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昨年の年末にセローをドンキーベースに運び入れる時にフロントブレーキを握ったら、レバーのタッチがおかしい事に気づいた。レバーがハンドルに付くまで握り切れてしまうのだ。しかもブレーキは殆ど効かない状態である。フルードが漏れたのかと思い床やキャリパー辺りを見たが漏れた形跡は無かったのでそのままにしていたが、原因を調べる事にした。マスターシリンダーカップを外して中のフルードを確認しようと、皿ビスを外しに掛かるが、固着していてなかなか緩まない。このビスはどの車種でもよく固着してしまう事が多い。無理に外そうとして+の頭をナメてしまう事があるので、ショックドライバーを使って慎重に緩めたが片方をナメてしまった。こんな時のために買っておいたパーフェクトドライバーの出番がやって来た。ドライバーの先を潰れた溝に差し込み更にハンマーで叩き込む。ドライバーの軸をバイスで咥えドライバーの頭を押さえながらバイスを回すと何とか緩んだ。丁度その時、妻がホームセンターにプランターに植える花を買いに行くと言うので、手伝いをするという名目で付いて行ったが、花には目もくれずネジ売り場へ直行してM4の10ミリ平ビスを物色する。ステンレスとユニクロの2種類あったのでどちらにしようかと悩んだ。ステンレスは錆びないが、アルミとの相性が良くないし、また固着して最悪ドリルで破壊する時の事を考えるとユニクロの方がやり易いと思い、ナット、ワッシャ付き7本入り108円を1袋握りしめてレジに向かおうとすると妻がやって来て「もう花は1人でクルマに運んだし、そのネジ1つ買うのに何時まで掛かっとるん!」と情け容赦のない言葉を浴びせるので、ビスは妻に買わせた。ホームセンターから帰って潰れたビスを抜き取りカップの蓋を開けると、変色はしているものの、フルードはタップリと入っている。それならブリーダーバルブが緩んでエアーが入ったのだろうか。エアー噛みはマスタ-側では無さそうなので、キャリパー側から通常のエアー抜きを行うが、新しいフルードの色に変わっても一向にエアーが抜けないので、キャリパーをバラしてみたら、ピストンの汚れが酷い。パッドももう少しで交換時期の減り具合だったので、他の部品と共にモノタローから取り寄せた。モノタローは検索画面に直接PLのパーツ番号を打ち込めば、直ぐに部品が表示されるので有り難い。キャリパーを車体から取り外し、コンプレッサーの圧縮エアーでピストンを抜き出す。セローのピストンは大、小の異型ピストンが2つなので、片方を抜いたらもう一度嵌めて、抜け防止の押さえをしてもう片方を抜く。キャリパーの中には少しゴミがあったが、サビは無いようだ。シリンダーから出ていた箇所のピストンの汚れが酷いのでボンスターにピカールを付けて磨いた。ピストンシールとダストシールに添付のグリスを塗って新品に交換。再び組み付けて、フルードを入れてエアー抜きをするもブレーキレバーのタッチが戻らない。どうしてだ?これから、どうやってもエアーが抜けない負のスパイラルに入り込んで行く事になる。変色はしているもののフルードはタップリと入っているマスターシリンダーカップピストンを抜く前のキャリパーキャリパーから抜いたピストンゴミが少し見えるキャリパー内磨き終わったピストンYAMAHA純正ピストンシールと社外品のパッド
2020.05.31
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TYの修理が一ヶ月程お預けになったので、久し振りにセローのエンジンを掛けてみようとキーをONにしたら、ニュートラルランプが弱々しく光ってセルも回らない。テスターで電圧を測ってみると11.2Vしかない。トリクル充電器に繋いでいたとは言え、調べて見ると前回交換が2013年8月、もう7年近く経っている。中華バッテリーをユアサバッテリーを凌ぐほどの寿命にするトリクル充電器の威力は凄まじいが、流石にご臨終のようだ。新品バッテリーを買うべくネットで調べてみると、セロー225WEのバッテリーはVTZ7Sだがこの型番は今や希少となっており、値段も割高になる。現在では同じ60AのYTZ7Sが主流のようだ。サイズを調べてみるとVTZ7Sが114×71×106、YTZ7Sが110×68×104となっており、YTZ7Sの方が僅かに小さいので取り付け可能である。YTZ7SはYAMAHAではトリッカーやセロー250に採用されているようなので、このバッテリーでも問題は無いだろうと思いamazonで購入(2,508円)した。届いたバッテリーとご臨終バッテリーを並べて比べてみると、サイズは殆ど同じと言って良い。仕様書の寸法通り、僅かだがYTZ7Sの方が小さい。新しいバッテリーに交換してセルボタンを押すと、軽やかにセルモーターが回り、エンジンが掛かる。暖機を終えチョークを戻し、保安部品の点検を行う。ウインカー、ストップ、ホーン全てOK。ヘッドライトは消灯出来るように、ハンドルにスイッチを付けているので、ライトスイッチON…..。点かない。OFF、ON点かない。もう何年も前から時々ヘッドライトが点かなくなる事がたまにあったが、何かの拍子に突然点っていた。配線の接続か断線の症状であるが、何時も直ぐに直っていたので点検作業が延び延びになっていたのだ。今度はライトカウルを叩くも点灯しないので、原因を確かめる事にする。セローのライトカウルは直ぐに取り外しが出来るように、左右のフロントフォークに取り付けてあるゴムバンドを外し正面中央下のビスを1本外すだけの仕組みとなっている。トライアルバイクなら保安部品を外して.....。などの使用方法が考えられるが、セローをそんな使い方をする人がいるのだろうか。疑問である。