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6年前の春。ポンの入学式はとても暖かく晴れた日でした。学校から戻ると、遊びに来ていた私の両親と、小学校に入学したばかりのガンがベランダにいました。父は腕まくりをして、私が植えるばかりで放っていたプランタの草花の手入れをしてくれていました。雑草をとり、水をたっぷりやって、咲き終えたチューリップやサイネリアの花をつんで。その横にしゃがみこみ、花びらを水の入ったバケツに入れて、ぐるぐるかきまぜたりくみ出したりするガン。ああ、お花の世話も、ガンをこうして子供ぽく遊ばせることも、しばらくしていなかったなぁと思いながら、眩しく見た光景でした。この冬、チューリップの球根の広告を見たとき、その午後のことを思い出しました。 今年も、入学式の頃ベランダにチューリップが咲き誇ったらいいだろうな! 子供たち2人、明るい気持ちで迎える明るい春には、 やっぱりチューリップがなければ!そんな風に思って、色とりどりのチューリップの球根30球セットを生協で注文しました☆ところが。暖冬とはいえ、ベランダで土いじりをするにはやっぱり寒風が…毎晩、和室の隅に置いた球根の箱を見ては「明日こそ植えよう」決意して眠りに就くものの、翌日になると、あれこれ雑事を優先してしまい…12月中に植えれば、春にはちゃんと咲くチューリップ。「…1月でも間に合うよね?」と年を越し、あれよあれよと入試に突入。結局、球根たちがプランタの土をかぶったのは、2月上旬のことだったのです。哀れ。すぐに芽を出してくれました。さすがの発芽率です。ですが、なかなか背が伸びません。そのうち、先日の寒の戻り。開花、入学式には間に合わない?と思っていたのですが…今朝。こんなにショートサイズですが、つぼみを膨らませていました!栄養不足で発育悪いと一目でわかる姿ですが、ちゃんと花をつけてくれています。可愛いです。植えるのが遅くなってごめんね。謝りながら水遣りをしています。このあと、赤・白・黄色も咲いてくれる予定です。
2007.03.31
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今週に入って毎日、お約束が入っているポンであります。アルバイトの予定もありますが、そのほかに、この1週間というもの、友達と食事をする会というのが立て続けなんである。●K塾で高3の1年間、英語を共に学んだ仲間との夕食●学校の部活動の、後輩主催の送別会●小学校時代のN塾仲間と、当時お世話になったスタッフさんを囲む会●K塾で高2の1年間、英語を共に学んだ仲間と先生を囲む集いなどなど昼間の催しもありますが、皆さん日中は教習所やアルバイトで予定が入っていることもあり、夕方から夜にかけてのミーティング、というのが多い。もちろん。集まる皆さん、同級生ですから未成年。「だいじょーぶ!焼肉食べに行ったってどこに行ったって、ソフトドリンクだから!」信じてますけどね、もちろんね。ただ、冷蔵庫に貼ったカレンダーに「のみかい」と書くのはやめてね。「のみかい」…その心弾む響き…若い日の輝く夕日が瞼によみがえるようです(笑)私も好きでしたけどね!だから、そう言いたくなるのはわかりますけどね!部活動の送別会は、現役学生との練習つき。(昼間です。)ちゃんとした運動は実に久々なので、ヘロヘロになって帰宅したのはもちろん、しばらく筋肉痛が続いたようです。「私たちのこと知らないはずの中1がね、ちゃんと教わってたみたいで、きちんと『○○さん、ボール行きまぁす』とか声だしてくれるわけ。嬉しくってつい調子に乗ってしまった…アイタタタ」N塾のスタッフさんはポンたち・非常にうるさいクラスの子供らを、うまくまとめ、楽しいと感じさせながら入試に向けて気分盛り上げていってくださった、明るい女性です。ガンも半年ほどお世話になりましたが、今は転勤で別な校舎におられます。彼女を囲んで、高校は別々ながら連絡取り合った数人が集まり、夕食会。(賑やかだったであろうよ…) 大学生活に向けて男子との付き合い方からアルバイトあれこれ、そしてN塾のスタッフ・先生方の近況など、たくさんのお話をしていただき、晴れやかな表情で帰ってきました。(特にアルバイトの仕事でめげていたポンにはいいお話だったようです!)そしてK塾の英語は、2年間とも同じ講師の講座でした。高2の夏に、その講座の保護者会があったのですが、1人のお父様が「私も英語は普段仕事でも使うし、雑誌や本も読むので、不得意ではない…一通りは使える、と思っているのですが、息子が唸っているテキストを覗くと、『こんなに大学受験の英語って難しかったか?』と思って愕然としてしまうんですが…」と質問されました。そのお父様の言葉、全くその通り――私は「一通りは使える」ではありませんけれども――本当に難しいテキストだったんです。すると先生「わかります、焦らなくて大丈夫です。この講座でしているのは、高地トレーニングだと思ってください。大学入試の英語はですね、今は…K塾では!ですね…解析も進んでますし、志望校に向けて特化した技術を身につければ、合格点に達するようにしてあげることは簡単です。T大であってもどこであっても、出来ます。でも、それじゃつまらないじゃありませんか。そんな技術では入ってから役に立たない。それよりも、ここで学んだ英語で、T大にでも、どこに行っても、そのあとですね、それを使ってどんな学問を学び、どんな業績を出せるか。でっかいこと出来る奴を育てたい、と。それがこの講座の目標なんです。」ほ・ほ~!時を同じくして私は、N塾でも「小手先の技術ではない、自分がいかに考え、それをいかに表現できるか、そういうものがこれからは求められます」と聞かされておりました。同じことか。なるほど~。と思ったわけです(単純)。でも、納得したからといって高地トレーニングはハードであることに変わりなく、小テストのあるたびに惨めな顔で帰宅するポンでありました。その講座で、英語で意見を述べ合う、というプログラムをしたことがあります。テーマは地球の温暖化について。与えられた長文を読んで、それについてどう思うか…入試だったら作文(小論文)になる設問なのでしょうが、授業ではお互いに意見を言ってみよう、ということになったらしい。殆どの生徒が、環境破壊、エコロジー、などについて述べたそうなのですが、中に「某日暮里方面高校のK君っていう子がいてね。どこかで聞いたことがあると思ってたら、N塾のテストの順位表の、表紙で見たことあるんだったwそのK君が1人ね、『みんな決まったように環境破壊で地球温暖化、って言うけど、そうだろうか。地球は誕生してから何度も、氷河期とそうでない時期を繰り返してきた。今回もそういう大きなサイクルの中のひとつの現象なのかもしれないじゃないか。だから結論を出して決めてかかるのは視野が狭いように思う』って言ったの!誰もそんな風に考えてなかったから、びっくりだよ。先生はね、『そういうオリジナルな視点はとてもいい。ただ、根拠が弱いから、そのままではだめだ。論理を裏付けるものをきちんと出せば、ディベートでも小論文でももっと通じるだろう』って言ってたよ。」ポン、感心しきり。演習がむずかしいばかりではなく、そういった知的な刺激満載の講座であったらしいです。学校の外にも友人ができ、よく話をすることもあったようですが、「志望校も学部もちゃんと決めてるだけじゃなくて、そのあとどこに留学したいとか、どういう職業についてキャリアアップしたいとか、すごく具体的に考えてるの。みんな、すごいの。」と良い刺激をいただいてきたようでした。タイトルの「姉ちゃん、いいなぁ毎日友達とでかけて!」はガンのセリフですが、高校ともまた違う、いい時間を過ごしたいい友人と会いに行くポンは、そりゃ楽しそうに見えます。
2007.03.30
