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浜中がトレードでオリックスへ…リベンジ宣言「交流戦で頑張る」トレードを通告された浜中はリベンジに燃える 阪神の浜中治外野手(29)、吉野誠投手(30)とオリックスの平野恵一内野手(28)、阿部健太投手(23)の2対2の交換トレードが成立し、26日発表された。虎から“放出”された浜中は通告の席で「交流戦で頑張ります」とリベンジ宣言。同日に来季の交流戦日程が発表され、阪神とオリックスはいきなり5月20日の開幕戦(京セラD)で激突する。◇ 非情の宣告だった。尼崎市内のホテルで、浜中は編成担当者からオリックスへのトレードを通告を受けた。11年間着たタテジマを脱ぐときが訪れるなんて…。悔しさを押し殺し、気持ちをすぐに切り替えた。通告の席で、いきなりの“宣戦布告”だ。 「交流戦もありますからね。交流戦で頑張りますよ」浜中はオリックスでは清原(右)と並び主軸を担うことになる かつて『虎のプリンス』と呼ばれた男の心に、リベンジ魂が瞬時に宿った。数奇な偶然が重なり合う。この日、来季の交流戦日程が発表。5月20日の開幕戦は、オリックスVs阪神(京セラD)。意地をぶつける舞台が用意されていた。 子供のころから虎党。ドラフトで西武の横取り指名の噂が流れると不安で眠れなくなった。天性の長打力、星野監督が就任した02年から中軸を任された。しかし、右肩の故障に泣かされ続けた。昨年は打率.302、20本塁打と“復活”した、今季は打率.193、6本塁打の大不振。周囲の期待を大きく裏切った。 「人気のある選手ですが、チームを強くするためにはある程度犠牲を払わないといけない。心機一転やってくれるでしょう」と沼沢球団本部長。苦渋の選択だったが、環境を変えることは再生法。それがチームのためということを強調した。 「みなさんには温かいご声援を頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。とにかくオリックスでは心機一転、頑張ります。引き続き浜中治を応援して下さい」 広報を介した談話には虎党への感謝する言葉が綴られていた。数え切れない思い出と悔しい思いを背負い、浜中がタテジマと別離する。★浜中、母に再起を誓う トレード通告を受けた浜中は和歌山県田辺市に住む母・恵美子さんに連絡を入れ、再起を誓った。「『望まれていくんだから、心機一転頑張る』と言ってました。ファンの皆様は阪神の浜中だけじゃなくて、オリックスの浜中も応援していただきたいですね」。落ち込んで様子もなく、元気よく母に決意表明していたという。★球団に電話殺到 生え抜きの浜中の放出に、西宮市内の球団事務所の電話には、虎党からの“抗議電話”が相次いだ。 「抗議というより『本当ですか?』という声が多かったです」と球団関係者。悲運のイメージが強かったが、『浜ちゃん』の愛称で親しまれ、虎党の人気も高かった。抗議殺到が、皮肉にも人気の度合いを証明する結果となった。★右翼空いた!?福留「ハハハ…」 中日からFA宣言した福留が、ナゴヤ球場で練習後、阪神・浜中のオリックスへの交換トレードに、驚きの声を上げた。「浜中って、トレードなんですね? 出さない…って(新聞紙上で)言ってたんじゃなかったっけ?」と逆取材。獲得に名乗りを挙げている阪神にとっては、ライトの一角が空く形になったが、これには「ハハハ」と苦笑い。 29日には、代理人のジョー・アーボン氏と初のミーティング、メジャー側のオファーの状況を聞くが「それで、国内か国外かを、すぐ決めることはないです」と“新天地設定”の決断は、まだ先であることも示唆した。★吉野も交流戦での古巣登板を熱望 浜中とともにオリックスに移籍する吉野も、交流戦での古巣登板を熱望した。 「気持ちを新たに切り替え、阪神と交流戦で対戦できるように頑張りたいと思います」。03年には中継ぎとして56試合に登板していたが、ここ数年はJFKの陰に隠れてもっぱら二軍暮らし。一軍登板は今季7試合に留まっていた、左キラーは健在。新天地では貴重な左のセットアッパーとして期待されそうだ。V奪回の起爆剤として期待大や!ガッツ男・平野恵が虎に来る200%男の平野恵は、虎のV奪回の起爆剤として期待大打球を追ってフェンスにぶつかった平野恵 オリックスから阪神へのトレード移籍が決まった平野恵一内野手(28)は26日、通告を受けた神戸市西区の青濤館で「気持ちを前面に出した自分らしいプレーをしたい」と全開宣言。阿部健太投手(23)は近鉄時代の恩師である、久保康生チーフ投手コーチ(49)の下で再起にかける。◇ オリの『200%男』が、虎に加わった。青濤館で阪神へのトレード通告を受けた平野恵が、新天地での全開プレーを約束した。 「タイガースに行っても気持ちを前面に出した自分らしいプレーができるように頑張りたい」 06年5月6日のロッテ戦ではファウルフライを追って、頭から一塁フェンスに激突。けがを恐れないガッツあふれるプレーは虎党好みだ。師匠はあの番長・清原。今春のキャンプで左足ふくらはぎを痛め、相談に乗ったのが清原だった。 「あの人は肉離れのスペシャリストですから」。清原の顔写真ステッカーを自分の携帯電話に貼り付ける。今季の虎がV逸した要因の一つが、覇気のなさ。ムードが暗くなり、負の連鎖で大型連敗を喫した。闘志溢れるプレースタイルは、活気づけるとともに、甲子園の新名物になりそうだ。 本来は二塁手だが、今季は外野手で起用された。50メートル走5秒8という快足を生かした広い守備範囲が売り物だ。「内野と外野で期待しています」と南球団社長。阪神の右翼は林と桜井がケガで出遅れ、浜中が移籍。平野は来季右翼の有力候補の1人となる。今季は左ふくらはぎを痛め、58試合に終わったが、けがも癒えた来季は、さらなる成績が期待できる。 「評価の高いところへ行くということですね。どこに行っても野球ができるというのは幸せ。気持ちを切り替えていきたい。阪神はファンに人気のある球団ですね」 外野の広い甲子園なら、激突することもなく、俊足を思う存分発揮できる。“浜中ショック”も心配なし。怖いモノ知らずの平野恵が、V奪回への起爆剤となる。■平野 恵一(ひらの・けいいち)内野手 1979年(昭和54年)4月7日生まれ、28歳。神奈川県出身。桐蔭学園高から東海大を経て、02年D自由枠でオリックス入団。03年に開幕スタメン入りし、04年からはレギュラーに定着。守備範囲の広いため06年からは外野を守ることも。同年、ファウルフライを深追いしフェンスに激突。胸部軟骨損傷、右腰の肉離れなどで戦線離脱。今季、復帰したがケガの影響か58試合の出場にとどまった。今季成績は1本塁打、11打点、打率.216。通算成績は393試合、13本塁打、100打点、打率.265。1メートル69、63キロ。右投げ左打ち。年俸4600万円。■阿部 健太(あべ・けんた)投手 1984年(昭和59年)9月8日、愛媛県生まれ、23歳。松山商高から03年D4巡目で近鉄入団。1年目のシーズン後半で一軍昇格し先発で2勝をマーク。05年選手分配ドラフトでオリックス入り。今季は一軍登板なし。通算成績は15試合に登板し、2勝1敗、防御率4.54。1メートル84、76キロ。右投げ左打ち。年俸690万円。
2007年11月27日
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前代未聞の同棲宣言!赤松、交際中の女性と新生活スタート引っ越しのため虎風荘から荷物を運び出す阪神・赤松真人。異例の同棲宣言で周囲を驚かした 前代未聞の同棲宣言や!! 阪神・赤松真人外野手(25)が24日、独身寮「虎風荘」を退寮し、現在交際中の女性と同居生活を始めることを明らかにした。将来の結婚を誓い合う女性と事実婚。二人三脚でレギュラー獲りと、岡田監督から「アホ」と罵倒された汚名返上に挑む。◇ 顔をほのかに赤らめて、新生活スタートを告白した。虎風荘から家具一式を運び出した赤松は、現在交際中の女性と同居生活を始めることを自ら公言した。 「料理は彼女に任せます。一緒に住むので。バランスや栄養面など勉強してほしいと伝えたら、本人も頑張ると言ってくれた。得意料理? 全部うまいです」。婚約会見のように満面の笑みを見せた。 来季の2番候補として期待された秋季キャンプで大失態。10日の練習試合・オリックス戦(安芸)で初球盗塁のサインを見落とした上、盗塁手袋をはめ忘れた。岡田監督から「アホとしか言いようがない!!」と激怒された。赤星と並ぶ快足を持つがけん制死など、ポカが多い。プロ4年目を迎える来季は、早くも正念場となる。 「寮にいたままでは甘えが出てしまう。食事もそうだし、寝坊しても、寮長が起こしてくれていた。外へ出れば、自覚を持てるし、すべて自分の責任になりますから」 彼女の素性は一切明かさなかったが「いつとは決めていないが、いずれは…」と将来を誓い合った仲であることを示唆した。事実婚状態で一家を支える主として自覚を持ち、人間的にも一皮むけるつもりだ。 このオフは山脇守備走塁コーチに勧められ『座禅&読書』に取り組む。 「ジャンルは違っても自分のためになりそうなものを」と、元格闘家・須藤元気の著書を読んでいる最中とか。 “独り立ち”ならぬ“ふたり立ち”をキッカケにして、赤松が不名誉な代名詞を返上する。金本と新井、年明けから護摩行に挑む!V奪回へ炎の荒行護摩行の業火に耐える新井(2006年1月) 阪神・金本知憲外野手(39)とFAで広島から新加入する新井貴浩内野手(30)が、初めて揃って護摩行を行うプランが24日、浮上した。2人の師である鹿児島・最福寺の池口恵観法主が「一緒にやることになるんじゃないか」と明言。兄弟で年明けから荒行に挑み、V奪回へ炎を燃やす。◇ 虎党待望の兄弟2ショットは、燃えさかる炎の前でのお披露目になるかもしれない。金本とFA加入する新井が、魂の合体だ。 「金本くんは年明けに護摩行をやることになっています。新井くんもやりたいと言っているので、一緒にやることになるんじゃないですか」 2人の護摩行に付き添う鹿児島・最福寺の池口法主が明らかにした。