このセローは平成9年式の4JGなので、ヘッドライトの常時点灯仕様となっているが、義務化は平成10年4月からなので常時点灯でなくても大丈夫と言う事で、ヘッドライト消灯スイッチキットを組み入れているのだが、その辺りが怪しい。エンジンを掛けたまま配線をいじくると突然点灯した。配線を1本1本触って行くと緑色の配線の不良を突き止めた。テスターで導通を確かめると断線している事が判明。原因は狭いライトカウルの中に新たに2つのカプラーを取り付けたために、圧迫と振動により断線したものと思われる。修理してもまた同じ事が起きそうなので、取り外してノーマル配線に戻す事にした。しかし、このセローは常時点灯義務化前年の製造なので、現在のバイクのように、エンジンが掛かってから少し間を置いて点灯する仕組みでは無く、セルが回ると同時に点灯するので、バッテリーが弱ったらセルが回らなくなる可能性がある。エンジン始動時の電力消費を抑えるために、LEDバルブに交換も視野に入れておく事にする。トリッカー・セロー250用のバッテリー(左)とセロー225用のバッテリー(右)セロー225用のバッテリー(左)とトリッカー・セロー250用のバッテリー(右)
2020.05.29
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いよいよ車体の組み上げの最終段階の部品となったシートだ。現車に付いていたシートは中のスポンジが丸見えになる程に激しく破れスチールのシートベースはサビで朽ち果て原形を留めていなかったが、写真屋が持ってきてくれたシートは表皮以外は十分使える上物である。しかし、問題はシート表皮である。TYの表皮は格子パターンが加熱プレスされており、この模様を作る事は出来ない。汎用の表皮を買って張ろうかとも思ったが、どうもシックリ来ない気がするので、シート屋さんに見積を取ってみることにした。小さなシングルシートだし、形状も簡単なので、ビックリするような金額では無いだろうと、写真と共に加熱プレス以外で格子パターンの加工が出来ないか?とのメッセージを付けてメールを送ったら返信が来た。格子パターンの型押しは出来ないが、ミシンステッチなら出来ると言う事で、ミシンステッチとパイピングを施行して張り替え金額が税込み25,300円との事。ビックラこいた。TYには贅沢過ぎる。以前ネットでタイ製の表皮を販売しているサイトがあったのを思い出して、検索するもなかなか見つけられない。TYのブログ記事を頼りにしつこく探すとやっと見つかった。DACHI(ダチ)TY125用スタンダードシートカバー送料、手数料、税込6,952円。これで十分だ。届いた表皮は縫製もシッカリしており、内張りも付いている。それに格子パターンも純正と同じだ。表皮の品質が少し安っぽい感はあるが、問題無い範疇である。表皮が届く迄にスチールのシートベースのサビを落とし、塗装を施し、取り付けステーが付いていなかったので、現車のベースから外しこれも塗装、ゴムクッションも2つ欠損していたので、現車のベースから補充しておいた。表皮の取り付けはベースの△の爪を起こし引っ張りながら爪に刺して行くのだが、シートの形に縫製されているし、小さなシングルシートなので、シワが出る事も無く取り付け出来た。やはり格子パターンがあると、純正のようで恰好良い。写真屋から貰ったシートベースとアンコ表裏共多少赤サビが出ているシートベースグラインダーとスポットブラストでサビを落としたシートベース塗装を終えたシートベースステーを取り付けたシートベースダチのシート表皮シート表皮の裏側ベースに取り付け中の表皮完成した純正と変わらないシート
2020.05.26
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TYのエンジンは何とか掛かるようになったので配線間違いを直して行く。先ずはメインキーとキルスイッチでエンジンが切れない所からだ。XLの配線図にはキルスイッチの記載がないので、キルスイッチは付いていなのだろう。TYのキルスイッチは配線が1本出ているだけなので、スイッチボックスがハンドルに接する事で、アースになる仕組みだろう。ならばこの配線をポイントからイグニッションコイルに繋がる配線に繋げればエンジンは止まる筈である。やってみるとスイッチが機能した。これでエンジンを止める手段の一つはクリアだ。次はイグニッションキーの配線だ。テスターで導通テストをしてみると、XLのメインハーネスから来ている黒/白の2本の配線はアースだと思っていたが、イグニッションコイルへ繋がる線だと分かったので、メインキーの配線を良く考えながら繋いだ。エンジンを掛けてみたが掛からない。プラグを外して火花が出るかテストしてみるも火花は飛ばない。配線間違いだと思ったが、試しにキーをOFFでキックしたら火花が飛んだ。ありゃりゃ。キーのONとOFFが逆になっている。あれこれ考えながら配線をいじくり倒していたら、コンデンサ(バッテリー)から来る配線とイグニッションコイルへ行く線を繋いでしまっていたのに気づかずエンジンを掛けてしまったので、ウインカーもストップもホーンも全て作動しなくなってしまった。やっちまった。バッテリーに繋いでみても作動しない。よくわからないが、レギュレーターがパンクしたのではないかと思う。もうどうにもならない。復水盆に返らず。後の後悔先に立たず。もうこうなったらガックリと気を落としてヤケ酒を飲むしかないが、幸い中華製の安物レギュレーターなので、被害が少ないのがせめてもの救いだ。本当にレギュレーターが壊れているのか分からないが、amazonでDIO、TODAY、カブ、CD50、ベンリイ50、モンキー等対応のホンダ純正31600-GAH-004型互換12V用中華レギュレーター384円を1ヶ震える手で注文しておいた。3日前に、国からの10万円の給付金が届いたので今日は太っ腹だ。しかし、レギュレーターの到着が6月30日となっているので、それまでは配線作業はお預けとなる。電装点検中のTY電装が全て終わってしまったTY
