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採集した海水魚の一部を紹介。シマヒメヤマノカミ(Dendrochirus brachypterus)。ペットボトルのキャップに収まる小さなサイズ。トゲタナバタウオ(Belonepterygion fasciolatum)の幼魚。ここにはたくさんいることがわかったので、今回採集は1匹だけ。同所的にフチドリタナバタウオ(Acanthoplesiops psilogaster)も探せば見つかる。タモの網目をすり抜ける小さなサイズ。ヒレグロコショウダイ(Plectorhinchus lessonii)の幼魚。ピンボケだが、ヒレグロで間違いないだろう。ほかにも。上:アンコウウバウオ(Conidens laticephalus)。中:ハオコゼ(Hypodytes rubripinnis)。下:ウツボ(Gymnothorax kidako)。甲殻類も採集。上:ソデカラッパ(Calappa hepatica)。中:ヨコシマエビ(Gnathophyllum americanum)。下:オオアカハラ(Petrolisthes coccineus)。おわり。
2016年08月31日
1.クロオビスズキ。 以前より減圧症に対して、非侵襲的な治療を試みているものの完治困難。 数日間の寛解はあるのだが。2.深海のハナダイの仲間。 ここ数年で数匹採集。すべてにおいて相対的に眼が大きい。 サイズもほぼ同じ。これが成魚サイズなのか。3.白金(プラチナ)? 白点病などに効果ありか。
2016年08月30日
深海沈木(水深350m)にいる貝類のひとつ。糞をしていた。元気そうだ。深海沈木から離れていることはほとんどなく、やはり依存しているのだろう。右下のほうに見える棘はPrionechinus forbesianus。これも何度か紹介している深海沈木依存のウニである。
2016年08月29日
8月上旬に行った串本磯採集の備忘録。これから潮が引いていくタイドプール。海藻がない岩盤。ここは干潮時には海水がなくなり、大半が海上に露出する。7月にはあまり見られなかったスジエビモドキ(Palaemon serrifer)がちらほら。浅めの潮溜まりから、転石に付着するヒザラガイ類や転石下のヨウジウオ類。鮮やかな色彩のシラヒゲウニ(Tripneustes gratilla)。たくさんいるミナミジュズベリヒトデ(Fromia indica)。ゴカイの仲間。ニシキツバメガイ(Chelidonura hirundinina)。ハナヤサイサンゴ(Pocillopora damicornis)でよく見かけるアミメサンゴガニ(Trapezia septata)。クマノミ(Amphiprion clarkii)の幼魚。そして休憩中のフグ(笑)。かわいいものだ。つづく。
2016年08月28日
採集した海水魚や甲殻類の一部を紹介。フチドリタナバタウオ(Acanthoplesiops psilogaster)。時々見かけてはいるものの採集は久々。トゲタナバタウオ(Belonepterygion fasciolatum)。写真左2匹。こちらも久々の採集。ここではフチドリよりもトゲのほうがたくさんいた。ワカウツボ(Gymnothorax meleagris)。7月上旬の磯採集のときに見かけた個体かもしれない。キリンミノ(Dendrochirus zebra)。ロウソクギンポ(Rhabdoblennius nitidus)。調べていて気付いたこと。串本が生息地に入っていない?まぁいいか。カノコベラ(Halichoeres marginatus)の幼魚。ゴマフエダイ(Lutjanus argentimaculatus)の幼魚。ここでの採集は初めて。ちょっとうれしい。採集した甲殻類の一部。おわり。
2016年08月27日
