全2件 (2件中 1-2件目)
1
![]()
巷で話題の、血液型の本。 買おうか、買うまいか、何度か本屋でパラパラ見つつも、しばらく(数年)したら、きっと古本屋で100円平積みだしなぁ、なんて思っていたのですが、結局、「A型」と「O型」を買いました。「A型」は、誕生日がもうすぐの母に。で、それを口実に、自分の分の「O型」も。-----うちは、父と妹がB型なのですが、「B型」は、この本を人からプレゼントされるのをとても嫌がりそうな気がしたので、あえて買わず。=====というわけで、血液型のお話なのですが、私自身は、典型的なO型。 おおらか、というより、おおざっぱ。 頼まれると、イヤとは言えない。 正義漢ぶる。不必要にでしゃばる。 無駄に運が良い。-----ある程度の付き合いのある人には、まぁ、血液型を間違えられることないです。「A型?」って聞かれると「そんなに几帳面じゃないですよ~」って思いますし、「B型?」って聞かれると「何かあなたに悪いことしましたでしょうか?」って思…B型の人、ごめんなさい。「AB型?」って、聞かれることが想定できないなぁ…。てか、正直、「これだけ分かりやすいのに、当ててよ」って思ったり。あるいは、「あぁぁ、盛り上がらない話の振り方でごめん」って思ったり。うーん。そもそも、そんなに、血液型の話をすることってないですけど。=====所々、ニヤリとさせられながら読んでいたわけですが、当たっている所もあり、首をかしげる所もあり。まぁ、そいうものですね。=====で、「A型」の方を見ていたら、「フライドポテトを一本ずつ食べないのは信じられない」と書いてあって、びっくり。母に、「そうなの?」と問うたら、「まとめて複数本食べるのは、おかしい」との答え。ええ~っと、今まで、無駄に母を苛立たせていましたか、そうですか。今後、気をつけるとしよう…。とは言え、こういうのって無意識だから、きっとこれからも、なんでしょうけどね。そもそも、2,3本まとめて口に運ぶことを、「悪いこと」と思ってないし。=====2冊比べながら読むと、色々面白かったわけですが、最後に、「もし、メルヘンの登場人物がその血液型だったら」という章があり、私的に、一番受けたのは、「裸の王様」。周りの大人みんなが、A型だったら、「王様は裸だ!」と言った子供に対して、「ここで、そういうことを言ってはいけない、大人になれば分かる」と諭す。O型だったら、「王様は裸だ!」と聞いて、「何これ?つまり、新しいイベント?王様すご~い!」って盛り上がる。…えっと、だって、その方が、明るく、まるく収まるじゃないですか。王様のメンツも立ちますし(王様の性格によっては、傷口に塩ですけど)。自分が、その場にいたら、やっぱり、そういう解決を喜ぶなぁ。「子供を諭す」という方向には、確かにいかない。-----あと、「ハーメルンの笛吹き男」も象徴的。笛吹き男がA型だったら、子供達をさらった後、とことん子供たちの世話を焼いて面倒をみる。O型だったら、子供達をさらうんだけど、面倒だから、子供達はさっさと返して、他の街で「仕返しに、こんなことしてやった」と少々オーバーに吹聴してまわる。…いや、ほら、さらった時点で、仕返し的には溜飲が下がってるし、子供の面倒を見るのは嫌いじゃないけど、たくさんだと手に余るし。「やる時はやるんだぜ」みたいなことも言っておきたいし。オーバーなだけで、嘘ではないです。-----あ。文章については、わざと正確に引用していないので、本を買って確認してくださいね。決して、今、本が手許にないから、おおざっぱなうろ覚えを書いたわけではないです。ないったら、ないのです。=====それにしても、このブームを見ていると、数年前の、「どうぶつ占い」ブームを思い出します。あの頃はやたらと「○○占い」ってありましたけど。-----個人的には、こういう「占い的性格判断」については、自分について当たってると思うとこを、喜びあるいは反省し、ま、楽しいコミュニケーションツールとして、目くじら立てずに遊べば良いじゃない、という立場。-----ちなみに、「どうぶつ占い」だと、私は「耳は大きいのに、人の話を聞かない「ゾウ」」です。人の話を聞かない件に関する苦情については、聞く耳をもっておりませんので、悪しからずごりょーしょー下さい。
September 6, 2008
コメント(2)
![]()
ディック・ブルーナの名を、もし「誰だっけなぁ?」と思ったとしても、「ミッフィー」あるいは「うさこちゃん」を知らない人はいないでしょう。その意味では、このblogで取り上げてきた中で、一番の有名人かも知れません。-----「ミッフィー」「うさこちゃん」の名称は、版権の関係。なので、どちらの名前で知っているかで、世代が分かるそうです。ちなみに、私は「ミッフィー」派。-----実は、この「ミッフィー」という名は、アメリカでの呼称で、ブルーナ氏の本国オランダでは、つまり、原作では、「ナインチェ」という名前なんだそうです。うーん、知らなかったなぁ。-----さて、そのミッフィーのシリーズの中に、「うさこちゃん びじゅつかんへいく」というお話があります。お父さんお母さんと、美術館に行くことになったミッフィー。ミッフィーは、様々な「現代美術(モダン・アート)」に出会います-----このお話を入り口に、ミッフィーと共に現代美術を鑑賞し、あわせてブルーナ氏の軌跡をたどろう、という展覧会。ちょっと子供向けかなぁ、と躊躇してたのですが、行ってみれば、十分に観応えのある、むしろ大人向けな展覧会でした。=====最初のフロアは、「現代美術」の紹介。ちょうどトーク・ツアーのタイミングだったので、解説を聞きながら拝見したのですが、その解説をまとめるなら、「現代美術は自由だ」ということ。-----ミッフィーが「本物そっくりのりんご」と評した「写実主義」。