2020.05.24
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TYの配線間違いを探るべくエンジンを掛けようとしたが、全く掛からなくなった。掛かる気配も無い。突然どういう事だろうか?旧車なのでその日の気分で不調になってしまうのか。プラグを外してキックすると元気の良い火花が飛んでいるので、電気は大丈夫そうだが、ひょっとして点火時期が狂ったのか?しかし、何事も無く掛かっていたエンジンの点火時期が突然狂う事は無いだろうと思いながらも、点火タイミングを確認すべくエンジンカバーを外してフライホイールの合わせマークを探すが見つからない。SMで確認すると「ステータの合いマークとフライホイールの合いマークが合った時、ポイントが開き始めれば良好である。」と記されている。TYの場合、合いマークはフライホイールとクランクケース側ではなくステータ側にあるようだ。フライホイールに開いたのぞき穴の1つに合いマークを発見、覗き穴を回して奥のステータを念入りに調べるが幾ら探してもステータ側の合いマークが見つからない。「房総(暴走)おやじ日記」さんのブログを拝見すると、このフライホイールは175用が付いているようなので、ステータも社外品に交換しているのであろうか。合いマークが分からないのであれば、圧縮上死点を探せば同じ理屈となるので、プラグを外してプラグホールに割り箸を突っ込んでフライホイールを回してピストンの頭に当たった割り箸が一番飛び出た所で、フライホイールとクランクケースにマーキングを行う。現車はフライホイールの合いマークが6時の方向になった時が圧縮上死点になるようだ。次にウインカーセットを利用してバッテリーと電球で点火タイミングを測る。フライホイールを正転方向に回して6時の方向の少し前辺りで電球が暗くなったら狂いは無いと言う事になるのだが、電球が明るすぎて良く分からない。暗くなると言うより微妙に光りが揺れると言った具合だが、点火時期は大丈夫そうだ。こうなるとキャブのオーバーフローが一番怪しい。もう一度分解すべく取り外した。フロートバルブを取り出し天眼鏡でティーパー状の先をじっくりと調べて見るも色の変わっている所や段差も確認できないが、念のためにバルブシートと共にキャブクリーナーに一晩漬け、コンパウンドで念入りに磨いた。ついでにメインジェットやパイロットジェットなども点検を行うがどれも問題無い。もう一度清掃して組み立てに掛かる。オーバーフローの原因はフロートバルブとバルブシートの合わせ面にゴミ噛みや摩耗による隙間があるか、フロートが上がり切ってもバルブがバルブシートを閉じ切れない事が考えられる。バルブシートとの合わせ面は大丈夫そうなので、バルブが確実にシートを塞ぐようにフロートの爪を少し曲げて取り付けた。油面が少し下がる事になるが、オーバーフローは直るかも知れない。キャブを取り付けてみるとオーバーフローは直っているようだが、キックするも掛かる気配も無い。撃沈である。こうなると徹底的にキャブを攻めるしかない。覚悟してキャブの脱着が容易に出来るようにマフラーを外し、エアクリも外して身軽にする。キャブをバラしてみると、フロートチャンバーに燃料が半分ほどしか入っていない。フロートの爪を曲げすぎたようだ、大体の油面はフロートチャンバーの縁から1cm位下がった辺りだが、これではメインジェットが燃料を吸えないかも知れない。SMを見ると「キャブをひっくり返してフロートの爪がフロートバルブの凸に僅かに触れる所で止めて、キャブの縁からフロート高さが24ミリになるように調整せよ」と書いてある。測ってみると20ミリもない。24ミリに再調整して組み上げ、エンジンを掛けてみるが全く反応しない。掛かる気配も無い。再びキャブを外し傾けないように真っ直ぐにしてフロートチャンバーのビス4本を外す。燃料がこぼれないようにゆっくりとチャンバーを外してみると、燃料は縁から1センチ弱の所まで入っている。フロートの高さも再度測るが、24ミリで変わっていない。ジェットの詰まりは何回も確認した。特にスローのパイロットジェットとチョークに繋がる細いパイプは念入りに掃除し何回も貫通を確かめている。キャブは完璧な筈である。再び組み立てて、キックするが全く掛からない。10回程キックすると初爆があった。「おっこれは掛かるな」と思いながらキックするも10回に1回ほど一瞬掛かるが後が続かないのだ。おかしい。プラグを確認するも元気の良い火花がバチバチ飛んでいる。汗が出るほどキックを繰り返すが同じ事である。迷宮に入ってしまった。燃料は来ている。火花も飛んでいる。エアークリーナーを外しているので詰まりはない。キャブは完璧だと思う。それなら何故一瞬で止まる。後はアイドリングスクリューの締め具合か?それともエアースクリューの締め具合か?アイドリングはさて置き、エアースクリューはSMに「1回転と1/4戻し」と書いてあるので、その通りにしている。そんなにシビアな物では無いだろうと思っていたが、エアクリを外しているので、ひょっとしてエアーが入り過ぎて薄くなっているのだろうかと思い、試しにエアースクリューを全て締め込み戻し無しにしてキックしてみると、掛かった。エンジンは勢い良く回っている。チョークを戻しアイドリングスクリューを回しアイドリングを調整する。エアースクリューをナメてはいけなかったのだ。こんな落とし穴があったとは…..。やっと掛かったのは良いが、何故急に掛からなくなったのか、それが分からないので不安はつきまとうが、取り敢えず目出度し、目出度しだ。一番下のホールの上にある切り欠きがフライホイールの合わせマーククランクケースには合わせマークがない電球による点火時期の確認フロートバルブとバルブシート分解して洗浄したパーツ一番下に見える細いパイプが詰まりやすい油面が下がりすぎているフロートチャンバー内の燃料爪を戻し過ぎてフロートが下がり過ぎている状態
