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速報2007年7月31日(火) 対ヤクルト 12回戦 甲子園 阪神4×3ヤクルト横浜×巨人戦はどちらに勝ってもらえば良いのか悪き巨人には負けて欲しいし阪神の為には、横浜に負けてもらいたいしこの↑気持ちを擬音にすると ウヲ~~~~!!4 所載はこちらをクリック 阪神・藤川が球団タイ記録の27セーブ目!無死二塁から真骨頂!ヤクルトを下し27セーブ目を挙げ、捕手矢野とタッチを交わす阪神・藤川=甲子園 (セ・リーグ、阪神4-3ヤクルト、12回戦、阪神9勝3敗、31日、甲子園) 走者は背負ったが、点を許さない。阪神・藤川が1点のリードを守り切り、早くも27セーブ目。久保田、リベラが持つ球団記録に並んだ。◇ 2回を投げた久保田、故障明けで7月17日以来の登板となったウィリアムス。「K」と「J」からバトンを受け、九回に3試合ぶりにマウンドに立った。先頭のガイエルに高く弾んだバウンドで一塁の頭を越され、いきなり無死二塁のピンチ。「勝てる展開で、自分で負けるわけにはいかない」とそこから守護神の真骨頂を見せた。 直球だけでぐいぐい押す投球スタイルではなく、変化球を効果的に織り交ぜていく。リグス、宮本をフォークボールで打ち取り、代打・宮出は149キロの内角低めの直球で見逃し三振。思わずコブシを握り締め「何カ月ぶりやろね、ガッツポーズしたのは…」とテレ笑いを浮かべた。 チームは球宴後6勝1敗で、貯金も今季最多タイの2となった。「27(セーブ)でしょ。たいしたことないよ、まだまだ。いまは強いタイガースやからね」と藤川は頼もしくいい放った。★阪神・矢野が決勝タイムリー! 後半戦7試合で8打点目! 阪神・矢野の勝負強さが光った。六回に勝ち越し打を放ち「久保田も出て、ウチのペース。何とか1点という気持ちだった」と笑顔をのぞかせた。六回二死一、三塁。カウント2-0から外角低めのスライダーを「食らい付いていく感じで、ヒットになった」と中前にうまく運んだ。この試合も含め、後半戦7試合で8打点。岡田監督も「最近、矢野はずっといいところで打っている」とニンマリだった。★阪神の観客動員が9年連続で200万人突破 昨季より1試合早く 阪神は7月31日、ヤクルト12回戦(甲子園)に4万2586人の観衆を集め、今季主催試合の入場者数が202万9265人となった。200万人を突破するのは9年連続で、46試合目での到達は昨季より1試合早い。
2007年07月31日
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速報2007年7月29日(日) 対横浜 13回戦 甲子 阪神9×4横浜シーツが目覚めたね!!4 所載はこちらをクリック 阪神のAクラスは目前! 1、2番コンビが派手な勝利を演出!横浜を逆転で下し喜ぶ阪神ナイン=甲子園 (セ・リーグ、阪神9-4横浜、13回戦、阪神8勝5敗、29日、甲子園)1番・鳥谷、2番・赤星。これまで57通りと打線を組み替えてきた阪神打線で最も多いのがこの形だ。2試合連続で複数安打をマークした1、2番の存在が、チームの調子を上げている。◇ 三回の攻撃が阪神に流れを引き寄せた。1点を追う二死一塁から鳥谷、赤星が出塁。満塁と好機を広げ、3番・シーツが走者一掃の二塁打を放った。「あれだけ出ると、シーツにチャンスが回ってくる」と岡田監督が話したように1、2、3番で逆転劇を演出した。逆転打を放ちファンの声援に笑顔で応える阪神・シーツ=甲子園 「2人が勢いをつくれば形になる」と赤星。「積極的にいっていい結果が出ていた」と鳥谷は五、六回の打席でも初球から打ちにいった。結果は打点付きの三塁打と2点本塁打。試合後お立ち台に立ったのはシーツだったが「鳥谷がやるべきだ」と最初は拒否したほどの背番号1の活躍だった。 球宴前までは金本と林威助がチームを引っ張ってきた。中軸に負けじと、先頭打者から打線につながりができてきた。後半戦に入って5勝1敗。3位の横浜にも1ゲーム差に迫り、Aクラスがはっきり視界に入ってきた。★関本がやっと今季1号「今年一番の当たりです」 関本が貴重な追加点となる2ランを放った。5-2の六回一死二塁から、秦の初球を左翼席に運んだ。リードを5点に広げ、登板が多かった久保田や藤川を休ませる結果にもつながった。昨季は9本塁打の関本にとって、これが今季1号。やっと出た一発に「今年一番の当たりです」と素直に喜んだ。
2007年07月30日
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2007年7月25日(水) 対中日 12回戦 ナゴヤドーム 阪神8×6中日ナゴヤドームで3連勝!イイ感じだね~!!4 所載はこちらをクリック
2007年07月26日
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速報2007年7月24日(火) 対中日 11回戦 ナゴヤドーム 阪神8×5中日ナゴヤドームで勝ったぞ~~!!岩瀬を打ったぞ~~バンザ~イ\( ^O^ )/バンザ~イ\( ^O^ )/4 所載はこちらをクリック 戻ってきた負けない阪神! 守護神・岩瀬攻略で後半戦白星発進!後半戦初戦を白星で飾り、ナインを迎える阪神岡田監督(右端)=ナゴヤドーム (セ・リーグ、中日5-8阪神、11回戦、阪神6勝4敗1分、24日、ナゴヤドーム) 本格的な夏の到来とともに負けない阪神が戻ってきた。リーグ優勝を狙うためには負けられない首位との一戦を、終盤の粘りでものにした。◇ 5-5の九回。中日のマウンドには守護神の岩瀬。これまで何度となく封じ込められてきた相手を打ち崩した。