金本は年明け早々に、恒例の荒行を行うが、「同じチームになったんですから」と池口法主。日本代表が五輪アジア予選を終えて帰国する12月4日以降、新井と連絡を取り、初の合同修行を提案する。 99年に清原(オリックス)が始め、金本が見習ったことで有名になった護摩行には、新井も取り組んでいる。「最初は顔が溶けるかと思った」というアニキから「行って焼かれてこい。死んでこい」と薦められ、05年の年明けに初挑戦。同年43アーチを放ち、初の本塁打王を獲得した。 けさを着て、座禅を組み、3メートルの高さまで立ち上る炎に顔を約50センチまで近づける。摂氏400度超といわれる業火には、新井もかつてやけどを負ったほど。逃げたしたくても、お互いの監視の目が光る。苦しい顔も、弱音も吐けない。闘志のマグマも燃え上がり、これまでにない壮絶な行になることは間違いない。 1日2回2時間近く炎の前に座り続ける修行は3、4日に及ぶ。金本は10月中旬、左ひざの半月板を部分切除する手術を受けたばかりだが「ひざは大丈夫と聞いています」と池口法主。新井の同席が実現すれば、アニキにとっても心身を引き締める仕上げとなる。 入団が決定的となった新井に金本は「阪神球団は新井を大事にするでしょうが、僕はお世話しません」と切り捨てたが、本心は…。虎で再会した兄弟が、炎の前で心と体、そして鋼のような絆を鍛え上げる。■護摩行インドから伝来した、密教最高の修行法。仏の智恵の光に満たされ、素晴らしい人生を得ることを目的に行う。行では、護摩壇に護摩札を投げ入れながら、天井まで燃え上がる炎を焚く。炎との距離がわずか50センチのところに座って、約2時間ひたすら不動真言を唱え続ける。オリックス・清原やバレーボール選手など、毎年多くの研修生が護摩行体験のため同寺を訪れる。鳥帽子山最福寺は、期限を室町時代までさかのぼり、修験道や真言密教を受け継いできた山伏の家系。1973年(昭和48年)に、18代の池口恵観(えかん)法主が建立。所在置は鹿児島市平川町4850の1。桧山、農業体験施設で親子と交流…目指すは先発&定位置ちびっ子ファンと共に大根を抜く桧山。代打本塁打の記録よりも先発にこだわる 阪神・桧山進次郎外野手(38)が24日、宝塚市内の農業体験施設で約50人の親子と交流。改めて来季の定位置奪取に力を込めた。 「準備してやれるだけのことはやる。決めるのは監督だけど、自分は守って、打ってがベスト。記録も意識しないです」 通算12代打本塁打。あと1本で、虎の生え抜きトップの八木裕(13本)に並ぶ。だが、そんな記録には目もくれない。目指すは先発のみ。定位置への思いは強い。 勝負のオフになる。ライバルの林と桜井は故障中。一番手へ躍り出るチャンスに、年明けからグアムで自主トレを行うことも決めた。温暖な気候の下、来年で39歳を迎える体をいじめ抜くつもりだ。 「契約はいつ判を押すかだけ。今月中にはね」 難航した契約交渉も今月中には完了する。雑音も無くなり、あとはトレーニングを積むだけ。復活の一年へ。桧山は早くも燃えている。
2007年11月25日
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虎の新井誕生へ「優勝しか考えていない」三塁は自力で獲る!阪神に入団を決めた新井貴浩(右)と阪神の南信男球団社長=博多全日空ホテル 虎の新井誕生-。広島からフリーエージェント(FA)宣言した新井貴浩内野手(30)が21日、福岡市内のホテルで阪神から2度目の入団交渉を受け、移籍に合意した。2年連続100打点の大砲、北京五輪を目指す星野ジャパンの4番の虎入り。V奪回の使者がやってきた。◇ 今度は晴れやかな表情だった。広島と別離を告げた涙のFA宣言から13日、虎の新井が誕生した。フラッシュの放列がひな壇の主役に浴びせられる。南球団社長とともに会見に臨み、最終決断を“発表”した。 「(阪神に)よろしくお願いします、ということを伝えさせていただきました」 15日の1回目の交渉ですでに4年総額12億円の条件提示も受けた。阪神入りを決意した理由を「熱意が伝わってきました」と表現した。「クリーンアップとして、優勝争いをしてほしい」との南球団社長の言葉。阪神球団およびファンの熱い思いが胸に突き刺さった。新井を獲得して是が非でもV奪回へ。その虎の思いが、“優勝”という2文字に飢えていた主砲の心を動かした。 だから、自らの使命は十分にわかっている。「優勝したい? もちろん。それしか考えていない」。優勝をつかみ取る。05年の本塁打王がVの使者となる。その自信もみなぎる。今季、2年連続100打点をマークしたが、来季も「100打点? いちおうの目安」と控えめながら、最低ノルマとして掲げた。 「まさかまた金本さんと同じユニホームを着て戦えるとは、夢にも思っていなかった」。広島時代から背中を追い続けてきた、あこがれの金本とまた野球ができる。今まで封印していた喜びが流れ出した。 『5番・三塁』に期待されているとはいえ、特別扱いはしてほしくない。その座には05年に147打点を記録した今岡がいる。まずは、チーム内のライバルを乗り越え、自らの力でつかみ獲るつもりだ。 「(三塁へのこだわりは)個人的にはある。でも僕はポジションが空いているとは思っていない。精いっぱいやるだけ」 まずは、22日の日豪親善試合で、星野ジャパンの4番としてフルスイング、そして五輪予選へ。北京五輪出場を手みやげに来月の入団発表の席に臨む。★交渉後、阪神・南球団社長と記者会見 --ご自身から改めて 新井 「よろしくお願いします、ということを(南球団社長に)伝えました」 --決め手になったことは 「阪神から熱意が伝わってきました」 (囲み取材で) --また金本選手と同じチームでプレーすることになる 「まさか金本さんと同じユニホームを着て戦えることになるとは、夢にも思っていなかった」 --クリーンアップを期待されています 「期待はありがたいし、自分自身も一からのスタートで、キャンプからがんばっていきたい」 --広島はずっとBクラスだったけど、優勝したいという思いは 「もちろん。それしか考えていない」 --甲子園は 「すごいところ」 --ファンについては 「熱狂的なファンが多いから、打てなかったら、そうなる(やじられる)だろうし、(打てば)喜んでくれる方も多いから、喜んでもらえるようにしたい」 --三塁には今岡選手がいますが、サードへのこだわりは 「個人的にはそうですけど、最終的にそれは監督やスタッフが決めること。僕はポジションが空いているとは思っていない。精いっぱいやっていきたい」■新井 貴浩(あらい・たかひろ)1977(昭和52)年1月30日、広島県生まれ、30歳。広島工高から駒大を経て99年ドラフト6位で広島入団。2005年には、球団タイ記録の6試合連続本塁打を放つなど本塁打王を獲得。自身初のシーズン3割以上(・305)も達成。昨年3月のWBCでは日本代表に選出された。1メートル89、95キロ。右投げ右打ち。既婚。今季年俸1億5000万円。★南社長「長年にわたって活躍してほしい」 新井との交渉に臨んだ阪神・南信男球団社長(52)は大役を終えてホッとひと安心。心待ちにしたFA砲に早くも“終身雇用”を約束した。 「ちょうどこれから円熟期を迎える。主軸になって、長年にわたって活躍してほしい。将来は指導者に? 可能性としては、ない話ではない」 引退後も保証!? 賛辞に期待の高さが表れた。 すでに1回目の交渉で4年12億円を提示し、合意。あとは出来高など、細部を詰めていく予定だ。背番号は未定だが、「他のことと調整がある」と渡辺がつけている「25」を譲ることも示唆した。 「温かく迎えて『決断は間違いじゃなかった』と、思わせてあげたい」 北京五輪予選から帰国する、12月4日以降に入団会見を設定する。相思相愛で決着。より深い愛情をもって、新しい虎の顔を迎える。★岡田監督ニヤリ 新井の阪神入り内定に、岡田監督も大喜びだ。「(中軸を打てる右の三塁手は)うちにとって一番の補強ポイントだったから、ありがたい。最低でもクリーンアップは任せる。打点も、ホームランも期待してるよ。年齢的にも一番いい時期やないかなあ」と、絶賛節を繰り広げた。さらに、「背番号は6番(現在は金本)が欲しい言うてるみたいやな」とニヤリ。そんなジョークが飛び出すほど機嫌は良かった。★星野SD「めでたいことやないか」 阪神のオーナー付シニア・ディレクター(SD)でもある野球日本代表・星野監督。新井の阪神入りが内定したことについて福岡市内の宿舎で「めでたいことやないか。これで落ち着いて(アジア予選に向けて)野球が出来るな」とだけ。五輪予選突破を控えているだけに多くは語らなかった。★弟は辛口エール 新井の弟、中日・新井良太内野手(24)はちょうどこの日が契約更改。ナゴヤ球場で交渉に臨み、200万円アップの推定年俸1300万円でサインした。2年目の今季は出場29試合で、打率・280を残したが、「代打が多かったし、とにかく試合に出たい」。また、兄の阪神移籍に関しては「今季、対戦するたびに、“お前がおると気が散るから、ファームに落ちろ”といわれていた。だから、僕が常に一軍にいて、いやらしさを出したい」と辛口エールをおくった。
2007年11月22日