2020.05.22
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折角作ったメンテ用のサブタンクだが、燃料コックがないのでタンクを乗せる事にした。写真屋から貰った2つのタンクのどちらにも燃料コックが付いていなかったので、手持ちの中古コックを探してみたら、タンクのネジ山に合うコックが1つ見つかった。しかし、ストレーナーが欠品となっていたので、銅パイプを適当な長さに切って、先をベンチグラインダーでティーパー状に削り、ストレーナーが入る穴に打ち込んだ。濾過装置は無いが、これで予備タンクの機能だけは確保出来ただろう。銅パイプの長さは燃料の減り具合を見てから調節する事にする。コックを分解して内部のパーツを洗浄して組み立てる。ゴム部品が再使用できる事を祈るばかりである。ストレーナーが無いので、タンク内のゴミがそのままキャブに入るのを防止するために、燃料フィルターをamazonで探したら2ヶで598円の格安品が見つかった。これでやっとタンクの装着が可能である。タンクキャップはオークション等では3千円を超える値が付けられていたので、2年前にYAMAHAで確かめたら純正キャップが2,290円で販売されていた。オークションは気を付けないと、中古でも新品よりも高値で出品されているものがある。ガスケットはコルク製だった。キャップのネジ山を越える時に破れるのではないかと思うほど、ギリギリだったが慎重に作業を行ったので何とか付いた。タンクに混合油を少し入れてコックをRESにするも燃料漏れはない。パッキンが何とか仕事をしているようだ。これでバイクを移動させてエンジンを掛ける事ができる。洗浄を終えた燃料コック銅パイプを打ち込んだコックamazonで買った磁石入り燃料フィルター新品のタンクキャップとコルクのガスケット
2020.05.19
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知り合いの板前CB750K0オーナーは木曜日が休み。数日前に天気予報をみて木曜日が晴れそうだったのでちょっと走ってみようかと計画した。果たして木曜日は快晴の暑いくらいの天気。9時に落ち合って出発、最初の訪問先は岡山市のちょいと北にある同業者の会社。そこには久しぶりにエンジンをかけたというカブで上さんが来ていた。(写真15)なかなか元気な音のするカブである。そこにもう一名、同業者の知り合いが来た。バイクには乗っていないがかなりのスキモノ。あれやこれや質問攻めにあうK0、ちょこっとだけ90/6。がやがや言いながら11時前に出発。次の目的地は御津にある「でんしょう坊」という蕎麦屋。早めに行かないと満員になってしまうので早めに到着。(写真16、17)上カブ、KO氏、私の3人は天ざる蕎麦の大盛りを注文。(写真18)スキモノも車で駆けつけ天ざる蕎麦を注文。コロナの影響でワイワイガヤガヤ食べるわけにはいかないので、コソコソ静かに食べる。ここでスキモノと別れ出発、奥吉備街道へ突入する。奥吉備街道は建部から北房まで40km、途中に信号2つという快走路。900cc、750ccにカブがついてくるかと思ったら、何とこのカブ、走る走る。それものはず、排気量ちょいとアップにファンネル付きキャブ、フロントブレーキ容量増大、強化サブフレーム、強化サスときた。適度なアップダウン+カーブに少ない交通量、4-5000回転を多用したエンジンはまことに気持ちよく、あっという間に北房に到着。いつもの店でいつものお菓子を買い込み、R313を高梁に向け出発。高梁のループ橋を眼を回しながら抜けて吉備高原街道から総社市へ。暫しのコーヒータイムのあと上カブ知り合いの総社市のK0マニアの店を訪問。(写真19)総社市の原付プレートのテーマは「雪舟」。なかなかイケます、このプレート。(写真20)さすがK0オーナー、出てくるK02台。青K0砂型はボルト1本までフルノーマル。(写真21)もう1台、赤K0金型はカスタム。(写真22)フレーム番号から同じ青K0でも板前K0の方が古い(製造が早い)らしい。2人は細かいとこまでマニアの話をしている、ついていけない。赤K0はかなりのカスタムがなされ、フロントディスクブレーキはダブル、H型アルミリムなどなど。それにしても2台とも錆一つない。スポークはちょっと手入れを怠ると輝きを失うのだが、ハブ側の手の入りにくいところまでピカピカ。そこにまた朝のスキモノが現れた。夕方我々がここに立ち寄る、というので見計らって出てきたという。またまた質問攻め。あーだこーだと店先で談義すること1時間。陽も傾いてきたのでそろそろ帰ろか、上カブと別れ、私と板前KO、2人で帰路につく。天候に恵まれ旨い蕎麦と快走路、K0談義を堪能した1日でありました。(藤)写真15写真16写真17写真18写真19写真20写真21写真22
2020.05.17
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今回はマキタの刈払機(4サイクルエンジン)の修理である。持ち主が草刈り中に突然エンジンが止まったという。運転中に止まったというのはエンジン焼き付きの可能性が高い。スタータの紐は引っ張っても全く動かない。ちょっとばらしてみるかと預かったが、まあこのエンジン、メンテナンスしたことがあるのか、というくらい油まみれ。(写真01,02)スタータ部分を外してクランクを回してみると360度は回らないが、あっちに回してコン、こっちに回してコン、ピストンは焼き付いてないことが分かる。とすればこれはバルブ関係かな、とさらにばらす。案の定バルブにピストンが当たって止まったことが分かった。(写真03)エキゾーストバルブの先が何らかの原因で折れ、バルブが落ちる。そこにピストンが上がってきて当たったのだろう、バルブが曲がっていた。