事はかどらない。おまけに鬼門の対談はもう3週間も寝かせているし、只今絶賛熟成中! 完熟する前に腐るっつーの。それでも読んだよ高井戸さん。『TRIP』高井戸あけみこれは古い。でも絵のセンスも表紙のデザインもあんまり古く感じない。ほぼ10年前なのに、割と最近の「プリンス・チャーミング」と比べると、むしろ後者のほうが絵が微妙だ。うっ……劣化という文字が頭をよぎる。いやー口絵が色っぽいよ! 高井戸さんの絵で色っぽいと感じたことはあまりなかったのに、太もも丸出しでポーズをとるロン毛の男の子がグラビアアイドル並みにフェロモン発散中だぜ。お話は、父親の職場の後輩とできちゃうロン毛高校生ものとか、似たようなお話が6本+ショート描き下ろし。もうサラリーマンも高校生も見分けつかないし、同じような低血圧低体温の病弱タイプのカタログのようだ。好きだけど。でも今より少しだけ明度が高くて、少しだけギャグのコマなんかも入っていて、少しだけ頬もふっくらしている。作者の年齢的な若さを感じるかな。女性はほとんど登場しないし、セリフもごくごく少ない。本当に省エネモードはすでにこの頃始まっているんだな。それに、この人、絶対主線はミリペン使っていると思っていたけど、この頃の絵を見ると、ちょっとカブラペンぽいところがある。相変わらず硬質な線だけど。疲れているせいもあって、どれもあまり印象に残らずにサラーっと読んでしまったけど、高井戸さんのマンガでもうひとつ好きなところが見つかった。トンボ外までいっぱいに絵を描かず、ちゃんとノンブル入るスペース残すところだ。やっぱ省エネ(笑)。
2007.02.21
コメント(0)
高井戸さんの徹底した低体温マンガは自分にとってはかなりツボだと感じていたが、この作品は直球で低体温な主人公だった。しかも高井戸さん自身が、食べることに情熱なさそうな植物タイプの人らしい(笑)。作品は人なり。この作品はがっつり三角関係で、攻め同士が出会いがしらにごっつんこするような場面はあるし、狭い世界で数人の登場人物だけでストーリーが展開する自分の嫌いな設定なのに、なんだかこれはこれで許せてしまう。これだけ生への執着なさそうな人間が主役だと、複雑なプロットだの人間相関図だの伏線だのまで思いをめぐらす余裕がないぐらい、「イキロ」とエール送るほうに夢中になってしまう。なんかこういう少ないエネルギーで省エネモードで生きている人って、自分には逆立ちしてもできないだけに憧れる。食べることに関心なさそうで、感情の振り幅少なくて、でも生きることに精一杯で。なにしろ、食事シーンとか何かを食べる場面は一切でてこない。唯一出てきたチーズケーキも、食べられることなく床に叩き落される。なんか食べ物に恨みすらありそうな徹底ぶりだ。同じ「白っぽい絵」仲間でもよしながふみとは対極にいるんだな(笑)。抵抗するだけのエネルギーがないから、状況に流されるままにすべてを受け入れて生きている受けは、自分の「one of the best 受け(笑)」の『ディール』の律ともかぶるけど、こと仕事に関してはきっちりプロで、苦手な攻めにも言うべきことはちゃんと言う。Good Job! 『ブレックファースト・クラブ』を読んでからまだ日が経っていないせいか、主人公は「BFC」で義兄にDVされていた切ない受けと重なる。あの子が成長して調剤薬局やってるのかと思った(笑)。あらすじだけにしちゃうと、二人の男(攻め)が、一人の草食動物(受け)を好きになる、とただそれだけなのに、攻めの一人と受けがどっちもぐるぐる悩むもんだから、もっと早く片がつくはずのストーリーがいつまでも堂々巡りしてしまう。で、受けが「自分が一方的に思いを寄せている」と思っていた元従業員が、実は自分を好きで、そのために離婚したというとんでも設定も、この場合なんだかあんまり違和感なく受け入れられる。二人の攻めが受けのマンションで出会っても何も起きないし。多分、他の作家さんが同じ設定でプロット組んだら、ここで修羅場が展開して暴力沙汰になったりするんだろうな。想定の逆を行く高井戸あけみ、恐るべし! ひとつ残念だったのは、もう一人の攻めの「前の職場での悪い噂」云々が、なんらかの伏線かと思ったのに、あまり生かされていなかった。悪者は他にいたようだけど、描かれていないので説得力に欠ける。A型っぽい受けが警戒する要素としては十分だったけど。それと、狂言回しというか、コンメディア・デラルテでいうとアルレッキーノのような立場のドラックマニアの少年が始終、話にからんでくる。作者視点のト書きの部分を誘導するんだけど、この子がまたうまいこと言うんだ。感情はあるのに表に出ないタイプの主人公の心の兄貴だな(笑)。あ、でもこの子の眼鏡、ヘンだ。高井戸さんの人物造形とか、話の展開に慣れてくると、あの人物の見分けのつかない顔や白っぽい画面がまったく気にならなくなる。うわあ山田ユギさんに続いて2人目。これが作家萌えか。高井戸さんもコンプリート決定だ。そういえば、高井戸さんの描く人物の目の描き方が、下のアイリッドの中心にハイライトいれて切れたように描くんだけど、これが語シスコさんと同じ(笑)。片や大型ネコ科動物なみの肉食絵なのに、セミ並みの生命力しかなさそうな高井戸さんの人物絵と似てると思った自分は、目がおかしいのか?
2007.02.20
コメント(0)
![]()
『俺は悪くない』山田ユギ毎日ちびちび読み進めていって、時間をかけて読了。『誰にも愛されない』に続いて読んだ初期の長編だけど、うならされた。やっぱり長編うまいなあ。大学の映画サークルを軸にした青春群像。1回目は、大人になって(いや大学生だって大人だけどさ)それぞれの道を歩んでいる登場人物たちの現在視点から始まっていて、お話そのものが映画的な手法でつくられている。主要登場人物だけで何人いるんだ? それを1話ごとの主役に据えるんじゃなくて、毎回自然に絡ませながらも、関係性がよくわかるような登場のさせ方していて、またうなる。ロバート・アルトマンみたいだとぼんやり思った。こういう人はきっと映画撮らせても、小説書かせてもうまいと思う。お話はさ、ホモ疑惑な人入れると複数のゲイカップル登場するんだけど、今時ありえない爽やかさ。ホモなのに(笑)。ま、時代的には昭和の匂いもするな。大学のサークルでこんな熱い友情芽生えちゃう(熱すぎてみんな突飛な方向へばかり突っ走っているけど)って、今の時代じゃそうそうないよね。自分の頃にもコアなサークルには男女超えた連帯感ってあったけど、この作品からはもっと大昔の全共闘世代の連帯感とか匂いを感じる。そういえばジョナス・メカスとかチェーンソー映画(悪魔のいけにえ?)とか、フューチャーされていたのは70年代だったな。でもリアル70年代ではまだハンディカムは使えないだろ。せいぜいフジエイトとか?映画という小道具使うとさ、カミングアウトどころか、否応なしに濡れ場を公衆の面前にさらされるわけで、これは拷問だけど、後に引けない状況だからいっそ潔い(笑)。一体、何人この「人前濡れ場公開」の犠牲になっている? それでも壊れない友情ってさ……(笑)。ま、そもそも盗み撮りされるようなところでエッチしちゃうケダモノの本能が悪いんだけどさ。多くの人が、山田さんのお話の「せつなさ」について言及しているけど、本来なら本人も自覚していない、ぐるぐる迷っている心の動きが見て取れるところとか、知られたくない感情をコマの経過でゆっくりスローモーションで見せたりするところが特にそう思う。エピソードより、そういう「感情」が立っているところがせつない。で、うまい。高井戸さんの寮もの読んだ時にも感じたけど、ストーリー中にゲイであることをカミングアウトしてはばからないキャラがいると、俄然お話が面白くなるのな。この作品では鯨井がそうだ。全体の進行役であり、ピエロ役であり、緩衝材。ハンサムでやさしくて、友達想いで、でも本人が一番複雑なんじゃないかってぐらい人知れず痛い思いはしていて……なのにあんた脇かよ、と。なんだか泣けるよ。鯨井好きだ~~~!相変わらず子供と女性の絡ませ方がめちゃくちゃツボだ。梶くんの従兄弟と、美樹ちゃんね。どういうキャラをどう配置すればお話面白くなるか、心得ているんだろうな。自分の萌えの赴くままに描くんではない、いい意味での計算されたストーリー。長編はこれができないと面白くならないと思うし。精神的に大人な人の描くマンガだよね。何度も読みたくなる作品の厚みというか。美樹ちゃんのキャラがデジャビュったので、なんだっけな~と回想していたら、「原獣文書」に出てくる看護師と「ロマンスは白衣のままで」の看護師だった。はっ、やおい心をリアルに煽るおたくな女はみんな看護師なのか?もう絵が好みでないのなんて、全然気にならなくなっちゃったよ。これで自分も山田ユギ信者なのか? あ、でもまだ未読が8冊も手元にあるのに、この本、また読みたくなっちゃった。
2007.02.19
コメント(0)
![]()
終日外出もせず、だらだらと本を読み耽る。リビングでは読みかけの小説と新書をひっくり返りながら読んで、マンガはお風呂で。昨日は気合を入れて(笑)午前・午後・夜とお風呂に3回入ったので、そのつど1冊。最後は髪を乾かしながら1冊。目の前の積読の山を削り取っていく。『さよならBaby』京山あつきお初の作家さん。探していた「仮面ティーチャー」が見つからなかったので、昨夏発行のこちらを。お風呂で20分で読了。京山さんのほうがプロ暦長いんだろうけど、絵が最近読んた真生るいすや北沢きょうとかぶる。四肢の末端細くて折れそうな作風は最近流行りの絵柄なのか。でも少ない線なのに表情豊かで、これはこれで慣れると好きになる系の絵柄。ああそうか、門地さん系なんだな。新しいわけでもないけど、少女まんがではあまり受け入れられないだろうなあ。で、子供うまいな。独特の意地悪さとかもちゃんと描けてるし。小生意気な中学生の「初体験」(ただしキス)を、これほどかわいく萌えいっぱいに表現するとは。自分はショタもの苦手だけど、大人への対抗意識とか、性に対して過剰に意識しちゃうところとか、ちゃんと思春期の変化を描いていて、これは面白かった。なにより一方的に従兄弟にドキドキときめくだけで、何もおきないし。従兄弟は従兄弟でちゃんとフォモだし恋人いるし。この作風で中学生のレイプシーンとかあったらやだなと思ったけど、杞憂に済んだ。巻末に「仮面ティーチャー」の番外載っていて、噂にたがわぬ面白さ。冷静に考えると、こんなの描いたら社会的にマズいだろと思うけど、コメディだしさ。「少年のうなじが見える……絶景」で吹いた。いろんなフェチがあるものだ。早く本編読みたいよ~!ああいう萌えは大好きだ。『Affair』鹿乃しうこ相変わらず濃いBLで活躍中なので、エロ薄めのキャラへは年1回の登場なんだそうである。なので4年かけて描かれた短編が4編収められている。野球、ヤクザ、麻雀、自動車教習所と、男の世界てんこ盛り。これはもう鹿乃さんのお約束なんだな。絵もきれいだし、短編なのにちゃんと伏線あったりしてストーリーも巧みだけど、やっぱり自分には合わないなあ。ベテランさん故の慣れた仕事という感じがする。きれい過ぎるのがだめなのかな。こちらはたとえたどたどしくても、突っ走る思いとかあふれる萌えとか、計算づくでない作者の思いを読みたいぞ。それとへぼ麻雀打ちからみても、あの上がりはないよ。『夜ごとの月』高井戸あけみやっぱりこの人のマンガは低体温・低血圧の血がうすい感じがする。マクロビオティクスやってますみたいな菜食系マンガ。高校のバスケットものでも、汗のにおいすら感じない。これはこれで、すごい技かもしれないな。この本には20世紀もののちょっと古い短編が5本+おまけ1本が収録されていて、時代を反映してか、禁断の恋だったり別荘地での静養ものだったり監禁ものだったりとちょっとジュネテイスト濃厚。なのにエッチはうすいし、サラサラ乾いていて、萌えはあるけど熱くならない。一番古いものは96年初出で10年以上前なんだけど、あまり絵が変わっていないのね。昔からすでにこの画で、今見ても古く感じないというのはいいな。そういえば、樹要の昔のコミックスをよく古書店で見かけるけど、同じ人間が描いたとは思えないほど絵が変わっている。昔のはよくある同人テイストのつまんなさだったけど、今は、自分は好きじゃないけど、線とかカラーとかすごくきれいで画集まで出ているよね。人の進化ってこのぐらいあっていいと思うんだけど(実際、少女漫画描きの人たちは驚くほど変わるし)、BLには10年ぐらいじゃほとんど絵柄が変わらない人が多いんだな。前も思ったけど、成長より成熟だ。『踊る月華』甘野有記続編を先に読んでしまった昭和初期ノスタルジーホモ。全編ジュネテイストだった。割とありがちな設定で二人は恋仲なんだけど、その中を割こうとして、純真なのにやなタイプの女が出てくる。こういうキャラ、甘野さん多いなあ。ちょっとやだ。BLだからって女を敵にしなくてもいいんだけどなあ。絵は相変わらず背景に至るまで隙なくうまいのに、古臭さが先に立って魅かれない。萌えもない。後ろについていた短編、1本は子供ばかりで驚いた。こんなのも描くんだ。ていうか、子供もうまいよ。ちょっと昔の少女漫画のようだ。もう一本はエッチシーンなんてほとんどないのに淫靡な耽美。ああ、こういう時代があったなあと遠い目。