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セ新人王・上園、開幕&胴上げ投手や!虎史上7人目!上園は野球少年と手をつないで入場。おかげで初心に帰りました? プロ野球コンベンションが20日、福岡市内のホテルで行われ、阪神・上園啓史投手(23)がセ・リーグ最優秀新人(賞金100万円)に選ばれた。虎からは01年の赤星以来6年ぶり7人目。投手としては94年の藪以来13年ぶり3人目。6月に一軍に合流して8勝を挙げたルーキーは来季、開幕&胴上げ投手の誓いだ。◇ この勲章は、より高いレベルを目指すためのステップだ。いつも淡々としている上園が、授賞式ではうれしそうな笑顔をみせた。だが、浮かれた気分になったのは、ほんの一瞬だった。 「受賞は『まさか』という感じで、本当にびっくりです。これまでチームの中心選手になった方が獲ってきた賞。それに恥じないようにしたい。自分もそういう中心選手になっていければ…」 遠慮がちに、かつ大胆に。来季は不動の先発の柱。心は決まっていた。 今季は二軍スタート後、6月に一軍合流。けが人続出で崩壊状態にあった先発ローテに入って8勝(5敗)、防御率2.42をマークし、危機を救った。一軍スタートで7勝(6敗)の巨人・金刀の57票を倍近く上回る104票を集め、堂々の新人王に選ばれた。 一方で、強烈な挫折も味わった。1敗で迎えた中日とのクライマックスシリーズ第1ステージ第2戦。あとのない試合で先発を任され、わずか1回KO。1本塁打を含む3安打2四球で5失点。一人前にはほど遠い。苦い思いをかみしめて、シーズンを終えた。 それだけに、来季にかける気持ちは人一倍、熱い。本格的なオフに入った18日。鳴尾浜で1人、ランニングなどで汗を流した。「ボクは球が特別速いわけでもない。運を味方につける生活をする。野球の神様が振り向くような? そうです」。神さえも振り向かせる。キッパリと宣言した。 オフは野球以外でも忙しい。11月23日以降、単独でのテレビ出演、イベントがすでに2件。「今後も増えるでしょう」(球団関係者)との見通しだ。それでも、必要以上の露出は避けて、トレーニングに専念する。新人王の賞金100万円も、自己投資に使う意向だ。虎史上7人目の快挙。上園が新人王の喜びを語った 「今年以上の勝ち星はもちろん、来季は開幕から最後まで、一軍にいたいという気持ちがある。オフは、全体的なパワーアップを図りたいです」 開幕投手でスタートし、胴上げ投手で締めくくる。先発の理想像しか、思い描いていない。 パの新人王・田中(楽天)について「彼(の受賞)は当然。ボクはできすぎ」と、謙そんした。真にバラ色のオフを迎えるまで、上園は一歩も立ち止まらない。★上園という男 シーズン途中から一軍に昇格し8勝を挙げた理由を聞くと「今年の成績はマグレなんスよ。たまたまっスよ」と謙虚に返してきた。だが、プロの世界では「マグレ」だけでは勝てない。「人が休んでるときに練習するんスよ。やることはきちっとやっておく。できる準備は100%しておくんです。だから、マグレはこれからも続きますよ。見ててください」と不敵な笑顔を見せていた。 コーチや先輩からは、「来年は今年みたいに勝てないからな」と何度も言われた。甘くないぞ、調子に乗るなよ-とくぎをさされた。それに対して「オレは来年も必ずやりますよ。絶対に結果、残しますから」。度胸ある投げっぷりが示すように、強気な言葉が返ってきた。★最多セーブ…球児はニッコリ 最多セーブ投手の阪神・藤川は05、06年の最優秀中継ぎ投手に続く3年連続受賞。壇上では硬い表情で立つ久保田の隣で、日本代表のロッテ・成瀬らと笑顔を見せる余裕もあった。表彰式後は代表のメンバーと別ルートで退席。気持ちは完全にジャパンモード?★最優秀中継ぎ投手…久保田、改めて先発やりたい! 最優秀中継ぎ投手として表彰された阪神・久保田は改めて先発転向への思いを訴えた。「ひとつの結果としてうれしいし、励みになります」と初タイトルを喜ぶ一方で「やっぱり先発で(表彰式に)来ないとな、と思いました。ベストナインも先発になるわけですしね」とポツリ。簡単に捨てきれない自らの希望とチーム事情の間で悩む複雑な心境を明かした。 「まあでも、そういう思いを胸に秘めながら、中継ぎをやりますけどね」と鉄腕は煮え切らない表情でコンベンション会場を後にした。★宮崎オーナー「新井かわいい」 阪神・宮崎オーナーがコンベンションに参加。スーツ姿の新井(広島からFA)に「ユニホーム以外の姿を見るのは初めて。意外にかわいい」。21日にも入団が決まる恋人に熱視線。新人王の阪神・上園には「よかったな! 先発の柱に? そうやね」と絶賛。ただ、阪神勢が6年ぶりにベストナインに1人も選出されなかったことには「あした納会でネタにせなアカン。ゲキ飛ばさなアカンからな」と、おかんむりだった。★サンスポMVP、21日表彰式 上園は「07年サンスポMVP新人賞」も受賞しており、21日、大阪・梅田の特設会場で行われる表彰式に出席する。式後には「07年サンスポMVP」に輝いた金本とともに、ファンとの交歓会(募集は既に締め切り)に参加する予定。そこでの“トーク”にもこうご期待!★太陽がサンスポ賞 ウエスタン・リーグのスポンサー表彰で阪神・太陽がサンスポ選定優秀投手賞に選ばれた。「来年、一軍で活躍するためのきっかけにしたいです」。今季は二軍で6勝4敗、防御率2.28。一軍定着へ、安芸秋季キャンプではスリークオーターに改造し、2000球超を投げ込んだ。「オフはウエートで体作り。春にいいスタートを切りたい」と完全開花を誓った。
2007年11月21日
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虎入り確実、新井に金本流の劇辛歓迎「外面にダマされるな!」初交渉から一夜明けの新井。アニキの言葉が刺激材料になる 阪神の金本知憲外野手(39)が16日、甲子園の球団施設内でのリハビリ後、広島からFA宣言中の新井貴浩内野手(30)に「アイツの外面にダマされちゃいかんよ」。虎入りが決定的な弟分に、アニキ流の劇辛の歓迎メッセージを送った。◇金本は新井にアニキ節の歓迎メッセージを送った いかにもアニキらしい、歓迎の言葉だった。甲子園の球団施設内で左ひざのリハビリを終えた金本が、自分から切り出した。口にしたのは虎移籍が確実になった新井の話題だった。 「どや、新井さんは元気にしとったか?」 会見で緊張しっぱなしだったと報道陣から、初交渉後の様子を伝え聞くとニヤリ。すると、アニキ節をお見舞いした。 「アイツの外面にダマされちゃいかんよ!!」 8日の涙のFA会見を見たときも、「ええ猿芝居を見せてもらった」とバッサリと斬った。本当は芯の強い男だと言いたいのか、ツラの皮はもっとぶ厚いと暴露したつもりか…。キツ過ぎるようだが、これもまたアニキ流のメッセージだった。 新井は前日の会見で金本の存在が阪神入団の決め手になることを認め、宣言後に電話したことを明かした。「FA宣言しました」との報告に「あっ、そう」とつれない返事だけだった。 「オレ、そんなこと言ったかなあと思い返したら、確かに言うとったワ」。切っても切れない“兄弟”の絆。2人の記憶は一致。交渉後は新井から再び電話。同じユニホームを再び着ることは確実。素直にうれしかった。 17日には、左ヒザ手術後、初めてファンの前に姿を表す。ユニホームを着て、ファンの集いに出席する。 「松葉づえ、ついていこうと思っとるんや。同情を引こうと思ってな(笑)」と、アニキ節は最後まで絶好調。何もなかったかのように自然にステージに立ち、完全復活近しの姿を見せつける。球児やっぱ鉄腕!連投志願…日本代表18、19日練習試合!上原と対照的に順調な調整ぶりの球児。虎の守護神は頼りになる 日本代表・強化合宿(16日、サンマリンスタジアム宮崎)安心をお届けします!! 北京五輪出場を目指す野球日本代表最終候補選手による宮崎合宿の16日、阪神・藤川球児投手(27)が、18日のソフトバンク戦(サンマリン)、19日の巨人戦(同)と、練習試合での連投を“志願”した。「みなさんを安心させたい」ー。同じく抑え役の巨人・上原が17日の西武戦を回避したが、虎の豪腕は万全な調整ぶりだ。◇8最終候補メンバーへ/五輪予選日程へ 岩瀬、上原、そして藤川。日本屈指の守護神を3人も揃える星野ジャパンだが、まずは盤石な1人がいれば、どれほど安心か。17日の西武との練習試合(サンマリン)を緊急回避した巨人の守護神とは対照的に、虎の豪腕は、頼もしく“連投志願”だ。 「(練習試合)2試合目から一応、連投も(コーチと)相談しました。前回から、自分の状態がどのくらい上がっているか、確認したいです」 順調さは際だつ。前回6日の初練習試合(スカイマーク)では、九回に登板して3者連続三振。試運転ながら、社会人を相手に格の違いを見せつけた。そこから、どれだけ本調子に近づいたか。 「ブルペンで変化球の感じがいいし、後は実戦で確かめたいんで」 この日はブルペンに入らず調整し、17日に入る予定。そして、18日のソフトバンク戦、19日の巨人戦と連投を試みる。まさに“本番モード”。手応えがあるからこその、ステップアップ。相談を受けた大野投手コーチも、「本人が望んでいるから。2、3戦目にね」と、調整は本人の要望通り。全幅の信頼を置いている。 「(練習試合でも)打たれることは考えていません。みなさんを安心させたいですね」 力強く話した藤川。昨年のWBCでは、世界一に輝きながら自身は不完全燃焼だった。今回のジャパンでは、紛れもなく投手陣の中心的存在。ナイン、そしてファンの大きな信頼に応える姿を、練習試合からキッチリ見せつけるつもりだ。
2007年11月17日