それにしても小さい。(写真04)このエンジン、シリンダとヘッドが一体である。シリンダからヘッド方向を覗くとなんか人の顔に見える。(写真05)知り合いにマキタのパーツを注文、連休を挟んだので10日ほどかかったが部品が届く。パッキン類や換えた方が良さそうなゴム部品も届いた。(写真06)さていよいよ組み立てにかかるが、まずは灯油で洗浄、灯油が真っ黒になった。(写真07、08、09)組み立て始めて気がついた。カムのタイミングを控えていない・・・。このエンジンは1つのカムで吸気、排気を行っている。ピストン圧縮上死点で両方のカムが閉じていなければならないのでおそらくこの位置、と何回も確かめる。(写真10)ここでピストンを挿入、クランクを回してさらに確かめる、間違いない。クランクケースにシールを塗って組み立てた。シールはいつも行くバイク屋で少しだけ分けてもらった。(写真11)バルブのスキマはBMWほど厳格ではないだろうと手分量で、この位かな、で締める。(写真12)エンジンオイルは80ccを計って入れる。キャブもばらして硬化しはじめていたゴム部品を全て交換、組み立てる。(写真13)全て組み付けいよいよ始動。プライマリーポンプをパカパカやってみるのだが、ガソリンが来ない。なんで、とよく見るとガソリンタンクから来るホースと、帰るホースを付け間違えていた。元に戻してパカパカ、チョークをかけ、紐を引っ張ると3回ほどでブルンときた。やったー、始動したぞ、スローを調整してしばらくほっておく。オイルも回っているようなので一安心。写真でファンが止まっていないので回っているのが分かるはず。(写真14)太さんの「直すところが見たい」につられてやっちまった!(藤)写真01写真02写真03写真04写真05写真06写真7写真8写真9写真10写真11写真12写真13写真14
2020.05.16
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TYのキャブがオーバーフローを起こすもののエンジンは掛かった。1日おいて二度目のエンジン始動を行う。サブタンクからの燃料ホースを繋いでも燃料は溢れて来ない。オーバーフローが直った?エンジンをキーをONにしてチョークを引いてキックするも掛からない。掛かる予兆もない。どうも火花が飛んでいないような気がしたので、プラグを外してスパークを確認するとやはり飛んでいない。コイルが壊れた?それでも更にキックで確かめるとたまに太い火花がバチバチと飛ぶ。プラグが変だ。こんなプラグに構ってはいられないので、新品のプラグに替える。エンジンに付いていたプラグは5EだったがSMを見ると7Eとなっている。新品は熱価が8Eだがエンジンを掛けるだけなら何でも良いだろう。プラグを新品にしただけで、一発で掛かった。チョークを戻しアイドリングしながら電気系の確認を行う。ヘッドライトケースの上部に仕込まれたライトのハイ/ロー切替の表示ランプをニュートラルランプに改造したがこれは何とか点灯している。(後日写真屋がTYを見に来た時に聞いたらヘッドライトケースの赤い表示灯はニュートラル灯ではないかという。ニュートラル灯で赤はあるのかなぁ?SMを見ても配線図を見ても記載が無い。)次はウインカーだ。スイッチを入れると左右前後及びメーター内の表示灯とも明るく点滅する。レギュレーターもコンデンサも仕事をしているようだ。次はホーンのスイッチを押してみると、曇った音だが何とか鳴る。次はテールライトを点けてみたら、明るく輝いて直ぐに消灯してしまい、その後は一切点灯せず。過電流が流れて球切れか?そうこうしている内にまた燃料がオーバーフローパイプがから漏れて来た。やっぱりオーバーフローは直っていなかったのだ。これも何とかせねば。一旦エンジンを切って電気配線の点検を行おうと、キーをOFFにするがエンジンが止まらない。キルスイッチ入れてみたが、こちらもエンジンが切れない。最初掛けた時にはエンストして止まったので、キーとキルスイッチは確認していない。電気系統が明らかにおかしい。がっかりである。過電流が流れてコンデンサやレギュレーターが壊れたかも知れないと思うとゾッとする。ヤケ酒を飲もうとしたが、思い直してバッテリーを繋いでみると、ウインカーとホーンは問題無く点滅、響くが、ストップランプは点かない。バルブを新品に替えてみると点灯した。やはり過電流だろう。何れにしてももう一度最初から配線を見直さないとダメだろう。配線はそんなに甘くはないか。トホホホホ。現車に付いていた5E(右)と新品の8E(左)
2020.05.15
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せっかくなのでバキュームゲージで両キャブの負圧を確認すると・・・違ってる(写真10)。ここは触るつもりはなかったのだが、ずれているのを見てしまった以上合わせねばなるまい。まずは2本のワイヤーの調整から。アクセル1つで2本のワイヤーを引っ張っているので、アクセルを開き始めたとき両キャブが同じように動き始めなければならない。これは外から見て分かるので比較的簡単。エアースクリューも外からマイナスドライバーでとりあえず1/4戻しとしておく。CRキャブの蓋を開けての調整は初めてであるが、ここから迷路にはまることになる。なかなか決まらないのでエンジンの前に扇風機を2台置き(写真11)、エンジンを冷やしながらの調整となる。両キャブのピストン(スロットルバルブ)の高さを合わせるのであるが、本来キャブを外して吸入側から見てピストンの高さを両方同じように合わすのであろう。外すのが面倒だったのでキャブを外さずにピストン上部で合わすことにした。いざ開けてみると高さが微妙に違う。ピストンの高さを合わせるためには、ピストンを吊っているリンク(写真12及び写真15の②)に付いているダブルナットを緩めて回すのであるが(②が楕円穴、これを上下させる)(写真13)これが何とも微妙で、バキュームメータの針がすぐに上下し、倍くらい違うようになることもあった。