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この2週間で読んだ本は3冊。ぞうりむしの通勤時間は往復で3時間20分なので、本を読む時間がたっぷりあります(* ̄∇ ̄*) 一気にまとめて3冊ご紹介~!【死の壁】 評価:★★ 養老孟司【Story】ガンやSARSで騒ぐことはない。そもそも人間の死亡率は100%なのだから――。誰もが必ず通る道でありながら、目をそむけてしまう「死」の問題。死にまつわるさまざまなテーマを通じて現代人が生きていくうえでの知恵を考える 死の壁 【青の炎】 評価:★★★★ 貴志祐介【Story】平和な家庭の一家団欒を踏みにじる闖入者が現れた。母が十年前、再婚しすぐに別れた男、曾根だった。曾根は母の体のみならず妹にまで手を出そうとしていた。警察も法律も家族の幸せを取り返してはくれないことを知った秀一は決意する。自らの手で曾根を葬り去ることを…。 青の炎 【鈍感力】 評価:★★ 渡辺淳一【Story】「鈍感力」こそ、今を生き抜く新しい知恵!この複雑な現代社会をより良く生き抜くためには、ある種の鈍さ、「鈍感力」が必要である! そんな渡辺流、逆転の発想をあらゆる角度から具体的にさし示す、人生を成功に導くための処方箋17章! 鈍感力 <読書感想> 養老孟司 の 『死の壁』 は、結局何が言いたいのかよく分からなかった。養老孟司さんが話した内容を、編集者さんが書き留めて本にしたから、仕方ないのかな。起承転結の無い本って読みにくいんだねぇ。。貴志祐介 の 『青の炎』 はすごく良かった。人を殺すことは、どんな理由があろうと許されることではないが、それが、愛する人を守るためであったとしたら・・・。ただ、どんなに邪悪でどうしようもない悪人でも、きっとそうなってしまった原因がどこかにあり、その悪人も一種の被害者かも知れない。正義とは何か・・・誰が決めるのか・・・強すぎる正義は自分を滅ぼすということか。渡辺淳一 の 『鈍感力』 はおもしろかったけど、結局どうすれば鈍感力が磨かれるのかに全く触れられていなかったことが残念。鈍感力がどんなに大事か分かったから、鈍感力を磨く方法も教えてよ~( ̄ェ ̄;)
2007/11/14
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【かもめのジョナサン】 リチャード・バック【Story】そう、重要なのは食べることではなく、飛ぶことだ。風になることだ。飛ぶことだけのよろこびを味わうために、光りかがやく空の果てまで飛んでいく一羽のかもめ、ジョナサン・リヴィングストン。群れから追放された異端のかもめは、強い意志と静かな勇気をもって、スピードの限界に挑戦する。夢と幻想のあふれる寓話。 かもめのジョナサン <読書感想> 「かもめのジョナサン」は寓話である。寓話=道徳的な教訓を伝えるための短い物語のこと。「寓話」と言えば、10年程前に「チーズはどこに消えた」がベストセラーになったよね。そして、最近は「鏡の法則」が寓話的物語として流行っているよね。なるほど「寓話」はその時々の時代背景を如実に表しているような気がするな。「チーズはどこに消えた」は、バブル崩壊直後(1990年代)のベストセラー。ビジネスマン向けに書かれた本で、数多くの企業研修に使われた。チーズは同じ所にずっとあるわけではない。なくなったら、その事実を受け止め、新しいチーズを求めて行動を起こさなければ新しい世界は見えないといった教訓。まさに、いつまでもバブルにすがりつくなって言ってる( ̄Д ̄) 「鏡の法則」はつい最近(2000年代)のベストセラー。真実のお話で寓話ではないけど、寓話的要素が強い。現実に起きる出来事は、一つの「結果」で、「結果」には 必ず「原因」があり、その原因は、あなたの心の中にある。 あなたの人生の現実は、あなたの心を映し出した鏡。人生の問題を解決する魔法の知恵。誰もが生きる意味を探して悩んでいる今の時代を反映しているよね。そして、この「かもめのジョナサン」は30年前(1970年代)の「寓話」。「そう、重要なのは食べることではなく、飛ぶことだ。風になることだ。」われら全ての心にひそむ、かもめのジョナサンへ と書いてある。1970年代はぞうりむしが産まれた時代。どんな時代だったんだろう??調べてみたら、高度経済成長が一段落し低成長時代に移行した時代。 「国民生活に関する世論調査」で、「物質的にある程度豊かになったので、これからは心の豊かさやゆとりのある生活をすることに重きをおきたい」とする人々の割合が、「まだまだ物質的な面で生活を豊かにすることに重きをおきたい」とする人々の割合を初めて上回った年だそうだ。ふふっ。だから「食べることよりも飛ぶこと。自由になること。」が重要だ。とジョナサンは言っているんだな(笑)ベストセラーになった「寓話」を時代背景とともに見ると面白い。
2007/11/07
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【号泣する準備はできていた】 江國香織 【Story】私はたぶん泣きだすべきだったのだ。身も心もみちたりていた恋が終わり、淋しさのあまりねじ切れてしまいそうだったのだから。号泣するほどの悲しみが不意におとずれても、きっと大丈夫、切り抜けられる……。そう囁いてくれる直木賞受賞短篇集。号泣する準備はできていた <読書感想> 読んでいると下っ腹が「ぐぅ」と痛んだ。それでも頑張って読んでいたら、片手でお腹をしっかりと押さえている自分にはたと気づいた。そんな本です。。。ってどんな本やねんっ( ̄ェ ̄;)題名に反して涙の一粒も出ない。それどころか、読めば読むほど、心はどんどん乾いてゆき、涙のためにとっておいたほんの一滴の水分さえも奪われそうだ。そのくせ、じめじめとした湿地をあてもなくさ迷っているようないや~な湿り気を持ち合わせている。この世の中に 絶対 なんてないんだって理屈では分かっているのに、気持ちの上ではまるで理解できてないぞうりむしのために、ある本なのかも知れない。
2007/11/03
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