クリプティックフロッグフィッシュ(Histiophryne cryptacanthus)。少し前に某所よりやってきたカエルアンコウの仲間。この魚との出会いが素晴らしいこともあるが、それよりも素晴らしいのは状態の良さ。この暑い季節、遠方の某ショップよりやってきたこと。さらに言えば受け取り時刻が遅かったこと。(午前着が無理な場所より発送。購入を見送ることもある。)よって少し心配ではあったが、その心配を払拭するがごとく、いい状態がキープされていた。また餌付けされており初回の人工餌を普通に食べた。リピーターになってしまいそう。
2016年08月26日
ヒメキンチャクガニ(Lybia caestifera)の飼育を行っている上で確認しておきたいことのひとつが摂餌動作。個人的にはキンチャクガニのエサの食べ方と同様だと予想。結果。写真は生クリルを食べるヒメキンチャクガニ。両ハサミのイソギンチャクは持ったままの状態。歩脚を用いてエサを口元に近付けて食べている。予想通りであった。ほかにも気になることがあるヒメキンチャクガニである。飼育・観察を続けたい。
2016年08月25日
イラモドキ(Choerodon japonicus)。悩んでいた底砂は結局ひかずじまいだが、問題ないようだ。照明の件。以前の沖縄採集の個体は200m以深だったが、このイラモドキはもう少し浅め。照明はやや明るめでもよさそうだと考えている。いっしょに飼育している深海魚を少し明るめの照明に馴化させてもよさそうだ。(某氏のところの深海魚はもっと明るい水槽で飼育。)あと…。飼育場所はほとんどないのだが、また深海魚の採集に行きたいな(笑)。
2016年08月24日
リフジウム水槽からの引越しを行ったイレズミアマダイ(Opistognathus decorus)。リフジウム水槽は狭すぎ、これがメインの引越しの理由。引越し先の別の深海魚たちとの相性は気になる点ではあったが、とりあえず喧嘩はない。ただ遊泳性が高く積極的にエサを食べるものが多いため、給餌が困難。結局のところリフジウム水槽での単独飼育を続けていたほうが良かったのかもしれないと思ったりもする。(別の大きな水槽での飼育のほうがいいことは言うまでもない。)
2016年08月23日
沖縄の水深210mから採集された深海魚、イズハナダイ属の一種(Plectranthias sp.)。飼育開始から1か月以上経過したが減圧症の再発なし。摂餌・排泄も良好。とても良い感じに仕上がっている。これは某氏の技術、知識等のおかげである。いつもながらに感服。そして誠に感謝。
2016年08月22日
観察したウミウシ等の紹介。ミカドウミウシ(Hexabranchus sanguineus)。ときどき見かけるウミウシだと思っていたが、過去の写真を見ていたらあまり出会っていないことに気付く。見た目のインパクトが大きいから印象付けられていたのか。ほぼ毎回見かけるコノハミドリガイ(Elysia ornata)。ニシキツバメガイ(Chelidonura hirundinina)。沖縄の某所で見かけるニシキツバメガイと比べて相対的に小さいものが多いような。ナイワンフシエラガイ(Pleurobranchus albiguttatus)。転石裏にいた個体。ここからはウミウシではないが…。転石裏にいた巻貝。ヒメアワビっぽいが…。その仲間なのか。お馴染みのニセクロナマコ(Holothuria leucospilota)の寄生貝。下の写真は観察後にキュビエ器官を出したところ。これもナマコなのか?せめてもう少し観察して、管足の有無ぐらいは確認しておくべきだったか。つづく。
2016年08月21日
この深海性イソギンチャクの変なところに気付けばすごい?体壁に付着している生物は深海性のウミグモ、ヨロイウミグモ(Pycnogonum tenue)。イソギンチャクの体液を吸って生きている興味深い生物である。でも変なところはこれではない。むしろこれは普通。上の写真から数時間後に撮影した写真。これが答え。イソギンチャクの上に付着するイソギンチャク。1個体に見えたイソギンチャクは実は2個体だったのだ。それにしてもうまく口盤の上に付着したものだ。面白すぎる。ちなみにこちらは数日後の下のイソギンチャク。違うイソギンチャクに見えてしまうが同じイソギンチャク。上のイソギンチャクがいなくなってから、再び触手を伸ばし始めた。このあと給餌を施行。ヨロイウミグモたちのエサとしての意味合いからもイソギンチャクをいい状態にしておくことは非常に肝要なことである。