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ここ数日、先週の寒さの分を取り消そうとするような暖かさです。お泊りになられたお客様の寝具なども、洗ったり干したり、このお天気は大助かりです。嫁の勤めも無事に終えて、今朝は「クリーニング屋さんに行って来たらブログでも」と思っていたのに、この陽気にすっかり眠気を催し、久しぶりに長々お昼寝をしてしまいました。ふと目を覚まして見ると、部屋の隅々に先日まで積まれていたものも、綺麗に片付けられています。そうです、私が働いたんでした。ていうか、その前に積み上げていたのも私なんですけどね。ともあれ、差し込む日の光もすっかり春です。泊まりに来ていらした義父母を、家の中を見られる時間を短縮するためただお話しても間が持たないのでということではないのですが(笑)どこかにお連れしたいと思っていたところ、決まったばかりのポンとガンの進学先を見てみたいと言ってくださったので、電車を乗り継いでご案内しました。九州、に限らず地方にお住まいですと、電車をいくつも乗り換えて、1時間以上かかるところに通学するなんて吃驚…のようですが、実際に行ってみると、乗り換えも簡単だし電車はどれも時刻表を気にする必要がないほど次々に来るし、どこに行っても人がたくさん。案外普通のことで、遠くもない、と安心されたみたいでした。一番喜ばれたのが、ポンの行く大学の桜でした。校舎本館に面してたくさんの桜が植えられていて、毎年学生のみならず近所の方も愛でに来られるということですが、訪れた日にも見事に花咲かせていました。まだ一分咲きという木も多かったのですが、日当たりのためか、一番手前の木が6分咲きほどになっており、足元近くの枝までも、たくさんの花を咲かせていました。九州でもどちらかというと日本海式気候で冬寒い方にお住まいで、今回こちらに来る前の法事も東北、という更に寒いところからおいでだったので、「こんなに綺麗な桜は今年初めて」と喜んでいただきました。良かった良かった。さて、お客様の寝具の出し入ればかりでなく、春になると気になるのが家中のカーテンです。我が家のものは洗濯機に入れられる仕立なので、クリーニング屋さんに運ばずに自分で洗ってしまうのですが、レールからはずして洗って乾かして…(濡れたカーテンにガラス越しの日光が当たると、生地がひどく痛むと聞いたので、レースのカーテンは曇りの日に洗うとか、乾かし具合にも気を使うところです。)それを全部の部屋ぶんとなると、何日もかかる仕事ですよね。更に、カーテンを洗うと気になるのが窓ガラス。サッシのレール。網戸。芋づる式、とはまさにこのことで、冬の間掃除洗濯をさぼっていたわけでもないのに、つぎつぎ仕事が現れます。それから、冬の間の衣類。今日、パパのスーツを2点持ってクリーニング屋さんに行ったのですが、「春のセール」をしていて、点数が多くなるほど割引をする、というのです。意を決して家に戻り、他にもいくつか、まだ先に出そうと思っていたものも一緒に洗いに出しました。お店はものすごい混雑でした。普段はワイシャツでもセーターでも、家で洗うことの方が多いので、あまりクリーニングには出してません。ポンの制服(セーラー服でした)も、先輩のお母様に中学の頃教えていただき、ドライ用洗剤を使って家の洗濯機で洗うことの方が多かったものです。それで今日はその、セーラー服の話。(ここまで、長い長い前置きでしたw)ポンは中学に入ったころ随分背が高くなっていて、そのあとも若干大きくはなったのですが、入学時にこしらえた制服はデパートの売り場にあった既製の一番上のサイズでした。袖が少し長いのも、袖口のホックをきつめにしてそのまま着せて、スカートも中で釣る位置が少し変わったくらい。結局、最初に買った一組を6年間着てくれました。その制服、どうする?洗濯して取っておいてもいいわけなのですが、狭いクロゼットに場所をとることでもあり、このあとの年月の間に汚れが出てきたり何かもすることでしょう。などと考えながらインターネットをあちこち覗いていたところ見つけたのがミニチュア制服というもの!実際の制服を送ると、30数センチのサイズに小さく保存用に加工してくれるというものです。正確な縮小ではなく、ワッペンやボタンなどはそのまま。セーラー服の襟のラインは剥がした線を使用。首後ろのメーカーのタグや脇にある素材・サイズのタグもそのままつけてくれるそうです。思い出のシミも頼めばわざわざ残してくれるらしいです!ちょっとお高めにも思われますが、一つ一つ手作りということなので、この値段になるのでしょう。注文してしまおうかな…と思ってます。興味のおありの方はこちら!のぞいてみてね。ミニチュア制服専門店 ミニフォーム
2007.03.29
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のんびりするつもりだった春休みですが、「つもり」はそのとおりにはいかないもののようです。ポンは入学手続や生協・学生保険・同窓会、そのほかいろいろの書面と連日格闘していました。想像以上に書くものが多く、そしてまた、それぞれの振込をする機関も郵便局やらM銀行、S銀行、と別々なので、横で見ている私もわけがわからなくなりそうでした。終わったところで「体験記」…各塾や予備校のアンケートに応えるのですが、もともと文を書くことがキライなたちなので、まさしく苦悶。しかも、K塾の2つの校舎、S台予備校、D数ゼミ、と、講習を少しずつ受けていたのが祟って(?)たくさんのアンケートが来ていました。そういえば、卒業間際には、溜めてしまったお友達の『プロフィール帳』も死に物狂いで書いていましたね。そんなこんなが終わったところで、アルバイトが始まり、毎日ではありませんが通っています。非常に<いい社会勉強>させていただいているようです。若いときの苦労は買ってでもしろ、と言いますものね。今日は行事のある日なので、先日入学式用に買ったスーツを着て行きました。そうなんです、職場は『ドレスコード』のようなものがあって、基本的にジーパンはNG。日常着が基本的にジーパン、であったポン。採用が決まって焦ったのは「スカート買わないと!」だったのですが、2日行ったところで「トイレ掃除もあるからやっぱりジーパンじゃないパンツ買わないと!」送り出す母も大変です(笑)ガンもまた、受験にことよせてモノが溜まり放題だった部屋を片付け、「今日はこの辺で勘弁してやろう」とハンパなところで終えるので、なかなかゴールにたどり着きません。枕元に空手の防具、足元に新しい体育館履き(買ってきたときの袋に入ったまま)、という状態で爆睡する毎日です。その傍らに、ゲームボーイとDSが並んで充電されています。中学の教科書は名前こそ書きましたが依然リビングが定位置になっています。今週は私も、月に数回仕事をしているところで行事があり、出かけることが続いていつも以上に家が散らかっていました。だいたい、「受験にことよせてモノが溜まり放題だった」のはガンの部屋に限らず我が家の家全体のことなのですね。塾のテキストやプリントばかりでなく、そのうちにちゃんと見ようと思うものとか、そのうちにちゃんと決まったところにしまおうと思うもの、そのうちにしまうところを決めようと思うものの、何と多いことか。すべて捨てればさっぱりするのでしょうが、愛着があってなかなかそうも行きません。片付けていると、賞味期限の切れたビスケットを見つけたりもします。多分大丈夫、まだ食べられます。家が散らかるのは、いつものことではあるのですが、この数日は心して掃除と片付けに身を投じたい状況です。来週九州から、パパの両親(私にとっては舅と姑)が訪ねて来られるのです。ご法事の帰りに、同じ市内に住むパパの妹のところに一泊、我が家に一泊、される予定です。年に1~2回、おいでになるのですが、昨年は我が家の子供たちが2人とも塾通いで忙しそうなのに気を使っていただき、いらっしゃいませんでした。今回、久しぶりに孫(ポンとガン)に会うのを楽しみにしておいでです。なので、他の事など、どうでもなんとも思われないでしょうけれど…嫁の立場としては、やはり…まだ若いころですが、私が写真を飾った額縁の桟を、指でスーッと、されるのを見てしまったことがあります。…ほかにもいろいろね。パパに言わせると、「自分の姑(パパの祖母)のところに行っても仏壇を指チェックしたりしてるんだから、趣味っていうよりクセなんだよ」なのだそうですが、やはり、ね。できるだけの努力はしたいと思ったり…結局、私は負けず嫌いの見栄っ張りなんですね。実の無い虚栄心で掃除をしたり、ベランダの鉢植えの雑草まで抜いたりして、くだらないことですが気が治まらないので仕方ありません。こんなタイトルつけて、サッカレーも気を悪くしていることでしょう。