外のナットを回すとピストンが上下し、中のマイナスネジを回すとスロットルシャフト(写真15の⑥)が少し回転し、アクセルの開け始めがずれる。なかなか妥協点が見つからない。CRキャブってこんなめんどくさいことをするのだろうか。長期間の運転で多少ずれてしまったのだろうが本来組み立てたときに机の上でぴったりと会うように調整しておけばいいことなのだろう。だいぶ時間がかかってしまったが、(2つのバキュームゲージの校正はひとまずおいて)何とか合わせることができた(写真14)。あおってみると引っかかりもなくうまくいったと思われる。扇風機がなければエンジンが焼けてしまうところだ。あとは試乗してみて確かめよう。(藤)写真10写真11写真12写真15写真13写真14
2020.05.13
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今日は朝からBMWと戯れる。カムシャフトの先端に付いているガバナーとポイントを外す。荒れたポイント接点(前回写真3)と新品のポイント(写真4)の差は歴然、新品接点はさすがに光っている。よく見るとカムが当たるベークライトの部分はすり減って平らになっていた(写真5、手前新品、奥外したポイント)。ポイントを外すとドーナツ型のベースが顔を出す(写真7)。このベース、黒いネジとその対角線上の穴(ポイントから出るコードのクランプを兼ねる)でクランクケースに止まっており、このベースを少し回すことで点火時期を調整する。ポイントはシャフト右側にあるネジ穴1つでベースに止まっており(写真5の長穴)、これをずらすことによってポイント間隙を調整する。ついでにガバナーのスプリング2本も新品に換えておいた(写真6)。ポイントを組みガバナーをとりあえず取り付ける。とりあえず、というのはこのガバナーの反対側にカムが付いており、カムを組まないと間隙の調整ができないのである。間隙はお決まりの0.3ミリ、名刺の厚みである。次は点火時期。プラグを外しキャップを付けた状態でシリンダ上に置いておく。クランクシャフトを回し、パチンと火花が飛んだところが点火であり、その時期はフライホイール円周上の"S"マークで確認する。時期はポイントの乗ったベースを少し回すことにより動かすので、エンジンを回しながら、ができない。エンジンを止めてガバナーを外し、ベースネジを緩め、ベースを回し、ネジを締め、ガバナーを取付け、エンジンを回しタイミングライトで確認、を繰り返すのである。調整ができたらポイント室の周りの溝に新品のゴム紐(シール)をはめ込みオカメを閉じて完成(写真9)。(藤)写真3写真4写真5写真7写真6写真9
2020.05.12
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久しぶりの投稿である。4~5日前の早朝、気持ちよくBMWを走らせていると、どうもアクセルのツキが悪い。ぐっとアクセルを開けると小さいのだがゴンゴンする感じ。これはどうも点火タイミングが少しずれたかもしれない。タペットの音もちょっとおかしい。あまり無理をせずに帰って来た。タペットを触るのでエンジンが冷えてから&手が空いた2-3日後にヘッドを開けてみた。お決まりのタペット調整はそんなに難しくはないがプッシュロッド側をエンジン方向に押さえつけ、バルブリフターやロッカーアームの凹部分に残るオイルを充分押し出してからシックネスゲージを入れることが重要だ。今回は左のエキゾースト側の隙間が多少広かった程度で調整を終える。(写真1,2)次はタイミングライトで点火時期を確かめる。やはり少し狂っていた(遅くなっていた)。オカメ(電装カバー)を外し、ポイントを点検してみる。前回ポイントを交換してから15000キロくらい走ったろうか。ポイントの接点面はかなり荒れていた。(写真3)ちなみに新品は(写真4)なのでどうかと思いつつヤスリで磨いた。写真では古いポイントを外しているが、この日は外すことなく接点を磨いて間隙調整、点火時期調整を終えてエンジンをかけた。でもちょっとおかしい。アイドリングはわりと安定しているのだが、アクセルをひねったときのツキが悪い。もたつきながら回転が上がる。やはりポイントの荒れは修正されていないようだ。これは新品に換えた方が良いかもしれない、と、今日はここで時間切れ。交換は明日にしよう。(藤)写真1写真2写真3写真4
2020.05.11
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配線も大体終わったので、エンジンを始動して間違い部分を確認する事として、始動準備に取り掛かる。点検用バッテリーを外してコンデンサーに繋ぎ変える。キーをONにしてプラグを外して、プラグコードに差し込み、エンジンのフィンの上に置き、火花がよく見えるように蛍光灯を消してキックすると、力強い火花がバチバチと飛んだ。配線はOKのようだ。次は20:1の混合油を作って、自作の燃料サブタンクに100ccほど入れてビニールホースをキャブに繋ぐ。燃料が入って行くのを確認して、暫く待つ。キャブからは燃料が漏れていない。念入りにクリーニングした甲斐ががあったのだろう。火花は飛んだ。燃料も入った。エアーフィルターは自作ならが新品のスポンジに交換してある。エンジン始動条件は全て揃ったのでこれで掛からない訳が無い。チョークを引いていざキック。軽い。TYの修理を行おうと決めた時にTY50のタンクを付けてキックした時はとんでもなく重かったのだが、今度は拍子抜けに軽い。前回は恐らく何年も不動だったので、プラグホールからオイルを垂らしているとは言え、ピストンが張り付き気味だったのだろう。その後、ピストンを抜いてクリーニングをした事でスムーズに動くようになったと思われる。