2007.02.19
コメント(0)
週に1回はピアノの進行具合を書かないと、どんどん練習しなくなる。外は雨だし、外出の予定もないのですこし長く練習しようとピアノに向かったものの、ノリが悪い。すでに出来上がっているバッハのプレリュードと、暗譜に近いモーツァルトのコンチェルトばっかりで、苦手な曲に着手できない。最近、ピアノへのモチベーション下がっているなあ。だめじゃん。レッスンではメカニック的に楽な曲ばかり弾いているので、ちょっと本気でエチュードをと思って、ショパンエチュードを取り出すも、もう全然弾けてない。とくに木枯らし! この曲難しくて、昔も全曲とおしできれいに弾けたためしがなかったけど、もう1ページも弾けなくなっていたよ。少なくとも人前演奏用(笑)に2ページは弾けたのに!右手に集中すると左と合わなくなるし、左でしっかりリズムとろうとすると、右手の音階が抜ける。なんてことだ~!これだけ力が落ちているんだな。好きな25-1も、左が苦しい。そもそも革命弾いていて左が苦しくなるのって、相当あぶない。やっぱり平均律じゃエチュード代わりにはならないのかな。やっぱりレッスンにもう一度エチュード組み入れてもらおうかなあ。でもな……コンチェルトの楽しさ覚えちゃうと、時間配分難しい……。
2007.02.18
コメント(0)
語さんのシリアス、自分のハートにジャストフィットだぜ。キャラとかストーリーにではなくて、なんていうか全体の脱力さ加減とか、相当ひどいことされていても、それがそんなに心の負担になってない受けたちの「抜け」加減に萌える。軽いものばかりじゃなくて、こういう濃厚なマンガも好きだ。エロ満載なのに、それをちょっと離れて見ているから、熱くならない。だから深いところまでよく見える。この本はデビュー2冊目。と言っても同人ではスラダンあたりで活躍していた方らしい。道理で、最初からこなれた少年漫画絵テイストだと思った。何度も何度も後ろを振り返りながら読みたくなる作品だった。初めて読んだ語シスコさんのマンガ「おとなの時間」「こどもの時間」はお笑い系だったけど、それでも衝撃的だった。一転、この本はシリアスばかりで、鬼畜もあるけど、愛があってさ。レイプもあるけど理由があってさ。理不尽だけど納得させられるだけの勢いがある。そんな作品ばかりだった。やっぱり尋常ならざる才能の人なのかもしれない。短編が6本入っているこの本を読みながらいろいろなことを考えた。この人、本当は小説を書きたいんじゃないかとか。だって、独白のセリフがト書きのようにあちこちにあって、かなり説明的なんだけど、それが古い時代(といっても昭和)の私小説とか随筆みたいな雰囲気を漂わせているんだよね。マンガだけですべてを語るのではなく、セリフとト書きに絵がついている、というような。なんだかうまく言えないけど。とにかく、本来なら、絵とセリフだけですべてを表現するのがマンガのはずなのに、語さんのシリアスエロはその説明的なところがあるゆえに、作品をぐーんと高い位置に押し上げることに成功している。要するに「ただのエロじゃないもんね」ってエクスキューズだが。まあ穿ってみれば、絵だけで説明しきれないから文章で書いちゃうだけのことかもしれないけど。レイプ率異様に高いのに痛さがないとか(だってラブになっちゃうからさ)、これだけハードエロてんこ盛りなのに、下品に感じないのもそのせいかなあ。不思議。HIVキャリアの正しいセックスを描いたのは、木原さんとどっちが先かな? それと、各話ともタイトルがいい加減なので期待しないで読むもんだから、それをひっくり返されるワクワク感があるな。切ないラストは感動ものなのに「リハビリ中断」とか、エロ教師のセリフが超かっこいいのに「漂えど沈まねー」とか。とりあえずどの作品も一見荒唐無稽にみえて、ちゃんとラブがあって、決めセリフがあって、エンタテイメントとしての質が高いよ。トラウマ持ちが登場する率の高い藤たまきさんとは違って、語さんはストーリーのなかでトラウマを形成しちゃう。でもトラウマだと感じるまもなく愛へと昇華する(笑)。これ自分にとっては新しい発見。襲われる理由はすごく理不尽でも、レイプから始まる恋もあるってことか。だいたいが小説でも漫画でも、エロシーンってただ本能の赴くままの自然発語だけのことが多いんだけど、語さんって心の動きを説明するんだ。情事の最中に気遣う攻めには萌える。6本のなかで一番好きなのが、すべては過去の思い出として語られる「リハビリ中断」。萌えがあったのは、「漂えど沈まねー」のレイプ教師が「互いの目を見て呼吸を合わせるマトモなセックス」と言うシーン。恋愛感情がより深まるのは、まさにそういう通過儀礼をまともにこなせてからだよね。深いよ語さん。(なんか一文字だと脱字しているみたいだ)。あとラストのつくりこみが、大体どの作品も同じテイストでさ、映画でいうと「大団円の後に、日常視点でのちょっとしたエピソードをからめてフェイドアウト」っていう手法なんだ。これもよくできている。不思議なエンディングだと思ったけど、慣れると「ああ、映画的だ」と思える。あとがきとかプロフィールとか、作品の間に挟まれているショートエッセイとか読むと、この人は竹中直人のようだと思う。素ではとても人前に出られないほどシャイで、それでも客を喜ばせたいから過剰にパフォーマンスしてしまう。なんだ、かわいい人なんじゃないか(笑)。もっとも、これぐらい演技していないと、妙齢の女性が何のためらいもなく鬱血して膨張したペニスをリアルに描く(のが楽しい)という現実は耐えられないのかもと思ったり。そういえば、「おとな・こどもの時間」では、ショートショートになっているマンガの中にコンテンツを紛れ込ませていたけど、コンテンツで遊ぶのはこの頃からなんだな。オール手書きで、かわいい。でも実用的じゃないよ(笑)。こういうの描くのは楽しそうだ。
2007.02.18
コメント(0)
うおおお~っ大漁!仕事に使うグッズ探しに行ったのに、それはいちばん後回しになって、結局久々にちょっと遠いぶこふ3件回る。バス移動ばっかりだったので、カバーかけて車内で語シスコを読むという暴挙に出る。や、もちろん背後から覗かれる心配のない一番前の席と、ガラガラで周囲に客がいない時だけだったが。なんか非常に反社会的なことをしている気分に襲われてなかなか淫靡だ(笑)。今日のカッコウはスッピンサングラスに帽子、カシミアコートにブーツというなんちゃってセレブモードだ。川渡らない時はとことん手を抜くな>自分。でもこの格好でマンガの棚立つと、先客が場所譲ってくれるんだよね~(笑)。恐い? 怪しい? いかにもヘンタイ? で、久々の3件で思いもかけず大漁! 探していた本が一気に見つかる。今日の運勢は三ツ星ですか? 大吉ですか? こんなにツボにはまると、あと当分本屋に行かなくても済みそうで恐いよママン。えーっと、全部で23冊。また肩にあざができそう。作家買いがほとんどだけど、ざっとリストアップだけしておく。鳥人ヒロミ……成層圏シリーズ4冊、「バス停留所」「なんか言えよ」まさか成層圏が見つかるとは。それも4冊まとめて! 今年中に新書館から文庫版で再販されるのを知っていても、やはり少しでも大きな版で読みたいのと、あとがきに釣られて買ってしまう。家に未読が4冊もあるのにな。これで未入手はあと1、2冊だ。語シスコ……「ラブ?YES」「左巻きのベイビー」ネット購入で3冊届いたばかりなのに、うち2冊をぶこふでみかける。悔しい。これは品切れだった未入手の2冊。依田沙江美……「チョコレートキス2」やっと見つけた。これで3冊揃ったな。そういえば新刊書店にあったA5版の昔の作品、棚から消えていた。この人、連載中のは線がきれいじゃなくて萌えないんだけど、まとめて読むと面白い。紺野けいこ「愛の言霊2」これで上下揃う。山田ユギ「僕にだって言い分がある」「冷蔵庫の中はからっぽ1」こっちは2だけあったので。山田さん、未読が8冊になった。金ひかる「HAPPY HOUSING」1・2 最近マンガ見かけないなあ。高井戸あけみ「夜ごとの月」「35度の恋愛熱」他、藤たまき「シガレット・リバティ」、鹿乃しうこ「兄貴上等」、松本いなき「春宵縄化粧」、神楽坂はん子「駅から5分」A5版の3冊は非BL。滅多に100均にならない須藤真澄の「振袖いちま」1・2と大島弓子「秋日子かく語りき」アマゾンから届いたのは「ラブ&カタストロフィー」「上等だベイビー」「その町で男はバスを降りた」(以上、語シスコ)、「夏の名残のばら」「アナトミア」(以上、藤たまき)、「さよならBABY」京山あつき、「ブルと歩けば…」鹿乃しうこ、の7冊。昨日は新刊書店で5冊買っているから、この2日でマンガだけ35冊集まっちゃったよ。未読がダンボールの中に40冊ぐらいあるから、全部で75冊か。白くなって燃え尽きそうだな。
2007.02.17
コメント(0)
![]()
仕事に追い詰められていて心が荒んできた(笑)。今日も土曜だというのに、午後から特集用の商品調達に出かけなければならい。というわけで、思いっきり脱力できるお笑い系を読もうと、昨日ちゃっかり書店で新刊ばかり5冊ゲット! 非BLもあるけど。のだめ17巻。もう惰性で。心の揺れがすぐに演奏に出る千秋が、のだめにかまってほしいくせに、いないとなると軌道修正できなくてユンロン誘って脳内のだめにセットしてデートしちゃうところとか、めちゃくちゃおかしい。のだめも千秋父と千秋のピアノ聴いて改めて思うところもあるようだし。ここ数巻、ぐずぐずしてあまり進展なかったけど、また一気にあちこち動き出した感じ。それにしても千秋のプログラムはチャレンジャーだな。ピアノ弾き振りでバッハなんて。おまえ何様だって(笑)。そうか千秋さまだったな。フッ。最初、嫌な奴だったマルレオケのコンマス、人気急上昇だろう。曲者だ。そして千秋父はもっと曲者だ。千秋自身は理性では割り切らないといけないとわかっているのに、心がおいつかなくてぐるぐるモラトリアムしていてかわいい。もっと悩め! 苦しめ! 音楽以外ではお前も普通の人間なんだから(笑)。それとのだめ、ちあきの洗濯物でパワー充電してるんじゃないっ! 寝姿みて「マイナスイオン」で吹いた。久々に少女漫画に戻ってみると、登場人物たちがそれぞれにちゃんと成長しているのがうれしい。いや年齢じゃなくて、人としてさ。BLばっかり読んでいると腐ってくるから、心が洗われるよ。ちょっとすっきり。で『乙男』。この字面と「オトメン」って読みを思いついた時点で、この作品は成功だ。乙女テイストのつっこみどころをよく心得ていて、本物のお嬢ちゃんたちが読んでも、荒んだ自分が読んでもそれぞれに楽しめる仕組みになっている。使われているエピソードや仕掛けは定番にして王道なんだけど、なんかここまで堂々と仕掛けられると逆に新鮮だ。この間、CD付きに釣られて久々に別冊花ゆめ買ったら、巻頭飾った人のあまりの絵のクオリティに愕然としたけど、このぐらい画力のある人ならよかったのにな。『嫁に来ないか~呉服屋の嫁~』新也美樹あれれ、画像が最新刊のじゃないよ……。初めて読む作家さん。予想通りの展開で15分で読了。う~。全編あらすじみたいなマンガだなあ。絵は体がえらくぎこちないし。まだ若い作家さんなんだろうか。身長185センチの攻めの嫁という設定はいい。でも錯乱して嫁いびりする姑とか、入り婿みたいな気弱な舅とか、そもそもお前の脳内どうなってんじゃの祖父とか、周囲がヘンだからせっかくのカップルの影が薄かった(笑)。ギャグのセンスが幼いしテンションずっと高いので疲れるわ。この作品は10代向け。
2007.02.17
コメント(0)