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決め手はアニキ!新井、阪神入り一発OK…4年総額12億円!新井(右)が沼沢本部長(手前)、黒田編成部長(左)と初交渉(代表撮影) 決め手はやっぱりアニキ!! 広島からFA宣言した新井貴浩内野手(30)が15日、宮崎市内のホテルで阪神と初交渉。「勇気ある決断をした君が欲しい」の殺し文句と、4年総額12億円の条件提示を受け、移籍は決定的となった。何よりの決め手がFA移籍の先輩、金本知憲外野手(39)の存在であると公言。アニキと新井のタッグはもう熱くなっている。◇ 目標のあの人と野球ができる。素直な思いが、虎入りを後押しした。阪神との約1時間の初交渉を終え、終始緊張の表情だった新井の顔が、パッと華やいだ。広島入団時から慕う「アニキ」の名前を、耳にしたときだ。 「(金本は移籍を決める大きな要素かと聞かれ)そうですね、そうなると思う」 これまでFA移籍は、「自分自身で決めること」とかたくなに言ってきた男が、公の場で初めて、アニキが移籍の決め手であると明かしたのだ。 8日に広島市内で涙のFA表明。すぐさま新井は、アニキに電話を入れた。返事は「あっ、そう」。実にそっけないが、怒られ、励まされ、ちゃかされ、かわいがってくれたアニキ流の歓迎メッセージであることは、十分にわかった。 プロ入り当初は非力だったため、広島市内のジムで元日から一緒に汗を流すなど、常に金本の背中を追ってきた。ついに、広島からFAで阪神移籍という同じルートを、たどることになる。 もちろん、「勇気ある決断をした君が欲しい」という沼沢球団本部長の殺し文句も胸に響いた。涙の会見の意味を理解してくれたことが、うれしかった。 4年12億円の条件提示も受けた。「内野手としてクリーンアップを打って欲しい」と同本部長から頼まれた。岡田監督、宮崎オーナーからの熱烈歓迎も伝え聞いている。 「チームとして必要としていると言っていただいた」 会見後は沼沢球団本部長ら阪神幹部と夕食。鍋をつついて、同じ釜のメシ。濃密な時間だった。 人気球団でプレーするには相当の覚悟がいる。しかも、甲子園という「熱気がすごくて、相手として、いいものではなかった」という大声援を受けてのプレー。大きなプレッシャーを背負ってのパフォーマンスが義務づけられる。それでも、後戻りをする気はない。 「いろいろなことが動きだしたな、という感じ。家族と話し合って前向きに考えていきたい」 次回交渉は未定ながら、現状では阪神以外から誘いはない。人気球団の阪神、大声援の甲子園、そして、アニキの存在。微動だにしない“強力トライアングル”が、新井の虎入りを邪魔することを許さない。早ければ日本代表宮崎強化合宿終了後の21日に、虎の新井が誕生する。阪神との交渉を終え、緊張の表情で会見する新井【新井一問一答】 ――交渉を終えて 新井「いろいろ話していただいて、うれしく思います」 ――交渉の中身は 「チームとして必要としていると言っていただいた」 ――入団への気持ちはどれくらい強くなった 「初めての交渉だったので、まだまだ気持ちの整理ができていない。家族と話し合って前向きに考えていきたい」 ――阪神の印象は 「投手がすばらしく、チームとしてまとまりがある」 ――岡田監督や宮崎オーナーも期待している 「本当にそういっていただいて感謝しています。前向きに考えていきたいと思います」 ――タテジマで甲子園という姿を想像することは 「まだそこまでは想像できません」 ――他球団からのオファーは 「他はありません」 ――悩んでいたことが段々前に進んでいっているということ 「動き出したということ。いろいろなことが動き出した」 ――近いうちに入団を決めるということは 「2、3日で、ということはない」■金本と新井の師弟関係 99年に広島に入団した新井は、広島出身の金本を兄貴分として慕い、オフにはともに地元のトレーニングジム「アスリート」で筋トレをする仲に。03年の金本の阪神移籍後も交流は続き、05年オフには、本塁打王を獲った新井に金本が『ホームラン天狗』Tシャツを作ったり、ジョーク交じりで「新井さん」と敬称付きで呼んだりして冷やかした。新井は金本に倣って鹿児島・最福寺で護摩行に取り組んでいる。金本は「(新井に)目をかけたのは、江藤がFA移籍して、当時の広島は右打者が必要だった」と後に語っている。★連絡?ないない 弟分の交渉日にも、アニキは静観を決めこんだ。金本は左ひざのリハビリで甲子園のクラブハウスを訪れ「新井から連絡? ないない、何かあったら言うよ」。正式に移籍が決まれば、一気に“ネタ放出”のムードを漂わせた。★沼沢球団本部長してやったり… 鮮やかな殺し文句で、新井のハートを撃ち抜いた。「勇気ある決断をしたキミが欲しい。君が阪神に必要だ」。交渉後の沼沢正二球団本部長は少々悦に入っていた。 「正直手応えを感じましたね。グラウンドでは豪快なプレーを見せられてきましたが、会えば好青年でナイスガイ。ますます欲しくなりました」 前夜、一足早く宮崎入りし、一晩かけて決めゼリフを熟考。涙のFA会見を見た感想をそのまま言葉で伝えた。「苦しんでも前に進んでいく姿に感服した」。気取った言葉でなく、思いをそのままぶつけた。 4年総額12億円の条件提示も済ませた。あとは返事を待つ。「できるだけ早く欲しいが、本人が決めることですから」と気遣う余裕すら見せていた。★福留といつ会う? 沼沢本部長は、初日交渉に失敗した福留の代理人、水戸重之氏から連絡があったことを明かしたが、交渉日時は設定できなかった。「まだ調整中。(福留側から)大阪に出向きたいという話は聞いていますが…」。16日に交渉する可能性も残されているが、不確実。できるだけ早く会って、福留の動向をつかみたい。■阪神・過去のFA交渉 ★清原和博(西武) 96年11月15日、東京都内のホテルでの初交渉に吉田義男監督が同席。吉田氏の「タテジマをヨコジマに変えるぐらいの気持ちで」という言葉に、清原は「汗ビッショリになりました」。2度の交渉後、巨人入りが決定。 ★片岡篤史(日本ハム) 01年12月19日、都内のホテルでの3度目の交渉に星野仙一監督が同席。星野氏は「オレも(監督を引き受ける時に)悩んだ。一緒にタイガースを再建しよう」。翌日、片岡は入団表明。 ★金本知憲(広島) 02年11月15日、岡山市内のホテルでの第2回交渉に星野仙一監督が同席。星野氏は「優勝するために必要な選手。とにかくランナーをかえしてほしい」。金本は「全身全霊をかけてタイガースのためにがんばりたい」と阪神入りを決意。
2007年11月16日
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新井よ打点王獲れ!岡田監督、初交渉前にもう虎戦士扱い!日本代表合宿で打撃練習する新井。虎との“初デート”を前にバットも軽やか!?新井に初めてラブコールした岡田監督。その勝負強さに早くも期待大や ホームランはええ、打点にこだわれ!?阪神・岡田彰布監督(49)が14日、FA宣言して虎入りが決定的な広島・新井貴浩内野手(30)に、「本塁打より打点」と、初めてラブコールを送った。一方、宮崎・北京五輪代表合宿に参加中の新井も、早くも“所信表明”。阪神と新井は、15日に宮崎市内のホテルで1回目の交渉を行う。◇ 打点よ、打点をあげてほしいんよ! FA交渉解禁日の14日。ようやく胸に秘めた思いを、存分に吐き出せる日がやってきた。目指すは打点王!? 岡田監督が、“虎の恋人”新井にかける期待を初めて口にした。 「甲子園で(ホームランを)そんなにバンバン打てるかいな。『何本打ってくれ』とちゃう。相手に与える存在感が違うんよ。2年連続100打点、上げとるからな」 えっ、本塁打は狙わんでもエエ!?岡田流の、強烈ラブコールだった。 ホームグラウンドが広島球場から、広い甲子園に変わる。05年に43本塁打を放ちタイトルを獲得している新井だが、無用なプレッシャーとなることも考慮して、あえて一発は期待しない。むしろ2年連続100打点をマークした勝負強さを、最大の魅力にあげた。 得点力不足は、頭痛の種の1つだった。518得点は12球団最下位。100打点超えは1人もなく、トップの金本は95打点。2位の林は大きく離れた58打点で、アニキ頼みだったのが実情だ。 その点、新井は2年前からケースバッティングに徹して、勝負強さを磨いてきた。今季の102打点は中日・ウッズと並ぶリーグ2位タイ(1位はヤクルト・ラミレスの122打点)。強力ポイントゲッターの加入で、猛虎打線復活にメドが立つ…というわけだ。 一方、宮崎で北京五輪代表合宿に参加中の新井も、早くも新天地での活躍に胸をふくらませた。 「必要とされることはうれしい。相手に要求することはありません。自分の力を見せるだけですね。必死になれるチームに、身を置きたい」 14日朝、黒田編成部長から交渉を要望する電話を受けた。古巣に配慮して具体的な名前は出さなかったが、「必死になれるチーム」とは虎に他ならない。勝負強さをお見せしたい。点が入らず、もんもんとした今シーズンだけに、ファンが泣いて喜ぶ“所信表明”だ。 「合宿中なので(周囲に迷惑がかからないように)できるだけ早く…」 台湾での予選が始まる12月1日までには、交渉を終えたい意向。今月中には『阪神・新井』が誕生することが、一気に現実味を帯びてきた。★矢野は熱烈歓迎 虎の女房が熱烈歓迎だ。新井が阪神と交渉することを聞いた矢野は、「いい方向にいってくれればいい。姿勢がチームのプラスになる。100打点とかをやっている姿勢が教材になる」と、早くも“新戦力”に期待を寄せた。 また、藤川は「僕には関係ない。今は阪神のことは関係ない」と、日本代表合宿に集中する構え。とはいえ、2年連続100打点越える新井はチームへの影響は絶大。虎のバッテリーに、大きな助けになることは間違いない。これが鉄人の回復力じゃ!金本、術後1カ月で松葉杖いらず!松葉づえなしに歩く金本。驚異の回復ぶりをみせる退院直後の金本 左ひざ内側の半月板部分切除手術を受けた阪神の金本知憲外野手(39)が14日、初めて鳴尾浜球場内の施設でリハビリを行った。ウエートなどで汗を流した後は、左足を引きずるそぶりも見せず、スタスタと愛車へ乗り込んだ。手術後、1カ月も経たずに通常歩行ができるまで回復。まさに鉄人だ。◇ 事情を知っている人ならば、信じられないはずだ。10月18日に左ひざにメスを入れた金本が、記者を振り切るほどのスピードで歩を進めていく。松葉づえなんて、もちろん必要なし。鳴尾浜球場内の施設でリハビリを終えると、足取りも、口も軽やかだった。 「鳴尾浜でリハビリ? 平田二軍監督にゴマスリにきたんや!!」 年俸5億5000万円の球界最高年俸男が、ファーム指揮官にご機嫌伺いをする理由はない。アニキ流のジョークは、順調な左ひざの回復を示すバロメーターだった。 午前11時に鳴尾浜球場に車で到着。虎風荘内にこもり、約3時間、ウエートトレや下半身の強化リハビリを行った。アニキの襲来に気づかなかった前田忠には「オイ、コラッ、前田!!」とすごんだ。「金本さんが来てるなんて知らなくてほんとビックリしました」と前田忠。リハビリの段階でも、元気いっぱい。居残りの二軍の選手に喝を入れまくった。 10月25日に退院。翌26日に、鳴尾浜球場を訪れ、岡田監督らコーチ、スタッフに経過を報告した。心配顔の報道陣に「たいしたことない。歩こうと思ったら歩ける」と話していた。同30日から甲子園内の施設でリハビリを開始。数日で松葉づえが不要となった。術後わずか1カ月弱で、通常歩行ができるまで回復した。まさに有言実行。見舞いに訪れた宮崎オーナーに約束した「開幕4番」に向けて、驚異のスピードだ。 新井は15日に阪神と入団交渉を行う。弟分の虎入りは秒読み段階に入ったが「新井には興味なしや」と切り捨てた。これも金本流のメッセージ。並んでクリーンアップを打つ姿が、頭に浮かんでいるはずだ。