一死二塁から代打狩野の二塁打で1点を勝ち越すと、なお二死一、二塁から、9回、満塁のピンチを切り抜けて中日に勝利し、笑顔を見せる阪神・藤川(中央)とシーツ。左は二塁残塁の英智=ナゴヤドームこれまで不振にあえいでいたシーツの二塁打で2得点。「いつも抑えている投手があんな展開になって。両チームとも終盤は点が入らないのに…」。岡田監督も驚く展開だった。 この日2打点の矢野は「みんなが勝ちにこだわっていた」という。殊勲打を放った狩野は「岩瀬さんといったら球界を代表するストッパー。名前に負けない気持ちで打席に入った」。選手の勝ちたい気持ちがベンチに充満していたようだ。 決して投打がかみ合っての勝利ではない。守備のミス。1点リードの八回からの久保田投入も逃げ切りに失敗した。ただ、昨年の後半戦再開でいきなり3連敗を喫したナゴヤドーム。優勝を逃した昨年と同じ轍を踏むことはなかった。★阪神・シーツは復調気配 6月6日以来のマルチ安打 不振で先発を外れることもあった阪神・シーツが復調の気配を見せた。先頭で迎えた七回は二塁打を打ち、後続の安打で生還。1点を勝ち越した九回には、右翼へダメ押しの2点二塁打を放った。6月6日以来となる複数安打をマークしたが、打率はまだ・235。試合後は「まだ1試合。これを続けていかないとね」と気を引き締めた。◆阪神・矢野(五回にソロ)「うまく振り抜けた。低い弾道だったので入るとは思わなかった」◆阪神・常川チーフトレーナー補佐(三回途中で降板した先発のジャンについて)「左腰の張り。病院には行かず様子を見る」
2007年07月24日
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速報2007年7月18日(水) 対巨人 15回戦 甲子園 阪神5×3巨人悪き巨人に2連勝だぞ~~!!めちゃめちゃ嬉しい~~バンザ~イ\( ^O^ )/バンザ~イ\( ^O^ )/4 所載はこちらをクリック 阪神がワンチャンス生かす!甲子園に響く1カ月ぶりの六甲おろし!三回阪神2死二塁、金本が中越えに本塁打を放つ=甲子園 (セ・リーグ、阪神5-3巨人、15回戦、阪神8勝7敗、18日、甲子園)18打席ぶりの安打はバックスクリーン右へ運ぶ21号2ランだった。三回は1点を先制し、なお二死二塁。阪神・金本が金刃の甘い直球をとらえた。忘れかけていた感触を取り戻した金本は「やっと真っすぐがまともに当たってくれたよ」と安堵した。◇ 体は満身創痍だ。14日には左ひざ半月板が断裂していることを公表した。不要な憶測によって、チームへ悪影響を及ぼすことを好まない金本らしい配慮だった。 走塁でもチームを鼓舞した。五回二死一、二塁で、林威助は左越えに二塁打。一走の金本は二塁を回ったあたりから加速し、一気に本塁を陥れた。 8日の中日戦後に金本は、積極的に先の塁を目指さない若手に「ああいう走塁をしていたら勝てないよ」と苦言を呈したことがある。痛み止めの注射を打つほど患部は悪い。巨人を4点差に突き放す果敢な走塁は、チームへの無言の“檄”にも映った。 4番の姿に引っ張られた阪神が巨人の反撃をかわし、前半戦最後の戦いを制した。「11・5ゲームも離されたときから、まだいけると思っていた。2、3位とかは考えていないよ」。金本は巻き返しを誓った。阪神6・5ゲーム差ターン 岡田監督「1つひとつやっていく」 (セ・リーグ、阪神5-3巨人、15回戦、阪神8勝7敗、18日、甲子園)球宴前最後の戦いを制した阪神・岡田監督は「ヒット2本で3点は大きかった」と鳥谷、金本の中軸で奪った三回の先制点を勝因に挙げた。 前半戦は38勝41敗2分け。一時は首位と10ゲーム差以上離されてたが、6・5差で折り返した。岡田監督も「あんだけ負けたのに、このゲーム差。まずは5割に戻して1つひとつやっていくだけ」と後半戦への意気込みを口にした。 しかし、一方で不安要素は増えていく。ウィリアムスがこの日、左肩の故障で一軍を離れ、六回から登板した橋本健も2球を投げただけで右腰を痛めて降板。早くも50試合目の登板となった久保田も打たれ、前半戦をフル回転で支えたリリーフ陣のツケが回ってきている。 岡田監督は「先発投手と打撃陣の踏ん張りが必要だ」と奮起を促した。
2007年07月18日
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速報2007年7月17日(火) 対巨人 14回戦 甲子園 阪神4×0巨人悪き巨人に勝ったぞ~~!!めちゃめちゃ嬉しい~~バンザ~イ\( ^O^ )/バンザ~イ\( ^O^ )/4 所載はこちらをクリック 阪神がワンチャンス生かす!甲子園に響く1カ月ぶりの六甲おろし!5回阪神1死満塁、赤星が左中間に適時2点二塁打を放つ=甲子園 (セ・リーグ、阪神4-0巨人、14回戦、7勝7敗、17日、甲子園) 4月に痛めた首はいまもうずく。前日(16日)は先発を外された。期するものがあった赤星が阪神の甲子園での連敗を6で止めた。◇ 投手戦は五回に動いた。一死満塁で代打・庄田が巨人・福田から押し出し四球を選ぶ。庄田の打席前に、赤星は正田打撃コーチの「コンパクトにいけ」という伝言を仲介していた。だが、その言葉を実践したのは赤星本人だった。 2球目。カーブを左中間に流した。2点を追加する二塁打に「1、2打席目5回を無失点で5勝目を挙げた阪神先発のジャン=甲子園のヒットは真っすぐだったから変化球を待っていた。みんながつないでくれた」。選手会長の表情が久々に和らいだ。 坂が犠飛で続き、この回わずか2安打で4点を奪った。強力な救援陣がいる阪神にとっては十分なリードだ。六回以降は『JFK』のリレーで、巨人の反撃を封じた。 甲子園での勝利は6月20日の楽天戦以来。赤星は「1カ月、六甲おろしを歌わせられなくて、すいませんでした」とファンに頭を下げた。この夜、甲子園のスタンドでは久しぶりに六甲おろしがこだました。★阪神・ジャンが5回無失点で5勝目「自分の仕事ができた」 先発5回を無失点で5勝目を手にした阪神・ジャンは「自分の仕事ができて、2連敗の流れを断てた」と胸を張った。五回に連打で無死一、三塁のピンチを招くが、木村拓の投ゴロで三走・ホリンズを挟殺。機転の効いたプレーでこのピンチをしのいだ。岡田監督も「春先と違い、いまは安定している」と手放しで褒めた。◆阪神・坂(五回に犠飛で追加点)「低めの球に手を出さないように、高めを待っていた」