うううネタがない……。そろそろ仕事が佳境に入っていて帰宅は遅いし、昨日も日中はほとんど出ずっぱりでランチタイムにも書けず。気持ちに余裕がなくなると、なんか肌まで荒れそうな気がする。とりあえずあちこちの現状など。ピアノ……相変わらずシューマン進まない。先に3番練習しちゃうし。飛翔なんて飛翔なんて卑小……。バッハはやっと楽しくなってきた。最近エチュードらしいエチュードを弾いていないので、平均律1巻のプレリュードを1番から順に弾く。かなり良い指の運動になるけど様式感出すのは無理か。もっと時間がほしいな。バッハやりたかったのは私の希望だが、どうも先生は平均律コンプリートさせる気のようだ。あと7、8曲残っているけど、長いフーガは弾かないぞ! モーツァルトは楽しく弾ける。早く2台で合わせたい。BLマンガ……そうそう、語シスコさんの初期作品3冊、ぶこふ何件か探したけど見当たらないのでアマゾンで購入。明日ぐらいに届くかな。ついでに藤たまきさん2冊とか鹿乃さんとかも。山田ユギさんといい、苦手だった絵柄の作家さんにどんどん嵌る。好き嫌いしないのは良い傾向だ。年々硬直化する脳みそほぐすには、食わず嫌いしないのが一番いいはずだ。BLごときで何言ってんだ>自分。平日は寝室で寝しなに古いアンソロジーを読むのが精一杯。ここのところ睡眠5時間切ってるし。食べ物……当編集部で局地的ヒットの甘酒キャンディー。セブンイレブンではもう春の棚替えで補充がないみたいだった。ところが今日、表参道のデザイナーのとこに打ち合わせに行くついでに紀ノ國屋寄ったら、他社メーカーの甘酒キャンディーを発見! そしてこちらのほうが粒が大きくて酒粕の食味もセブンで買ったものより濃くておいしい~~。編集長から「昨日バレンタインだったよね~」と暗に義理チョコ要求されたので、このキャンディー一袋で手を打った。すっごい嬉しそう。男って単純(笑)。しかしホワイトデーにはしっかりお返しをもらおう。紀ノ國屋では他に、先月松屋で買えなかった原了郭の黒七味と、1粒200円の紀州梅を購入。黒七味はさっそくモツ煮つくって大量にふりかけていただく。う~刺激があ~っ! このスパイシーさに慣れると普通の七味は受け付けなくなる。紀州梅は、伊賀焼きの土鍋で炊いたおかゆさんで食そうという野望がある。なんてささやかな(笑)。先日、寄せ卵も教わったので、しばらく和食三昧だな。でもやっぱりお酒はワイン。ダース買いしているテーブルワインがそろそろ底をつきそうだ。小説……マンガ強化月間なので、BL小説はとんとご無沙汰。読んでない本が50冊はあるな(ハハハ……)。でもマンガもまだ40冊ほど未読だ。これをなんとか今月中に片付ける。それでもグインは亀の歩みで着々と読破中で、現在108巻。あまりにもたやすく性格設定かわるイシュトバーンにはもううんざりだ。カメロンもずいぶんしまりのない好々爺に成り下がったし、スカールは瀕死だし、リンダはアホっぽいし、もう萌えキャラがいない~。ヨナ先生は相変わらず寡黙すぎてつっこめないし。そろそろ足を洗う時期かな。とりあえず手持ちの111巻まできたら休止だっ!あっ、でも外伝が18冊残ってる……。仕事……書かなきゃいけない原稿がたまっている。そろそろケツに火がついてきたな。特集の雛形テキストつくって、商品追加分をあと3~4点さがして、座談会まとめて、Q&Aもつくらなきゃ。土日休めるといいなあ……。おまけ……デコポン届いた。しばらくデザートには不自由しないな。そろそろシーツをフレッテのエジプト綿に変えたい。毛布クリーニングに出したい。超エコな空気清浄器が欲しい。そしてお金じゃ買えない欲しいもの……惰性でない仕事へのモチベーション。
2007.02.16
コメント(0)
![]()
『翡翠のためいき』3冊シリーズの終わりから読んでしまったので「?」だったけど、やっとシリーズ開始からの一冊目を読んでいろいろな謎が解けた。この本はカラー口絵がラファエル前派の「オフェーリア」。扉絵はアルフォンス・ミュシャとビアズリーとくれば、どれだけ19世紀ヨーロッパが好きなのか、手に取るようにわかって嬉しい。この絵の風味は、昨年末に続く2冊を読んだ時には思いつかなかったけど、豪華になった坂田靖子さんだよね。彼女の絵をもっと耽美にするとこうなる。時代的にも70年代後半~80年代前半、坂田さんが活躍していた頃のテイストを感じる。甘野さんにとっての神作家の一人であることは疑う余地がない(なに勝手に断定してんだか……)。自分もイギリス貴族なんかは、坂田さんの作品で随分興味をもった。坂田さんはその後絵がどんどんデフォルメされて、不思議なコメディとか4コマ描くようになって、自分は離れてしまったけど、あの時代の金沢作家グループはすごかったな。ブラッドベリのアンソロジーはお宝の一冊だ。バーンスタイン家の、年中胃に穴があいていそうな心配性の執事とか、東洋人を差別もせずに仲間として認めている使用人たちとか(これは不自然だな)、相変わらずキャラが明確。弟とその妻ビアトリスの謎も解けた。しかも弟は1冊目ではまだごくまっとうだ。なにより昼行灯で極楽トンボなご主人と、聡明で心は純情なのにフェロモン出しまくりの李悠のコンビがいいな。このご主人の嫁取り問題は、すでにこの頃お屋敷中の心配の種になっているのに、2冊目、3冊目に行くにしたがって話題にのぼらなくなるのは、もうみんな諦めちゃったわけね。でも、今の時代にこれだけ濃厚なパックス・ブリタニカをちらつかせて、喰いついてくる若いファンはそうそういるとは思えない。お話が壮大でドラマティック、または悲劇なりコメディに大きく傾いているならともかく、そうじゃないからなあ。言いたいのはラブなのかもしれないけれど、あまりに背景や時代性が濃厚すぎるとそちらに気を取られちゃってBLからもはみだしちゃってる。大好きだけどなあ。最後のエピソードは、李悠の顔を見たくてやってきた昔の仲間(というか李悠に憧れていて、今は立派な男娼)が、人知れず静かに病死していくシーンをさりげなく描いていて、胸がつまった。古い手だけど、永遠不滅の乙女の泣き所だな。ところで、甘野さんて短編巧者なのかな。「幻の都」もそうだったけど、どれもワンエピソード・ワンストーリーで、続けて読むと飽きちゃう。もう少し伏線張って、他のエピソードもからめて、複雑なお話づくりにすれば読み応えがあるのになあ。もったいない。ああでも、今のBLの主流の設定じゃないからページたくさんもらえないのかな。『真緋の月』ついでにもう一冊甘野さん。一緒に育った従兄弟同士のカップルで、銀行頭取×古書店店主。これもシリーズものだけど、1冊目は未読。読んでいないほうにカップルのなれそめが描いてあるんだろうな。気弱で自信なさげなほうが攻めで、励まし役で気風のいいほうが受けというのがちょっとなじみにくいな。時代背景とか人物の性格設定は好みだった。でも後半に2本、好きなあまりに狂気に駆られる人物が登場して、こういう救いのないサスペンスタッチは後味が悪くて苦手だった。と、時折、死んでいるような生気のない目が頻出していて、これもダメ。翡翠シリーズのほうが自分的には好き。相変わらず時代の雰囲気を出すのがうまいなあ。T型フォードっぽい車が走っているので、大正~昭和初期かな。背景とか、建物とか、アシさん使っているにしても、すごいよ。いったいどれだけ時間かけて描いているんだろうと関心する。古いものへの愛はしっかり伝わる。だからそれはそれとして、もっとお話づくりの技を磨こうよ、と。それから、現代ものは誰にでも描けるんだから、仕事なくなっても過去に執着し続けてほしい。波津さんあたりのポジションはねらえると思うから。あとは、乙女の萌えツボ刺激するキャラクターを生み出せればなあ。李悠じゃ弱いんだ。
2007.02.15
コメント(0)
![]()
『幻の都』甘野有記うすいなあ。せっかくアラビアンナイトの世界でファンタジーテイストたっぷりなのに、二人のラブばっかりなので、回数重ねるごとにパターン化してくる。そりゃ誘拐されたり、ラブに邪魔が入ったり、兄貴に襲われたりと、天然な受けはそれなりの災難に遭うんだけど、そうしたエピソードそのものが平凡で、攻めがやってきて救出→ハッピーエンドという結末がわかっているだけに、ああそうかよ、はいはい、よかったね~と生ぬるい気持ちで読んでしまう。相変わらず絵は古臭いけど、丁寧で細かくて、そのくせ顔は過剰に描き込まないから下品な耽美系にもならず、好感のもてる絵なんだが。受けの第二王子の性格設定がね、最近読んで面白かった依田沙江美さんの「ブリリアント・ブルー」の受け・七海そっくりでね、ちょっと足りなくて天然で間抜けで意地っ張りでそれでいて憎めないという、現実社会に存在したら周囲が迷惑するタイプなんだ。文字だけで表現すると超苦手な性格なんだけど、それを面白く読ませられるかどうかは、ひとえに作家の腕にかかってくると思う。最初の1、2回はまだいいんだけど、そのうち「またかよ、少しは学習しろよっ」とツッコミ入れたくなってくる。文人に見えて武芸にも秀でていて、ツンデレに見えて誰の目からも受けにメロメロという攻めは好みだ。あんな柳腰で王子を守れるかどうかは怪しいものだが、とりあえず虎に襲われそうになった王子を命がけで守って見せて、周囲にも認知させるあたりが策士。しかしこの攻めなら虎飼いならして、重症を負ったふりぐらいするんじゃないかとかんぐってみる。世界が狭いからねー。広がらないから、これ以上続いてもワンパターンになるのは目に見えているんだよね~。大人にはちょっと物足りない作品だったな~。BLじゃないジャンルで、このぐらいのお話載せられる雑誌は今ないのかな。昔なら新書館に「グレープフルーツ」という大判の買取り定刊物があっし、角川にもA5版でアスカの別冊の形で歴史、ファンタジーものが時折出ていたけど、今ないからねえ。やっぱり人気ないのかなあ。甘野さん、活躍する時代間違ったよね。
2007.02.14
コメント(0)
![]()
『ベッドタイム』『ピロートーク』『ドア トゥ ドア』高井戸あけみ引き続き高井戸さんの寮シリーズもの。これで高校編の終了なのかな。おおっとお~1作目のカップルは主役じゃなかったのか? あの二人は当て馬だったのかと問いたいくらい、2冊目以降は真性フォモの経験豊富な攻めと、体温低そうな女王様体質の生徒会長(受け)のカップルの話ばっかりになっていた。描いているうちに方針変更しちゃったのかな。ま、この二人はツボだったからいいけど。グリーンウッドで言ったら忍先輩と光流先輩だな。最後まで突き抜けるような明るさとか笑いのツボとは無縁の話だったな。ていうか、高校生じゃなくてもいいぐらい、大人なカップルの話なので、そのうち舞台が学生寮だってことを忘れてしまっていたよ。中学生ですでにゲイとして生きることの悲哀をたっぷり経験している攻めは、精神的には驚くほど大人だし、家庭環境が悪いわけでもないのに冷め切っている受けも、自分の性癖すら認識しないまま、それほどグジグジ悩まずに攻めに身を預ける。でも友情の延長で抱かれたことを察した攻めは、いったんは卒業と同時に受けのもとを離れようとするけど、結局なしくずしに一緒に暮らし始める……ってなんだよ~このオチは。一世一代のジョークか?なんだろこの二人、とにかくこんなドライなBLって初めて。温泉での濃厚なシーンとかもあるのに、濡れ場っぽくないんだよ。さらさら乾いていて、清潔そうなセックス。砂漠のなかでやってるみたい。ムードメーカーの攻めと感情の起伏の乏しい受けの二人には、きっとドロドロの過去があるんだろうと思ったら、なかった。まあ攻めのほうにはちょっとした厳しい経験はあるものの、あの性格だとトラウマにはならないだろうし。ズンと心に響くものも、感動で涙腺ゆるむような要素もないんだけど、朝目覚めのクラシック(バロックに限る)のような、ベッドタイムの読書中に静かに流れるBGMみたいな、もっと言えば、環境音楽のようなマンガだ。ずうずうしくしゃしゃり出て心の真ん中に居座るようなことはないけど、疲れていても読める。刺激は少なくて浸透率の良い美容液みたいな。こういう淡白で草食動物的な登場人物ばかり出てくる作品はどうカテゴライズしようかとしばし考えてみた。答え:ベジタリアンマンガ登場人物のほとんど全員血が薄そうで、生きる意欲も薄そうで、エネルギーが負に傾いている。でもそれが決して不快じゃなくて、冷えた萌えがあちこちにあった。それにしても酒も煙草も公認の一見ものすごい無法地帯にみえて、その実、なんのトラブルも起こらない学生寮っていうのは、すごく成熟した社会なんだと思う。高校じゃないよねえ。よく考えると、みんないいとこのぼっちゃん風で品がある。不良の一人も、クラブ活動も勉強の話も全然出てこない。荒っぽさとかラフな感じとか汗くささとは無縁の高校生。そんなものあるもんか。なんていうか、社員寮でも学生アパートでもよかった設定だ。だから、これは学園モノではない、という認識。でもそこにあえて「高校」という秩序を持ち込んだ時点でこの作品の方向性が決まったんだろう。とりあえず生活上のベクトルが同じという設定にして、そこではぐくまれる恋愛未満友情以上、みたいな?このシリーズしか読んでいないので、なんとも言えないけど、高井戸さんって、汚れ度少ない乾いた作品が持ち味なのかな。絵は相変わらず顔の見分けがつかないけど、気になる作家さんではある。あ、実は脇キャラにいろんな仕掛けがありそうで、続編作れそう。もしかしてあるのかな?主役たちも、これだけ淡白だと、逆にいじりがいがありそうだ。二次同人とかで。双子がいつの間にか三つ子になっていたのが萌え(笑)。あと表紙のレイアウトが統一感あって好きだった。もひとつ、だめおし。受けが口開けて笑っているのを見たい(悶死!)。
2007.02.14
コメント(4)