2016年08月20日
7月下旬に行った串本の備忘録。天気が良く、シュノーケリングを楽しんだ。アオリイカ(Sepioteuthis lessoniana)の群れを発見。波に身をまかせ、ゆっくりと近づく。でもあまり波まかせだと岩礁にたたきつけられるので注意(苦笑)。結局もう少し近付いたところでアオリイカが警戒。体色が変化した。魚の群れの中を泳いでいく。サンゴ礁でのシュノーケリング。楽しすぎ。点在するハナヤサイサンゴ(Pocillopora damicornis)。ピンク色はとても目立つ。サンゴで気になると言えば、共生、寄生だが。(たまに見かけるサンゴの腫瘍らしきものも気になるが。)ちなみに写真はサンゴフジツボの仲間の寄生。つづく。
2016年08月19日
イサゴハゼ(Gobiopsis arenaria)。串本で採集したのち隔離ケースで観察し、すでに1ヶ月半以上が経過した。種々のエサを与えているが、いまだ食べているところを確認できていない。これとは別に同じケースにいるシロヒゲセジロハゼ(写真左)やヤハズハゼの幼魚はかなり積極的に食べている。摂餌を確認できていないイサゴハゼの痩せが目立たず、当初と比べてあまり変化がないことから、知らぬ間に食べているのだろうと考えている。(以前よりやっていることだが)他のハゼが食べ残す程度に多めのエサを与えておくのが良さそうだ。
2016年08月18日
採集した海水魚の一部を紹介。シュンカンハゼ(Callogobius shunkan)。今回初採集となるオキナワハゼ属のハゼ。何と言っても第1背鰭がかっこいい。胸鰭を大きく動かして移動する様もいい。個人的にこれを含むオキナワハゼ属のハゼは大好きである。ヤハズハゼ(Bathygobius cyclopterus)の幼魚。採集時はよくわからなかったのだが、その後の体色変化からヤハズハゼと考えた個体。いやぁ、勉強になったな。サツマカサゴ(Scorpaenopsis neglecta)。うっかり踏んでしまいそうになることもしばしば。そんな擬態上手なサツマカサゴ。下の写真はよく似ているニライカサゴとの鑑別のため。ここにはいないであろうマルスベカサゴとの鑑別は行っていない。でも多少は意識してもいいのかもしれない。ゴマモンガラ(Balistoides viridescens)の幼魚。幼魚のうちはかわいいのだが…。ちなみにキヘリモンガラの幼魚はこれに似ている。ハコフグ(Ostracion immaculatus)の幼魚。アイドル的存在のとてもかわいい魚である。おわり。
2016年08月17日
採集した甲殻類の一部。ヒシガニの仲間。採集したものの何者かわからず。せめて付着した泥を払ってから撮影しておくべきだった。小さなソデカラッパ(Calappa hepatica)。砂に潜っていたらわからなかっただろうが、幸いにも歩いていたので、これを採集。この後リリース。たくさんいるヒメソバガラガニ(Elamena truncata)。ハサミが大きい。オスなのだろうか?イソカイカムリ属の一種(Cryptodromia sp.)。第2、第3胸脚の結節状隆起からイソカイカムリの仲間と思うが、これ以上はよくわからん。ほかにも…。串本でよく見かけるヤドカリの一部。最初のベニワモンヤドカリ(Ciliopagurus strigatus)はお持ち帰りした。すでに掲載しているこのカニダマシの仲間もお持ち帰りした。つづく。~~~~~ずいぶん手抜きになってしまった…(汗)。
2016年08月16日
今回観察したウミウシなどを紹介。ユビウミウシ(Bornella stellifer)。岩に付着する白い点々はアマオブネ科の巻貝の卵嚢。エンビキセワタ(Odontoglaja guamensis)。前にも書いたかもしれないが、かなりたくさんいる。ナギサノツユ(Oxynoe viridis)。これもナギサノツユ(Oxynoe viridis)なのだろうか?悩む。ニセツノヒラムシ属の一種(Pseudoceros sp.)。この種は美しい個体が多く、個人的に好きである。紛らわしい小枝(笑)。ワカヨウジやヒフキヨウジかと一瞬思った。砂茶碗。ツメタガイ属(Glossaulax)やタマツメタ属(Euspira)の巻貝の卵塊。利用される砂、泥によって見た目がずいぶん違うのだろう。この場所の底砂を利用したらこんな感じ。そしてジャノメアメフラシ(Aplysia dactylomela)の紫汁…!知らぬ間に刺激を与えてしまったようだ。つづく。