2007年11月15日
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両思いや!東洋大・大場、虎の指名決定に「すごくありがたい」!粘投する東洋大・大場。虎への熱い思いを打ち明けた 大場、虎熱望-。阪神が大学・社会人ドラフト(19日)で、1巡目指名する東洋大・大場翔太投手(22)が12日、明治神宮大会の東海大戦で10三振の完投発進。虎のラブコールに「すごくありがたい」と初めて“相思相愛”を激白した。◇ 抽選という大きな壁は立ちはだかる。それでも、“相思相愛”。虎のラブコールに大場が初めて熱く応えた。 「(阪神の1巡目指名は)ぼくにとって、すごくありがたいです」 桧山、今岡、福原ら数多くの東洋大OBが活躍するタテジマにあこがれがある。阪神はじめ最大5球団の指名が予想される大学・社会人ドラフトの超目玉。抽選があるために12球団OKの姿勢を打ち出してはいるものの、虎熱望の“本音”を明かしたのだ。 ネット裏には菊地東日本統括スカウトら阪神のスカウトが8人も陣取った。その熱視線に粘りの投球を見せた。 一回二死三塁。東海大の4番・加治前に内角直球を狙われて、左中間へ2ラン。続く二回にも、左翼ポール際へ特大ソロを浴びた。だが、その後、見事に立ち直って本領発揮。失点も序盤の2本塁打による3点にとどめ、三振の山を築いた。直球も自己最速にあと1キロと迫る150キロをマーク。8安打9得点の打線の援護もあって、神宮大会で10奪三振の完投発進だ。 「逆転してくれて助かりました。2本目の本塁打を打たれてから、力強い球を投げようと、逆に開き直ることができた」神宮のネット裏には、阪神のスカウトが8人も集結した(スピードガンを構えたのが山口スカウト) その微妙な気持ちを、マウンド上でのしぐさから察したのが阪神の投手担当、山口スカウトだ。「セットポジションで足をあげたときに、体重が右側へ傾きすぎている。丁寧にいこう、と思いすぎたのかも」。本人はフォームに関しては、「変えていないと思う」と首をかしげたが、微妙な変化も見逃さない。虎はそれほど大場に密着マークしていた。 阪神はすでに競合覚悟で大場の1巡目指名を決めている。黒田球団編成部長が先日、大学側に1巡目指名の意向を伝えたばかり。150キロ完投発進に担当の菊地東日本統括スカウトも「三回からは本来の力のある投球ができていた。本塁打はバッターを褒めなければいけないね」と改めてほれ直した。やはり、評価にたがわぬ大物だった。 13日の準決勝では上武大と激突。「終盤の方が体が動いたから大丈夫」と大場は、3連投も志願した。プロ入りまで、勝ち抜けばあと2試合。虎を熱望した逸材が、最高のデモンストレーションで運命の「11・19」を迎える。■大場翔太(おおば・しょうた)投手 1985年(昭和60年)6月27日、東京都生まれ、22歳。小学3年から野球を始め、中学までは投手兼内野手。千葉・八千代松陰2年から投手に専念。甲子園出場経験はなし。昨秋、台湾で開催されたインターコンチネンタル杯で日本代表入り。8月のプレ五輪にも代表に選出された。今春シーズン115奪三振の東都リーグ新記録を樹立。1メートル82、77キロ。右投げ右打ち。★外れ1巡目は関学・宮西 阪神の大学・社会人ドラフトの戦略が12日固まった。最大5球団の競合覚悟で大場の1巡位入札するのは既定路線。流動的だった外れ1巡目が関学大・宮西尚生投手(22)に決定した。昨年から“虎の恋人”として密着マークを続けてきた左腕だ。 「課題だった制球面もようやく解消された。左投げというのも大きい。外れ1巡目として考えている」と球団関係者。昨年は“ポスト井川”として大阪ガスから小嶋を獲得した。2年連続で先発完投型左腕の獲得を目指すが、宮西も楽天やヤクルトなどとの抽選が必至な現状だ。再抽選となった場合は、名城大・山内壮馬投手(22)を指名予定。3巡目以降として、法大・大沢裕介内野手(21)や、“赤星2世”の名をもつ、中大・村田和哉外野手(22)らがリストアップされている。■宮西尚生(みやにし・なおき)投手 1985年(昭和60年)6月2日、兵庫県尼崎市生まれ、22歳。立花南小1年から野球を始め、立花中から市尼崎高に進学。市尼崎高では現巨人・金刃の1年後輩で甲子園出場はなし。関学大では1年秋から公式戦に登板し、48回1/3無失点のリーグ新記録を樹立。今年8月のプレ五輪大会に出場し、1試合3回無失点。1メートル78、76キロ。左投げ左打ち。五輪アジア予選前にスッキリ!「虎の新井」21日にも誕生!星野ジャパンの宮崎合宿でハッスルする新井。虎の新井で北京へ挑む タテジマで「北京獲り」-。広島からFA宣言した新井貴浩内野手(30)が21日にも阪神入りを表明することが12日、明らかになった。14日に日本代表の合宿地・宮崎で初交渉を行うが、24日の渡台前に決着する方向で、12月1日からのアジア予選は「阪神・新井」として挑む。◇ 涙のFA宣言には誠意しかない。悩みから完全に解放される条件を整えて、提示する。阪神が新井に対し、“三顧の礼”を尽くす。 「イの一番でお会いしたいと思っている。即答を求めるのは無理かもしれないが、アジア予選に集中できるよう、こちらも最大限の努力をしたいと思っている」 球団関係者が改めて、交渉解禁日に宮崎での“ランデブー”を明言。「前の日に乗り込んででも、その日を待ちたい」と語るなど、「11・14」が待ちきれない様子だ。 水面下の調査で得た情報が新井自身のサードへのこだわり。日本代表では一塁に就いているが、本職は三塁という熱い思いがある。まずは、その気持ちに応える。 条件面では4年12億円を基本線として、「幅」を持たせる。ポジション確保と金銭が初交渉の二本柱。最初の会談で全てをさらけ出す。駆け引きは一切なし。後は返事を待つだけというわけだ。 日本代表は19日まで宮崎で合宿を行い、20日に福岡に移動。22、23日の豪州代表との壮行試合2連戦を経て、24日に台湾に向かう。「空白」は21日の練習日。合宿中の交渉を容認している星野監督の方針もあり、「阪神・新井」が誕生する有力日だ。 全体ミーティングでの矢野、藤川との夢のスリーショットから一夜明け、新井はグラウンドに飛び出した。守備練習ではいつものように“ヤジの標的”となり、フリー打撃ではセンター中心の内容を心がけとあって、68スイングでサク超えは4。つなぎを求める闘将のリクエストを実践した。 「からかわれていた? いつもの通りです。みんなで元気を出していかないと…」 新井に、アジア予選には広島として臨みたいという希望があるかもしれない。阪神は、そんな思いにも配慮。本人の希望を聞き入れるが、ベストは渡台前の決着。タテジマで決戦。最高の“デビュー戦”を実現させるために、最後のツメに入る。投内連係で機敏な動きを見せる新井(中央)。球児(左奥)とのコンビネーションもバッチリ★球児と息ピッタリ 球児、矢野との“夢の3ショット”から一夜明けた合宿初日の新井は、投内連係から虎戦士との息はバッチリ。球児が一塁のベースカバーに走り、一塁の新井が捕って、素早くグラブトス。絶妙のコンビネーションに、矢野からは「ナイスコンビ!!」とすかさず合いの手が入った。まさにあうんの呼吸。“虎のトリオ”として早くも躍動した。 涙のFA宣言から虎と合流した背番号25に、再び笑顔が戻ってきた。吹っ切れたまな弟子に、元広島監督の山本守備走塁コーチも思わず、「FA選手いくぞー!!」とかわいがる。交渉解禁を前に新井が虎の輪にがっちりと組み合わさっている。
2007年11月13日
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赤松アホやろ!!岡田監督が若虎の“醜態”にブチ切れ!ブチ、ブチッ!!ふがいない若虎に岡田監督がとうとう切れた二塁へ走ったが併殺に倒れた赤松。集中力のなさに“アホ”と一喝された 岡田ブチ切れ-。阪神・岡田彰布監督(49)が高知・安芸キャンプ第3クール最終日の10日、ブチ切れた。オリックスとの練習試合(安芸)で配慮の欠けた赤松真人外野手(25)、狩野恵輔捕手(24)のプレーをバッサリ。今キャンプ初の指揮官の落雷だ。◇ アホ!! ブチ切れた。今キャンプ初実戦で見せた若虎の“醜態”。岡田監督が試合後の会見で約30分も怒りをブチまけた。 「一番ひどいのは赤松やんか。アホやろ!! アホとしかいえんやろ」 “アホ”呼ばわり。指揮官が罵倒したのは赤松だ。場面は六回無死。遊撃内野安打で出塁して、すぐさま盗塁のサインを出したが、初球は自重。問題はその後だ。おもむろに走塁用手袋をはめる姿に、一瞬、言葉を失った。 「野球をやるとか、技術的なことを学ぶ以前の問題。初球から盗塁のサイン出てるのに走らんと、2球目の前に手袋してな。走者に出たら、すぐ“手袋しろ”いうサインを出さなアカンのか…」 相手にバレバレの不注意な行為にあきれた。結局、盗塁ができなかった赤松は、続く野原の三ゴロで併殺に倒れた。流れを失う凡ミスに「一軍じゃ無理よ」とまで赤松を突き放した。 続いて狩野が怒りの炎に油を注いだ。七回、1点を返されてなお一死一塁で、一走・日高を必要以上に警戒して再三のけん制を要求。さらに「(投球が)ワンバンしたら走れよ」との相手三塁コーチャーの声に惑わされてか、低め勝負を避けた。その消極性が気にくわなかった。狩野(右)も凡ミスを叱られた 「日高が走ったとこなんて見たことない。相手が走るんやったら、ワンバン投げさせて、二塁で刺したらええ。