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欧州鉄道の旅６～ベイクドポテト＆パルミエ～

テーマ：ヨーロッパ旅行(4198)

カテゴリ：欧州鉄道の旅・愛・地球博

旅行中何が一番おいしかった？と帰ってから聞かれ、

バターをのせたきりの非常にシンプルなもの。
リバプールのＢ＆Ｂ、とってもオイリーな朝食だったので、
素朴なお味が嬉しかったのでしょう。

紅茶も美味しく、茶葉は何を使っているかきいてみたところ、
お店でブレンドしているとか。
いろいろな葉を上手く組み合わせてお店の味をだしているのですね。

オーガニックチャイ　「ハンプステッドティ」

グランチェスター家の御曹司の面影も探したかったので。

（そういえば、最初の海外で訪れたのはシカゴ、
語学留学はミシガン州立大と、五大湖の近く。
そばかすの女の子に導かれるような旅の仕方をしているようです。）

コーデリアの凛々しき求婚者フランス王　「リア王」

ところが、列車は特急。
最初に予定していた時刻より早めにリバプールの駅に着いてしまい、
たまたま乗ってしまったのが運のツキ。
ストラッドフォードを素通りしてロンドンに行ってしまうことが、
乗ったあとになってわかりました。

この頃から、時刻表の早見ができるようになっていたので

戻ればかなり遅い時刻になってしまいます。

車掌さんに事情を話し、何処で乗り換えればよいか聞いてみることに。
私たちのトーマス・クック時刻表で探してくれましたが、
やはり良い路線はなく。

それよりも揺れる中で細かい字を私たちのために一生懸命に追った車掌氏、

結局、今回の探訪はないことにして、お礼を言いました。

その夜泊まったのはアラブ系の方の経営するＢ＆Ｂ。
夜、集まってご主人とお話する機会があり、有色人種同士、
迫害に立ち向かおう、と言われました。
ロンドンの街を歩いていても、日本人よ、ともに闘おうと呼びかけられたり。
バブル冷めやらぬ国から来た私たちは、本で読んではいたものの、
肌身で感じることはなかったのです。
同じ有色人種だからわかってもらえると目されていたことも。
それから一年後、湾岸戦争が始まったのでした。
（このＢ＆Ｂ、なぜか英国の礎ビクトリア王朝の名前がついていました。）

「ビクトリアンキャンディ　イングリッシュブレックファースト」

あくる日は、いよいよドーバーを渡ることに。
その前にロンドン最後のなごり、バッキンガム宮殿を観に行きます。
楽しみにしていた衛兵交代式は一日おきだそうで、
行った日はどうやらお休みの日。
かわりに宮殿前に３０メートルほどの間隔を置いて立つ衛兵さん二人が
微動だにせず、一定の時刻になると機械仕掛けのように動き出し、
互いの位置を入れ替えるのを見ることができました。　

ブリキの兵隊のごとく

ちなみにビッグベンは改修中でした。

宮殿のすぐとなりのお店でお土産を見てから外に出たとき、
ちょうど宮殿の裏口？から初老の男性が大勢の記者と
ＴＶカメラに取り巻かれているのに出くわしました。
何か事件があったのかもしれませんね。

故ダイアナ妃ご愛用「ハニーソープ」

駅に向かう途中、ふとデヴィッド・ボウイの名前が目に入ります。
チケットショップの入口で黒板書きにされていたのは、
三週間後、ロンドンでライブがあるというお知らせ。
ちょうどパリから日本へ発つ日。後ろ髪引かれる思いに。
（ラッキーなことに帰国してすぐ、東京ドームでお会いできました☆）

港へ行くための列車に乗る直前、チャリングクロス駅で
テレコムというテレホンカードを購入、
三人で代わる代わる日本へ電話を。

そこへ、駅で暮らしていると思しき男性がやってきました。
ニコニコしてテレコムカードを指さして褒めてくれるので、
少し通話の残っているのを差し上げることに。
びっくりして喜んでくれたことが心に残ります。

もうひとつ、駅で見かけたものがパルミエ。
ハート型のパイです。