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2009年のワールドシリーズ、ヤンキースの‘初勝利’は松井秀喜ファンには堪えられない展開で実現した。1-1の同点で迎えた6回裏の攻撃、2死ノー・ランナーで松井の打席。マウンドに立っているのはヤンキースと因縁浅からぬペドロ・マルチネスだ。カウントは1ボール、2ストライク、5球目は内角低めにグニャリと曲がってきたが、それを松井のバットが捉えた。なんとボールはヤンクスファンの待つライトスタンドへ・・・(^O^)/無表情が売りのペドロの顔もやや歪んだ。それから後は松井の一撃が‘決勝弾’になることをひたすら祈った。7回に1点を追加し、8回からはリヴェラ投入。1アウト1,2塁のピンチになるがゲッツーで凌いだ。あの瞬間、テレビの前の私は今日一番大きな拍手を送った。よっしゃー、これで勝てそうだ・・・(^。^)結局3-1でヤンキースが勝利し1勝1敗のイーブンにした。ゲーム1は相手のクリフ・リーに手も足も出ず、観ているこちらも溜息すら出ない完敗だった。PHIとしてはまさにこのシリーズのトーンを決める1勝。一方、今までポストシーズンではホームで1敗もしていないヤンキースとしてはエース、サバシアで落として、たったひとつの負けなのに実に嫌な感じだった。もしゲーム2も負けていたら更に追い込まれファンもチームも自信を喪失しかねなかった。そう考えると松井の決勝弾は単なる1勝をもたらしただけでなく、チームにモメンタムを与え、シリーズ全体の流れの中でもターニング・ポイントになる可能性がある。常連さんとの遣り取りの中で、私はヤンキースの4勝(←勝手に決めてる)の内1勝でいいから、松井がNY紙1面ジャックをすることを願っていると書いた。1勝目でノルマ達成か・・・(^。^)と思ったが、どうやら1面はバーネットや打たれたペドロになる公算が高い。ゲーム2のMVPに関してのDaily Newsのオンライン投票ではバーネットが断然の1位(81%)で、松井は2位(13%)だ。Who was the hero of the Yankees' win over the Phillies in Game 2 of the World Series? A.J. Burnett 81% Jorge Posada 0% Mark Teixeira 2% Hideki Matsui 13% Mariano Rivera 4% ジャックと言うからには全紙が文句無しに松井を持ってこないと満たしたとは言えない。ということで、まだ松井はノルマを達成していない・・・(>__
2009.10.30
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ヤンキースがゲーム6でエンジェルスを降しALCSを制覇した。誰もがゲーム5のあの怒涛の逆転劇のまま勝利して決めることを望んでいただろうが、結果的には3日遅れてホームで決めた。戦評、戦犯探し、監督批判は高邁な識見を有するマスコミ関係者、一部ブロガーにお任せする。今の私は完全な応援モードで結果が良ければ喜び、悪ければ悲しむ。実に単純な男になっている。2003年以降、ヤンキースにどっぷり嵌っているが最も忘れられないのが2004年のBOSとのALCS、例の3連勝4連敗だ。ヤンキースファンとしてはまさに悲劇的な出来事だったが、選手達にとっては屈辱的だったに違いない。あの時も今もヤンキースに在籍する選手はジーター、ポサーダ、リヴェラの生え抜きの他に松井秀喜、A-Rodの5人だ。当時敵方にいて悪魔のような存在だったデーモンが味方になって今日も殊勲打を打った。試合終了直後抱き合う歓喜の輪、聴き慣れたフランク・シナトラのニューヨーク・ニューヨーク♪喜びも一入だったが、大きな時の流れを考えると感慨も一入だった。さて、これでヤンキースは2003年以来のワールドシリーズ進出になった。このシリーズではロースターを外れているが、WSジャーニーマン、ヒンスキーを獲得した効果はあったようだ。相手は個人的にはナ・リーグ勝率1位、トーリのドジャースが理想だったが現実は去年のチャンピオン、フィリーズでまた赤ヘルだ。ワールドシリーズの松井秀喜は敵地では代打要員になるだろうが、何れにせよクラッチ松井の本領を発揮し自らのバットでリング獲りに貢献して欲しいものだ。ポストシーズンはホーム全勝だからWWLLLWWが良いかも・・・(^。^)これでヤンキースは今季3度目のシャンパン・ファイト。私は今夜、今年2度目のキャヴィア&ウォッカの予定だ。冷蔵庫には勿論あと一瓶、次の出番を待っている。それにしても初めてのポストシーズンの指揮で6勝2敗(今日で7勝2敗)の結果を出しているジラルディをあれだけバッシングする連中って一体何なの?