先週はほとんどピアノに触らなかった。長い曲が課題曲にないと、サボりぐせがつくのかな。飛翔の右手アルペジオも、部分練習しなさいといわれていたのに、全然やってない。レッスン日まで2週間切ったから、そろそろ本腰入れて仕上げにかからないと。でも最近、朝ブログ書いているから、朝弾きできないんだ。バッハはプレリュードはあがったけど、フーガがねえ。たった2ページなのに全然進まない。なんとか1ページは弾けるようになったけど、4声だとアナリーゼが面倒くさい。で、最近はマズルカの遊び弾きもやってなくて、なんだか散漫な感じで、ちょっと舟歌に戻ってみる。やっぱり時々はこれぐらい長い曲(演奏時間10分以上の曲)弾いていないと、集中力なくなるような気がする。・・・え? 何言ってんだ、自分。短い曲ほど集中できるはずなのに。単に長い曲を弾きたいだけなのか。モーツァルトは通して弾けば20数分だけど、技術的なしんどさがない分、なんか楽しく弾けちゃって、真面目に練習している感じがしない。それにやっぱりオケパートがないと不満だし。そういえば、日曜に見たBBCのドラマに、なぜか大量のピアノ曲がBGMとして使われていて、久しぶりに楽しめた。昔の恋人が亡くなったことを聞かされた主人公が、写真を手に泣くところで流れる曲が、ベートーヴェンまではすぐに思い出せたのに曲名が出てこなかった。あの半端な音型や微妙な調性は後期だけれど、ピアノソナタっぽくないと思ったのでバガテルか? とか勝手に想像していたら、告別の2楽章だった。なんでよりにもよって、こんな地味な曲を・・・。でもいかにも劇中音楽みたいで、すごく合っていた。子供の頃は告別の良さがわからなかったけど、今なら楽しんで弾けるかな。後期の入り口だし、それほど長くもないし。あのドラマティックな終楽章を華麗に弾けたら楽しいだろうなあ。ほかには、ハイドンのソナタ、ショパンのソナタ、ラフマニノフのエチュードなんかが流れていた。劇中に登場する保守党議員の娘が、パーティーの客の前で華麗にショパンのソナタを弾いていて「かっこいい~男前~」と思ったよ。2番のソナタはエモーショナルでどちらかというと男性的なんだけど、人前で弾くにはミス連発しそうで恐い曲だ。シューマンいやだ。もう飽きた。飛翔嫌い。早く幻想曲弾きたい。というわけで、昨日ちらっと幻想曲通して弾いてみた。まだガタガタだけど、1楽章の早いパッセージが続くところも、ちょっと練習すれば弾けるかも。いかにもシューマンらしいフレーズが続くし、テクニック的にも自分の手に余るだろうけど、これ弾けたらかなり自信つきそうだ。
2007.02.13
コメント(0)
これまで雑誌等でも意識して読んでいなかったので、読んでいたとしても認識できていない、正真正銘お初の作家さんだ。この作品はかなり長いシリーズものらしくて、とりあえず1冊1タイトルのものを5冊入手済みで順番に読んでいく。寮ものは「グリーンウッド」も依田さんの「かみなりソーダ」も好きなので、期待が高まる。『ブレックファースト・クラブ』といえば、あの映画しか思い浮かばないんだけど。リアルタイムで楽しんできた青春映画の金字塔(笑)。いや年齢的には『セントエルモス・ファイヤー』だったけど、前者の群像劇も大好きだ。いまだに役者全員フルネームで言えるし、シーンの隅々まで覚えている。惜しむらくは主役5人とも、今はほとんどスクリーンで見かけないってことだな。で、こちらは学生寮もの。学び舎での授業風景なんかほとんどなくて、寮生活オンリー。絵は嫌いじゃない。むしろ好きなタイプの絵柄だけど、どうしよう、自分の目が悪いのかな。みんな同じ顔に見える。もともと表情の少ない顔描く人みたいだし、かろうじて髪型で見分けられるけど、顔の輪郭も目の表情も全員似たり寄ったりなんだよなあ。それにミリペン使っているらしくて、主線に弾力がなくて硬質な感じ。しかもその線が細くてベタ面積少ないから全体に白っぽい。表情の要である目もすごくシンプルな線であっさり描いていて、それでいてバランスとれているんだから、上手い人ではあるんだろう。今市子さんなんかもそうだけど、下絵はすごそうだけど完成原稿が省エネっぽいと、ちょっと漫画家さんとしては損しているような気がするよ。ま、エコロジーだからな。で、硬質な印象のうえに、ベッドシーンなんかもなんだかエロくなくて乾いている。不思議な個性だけど、絵からは色気は感じない。寮ものだからして群像劇なんだけど、なんだか同じようなタイプしか出てこない。体育会系とか、本当にウブで真面目な子はいないのかと。あ、いたな。舎監の先生が。や、エロいんだがうぶでさ、生徒にいいように遊ばれていて萌えた(笑)。あ、でも慣れてくればそれほどわかりにくくはないし、キャラの性格設定なんかはよく描き分けられていて、なんだか全員好みだよ。それにしても、どれだけ乱れた寮なんだってとこが1番気にかかるぞ。この2冊の主役は、遅れて入寮した一応ノンケ(同室の美人受けと多分そうなる)、義兄にDVされていた女顔の売りやってる美人受け(まるで「ディール」の律そっくりで、自分好みの萌えツボだ)、女王様な生徒会長(隠れフェロモン噴出中)、いつでもどこでも誘っちゃうエロ全開の真性フォモ(ほんとは生徒会長にラブ)の4人。それぞれの過去も明らかにされつつあって、どれも一筋縄ではいかない関係になりそうでちょっと楽しみ。脇も、お約束の双子ちゃんとか、盗癖のあるクセモノとか、バラエティ豊かでなかなか楽しい。えーっと、読み終わるのに結構時間がかかった。なんていうかページ数に対して盛り込むエピソードが多すぎる。展開早すぎというか、要素が多すぎてついていけない。これだけのプロットなら、もっとページたっぷりとって描けばいいのにもったいないよ。行間読んだり余韻楽しむ余裕が全然ないのもなあ。まあ、1頁に3~5コマの大ゴマばっかりで全然ストーリー進まないような漫画よりはずっといいけど。ただ、ムードというか、ちょっと読んだだけでどんより暗い、陰に傾いた雰囲気をかもすのがあって、それがこの人の個性、得意技なのかもしれない。絵柄のせいもあるけど、少なくても陽性の作品群ではないな。「ルームメイト」の4作目、楽しいコメディのはずの別荘行って魚釣りする話が典型。これ作者さん自身は、コメディとして描いているような気がする。山小屋で先走りする攻めが面白かったけど、気持ちわかるだけに笑えない。タイトルにもなっている「BFC」より、問答無用の裁判→死刑が目立っているよ(笑)。死(ぬほどくすぐったい)刑ってアホなシーンでは、ひとしきり大笑いした。あと、あの高校の制服、肩の縫い線描き込まないことがあって、しかも襟なしってことは、ニットなのかなあとちょっと気になった。ニットのジャケットが制服だったらちょっといいなと思って。
2007.02.12
コメント(0)
テレビドラマの感想だけど、かなり濃いゲイものだったので、こっちのテーマで書いちゃう。だって、BL用語使うから(笑)。WOWOWで、昨年BBCで放映されたゲイが主人公のテレビドラマ“Line of Beauty”(邦題:愛と欲望の境界線)を観る。原作はアラン・ホリングハーストのブッカー賞受賞作。イシグロカズオの『日の名残り』もブッカー賞だったな。日本で言うと芥川賞みたいなものか?舞台は80年代、サッチャー政権下のスノビッシュなアッパークラスの人間模様。仕事への野心、自分を取り巻く人間関係のなかで悩みながらもゲイを貫き、エイズに怯える主人公の話。ここまではしょってあらすじ書くと、なんか実もフタもないな。とりあえず、お坊ちゃまたちの野望と享楽と破滅がいっぺんに味わえる。いやあなんて80年代的な。ゲイ、バイ、自傷癖のある保守党議員の娘とか出てきて、当然コカイン吸いまくり。ブラッド・イーストン・エリスの“Less Than Zero”のイギリス版だな。例によってライフスタイルに興味津々なわけだが。別荘という名の城を所有する金持ちとか出てきて、歴史に裏打ちされたイギリスの上流階級って、一体どれだけ資産有しているんだよと思う。日本もマッカーサーが財閥解体しなかったらこういうクラス社会が残ったかな。それにしても、お金持ち連中は本当に今もあんな感じなのかな。イギリスは何度も行っているし、いわゆるマナーハウスにも泊まったことはあるけど、あの広大な領地をどうやって管理しているのかは、文学作品や映画でしか知らない。でもロンドン市内の大きな公園にはかならず騎乗専用路が整備されていたり、ハロッズなんてワンフロアまるまる馬具売り場だったりしたから、面倒で窮屈で退屈な伝統をしっかり守り続けている層は確実にいるんだろうな。われわれがたまに和服を着るようなものか。あ、全然違う?狩猟番や厩の下男と公爵夫人ができちゃうような話は、それこそブロンテ姉妹やロレンスの小説を読むまでもなく実際にあったろうし、寄宿舎での生活でホモの洗礼受ける話も実話があればこそフィクションが売れるわけで。フォスターがゲイなのは周知の事実らしいが、自分のアイドルの一人でもあるジョージ・オーウェルも、あの淡白すぎる私生活を思うと、根っこはそうじゃなかったかと思っている。好き俳優の一人、ダーク・ボガードはまごうことなきゲイだったし。で、「モーリス」や「アナザー・カントリー」もそうだったけど、イギリスのホモ映画って、仕事や政治や家族と切り離せないのね。ここがフランス映画と違う(笑)。このドラマも本格的な社会派ドラマなんだけど「たまたま主人公がゲイなのよ」とエクスキューズしているような。しかしラブが薄いのは不満だが、セックスが露骨なのはすばらしい(笑)!なにしろ1話目では議員宅に下宿しているハンサムさんが、出会い系雑誌でカラードの相手を見つけて、その日のうちにとりあえず私有地の庭で青カン。ちゃんとジェル持参であっという間。ホモの欲望ってこんな性急で短時間なの? だとしたら今まで読んできたBLは、前戯長すぎだぞ(笑)。2話目は3年後。いよいよ見目うるわしいホモばっかり出てくるようになる。一人はカミングアウトしてなくて、でもちょっと若い頃のジョン・モルダー・ブラウンみたいで、BLだったらまんま受け(と思ったら本当に受けだった。見た目の判断基準は万国共通か?)。ブリリアント・ブルーの目をした優男(でも野心家)の主人公・ニックは、あんなソフトな風貌で攻めなんだよな~。イギリスのホモにはマッチョはいないのか? いやこの階級にいないだけか。で、お決まりの3Pとか、淫靡でどちらかというとこれはJUNE。主人公ニックは大学院で文学を研究していて、美術に詳しくて、ピアノが上手くて、社交術にも長けている。そんなハンサムさんがホモ。ああイギリス、お前もか。BLパラダイス! 避暑地でのプールのシーンなんて萌え満載でしたわよ(笑)。3話目は政治にまとわりつくゲイスキャンダルとエイズの話。エッチはなかった。登場人物の中に、レバノン系の億万長者、ユダヤ系の億万長者が出てくる。前者はすごいスノッブで頭がおかしい父親。レバノンってイスラム教? だからパーティーで酒を出そうとしたメイドをあれだけ罵倒したんだな。そうか、経済どん底のこの頃すでにイギリスはオイルダラーに席捲されていたのか。ハロッズがアラブに買われたのは、この数年後だな。で、その息子が2話目でニックの恋人になる、ゲイであることをひた隠しにしているハンサムなんだが、結局エイズで死んじゃう。この俳優、「戦場のピアニスト」の人に似ている。もっと若いけど。眉の太さとかがアラブっぽくて、名香智子さんの貴族シリーズに出てきた王子さまのようだ。ユダヤ系のお金持ちは、もう何代にも渡って地位を維持していて、そうかシャイロックの昔からユダヤはイギリスで活躍していたんだと気がついた。じゃあ甘野さんの貴族もの漫画に「バーンスタイン」という名の貴族が出てきてもおかしくないわけだ。イギリスの紳士録名簿を見てみたいな。このドラマ、面白い。偶然見てよかった~! こういう世界も乙女のツボだよなあ。現代というところがまた泣ける(笑)。でも確実に20年は前の設定だから、髪型とかウェーブかかっててヘンだよ(笑)。ラスト近くで、エイズで死んだ黒人の恋人を思って泣く主人公が切ない。いや、ただのセックス・フレンドだったのかもしれないけど。ああこのシーンのBGMはベートーヴェンの告別の2楽章だ。こういうところで聴けるとは思わなかったよ。ぴったりじゃないか。サッチャーが大鉈をふるったおかげで、死にかけていたイギリスは多少息を吹き返したはずだが、こういう上流階級だけの話を見ていると、10%といわれた失業者はどこに? という気になる。毎夜優雅にパーティーなんか開いちゃって、おまえら、働いていないのかよ、と。ユダヤやアラブ系は出てきても、インド系や華僑は出てこないのも違和感があった。金は持っているはずだけど、政治の中枢にはポジション占めていなかったのかな。ベートーヴェン、ショパン、ラフマニノフなど、クラシックのピアノ曲が絶妙なタイミングでBGMに使われていて、イギリスらしいと思う。地味だけど深い。ゲイも、不倫や人種や宗教や支持政党の違いのように、人の持って生まれた資質や志向のひとつに過ぎないと、なぜ人は認めることができないのかな。神の倫理に反しているからか? やっぱりそうなのか?
