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思い立って、こんな本を読んでいた。■渡部史絵、結解学『鉄道写真 ここで撮ってもいいですか』オーム社、2023年鉄道写真を撮るためのマナー、なぜそれが違反になのか、などをくわしく解説してくれる本なのだが、手にしたのは、掲載されている写真が楽しいから。いくつか東北地方の写真もでていた。釜石線(平倉-足ヶ瀬)でひまわり畑の傍らを走るSLの美しい写真がある。この畑のひまわりは、油の採取のために育てているのだが、農家の方の好意で農道や駐車場を開放している。撮影は、畑に入らず、農道から行うこと。そして、厚意に感謝するため、鉄道愛好家がひまわり栽培の募金箱を設置している(その写真もあり)。花輪線赤坂田駅を出発したキハ110を真っすぐ正面から撮影した写真がある。線路上から待ち構えて撮影したようにも見えるが、アウトカーブの外側から望遠レンズで撮ったもの。発表されている写真はこの方法で撮られている。線路に立ち入ったりカメラを設置するのは、違法だ。風の強い日の五能線(広戸-追良瀬)。写真は、列車が波しぶきを上げる海沿いを走る迫力がある。強風時は荷物が飛ばされたり三脚が倒れることに注意だ。かつてのような窓が大きく開く車両はなくなったが、撮影のため窓から手や顔を出すのは、危険でNGだ。2006年に花輪線と山田線で窓枠に置いたカメラで撮影された、美しい山河の写真がある。
2023.10.17
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猛暑も過ぎやっと空気に秋を感じる休日の日暮れ前、塩竈市本町、御釜社の角からのぼる坂に佇むのが、杉村惇美術館である。公民館本町(もとまち)分室/旧塩竈市公民館として、平成25年塩竈市指定有形文化財。昭和26年竣工のモダンな建築で、管理棟と大講堂(昭和32年に増築される)からなる。大講堂は逆さカテナリー(懸垂)曲線を木造で実現した初期の建築物。昭和51年に新公民館ができた際に、取り壊しも検討されたが、本町分室として残す。平成26年11月には、建物の一部を使って杉村惇美術館が開館。(以上はシオーモの解説から)展覧会。3つの視座/3.11の記憶と未来(すがわらじゅんいち、髙橋勉、村山耕二の3氏)。時がたっているが、時間とは、過去と未来をつなぐ軸だ。後戻りはできないが、私を含む人間の気持ちは、昔にも未来にも伸びていく。戻りたくない心情もあるが、未来に伝えなければならない思いもある。振り返り、美術館の建物を仰ぎ見た。■関連する過去の記事(塩竈市) 日本の塩神と鹽竈神社(2021年11月3日) 母子石(塩竈市)の伝説(2013年2月13日) 塩竈の「ざっとな」(2011年2月27日) 伊保石公園を散策する(10年6月6日) 塩竈寿司めぐり(10年4月8日) 宮城の小規模特認校(10年1月9日) 浦戸の小規模特認校を考える(10年1月8日) 寒風沢島に行きたい(09年9月29日) 塩竃の花火大会(08年7月21日) 塩竃の花火大会とイーグルス快勝(08年7月20日) 奥州仙台の三大名数シリーズ(寺社仏閣)(07年8月21日) 塩釜エスプのツリーハウス(07年6月4日) 塩釜のエスプは良いですね(05年12月1日) 日本の白菜を育てた宮城県(2011年5月1日) 宮城のかまぼこ業者(08年4月25日) 昭和57年の釜竈論争(2011年10月18日) 塩竃市体育館の命名権を考える(08年2月8日) 仙台ハクサイと沼倉吉兵衛(2015年2月16日) 守屋前次官と宮城県(07年10月30日) 昭和47年仙石線新田踏切事故(続)(2021年10月19日) 昭和47年の仙石線事故(2011年9月8日) 塩竈市内の仙石線と塩釜線の歴史(10年5月11日)
2023.10.14
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イーグルスCS進出に暗雲。好機で打てない。ところで、走者満塁などの「好機」にどのくらい得点を期待できるものか。統計的なデータがある。■川村卓『野球の科学 解剖学、力学、統計学でプレーを分析!』SBクリエイティブ(SBビジュアル新書0022)、2021年■鳥越規央ほか『勝てる野球の統計学 セイバーメトリクス』岩波新書(岩波化学ライブラリー223)、2019年アウトと走者の状況から、そのイニングが終了するまでに何点入るか。サンプルは、NPBで2004年から2013年のレギュラーシーズン全イニングだ。状況走者なし1塁2塁3塁12塁13塁23塁満塁無死0.4550.8211.0401.3601.4171.7211.9742.2001死0.2420.4990.6870.9190.9051.1581.3351.5412死0.0910.2140.3210.3710.4340.4870.5860.740このうち、「無死走者なし」の場合とは、当然ながらどのイニングでも最初に出現する状態なのであり、157,706回の機会があった。逆に最も出現数の少ない走者状況は、「無死走者3塁」で1,507回、つまり年に100回程度しかない機会である。高校野球になると多少状況が変わる。無死満塁(1.90)よりも無死二三塁(2.18)の方が期待値が高い。(2017-2019年、春夏の甲子園大会219試合のデータ)
2023.10.04
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