2007年07月17日
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速報2007年7月12日(木)対巨人12回戦 東京ドーム 阪神4×3巨人せっかくの2連勝中にPCが故障の為出れなかったけどようやく、故障から復活したら悪き巨人に3連勝!!めちゃめちゃ嬉しい~~バンザ~イ\( ^O^ )/バンザ~イ\( ^O^ )/4 所載はこちらをクリック 阪神・桜井が連夜の劇的3ラン! 巨人戦3年ぶりの3連戦3連勝!延長十二回阪神一死一、二塁、桜井が左中間に勝ち越しの3点本塁打を放つ=東京ドーム (セ・リーグ、巨人3-4阪神=延長十二回、12回戦、6勝6敗、12日、東京ドーム)引き分け目前の延長十二回。前日(11日)、プロ初本塁打をマークして乗っている阪神・桜井が3ランを放ち、劇的に試合を決めた。◇ 「しんに当たったんで、心の中で“行け!”と叫んだ」 興奮を抑えるように淡々とコメントした。延長十二回、勝ち越しの3点本塁打を放ち金本(右)と林(左)に迎えられる阪神・桜井=東京ドーム 四、六、八回。いずれも得点圏に走者がいる場面であえなく凡退していた。「集中して、何とかヒットを打とうと思った」。十二回の打席は力みが消えていた。 一死から金本、林威助の連続四球で一、二塁。カウント2-1から、甘く入ってきたシンカーを見逃さなかった。打球は左中間席にあっという間に消えていった。入団当初から長打力が売りの24歳。「昨日(11日)だけよかったんじゃ意味がない。きょうも引き締めてました」と2戦連発を何よりも喜んだ。 東京ドームでの巨人3連戦に3連勝するのは3季ぶり。チームは今季2度目の4連勝で借金も3に減った。「チームはいい状態。自分もこの調子を続けたい」と力強かった。◆阪神・岡田監督(桜井に)「あの3ランはみんなの力が集まって生まれた。よう打った。これからも使っていくよ」◆阪神・藤川(九回から登板、2回無失点)「阪神ファンのために目いっぱい投げました」
2007年07月12日
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2007年7月8日(日) 対中日 9回戦 ナゴヤドーム 阪神6×3中日勝っても々横浜が~…4 所載はこちらをクリック アニキ勝っても怒った!若トラ“鈍行走塁”じゃアカンのや~!金本が五回一死満塁で右翼へタイムリー (セ・リーグ、中日3-6阪神、9回戦、阪神5勝3敗1分、8日、ナゴヤドーム)阪神・金本知憲外野手(39)が魂の進軍ラッパを吹き鳴らした。右前タイムリーなど2安打で、ナゴヤドーム2年ぶりの中日戦同一カード勝ち越しに貢献。その上で、鳥谷、桜井の三塁止まりの“鈍行走塁”にカァーツ!! 試練のDGDG12連戦、幸先よいスタートに満足せず、若トラの尻をビシバシ叩いた。◇ 落合竜を逆転劇で転がした。昨季1勝10敗の鬼門ナゴヤDで2年ぶりに勝ち越した。球宴前の試練の12番勝負で好発進した。自身もタイムリーを放った。それで満足していいのか? 奇跡の逆転Vを目指すのではないのか! 金本が、勝ち試合では異例となる“ゲキ”を飛ばした。 「足の速い若い選手が、緊張感とか、集中力がないのかな、と思う」二走・鳥谷は三塁で止まっていた 何を言わんとしているかは明白だ。2-2の五回、一死満塁の第3打席。中日・山本昌の130キロ直球を打ち砕き、右翼やや右に弾ませた。三走・桜井が勝ち越しのホームを踏む。二走・鳥谷はと見ると、三塁で止まっている…。その場面だけを切り取っての苦言ではない。昨年からの伏線があってだ。 「中日との差は守備走塁の差。特に走塁で2、3試合負けたゲームがあった」。昨季終了後にアニキが出したV逸の答えだった。「(中日には)足の速い選手が多いことも事実だけど、姿勢、意識が違う」とも言った。繰り返し話すことで、チームに逆襲への方向性を示したいと思っていた。 実際に中日は五回一死一、二塁から、ウッズの左前打で二走・井端が生還。好スタートが光り、金本の返球を鳥谷がカットした時点で本塁に滑り込んでいた。だから金本は試合中、広報を通じたタイムリーに関するコメントにも怒気を込めた。 「あのヒットで1人しか還ってこれないなんてね。もったいないよ」 当然、鳥谷を指してはいるが、それだけでもない。その直前、一死一、二塁で今岡が中前打を放ったときも、二走・桜井は三塁でストップした。“次の1勝”を見据える上で、言わずにはいられなかったのだ。 手負いの体で、手本は示している。6月下旬に痛めた左ひざとの格闘が続く。6日は午前中に大阪から移動し、DT初戦がナイターで行われた。鉄人はチームより先に新幹線に飛び乗り、名古屋市内の治療院に向かった。3連戦中、1度もチームのアップに加わらず、マッサージ&ストレッチに没頭。ギリギリの調整を続けるなか、試合に出れば全力疾走を怠ったことはない。それを「本能」と話したことがある。 試合後に東上し、10日(東京ドーム)からのGDG9連戦に備えた。まだ借金は6ある。この叱咤に応える若虎よ、出てこい!!★コーチが止めた 金本の右前適時打で三塁に止まった鳥谷は「自分としては(本塁に)行けると思ったけれど、コーチが止めていたんで」とコメントした。