2007.03.24
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「アルバイトは禁止」という校則を守っていた(というよりも単にきっかけがなかったということでもありますが)ポン、今日からアルバイトを始めました。勤務先はポンも私も以前から知っているところで、先日たまたまお訪ねしたときに、「アルバイトに来ない?」と声をかけていただき、即決定となったものです。初めての職場にしてはあっさり決まってしまいましたwそんなわけで履歴書は採用が決まった後にお出ししたのですが、これを書くのがまた大騒ぎ。「資格」を書く欄があるからそれと別の「特技」を用意しないといけない、とか、「趣味」と「特技」はどう違うのか、とか、では私の趣味って何だと思う?とか…ポンの頭の中では、他にもいくつか勤務先の候補があったようですが、家から近いこともあり、またほんまに過保護で恥ずかしいのだが私が知っている、そして信頼している人の下について働けるということが母にとっては大いに魅力でした。さて、今日からシフト入りしたポンですが、昨日は夜が近づくにつれ(〃´o`)=3「あー、なんだか入部したての頃の、部活の前の晩、って感じ。……明日ハ何テ怒ラレルンダロウ、っていうので頭がいっぱい!」そして今日は、ガンによると「姉ちゃん、『○○大(第1志望)の入試のときより緊張する』って!」だ、そうです!お約束の時刻は近づき、予定していた時刻より早めに家を出ました。 数時間勤務して帰宅したポン。「ハハハ… (´д`) 」くたびれたのでしょうか。「仕事はね、こういうのとか、こういうのとか、したんだけど…ともかくさ、配り物するんでも、声かけるんでも、人の名前が…覚えられない!ってか、読めないっ!…ああ、全員<田中>ならいいのに!」(註:これをお読みの田中さん、申しわけありません!ポンが読めて覚えられる苗字ってものすごく少ないらしいんです)ため息をつきつつ遅い夕食をとり、さっさと寝たポンでした
2007.03.21
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このシリーズのことは以前も感想を書いたのですが(日記はこちら)今回は、ガンが読んだ本の紹介としてアップしてみます。 春期限定いちごタルト事件小鳩君と小佐内さんは、恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある高校一年生。きょうも二人は手に手を取って清く慎ましい小市民を目指す。それなのに、二人の前には頻繁に謎が現れる。名探偵面などして目立ちたくないのに、なぜか謎を解く必要に迫られてしまう小鳩君は、果たしてあの小市民の星を掴み取ることができるのか?新鋭が放つライトな探偵物語、文庫書き下ろし。 この本が出た頃、私はまだブログを始めていませんでした。書店の平台で見つけて手に取ったのですが、帯で初めて目にする「ライトノベル」という言葉に感じた「?(ハテナ)」もどこへやら、夢中になって読み終えました。高校生の身の回りにおこる日常の謎、その連作短編と見せておいて実は…というつくり。また、「小市民」などというちょいと怪しげなものを目指すいわくありげな主人公。虜になるような存在ではないのですが、何か気になってたまらない2人です。昨年、続編が出たときには早速手に入れて読んだのですが、ブログでも皆さん、楽しまれた様子の日記を書いておられます。ガンはミステリ好きです。今どきの子供なので、入り口はコナン・ドイルではなく『講談社・青い鳥文庫』の松原秀行作品やはやみねかおる作品。怖がりなので『名探偵コナン』はちょっと苦手。最近読んだのは、やはり『青い鳥』に収められた宮部みゆきの短編集です。実はその中の一遍が、卒業前の小学6年生の一クラスを舞台にしたものなので、是非読んでほしいと思って私が勧めたのでした。次々新しい本を買ってやるのも楽しいものなのですが、ふと、私の本棚に、何か読ませられるものがないか?と思い、第1候補になったのがこの『いちごタルト』でした。これは以前ポンも読んでいて、「あ~、これ!すごいことになるんだよねぇ、うん、うん…」とつぶやいたもので、俄然読む気が満ちたガンでありました。予想にたがわず、夢中になって読み…「これって、どうして2人が『小市民』なんてめざしてるのか、明かされるの?」とか「うーん、このココアの真相はちょっとしょぼい、つうか、ずるい、つうか、うーーー」などと楽しんでいました!そして「あー!読み終わっちゃった!わかんなかったね、どういうことがあって、『小市民』めざしてるのか?」と言うのでポン 「でも、小鳩くんの事情は、具体的な事件はわかんないけど、だいたい書いてあったじゃん?」私 「小佐内さんの方の事情は、続編でわかるわよー!乞う御期待!」と言うと「!……そうなのか…ショックだ……」「何が?」「俺はずっと、コジマくんとコサウチさんだと思って読んでいたんだ!ああ!ショックだ!…本当だ、小鳩くんじゃないかぁ…」で、気を取り直して読み始めたのが続編のこちら。 夏期限定トロピカルパフェ事件小市民たるもの、日々を平穏に過ごす生活態度を獲得せんと希求し、それを妨げる事々に対しては断固として回避の立場を取るべし。賢しらに名探偵を気取るなどもってのほか。諦念と儀礼的無関心を心の中で育んで、そしていつか掴むんだ、あの小市民の星を!そんな高校二年生・小鳩君の、この夏の運命を左右するのは“小佐内スイーツセレクション・夏”!?待望のシリーズ第二弾。 「小佐内さんが今、大変なことになっているのだ!」と叫びながら読み続け、「あぁ…大変なことになってしまった…秋は無いな、こりゃ…」と読み終えて先ほど寝たガンであります。『秋』は今年の秋に出るらしいですよね!楽しみ楽しみ…
2007.03.19
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今日しもわが舟 いでゆくなりポンの高校はキリスト教主義(プロテスタント)の学校でした。卒業式でも生徒が入場してまず歌われたのはこの賛美歌302でした。さからう風にも おおなみにもみたすけ仰ぎて いとやすけくみたまのそよ風 吹くがままに涙はかわきて のぞみは満ついざいざ憂いの 岸をはなれみ声にしたがい 沖にぞいでんポンも私も6年間で信仰心を深くすることもありませんでした。私など、歌詞を手もとにいただきながらもこの讃美歌を唱和することもできませんでした。それでも、耳傾けながら、娘を守り、育てていただいた温かさを思わずにはいられませんでした。実際、もし私が賛美歌を知っていたとしても、ちゃんと歌えたかどうか…?式のあとの謝恩会で友人H 「あむあむさん、泣いてたでしょ!」「うぐっ、見てたの?」H 「すぐ斜め後ろにいたの」友人M 「でも、あの答辞にはぐっときたでしょ、みんな?」H 「それはそうなんだけど、あむあむさん、早かったの。もう、ずっと最初の頃からね、始まってたんだもの」そうなんですよね…講堂に入ったのは式の30分ほど前だったのですが、オルガン奏者の方がずっと演奏をされていました。