2007.02.12
コメント(0)
『誰にも愛されない』山田ユギ絵が好きじゃなくて、コンプリートを目論んでいても積読本ばかり増えてしまう作家さんだけど、分厚い最新刊はちゃんと新刊書店で買った(笑)。一昨日、初期の作品を一気に4冊読んだ後に最新刊にループしてみると、10年空いていても、やっぱり絵はもう変わりようがないのは、この人ならではの個性だ。昔、くらもちふさこが好きだった。この人はデビューの頃から当時の主流とされた少女漫画とは一線を画する個性の人だったけど、「天然コケッコー」あたりからの絵の変わりように、久々に読んだ時はびっくりした。同時に「こういうふうにこなれてくるんだ」と、才能ある人の成熟ぶりを目の当たりにできて嬉しかった。でも最初から出来上がっている山田さんの絵だと、そういう意味での期待はできないのかな。もちろん今更絵を変えようとも思わないだろうし、変えられないだろうけど。どんどん話がそれるけど、少女漫画家とBLオンリーの作家さんとの違いは、前者が成長→成熟というステップをたどるのに対し、後者は成長はなくて、最初から成熟を求められるところだな。で、山田ユギさんだが。これ面白かった。これまで読んだ彼女の作品のなかで一番よかった。ボクサーの話読んだ時にも感じたけど、長編がうまい人なんだな。ちゃんと社会で仕事していて、大人の付き合いができて、というあたりを丁寧に描写しているのはすごくいい。しかもキャラ萌えもできる。古書店店主というとすぐに京極堂を連想してしまうが、あのツンデレな性格は、中禅寺秋彦入っている。いや人付き合いが下手糞なところは関口くんか(笑)。自分の仕事と同じ業界だから、余計に細部のリアリティに関心した。でもいくら弱小出版社でも、大学時代の同窓というだけで営業が作者の担当になるのはありえないよな。版型とか文字数とかに全然触れられていないのも不自然。なにより、あそこまで油売っている営業登場させたらマズいだろうって(笑)。ま、でもそこはフィクションだからな。キャラ設定が、最初から自明のことで始まっているのではなく、関ってくる脇役や会話のやりとりのなかで、性格を浮き彫りにさせていく方法をとっていて、うまいと思った。長編ならではの旨味だなあ。各話のエピソードに使われる脇カップルやお得意の子供ネタもすんなり溶け込んでいるし。あ、でも金の無心に来た叔父の話は伏線でもなんでもなかったな。あの受けキャラは自分のドツボで、しばらく萌えられそうだが、単純明快な攻めはどちらかというと苦手なんだが、攻めのくせに無理強いしないところとか、あんまり嫉妬とか強い感情を受けにぶつけなさそうなところは買い。それに意外とにぶいところもいい。受けのような性格の人間を好きになるって、かなりチャレンジャーだし、最初は学生時代に彼女取られた(ま、いいがかりなんだが)恨みもあって一方的にレイプしたように見えて、思いはすでに受けにあるんだよな。このへんの心の動きが丁寧に描かれているなあ。無表情な受けに代わって、表情豊かなウサギの髪留めに萌えた(笑)。
2007.02.11
コメント(2)
また途中で泥酔したので、昨日の書きかけを仕上げる。もう人間終わってる……。クリスプブレッドにチーズ塗りたくりながら、ピクルス丸かじり。そしてワインがぶがぶ。さて酔っ払ってどこまで書けるか。耽美とまでは言い切れないけど、ボーイズというよりはやはりJUNEだね。96年1月初出だから、描かれた時期を推察するともう12年前の作品か。まだボーイズラブという言葉はなかった頃かな。この人、驚くほど絵柄が変わっていない。この人の絵は、タイプは全然違うけど自分のなかではマヤミネオや山田ミネコ並みに個性の強い作家という認識で、どちらかというと苦手な部類の絵なんだが。でも中身がすごいので読後感はいい。ネームのすごさはもうこの当時からはっきり表れていて、この人は多分小説書いてもすごいのではないかと思う。藤たまきの一連の子供が出てくる話で思い出すのが、やはり「はみだしっ子」だ。トラウマになりうる親のネグレクト。本人自覚なし。それを保護者視点で見守るのも少年。エンタテイメントに分類していいのかどうか迷う内容。痛い、痛いよ藤たまき!この作品は「青田買いした幼女(紫の上)を自分好みの女に育てる光源氏」的ネタだけど、BLにはこの設定使った作品は多いような気がする。でもこの本では紫の上がいろいろな意味で未成熟なうえ、勝手に余計な知識を身につけちゃって、セックスセックスとねだるのが痛い。切ない思い出だけを残して死んでしまう受けという設定は、アンハッピーエンドの白眉たるもので、最近のBLではあまり歓迎されないのだろうけど、乙女受けはする。自分もかなり乙女率高いので、残された攻めのこととか考えると切ない。10代で大切な人を失う経験すると、喪失感と偶像化だけが肥大して、人格変わってしまうような気がする。それにしても、肉体的にも精神的にも成長不良な子供って、いい年した大人の自分にはけっこう地雷だ。障害者ネタにも通じるし。子供を産み育てていない自分からすると、創作世界に描かれる子供はやはり聖なる存在でいてほしいと思う。
2007.02.11
コメント(0)
木曜の夜から実は夕食が充実していた。木曜は料理の撮影日だったので、汁物以外、試食後の残りはすべてお持ち帰りしたせいか、昨日の夜まで、プロの料理人の作ったおそうざいを食べていたのだ。ちらし寿司はさすがに当日のうちに消費したけど、以下、惣菜を記録しておく。・ささみと三つ葉のわさび和え……蒸したささみを細かくほぐし、だしとしょうゆ、わさびで和える。ツンとくるぐらいがおいしい。・蕗と筍の煮物……春の煮物の定番。筍は穂先だけ、ふきも本当に翡翠色できれい。・アスパラの黄身酢和え……黄身酢はノンオイルの和風マヨネーズだな。時間かかるけど、作り方もわかったし、そのうち挑戦しよう。魚介類にも合いそうだ。・鰹の佃煮……浅く炊いたので、ネコも食べる。ちょっと硬いので小さくほぐしてお茶漬けにするといいかも。・鶏肉・新たまねぎ・グリンピースの中華炒め……塩味でとろみもたっぷり。グリンピースをシワがよらないように仕上げる技術は、湯上げ→冷水→そのまま放置だった。鯛めし……冷凍しておいたので二日目にいただく。焼かないで茹でてから作る方法だった。養殖ものでもおいしい。とりあえず、人が作ったものはなんでもおいしいんだが。今回は卵を使ったテクニックが白眉だった。どれもシンプル極まりないのに、上手につくるのは至難というものなので、覚えておいて損はない。そうえいば初めて寄せ卵をつくるところを見た。料亭で出る瓢箪型の卵焼きのような蒸したようなものはどうやって作るのかと長年の疑問が解けた。ふわりとかき玉をつくったら、すぐにざるに乗せたふきんに流して、形を整えるというものだった。ひょうたん型は巻き簾を使う。そうかあ。いったんかき卵にするのね。それに黄身酢でしょ、それからふくさ卵に使う薄焼き卵の作り方も学んだ。片栗粉を少し入れると破れないそうだ。勉強になるなあ。
2007.02.10
コメント(0)
昨夜少し雨が降っていたので、もし朝まで降っていたら外出は止めようと思っていたけど、なんとかうす雲り。もう誰かに止めてもらわないとぶこふ通いが止められない。おまえは一体どれだけ古本買えば気が済むのかと。漫画とノベルズ、文庫ぐらいしか買わないのに、一度に20冊ぐらい買うこともある。一方読む時間は夜の小1時間と休日のみ。ああ~積読本が増えていく。ちゃんとメモっておかないと、ダブって同じの買っちゃうし。とりあえず午前中から化粧もせずに本日オープンの大森東へ行ってみる。駅近3フロアあるので期待していたけど、はずした。とにかく棚と棚の間の通路が狭い狭い。ぶつからずにすれ違うのが難しいぐらい。おまけに背ドリ屋さん多数来ていて、本を山積みにしたかご持ってウロウロするもんだから、余計に混雑していた。BL関係だけ見ると、B6コミックスは3尺8本? まあまあだけどめぼしいものはなかったな。ノベルズ、文庫に至っては、100均含めても2本しかなくて、まったく力を入れていない。しかもノベルズが児童書の対面って、まずいんじゃないのかなあ。価格設定はもっとも平均的で、B6コミックス350円、ノベルズ450円。ここでは漫画8冊、グイン109~111巻までを購入。グインはとうとう最新刊に追いついたな。休日にはなるべく電車に乗らないようにしているのを曲げてまでわざわざ出かけたのに、なんだか期待外れでがっかりしたので、帰りは両国通り過ぎて亀戸のぶこふへ。ここはB6コミックス250円設定なのがうれしい。最近集め始めた作家さんの本が目に付き、20分足らずで11冊。めぼしいものをリストアップしておくと、山田ユギ4冊、高井戸あけみ4冊、鳥人ヒロミ2冊、紺野キタ2冊。あとはいろいろ。A5版は全滅だった。語シスコさん、やっぱりアマゾンに頼るか。2店舗合計で22冊。1回の購入量は、重さ的にも20冊ぐらいが限度だなあ。明日は午後ずっと仕事だから読めないけど、月曜はまったり一日中漫画読むぞ。・・・どれだけ腐ってるんだよ、自分。
2007.02.10
コメント(0)
『生意気。』鹿乃しうこ新刊で『大人気。』が売れているようなので、シリーズなんだろうと勝手に判断して「生意気。」「可愛気。」を買った。他にも文庫4冊とか麗人コミックスで「こんな男に誰がした」「苦い果実」を買ってあるけど、いつ読めるんだろ。ほとんど免疫なく、先月だったかいきなり新刊の『PUNCH↑』を読んだ時には、小さな萌えはあったけど、あ、自分には合わないと感じた。絵が苦手ではないけれど、進んで手にとるタイプの作家さんじゃないんだよな。名前はずっと昔から知っているし、雑誌でパラ見はしていたと思うけど。内田一菜の妹で、昔のPNは初田しうこだった。そこまで知っていても、覚えている作品はない。でも、この姉妹が10年以上もがんばって、腕をあげてどんどん絵がかっこよくなって人気を博しているから、同系統の櫻井しゅしゅしゅあたりも活躍できる素地ができたということなのかな。石原理にも似ているが。絵は昔からきれいだよね。挿絵ではけっこう耽美っぽいものを描いていたという印象がある。鳶のにいちゃんは、現在にまで続く人気シリーズらしいけど、本が代わるたびにカップルもかわるんだね? ガテン純情受けというのはデフォルトなのかな。でも自分の常識では、23歳の社会人が17歳の高校生に勉強を教わるという構図が受け入れられない。ファンタジーテイストならなんでもありなんだけど、日常設定だと、現実との細かい齟齬がどうしても気にかかる。中卒=単純=肉体労働というテンプレート刷り込みも罪だと思うし、エリート高校生が中身より体に魅かれて5歳年上を篭絡しようとするのも、なんだか気分が悪い。心狭いな>自分。あれ、へんだな。小説で同様の設定読んだときは萌えたのに。多分この高校生の魅力が自分にはわからないんだろう。でもエンタテイメントとしてはうまいと思う。受けは最初は攻めの妹に恋して、でも受けが好きな攻めはそれを阻むため、「妹好みの女になりたいなら勉強教えるからセックスさせろ」というお約束設定。これはもう慣れたけど。いやいや抱かれていた受けが次第に、小生意気な高校生の気持ちを知って……と、これも予定調和。でも4回連載の1回ごとに、きちんと山場つくってクライマックスのらぶらぶにまでもっていく技は手練れている。あとはひたすら過激なファックシーンの魅力かな。同じようなストーリーの作品が量産されているBL界で、鹿乃さんが人気を保っているのは、ひたすらエロシーンのすごさなのかも。まごうことなきポルノグラフィーだよな。これがさ、ボーイフレンドと結ばれる前の10代の女の子とかが読んだら、好奇心もあるからそりゃ面白いのかもしれない。あの手この手で、まあよく描くなあと感嘆する。関節自由に曲がるモックつかってスケッチしているのかもしれない。ああ、内田かおるさんが同じガテン受けでも筋肉武装に走ったのは、鹿乃さんと同じになっちゃうからかも。同じ土俵でも描いているしね。自分の感性は内田さん寄りだ。でも集めちゃったからとりあえず全部読もう。
2007.02.10
コメント(0)
![]()
20世紀ものの山田さんの作品を続けて読む。発行順だと「キビしいのである。」「太陽の下で笑え。」「小さなガラスの空」「水温む」となるのかな。「キビ…」はまだ高口里純のチーフアシをしていた頃の商業デビュー作(でも中身は同人誌再録)。御大はじめチーム高口のメンバーが心温まる応援メッセージを寄せているのが、BLっぽくないな(笑)。絵柄は今と比べてほとんど変わっていない。自分の好みではないけど、山田さんにしか描けない個性だよね。下から煽るカットがアゴなしに見えるのだけがいやだった。どれもやっぱり普通の話でBLにしては地味な舞台設定なんだろう。でもこういう日常視点のBLが当時は少なかったんだろうな。こんなオリジナルを同人で出していて、それを買ってファンになった人はかなり先見の明があったということか。共通するのはどいつもこいつも気持ちがぐるぐる行ったり来たりするところかな。誘い受けが双子の設定の話が面白かったけど、まだ設定をきちんとストーリーのなかに落とし込むのが下手で、肝心の双子設定がわかりにくい。あのおねえちゃん、せっかくBLに「ホモの味方の女」登場させているのに、生かしきれていないのが残念だ。「太陽~」以下3冊には、高校の同級生同士のいろいろなカップルがシリーズで登場する。短編ばかり読んでいたような気がしたのに、「太陽~」は長編一本勝負だった。やっぱり主役二人はいつまでもぐるぐるしていて、周囲の人間にハッパをかけられている。このヘンのイライラする展開が実はリアルなんだな。妙にテンション高い脇キャラの直樹がいい味だしていて、「こいつ絶対、過去はぐちゃぐちゃだったろう」と思ったら、続く2冊に中篇で直樹の中学・高校時代の話が収録されていた。ビンゴ! このヘンはうまいねえ。個人的には直樹を犯しまくっていた、想いを打ち明けないまま世を去った矢田(だっけ?)の話がツボ。「水温む」のおやじはかっこよすぎて萌えない。幼児を出すのも山田さん多い気がするけど、これも苦手。でも最近のBLは男二人の愛だけを描くのではなく、その周囲の家族も巻き込んでいるほうが人気ありそうだから、その先駆け的な作品ではあるんだろう。