三塁コーチに立つ吉竹チーフ野手コーチも「ボクが判断して止めました。(タイミングは)微妙なところでしたけど…」と説明した。ただ、金本の言わんとするところは、リードの広さ、スタートの速さであり、突入する意欲。この日に限ったプレーではなく、二塁から単打で戻れるチームになろうというゲキ。走力がありながら、過去3年で12盗塁、今季も3盗塁の鳥谷。赤星に続く存在として、走塁にも大きな期待をかけられている。林19打席ぶり快カ~ン!勝利呼ぶ一撃に岡田監督も絶賛!四回無死一塁で、山本昌から同点13号2ランを放った林。虎キラーを打ち砕いた (セ・リーグ、中日3-6阪神、9回戦、阪神5勝3敗1分、8日、ナゴヤドーム)高々と舞い上がった白球を、竜ナインはただただ見上げるしかなかった。あぜんと立ちつくす敵を尻目に、林は感触を確かめるようにゆっくりとダイヤモンドを一周。豪快なひと振りで、勝利の女神をたぐり寄せた。 「高めに抜け気味にきました。自分が思い切り振りにいけるところにきたので、思い切りいきました。自分のスイングができた結果ですね」 2点ビハインドで迎えた四回だ。先頭の金本が左前打で出塁し、巡ってきたチャンス。山本昌の真ん中へ甘く入った130キロ直球を見逃さず、素早いスイングで振り抜いた。右翼席へ叩き込んだ19打席ぶりの13号アーチは、竜のしっぽを捕まえる貴重な同点2ラン。「あまり対戦がないので、悪い印象はなかった」という、山本昌からチームとして4月10日(甲子園)以来、13イニングぶりに奪った得点。前日の完封負けを含め21イニングぶりの得点をスコアボードに刻み込み、追撃の号砲を鳴らした。 5月31日の西武戦(甲子園)以来となる「5番」に座り、きっちり結果を残した。試合前、台湾に住む家族と同じリストバントを付けて試合に臨む姿を撮りたいと、テレビ局の取材を受けた。いつも温かく見守ってくれる家族の存在を改めて思い起こした。感謝の気持ちを胸に秘め臨んだ一戦。手首に詰まった思いが、バットの芯に宿った。 「あれは大きかった。嫌な形で先制された後やったからな」。岡田監督も手放しで褒めたたえ、勝利の一因にあげた。 「ほんとうによかったですね」。笑顔がすべてを物語る。鬼門のナゴヤドームで勝ち越し、勢いに乗る。10日からは、G→D→Gと続く前半戦の山場。背番号「31」の働きが、勢いをさらに加速させるはずだ。久しぶり矢野ぉ弾!苦手ナゴヤドームでやっと出た今季1号!矢野がクルスから放った打球は、左中間席に着弾した (セ・リーグ、中日3-6阪神、9回戦、阪神5勝3敗1分、8日、ナゴヤドーム)今季177打席目でつかんだ好感触だった。もうフェンスを越すのは無理なのか。そう思ったことさえあったという。決勝点は、矢野の今季1号だった。 「あの一発で決まるとは思わなかったけど。追いつかれて嫌な感じがあったし、いいところで打てた。ホームラン打たれへんかと思っていた」 五回に同点に追いつかれて迎えた六回先頭の第3打席。中日2番手・クルスの141キロ直球をとらえた打球は、左中間席ギリギリに飛び込んだ。昨季まで4年連続2ケタ本塁打。今季、ここぞで飛び出した初弾だ。 かつての本拠地であるナゴヤDで、05年8月9-11日の3連戦以来となる勝ち越しも決めた。1勝10敗と惨敗した昨季は「正直、(名古屋に)行くのも憂うつだった」。配球、作戦、すべてが見透かされているような気もした。今季は6試合で3勝3敗の五分。手綱を緩めることはないが、平常心で戦えることも事実だ。 「(今季はナゴヤDに臨む感覚が違うかと聞かれ)そんなことはないよ。やっぱり嫌なもの。でも結果を出すことで、そういうものを打ち破っていかないといけない」 プロでのキャリアは中日で7年、阪神では10年目。ナゴヤDが開場した97年オフ、トレードで竜を放出された。以来、その攻略に燃える思いを抱いてきた。正妻がついに本調子を取り戻す。
2007年07月09日
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2007年7月6日(金) 対中日 7回戦 ナゴヤドーム 阪神2×0中日下柳の通算100勝に拍手~~!4 所載はこちらをクリック 地道な努力が実を結んだ!39歳・下柳「史上最遅」100勝!気合満点のマウンドさばきで下柳は節目の100勝目。39歳の超元気者だ (セ・リーグ、中日0-2阪神、7回戦、阪神4勝2敗1分、6日、ナゴヤドーム)功労金、弾んでや!! 阪神の下柳剛投手(39)が、生き残りを懸けた対中日との7月初戦で6回を0封。今季7勝目を挙げ通算100勝を達成した。大台到達の122人の中では最も遅いが、救援で使い減りせず、先発でも妥協を排除した結果。その奮闘に報いるためにも、虎はGをDを追撃する。◇ 勝利のハイタッチを終えた途端、ベンチにいる仲間の胸を突いて回った。手には矢野から渡されたウイニングボール。笑顔が弾けていた。下柳が、とうとう100個の白星を積み上げた。 「両親、ファンの皆さん、監督、コーチ、チームメートに支えられて達成できた100勝です。今の調子を崩さないように、もっともっと練習して頑張ります」試合後、花束を受け取って照れくさそうにする下柳 断り続けてきたヒーローインタビューの舞台に立つと、感謝の言葉ばかりが口をついた。それでも、花束を受け取ると「恥ずかしいやろ!!」と苦笑い。そそくさとベンチへと引き揚げた。 節目にふさわしい力投だった。持ち味を凝縮させたのは四回。ウッズ、森野、中村紀を3者連続空振り三振。イライラが募ったウッズはバットを真っ二つ。あざ笑うかのように淡々と投げ続けた。6回を投げて3安打無失点。球数は奇しくも100球。 プロ17年。心・技・体を磨き続けた。妥協は一切ない。飽くなき向上心を支えるものは…。ぶっきらぼうな表情の奥に隠された優しさが一つの答えだ。