聖書でも神話でも肖像でもなく、日常を主題として描く。そして、それが「真当な作品」として扱われる。これは、つまり「画題」からの解放なんだ、と。-----そして、カルダーのモビールに象徴される動く彫刻。錯視も含めて、固定しない、という自由。-----手法の自由。秘伝としての遠近法、均整の取り方、デッサン力、そういったものから離れて、「どう描くか」こそがモダン・アートの課題。-----抽象絵画は20世紀の「発明」です。カンディンスキーの「絵画は音楽に近付くべきだ」という言葉が引かれます。音楽を聴いて、何かを感じるように、絵を観ることで、何かを感じる。-----印象派の絵は、色彩からの自由とも言えます。点描は、科学的な考察に基づいた、色彩のマジック。-----技法だって自由です。コピー、コラージュ、既にあるイメージを繰り返し、組み合わせ、作品にする。=====階をつなぐコーナーでは、ミッフィーの絵本が並び、ビデオが流れ、子供が遊べるように。ここだけは写真もOKです。=====ブルーナ氏は、1927年生まれ。2008年現在でもご健在で、今でも、作品を作り続けていらっしゃいます。オランダの街では、自転車で走ったりする姿を見ることが出来るとか。-----もともと、現代美術家を目指したのですが、実家が出版社だったため、実家にデザイナーとして入社し、ぺーパーバックや、ポスターのデザインを多く手がけました。その一部が展示されているのですが、これが本当にすごい。質・量・手法、多彩で圧到的、そしてそれぞれが魅力的。それこそ、キャラクターデザインからコラージュ技法の使用、現代美術のエッセンスを、デザインに昇化する力は見事。-----これらの経験が、「ミッフィー」には生かされているのです。ブルーナ・カラーと言われる、子供に優しい、限られた色彩の鮮やかな組み合わせ。太い輪郭線は、先にセル画に描いておいて、色を塗ったシートに後から重ねることで、他の色と混じることなく、くっきり浮かび上がります。この線も、よりシンプルになるよう、何度も(時には100回も)推敲が重ねられた上での決定線。-----シンプルで可愛い、には、蓄積された経験と、我々の目には映らない努力が隠されているのです。=====最後のコーナーは、輪郭線の描かれたセル画と、白紙が用意され、ブルーナ氏の作画技法を追体験できます。はみ出したって良い、輪郭線にあわせたって良い、自由な感覚で組み合わせて、その上にブルーナ氏の輪郭線をのせれば、オリジナル「作品」の出来上がり。-----夏休みだけに、子供達がいっぱい挑戦していて、微笑ましい風景でした。=====後半の、ブルーナ氏の足跡をたどるコーナーは、あると思ってなかったので、嬉しいサプライズで、最後のコーナーとあわせて、とても面白かったのですが、前半の現代美術紹介は、「ミッフィーの観た作品」と展示作品のギャップが少々大きいかなぁ、と。ちょっと、「ミッフィーの観た作品」から拾った意図を難しくひねりすぎている感がありました。そういう意味では、難易度的には大人向け。でも、それなりに有名作家さんの作品が集められてはいます。フェルナン・レジェの作品はちょっとブルーナ風で良かったなぁ。もう一つ加えるなら、子供向け、にしては、展示位置がちと高い。大人がかがまなきゃいけない高さで展示してあっても、良かった気がします。台を置く、とかね。触れる彫刻なんかも展示してあげれば…と、これは、「原作」から離れてしまいますけど。-----とは言え、ブルーナ氏の優しさが伝わってくる、とても素敵な展覧会でした。80歳を過ぎてなお、子供たちに夢と幸せを与え続けているブルーナ氏。ご健康をお祈りすると共に、私自身、なにかしら見習いたいものだなぁ、と思いました。=====『美術館に行こう! ディック・ブルーナに学ぶモダン・アートの楽しみ方 』 @サントリーミュージアム (大阪・天保山)[会期]2008.07/25(金)~2008.09/15(月) [開館]10:30-19:30[料金] 一般 1,000円 / 大学生・高校生 700円 / 小中学生 500円www.dickbruna.jp作者: ディック・ブルーナ [Dick Bruna] (1927-) wiki 児島 虎次郎 [KOJIMA Torajiroh] (1881-1929) wiki 北代 省三 [KITADAI Shozo] (1921-2001) 太田 喜二郎 [Ohta Kitaroh] (1883-1951) マルク・シャガール [Marc chagall] (1887-1985) ジョルジオ・デ・キリコ [Giorgio de Chirico] (1888-1978) モホイ・ナジ [Laszlo Moholy-Nagy] (1895-1946) ヴァシリー・カンディンスキー [Wassily Kandinsky] (1866-1944) ミロ [Joan Miro] (1893-1983) アルフレッド・シスレー [Alfred Sisley] (1839-1899) フェルナン・レジェ [Fernand Leger] (1881-1955) アンディ・ウォーホル [Andy Warhol] (1928-1987) マン・レイ [Man Ray] (1890-1976) ロバート・ラウシェンバーグ [Robert Raushenberg] (1925-2008)======なお、大阪駅はただいま改装工事中なのですが、ここのポスターもにブルーナ氏の作品が使われています。また、ローソンさんでもキャンペーン中。「ハッピー子育てプロジェクト」。展覧会とのコラボはないですけどね。あと、「なっちゃん」も。こちらは、展覧会ともコラボありでした。
September 3, 2008
コメント(2)
全2件 (2件中 1-2件目)
1
![]()

![]()