それが投手を助けるいうことやろ」 赤松にしろ、狩野にしろ、来季は一軍でフルシーズン活躍を願う若虎達。球団は積極補強へまい進中だが、若手の成長なくして来季の覇権奪回もありえない。なのに危機感のかけらもないぶざまなプレーに、指揮官の怒りが爆発したのだ。 「実戦をやったら、ミスばっかり。野球を教えていかなアカンわ」 最後は怒りを通り越してボヤキ節で締めた。「(練習試合を申し込んでくれた)オリックスのおかげでええもの見せてもらったわ。はあ…、ため息出るわ」。トホホ…、どないしよ。前途多難に岡田監督が頭を抱えた。★赤松と狩野は反省 やり玉に挙がった赤松と狩野は、神妙な面持ちで反省の弁を並べた。試合後、各担当コーチを通じて指導が入った。 「初球までに手袋をはめられなかった。タイムを取るとかやり方はあった。僕の準備不足です」と赤松はうつむいた。狩野は「注意をしっかりと受け止めて、今後はいろいろ考えたい。いわれているうちに直したい」と唇をかみしめた。■赤松 真人(あかまつ・まさと)外野手 1982年(昭和57年)9月6日、京都府生まれ、25歳。平安高-立命大を経て、05年D6巡目で阪神入団。05年にウエスタンリーグで首位打者と盗塁王を獲得。今季は28試合に出場し、0本塁打、1打点、8盗塁、打率.154。1メートル82、71キロ。右投げ右打ち。背番号「52」。年俸800万円。■狩野 恵輔(かのう・けいすけ)捕手 1982年(昭和57年)12月17日、群馬県生まれ、24歳。前橋工高から01年D3位で阪神入団。07年4月20日の巨人戦(甲子園)の、延長十二回に代打でプロ初安打初打点のサヨナラ安打を放ち一躍ブレーク。今季は54試合に出場し、3本塁打、11打点、打率.274。1メートル81、76キロ。右投げ右打ち。背番号「99」。年俸650万円。ニュー太陽はええぞ!スリークオーター初実戦で2回0封!スリークオーターの太陽が実戦でMAX145キロを記録した ニュー太陽がきらめいた。阪神・太陽投手(28)が10日、オリックスとの練習試合(安芸)に2番手で登板し、2回無失点。MAX145キロを記録するなど、実戦初披露となったスリークオーターの新フォームに手応え十分だ。試合は3-1で阪神が勝った。◇ 上々の“デビュー戦”だった。太陽がフォーム改造後の初実戦で2回無失点。今キャンプで上手投げからスリークオーターに変えた新スタイルで躍動した。 「フォームを変えても感触はつかんでいる。まっすぐがいかなかった」 試行錯誤の段階だが、進むべき道が見えてきた。三回から2番手で登板。先頭の鈴木に初球をいきなり右前にはじき返された。それでも、続く森山を二ゴロ併殺に仕留めてペースを取り戻した。続く四回は三者凡退。2イニングで費やした球数は、わずか13球。テンポのいい省エネ投球が、進化の証しだ。 01年にドラフト1位で入団しながら、度重なるけがで7年間で5勝止まり。今季も二軍暮らしが長く、3試合登板にとどまった。このままでは終わってしまう-。生まれ変わるために選んだのが、新たな投球フォームへの挑戦だった。連日、ブルペンでの投球後はネットピッチングで反復練習。踏み込む左足のつま先がうまく地面にひっかかり、球に力が伝わるようになった。この日の最速は145キロと球速もアップした。 「完ぺきに抑えられへんけど、今やっていることを出せるか出せないか。まあまあやな」と岡田監督も及第点を与えた。 まだまだ発展途上の右腕。「意識しているフォームの間をこれからやっていきたい」。ニュー太陽に8年目の覚醒の予感が漂う。■太陽の現状 01年のドラフト1位で阪神に入団。ルーキーイヤーの01年は右ひじの故障に泣き、02年は右ふくらはぎ肉離れに苦しんだ。03年は右ひじじん帯移植手術。04年は教育リーグの登板のみで、05-07年も二軍暮らしが長かった。プロ7年で5勝9敗。高い能力を発揮しきれず、“未完の大器”と言われ続けた。今秋季キャンプで上手からスリークオーターに投球フォームを改造、出直した。★岩田は制球に問題なし 先発の岩田は2回を投げて被安打1の無失点(、無四球、1三振)。「一回は入りが甘かった」と2番・一輝に右前打を許し、ボークも絡みピンチを招いたが後続は抑えた。久保チーフ投手コーチは「2イニング目は完ぺきだった。コントロールの問題はなくなった」と評価。岩田本人は「(来季は)自分も先発をやりたい。期待には応えたい」と力強く話した。◆メディカルチェックのため、渡辺とひと足早く帰阪した阪神・江草「キャンプでは走り込むことをメーンにできた。シュートにある程度の手応えがつかめた」
2007年11月11日
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優勝請負人宣言や! 金村暁が入団会見「JFKに楽させる」! 入団会見で沼沢球団本部長(左)と握手を交わす金村暁。来季は先発ローテとして頼んまっせ!! 日本ハムからトレード移籍した阪神・金村暁投手(31)が9日、西宮市内の球団事務所で入団会見を行った。古巣で2度の日本一を経験した88勝右腕は、新天地でも優勝請負人となることを宣言。関西永住を誓い、来季の開幕にも意欲をみせた。同日に契約も行い、33%減の年俸1億2000万円(推定)でサイン。背番号は未定。◇ 監督批判で一躍、世間に名を知らしめた無頼なイメージはなかった。さわやかな中に、アツさを秘めた男。日本ハムで2度の日本一を経験した金村暁が、阪神も頂点に導く活躍を誓った。 「阪神でも優勝に貢献できるよう、『優勝請負人』といわれるようにがんばりたいですね」 ほほえむ視線を一瞬、鋭く光らせた。02年から05年まで、4年連続2ケタ勝利。今季は右肩痛などのため5勝(6敗)にとどまったが、先発ローテ入りを期待されてのトレードだ。その点は身に染みている。 「やらなきゃいけないことは分かっている。先発が規定投球回数に達せず、JFKに負担がかかっている。その負担を少しでも減らしたい」 通算88勝、開幕投手3回というキャリアは、虎投の中に入れば断トツ。当然、来季のオープニング投手という声も。「そういう声が出るのはありがたい。横一線のスタートだと思うが、そこから一歩でも出たい」と、早くも名乗りをあげた。 下柳、野口、中村二軍守備走塁コーチと古巣出身の顔なじみも多い。夫人は大阪出身で、初の関西も縁のある土地だ。 自然と口をついた「タイガースに骨を埋める覚悟です」という言葉に偽りはない。現在、住んでいる東京・六本木ヒルズを出て、関西に新居を構える。年末には第1子も誕生予定だ。「甲子園で確実に勝ちたい」。熱烈なファンの声援に、早くも胸を躍らせた。◆金村暁アラカルト ★生まれ&サイズ 1975年(昭和50年)4月19日、宮城県生まれ、32歳。1メートル87、76キロ。右投げ右打ち。今季年俸1億8000万円。 ★球歴 仙台育英高から95年D1位で日本ハム入団。02年から05年まで4年連続2ケタ勝利を記録。98年に最優秀防御率のタイトルを獲得。今季は13試合に登板し、5勝6敗、防御率4・73。通算240試合に登板し、88勝75敗、防御率3・88。 ★球種 直球、スライダー、シュート、フォーク、パームボール。「コントロールのいい投手」と久保チーフ投手コーチは評する。 ★激情家 069月24日のロッテ戦(千葉)に先発し、3点リードの五回二死満塁で降板。5年連続2ケタ勝利まであと一死だけに「絶対に許さない。外国の監督だから、個人の記録なんてどうでもいいと思ってるんじゃないですか」と、ヒルマン監督を痛烈批判。プレーオフの出場停止と罰金200万円の厳罰を受けた。
2007年11月10日
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新井よ待ってた!アニキがキツーイ歓迎「ええ猿芝居や」!ユニホームは違っても師弟関係にあった2人。金本(左)は新井の阪神入りを待つ どこで泣く練習したんや!? 阪神・金本知憲外野手(39)が8日、FA移籍を決めた弟分・新井にキツーイ歓迎のメッセージだ。これもすべて“アニキ流”。それほど、タテジマでの最強コンビ結成が待ち遠しそうだった。◇ 辛辣なメッセージ、そしてバカにしたようなモノマネは、アニキの真心の裏返しだった。 西宮市内の甲子園クラブハウスでのリハビリを終えると、金本はいきなり「つらいです…」と言いながら両手で目をこするポーズ。直前に映像で目にした弟分の号泣会見を“再現”してみせたのだ。 「絶対に泣かない、言っとったのになあ…。どこで練習したんや? ええ猿芝居を見せてもらいましたわ」 それはちょっと言い過ぎじゃないの、とも思える言葉の数々。知らない人が聞いたら、完全に新井をバカにしている、としか聞こえない。だが、これこそ“アニキ流”の心のこもった歓迎のメッセージだ。 リハビリを続けていた金本は、球団関係者にそっとお願いした。「新井の会見って、ここで見られますか?」。自分と同じ道をたどり、広島からFA宣言して移籍の道を歩む後輩のことが気にならないはずがない。この日も新井の会見が行われる時間をインプットしていた。インターネットの動画サイトを食い入るように眺め続けていた、という。 金本自身も5年前、苦渋の決断の末に広島から飛び出した。涙こそ流さなかったが、古巣に対する思いは今も強い。だから、新井の涙の最大の理解者は、実は金本なのかもしれない。 次に新井と会うときはおそらくタテジマの仲間として。今から待ち遠しい。最強コンビが間もなくトラに誕生する。若竹が鼻血ブートキャンプ!?ローテ入りへ執念の300球!若竹は鼻血ブーでも300球を投げ切った 鼻血がなんや! 来季3年目を迎える阪神・若竹竜士投手(20)が高知・安芸秋季キャンプの8日、途中で鼻血を出すアクシデントにも今キャンプ投手陣最多の300球を投げ込んだ。これも08年ローテ入りを目指す若虎の執念!?◇ 血管が破裂しそうな熱投だった。ブルペンに入って約2時間。若竹の投球数は290を過ぎていた。すると、本当に血が噴き出した。 「グスン、グスン」と鼻をすする若竹。横で見つめる久保チーフ投手コーチは「おう、どうした? 風邪か?」。若虎は「いや、鼻血です…」と鼻に当てた右手指に目をやった。 実は280球を過ぎたあたりで鼻血ブー。しかし、我慢しながら今キャンプ投手陣最多となる1日300球を“完投”した。若竹は「たぶん今までやってきた中で一番投げたと思います」と充実感に満ちていた。 「きょうは専属コーチでしたね。何かをつかんでほしい。オレも負けない」と久保コーチ。期待を込めたマンツーマン指導だった。体重移動の仕方、腕を振る軌道など身ぶり手ぶりで伝えた。そして、すぐさまビデオで確認させた。 「今までと違う(いいボールがいく)と実感できる」と若竹。来季のプロ初勝利へ、前進した一日となった。