母・トシ子さんに電話をかけるたびに話すことがある。「とにかく、うまいもん食いな。俺ももうちょっと頑張るから」。丈夫な体に産んでくれた両親に感謝の思いを忘れない。投げ続けることが、不器用な男の選んだ恩返し。楽をさせてやりたいという願いが練習量を加速させてきた。 チームの誰よりも走る量が多い。手術明けの昨オフは1日30キロを走り込んだ。ひたすら走るトレーニング法は高校時代に原点がある。長崎瓊浦高ではボールを握れずに、丸一日をかけて走らされることもあった。「二度と高校野球はやりたくない」。今でも死ぬほど走る男が敬遠するほどのハードさ。どんな練習法が一番かと問われれば「高校時代が一番」と即答する。地道な努力が今に生きる。当時、7秒台だった50メートル走のタイムは、現在は6秒2まで伸びた。 一つの区切り。93年5月6日のオリックス戦(福岡ドーム)で初勝利(当時ダイエー)を挙げてから14年。阪神移籍後は51勝目(28敗)で史上122人目の偉業に到達した。しかも39歳で『最遅到達』というオマケ付き。「山本昌さん、工藤さんがおる。先にやめられん」。目指すべき存在がいる。100勝はあくまでも通過点だ。 「まだシーズンの半分だけ。また頑張ります」 ベテランの活躍で中日、巨人との12番勝負を白星発進した。頼れる左腕が勲章を手に入れ、チームを乗せた。■データBox ★…下柳がプロ通算100勝目(76敗22S)。内訳はダイエーで17勝、日本ハムで32勝、阪神で51勝。また、先発では71勝、救援で29勝。 ★…39歳51日での達成は郭源治(元中日、通算106勝106敗116S)の37歳351日を上回る史上最年長。 ★…阪神在籍時に100勝達成は、1985年の山本和行に次ぐ球団史上16人目。また、左腕では権藤正利、江夏豊、山本和行に次いで4人目。“落選男”林が決勝打!全セ落合監督の前でうっぷん晴らし!一回二死満塁、林が先制タイムリーを放ち、これが決勝打となった (セ・リーグ、中日0-2阪神、7回戦、阪神4勝2敗1分、6日、ナゴヤドーム)“落選男”の意地で放った竜殺打だ。詰まった打球がしぶとく落ちた。躍り上がって2者がかえった。敵将を前に、林が一振りで試合を決めた。 「追い込まれていたので、どんな球でも打っていこうと。(下柳の100勝は)知りませんでした(苦笑)。結果的に貢献できて光栄です」 竜虎対決第1ラウンドにおいて、両軍唯一のタイムリー。2安打&1四球でつかんだ一回二死満塁の第1打席だ。カウント2-1。中日先発・山井のスライダーをバットの粘りでとらえた。打球は二塁手・森野の頭上を越え、中堅手・李との間に落ちた。当たりがよくなかったことで、返球より先に二走・鳥谷もホームを駆け抜けていた。試合後は100勝を達成した下柳と握手 3日に発表されたオールスター監督推薦のメンバーに、林の名前は見つからなかった。ひそかに期待してはいた。「チャンスは何回もない。出られたら一生の記念になる」。吉報を待ったが、サクラは咲かなかった。 選出されれば台湾在住の母・張鳳嬌さん(57)を呼び寄せることも考えていた。出場を願う関係者がファン投票サイトを中国語に訳し、祖国からもインターネット投票できるようにしてくれた。兄・威名さん(30)も連日投票してくれたが、知名度の差で遠く及ばず。ならばと監督推薦に期待したが、セ・リーグを率いる中日・落合監督の指名はなし…。 昨季1勝10敗とこっぴどくやられたナゴヤドームで早くも2勝。去年と何が違うのか? 林が打線の軸に育ち、竜キラーの襲名間近ということだ。今季対戦7試合で11打数4安打の打率.364。打席数は少ないが、すでに5打点を挙げている。 「去年は(ナゴヤドームに対して)悪いイメージがありましたけど、今年はないですね。(中日戦は)いい感じなので、またあしたも頑張ります」。交流戦前にTD戦は6試合しかなかった。もっと多く組まれていれば、竜将は林を選ばざる得なかったのではないか…。残り17試合。まだ“お返し”は足りていない。★アニキが同級生の快挙称賛 下柳のメモリアル勝利を、金本も称賛した。「中継ぎと先発をやって、よくここまで勝ってるよな。先発だけならもっと勝ってるよ」。連続フルイニング出場を続ける鉄人にとって、ともに03年から阪神に移籍した戦友は、一目置く存在。3打数1安打で、今ひとつ貢献できなかったが、チームの勝利と同級生の記録にほおをほころばせていた。
2007年07月07日
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2007年7月3日(火) 対ヤクルト 9回戦 倉敷 阪神2×1ヤクルト3連勝~~~~~~~~!4 所載はこちらをクリック 藤本が大仕事!延長十一回執念のサヨナラ打でトラ3連勝!サヨナラで3連勝。ヒーロー藤本(9番)が歓喜の渦に飲み込まれた (セ・リーグ、阪神2x-1ヤクルト=延長十一回、9回戦、阪神8勝1敗、3日、倉敷)阪神・藤本敦士内野手(29)がヤクルト戦(倉敷)の延長十一回、二死二、三塁で投手強襲サヨナラ安打。ネクストサークルにいた21歳のニューライバル・坂の目の前で意地の一撃。リーグ再開後、3連勝を呼んだ。○○王子や○○君もいいけど、苦労人の活躍も、うれしいなぁ。◇ 尻についた火が、白球に乗り移った。とことんまで泥臭い、これぞ藤本の生き様だ。延長十一回二死二、三塁。ネクストバッターズ・サークルには、売り出し中の坂がいた。一塁は空いている。しかし、相手バッテリーは勝負を選んだー。 「捕られたと思った。(ヘッドスライディングをしたのは)足も進まんかったんで。ワーッと周りが言っているので(サヨナラと)気付いた」 ヤクルト4番手・遠藤の初球だ。打球の行方は見ていない。投手強襲打がグラブを弾き、ボールが前に転がった。一塁ベースには頭から滑り込んだ。歓声を聞き、金本からはケリを食らった。