そこへ音楽の先生が入っていらして、壇上のピアノに向かわれました。この音楽の先生は、ポンの中1のときの担任でした。ポンが高校生になるころには生徒指導の担当になられ、子供たちの髪のことやスカートのこと、そのほか、とにかく厳しくご指導されて、生意気盛りの娘たちからはしきりに煙たがられていた先生です。そんな先生ですが…ポンが中1のとき、なれない学校生活で何度か困った場面に出会ったことがありました。クラブ活動での先輩とのやりとり。男の先生が、先輩の短いスカートをからかっているのを見ると胸が苦しくなること。父親の携わることになった危険な仕事への心配。ポン本人や私がそれとなくご相談すると、すぐに、「ポンさん個人が特定できないように、処置をしますから」と返事を下さったり、ご自分のお父様のお仕事のお話をしてくださったりなど、今から思うと幼かったポンを、それは温かく見守って下さったのでした。オルガン奏者の方と頷きあわれて、校歌の伴奏のリハーサルを始められた先生を見ながら、そうしたあれこれを思い出し、次々に、ポンのこと、学校に足を運んだ日のこと、思い出してしまったものですから…卒業生が通路を通って席へと向かう姿がもう、潤んで仕方なかったわけです。証書の授与は、皆驚くほどすたすたと歩いてゆくので、写真を撮ろうと思うとあっという間でしたが(失敗しましたがw)その後の卒業生代表の生徒の挨拶、そして校歌の合唱には、今日だけは、ただ泣くばかりの母でいさせてください、という感じでした。こよなきめぐみを わするるとき十字架の旗をば しめしたまえみ神の風をば 帆にはらみて今日しもわが舟 いでゆくなりそれぞれの道へ歩き始める娘たち、きっとこの学校を懐かしい港のように思い出す日があることでしょう。体育館に会食の会場をしつらえて、質素ながらも温かく行われた謝恩会のあと、風邪から復帰したばかりのポンと一緒に帰宅しようと、部活仲間ママのお茶の会の誘いもお断りして待ったのですが、<ちょっとだけね>という感じで目配せして、友人と一緒にカメラを手に駆け込んで行った職員室から、出て来ない出て来ない…20分以上たって<すぐ来るね>と合図して別な友人と走りおりた教室から、上がって来ない来ない…30分ほど呆然として、「あー、お茶飲みに行けたなぁ…」と思う頃、やっと「ツーショ撮り合ったりぃ、アルバムにメッセージ書きあったりしてぇ」と紅潮した頬で出てきたポンでした。 同時進行で卒業式だったガンも、私の両親に晴れ姿を見せ、誉められて、満足気でした。一日でもずれていたら、私が両方見てやることができたのに、とか、年とった両親にいろいろ頼んでしまって申し訳ない、とか、思っていましたが、両親も「ガン、立派でした!」と喜んでいたので、案外いい孝行だったのかもしれないと思ったりしました。
2007.03.17
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先日、通っているグラスリッツェン(手彫りガラス)のクラスの、小さな作品展がありました。毎年この時期に展示をしています。習い始めたばかりのころは、せっせせっせと新しいものに挑戦して、作品展の時期に「どれを出そうかしら、やっぱり一番新しいものがいいかしら、でもこれも出したいし…」などと迷うこともあったのですが、このところすっかり 寡作の人になってしまっています。とりわけ昨年の展示の後のこの一年、はっきり言って完成させたものが(人様にお見せできるかどうかということではなく、純粋に、出来上がっているかどうか)一つもありませんでした。それが、1月の、ガンの受験日程が始まってから。どうしても、何か作ろう!作らなくちゃ!作りたい!という気分になりました。アドレナリンの分泌が変だったのでしょうね。夏ごろから彫ってみたいと思っていた図案があり、見かけたお皿にそれをうまい具合に配置するアイディアも浮かんだのでした。(やっぱりアドレナリンの分泌が変だったのでしょう)図案は図書館にあった、ヨーロッパの影絵を集めた本からお借りしました。18世紀から19世紀にかけて、ヨーロッパではこのようなシルエット画がたいそう流行ったということです。今回使用したのは、その本の中に紹介されている、シンデレラの絵本のイラストです。グラスリッツェンをするのに一番苦労するのは、彫るための器探しです。先生クラスになると、特別にお誂えしたりもなさるそうですが、私は専ら既製のものを使います。ただ、無地で、しかもガラスの質の良いものとなるとなかなか行き当たることがありません。このお皿は、中央部に円状の脚(陶器で言えば糸尻部分)があるのが邪魔なのですが、今回はそれを利用して絵巻物のようなデザインにしてみました。シンデレラの身長は4.5センチほどです。影絵ですので立体感や遠近感はないのですが、瞳が描かれていないのに、一人一人がとても表情豊かな絵なのでした。針を使ってその絵をガラスに写していくわけですが、髪の毛1本分の線のズレで、表情も、顔立ちの品性も、全然違ってしまうのが苦労のしどころでした!もともとの図案を、縮小したり反転させたりして並べ、さて彫り始めてからは、1人を仕上げるのに1日かかりました。不思議な気もするのですが、1月の日程の合間はかえって取り組む時間が持てた気がします。終わってからの2月は、細かな用事が次々に沸いて出て、下旬はかなり追い込みスケジュールとなってしまいました。それでもこうしてやっと出来上がり、たくさんの方に見ていただくことが出来ました。脚に囲まれたお皿の中央部は宮殿のボール・ルームをデザインし、真ん中に時計を彫りました。ここはコンパスと三角定規を使った私のオリジナル図案です。シンデレラの仕事部屋に飾られた本当のお母さんの肖像、シンデレラのぼろぼろのドレス、それから脱げたガラスの靴が、ちょっと自信のポイントです。
2007.03.13
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子供のこと無事が決まったら、いろんなことができる、あれもこれもしたい、と思っていました。たくさんのお楽しみ。子供と映画も行きたいし、積み立てていた本も腰をすえて読みたい。それからショッピング。式に着る付き添いスーツは用意したけれど、中に合わせるものは手持ちにこれと思うものがないのでゆっくり捜したい。ポンにせがまれているスーツやメイク道具を選びたいし、それからデジカメも、私が持つほかにポンも1台卒業式に持って行きたいと言うから手ごろなものを選んでみたい。受験勉強の間、塾に出る時間を気にして作ったメニューばかりだったから、ゆっくり料理もしてみたい。なのに、どうも、そんなふうにはなりません。見ておくものや書き入れる書類がたくさんあったり、お金を払うのにも用途によって指定の違う銀行とか郵便局とか。ポンの証明写真を撮らなくてはいけないしそれにふさわしいような服もないし。今日はそんなことであちこち回ったあと、学校帰りのポンをつかまえてスーツの試着をさせたのですが、形が似合えばサイズがなかったり、どうも合わなかったり、時間ばかりがすぎてゆくし2人とももうヘトヘトになって買うのを見送りました。実はポン、アルバイト先がみつかったのですが、卒業式の後すぐに《スーツを着ていく》日があって(普段はジーンズでなければスーツでなくてもよいらしいです)早速買わないといけないんですけどね。結局今日はブラウスだけ買ってそそくさと着替え、証明写真を撮りました。お手軽に。用事と言うものは重なるほどなかなか消化されないということがつくづくわかりました。でも、今日は満足。数ヶ月ぶりに美容院に行ってきたからです。伸びてひろがってぼさぼさになっていた髪を、すっきりとカットしてもらいました。美容院と言えば、この前行ったとき、「どういうスタイルになさりたいですか?」という質問をされたので、かねてから思っていたことを尋ねてみました。「女優さんや芸能人の名前を出して言うのって…お困りになるんでしょ?」