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第7話「暴かれた身元」

傅九雲(フキュウウン)は万宝(バンホウ)閣へ忍び込んだ覃川(タンセン)を見逃した。
それは覃川が最愛の侍女だからだという。
するとこれまで警戒していた覃川が初めて暖かい眼差しで九雲をじっと見つめた。
九雲は覃川の潤んだ瞳に吸い込まれそうになったが、ふと我に返って視線を外す。
「今まで通り侍女らしく仕えろ、タツノオトシゴと同じ目に遭いたくはないだろう?
 それならすぐにでも身分を明かしたらどうだ?香取(コウシュ)山に来た目的もな?」
いつもの調子でまくし立てながら、九雲は覃川を寝台に座らせた。

「…今さら媚びても遅い」
素直な覃川に調子が狂ったのか、九雲はぶっきら棒に言って出て行ってしまう。
「あの~でも私が差し出せるのはこの身しかないんですけど~!」
「薬を忘れずに飲めよ~(バタン)」
覃川は不器用な九雲の優しさに思わず頬がゆるんだ。

その頃、山主は再び洞窟で霊灯修行を行っていた。
しかし霊灯の凄まじい威力を制御することができない。
…どうやらこの霊灯の力をみくびっていたようだな…
その様子を黒衣の密通者が見ていた。

九雲は山主がまた隠れて霊灯修行を行ったと気づき、寝殿を訪ねた。
九雲から指摘された山主は千年分の霊力くらい耐えられると笑ったが、九雲の言う通り、欲を出すと身を滅ぼしかねないのも事実だろう。

子衿(シキン)と一心(イッシン)は九雲が来ていると伝えたが、玄珠は山主に出来立ての酒を飲ませたいと説明し、他の部屋で待つという。
すると子衿と一心はそのまま玄珠を通した。

山主は九雲に俗世の野草を見せた。
すでに九雲もこの綿毛に気づいていたが、見たことがないと嘘をつく。
実はこの山の草木は全て山主の指示で植えたものだった。

「この綿毛には仙術が仕込まれている、奴らの連絡手段のようだ」
すると山主は香取山の守備を任させている九雲にくれぐれも敵の企みに気をつけろと釘を刺した。
その時、回廊がきしむ音が聞こえる。
「誰だ?」
「師父、お酒をお持ちしました」
玄珠は2人の会話を立ち聞きしていたが、さもたった今、到着したとように振る舞った。

九雲が出雲(シュツウン)閣に戻ると、白(ハク)公子が覃川の部屋を監視していた。
白公子は山主が覃川の正体に気づかないほど甘くはないと警告する。
呆れた九雲は白公子には関係ないと不快感をあらわにしたが、そこへ突然、左紫辰(サシシン)が剣を片手に現れた。
紫辰は覃川を傷つけた九雲への怒りがおさまらず、目は見えなくとも九雲に決闘を申し込む。
「死にたいなら葬ってやろう」
九雲は必死に止める白公子を鏡に戻して袂にしまった。



九雲にとって紫辰など敵ではなかった。
すると覃川が駆けつけ、左公子を傷つけないよう頼む。
「左公子、私の傷は転んでできたもので九雲大人は何の関係もありません
 それに傷まで治してくれたんですよ?」
紫辰は覃川を疑うわけにもいかず、自分の誤解だったと謝罪して帰って行った。

二萌(ジホウ)は覃川が九雲にいじめられていないか心配だった。
しかし覃川ははにかみながら、九雲が自分のことを″最愛の侍女″と言ったと教える。
「じゃあ川儿を左紫辰に譲る話は?」
「デタラメよ!」
「ふふ、傅九雲より左紫辰の方がましだ」
「?」
「でも傅九雲も川儿が大事ならきっと手放さないな」
「…さあ、知らないわ」
二萌の指摘に覃川はふと不安がよぎった。

そんなある日、九雲は覃川を連れて裏山へ向かった。
山道には仙人たちが作ったのか、雪だるまが並んでいる。
覃川は赤い傘を持ってかんざしを挿した雪だるまが気に入ったが、それは九雲の作品だった。
しかしなぜか顔が全くできていない。
「時間切れですか?」
「彼女は本当の顔を私に見せてくれないんだ、理由は分からない、だから私も放っておくことにした」
すると九雲は先を急いだ。