そこで決着に気付いた。 延長十回、桧山の代走でベンチから飛び出した男が、まさか試合を決めるとは…。相手先発は左腕の石井一。「8番・二塁」には右の関本が入った。仮に右腕が先発なら、坂が先発だったはず。1日の横浜戦(横浜)でプロ初安打を一発で飾った21歳。相手ベンチが藤本勝負を選んだのも、坂と比較した結果だ。藤本の気迫の打球は投手・遠藤を強襲 「(ヒーローは)セカンドばっかりやなあ。ええところで回ってきた。(満塁策もあり得た場面だが)次、一番ノッてる坂やったやろ」。岡田監督もしてやったりの表情だった。 18年ぶりのリーグ優勝を飾った03年、藤本が星野阪神の不動のショートを張ったのは過去の話だ。現政権下では、毎年のように横一線の競争を余儀なくされた。今季も関本との併用で始まり、打撃不振で共倒れ。6月20日、坂の初昇格で三つどもえとなった。関本とは右、左の棲み分けができていたが、坂は同じ右投げ左打ち。正真正銘の好敵手だった。 「(坂の突き上げも)そんなことは気にせず、自分の仕事をすることだけを考えていました」 もともとは腰のヘルニアを患い、亜大を中退して1度は野球を断念した男だ。タテジマのユニホームを恋人に例えて「気を抜いたらフラれそうな気がする」と話したこともある。危うい立場は理解している。が、勢いだけの若手にはまだ負けられない。意地がある。 「押されっぱなしのゲームで、こんな形やから。大きいわ。あしたにつながる」。今季5度目のサヨナラ勝ちに指揮官は声を弾ませた。セ・リーグ再開後3連勝、ヤクルト戦7連勝で、借金5。勝率5割復帰へもう一息。苦労人が大仕事をやってのけた。■藤本苦闘の4年 ★04年 前年に遊撃の定位置を確保したが、新人・鳥谷に開幕スタメンを譲った。6試合目でポジションを奪い返したが、日本代表でアテネ五輪に出場した影響もあり打率.257に終わった ★05年 春季キャンプで鳥谷の遊撃固定が決定し、二塁へコンバート。開幕スタメンを勝ち取ったが、4月下旬に左太もも肉離れで戦線離脱。相手の先発投手によって、右打者の関本との併用策が続いた ★06年 OP戦で関本との定位置争いを制し、開幕戦は2番・二塁でスタメン。2戦目で自打球が左目を直撃。再び関本との併用に落ち着いたが、今岡の離脱で三塁・関本、二塁・藤本に ★07年 開幕スタメンの関本の不調により、併用策に逆戻り。そこに4年目の坂が加わった球宴落選ありえな~い!林、劇勝呼び込む怒りの猛打ショー!林が四回、様々な思いを込めた12号を右翼にかっ飛ばした (セ・リーグ、阪神2x-1ヤクルト=延長十一回、9回戦、阪神8勝1敗、3日、倉敷)これがオレの実力や!! 倉敷マスカットスタジアムから約400キロ離れた福井の“セ将”へ届けとばかり、あらん限りの力で白球をたたき潰した。失意の林が、同点弾&サヨナラのおぜん立てで、意地を見せた。 「空振りしていたけど、球は見えていた。しんに当てることだけ考えて、絶対打ってやろうと思っていた」 延長十一回一死一塁。ヤクルト4番手・遠藤のスライダーをフルスイング。低空ライナーの右前打で今季4度目の猛打賞を決め、一、三塁とチャンスを広げた。二死後、藤本が勝負を決すると、一目散に歓喜の輪に加わる。心のもやが晴れた。七回には二塁内野安打十一回には右前打でサヨナラ勝ちのお膳立て 難敵を撃破したのも、頼れる6番のバットだった。1点を追う四回二死。先発・石井一の外角に逃げるカットボールをとらえた。2試合ぶりの12号が右翼席中段に着弾。 「ボールを最後まで見て思いきりいったのが、いい結果につながったね」。左腕から今季5本目のアーチ。通算27勝11敗の虎キラー相手でも、苦手意識はなかった。 試合前、『2007 ガリバーオールスターゲーム』の監督推薦メンバーが発表された。「機会があれば出てみたいですね」と待望していた夢舞台。ファン投票での選出はならず、最後のチャンスにかけていた。だが、セを率いる中日・落合監督の追加リストに『林威助』の名はなかった。 「そうですか…」 落選を伝え聞くと、二の句が続かなかった。気にしていない素振りの裏で、親しい友人に悔しさを訴えた。その裏で、喜びもあった。投票用紙にノミネート外の自分に手間を惜しまず、10万超のファンが後押ししてくれた。うれしかった。夢かなわずとも、期待は裏切れない。ありがとう-。感謝を言葉でなく、どでかい一発で示した。それが大砲のプライドだった。 「左投手も打って結果を出さないとね」 支えてくれる人のため、何よりさらなる高みを目指すため、背番号31は立ち止まらない。★金本、最後に笑ったが… 最後の最後でアニキが笑った。金本は延長十一回に先頭で四球を選び、一死後に林の右前打で左ひざの痛みも忘れて三塁へ激走。藤本の一打でサヨナラのホームを踏んだ。だが、その他の打席は2三振を含む4タコ。試合後は厳しい表情で足早にバスへ乗り込んだ。
2007年07月04日
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2007年7月1日(日) 対横浜 10回戦 横浜 阪神5×1横浜2連勝で、当面の目標3位浮上が見えてきた!4 所載はこちらをクリック 初ヒットがホームラン!ニューヒーロー坂の活躍で虎連勝!三回の第2打席、坂は寺原の内角に入って来る速球を右翼席へプロ1号、いやプロ初安打だ (セ・リーグ、横浜1-5阪神、10回戦、阪神6勝4敗、1日、横浜)桜井、庄田で打ち止めとちゃうで。新たな若虎の台頭で、岡田阪神が3位・横浜に連勝。7月の大逆襲を確信させた。三回に先制弾を放った坂克彦内野手(21)は、移籍2年目でのプロ入り1号がプロ初安打という初々しさ。五回にも二塁打して、決勝打をお膳立てした内野の新星は打線の下克上に拍車をかける。◇ ハマスタに巻き起こった『坂』コールは、なかなか鳴り止まなかった。