175ccにボアアップされているとは言え、キックは軽くないとトライアルは出来ないわな。TYはキックのストロークがTLの半分ほどしか無いが軽いので苦にならない。再びキックを再開。10回ほどキックするがエンジンは沈黙したままだ。何で?どこが悪いのか?更にキックすると爆発の兆候が現れた。次のキックで爆音と共に目覚めた。暫くしてチョークを戻し、急いでアイドリングスクリューを調整して適正なアイドリングにすると、作業場の中が青煙りでモウモウとしている。こりゃたまらんと窓を開けて換気を行う。パラパラパラとアイドルしているTYを眺めながら安堵のため息をついていると、突然、車体の下に燃料のシミが広がった。オーバーフローだ。サブタンクから繋がっているビニールホースを引き抜いて、燃料供給を止めた。折角作ったサブタンクだが、燃料を止めるストッパーが付いていなかったのは不覚だった。使い物にならない。ヤンマーの耕耘機に続きまたしてもオーバーフローだ。古いキャブなので、念入りにクリーニングたつもりでも、フロートバルブ辺りはどうにもならないのだろう。もう一度バラしてはみようと思うが、期待薄だなぁ。しかし、エンジンが掛かっただけでも良しとするか。やっと目覚めたエンジン
2020.05.09
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テールライトはフェンダーに開けた3つの穴に取り付けボルト2本と配線を通すだけなのだが、ナンバープレートは純正のような取り付け方は出来ないので、ゼファー400の車検用に取り付けていたステーを流用する事にした。ステーの反射板を外し、上下反対にしてフェンダーのRに応じて曲げ加工を施す。材質はアルミなので、ハンドベンダーで簡単に曲げることができた。ボール盤で穴開け加工を行い、テールランプのボルト2本で押さえて固定する。フェンダーとの接触面はチューブを切って両面テープで貼りつけた。設置場所が限定されたために、ナンバープレートが少し上を向く事になったが、後ろからもよく見えるので、大丈夫だろう。トライアルバイクでは、テールランプとウインカーとナンバーブラケットが一体となった野暮ったいテールアッセンを外して、小振りなテールランプを取り付け、ナンバーはフェンダーの形に曲げて、フェンダーに直付けする事がよく行われていたが、その事を思えば、こちらの取り付け方の方がスマートだろう。ハンドベンダー曲げ加工を施す汎用ナンバープレートステー曲げを終えたステーフェンダーの形に合わせて最終修正を終えたステーステーの上から取り付けたテールライトインナーフェンダーの裏側純正と同じ取り回しとした配線と汎用テールライトとウインカー
2020.05.07
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TY175のパーツリストにはリアのインナーフェンダーが記載されているが、この車体に付いていたバラバラに壊れたリアフェンダーにも写真屋から貰った2つのフェンダーにもインナーフェンダーは付いていなかった。そんな物は無くても何とかなると思っていたのだが、テールライトをフェンダーに付けようとして、問題に直面した。テールライトは以前TLR200に取り付けていた汎用の社外品で、テールとストップのダブル球が1ヶ収まるシンプルな物だ。TL系はテールライトの配線がフェンダー上(外側)のセンターを通って、シート下に入り、丸見えの配線はゴムの配線カバーで覆われるようになっているが、TYはフェンダーの内側を通り、シートの後部付近に開けられた穴からシート下に入る仕組みになっているのである。そこで、配線の取り回しを考えてみた。1.TL系と同じようにフェンダーの外側に取り付け、TL系のフェンダーカバーを入手してフェンダーにカバーを取り付ける穴を開ける。簡単に出来ると思うが、折角綺麗に塗ったフェンダーに沢山の穴が開く。フェンダーの中央に黒いカバーが付くのは、見た目がよろしくない。2.フェンダーの内側に布製のガムテープで配線を貼りつける。一番簡単な方法だが、ガムテープの耐久性が疑問であるし、タイヤとの接触があった場合、配線の損傷も考えられる。3.配線をフェンダーから回避させて、フレームに取り付ける。テールライトはフェンダーの中央にあるので、フェンダーのサイドまでをどうやって取り付けるか?そして、配線が丸見えになる。4.純正と同じようにインナーフェンダーを作り、フェンダーとの間に配線を通す。アルミや鉄板で作るにしても、繊細な曲げ加工が必須で、素人には難しい。5.インナーフェンダーの出品があるまで、ヤフオクに網を張って気長に待つ。ヤフオクは時々見ているが、インナーフェンダーは見た事が無いので、このまま待っていたら何時の事になるのか皆目見当も付かない。思案の末、4.のインナーフェンダーを作る事にした。但し、難易度の高いアルミや鉄板ではなく、FRPだ。これなら、以前フェンダーを作っているので要領は分かっているし、その時余ったポリエステル樹脂と硬化剤も手持ちにある。買うのはガラスソフトマットだけだ。そうと決まれば早速ホームセンターに材料を買い出しに走る。ガラスソフトマット1m332円、内径12ミリのビニールチューブ1m110円を買って帰る。予備のリアフェンダーを洗って汚れを落とし、よく見てみるとフェンダーの内側にインナーフェンダーを取り付けた跡が残っていた。これでインナーフェンダーの大体の形が分かった。ビニールチューブを配線が通るラインに沿って置いてみて、必要な長さにカット。曲がり癖のついたチューブに適当なパイプを挿し込み真っ直ぐにして薄い両面テープを貼る。パイプを抜きフェンダーに貼りつける。後でFRPの剥離を容易にするためにフェンダーに予め開けられている穴はセロテープで内側から塞いで、インナーフェンダー跡にシリコンスプレーをタップリと吹いて置く。