2007.02.09
コメント(0)
最近、2時間の映画を最後まで観とおす集中力がなくて、WOWOWなんかつけていても、断片的にしか情報が入ってこない。そりゃソファの周辺を本で囲まれ、手元にパソコンついてたら、集中しろというほうが無理なんだが。でも「あ、これは観なくちゃ」と思っていた作品をぼんやり眺めていて思ったこと。一昨日は「いつか晴れた日に」をやっていた。一度観ているはずだが、すっかり内容を忘れている。メリル・ストリープ同様、演技がうま過ぎて鼻に付くエマ・トンプソンが出ていた、オースティン原作の映画とだけ覚えていた。改めて観るとエマ・トンプソンもアラン・リックマンも少々若作りが過ぎてみていて辛いものがあるなあ。19世紀末なら、アイヴォリーがいっぱい映画化しているけど、18世紀末~19世紀初頭を舞台にしたイギリス映画はそう多くない。ドレスが、ナポレオン帝政時代のスリップドレスなんだよね。すごくかわいい。まるまる太ったおばちゃんですら、スカートを両手にからげて駆け出すシーンのシルエットがかわいいよ。遠い極東の地で、わたなべまさこやベルばらの描き出す西洋コスチュームプレイにあこがれた乙女たちが大好きな世界。いクリノリンの入った膨らんだスカートより大人っぽいそのスタイルには、子供心にも本当に魅了されたものだ。ああいうドレススタイルやヘアスタイルには、小道具の一つ一つにまですべて名前が付いているはずなんだが。その名前を知りたいと思う性分が止まらない。高校生の頃、大枚はたいて西洋服飾事典とか買って、飽かずに眺めていたことがあったな。風俗美術系の画集も持っていたはず。ルネサンスやビザンチンの建築様式とか、貴族の晩餐会のテーブルウェアとか、細々した、本来自分の生活にはなんのかかわりのないものほど、名前を知りたかった。ああ、この映画は少女漫画の宝の山だな。アン・リーって台湾系中国人だった? すごいなあ。イギリスの上流階級ものは、常に血が入れ替わるように同じような年代層の固定ファンに支持されるのだろうけど、この映画にはかなり下品なうわさ好きの女達が出てくるところが面白い。いや、もちろんおなじクラスの人間なんだが。中年女優でも、マギー・スミスあたりが出てくると途端に格調高くなり、ヘレン・ミレンが出てくると途端にエロティックになるような気がするけど、醜聞と甘いものが好きそうな、太っていて頭の軽い、でもしっかりもので憎めない中年キャラがこうした映画にポジション占めていて楽しい。美男美女ばかり登場する作品のほうがインパクトは強いけど、本来ならいろんな人間で構成されるのが当たりまえなんだから、これはこれでいい。18世紀末で、セックスまでは語られない自由恋愛の表現ってのも珍しい気がする。月曜は、もう何回目になるのか、「2001年宇宙の旅」を友人と酔っ払いながら観ていた。ストーリーの斬新さもフィルムとしての芸術性ももう散々語りつくされているからどうでもよくて、ひたすら宇宙船の中の美術に圧倒された。製作当時から考えたら、30数年後の近未来設定だけど、あの内部のインテリアやレイアウトは、まごうことなきミッド・センチュリーだ。いいなああのスタイリッシュな配色や反自然の人工的な素材、大胆に見えて人の体にフィットするチェアやらソファのデザイン。そういえば今はデザイン分野ではミッド・センチュリーブーム、サブカルチャーでは昭和ブームらしいのだが、リアルタイムを生きてきた自分にとっては、新しさや斬新さは感じなくて、ひたすら懐かしいわけだが。実はみんなああいうおもちゃみたいな家具や家がどんどん作られた時代は好きなんだが、現在の「地球を守ろう」的な過激なエコロジー至上主義の時代には、石油原料使ったものばっかりみたいに見えるあの時代は、ノスタルジーとして慕う分にはよくても、賛美したら後ろ指を刺されそうだ。でもさ、天然材料使って家作ったりするほうが、実は自然破壊なんだよ。それとも、木材は再生できるけど、石油は使ったらなくなるよんという理屈なんだろうか。私自身は「人にやさしい」とかいうのはハナから信じていないから、好きなように生きていくだけだ。
2007.02.09
コメント(0)
ネタがないので漫画強化月間の最近の話を。昨日は夜、人と会ってから五反田に立ち寄って久々の五反田ぶこふ。たしか昨年末あたりにリニューアルしているはずなのだが、自分が行く棚は、2階のBLコーナーが通常と100均それぞれ3尺2本ずつになってちょっと増えているぐらいで変わらないな。価格は相変わらず強気設定だ。でも最近はアンテナが漫画にしか向いていないから、1階のコミックスを丹念に探す。めずらしく文庫とワイド版も念入りに探索した。で、収穫20冊。買い過ぎか? 文庫で鹿乃しうこ4冊、ピアスのシリーズもの2冊。山田ゆぎは年末に出ていた文庫と初期の作品を100均で4冊。鳥人ヒロミ2冊、甘野有記の現代もの、これも出たばっかりの新田祐克の外交官もの、「ロンド・カプリチオーソ」の下巻、池田さとみの医者もの、お初作家さんは捨井タスコ、アンソロジーはやっと見つけた「OPERA」の1号。あれ1冊足りない・・・。なんだっけ?・・・思い出した。人には言えないハードSMBLだった。急激に増える鹿乃しうこと山田ユギ……おまえはどれだけ三浦しおんの思うツボなんだと自分に突っ込んでみる。でも、感性合わないのもけっこうあるんだな。『征服者グラナダ』はもともと杉本さんの絵が自分的にダメというのもあるが、精神性高すぎて受け付けなかった。というわけで、最近読了したり、読みさしの本をメモっておく。「銀のバッジ」藤たまきさんの10年前の作品。この人思った以上にキャリア長くて、昨日パラ見した文庫には94年初出のものあった。最近のほうが多少洗練はされて見やすくなっているけど、絵のテイストはほとんど変わっていなかった。固定ファンつかむまで大変だったかもなあ。短編詰め込んだ連作だけど、まだ2本しか読んでない。のっけから死にネタというか、すでに死んでいるところから始まり、すべては過去の話という倒置技法。日本が舞台で日本人が主人公たちなのに、どこにもありえなさそうな設定と死にネタは、三浦しおんが「藤たまきは耽美とボーイズの中間」という意味はこのへんにあるなとニヤリ。でも自分は死にネタ大好きなので、まだ未読も多いしとりあえず進行中。「小さなガラスの空」「水温む」山田ゆぎさんも、読めば面白いのになかなか手にとれない。やっぱり絵がどちらかというと苦手だ。こういう日常点描的な舞台設定や中年が出てくる作品って、山田さん以前にはなかったのか? 普通に読めて普通にまあ笑えたという程度だなあと感じるのは、同じようなテイストの作品が増えているということなのかな。年下攻めが多かったり、コブつきやもめに恋する青少年が出てきたりするけど、「ほのかな憧れ」が「恋」に昇華する過程がすっとばされているのはお約束なのか。未読の本がまだたくさん残っている。ちょっと買いすぎたかも。「天使の化石」亀井高秀 相変わらず不思議テイストの非BL。昨日書店で見た、ほんとど知っている作家さんのいないミステリー系っぽいアンソロジーでは常連さんだった。5、6年前の発行だったけど。相変わらず脳内設定をちゃんと説明しないんだな。これじゃわからんて。「喜鬼」ホームラン拳 「リンクス」連載のファンタジー設定のBLはパラ見していたけど、一冊まるまる読むのは初めて。日曜に風呂本として読んだけど、読んだことすら忘れていた。確かほかにもこの人の本は1冊買い置きがあるな。絵はきれいなんだよね。あんまり血が通っている感じしないけど。カラーもきれいだし、明暗のコントラストはっきりしていて、ムードのある絵を書く人だ。でもストーリーがねえ、漫画としての見せ方が弱いかも。姉妹だという亜樹良のりかずは、イラストとエッセイ漫画しかしらないけど、自分はこちらのほうが絵は好み。この本はほとんど過去だったり近未来だったりのSF・ファンタジーテイストだった。好きなんだな。「ピクニック」がかなり痛いけど、なんだろう何かが足りなくて感動し損ねている。多分過剰なんだろう。あれもこれも、こういうシーンも、ああいう設定も、こんな構図もと詰め込みすぎているんだ。足りないものは「引く」技術だな。名作ってシンプル構造だからさ。「エスケープ」鳥人ヒロミ うわあ10年前のだよ。この人、絵がうまいんだかあまりうまくないんだか、よくわからない。今とあまり変わっていないような気もするし、今の絵柄より見やすかったりもする。少年漫画っぽい造形と耽美に近い造形が同居していて、試行錯誤中だったのかな。古さは感じる。内容はまだ2作しか読んでないし、一言では言いつくせないので後日。なんか自分的に、つまらなくても記録を残しておきたい作品と、面白かったのに読んだことすら忘れている作品との温度差が激しいなあ。
2007.02.08
コメント(0)
代々木公園駅からすぐのところにある、自然食系のレストランのランチが忘れられず、月に1度の取材の折に立ち寄るのを楽しみにしている。しかしここ数カ月、ランチ前後の時間にアポがとれず、まぼろしのランチとなっていた。なので今日こそは! と万難を排しアポは11時からに設定。久々にあの野菜たっぷりの不思議ランチが食べられる~と楽しみにして向かったのだった。なのに、なのに、なのに~~!!! よりにもよって、明日まで改装とスタッフのイタリア研修でお休みだったよ・・・がっくし・・・。どうせ研修とは名ばかりの社員旅行だろうよ。もう社外で仕事する日は、どこでランチを食べるかだけを生き甲斐にしているのに。神様ひどいよ! 私の仕事のモチベーションはひとえに日々のランチにかかっているというのに! 仕方がないので、明治神宮前まで戻って、半年ぶりぐらいに南国酒家でランチ。ここではいつも海鮮やきそばを頼むのだが、ランチの麺メニューが淘汰されていて、五目しかない。ムカッ。しかもメンバーズカード忘れた自分にムカッ。最近、産地明記の有機野菜に力を入れているらしいので、今日は天然海老と野菜中心のランチ。お値段のわりにはたくさん小皿がついてお得だ。前菜……タコのカルパッチョ、水菜、大根の老酒漬け まあ普通。メインが来るまでの時間かせぎ。スープ……鳥ガラにかき玉、かつらにむいた大根ときくらげ。超うす味。体にやさしい。青菜炒め……チンゲンサイ1株分ぐらいを炒めてしょうゆあんかけ。やわらかくて美味。点心2品……スタンダードなポーク焼売と、小さな海老入りにらだんご。こういう小さな点心はうれしい。女子どもが大喜びだ。からしたっぷり付けていただく。メインディッシュ……天然海老と山ウド、六角瓜他野菜の塩炒め さすが野菜の扱いに手を抜かない南国酒家ならではの一品だった。小ぶりの大正エビも天然ものだけあってよく締まってプリプリ、量もたっぷりあった。そして今年初ウド、おいしい~~!あの他に似たものがまったくない独特の香り、歯ごたえ。春だな~(まだだけど)。ああ幸せ! 1センチ角ぐらいの拍子木切りで、油通ししているのか、しゃきしゃき歯ごたえもあって、しかもやわらかい。ウドって中華風に炒めてもおいしいことを発見。今度、挑戦してみよう。そして石垣島産の六角瓜。見るのも食べるのも初めて。見た目は胡瓜より細目で、スターフルーツのように角が均等に生えている。おもしろい! 味は苦瓜だった。・・・これ、検索しても見つからないよ・・・。突然変異体?野菜はほかに、ぷるんぷるんのしめじ、きくらげ、ねぎ。あっさり塩味なのに、おそらくスープも使っているらしいので、おいしいよ~!デザートはマンゴープリン。たっぷりのザーサイと、中国緑茶もつく。あの陶器のストレーナーと一体になった茶器はいいなあ。大振りのコーヒーカップのような把手がついていて、マグカップほど武骨でもなく、品がある。もちろんふた付き。どこで売っているんだろう。相変わらず、客層の年齢層が高く、外国人比率も高い店だ。テーブルクロスが2重の店にしては、リーズナブルだと思うんだけど、あのエントランスフロアの待ちあわせスポットからエスカレーターで下へという仰々しさからか、若い人は少ないね。惜しむらくはスタッフの手際が悪い。ホール面積(テーブル数)の割に配置が少ないのが敗因だと思う。ここの海鮮やきそばは、本当においしいんだ。昔に比べるとやや味は落ちたけど。今度また、ランチはずして食べに来ようっと。
2007.02.07
コメント(0)