21歳のニューヒーローは、帽子を取って何度も何度も丁寧なお辞儀を繰り返した。その初々しさに、歓声の輪はまた広がった。プロ4年目の坂が、交流戦直後の2連勝発進の立役者だ。 「無我夢中でボールに食らいつきました。途中で打球を見失ったんですけど、お客さんの歓声で分かりました。うれしかったです」高3の夏、常総学院の坂は東北との決勝戦でダルビッシュから2安打する 波に乗れないチームに投入された『8番・二塁』の“カンフル剤”が、輝きを放つ。三回一死。それまで完ぺき抑えられていた先発・寺原を痛打した。3球目の150キロ内角直球に体をクルリと回転。「追い込まれたんで、何とか粘ろうと思った。その前にボール球を振ってヤバイと思ったんですけど、切り替えられた」。高く舞い上がった白球は、追い風に乗って右翼席最前列で弾んだ。 驚くなかれ。この先制弾が、プロ通算10打席目での記念すべき初安打。初安打初本塁打は、1995年10月8日横浜戦(横浜)の吉田浩以来となる。これでやっと、オレも猛虎戦士の一員や-。一軍最年少の21歳は、先輩たちの手荒い祝福に満面の笑みで応えた。 どん底からはい上がってきた。「二塁レギュラーの可能性もあるな」。昨年の秋季倉敷キャンプで、岡田監督に野球センスを見初められた。春季キャンプも一軍スタートだったが、開幕は二軍で迎えた。出直しを誓った矢先だった。4月8日のウエスタン・広島戦(尾道)で、本塁クロスプレーの際に左鎖骨を骨折。緊急帰阪し、11日に手術を受けた。何やってるんやろ…。病院のベッドに寝そべりながら、己の不運を呪った。 03年夏の甲子園、茨城・常総学院の主将として全国の頂点に立った。プロ入り後も近鉄、楽天、阪神と3球団を渡り歩き、着実にキャリアを積み重ねてきた。野球エリートが味わった初めての挫折。だが、気付いたこともあった。「こんなにグラウンドから離れたことはなかった。野球ができる大事さ、楽しさがよく分かった。いい経験ができました」。一皮むけ、芯の強さが加わった。 3位の横浜にこれで5連勝で、区切りの30勝にようやく到達。その差を『4』まで縮めた。 「これを機に、ボクを覚えてください」。初のヒーローインタビューをそう締めくくった。若い芽の奮闘が、大逆襲の始まりを予感させる。■アラカルト ★生まれ&サイズ 1985年(昭和60年)9月6日、茨城県生まれ、21歳。1メートル80、76キロ。右投げ左打ち。血液型A ★甲子園球児 茨城・常総学院高で1年からレギュラー。夏の甲子園には3年連続で出場。3年時に全国制覇。04年D4巡目で近鉄入り。同年オフの分配ドラフトで楽天に加入後、06年6月に牧野との交換トレードで阪神移籍。年俸560万円。背番号「35」 ★鮮烈デビュー 二軍でも初安打が本塁打。近鉄時代のプロ1年目、04年5月11日のサーパス5回戦(藤井寺)で小川から放っている。 ★硬骨感 楽天時代の05年、春季・久米島キャンプ中に田尾監督(当時)の指導に対し、自らの打撃論を主張。「腰をひねらない方が打ちやすい。直されるのは嫌です。いった以上は、結果を出さないといけないですね」と自己流を貫く ★桜井の打棒に一役 右の代打で一軍に定着した桜井は「二軍調整中に借りた坂の練習用バットが合うんですよ」と吐露。思わぬラッキーアイテムの持ち主がようやく、本領を発揮した上園ショーや!2勝目に初打点、雑草ルーキー今や主役級!ギリギリまで球離れを遅らせる投球フォーム自体が上園の武器。5回を最小失点で踏ん張った五回一死二、三塁から上園は右犠飛を打ち上げ、勝ち越し点をもたらす (セ・リーグ、横浜1-5阪神、10回戦、阪神6勝4敗、1日、横浜)投げるたびに、評価を上げていく。横浜打線に付け入るスキを与えず、上園が今季2勝目をつかんだ。これでデビュー戦から4戦負けなしで2連勝。先発ローテの座が、ますます盤石になった。 「きょうはたまたまです。勝たせてもらったマウンドです。フォークが抜けていた? ワンバウンドならいいと思ってたんですけど、もっと意識しないとですね」 5回を投げて4安打1失点。ルーキーらしからぬ冷静さが窮地でも光った。二回は村田の左前打と連続四球で二死満塁のピンチを背負ったが、寺原を直球であっさりと右邪飛。余裕の表情を浮かべてベンチへと戻った。 『打』でも勝負強さを発揮してプロ初打点をマーク。同点で迎えた五回一死二、三塁。寺原の150キロの速球にバットが反応。これが右犠飛となり、自らの手で決勝点をたたき出した。岡田監督は「バットに当てたら何とかなる。自分の投げている間だし、大きかったな」と投打に称賛。 横浜スタジアムには大学時代に足を運んだことがあった。先にプロの道へと進んだ東福岡高の同級生・吉村の姿を見るためだ。「存在が刺激になっていた」。高校時代は主戦投手の座を争ってきた仲。高3夏の最後のマウンドを吉村に譲った苦い記憶もある。あれから5年。意識し続けたライバルと、やっと肩を並べることができた。 「0-2になって外角の真っすぐというサインが出て、自分の中で100%の気持ちでいった」。1点リードの四回一死、その吉村との勝負で、豪快なソロ本塁打を浴びた。マウンド上で歯を食いしばって悔しさをあらわにしたが、試合後の表情に陰りはない。納得の投球だった。 「きょうは1、2、3で狙って打たれた。チームは勝ったんで、次は抑えられるようにしたい」 一戦一戦の経験を、さらなる成長へとつなげていく。若き右腕は、着実にエースへの階段を上っている。★野口、好リード&千金打 『7番・捕手』で2試合ぶりにスタメン出場したベテラン・野口が、打って守って、いぶし銀の働きを見せた。 「上園は『いつもより体が軽い』と話していたように、いつもよりキレがなかったけれど、アイツのいいところは、試合の中で、制球とか、低めに投げるとか、しっかりとできるところだな」 5回1失点で2勝目を挙げたルーキー上園とは、全4試合、すべてでコンビを組む。ファームから受けてきただけに、絶妙の呼吸で好投を引き出すと、JFKも、きっちりゼロ封に導いた。 さらに打っては、八回一死一、二塁で、右中間フェンス直撃の適時二塁打など、4打数2安打。「(適時打は)風です」とテレ笑いだが、出場3試合連続安打と仕事キッチリ。復調してきた矢野とともに、チームの浮上へ欠かせない存在だ。