よく、雑誌などで「顔も頭の形も髪質も違うのに、女優のヘアスタイルを注文されても困る」という美容師さんの言葉を目にしますよね。でも、テレビや雑誌を目にすれば、やっぱり「こんな風にしてみたいわー」と、思ってしまうのがオバサンというもの。このときの美容師さんの返事「いや、そんなことないですよ!細かくパーツを説明するより、イメージ伝わり易いですもんね。誰みたいにしたいんですか?」「あんまり若い人の名前出して、笑われそうだし」「そんなことないですって。誰ですか?」「うーん、…最近のね、松嶋菜々子とか、長澤まさみとかの、裾の方が軽くなったボブ」「ああ!はいはい、…(間)…そうですねえ!でも、そうするには、この辺の長さ足りてないんで、この間ボクは黒木瞳のイメージで切ってみたんですが、今回もそんな感じでどうですか?」ほらね!モデル年齢上がりましたね!でも…黒木瞳なら、いいか!…と、私が思うと思っているに違いない、と思うと思っているのにこう言うということはやっぱり黒木瞳でいいということか?「じゃ、そうするわ」…そんな経緯(というほどのこともないけど)があったわけなのです。さて、数ヶ月、間があいてすさまじい状態になっていた私の頭を、今日担当してくれたのは先だっての彼ではなく、別なお兄さんでした。今日は「あやまちはにどとくりかえしませぬから」で、「かるーくしてください」と頼んで、かるーくしてもらいました。切り終えて掃き寄せられた髪の毛は、黒柳徹子のタマネギがゆうに一つできそうな量でした。この間切ったとき、「子供2人の行き先が決まるまで、美容院に来ません」と、神様に約束をしてしまった私。卒業式があるのに、うっかりしたものですが、今日行けてよかったです。それから、去年の大晦日、除光液を使いながら「決まるまでマニキュア塗りません」とも約束しちゃった私。赤ちゃんを抱いてるころも、顔はすっぴんでもマニキュアはしていたくらい、好きだったんです。今日久しぶりに塗って出かけました。どちらも下らない(?)ちっぽけな願掛けでしたけど。
2007.03.12
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浮かれた日記です。お許しを!春の国へ…「つばめさーん、ありがとう」「ポンちゃん、ちょっと重いけど頑張るよっ」(イラストは私が子どもの頃読んだ本『アンデルセン童話』の表紙です)今日、我が家にとうとう本物の春が来ましたポン、第一志望校に合格をいただきました。ご心配、そしてお励まし下さった皆様、有難うございました。心から御礼申し上げます。いつも遊びにお越しくださる 海風さん 命名の「勝利のセーラー服伝説・最終章」は、仰ったとおり締めくくられました!有難うございます!数日前から(というより、やはり、はっきり言って前期日程の試験が終了してから)何も手につかず落ち着かない毎日を送っていたポン。夜も熟睡できないとこぼしていました。そのわりには朝は呼んでも起きないほど眠っていたが。昼間も「なんだかもう、なんだかわかんないっ」とブツブツつぶやいてはホットカーペットに突っ伏して眠ったりしていましたが。かく言う私でさえ、この数日はちょっとでも隙があるとドキドキしてしまう状態。今朝はもはや、次々に家事をこなさないとどうにかなりそうでした。パパは海外に出張です。早起きして送り出し、そのあとは洗濯機を回したり床掃除をしたり、必要以上にバタバタとすごしました。午前中は先日ポンをカットしてもらった美容院に予約を入れていたので、ガンを連れてでかけました。ポンはそのあと1時間ほどして家を出ると言う。インターネットではなくキャンパス内の掲示を見に行くためですが、もしもの場合には1人で見て帰って来たいと言う。もしも、とは言っても、「万が一」というよりかなり高確率のように思われました。結果が良かった場合は、もちろん掲示板を私も見たいしその場で一緒に喜びたい。ガンも同じく。しかし。と、いうわけで、どこかで待機してポンからの連絡があり次第、私とガンが駆けつける…という段取りになりました。「じゃ、あとでね!」と言い置いて家を出て駅まで早足で歩き、電車に乗りました。車内は空いており、腰掛けることができました。スカートの襞を直し、ふと足元を見ると、ああっ!左右の靴が違います!今朝昨日履いた靴に足を入れかけたところで気が変わり、別なものを出してそちらを履いたはずなのですが!片方は白と黒のコンビ。片方は黒のバックル飾りのついたもの。どちらもMIHAMAのカッターシューズなので、ヒールの高さも履き心地も似ており、全く気がつきませんでした。座らずに立っていたら、ずーっと気がつかなかったかも! どうしましょう?「何やってんだよー!今日は俺もドキドキしてるのにさぁ、おかーさん、しっかりしてくれよぉ!全く、これが俺の行事の日だったら、もうマジギレだぜ」…ガン、冷たいわ…もっと、笑うとか突っ込むとか…ポンなら笑ってくれるかもしれません。メールしてみました。〔 どっちか持っていってあげる(笑) どっちがいい? 〕片方を注文したものの、もう足元が気になって気になって、肝心のドキドキも何処へやら。電車や駅ですれ違う人はともかく、美容院で見られたらかなり恥ずかしい。この機に乗じて、新調してしまう?「姉ちゃんが持って来てくれるんでしょ。それまで、それでいいって。誰も見ないって!!」…それもそう、です、ね…美容院でカットをしてもらっている間に知らせが来ても困るので、早めの予約にしたのですが、さてガンが仕上がったのは、発表の時刻の1時間も前。マックシェイクが飲みたいというガンと、それではどこかのマックで連絡を待とうということにしました。さて、どこにするか…美容院の近くにするか…途中駅で下車するか…と迷いながら、とうとう大学の最寄り駅の駅前のマックへ!「姉ちゃんに見つかったら悪いから、気をつけようね」2人で忍者のように(笑)そそくさと店内へ。その後の十数分、文庫本のページも目に入らず、コーヒーの味もわからず(もともと薄いコーヒーだけどそれにしても)、やたらとまわりの受験生と思しき学生のおしゃべりが耳に入る。1分おきに時計を見、30秒おきに携帯を覗き。時刻ちょうどにポンから電話がはいりました。メールじゃなくて電話!どうなの、ポン?ポン? 「はいはい?」「おかーさん!受かった!」「ああっ、そう!そうなの!良かった!すぐ行くからそこにいて!」私はすごく大きな声を出したそうです(ガンによる)。そしてやおら立ち上がり、まだ一口ずつ残っているシェイクとコーヒーを捨てて、「行くわよっ!」店の階段を走り下りたそうです(ガンによる)。ポンは私たちがまだ美容院のそばで時間を潰していると思っていたらしい。「どこ?どこにいるのポン?」携帯の声と共にすぐに現れたのでしたそうです。「良かったね!やったね!おめでとう!」「うん…グフフ!」そして次の私の台詞はもちろん、「靴、ちょうだい」でした。掲示板の前は、受験生以上に在校生がおしかけてごった返しています。「受かった?合格?やった!合格!」叫ぶと、雄叫びと共にユニフォームの集団が押しかけて胴上げと万歳をしていました。「すごいね、大学の発表ってこんななんだね!姉ちゃんも胴上げしてもらえた?」「まさか!女の子はしないよ!だけど、どこかのサークルの人が『合格おめでとう!』って言って、これ、くれたの」ホカホカの肉まん…掲示板の前で写真を撮ったりなどしていると、新たなユニフォームの一団がやってきて「写真撮りましょう!」ポンを囲んで記念撮影。あちこちで撮影しては受験生の名前を書かせているグループがありました。思わず私のカメラにもそれを収めようとしたところ、「おかーさんも、どーぞどーぞ!そのカメラでもお撮りしますから!あっ、弟くんも、どうぞ!おいでおいで!」お言葉に甘えて一緒に写ってきました!帰り道、上機嫌のポン。しかしさらにハイテンションだったのがガンでした。CMの真似に可笑しな話題、変なフレーズのリフレイン。家に着くころには最高潮に達し、トイレの中で自作の歌を音量全開フルコーラス♪宅配便梱包材の紐を手に、踊りながらまた1コーラス♪まぁ、今日は誰が何をしてもいいことにしましょう。帰宅途中にプリントしてきた記念撮影は、ラグビー部のお兄さんたちに囲まれ、中央に私、前列中央では、両側のお兄さんに肩を抱かれたガン、主役のポンは、後列で控えめにピースサインを出していました。