2007年11月09日
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不動の5番・サード誕生へ、新井決めた!阪神移籍!新井(左)は日本代表の神戸合宿で和田と談笑 キャンプ休日の安芸に朗報が飛び込んだ。今季、頭を悩ませた「5番・三塁」の座が、完全に埋まる。正式決定を前に、岡田監督は事実上の“勝利宣言”だ。 「まあ、明日(8日)の会見の結果を聞いてからやな。知ってるけど、いえへんよ」 ゴルフを楽しんだ将は思わせぶりな言葉で締めくくった。察知しているのは…。満面の笑みがすべてを物語っていた。 4番金本の後に泣き、ホットコーナーを死守する男の不在に苦しんだ。今岡は不振で7月に二軍降格。5番には林、桜井、浜中ら計8人が座ったが、誰も役割を果たすことができなかった。 しかし「新井」が入るだけで、2つの悩みは解消する。岡田監督は早々と“獲得宣言”だ頼れるKAコンビの誕生が間近に迫っているわけだ。目指すはKIコンビで計272打点(金本125、今岡147)を叩き出し、セ・リーグを制覇した05年の再来。日本ハムからトレードで獲得した金村暁には開幕投手を示唆し、そして打線は「兄弟分」の2人が軸を描く。V奪回の青写真が出来上がったことが、指揮官の笑みの理由だった。 日本代表の神戸での合同自主トレが終了し、新井は広島に戻った。グラウンドでカープOBの大野投手コーチと“別れの挨拶”。「寂しい思いがある」。先輩は肩を落とした。それでも心は動かなかった。 「話せることはありません。鈴木(球団本部長)さんには、もう(決断したことを)いいました」 新井は多くを語ろうとはしなかった。8日の広島市内のホテルでの会見で思いを伝える。熟考の末、出した結論に阪神は誠意で応える。金本級の評価を下し、4年12億の資金を用意。交渉解禁の14日には即座に駆けつける。現時点で“ライバル”は不在。「お世話になります」というフレーズを待つだけだ。 一塁を守るであろう新外国人選手から金本-新井と続く強力クリーンアップ。その日が待ち遠しい。■新井 貴浩(あらい・たかひろ)内野手 1977年(昭和52年)1月30日、広島県生まれの30歳。広島工高、駒大を経て99年D6位で広島入団。05年に43本で本塁打王を獲得し、ベストナイン。今季は144試合に出場し打率.290、28本塁打、102打点。1メートル89、95キロ。右投げ右打ち。背番号「25」。年俸1億2300万円。★金本「残れ」!? 左ひざのリハビリのため甲子園のクラブハウスに姿をみせた金本は、「広島は宣言残留も認めてるんやし、まだどこ行くか決まってないやろ」。慎重に言葉を選びながら、新井の決断を受け止めた。「相談? 受けてないよ」といいつつ、「みんなで一緒には会ったけど。ホンマは一緒にやりたくないくらい。『どっかいけ、残れ』というとったんや」と語っていた。★雪辱期す今岡… 新井が加入すれば、「5番・三塁」の座を奪われる今岡は現在、静養中。中日とのCS第1S敗退後に自身のホームページで「つらい1年だった。くやしい1年だった。今は心に、この悔しさを刻み付けて、来年へのバネにしたい」と激白するなど、雪辱に向けて燃えている。新井とのバトルが今岡自身とチームを活性化させることは間違いない。★福留はメジャーへの思い強い 阪神は水面下で調査を行っている中日の福留に関し、興味を失っていないが、「メジャーへの思いが強いようだ」と関係者は語っており、獲得に乗り出すかどうかは不明。「宣言せずに残留」の情報をいち早くキャッチ。獲得をあきらめた経緯もあり、福留との“縁”はやはり薄いようだ。★南社長、即アクション 阪神の南信男球団社長(52)が7日、西宮市内の球団事務所で、改めて、新井と交渉解禁の14日に接触したい意向を表明した。 「14日はオーナー会議があるが、すぐにアクションは起こしたい。即日にでもということです。宮崎に? 当然、相談する。やぶさかじゃない」 新井は当日、日本代表合宿が行われている宮崎にいる。南球団社長は宮崎オーナーと東京へ向かうが、沼沢球団本部長と黒田編成部長を派遣する方針だ。「とにかく、14日以降しか動けませんから」と“初対面”を心待ちにしていた。
2007年11月08日
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岡田監督ルンルン構想!開幕投手は「勝ち方知ってる」金村曉!まだ入団会見もしていないのに来季の開幕投手候補。金村暁の加入はそれほど大きい そらあ、込める期待は開幕投手よ。阪神・岡田彰布監督(49)が6日、秋季キャンプ中の高知・安芸で、日本ハムからトレード移籍が決まった金村曉投手(31)を高評価した。今季の虎投は規定投球回数に達した投手がゼロで、来季の先発ローテ構想も白紙の状態…。08年開幕投手は通算88勝右腕しかいない!◇ 北の大地から頼もしい男がやってくる。待望の大型先発投手の補強に、安芸キャンプで指揮を執る岡田監督の胸は早くも高鳴っていた。開幕投手の座を任せられるかもしれない。強い予感が渦巻いた。 「勝ち方を知っとるよ。2年間、2ケタ勝ってないというけど、それでも9勝と5勝。ウチに2年間で14勝した投手は何人おる? 1ケタでもまだエエぞ」。ニヤリと笑った。13年間で通算88勝を挙げた金村暁。その口調にはすでに信頼感がにじんでいた。 今季の虎投で、規定投球回数に達した投手は1人もいなかった。チームトップの10勝を挙げた下柳でも129回1/3。勝利数チーム2位(9勝)が中継ぎの久保田というあたりにも、先発陣の惨状がはっきりと表れた。 来季の大きな課題は先発ローテの再建。岡田監督は「横一線よ」と白紙を強調したが、そこに救世主のように現れたのが金村暁だ。昨季9勝、今季5勝だが、02年から05年までは4年連続2ケタ勝利。開幕投手を3度務めた実績も頼もしい限りで、オープニング投手経験者が下柳しかいない現有戦力に入れば断トツのキャリアだ。岡田監督もご満悦の1日。安芸でも終始笑顔だった 「コントロールがいいという印象やな。バッタバッタと三振を取る感じではないが、低めに投げて…というタイプ。実際に見るのは来年になるやろ。金村も横一線? そうよ。みんなそうやん」 ただ、金村暁に特権は与えない。来春の沖縄・宜野座キャンプではサバイバルに参加させることを明言。しかし、それは『間違いなく勝ち残ってくれる』という期待感の裏返しに他ならない。 金村暁といえば、舌禍事件で一躍、世間に名を知られた。5年連続2ケタ勝利がかかっていた06年9月24日のロッテ戦。五回二死満塁での降板をめぐり、試合後にヒルマン監督を批判し、球団から出場停止と罰金200万円を科される騒動に発展した。 「ユタカ(中村豊二軍守備走塁コーチ。元日本ハム)とかに聞いた。そんな性格とは違うと聞いているよ。10勝がかかってたんやし、一瞬、腹が立ったんやろ」 不良選手でないことは調査済み。だからこそ信頼を寄せられる。来季開幕投手の有力候補・金村暁の加入で、将が確かに心を躍らせている。■金村の入団発表は早ければ9日 5日夜に札幌市内の日本ハム球団事務所で阪神へのトレードを通告された金村は6日、空路移動して東京都内の自宅に戻った。阪神・沼沢球団本部長は「入団会見は近々やります」と明言。早ければ9日にも甲子園で入団発表が行われる見通し。その後、岡田監督ら選手、スタッフが秋季キャンプ中の高知・安芸へあいさつに出向く可能性もある。★元チームメート、中村豊コーチが環境適応太鼓判 02年まで日本ハムに在籍し、金村暁とチームメートだった中村二軍守備走塁コーチが、秋季キャンプ中の高知・安芸から新環境への適応に太鼓判を押した。「北海道も今は取材陣が多いですから。落合(現中日監督)さんや新庄(現タレント)さんがいたときも、すごかったですからね」。北海道から関西へ。注目度は確実に上がるが大丈夫。新天地での活躍をすでに見込んでいた。
2007年11月07日
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新球児や!シュート投げた…五輪へ「引き出し増やします」!ブルペンで新球シュートを披露した球児 北京出場をえぐり取る!! 藤川球児投手(27)=阪神=が2日、2度目のブルペン投球で新球シュートを披露した。「自分の中の引き出しを多くしないといけない」と“秘密兵器”の完全修得に意欲満々。新境地を切り開き、アジアの強敵を封じ込める。◇2最終候補メンバーへ / アジア予選日程へ 球児が動けば、何かが起こる。星野ジャパンで異彩を放つ男が、“新球”でブルペンの視線を独占した。 「僕は球種が少ないんで、自分の引き出しを多くしないといけない」 10月31日に続き、上原(巨人)が見守った投球練習。その23球目に異変は起きた。「シュートいきます」。藤川の持ち球は直球、カーブ、フォークだけのはず!? 首をかしげる周囲をよそに、白球がシュートの軌道を描いた。感覚を確かめるように計6球。手応えは上々だ。「一発で勝負が決まってしまうんでね」。縦の変化だけに絞る相手を惑わすために、球種を増やそうというわけだ。 「遊びですよ、遊び。後悔することになるんで、たぶん使わないけど」と笑い飛ばし、本音はベールに包んだ。だが、投球後、椎木ブルペン捕手とフォームや球筋を入念に確認する姿が本気の証し。非公開で行われたサインプレー同様、対戦相手への情報漏れを防ぐため、はぐらかした。 