2007年07月02日
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2007年6月30日(土) 対横浜 9回戦 横浜 阪神8×2横浜めちゃ久しぶりに 勝ったぞ~~4 所載はこちらをクリック 金本トドメ弾に矢野V打!豪快爽快、猛虎祭で再スタート!八回、16号ソロを放つ金本。まさに有限実行弾だ (セ・リーグ、横浜2-8阪神、9回戦、阪神5勝4敗、30日、横浜)こんな試合を待っていた。5-1と突き放した八回二死。なおも畳み掛けるように、金本の一撃が右翼席に突き刺さった。前日6月29日、「前半戦で借金完済」をブチ上げた4番の有言実行弾。開幕からのモヤモヤが晴れるような会心の再発進に、ハマの虎党が沸いた。 「(打ち方は)全然。結果的に、ジェフ、球児を休ませることが出来たのは、チームとしては、よかったけどな」 左腕・高宮の内角低め144キロをすくった16号ソロに不満を隠さなかった。しかしJF温存の勝利に価値がある。2連敗、借金8で迎えたリーグ戦再開。6連勝中の3位横浜を、くすぶり続けた打線で圧倒した意味は大きい。 「理想の試合だった。今日みたいな試合を多くしていきたい。JFK以外の勝ちパターンを作らないと波に乗れない」 そう話したのは、アニキと同級生の矢野だ。今季虎戦2戦2勝の三浦に対し、二回。失策と連打で無死満塁から142キロ直球を叩いた。中堅フェンスを直撃する先制の2点二塁打。投手戦が予想された一戦、終わってみれば虎キラーからの唯一のチャンスを仕留めた。マウンド上の勝利の儀式。何度も見てみたい 「必死やった。俺自身、調子がいいわけじゃないし、チームも乗り切れていなかった。あそこで点をとれて、チームにもシモ(下柳)にも、いいリズムができたと思う」 昨年、横浜スタジアムで打率.387、6本塁打、16打点。しかしそんなデータは頭になかった。開幕から調子が上がらず、5月27日に右ふくらはぎを痛め、登録抹消。6月14日に再登録も、ここまで14打数2安打。「悪いこと(併殺)も考えてしまった」。それでも38歳の「とにかく必死」の気持ちが勝利を生んだ。二回、先制の2点二塁打の矢野 春先に購入した『バッテリー』(あさのあつこ著、角川文庫)。中学野球部を舞台にした人間模様に「ええキャッチャーやなあ…」と純粋に没頭した。白球と気持ちが通じ合ってのバッテリー。同級生・下柳とのコンビも絶妙だった。「シモはいつもそう(矢野のおかげ)言ってくれる。捕手をヤル気にしてくれる投手。もっと頑張ろうと思う」 「モヤモヤすることがたくさんあったけれど、まだ試合は残っている。1日1日精いっぱい頑張ります」 矢野はお立ち台で誓った。金本とも、ある意味では“バッテリー”。これで横浜とは5差。刻んだ年輪の数が最後はモノを言う。★南社長、白星デビュー 南信男新球団社長(52)が“白星デビュー”。就任後、初めて観戦し、「久しぶりにいい勝ち方をしてくれた。交流戦明けで、いいスタートが切れたと思う」と満足げ。補強期間が終了し、現有戦力で乗り切ることも確定。「まだ先がありますから、これから調子を上げていってくれるでしょう」と巻き返しに期待をかけていた。下柳6勝目、通算100勝にリーチ「みんなのおかげだよ」!ベテランの妙味を発揮した下柳。タフな男だ (セ・リーグ、横浜2-8阪神、9回戦、阪神5勝4敗、30日、横浜)走者をいくら背負っても崩れない。老かいな投球で横浜打線を翻弄した。要所をきっちりと抑えた下柳が4連勝で6勝目をマーク。通算100勝にリーチをかけた。 「矢野のリードに助けられた。みんなのおかげだよ。お疲れさん」 見せ場は三回だった。二死から下窪、金城に連打を浴び、村田には四球を与えた。フルベースの危機を迎えても落ち着いていた。 続く小池は外角低めのフォークできっちり二飛。窮地を切り抜け、流れを譲らなかった。5回2/3を投げて、吉村に浴びたソロによる1失点。17個のアウトのうち、飛球は11。振り回す打者をあざ笑うかのように凡打を積み重ねた。 これで99勝。阪神では85年の山本和行以来、22年ぶりとなる大台が目の前に迫った。39歳での通算100勝は94年の中日・郭源治(38歳)をしのぐ最年長記録。年を重ねるごとに切れ味を増す左腕に、最もふさわしい称号が贈られるわけだ。 偉業達成の前に苦手意識も克服した。阪神に移籍後、デーゲームでの戦績は6勝3敗ながら、防御率は4.95と相性は最悪。05年6月12日の日本ハム戦(甲子園)以来、2年ぶりの登板だった。 中西投手コーチは「これでデーゲームもいけるな。(セ・リーグ再開戦は)理想的なスタートが切れた」と称賛。ベテラン左腕に、死角はナシ。次回の登板は7月6日の中日戦(ナゴヤD)。遅咲きの男が竜退治で節目の白星を勝ち取る。★久保田、もう40試合登板 久保田がJFKの中で唯一登場。交流戦から6試合連続登板で12球団最速で40試合に到達した。2点差に詰め寄られた六回二死一塁から、2番手でマウンドへ。相川の右前打などで一、三塁とされたが、続く代打・古木をスライダーで空振り三振。「よくなかったけど、追加点を与えなかったし、チームが勝ったんで」。打者2人だけだったが無失点に切り抜け、安堵の表情だった。
2007年07月01日
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