表紙は怖いし、ヤクザは嫌いだし、黒ラキだしで、半年前の自分なら一生手を出さなかったかもしれないシリーズだったのだが。本当に食わず嫌いせずに読んでみてよかったよ。超出来のよいコメディとして楽しめた。4巻ぶっ通しの長大なストーリーではなく、雑誌や同人誌に書いた中~短編と書き下ろしをまとめているんだけど、人格設定しっかり出来ているから、エピソードが変わるたびにわくわくしながら読んだ。それぞれの定点観測というか、視点もバラバラで、1作ずつはあっという間に読み終わる。なにしろ濃いめのエッチは半ばスルーだしな(笑)。ストーリー展開も、たやすく予想のつく流れなので、安心。ヤクザなのに怖くない。そしてヤクザ相手に男前な美人受けにうっとり(笑)。4巻目にして、初めてヤクザらしい儀式ものが描かれているけど、最初の「法要」では「組長のポケットマネーの10億超でデイトレード」って話がツボった。すんごいスケールの大きな話だな。資産運用会社ならまだしも、10億あったら普通はリスク分散するため、長期運用と組み合わせるよね。自分がチキンなだけか?そんな巨額な資金を愛人に任せるのは、組長の愛ゆえとはいえ、人ひとり潰すよ? うーんフィクションって素敵(笑)。指定暴力団も東大出とか弁護士とか囲い込んで投資したり、法人相手に貸付したりする経済ヤクザが今は主流というのは知っていたけど、裏にこういう金を産む巫女さん囲っているというのも、ありえそうな話なのがおもしろい。遥がまた、意外とチキンで、ふだんあれほど組長に横柄なくせに(もちろん照れているのだが)、運用はビクビクもの。こういうところがこの人、堅実でいいよね。たとえヤクザの親分に囲われていても、決して自分を見失わないという。法要そのものは手順が煩雑なので、面白くはならない。二人のラブが介在する余地はないんだな。でも組長の母代わりの姐さんに遥をめあわせるシーンや、法要に身内として出席させて焼香させるシーンは、遥の心の揺れが見た目の変化で描かれていておもしろい。そして最後の最後に会長だか幹部だか、とにかく上層部の連中にしっかり紹介して強引に遥の存在を認めさせてしまう。段階踏ませてプライベートな愛人をオフィシャルな存在へと格上げしてしまうあたり、狩屋の入知恵かもしれないけど、組長やるなあと。いろんな意味で組長はあっちこっちに「筋を通し」たんだな。これによって遥は本当にもう後に引けなくなる覚悟ができただろうし。それでも、組長、決して遥に無理強いはしないし。こういう話は好きだ。評判通りエッチはかなり濃いめで、最初の作品なんて半分ぐらい濡れ場のような感じだよ。あの手この手で遥が翻弄されているけど、組長可愛いし、遥意地っ張りだし、なにしろ「喪服プレイ」だし(笑)。男でも男の喪服は色っぽいと思うのか? いや、組長だけだろうって。もうこの二人は、自分の中ではすっかり水壬さんの作品には欠かせないVIPキャラになった。遥のベッドでの反応がどんどんカナーレと重なる。遥よ、お前も夜は娼婦だったのだな(笑)。それにしても、読む人によっては「コルセーア」でさえも、エッチは濃いめらしくて、「水壬さんの濡れ場は上品であっさり」と思った自分の印象がいかに大間違いであったのかは認識できた。えろえろしいにもほどがある。でも面白い。こういうドラマ部分とエッチ部分の落差を楽しめるのは、大人のためのBLならではなのかもしれない。普通はさ、人の寝室での出来事なんて見られるわけはないんだから、すべて脳内の創造物なんだけど、その行為そのものの様子がまた人物造形に深く影を落とすという(笑)。もう一本、狩屋視点の法要準備から当日までの話は、まんまあらすじで、情緒もなんもないけど、これも好き。あらすじだけで小説書くってこういうことかと思った。なまじ、狩屋が感情とか心の動きを出さないように造形されているから、余計そう思うのかもしれない。ヤクザの世界の金の動かし方ってこうかと、いかにもありそうなエピソードに圧倒。情報屋動かす時の静かなすごみとか、感情押し殺して淡々と激務をこなしていく狩屋に萌え。こういう話ならもっと読みたいよ。狩屋の恋人の話とか、読みたいなあ。2巻で出てきたニューヨークのマフィアの跡取りとか、追っかけてこないかな。あ、あの子にはもう決まった相手がいたんだっけ。でもさ、腹心にも幸せになってほしいよ、ホント。そういえば自分の母親は小説雑誌まで買って読むほどの読書好きだったけど、なぜか毎週「週刊実話」が届けられていて、あんなエッチ写真の載っている本のどこを読んでいるんだろうと子ども心に思っていたけど、今考えると、ヤクザの抗争ものが載っていたんだよね。母は使用人からは「あねさん」と呼ばれていたし、祖父方の仕事を考えると私が知らないだけで、かなりあっちの世界の人だったのかもしれない。もっと昔の話をたくさん聞いておくんだったな。
2007.02.07
コメント(0)
![]()
『SALVA ME』紺野キタわ~ラテン語だ~ルネサンス期の建築物や教会の梁なんかに刻んである祈祷文とおんなじ~。SF? 純文学? なぞめいたタイトルというのが読む前の印象。ラテン語は文法はわからなくても、学生時代さんざん「レクイエム」を歌わされた身としては、他人事でない親しみやすさだ。これはsave meだわね。作家さん、まぎらわしい名前の人が多いなあ。紺野けい子、鈴木ツタとも混乱。もともと人の名前覚えられない自分には、似ている名前は混乱するばかりだ。時々古書店で手にとっていた作家さんではあるけれど、この人の絵柄は全然BLぽくないので、てっきり少女漫画の人なのだとばかり思っていた。で、読み終わってもなお「やっぱりBLに入れなくてもいいかも」と思う。全然似てはいないけど、吉野朔実系のブンガクテイストを感じる。でも掲載は「CRAFT」なんだよね。このアンソロジーって、ニアフォモなんだっけ?とにかく絵が上手い。子供がかわいい。ものすごい個性があるというわけではなく、なんとなくイメージとしては藤たまきで、画力としては国枝彩香から凶悪さを取り去ったような感じ。今市子とも同じ系統。太い描線でなく、細い線を重ねて主線とる描き方はナイーブさが表現しやすくて好きだ。こういう絵を描く人は、少女漫画家にはたくさんいるけど、BLではかなり貴重だ。まったく別世界・水と油・地球の裏側にいるのが新田祐克か(笑)。お話は夢のような短編の「SALVA ME」と連作が2本、前後編の中篇が1本。「SALVA ME」はかなり高度な精神世界を短いページに表現しようとしたチャレンジングな話。夢の中でさえすりガラス向こう側にあるような一瞬の幻を追い続けた男が、成長するにつれて現実との乖離を感じて、戻らない時間を悔いて泣く。ナイーブだった頃の想いを持ち続けられるかという命題が提示されているのだろうか。こういう話は奇跡のように誕生するんだな。ストーリーやセリフで泣かせるような仕掛けはないのに、時間経過と回想だけで、最後の最後で涙腺が軽くゆさぶられる。連作2本のうち、1本は小学生が主人公なんだよ~! あの絵柄のかわいさはツボだ。BLでガキンチョが出てくるのは地雷だと思ったのに。昔読んだりぼんのようなすがすがしさ(笑)。いまや探さないとどこにしまったか忘れてしまいそうな乙女なハートを刺激しやがる。内容はね「スタンド・バイ・ミー」なんだけど。ユーモアもあって、切なさもあって。ちいさな男の子ばっかりでエロにはならんが、こういう子供らしい残酷さの果てに人は同性に魅かれていったりするものかなとふと思った。あの奇妙な友情は女人禁制なんだよな。もう一本は衣装倒錯の男の子の話。12歳かあ……ぎりぎりかな。離婚した父親は男の愛人と住んでいる。これだけのあらすじだと、えらく殺伐とした話のようにも思えるが、なんか恥ずかしいほどハートウォーミング。この作家さんの持ち味はこれだな。得がたい才能。でもBLでないほうがうれしい。最後の中篇は、全体にフォスターやアイヴォリーの映画を見ているようだった。もとなおこさんのヴィクトリアンシリーズも髣髴とさせる。タイトルはフォスターの小説まんまの「天使が踏むを恐れるところ」だもの。H・Bカーターが出ている映画も見た。邦題は違っていたけど。「赤毛のアン」と同様、乙女が一度はあこがれる旧き良き英国。田園、紅茶、優雅なドレス、レース、男性の高いカラー(襟)。ああツボだっ!あの表4の構図は「アナザーカントリー」か「モーリス」になかったか? 珍しくはないけど、男同士のダンスも、たった2ページなのに、こういうところはBLか(笑)。意図して仕掛けているのか、偶然なのかは不明。結構罪な作家さんかもしれないな。全体にファンタジーテイストが充満していて、ああ、10代とかだったら絶対に萌えたのになあと思うと、エントロピーが増大しまくった今の自分を恥じ入るばかりだ。
2007.02.06
コメント(0)
連載当時の2001年頃というと、都内にも急激にシアトルスタイルのカフェが増え始めた頃だ。当時は神保町のオフィスにいたけど、スタバだけでなくエクセルシオール、シアトルカフェとか似たような店が増えて、昔ながらの喫茶店が消えていくのを苦い思いで見ていたっけ。いや、関係ないけど思い出しちゃったよ。バリスタの話だったから。鳥人ヒロミさん2冊目。一番最初に読んだのは、雑誌連載のしかも途中の回だったので入り込めず、、自分の中では印象に残る作家さんではなかった。でも三浦しおんの『シュミじゃないんだ』でのっけから絶賛されていて気にはなっていた。新刊書店には見当たらなかったので、とりあえず手に入りやすい2冊を購入。一冊はまとまらないまま先週ちょっと書いて、そのままだ。あっちはかなりシリアスだった。内容重かった。こちらは軽いコメディなんだけど、ネタの使い方が面白い。左利き、二重人格というネタをBLで読むのは初めて。初期設定にこういう面倒くさいものをもってきて、しかも重要因子にするとはチャレンジャーだ。おもしろかった。そっちのネタがあまりに密に描かれるものだから、肝心のラブのほうがうすまっているけど、妙なリアリティを感じた。しかもそこに部分的スイッチもの(右利きがなぜか左利きに)という妙なファンタジーテイストがはいって、話がよけいややこしくなる。鳥人さん自身、プロフィールに必ず「左利き」って書いているけど、手先器用な人には左利きが多いというイメージだから、これほどこだわるとは意外だった。そんなに日常生活に困るかなあ? あそこに「不便」と描かれていたことの半分は、右手使えば住むことじゃないのかなあ。どうも自分が3割方両刀で、しかも道具の不便を感じない程度の右よりなので、あまり意識していなかったよ。財布もリモコンもマグカップも公共インフラ(自動改札やATM)のバリアも、自分は普通に左使うこともある。ていうか右手がふさがっていたら、左を使うな。クロスハンドになっても。これってピアノやっていることと関係あるかなあ。バッハなんかは左右均等な表現力が必要だから、左がかなり鍛えられるとか。まあ、ずっと右利きだった人が突然左しか使えなくなったら、そりゃあわてるかもしれない。閑話休題。不思議な話だなあ。二重人格の美人さんは性格も男の好みも(これがデフォルトなのはお約束か)対局にあって、主人格の恋人はそれを知っていてつきあっていて、別人格(凶暴なほう)は新たにノンケのバリスタさんと恋をする。それぞれに恋人ができるというのがミソで、別人格の救済になるという壮大な話だ(笑)。キャラクターの設定がきっちりできているし、4回連載のつど、ちゃんと山場をもってくるプロットづくりがされていて、しかもちょっとサスペンス仕立てになっている。お話づくりが上手い人なんだな。あとがきでは消化不良と嘆いていたけど、そういわれるとあそこまで誌面を割かなくてもと思えるほど、ちょっと左利きにはこだわりすぎているかも。自分的には萌えはなかったけど、絵は過剰に女体化だったり女顔している受けじゃないところや等身大の青年が描けているところなんかうまいと思うし、眼鏡が自然に描けている。オリエンタルラジオの受けのほうと同じような眼鏡を描いているのは、時期的にはかなり早いよね。眼鏡好きな作家さんも多いな。受けが一瞬見せるすごい色気でノンケのバリスタ落としちゃうところもいい。しかもそれが、多分にバリスタの脳内視点でそう見えるだけというように描いているのも面白い。バリスタという新しい職業も、おっしゃれ~という感じでなく、本気の仕事としてきちんと描いている。二重人格ネタはトラウマに近いから、最後は結構悲惨な感じだけど、全体にはちゃんとコメディとして締めているし。こりゃもっと他の作品も読んでみなくちゃ。
2007.02.06
コメント(0)
昨日は2人の客人が6時間も我が家でのひとときを楽しんでくれて、ホステス冥利につきるパーティーだった。若い友人の話を聞くのは楽しい。男性観、同棲している彼氏の話、性格の相性と体の相性の問題、健康の話題。尽きることのない女だけの秘めやかなひと時。料理がまた、テーブルに並びきれないほど並んだ。一人は手作りのサラダを手土産に、もう一人はいつも混んでいて買えないグラマシーニューヨークのケーキをホールで買ってきてくれた。うれしいなあ。こちらも俄然料理に力が入る。オードブルはやはりむくのは面倒だけど、ピンクグレープフルーツの生ハム巻きが見た目ゴージャスで人気。レタス+スモークサーモンを花弁のように巻いたのも、チーズディップも、たっぷりの生野菜と長芋とサツマイモのダイスサラダ、ブロッコリーの明太子ソースがけ、かぼちゃのヨーグルトソースも、それなりの出来。それぞれに楽しんでもらった。海鮮なべはシンプルな寄せ鍋風味を楽しんでから、キムチ投入。これがまたうまーだった。シャンパンも好評。なべにシャンパン、合うじゃないか!二人はそれほど飲めないので、赤ワインはほとんど私があけて、最後にトロッケンベーレンアウスレーゼをあける。感動して写メ撮っていたよ。食器自慢もしちゃったけど、こういう、割と珍しいお酒や食べ物を紹介するのも楽しい。今日は今日とて、ライターの友人に仕事を発注する口実で、家まで来てもらう。なにせ昨日の残りが山のように(笑)。残り物で悪いと思ったけど、まあ長い付き合いの子だし。グレープフルーツ+生ハム、チーズ2種、ハーブソーセージ、サラダたっぷり、ペンネアラビアータきのこと生ハム入りでおなかいっぱい。ドレッシングをほめてもらったよ。嬉し~! 手作りなんだよ~! かなりお高いオリーブオイルとグレープビネガー使ってるんだよ~!で、昨日食べ切れなかったグラマシーのケーキを、挽きたてのマンデリンを濃いめに入れていただく。うんま~~~。やっぱりどんなに食べても、締めはケーキとコーヒーだよねって。そろそろ野球シーズンが始まるから、この子ともあまり遊べなくなるけど、仕事はきちんとやってほしい。と、ここまで書いて気がついた。自慢の器と料理、デジカメで撮っておくべきなんだな。そしてブログにアップすると。そういうのが面倒なんだよねえ。ブロガー失格だ。