所用のため合同自主トレを欠席した星野監督は「最近の若いヤツはシュートを投げなくなったけど、これがあればものすごく投球が楽になる。オレが現役に戻れるなら、真っ先にシュートをマスターするけどね」という“推奨派”。日本代表に名を連ねる川上(中日)、ダルビッシュ(日本ハム)も、懐をえぐる球を武器にする。つまらされたくない打者心理を揺さぶると同時に、手がしびれる肉体的な痛みも伴う。火の玉ストレートを操る球児版の威力は、計り知れない。 「(代表メンバーに)最後まで残れるように、実戦で使えそうなというか、使える球を持たないとね」 謙虚に、着々と藤川が北京への足場を固める。★スタイルが違う 藤川のシュート披露に矢野も驚いた。 「シーズン中は投げてない。バットのしんをずらすことはあっても、打たせる球。普段は空振りを狙っているからね」とスタイルの違いを語った。 自身については「順調にやらせてもらっている。次のクールからはブルペンに入ろうと思っている。受けたことがない投手もいるからね」と意欲的だ。◆藤川の球を受けた椎木ブルペン捕手「シュートらしい球もあったし、ツーシームっぽいのもあった。まだ軌道が定まってないけど、打者にはイヤな球になると思う」虎、安芸に集結や!新井獲りへ“殺し文句”練りまっせ!新井(右)はこの日も日本代表候補の自主トレに参加。まだFA権行使について結論は出ない 広島・新井貴浩内野手のFA獲得を目指す阪神・南信男球団社長(52)らフロント陣が2日、秋季キャンプ地の高知・安芸に集結した。新井のFA宣言に備えたトップミーティング。その場合の14日の交渉解禁に向け、岡田彰布監督(49)は交渉の場に入らない方針だが、球団の総意をあげた“殺し文句”を練り上げる!?◇ まずは『弟分としてアニキを支えてくれ』か。いや、もっとストレートに『優勝するにはキミの力が必要なんや』でどうだろう。『奈落の底に落とさんといてくれ』では腰を引かれるか…。さて恋人をどんな言葉で攻めようか。虎のフロント陣が安芸に集結。秋の夜長に新井へのメッセージを練りあげる。南社長が球団宿舎に到着した FA申請書の届け出が解禁になった2日、南社長は「待ち遠しいですね」と晴れやかな笑顔だった。西宮市内の甲子園クラブハウスから高知・安芸に向かった球団トップは、新井の表明を待ちきれない様子だった。 中日が53年ぶりに日本シリーズを制覇。07年シーズンの終了を合図に、虎のフロント陣の動きは早かった。南社長に続いて黒田編成部長、佐野西日本統括スカウトらが続々と安芸に入った。 FA、大学社会人ドラフト、トレード、外国人など、今後の補強の方向性をキャンプ地にいる岡田監督とすり合わせるためだった。その最大のテーマが新井獲りであることは言うまでもない。 宮崎オーナーはすでに「来季の補強は右の大砲と先発」と暗に新井獲りを示唆。今季のFA市場で右の大砲は新井以外にはいない。球団は『新井枠』を確保する方針で、南社長は他球団を戦力外になった選手の獲得に乗り出さない方針を明らかにした。これは「ツギハギはいらん」という岡田監督の意向に一致するものだ。 7日に合同トライアウト(ジャイアンツ球場)が開催されるが、南社長は「編成が見に行きますが、今のところテスト生の獲得は考えていません」と断言。70人枠を圧迫することはしない。虎を救える本物の大砲獲りに全力を傾注する構えは変わらない。 南社長はFA宣言選手と交渉する場合、岡田監督が出馬する可能性について「その予定はありません」という。誠意を示す方法は他にもある。打線の再建を託す男に、練りに練ったフレーズをぶつける。★新井、11日ギリギリまで悩む 北京五輪アジア予選・日本代表候補の自主トレに参加中の新井は2日、FA解禁初日を迎え、自らの去就について、宮崎強化合宿集合日の11日ギリギリまで悩むことを明らかにした。 「セとかパとかで迷っているとか、そういう段階じゃない。宣言するかしないかでまだ迷っている。宮崎入りまでには結論は出したいけど…」 時間だけがいたずらに過ぎていく。FA申請の締め切りは13日だが、日本代表候補の宮崎強化合宿の集合は11日。書類申請の手続きなどを考えると、10日が現実的なリミットとなりそうだ。 この日の練習では、フリー打撃では60スイングして10本をスタンドにたたき込んだ。星野ジャパン4番候補の面目躍如の1日だった。きょう3日の練習休みは、貴重な“熟考の時間”に充てられる。★下柳動きなし… 南球団社長は新井獲りに全力を傾ける一方で、自軍からFA流出の可能性がある下柳について「まだ具体的には何も聞いていません」と、申請書届け出初日は大きな動きがなかったことを明かした。「申請書を書いた。出すかどうかは分からんけど、準備はしておく」と微妙な発言をしていた左腕は、この日は甲子園のクラブハウスに現れず。宣言残留の線が濃厚なものの動向が注目される。
2007年11月03日
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岡田監督、赤松に血染めの熱血指導…実演中にイテテテテ!?赤松を指導する岡田監督はバットを投げる(中央は広沢コーチ) 阪神・岡田彰布監督(49)は秋季安芸キャンプ第1クール最終日の1日、赤松真人外野手(25)に今キャンプ初の直接打撃指導を行った。自らノックバットを持ち実演した指揮官は熱が入り、右手首に巻いたブレスレッドで左手親指付け根を裂傷。血染めの熱血指導となった。◇ 熱が入り過ぎて、イテテテテ!? 赤松を直接指導していた岡田監督が、眉間にシワを寄せた。ノックバットを持ち、インパクトの手首の返し方を実演していたときだった。右手首に巻いていたブレスレッドが左手親指の付け根に突き刺さる。うっすら血がにじんでいた。 「大丈夫? 大丈夫なわけないやん」。帰りの車に乗り込む間際、指揮官は苦笑いしながら“流血”を認めた。 今キャンプ初の直接打撃指導だった。午前のフリー打撃中、ケージ裏で赤松のティー打撃練習を見守っていると、イライラしてきた。 「見てて、あまりにも分かってなかったからな。ちゃんとしたスイングせんと、悪いままのスイングでバットを振っとったキャンプになってしまうからな」 インパクトの瞬間の力の入れ方や手首を返すコツを、口で説明していたが、赤松は混乱ぎみ。 「言葉は難しいからな。最初意味が分かってなかったから」。ついには自らノックバットでティーを約10球打って、手本を見せた。その最中にブレスレッドがグサリ。それでも気にせず「こうやったらバットもボールも飛ぶんよ」と、最後はバットを放り投げる熱の入れようだった。 「紙一重なんよ。こねるのとリストターンするのは。この紙一重が大きい。赤松はロングティー打っても芯で打ったような音がしない。打撃は毎日の積み重ねよ」。止血のためにテーピングを巻いたが、球場を去る前には外していた。林も復帰メドが立たないことも判明し、打線の再建問題は深刻。これぐらいの痛手は、なんともない。★またユニーク練習、いや~ん打法!? 前日に『チ○コ』を連呼した広沢打撃コーチが、またユニーク練習。橋本良にバットを持たせず、両手で自分の肩を抱かせてトス打撃。女性がバストを押さえて『いや~ん』といっているような姿だが…。「下半身を使って回る練習。コツがつかめた感じがします」と橋本良。「コツさえつかめば、できるようになる。そのための練習なんだ。アイツは田淵2世だよ」と、同コーチは手応えを感じていた。★太陽はダル級やでえ! カットボールはダルビッシュ級!? スリークオーターに挑戦中の太陽は「良い感じになってきてます」と“大変身”に手応え。中西投手コーチも「ダルビッシュみたいやな。良い曲がり方をしている」と新投法で投じたカットボールを称賛。順調なステップアップだ。★下柳「何もありません」 FA権行使を示唆している下柳が、球団施設でトレーニングに励んだ。球団との交渉や、自身の状況について進展はない様子で、「何もありません」と話すにとどまった。日本シリーズが終わったため、早ければ2日にも球団との交渉が行われる見通し。林、開幕ピンチ!右肩故障回復メド立たず…お先真っ暗!肩を触る林、開幕には間に合うのか… 阪神・林威助外野手(28)が、シーズン中に痛めた右肩の治療のため、約1週間の病院送りとなったことが1日、明らかになった。チームを離脱して治療に専念するが、最悪開幕に間に合わない可能性が出てきた。◇ お先真っ暗とはこのことだ。林の右肩が、予想以上に深刻な状態であることが明らかになった。年内はもとより、来年もまったくメドが立たない状況。若きスラッガーに、暗雲が立ちこめた。 「きょうから1週間ほど、鳴尾浜を離れます。本人の希望で施設、場所は明かせませんが、そこでしっかりと治療に専念してもらいます」 居残り組の練習が行われた鳴尾浜球場で、石原チーフトレーナー補佐が明かした。林は1日、屋外には姿を見せず。ひっそりと国内の治療先へと移動したもようだ。 「メドが立てにくい? そら、立たんよ」 秋季キャンプが行われている安芸で、林の離脱を伝え聞いた岡田監督は、渋い表情をみせた。そこに現状が集約されていた。最悪の場合、2月1日に始まる来春キャンプも不参加、そして開幕戦にも間に合わない可能性も浮上した。 5月、帰塁の際に痛めた右肩は8月末に「肩峰下滑液胞炎」と診断された。完治しないままシーズンが終了。秋季練習ではアップしか参加できず、秋季キャンプにも不参加。鳴尾浜に残ったが30日からは屋外に出ることはなく、少なくとも症状が回復していないことをうかがわせていた。 「悪化したわけではない。状態が変わらないので、治療するということです」。常川チーフトレーナー補佐は強調したが、見通しが立っていないことには変わりがない。 本来ならば、今ごろ安芸でレベルアップのために汗を流しているはずだった。林に光が見えるのは、いつの日か…。■肩峰下滑液胞炎(けんほうかかつえきほうえん) 別名はインピンジメント症候群。肩を上げ、ある角度で引っかかる感じがあって、痛みが出ること。投球動作などの肩を激しく使うスポーツに多く見られる症状。
2007年11月02日
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