2016年08月15日
深海性ホヤに付着するケヤリムシの仲間。水深300mよりやってきた個体。現在飼育中である。これの右奥には深海性ナマコが触手を伸ばしている。今回はこれらとは別に最近気付いた生体のこと。最初の写真でも写っているのだが、わかりにくいので拡大。ケヤリムシの仲間の棲管の根元付近にいるこの生体。実はこれイソギンチャク。開いているときはこんな感じ。もともとこの場所にいたことに気付かなかったのか、それとも最近移動してきたのか。いずれにせよ、深海生体が大半を占めるここでは深海性ホヤや深海性沈木などに付着してやってきた可能性が高い。すなわち深海性のイソギンチャクであろうと推測される。あとこの深海性ホヤはすでに6か月以上飼育している。仮にこれに付着していたとしても6か月間気付かなかったわけだ。観察不足が露呈されるな…。反省。実は深海性の小さなイソギンチャクは今までにもたくさん見つかっており、隔離できるものは隔離して飼育している。今回のイソギンチャクもかなり小さく、隔離して飼育すべきかもしれない。でもどうやって取り出すか。根元が深く入り込んでそうだが…。ホヤやケヤリムシは傷つけたくない。悩む。ちなみにこちらは隔離飼育中の深海性の小さなイソギンチャクの一部。できれば今回見つかったイソギンチャクもこのように隔離して飼育したい…。
2016年08月14日
小さなカニダマシの仲間。紀南にたくさんいた個体であり、以前に掲載した個体と同種と思う。ネジレカニダマシ(Pisidia dispar)なのか?よくわからないが。右鋏脚、左第2歩脚のこと。右鋏脚は欠損していたが、断端にはすでに再生芽が形成されていた。今後の脱皮での再生が期待される。左第2歩脚は短くて、白っぽい。海の中で何らかの原因により欠損し、脱皮を行い再生したようだ。別の写真では関節部分での屈曲が見られた。関節としての機能はあるようだ。しかしながら実用性には乏しいサイズである。欠損後、まだ1回ぐらいしか脱皮を行っていないのかもしれない。これからさらに脱皮を行うことで正常サイズに近付くことを期待する。
2016年08月13日
7月中旬に行った串本での磯採集の備忘録。写真はタイドプールに入るところ。底は砂や泥がメイン。ここにはたくさんのマガキガイ(Strombus luhuanus)がいる。こちらは別の場所で見つけたイモガイの仲間。マガキガイに似ているので注意が必要だ。吻がこちらを向いている。たまたまなんだろうか?浅いタイドプールにいたスベスベマンジュウガニ(Atergatis floridus)。有名な毒ガニである。サンゴが多く見られるタイドプール。マイクロアトールを形成している。ハナヤサイサンゴ(Pocillopora damicornis)は比較的多くみられるサンゴ。これを見ながら行うシュノーケリングは串本らしくてとても良い。ニチリンイソギンチャク(Phymanthus muscosus)。オオナガレカンザシ(Protula bispiralis)がゆらゆら。棘皮動物は興味ある観察対象である。上:シラヒゲウニ(Tripneustes gratilla)。中:コシダカウニ(Mespilia globulus)。下:トラフナマコ(Holothuria pervicax)。多くみられるナマコの寄生貝。下の写真に見られる左中央と右やや上方の白い巻貝。つづく。
2016年08月12日
今回採集した海水魚。サザナミウシノシタ(Soleichthys heterorhinos)。尾鰭は背鰭・臀鰭と不連続である(下の写真)。キンセンイシモチ(Apogon properuptus)。そこらじゅうにいるんだけれどね。そのほか。上:ホンソメワケベラ(Labroides dimidiatus)の幼魚。中:海中を漂っていた個体。 ハタタテギンポ(Petroscirtes mitratus)と思って採集したのだが…。 しかし悩む。きちんと撮影しておくべきだったと後悔。下:ヒバシヨウジ(Doryrhamphus excisus excisus)のペア。こんなところ。結局、甲殻類を含めてすべてリリースした。磯採集を終えてからは本来の目的である深海魚関連の私用を行った。翌日の那覇空港。いつものごとくANA便を利用。写真は機内食とお菓子(いわてまり)。美味しくいただいた。おわり。