2007.03.10
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ガンの進学する中学校の、保護者登校日でした。教科書の配布や体育用品の販売、その他書類の提出など。本人(子供)の出席の必要はない、ということだったのですが、「試着して体操着の購入を決めたいということであれば、荷物を持ちがてら一緒に来てもかまわない」というお話もあり、卒業式を目前にして小学校を休むのも…と迷いはしたものの、結局ガンも一緒に行ってきました。駅で、N塾時代の親友K君親子と合流。久しぶりに会った2人、しきりにおしゃべりしていました。漏れ聞こえた会話は、どうもずれているのか合っているのかわからないような微妙なテンポで、しかし非常に楽しそうでした。2人とも、母から見ると<チョット変な奴>だったりするようで、その辺、ウマが合うのかもしれません。本科の授業も日曜の志望校対策も一緒に通ってきた仲間、これからもまた一緒にすごせることになりました。配布された教科書は、無償のものと有償のものがあるのですが、無償分のものは2・3年生分まで配布される教科があり冊数多く、さらに有償のものも大変なボリュームでした。宅配業者も利用できるとのことでしたが、せっかく2人で行くことでもあり、持って帰りましょうと、キャリーを客室乗務員よろしく引きずっていきました。それでも大変な重さでした!これがガンの脳味噌になるのかと思うと感慨深い。あるいはそこをスルーしてゆくのかと思うと、それもまた心揺さぶるものがありますwさて肝心の体操着ですが、「え~?着てみるのぉ?恥ずかしいなぁ」何を言うか!そのために来たのではないか!「だってさあ、このTシャツやジーパンの上から着るのかよぉ…」「じゃあ、隅に行って脱いで来て、ふつうに着てみれば?」「よけい恥ずかしいっす!」文句を封じつつ、ジャージ上下や半袖・短パンの体操着を着せてみる。Mですと、もうピッタリ。Lでも、重ね着して見る分には全く問題なし。LLはさすがに、yo!と言い出しそうな雰囲気。「体操着ですし、お好みもあるでしょうけど、皆さん半袖は洗い替えにまた1枚お求めになるので、ちょうどのサイズにされて、ジャージはまぁ、一回り大き目でもいいでしょうけれども」と、業者の人。「するとMですねえ」NO,NO!ちょうどのサイズなんて、買いたくないざますわ~!昨日の講演会でも、特に男子はどんどん大きくなると言われました。実際にガン、このところ1ヶ月おいて計るたびに1センチずつ伸びており、体重もずっしり来ています。洗い替えと言ったって、経験則からすると、洗いに持って帰らないんざますわ!などと考えるうち、ガンもK君も、ご子息を連れていらっしゃらないお母様たちに「何センチですか?」「あら息子と同じぐらいですね、これは何サイズ着てるんですか?」モデル仕事(笑)結局短パン以外は大きめを注文しました。私は舌切り雀の婆さんの末柄、大きなつづらを選ぶんざますの。体育シューズも買いました。グラウンドシューズはガン「すごく履き心地がいい!今の靴よりいい!」しかし、体育館履きの方は何サイズを履いても指の付け根が痛いのである。先生にお断りして、違うものを履かせていただくことになりそうです。11時をまわるころから「腹減った…」つぶやいていたK君。ガンは「俺はまだ平気だな」と言っていたのですが、行程を終えて早めのお昼をとることにし、駅近くのファミリーレストランに入りました。それぞれメニューを選び、K君はお刺身ののった丼、ガンはアメリケーヌソースのパスタを注文。数分後お料理が運ばれ、トレイを目の前にK君「…少ない…絶対足りない…」普通の量の丼ご飯に見えましたけど(笑)かたやガンは、「一心不乱に食うぞ俺は」あまり腹が空いていなかったのはもはや過去のこと。5分かそこらでお皿が綺麗に。そうこうするうち、期末試験を終えたと思しき、先輩と思しき、高校生が4人でご来店。何を食べるのかなぁと見るともなく見ていましたが、ランチのスープバーのスープを飲みつつ、まず、フライドポテトとソーセージのお皿を一つずつ(ビールのつまみだが前菜として食す)。そして定食メニューを殆ど無言で食べる。ドリンクバーは注文しないのね、女の子と違うわね…と思っていましたら、空になったテーブルにホットケーキとか大きなパフェとかが届き、楽しそうに頬張っていました。食べるんである。育つんである。思春期男子。やっぱり体操着は大きめがいいざますわ。
2007.03.09
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今日はN塾主催、<最後の保護者講演会>と銘打たれた『進学準備講演会』を聞きに行ってまいりました。会場は東京・新橋ヤクルトホール。もっと家に近い会場もあったのですが、日程がポンの某O大学合否発表の日と重なったので、今日にしたのです。でも、ポン「思春期の子育て?もう、一人育ててるじゃん?わかってるのに、行くの?私をおいて?おでかけするのー?」うるさいので美容院に予約を入れ、卒業式前のカットをさせました(笑)講演会は2部構成で、前半は早稲田大学で教育学を教えておられる先生の講演。後半はもうお一方、私立中高でスクールカウンセラーをしておられる男の先生をお招きしてのパネルディスカッション。講演は、現役・思春期男子の母でもおられ、また日々学生と接していらっしゃる先生の、リアルなエピソードを交えながらの、思春期の子供とはどういうものか・どう接し育てていったらよいのか、というお話でした。聞いていて、ふとポンの学年主任のT先生を思い出してしまった。その先生も、ご自分のご家庭のことや、長年接してきた生徒たちの話などを交えながら、保護者会のたびに私たち母親を叱咤激励されるのです。ポンのような生意気な娘にはよく「うざす」と言われ、母の中にも(しっかりした気の強いママ多いですしね)「あつくるし」と言う方もあり。でも、熱のこもったご指導をされて、とても頼もしく心強い先生なんです。T先生の話に何度も、「この時期の女の子たちは、気分の浮き沈みが想像を絶する激しさで、それがさらに友人の輪で影響しあい、1人落ち込むと連鎖反応で一斉に落ち込んだりします。それが近年は携帯メールというものの登場で悩みが翌朝を待たずに即時、しかも複数宛に一斉に発信されるので、本当に大人が気をつけてやらないと、気持ちのバランスがとても危険です。」というお話があったのですが、今日も同じことを言われていました。1人、反抗期の怒涛を乗り越え、思春期もラストに差し掛かっている子を育てた私ですが、当然、まだまだわからないことだらけ。近年はこうして「オバサンもすなる」インターネットをはじめ、コミュニケーションツールが日進月歩で発達しているので、それを使った子供たちの心を脅かすものや犯罪もまた、日に日に新しく生まれています。さらに、今回私が迎え撃つ思春期は男子なんである。後半のパネルディスカッションは、N塾のI氏がご自分のご家庭(中3のお嬢さんと中1のご子息をお持ちだそうです)のエピソードなどを話され、2人の演者がそれに答えるという形で進められました。その中に、子供が話をしてくれない、というけれど、話をしない、のではなくて、心配しているとう親の自分を受け入れてほしいのにそうならないことで不満を感じてしまうことや、親の自分が期待した答えを言ってほしいのにそうではないから、ふざけてきちんと話していないようにしか思わないことがあるのではないか。子供の言った言葉の中に、何かがあると考えて歩み寄っていくことが必要…といったお話があって、なるほど!と思いました。我が家でも、実は。パパと子供たち――とくにガンとの会話を聞いていると、パパがものすごく心配したりかかわりたがったりしているのはわかるのだけど、今子供たちが話したい・気にしたい話題はそれではないよな・・・と、私にはわかることがたまにあります。子供はこう言いたがっている、のに、パパは別な答えを期待していて、それにさらに自分がかけてやる言葉を用意している、というような、ちょっとしたボタンの掛け違いのような会話。そんなとき、パパは本当に子供とかかわりたいのか?かかわりたいと思っている、自分を認めてほしいというだけなのではないか?と、思ってしまうんですね。子育てって奥が深い。家庭作りって終わりがない。そんなふうに思いました。楽しいけどね。とっても。