2009.10.26
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昨日のゲーム3の‘不快敗’から一転、ゲーム4は中3日の先発サバシアの好投、A-Rodをはじめとする打撃陣の爆発(除く松井秀喜)で10-1と快勝した。これでALCS3勝1敗、あと1勝で待望のファイナルステージに進むことができる。昨日の試合も今日の試合も書こうと思えば材料は尽きないのだが、昨日は観戦疲れ、今日は松井の不出来で意気消沈してやややる気が無いので勘弁。監督の采配も選手のプレイも審判のジャッジもかなり粗雑な感じだが、善意に解釈すれば、これもある意味プレイオフの醸し出す雰囲気のせいなのかもしれない。それにしてもCCは頼もしい。A-Rodも相変わらずの活躍だ。マスコミは早くもMVP争いの議論をしているが、残りゲームにもよるが野手の分A-Rodの方がやはり有利か。ふたりともポストシーズンでの脆弱性を完全に克服した。A-Godに続きCC-God誕生だな・・・(^。^)ALDSではダメダメだったデーモンも得意のALCSになって真価を発揮してきた。さて松井秀喜だが残念ながらこの2試合はどうも機能していない。昨日は鬼出塁で再三チャンスを作ったが、後続が誰もホームまで還してくれなかった。今日は逆に松井がランナーを還すべき場面でまったく力にならなかったし、その後の打席でも覇気が無いように見えた。サバシアの時はラン・サポートをする松井のジンクスも通じなかった。ところで、これだけ長いこと数えきれない野球の試合を観ていると、数字的な裏付けは無いが自分なりのいくつかの‘法則’を発見する。実は昨日の試合、ジーターの先頭打者HRで先制したと時にヤバイと思った。人間は負の印象の方が残り易い、特に私は性格的にそれが顕著なせいもあるが、先頭打者HRは負け試合になる確率が高いような気がする。よく延長戦でサヨナラ勝ちをすると勝ったチームは次の試合も乗って行けると言うが、あれもダウトで、寧ろ逆のような気がする。実際このシリーズでもそれは2度とも裏目に出ている。2桁得点で大勝した後はロースコアの接戦を落とす。これも一般的に言われることだが、これは素直にワークするような気がする。ということは、ゲーム5はマズイ?第5戦の先発ピッチャーはバーネットだから恐らくキャッチャーはモリーナになる。相手ピッチャーは第1戦のラッキー(R)だからDHは松井で良いと思うが、或いは打撃(だけ)は好調なポサーダに奪われる可能性も否定できない。ワールドシリーズに進むとDH無しの試合が2~3試合ある。不動心の松井は‘出られる試合でベストを尽くすだけ’と言い切るだろうが、こと松井に関しては直ぐに動揺してしまう自分としては大いに気になる。最終的にはチームがワールドチャンピオンになれば松井の悲願達成となるが、その過程でも松井が立役者になるシーンを拝みたいのだ。
2009.10.21
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普通は息詰まる熱戦というが、ALCS第2戦は途中から‘行き詰まる’接戦となった。お互いチャンスを作るが決め手を欠くというか、良く言えばピンチを凌ぎ合うというか、決着がつかない。冷たい雨が降り続く中での延長戦突入。11回表に絶不調のフィギンズの初ヒットが勝ち越しタイムリーになりLAAが3-2とリードする。そしてその裏、またまたやってくれましたA-Rod様、いや、もはや土壇場での強さから‘A-God’と呼んでもいい。同点弾がライトの最前列に飛びん込んだ瞬間のヤンキースのベンチは大騒ぎ。特に普段は控えめな松井秀喜が両手を高々と上げゴジラの雄叫び。個人的にはあのガッツポーズが本日のベスト・ショット・・・(^。^)ALCSの松井はあの歴史的な‘ゴジ・ジャンプ’でもわかるようにマジで気合十分だ。最後は延長13回LAAのタイムリー・エラーでヤンキースがサヨナラ勝ちを決め、ホームで首尾よく2連勝した。一方、エンジェルスは‘守備悪く’2連敗・・・(-_-;)今日の松井は9回2アウトからヒットで出塁するがそこで代走を送られて、その後の戦いに参加できなかった。だからこそ、あのエロの同点弾では感情を思いっきり出したのだろうか。本当はその後に自らのバットで決勝弾を打ちたかったのだろうが、それはまた3戦目以降に仕事をすればいい。さて1日お休みで敵地での3戦。寒冷地で委縮してしまった天使達が30℃を越える暑さの中で蘇生するかもしれない。せっかく‘強盗犯カノー’の姿にも慣れてきたのにそれを見られなくなるのはやや残念。マスクをしながらガムなんか噛んでいるから2個もエラーをするんだよ・・・テシェイラ、デーモン、スウィッシャーが採用していた耳あて付きキャップは子供の頃、牛乳配達のおじさんがしていたのと似ている。因みにサヨナラ勝ちの儀式のパイは生還したヘアストーンJr.が浴びた。
