波乗り舟の音のよきかな
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7月19日(日)。ウディコンで遊ぶ。7月20日(月)。ウディコンで遊ぶ。7月21日(火)。仕事をして帰宅してウディコンで遊ぶ。7月22日(水)。後輩と飲みに行く。久しぶりの外飲みで楽しかった。7月23日(木)。ウディコンで遊ぶ。7月24日(金)。ウディコンで遊ぶ。7月25日(土)。ウディコンで遊ぶ。7月26日(日)。和菓子を買って墓参りをして親戚の家に行く。夜はyamadasiさんとKuririnさんとチャットで祝っていただいた。毎年有り難い。7月27日(月)。ゴミ捨て。ケーキを食べる。73人登場人物がいることを確認する。本を読み終わる。7月28日(火)。延長。ゲームをして、ゲームを直した。7月29日(水)。直し作業。7月30日(木)。直し作業。7月31日(金)。直し作業。8月1日(土)。直し作業。8月2日(日)。直し作業。8月3日(月)。直し作業。8月4日(火)。直し作業。8月5日(水)。直し作業。8月6日(木)。直し作業。8月7日(金)。直し作業。8月8日(土)。直し作業。8月9日(日)。地域の草刈り。8月10日(月)。ぐったりしていた。夕方に種をまいた。8月11日(火)。ぐったりしていた。8月12日(水)。夏休み。ぐったりしていた。8月13日(木)。ぐったりしていた。8月14日(金)。勉強していた。8月15日(土)。午前中地域の草刈り。たこ焼き。家のことで話し合う。一番暑い気分だった。水まき。8月16日(日)。早起きして草刈り。買い出しして焼肉。8月17日(月)。コロナが迫ってくるのを感じる。8月18日(火)。携帯が壊れたので買い替える。使いづらい。8月19日(水)。午後は休みを取って立ち読みしていた。すぐに寝た。8月20日(木)。蜂の駆除をした。ゴミ出し。『神鏡』をプレイ。打ちのめされる。8月21日(金)。ウディコン作品をやりまくって投票した。8月22日(土)。暑かった。8月23日(日)。種をまいていた。8月24日(月)。早く寝た。8月25日(火)。遊んでいた。8月26日(水)。午後休んだが、そんなに休めなかった。8月27日(木)。文章を書いた。ゴミ出し。8月28日(金)。説明会。8月29日(土)。いろいろ出かけた。眼鏡を直した。発表を見た。日本酒を飲む。8月30日(日)。朝から草刈り。昼寝。午後は買い物。8月31日(月)。すぐ寝た気がする。少し漫画を読んだ。9月1日(火)。すぐ寝た気がする。9月2日(水)。仕事で草刈り。9月3日(木)。読書。9月4日(金)。読書。9月5日(土)。ごろごろしていた。9月6日(日)。草刈り。9月7日(月)。読書。9月8日(火)。読書。9月9日(水)。読書。9月10日(木)。読書。9月11日(金)。草刈り。9月12日(土)。雨降りだった。9月13日(日)。もち米稲刈り。9月14日(月)。仕事。9月15日(火)。仕事。9月16日(水)。午後休み。ニンニクを食べた。『ONE PIECE』新刊を買って読んだ。昼寝。草刈り。『世界が完全に思考停止する前に』を読み終わった。9月17日(木)。読書。9月18日(金)。お悔みに行った。9月19日(土)。稲刈り。9月20日(日)。山野の草刈り。9月21日(月)。米を運んだ。9月22日(火)。墓参り。アトムを読み終わる。9月23日(水)。割りとすぐ寝た。9月24日(木)。遅くまで仕事。ゴミ出し。9月25日(金)。仕事が大変だった。退勤後、パンフレットを貰いに2軒回った。9月26日(土)。ゴロゴロ漫画を読んでいた。たこ焼きを食べた。9月27日(日)。温泉に行った。夜はしゃぶしゃぶ。太った。9月28日(月)。こち亀を読んだ。9月29日(火)。すぐ寝た。9月30日(水)。最後の夏休み。屋根の掃除。天ぷらを食べた。10月1日(木)。説明会。夜中にジョギングをした。10月2日(金)。いろいろ仕事をした。落語を聞いた。本を読んだ。10月3日(土)。藁を動かした。買い物。きしめんを食べた。本を読んだ。