2007.03.08
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今日は午後から小学校の授業参観、それから保護者懇談会がありました。教室へと階段を上っていくと、6年生の教室のフロアの壁には、卒業式の在校生との掛け合いの台本が貼られていました。全員の名前入りで。あと数えるほどの日々で卒業です。授業参観は、社会の研究発表。世界のいずれかの国を選んで、あらましと日本との関係について各自調べたものを、発表するものでした。模造紙に、綺麗に仕上げている子あり、鉛筆でサラサラ書いただけの子あり。内容も、興味を持った分野を自分の言葉でまとめている子あり、ただの資料の写し書きの子あり(自分で書いた字なのに発表の段に読めないんである)。はきはきプレゼンする子あり、早口&もごもごで終わる子あり。毎度ながら本当にレベル様々な内容でしたが、発表を聞きながらその子との6年間のあれこれを思い出したりなどして楽しく見せてもらってきました。予告では、その発表のことしか聞いていなかったのですが、そのあと「おまけです」と先生。子供達が手際よく列に並び、保護者と対面する形で詩の群読を聞かせてくれました。暗唱で披露されたのは、この詩です。 生きる 谷川俊太郎生きているということいま生きているということそれはのどがかわくということ木もれ陽がまぶしいということふっと惑るメロディを思い出すということくしゃみをすることあなたと手をつなぐこと生きているということいま生きているということそれはミニスカートそれはプラネタリウムそれはヨハン・シュトラウスそれはピカソそれはアルプスすべての美しいものに出会うということそしてかくされた悪を注意深くこばむこと生きているということいま生きているということ泣けるということ笑えるということ怒れるということ自由ということ生きているということいま生きているということいま遠くで犬が吠えるということいま地球が廻っているということいまどこかで産声があがるということいまどこかで兵士が傷つくということいまぶらんこがゆれているということいまいまが過ぎてゆくこと生きているということいま生きているということ鳥ははばたくということ海はとどろくということかたつむりははうということ人は愛するということあなたのてのぬくみいのちということドラマでも使われたことがあるそうですが、教科書にも載っていたような。有名な詩です。それでも、今日は特別な響きが。皆さん授業参観のつづきでごく普通の表情で聞いておられましたが、私はもううるうるでした…短めに終わった懇談会のあと、『卒業を祝う会』で合唱する歌の練習があったのですが、失礼して帰って来てしまいました。だて、練習出ても、歌えないもの、きっと。この間の練習では、サビの ♪ いく~つも~の~のところでダメになりそうだったのですが、今日はもっと早くに来そうな気がしたのね。ゆずの『栄光への架け橋』ですよ。来週の本番では頑張るつもりですが、どうでしょう。歌い出しからつまりそうな気がします。卒業式に列席しないので、私はこの『祝う会』が小学校に伺う最後の機会になるのですが、いろいろ思い出すことでしょう。ゲームに興じることも出来ずに泣き通すかもしれませぬ。ああ、12年にわたる小学生ママも、もうすぐ卒業です…
2007.03.07
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相変わらずの毎日を過ごしている我が家です。ガンは小学校から帰ると友達と遊んだり、週に数回空手の道場に行ったり、受験が終わって解禁になったDSやゲームボーイをいじったり…ゲームは誰に言われるでもなく、受験勉強の間自分で「封印」していました。たまたま、空き時間が出来て数十分遊んだ週に思うような成績が取れなかったことがあり、ゲームのせいだと思い込んで自分でやめたのでした。数ヶ月ぶりに充電されたDSは、気のせいか電池の減りが早い。「さっき説明書読んだら、充電池の寿命を保つために半年に一回は充電してください、って書いてあった!」だ、そうです。ポンは昨日、『non・no』最新号を買ってきました。「やっぱり痩せなくては!」と言いつつ、ポテトスナックの袋が気になってしかたないようです。使い終わった赤本(大学入試の過去問集)を部活の後輩に譲ったら、お礼にもらったそうです。「食べないと悪いじゃん!」「痩せたいなら、どっちか一つを選ばないとね」「え?…食べるか、太るか?」「そうそう!」「え~!食べるか太るかのどっちかなら、食べる方が絶対良くない?」 あれ?と、言いつつポン、勉強したり。ため息をついたり。ポテトの袋を睨んだり。それにしても、この2週間というのは長いです。ポンの試験から合格発表まで。ガンの中学入試の、試験から発表までも長かったのに、その10倍ちかくの時間がかかるのです。先日、もう2月も終わるというときに、月の初めのことを思い出そうとすると、気が遠くなるような過去に感じました。その半分の時間を、待たされているわけです。全国に同じような思いをしている方は多いことでしょう。そうは思っても、やっぱり長いです。今週の私は、このあと小学校の懇談会とか、N塾の講演会(卒業生保護者対象に、思春期の子育てのお話を聞く会があります)とか、ガンの入学する中学の健康調査と教科書配布の登校行事などがあります。ガンの髪の毛もしばらく切っていないので、卒業式も近づいているし、カットに連れて行こうと思います。とにかく、忙しくしていないとどうにもおさまらない、というような、焦燥感です。自分の大学受験のときも、同じような日々を過ごしたはずなのに、どうしていたのか思い出せないのですよね。母はきっとこんな風だったのでしょう。気を揉ませて、悪いことしたなぁと、今更ながら思います。でも、ポンに今の私が「気を揉ませてごめんね」ともしも言われたら、「これは謝るようなことではないよ」と即座に言うでしょう。これは、母としてこう感じるしかない当然の感情だと思うからです。とすると、当時の母にすまないと思う私も、正しくはないことになりますね。でもやっぱり謝りたいし労いたい、感謝したいと思います。
2007.03.06