2009.10.18
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ALDSの決着が早かったせいもあって随分と間延びした感じだが、やっとALCSが始まった。ゲーム1はあっさりと4-1でヤンキースが苦手なエンジェルスを降した。心臓を患ってからは勿論一切ゴルフをやってないが、素人ゴルファーにはスコアを大きく崩し辛い状況に似ていた。気温が体感ではゼロ℃近くと低く、雨が降り、風も強い。おまけにALCSまでの日にちがあったことでいわゆる‘待ちチョロ’も出やすい。そんな悪環境の中でもNYYは普通に普段通りの力を発揮した。一方LAAは持ち味の緻密で機動的な野球が出来なかったどころか、3個のエラーをする守乱。松井秀喜は第1打席、ドーム球場なら天井にぶつかりそうなフライを打ち上げたが、何とこれをショートとサードがお見合いもせずに譲り合って地面にポトリ。記録の発表まで時間がかかったが、幸運にも打点つきの内野安打になった。内野安打で2塁ランナーを還すなんて松井にしかできないな・・・(>__
2009.10.17
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ヤンキースが2連勝で場所を敵地に移してのゲーム3。試合前、世界中のヤンキースファンからMINの先発パヴァーノだけには絶対負けたくないという切なる願望が聞こえてきた。ヤンキースにとって世紀の不良債権扱いされているパヴァーノをファンも債権者気取りで憎んでいる。そんなファンの意に反して今日のパヴァーノは手強かった。こちらの先発ペティットも流石と思わせる好投をするが6回の裏に1失点リードを許してしまう。7回表の攻撃はテシェイラ、A-Rod、松井。中継画面にはこの3人が今季7回以降どれだけHRを打っているか数字が示された。A-Rod ver.2があっさりと同点HRを決める。松井に続いて欲しかったが残念ながら空振りの三振に倒れた。しかしその後のポサーダがレフト最前列へ勝ち越しHRを放り込んだ。8回、パヴァーノが降板した時点で彼の勝ちになる可能性は消滅。‘よっしゃー、これでもう負けてもいいぞ’という屈折したファンの声も聞こえてきた。実際は8回裏のピンチも凌ぎ、9回には2点追加。結局4-1でヤンキースがsweepで超苦手だったALDSの壁を突破した。昨日のLAD,今日のLAAに続き‘sweepの連鎖’にNYYが加わった。この3チームは3勝のうち1勝は9回の土壇場で同点、或いは逆転して勝ちとった。ホームで連勝後敵地で決めたのも共通する。1,2戦はまったく精彩を欠いていたBOSもフェンウェイに戻ってきて生き返ったと思いきや、パペルボンが打ち込まれブーイングを浴びる結末。良い意味でも悪い意味でも熱狂的過ぎるBOSファンが言葉を失い呆然とする姿は、少し‘ザマ―みろ’と思いながら本当はALCSでヤンキースが演出するのが個人的理想だった。メトロドームの最後の試合になってしまったMINのファンの姿にはやや同情的だ。ドームの外はほぼゼロ℃、実は18年前の私もその寒さを体感したことがある。ミネアポリスへ弾丸ツアー~ナリポンは何をしに行ったのか~ 今となってはそれも人生のひとつのイヴェントに過ぎないが、当時はやはりひとつの悩ましい挫折だった。空港の売店では生まれたばかりの息子のために、その年ワールドチャンピオンになったMINのタオル型のヨダレカケを買った。さて、相性の良さもあって無事ALDSの壁を破ったヤンキースだが、今度は相性の悪いLAAが相手だ。best-of-sevenになるから実力比べになると思うが、今日の逆転勝ちは強かった。特にアブさんの仕事ぶりが目立った。松井秀喜の3試合は1勝1敗1分けといった感じだろうか。正直やや物足りないが、幸いにも今シーズンはまだまだ真骨頂を発揮する機会はある。
2009.10.12
