Chateau SAINTE ANNE 1996 五反田の酒屋でこのワインが2本、奥の方で埃をかぶっていた。かすかにPAUILLACの文字が読めたので1本千円ぐらいに値切って買おうと思ったら親父が2本で千円でいいよと言ってくれたので「え~」とか迷った振りをしながらも即購入した。かなり枯れの入った薄赤~茶色がかる色で、輝きはあるがクリア感は無い、澄んでいるとはいえない。典型的なポイヤックの獣臭がする。他にゴムの様な香り、最初強い香りだが、待っていても香りが弱くなってくる印象。アタックは強い。十分な酸、とても細かいタンニン、枯れた印象そのままの下草の香り、樹液の香りも少し残っている。なめし革、動物臭、樽からは少しだけココアのニュアンスがあるものの、熟成したワインとしての完成度が高く調和を感じる。2004年の世界ワイン大全を見ると希望小売5000円となっていたが、4000円なら丁度良い価格だったと思う。料理にも十分堪えるワインです。こういうことがあるから街のワイン探しも楽しい。(D4:17+)鶏香味焼き、豚ショウガ焼き、ハム