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螺旋階段のアリス大企業のサラリーマンから憧れの私立探偵へ転身を果たした筈だったが―事務所で暇を持て余していた仁木順平の前に現れた美少女・安梨沙。…亡夫が自宅に隠した貸金庫の鍵を捜す主婦、自分が浮気をしていないという調査を頼む妻。人々の心模様を「不思議の国のアリス」のキャラクターに託して描く七つの物語。>(「BOOK」データベースより) 螺旋階段のアリス/裏窓のアリス/中庭のアリス/地下室のアリス/最上階のアリス/子供部屋のアリス/アリスのいない部屋 虹の家のアリスサラリーマンから探偵に転身した仁木順平と助手の美少女・安梨沙が営む小さな探偵事務所には今日も奇妙な事件が持ちこまれる。育児サークルに続く嫌がらせ。猫好き掲示板サイトに相次ぐ、飼猫が殺されたとの書き込み。仁木の息子の恋人につきまとうストーカー。六つの事件の後で、安梨沙が心に決めた決意とは。 (「BOOK」データベースより) 虹の家のアリス/牢の家のアリス/猫の家のアリス/幻の家のアリス/鏡の家のアリス/夢の家のアリス 2月初旬に読んでいた本なのですが、今頃やっと感想文です。主人公・仁木順平は、勤めていた大手企業の『転進退職者支援制度』を利用して独立開業します。この制度は文字通り、会社を辞めて新たな事業を始める者を、社が応援するために。事業が軌道に乗るための一年間は給食扱いとして福利厚生や基本賃金は保証するというもの。ただし、年齢50歳以上かもしくは勤続30年以上の社員を対象とする――というあたり、体のいいリストラと思えなくもありません。しかし仁木はこれを利用して、長年の夢であった私立探偵となるのです。ともあれ、誰もが想像するとおり探偵事務所は閑古鳥。ところがそこへ、探偵助手の女の子が現れるのです。その「女の子」は桜色のローウェストのワンピースが良く似合う美少女。えくぼを浮かばせて猫を抱くその姿は「ホイップした生クリームを、スプーンの先でちょいとへこましたような感じ」と仁木には見えました。つまり、一目でとろけちゃったわけですね。市村安梨沙という名の彼女を、ルイス・キャロルの物語になぞらえて、心の中でアリスと呼ぶ仁木。「17・8の少女にしか見えない」という彼女が、実はもっと年上で、しかも人妻で、パートタイムで助手をしたいと志願してきたのに面食らう仁木ですが、間をおかずに事件がまいこんできます。それはまるで、仁木の思い描いていたのとは違う、探し物の依頼だったのですが、思い迷う仁木をよそに安梨沙はてきぱきと話をすすめ、2人は謎解きにたずさわることになるのです。この『螺旋階段のアリス』は、数年前に図書館で借りて読んでいたのですが、今回続編『虹の家のアリス』が文庫化されたので、あわせて手に入れて2冊を通して読んでみました。ミステリの再読というのは、もちろん結末を知っている謎を読み直すことになるので、よほど魅力のあるストーリーか、もしくは私がすっかり忘れているか、でないと辛いものがありますが、今回はその両方が当てはまる…というところでした(笑)。とても可愛らしくて且つ有能な助手に、新米の中年探偵が助けられる、血のにおいとはほどとおい温かなミステリ…という印象のみ、覚えていたのでした。メルヘンと日常の謎系ミステリの融合に、少女と女を行き来する女性の息遣いをからめて描くのは、加納ワールドの真骨頂なのですが、その意味ではこの2冊も実に加納作品らしいものといえます。ただ、『螺旋階段のアリス』を2回目に読んだ今回、1度目とは少し違った印象も受けました。一番気になったのが、「17・8歳の少女にしか見えない」という印象を繰り返す仁木の台詞です。花開きかけた無垢な乙女…ということを言いたいのだとは思うのですけれど、1度目には思わなかったツッコミを入れる私。「17・8歳は無垢なようにも見えるけれど、かなり強かでもある」脆さを秘めているのは確かですが、自分のこと、まわりのこと、将来のことをかなり見通したり考えたり、計算するのではないかしら…と。そんな風に感じたので、安梨沙の透明感のむこうにある何かを、読もうとしてしまったのでした。『螺旋階段のアリス』では、安梨沙の存在によって次第に探偵らしくなっていく仁木が自分の仕事や妻との関係を見つめなおすまでを描きます。続編『虹の家のアリス』は、物語の雰囲気はかわらぬものの、とりまく登場人物も少しずつひろがり、それにつれて2人の心の奥深くへとも、誘われる物語でした。一つ一つの事件は、いかにも身近な小さなものです。目にしていても気づかないこと、ちょっとした勘違い、小さな悪意。安梨沙の歩く靴音のような、軽やかなリズムで読み進むことが出来ます。そして、彼女は何故、仁木のもとで助手をすることを望んだのか――あまりにメルヘンチックな登場で、疑問にすら思わなかったそのことも、解き明かされます。読み終えたとき、安梨沙の本当の姿も見えてきます。螺旋階段のように、思いが巡ってしまうストーリーでした。そして、アリスの紅茶をご馳走になっているような、心地よさも味わえる物語でした。
2007.03.04
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前期試験が終わり、発表待ち&後期試験準備中のポン。家にいます。これまでは、何も予定がない日でも塾に行って自習室にこもって勉強していたのですが、「もう代替わりだから」高3は行き先が決定した人から自習室に行かなくなり、いっとき自習の人数が減ったのだけど、今はそこに、新・高3つまり1つ下の学年の高校生が勉強に来ているらしいです。そんなわけで、ちょっと行きづらい…と感じるらしく、家におります。で、一息ついては話しかけてくる。通学着について…もちろん制服という便利なものはなくなるので、毎朝自分で私服をコーディネイトして着ていくわけですが、それをどうしたらよいか。体型をカバーしつつ流行を取りいれつつ、ワードローブを充実させるには、まずはテキストとして最新号の『non・no』を買う必要があるのではないか。体型について…自分の写真を見ては大きなため息。私はいつの間にこんなに太ったのか。痩せるにはどうしたらよいか。某O大学の入試のとき試験監督をしていたスタッフの中に、小泉孝太郎と平岡祐太を足して2で割ったようなすごいイケメンがいたのだけど、足首が<うまい棒>みたいに細くてびっくりした。びっくりしすぎてトキメキも萎えた。私はどうすべきか。スーツについて…入学式にはやはり黒いスーツが必要だ。高○屋と青○とそれからスーツ○ァクトリーと、やはり見比べる必要がある。入学式とそのあとアルバイトでもしも予備校のチューターとかTAなんか(大学生のスタッフ)になれば保護者会でお手伝いするときなどに着るし、1着は必要だ。そんなに高いものでなくてもいい。少しでも痩せて見えるのがいい。合うサイズを選ぶとデザインも少なくなるから色々たくさん揃っている店に行きたい。いつ行く?写真について…V大学に決まっていたら、学生証の写真は受験票と同じものを出せ、って書いてあったから4年間セーラー服の学生証だ。ありえない。そうならなくて幸いであった。ついてはいずれの大学に決まるにせよ写真を撮る必要がある。今回はSデパートでなくてもいいけど、おかーさんのデジカメ、っていうのだけは勘弁して。それに先立ち、美容院に行く必要がある。美容院いつ行こうかな?縮毛矯正はかけなおした方がいいと思う?部分でも全体でも金額は同じなのかしらどのくらい違うのかしら変わらなければ全体にかけた方がお得だけどねえねえ、どんな髪型がいいと思う?ねえ?アルバイトについて…ス○バで働いてみたいと思っていたけどK塾とかS台予備校もいいな、と思ったけど室長が変わらないんならN塾のピアサポーターさん(これも大学生のアルバイトスタッフ)もいいなぁ。あ、履歴書って書くのかな、だったらやっぱり写真だね写真、美容院美容院…メイクについて…へえ、昔は<高校卒業生対象お化粧教室>なんていうのがあったのですか。今どき高校生がフルメイクするのはフツーのことだ。しかし私はやったことがない。今回、なんたって初めてのお化粧である。どこで教えてもらうべきか。教えてもらったら、「じゃあ」と言って使ったもの全部買わなきゃいけない気分になりそうだ。買ってね。せっかくだからこれは高○屋で選びたい~選びたい~ねえ、いつ行くぅ?バッグについて…通学にはバッグも必要なので買ってもらうとしたら、買ってもらうであろうパソコンも入れられる大きくて可愛い物がよい。やはり流行を知るためには最新号の『non・no』を買う必要があるのではないか。じっと勉強だけしておれ、とは言えまへんが、ちょっとだまってみぃ。
2007.03.02
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