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私のワードでは‘A-Rod’と‘clutch’と言う単語を並べると‘要検討’という警告が出る。ポストシーズン中は警告がもっと強烈で確定しようとすると‘Are you sure?’とメッセージが出る。勿論全部ウソだがGoogleが情報連動型のワードを開発したらそうなってもおかしくない。但し、2009年のポストシーズンのA-Rodは‘一味’いや‘七味’ぐらい違う。レギュラーシーズンの後半からそういう傾向があったが、ポストシーズンになると‘人が変わる’から当てには出来なかった。それがゲーム1で2度のタイムリーヒットを打った。今日のゲーム2でもチームの最初の得点を叩きだした。ここまでの3回はすべてシングルヒットによる1打点だった。そして2点ビハインドの9回、打った瞬間HRを確信した同点弾を放ったのだ。試合は延長に突入し、最後はテシェイラのサヨナラ弾でヤンキースが4-3で勝利した。テシェイラがパイを浴び、チャンピオン・ベルトはロバートソンがゲットした。しかし、個人的には今日のヒーローは文句無しにA-Rodだ。一体何が変わったのだろう。よく冗談で‘何か悪いものでも食ったのか’と言うが・・・。昨日は笑顔でスタンドにいた‘彼女’は今日はその姿が映し出されなかったが、俗に言う‘あげまん’なのだろうか。現地の書き込みにも‘Kate Hudson must be a performance enhancer.’理由は何にせよ、ポストシーズンに関してはチームのライアビリティだった男がアセットに変貌することは、まさにダブル・イフェクトになる。彼本来の実力に‘clutch’という要素が加われば目標達成に欠かせない大きな戦力だ。チームの勝利は色々な問題も洗い流してくれる。相性を尊重して正捕手なのにベンチスタートを強いられたポサーダ然り、今日のゲームの中で貢献できなかった選手達(松井も含む)然りだ。全員がホームでテシェイラを迎え歓喜のジャンプをする。今のヤンキースにはチームとしての一体感が感じられる。ところでしばしばNYYにとってLAAは天敵だと言われるが、MINにとってのNYYはその比ではない。子供の頃から‘相手の立場にたって考える’ことを教育されてきた私だが、ツインズのファンの心中を察してみよう。2点リードで守護神ネーサンが打たれ、大ピンチを凌いだ後の大チャンスもいかせなかった。何のためにいるのかわからない外野審判の明らかな誤審もあった。これで今年のヤンスタでの試合は通算で0勝6敗、そのうち4試合がサヨナラ負けという異常事態。明後日、0勝3敗の地元で一矢報いることができるか。ヤンキースとしては勿論‘2009年完全スウィープ’を目指す。
2009.10.10
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実は今年のポストシーズンは期待でわくわくする余裕も無いほど緊張し痺れている。幾つかの要因がある。ヤンキースとしては‘超久々’になる2年振りのポストシーズンになること。2004年を最後にそれ以降3回ともALDSで敗退していること。レギュラーシーズンで勝率1位なのが逆に妙なプレッシャーになっていること。そして何より松井秀喜にとってヤンキーとしての最後のチャンスになる可能性が高いことだ。対戦相手が前日まで決まらないという異常事態の中で、あの死闘を見せられるとそれだけで気圧される。過去の対戦成績がいくら優位でも短期決戦ではそれがものを言わないケースを想像してしまう。そして今日の初戦。嫌な感じで先制されるが、すかさずキャプテンが同点弾を放ち、何気に仕事をするお調子者スウィッシャーが勝ち越し打。ポストシーズンのRISPでは暗黒の歴史を持つA-Rodもついに打った。そしてシーズンの終盤は悪いイメージしかなかった松井秀喜が4点差に拡げる2ランHRを風に乗せてモニュメント・パークに打ち込む。あそこで私はやっと安堵してわくわくした(順番が逆だけど)・・・(^。^)その後再びCluch-Rodで1点加えて7-2。ヤンキースは疲労困憊のツインズを相手にエース・サバシアで落とせないゲーム1を無難に制した。但し、なにひとつ決まっていない。‘シリーズを制した時に初めて価値あるホームランになる’と締まった表情で語った松井の一言がすべてだ。ツインズのガーデンハイヤーは中々味わいのある顔をしているが、もつ煮込み一筋40年の飲み屋のオヤジに見えなくもない。一方ジラルディは豆絞りの似合う寿司屋の2代目といった感じか。それぞれの客単価は2000円対20,000円とケタ違いだが、どちらが‘良店’なのかは一概には言えない。近年のヤンキースにとってALDSはまさに鬼門なのだ。個人的には地区シリーズで去る敗北感は、プレイオフを逃す無念さに等しい或いはそれ以上のものがある。先ずはこの関門を突破しよう。そこに今日のように松井が重要な役割を演じれば申し分無い。
2009.10.08
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