2007.02.05
コメント(0)
内田さんの漫画、まだ読んでいない本が残っていた。最後の本は、05年発行で現在の芸風が確立・炸裂しまくっている一冊。これで内田さんの商業誌はコンプリートしたな。ああもう、大体パターンが読めてきた。出てくる人物造形がみな同じだ。でも面白いけど。なにゆえあのガタイで、あの筋肉で、あのヒゲで、よりにもよって全員心が乙女なのかと。その理由は語られないのだが、とりあえずそんな受けを「かわいい」「美しい」と思っちゃって、ケツノアナまでしゃぶりつくしたいほど愛しちゃう。見た目は普通の攻めを創造した時点で内田さんの芸風が決まったような気がするよ。でも、結局「好きだからやりたい」という表現が同じなので、続けて読むと飽きてくる。自分が筋肉もガテン系も拒否することなく読めた最初の漫画なんだけどなあ。高校生×体育教師、高校教師(?)×元プロ野球選手(今はプー)、高校生×弁当売ってる酒屋のオヤジ、やんちゃ高校生×喫茶店店主、高校教師×やもめオヤジ、御曹司×一家の大黒柱と組み合わせやシチュエーションはバラバラだけど、受けが全員マッチョ、ヒゲ、照れ屋。これが内田さんの持ち味でもあり、誰も真似できない特徴だけど、これだけ続くとさすがに飽きる。と、ラストの締め方が、酒屋のオヤジ(「今日も明日もあさっても」)以外、同じパターンなのに気がつく。あのいかにも「ケツまくって逃げました」って風なエンディング、まさに「チャンチャン」って締め方が、内田さんの作品を余計に軽くしているような気がする。どの登場人物も、カップル出来上がってしまうと何の葛藤もうしろめたさもなくラブラブなんだけど、やっぱりあの軽い「オチ」のついたラストでなく、これからの二人を暗示するような余韻もたせたラストにすると、作品自体に深みが出てくるのになあ。と、ちょっともったいないと思ったり。でも「おれの女房にゃヒゲがある」なんて読むと、「ここは男を嫁にするのが常識のパラレルワールドか?」ってほど突き抜けていて、もう笑うしかない。じんわりくるものもいいけど、ぶっ飛んだ設定を、登場人物全員が「当たり前」に感じている世界は漫画ならではの見せ方が随所にあってツボだった。
2007.02.05
コメント(0)
![]()
昨日、『おとなの時間』に収録されていた「Eの悲劇」を読んでいて、性格づけは対極にあるけど、体張って作家から原稿とる編集者の話は、強烈なのを昔読んだ記憶があって、ずっと考えていた。多分10年以上前だ。「働く男」ってタイトルもはっきり覚えているのに作家さんの名前が……。出てくる作家は単なる女好きで、気分転換にソープに行くというのを、「私が代わりに……」と自らを差し出す男前な編集だった。キーワードが不足なのか検索してもヒットせず、思い出せない気持ち悪さで眠れない。っと……加賀景子さんだっ。ビブロスのアンソロジーで描いていた。長いことお見かけしないが、もう引退されたのだろうか。で、『こどもの時間』こちらはオーダーされるままに力の抜けた短編を次々描いている印象。で、後半にいくにしたがって、アホエロ色が強くなる。なんだなんだ? 真剣に読んでいて損した気分にさせられる「ヘビーに愛して」とか、自衛官にしてネコなフォモというベタな設定の「世界で一番パパが好き」とか、マッチョででかくて不細工な兄が実は手芸の天才という「ラ・ラ・ラ・ラブ・ソーイング」とか、設定自体が壊れてくる。この先に見えるのは、まぎれもなく櫻井しゅしゅしゅであり、紅蓮ナオミだ。ちょうど語さんがお休みしている間に、どんどんこの分野が開拓・侵食されていたんだな。すごいぞ人材豊富なBL界。あ、でも語さんならではの一定のパターンはどの作品にも通奏低音のように流れている。それは自らがゲイだと自覚している受けがひたすらグルグル悩むところだ。「ヘビー」では恋人の家に行けないと悩み、「世界で~」は自分もゲイでありながら強い父でなくなった父を嫌悪し、「ソーイング」は……この受けは単なるヘンタイだな。表題作の「こどもの時間」が一番面白かったかな。ものすごい量の受けの一人称の独白が言葉で書かれていて、明らかに作風を変えてみせている。話はありがちな家教に恋する青少年なんだが、「切ないひと夏の思い出」風のエンディングで、一度きりのこういう恋もいいもんだねえとしみじみ。バッドエンドではないが、ハッピーエンドでもなく、この後の主人公の成長(どういう方向へ成長するかは別の話だ)を暗示させる終わりかた。自分的には心優しい(そして何も知らない)お母さんの存在がツボだった。で、「おとなの時間」との前後編のギャグ「Eの憂鬱」を読んでしみじみ思ったんだけど、4年のブランクを経て、なんか語さん、芸風が変わったかも。絵がね、こなれすぎてグダグダで、これだと青年誌のギャグ漫画になってしまう。エッチシーン以外のコマがすべてギャグっていて、「あらら~この人、どこへ行っちゃうの~」と思う。まあ、今のBLは内田かおるのごついおやじ受けを歓迎する時代だから、なんでもありっちゃあありだけど、最近、子育て漫画描いていた榎本俊二がギャグコマ担当しているのかと思った。この絵柄は果たして乙女回路を持つ腐女子に承認されるや否や。
2007.02.04
コメント(0)
明日は猫友の若い友人たちが来てささやかなパーティーを開くので、今日はその下準備。買い物だけでもたいへんだ~! とりあえず掃除だそうじ、月末の仕事の忙しさで家の中は荒れ放題。今日やっと、異臭を放ちつつあった納戸に入れっぱなしのねぎを処分。もうダンボールのなかで根を伸ばして再生しそうな勢いだったよ。猫トイレの洗浄、消毒、バスルームとパウダールームの掃除、洗濯2回、バスマットとキッチンマットも洗う。ゆいの鼻水が飛び散ったクロス張りの洗浄。ここで力尽きる。ピアノ弾いて、うにクリームソースのパスタを食べて、買い物。帰ってきて、下ごしらえ開始。野菜は本当に面倒くさいな。夕食は熟成したチェダーチーズをたっぷり入れて、ブロッコリーの芯を薄切りにした青みを加えたチーズオムレツ。セール中だったピクルスも添える。そしてワイン。がぶがぶ。ゴールデングローブ賞を見ながらのワインとオムレツの夕食。うまし。なんだね。オムレツはバターだけじゃなくて、植物油も加えたフライパンで焼くほうが、きれいにまとまるね。チェダーがあっという間に溶けるので、あちこち焦げ付いて、きれいな半円にならなかったよ。明日は最初にピンクシャンパン開けて、次に赤ワイン飲んで、最後はトロッケンベーレンアウスレーゼかトカイワインをあけよう。お酒を引き立てるおいしいオードブルができますように。
2007.02.03
コメント(0)
![]()
おおBLの神よ! これまで読まず嫌いだった愚かな私を許したまえ。確かに、カタルシスコとかステイタスコとか、その奇抜すぎるペンネームだけで嫌ってましたよ、ええ。そりゃタナカスズキとかカメイヨゴロウタとかイナリヤフサノスケとかもいますけどね、ええ。苗字+苗字でも、古い名前でも男名でも、後者はまだ日本語じゃないか。なんてことだどこまで突っ走るBL界! などとは思わなかったが。所詮、花ゆめ、ASUKA、Wingsどまりのニアフォモしか読んでこなかった自分には、こういう世界が拓けていようとは、想像だにできなかったよ。『おとなの時間』語シスコ名作との誉れ高い『ラブ&カタストロフィー』の前に、最新刊(といっても昨夏の発行)のこの「おとなの時間」と「こどもの時間」を読んでみる。内田かおるや西田東や藤たまきと、それまでの自分だったら読まなかったであろう作家の作品に目覚めて、BL漫画を過去へ過去へと「学習」している最中の自分にとって、まだまだ未踏の原野は果てしないことを実感したよ。語シスコは完全に大人の腐女子に向けたペーソスあふれるエロ漫画を描いているらしい。いやこの2冊だけではわからないが。この2冊は少なくとも、コメディを通り越して全編ギャグなんだが、しゅ3や紅蓮ナオミのような設定自体がありえない突き抜けたアホエロではなく、しっかり日常設定で、ひたすら登場人物二人(もしくは一人)の思考回路がエロにしかないという点が面白い。語さん、4年ほど漫画描いていなかったようで、描き下ろし以外はいずれも5~6年前の作品なんだけど、絵の古さは感じないな。最初からこんな大人絵だったんだな。小野塚カホリや最近のやまだないとを連想するよ。いや、絵が似ているわけではないけれど、はやりに流されることなく独自の画風を持っているという点でさ。ちょっと劇画入っている気もする。まずオールカラーと2色の漫画仕立てのコンテンツ! これじゃほとんどページは探せないよ(笑)。遊んでいるな。デザイナーともども。ニヤリ。連作となる編集者シリーズ(「Eの悲劇」のEって、誰の名前でもないから「?」と思っていたけど、EditorのEだよな)は、90年代に好きだった作家さん(なのに名前を覚えていないよママン)の短編集に載っていた「働く男」とシチュエーションは同じだ。あれはひたすらシリアスのなかで「ずらし」の技術で笑える作品にしていたけど、こちらはもっと明快。でも作家は鬼畜でもないし、ノンケだった夢見るエディターは健気だし。しゅ3や紅蓮はこの延長にあると思える。いちばん普通なのが「天然ラブストーリー」で、借金返すためにエロサイトにプライベートを売ってる男と、コンビ二バイトの同僚の話だけど、これは作者がわざと「引いて」描いていることがわかる。はじけたいのを抑えて描いているような。だってこのタイトル……。「轟音ラブストーリー」って、この人、そもそもタイトルがヘンだ。これは剃毛好き(?)の理髪師の話で、紅蓮ナオミにさらにパワーアップした、テーマがそれのみの作品がある。絶対にインスパイヤされていると見た。男体盛りの技術もすばらしい! あ、今気づいたけど、このタイトルは寝たら起きない受けのことだっ! 奇抜な行動をとるほうに目が行きがちだけど、こっちが主人公か!「片づけられない男」これもいろんな他作家さんに影響与えていると思う。そもそも榎田さんのルコちゃんと東海林の原型のようにも思える。「ハートに火をつけて」と「甘いためいき」これが一番面白かった。もう何回笑ったことか。いや、普通のリーマンものなんだけどね。もう要所要所に地雷のようにツボが仕込んであるわけよ。しかもけっこうベタなギャグが。一人カラオケボックスで偶然出会った高校時代の彼氏といきなりボックス内でやりまくりとか、一緒に暮らそうと自分から誘っておきながらお金に細かいとか、そのマンションに行くとセフレの同僚が裸エプロンで料理作ってたりとか、もう関西ノリのギャグが満載! あまりにツボを抑えているのでもう笑うしかないという。日常生活設定なのに、二人の頭の中はやりまくることしかないから、登場人物は二人(おまけで1人)だけでいいんだよな。わかりやすい。漫画ならではの面白さかもしれない。倦怠期に入った二人の愛を確かめようと、出張を装った攻めが夜中に部屋に侵入し、受けを目隠ししてせめまくると、出てくる出てくる複数の男の名前! このシリーズ、延々続けられそうだ。「ロンゲスト・バケーション」これもちょっとヘン。ほとんどノンブルのついたページがないという、断ち切り線いっぱいにまで書き込まれた画面は、細密にして濃厚で、これはB6どころかA5でも圧迫感ある迫力の画面だよ。B5で読みたかったなあ。背景しっかり描かれているから、少女漫画というより青年漫画の系譜に連なる絵柄に思える。しっかり骨組みのある身体描くし、人物の手前の手が魚眼レンズ風のデフォルメで描かれたり、なかなか見せ場も心得ている。受けは女顔でも体はしっかり男なのがいい。盛り上がりがなくても筋肉あるってわかるし。あの汗の表現は、「セックスはきれいなもんじゃありませんぜ」という汗と体液の交換という現実を表しているんだろう。これ見て乙女さんたちは現実を知るべきだよな。うんうん。なんか局部もきちんと描かれているし、多汗症っぽい表現はちょっと画面を汚く見せているけど、端正な男たちの濃密なエッチシーンを20世紀から普通に描いていたなら、そりゃあ内田かおるさんとかは、別の路線を目指さざるを得ないなあと思わせるよ。少なくとも同じ土俵(雑誌)でなくてよかったねと。絵はしゅ3あたりのきれいな絵柄よりはずっと好きだ。お見事。で、恐いものみたさで語さんのフィールドであるマガジンマガジンの「ピアス」を買ってみた。「BE-BOY GOLD」や「麗人」をしのぐエロさだった。いいのかこれで。
2007.02.03
コメント(0)
全54件 (54件中 1-50件目)