ガラスソフトマットをハサミで適当な形に切って硬化剤を混ぜたポリエステル樹脂を絵筆で染み込ませて行く。マットを2~3枚重ねて行くと形になって行くのが分かる。少し薄いかも知れないがポリエステルが無くなったところで終了とした。2日置いて剥離に取り掛かる前に、カットラインをマジックでなぞって置く。今回は、フェンダー全体ではないし、シリコンスプレーをタップリと吹いた事もあり、フェンダーに開けられている穴から鉄棒を突っ込み押し込んだらアッサリと剥離出来た。ベンチグラインダーと不織布ディスクを付けたグラインダーで整形し、塞がってしまったホースの両端はドリルで穴を開ける。ホースの中にテール配線線を仕込もうとしたが、ギボシが邪魔になって入れづらいので、ホースは外して凹みに配線を這わす事にした。リアフェンダーを外すのが面倒になったので、インナーフェンダーに両面テープを貼って、フェンダーとの位置決めを行おうとしたら、FRPのインナーフェンダーに楕円のボルト穴の型が形成されていた。位置決めをする必要がないのは楽だ。フェンダーとインナーフェンダーを重ねて左右のフェンダー取り付けボルトで固定してテールライトの穴開け加工を施した。これでやっとテールライトの取り付けが出来る。ガラスソフトマットとコーヒー缶に保存しておいたポリエステル樹脂、硬化剤インナーフェンダーの取り付け跡が残る予備フェンダー配線を通すラインに沿ってビニールチューブを設置しシリコンスプレーを吹くFRPの施工が終わったインナーフェンダーフェンダーから型抜きしたインナーフェンダー表フェンダーから型抜きしたインナーフェンダー裏整形を終えたインナーフェンダー表整形を終えたインナーフェンダー裏ビニールホースを外したインナーフェンダー
2020.05.05
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その日は天気の良い早朝で、工作車で仕事に出掛けた帰り道での出来事だった。クルマを駐めているカーポートの下を通る狭い坂道の更に狭まった所に石段の角が飛び出ている箇所がある。20年もの間、毎日楽勝で通り抜けているのだが、慢心もあり、その日のスピードは少し速かったように思えた。右にガードフェンスがあるので、無意識の内に左に3センチ程寄り過ぎていたのだろう。通り抜けた瞬間、左のリア付近からガガン。ガリガリ。と大きな音がした。ブレーキを踏む間も無い一瞬の出来事であった。「やっちまったぁ〜」その音からして、損傷はかなり大きいと判断せざるを得ない。ボディーだけなら良いがアルミホイールまでやっていたらショックが大きい。タイヤの空気は抜けていないようなので、大丈夫かもと思いながら、カーポートにクルマを駐めて、エンジンを切るのももどかしく、損傷箇所を確認をしてみると、左リアフェンダーに擦り傷が一箇所、バンパーに1箇所、タイヤのサイドに擦り跡があるが、問題無いレベルだ。アルミホイールのリムに損傷は無い。良かった。と安堵のため息をついた瞬間、目に入ったのはホイールのスポーク4本に大きな傷跡。石との接触でアルミが抉れている。何と!言葉を失った。がっかりである。こればかりは直せない。どうしたものか…..。クルマは汚れていても、サビがあっても、凹んでいても足下のホイールさえ綺麗であれば、それなりに美しく見えるというのが私の持論なので、クルマを買ったら必ず一番に掃除がし易い好みのアルミホイールを取り付ける事にしているのだ。その肝心の足下が台無しである。今日は一升瓶の酒をラッパ飲みして寝てやる。リアフェンダーの傷バンパー左の傷アルミホイールの傷
2020.05.03
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バイクのメンテを行う時に燃料タンクが邪魔な事が多い。特にキャブの調整を行う場合は燃料パイプを頻繁に抜き差しする事になるので、タンクのお蔭で狭い作業領域となってしまうのだ。メンテナンス用のサブタンクが欲しいと思い考えたら、以前トイレを修理した時に不要になった給水タンクを何かに使えると思い保管しておいたのを思い出した。早速探したら出て来た。白いポリ製でビニールホースも付いており、容量は2~3Lは入りそうだ。問題は耐ガソリン素材かどうかであるので、ガソリンを少し入れて半日ほど様子をみたが、溶けている箇所はない。全く大丈夫だった。メンテ用のなので、ガソリンは200ccも入れば十分な事と、タンクの底が汚れていたので掃除もしたいので、1/3程残して切断し、残った部材で蓋も作った。問題はタンクの下部から繋がるホースだ。このホースも耐ガソリンなのは良いのだが、内径が15ミリもあるのでバイクの燃料パイプには太すぎる。燃料パイプに接続できる適当な部品は無いかと探したら、壊れた燃料フィルターが出て来た。上部の一番太い部分のはめ込みを外しタンクのホースを無理矢理押し込むと5ミリ程入ったので、念のために接合部分をホットメルトでコーティングしておいた。後は、ホイストを吊っている単管パイプから吊り下げるだけだが、バイクのキャブレター位置に応じてサブタンクが上下に移動できれば更に使いやすいと考え、代用品を探したら戸車が出て来た。余った木材でサブタンクを吊り下げる紐の「逃げ」を作り戸車滑車を単管パイプに取り付けた。これでタンクの反対側の紐を上下させればタンクの位置も細かく設定できるのだ。紐を固定する場所がないので、鉄製角柱を留めているナットの頭からボルトが少し飛び出ていたので、ホームセンターからM16のアイナットを買って来て取り付けた。これで思う存分キャブが弄れるというものだ。切断中のトイレの給水タンクホースの先に取り付けた燃料フィルターの部材単管パイプに取り付けた戸車滑車上下移動が可能なサブタンク上下移動調節用のアイナット
2020.05.01
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