2016年08月11日
以前より寄生に興味があることを記載しているが、磯採集に行っても同じであり、観察対象として申し分ない。そして今回も…。採集したケブカカニダマシ(Petrolisthes pubescens)。甲の左後方の色素脱失と膨隆が気になった個体である。そういや以前にも同じような個体を見ている。ヤドリムシの仲間でも寄生しているのだろうか。この後リリースしたが、一度は解剖して確認しておきたいと思っている。次の個体はそこらじゅうにいるコシオリエビの仲間。フクロムシの仲間らしきものの寄生が見られた。ナマコは観察しやすい。写真はニセクロナマコ(Holothuria leucospilota)。体表に貝らしきものの付着が…。寄生貝?でも穴があいてるいるし…。生きているのだろうか。実はこれ以上観察をしていない。今になってかなり後悔している。つづく。
2016年08月10日
少し前のこと。海草を追加して入れる際にヨミノハゼの健康状態の確認を行った。痩せはなく、明らかな病気もないようだ。そして最近、新たに紀南で採集したトゲタナバタウオ(Belonepterygion fasciolatum)とフチドリタナバタウオ(Acanthoplesiops psilogaster)。トゲタナバタウオはまだ幼魚。フチドリタナバタウオは追加となる2個体目。これらもヨミノハゼ等を飼育しているケースにいれておく。いずれも小さくて、いろいろ不安があるが…。
2016年08月09日
こちらはオオアカハラ(Petrolisthes coccineus)の隠れ家。以前にも書いたが、この穴の中の上面にへばりついていることが多い。さて今回は少し前に与えたエサのこと。オオアカハラが扇の形をした顎脚を動かして、海中のプランクトンや懸濁物などをかき集めて食べることは知られているが、水槽飼育下においてプランクトンなどを与え続けることは無理。それで代わりに与えたエサは殻を剥いたクリル。これを隠れ家の入り口にそっと置いておいた。しばらくするとなくなっていたので、隠れ家の中を懐中電灯で照らして確認。どうやら鋏脚でクリルを持って食べているようだ。予想はしていたことだが、確認できて少し安心した。これでエサの心配はなくなったわけだ。
2016年08月08日
最近採集した小さなカニダマシの仲間。紀南にたくさんいた個体である。ネジレカニダマシ属の一種として、ネジレカニダマシ(Pisidia dispar)あたりなのかもしれないが、実際よくわからない。またいつか調べたいと思っている。
2016年08月07日
クロオビスズキの減圧症が再発している。200m以深を含む深場より採集されたLiopropoma属の仲間の治療が深場のハタ科の海水魚の中でも難しい。過去の経験からしても特にそう感じる。バラハナダイやイッテンサクラダイなどのOdontanthias属やニシキハナダイやフジナハナダイなどのPlectranthias属が再発なく、元気であることに比べるとなおさらである。さらに言えばシマハタにおいてはこれに関してまったく問題がない。採集・治療に携わった方のためにもぜひ長生きさせたい。深海魚専門の某氏と時々電話で話をするが、深場採集のLiopropoma属の海水魚に関してはまったく同じ考えであり、深場系ハタ科のなかではOdontanthias属やPlectranthias属と比べて、治療は難しく、高率に再発するとのことであった。そしてこれは今後の課題のひとつであるとのことであった。現在クロオビスズキの再治療を行っている。尾柄あたりの内出血も減圧症のひとつかもしれない。何らかの原因による易出血性とか、空気塞栓による出血性梗塞みたいなやつとか、このあたりかもしれないが、いずれにせよ根治は難しそうだ。
