Chris McNulty / The Song That Sings You Here 数々の人気盤コンピにも楽曲が取り上げられているクリス・マクナルティ。 アニタ・ワーデルも参加した6年ぶり待望の新作は亡き息子へのオマージュ。 本作は2008年には録音を終え、2010年発表に向け事を進行させていましたが、昨年、彼女は、たった一人の、最愛の息子、サム(ヒップ・ホップ・ミュージシャンのChap one)を亡くすと言う悲劇に見舞われます。 この度、こうやってリリースまで辿り付けたのは、音楽に耳を傾けるまでに彼女が回復した事、むしろ、耳を傾ける事がセルフヒールとなった事、そして、改めてこのアルバム全体を振り返ると、たまたま愛息の生前時に付けたアルバム・タイトルが、現在の彼女の心境とマッチしていた事・・・など含め、今回、本作を亡き愛息へ捧げるアルバム。として発表する事にしたのだそうです。 アルバム収録曲の半分は、フランク・シナトラを始めとする往年のスター達が愛唱したスタンダード・ナンバー。 M-7の「ランプ・イズ・ロウ」では、間奏から、クリス同様、寡作のベテラン・シンガー、アニタ・ワーデルがフワッと参入。 後半リズム・チェンジしボッサ・チューンとなり、ラストまで二人の魅惑的なデュエットで繰り広げられる秀逸なナンバーです。他にも、クリスのライフ・ワークとも言えるバカラック・ナンバーM-8 は、ラストにボーナス・トラックとしてライヴ・ヴァージョンも収録。 ハンガリーの歌手、マルタ・セベスティーンに捧げたオリジナル曲M-9も素晴らしい出来です。 中でも特に素晴らしいのがM- 4。
1. How Little We Know 2. How Are Things In Glocca Morra 3. Jitterbug Waltz 4. Lonely Woman 5. On The Street Where You Live 6. Last Night When We Were Young 7. The Lamp Is Low 8. One Less Bell To Answer 9. Letter to Marta 10. Long Road Home - The Song That Sings You Here