九雲は覃川を万宝閣に連れて来た。
すると九雲は最愛の侍女に好きなものを贈るという。
「またご冗談を…」
「私は常に真剣だぞ?…最愛の人を守りたい
 背負われた不相応な重荷など忘れ、普通の女子と同じように毎日、笑って過ごして欲しい
 とぼけても構わぬ、だが私の気持ちだけは知っておいて欲しい」
「ふふ、何のことやら」
覃川は笑ってやり過ごしながら、ちょうど目の前にあった香が欲しいと頼んだ。
「龍涎香(リュウバンコウ)か?」
「ええ、とても良い香だわ」
九雲は仙術で大きな塊からひとかけら取って授けると、いよいよしびれを切らして聞いた。
「目に効く妙薬もあるぞ?そなたの豆豆(トウトウ)哥とは左公子なのだろう?
 …大驪(リ)の帝女・燕燕(エンエン)よ、なぜ素性を隠すのだ?」
「知っていたのね?」
九雲は探し物なら別の場所にあると教えたが、それがどこかは言わなかった。
「くれぐれも気をつけるんだな、山主は敵の動きを察知したぞ?」
「私は内通者じゃないわ、ここの宝にも興味はないの」
「だがそなたは霊灯を狙っているのだろう?」
「…安心して、自分の身くらい自分で守れる」
「なぜあの霊灯にこだわるんだ?」
覃川は驪国が滅ぼされてようやく一国の公主としての自覚が芽生えたと話した。
天原国は未だ驪国の民を殺して妖魔へ捧げている。
妖魔を倒すにはどうしてもあの霊灯が必要なのだ。
「止めたいなら私を殺せばいいわ」
「霊灯をともせば、どうなるか分かっているのか?」
「分かってるわ」
「分かっていない!…まあいい、話は終わりだ、怪我も治ったことだし明日から左公子に仕えよ」

覃川は二萌に龍涎香を入れた香袋を贈った。
(´-ω-`)<龍涎香なんか取るつもりじゃなかったのに…まんまと踊らされたわ(ボソッ
するとその夜、九雲が聴風(チョウフウ)亭で別れの杯を交わそうと誘った。
しかし覃川はどこか九雲に裏切られたようで口をきく気分ではない。
結局、そのまま2人は黙って酒を飲んだ。
やがて九雲は覃川を手放す寂しさに耐えられず、先に席を立ってしまう。
覃川は去って行く九雲の背中を見つめていたが、九雲が振り返ることはなかった。
そして後ろを気にしながら歩いていた九雲だったが、覃川が行きたくないと泣いてすがることもない。
こうして翌朝、覃川は出雲閣をあとにした。



覃川が小さな荷物を背負って竹林の山荘へ到着した。
すると待ちきれずに回廊に出ていた紫辰が出迎え、覃川のために茶を入れてくれる。
「あ、それは私の仕事です…それから私のことは″覃川″とお呼びください
 九雲大人や他の大人は″小川″とお呼びでした」
「いや、私は覃川姑娘を侍女とは思っていない、ただ一緒にいたいだけなんだ」

眉山(ビザン)君が山荘に戻ると九雲が待っていた。
九雲は白河龍王の回し者を探していると話したが、眉山もやはりあの帝女が怪しいという。
そこで九雲は俗世から紛れ込んだ綿毛を見せた。
眉山は驚いたが、ともかく帝女が仙山に来た理由が分かったのか聞いてみる。
「…霊灯が目当てだった」
「霊灯?!絶対、渡すなよ?!分かっているだろう?お前の命が懸かってるんだ!」
しかし九雲は笑ってごまかした。

覃川はありがたく紫辰のお茶を頂いた。
すると緊張していたせいか、むせて咳き込んでしまう。
紫辰は咄嗟に覃川の背中をポンポンと叩いたが、なぜかふと燕燕のことを思い出した。
そこで紫辰は燕燕との思い出がつまった″東風桃花曲(トウフウトウカキョク)″を琴で弾くことにする。
一方、居所にこもっていた玄珠(ゲンシュ)は覃川が到着したと報告を受けていた。
「分かったわ、見張っていて…」

九雲は出雲閣に戻ると、久しぶりに絵を描き始めた。
すると白公子が突然、声をかけたせいでうっかり描き損じてしまう。
九雲は思わず絵をビリビリに破いて頭を抱えたが、白公子は九雲の不注意だと言い逃れた。
「そうだ、趙(チョウ)管事が甥と一緒に訪ねて来たぞ?」

覃川は久しぶりに紫辰の琴を聞いて昔を懐かしんだ。
紫辰の髪にはあの時、自分が贈った玉のかんざしがある。
すると覃川は紫辰との間に訪れた悲劇を思い出し、思わず涙がこぼれた。
「小川?どうかしたのか?…これは悲しい曲だ、そなたにも分かるのだな」
「…アハッ、私に音楽など分かりません、ただきれいな音だと思って」
覃川は話題を変え、なぜ香取山に来ても目の治療をしないのか聞いた。
しかし紫辰は目が治っても何の意味もないという。
「この曲にはある人との思い出がある…見えなくても彼女を思い出せる
 指が東風桃花曲を覚えているんだ」
紫辰は今日は天気が良いので散歩をしようと言った。

趙管事の用件は覃川のことだった。
実は青青(セイセイ)大人から覃川のことを根掘り葉掘り聞かれたという。
しかし九雲は覃川には自分がついているの心配無用だと言った。
趙管事は安堵し、雑用なら二萌に手伝わせると申し出る。
すると九雲は二萌の香袋から龍涎香の匂いがすると気づいた。
…小川よ、私からの贈り物には何の価値もないのか…

つづく





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最終更新日  2021.04.22 21:32:01
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