2016年08月06日
少し前に撮影したフチドリタナバタウオ(Acanthoplesiops psilogaster)。十分なトリートメントを行わず軽い淡水浴しか行っていなかったため、気にはなっていたが、今のところ問題はない。このケース内の海草が少なくなったため、追加の海草を大変お世話になっている某ショップの通販にて購入した。(非常に利便性が高く重宝しているショップ、まことに感謝。)海草の追加はいっしょに飼育しているヨミノハゼ(Austrolethops wardi)のため。不思議なことにあれだけたくさん入れておいた海草の枯葉の沈渣がそれほど目立たない。ヨミノハゼが食べているのかと思い切った予想をしているが。正直なところ非常に気になる点である。ちなみに今回追加した海草はリュウキュウスガモ(Thalassia hemprichii)。購入した株数よりも多めであった。非常にありがたい。そしていつものことだが、海草の表面の殺菌を施行。でもこれを掲載するの初めてかもしれない。(着色は使用したポビドンヨードのため。)海藻と異なり、海草では相対的にこれがやりやすいと認識しているが…。ただこれがどの程度功を奏しているのかはわからない。
2016年08月05日
毎年のごとく、いつもの場所でシュノーケリング。よく見かけるイシヨウジ(Corythoichthys haematopterus)。いい感じで海藻との保護色になっていた。ナマコの観察。どっちもよくわからない。上はイカリナマコ科の仲間(Synaptidae sp.)。オオイカリナマコ(Synapta maculata)のcolor variationでいいのか。下はフタスジナマコ(Bohadschia bivittata)かもしれないが、正直なところチズナマコ(B. vitiensis)やB. marmorataとの鑑別が…。気になる。そして気になると言えばこちらの触手。多毛類としてフサゴカイの仲間なのか。その後ほかにもいろいろ観察。途中の大雨。海中から見た海面。いったん海から上がり休憩したのち、磯採集を再開した。つづく。~~~~~訂正:S. maculata → Synapta maculata
2016年08月04日
串本より持って帰ってきた天然海水に視認できる細長いプランクトンが非常にたくさんいたのでこれを観察。長い額棘、そして後方にも。カニダマシ類のゾエアになるんだろうか。それとも…。よくわからないが、非常に面白い。それにしても、いかにもチンクイの原因になりそうな形態だな、これ。
2016年08月03日
ホムラトラギス(Parapercis randalli)。アカエリトラギスだといいなぁと期待して購入したものの、ホムラトラギスであった個体。(念のため見てもらったがホムラだった。)でも実のところこれはこれで非常に満足である。背鰭棘条部分がホムラは前方より暗色、白色であることに対し、アカエリは全体が暗色になる。このあたりはわかりやすい。まぁほかにも違うが。深場系の入荷がぽつりぽつりと増えてきていることは、非常にうれしいことである。個人的にはアカエリも欲しい…。今後に期待したい。
2016年08月02日
7月上旬に行った沖縄での磯採集の備忘録。今回は大阪国際空港(伊丹空港)から出発。数時間後、沖縄某所へ到着。数日前より台風が発生していたが、運良くそれた。しかしながらイノーの外はその影響を受け大荒れ状態。準備中に見つけた蝶。マリンブーツを履いて浅い砂地を歩いていく。サンダルもしくは素足だったら気持ち良かったのかもしれないが、さすがに怖い。可能性は低いものの、砂に埋もれたオニダルマオコゼを見かけることがあるからな。途中のタイドプール。手前にスベスベサンゴヤドカリ(Calcinus laevimanus)。奥にも…。奥にいたのはサザナミフグ(Arothron hispidus)の幼魚。小さなフグはかわいくて良い。別のタイドプールにいたシロサンゴヤドカリ(Calcinus seurati)。その後シュノーケリングを開始。つづく。
2016年08月01日
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