昼寝。10月4日(日)。新しいマップを作っていた。寝ていた。昼寝。10月5日(月)。ゴミ出し。10月6日(火)。新しいマップを作っていた。10月7日(水)。職場の昼の弁当を用意するのに奔走した。10月8日(木)。小説を読んだ。10月9日(金)。仕事で配りものに奔走した。『斧鬼』クリア。10月10日(土)。ネットサーフィンしながら寝たが降ってくるのを待っていた。夕方浴衣氏の転職を知って、何年ぶりかにfacebookを開く。10月11日(日)。寝てた。10月12日(月)。ゴミ出し。10月13日(火)。寝ていた。10月14日(水)。寝ていた。10月15日(木)。燃えるように頑張った。10月16日(金)。飲み会。あまり本調子ではなかった。10月17日(土)。午後は買い物。焼肉。10月18日(日)。山の作業は早めに終わった。食べ過ぎて午後は寝ていた『一路』を読み終わる。10月19日(月)。CDプレイヤーを引っ張り出してきて聞いていた。漫画を読んだ。10月20日(火)。古いCDを聞いていた。10月21日(水)。古いCDを聞きながら本を読んでいた。10月22日(木)。和菓子を食べながら日本酒を飲んでいた。10月23日(金)。政治家の失言集を見て笑い転げていた。10月24日(土)。車のマットを洗った。掃除していた。10月25日(日)。扇風機を片づけた。買い物をしていた。図書館に行った。隣街の図書館のカードを作った。10月26日(月)。読書。10月27日(火)。読書していた。10月28日(水)。読書をしていた。10月29日(木)。人生初献血に行ってきました。体が軽い。献血ダイエット。読書週間。10月30日(金)。読書していた。プレミアムフライデーだと言いながら酒を飲んでいた。10月31日(土)。朝風呂に入った。昼寝はしなかった。片道勇者をしていた。11月1日(日)。柿をもいだ。親戚が来ていた。銀杏を拾った。買い物。お好み焼きを食べた。11月2日(月)。書類仕事をずーっとして体が痛くなる。ゴミ出し。11月3日(火)。1日家にこもって漫画を読んでいた。『とめはねっ!』良い作品。11月4日(水)。昼は読書。夜はゲームをしていた。11月5日(木)。書類仕事。ゲームをしていた。おなかを壊す。11月6日(金)。同僚を見送る。ゲームをしていた。世界の果てまで行っていた。11月7日(土)。銀杏を拾いなおす。11月8日(日)。樹を切った。11月9日(月)。寝ていた。11月10日(火)。仕事に行った。11月11日(水)。おでんを食べていた。11月12日(木)。おでんの残りを食べていた。11月13日(金)。飲み会。飲む機会がないのでいっぱい気持ち悪かった。11月14日(土)。1日ぐったりしていた。11月15日(日)。ライトの調整。昼寝。買い物。作業。11月16日(月)。こたつを出した。ゴミ出し。11月17日(火)。全体研修会。洗濯をしてもらった。11月18日(水)。建設の顔合わせ。寝た。山盛りキャベツを食べた。印鑑を探して片づけ。11月19日(木)。印鑑を見つけた。11月20日(金)。意見交換会。11月21日(土)。リコール。温泉。アイスを食べて、本屋で買い物。11月22日(日)。図書館に行った。11月23日(月)。家にいた。休みだった。11月24日(火)。小説を読んでいたはず。11月25日(水)。漫画を読んでいた。11月26日(木)。漫画を読んでいた。11月27日(金)。1日肉体労働をしていた。11月28日(土)。鍋料理を作った。11月29日(日)。夕方買い物。あとは漫画を読んでいた。11月30日(月)。ゴミ出しは行ってもらった。12月1日(火)。12月に入って仕事が忙しくなる。実地研修。12月2日(水)。寒かった。仕事で建物建設のヒアリングをした。12月3日(木)。寒かった。仕事で面談をした。昼当番。12月4日(金)。寒かった。マスクを運んだ。12月5日(土)。寒かった。創作。12月6日(日)。寒かった。創作。9時頃避難訓練に間に合わなかった。12月7日(月)。寒かった。仕事で隣町の役場訪問。12月8日(火)。寒かった。夕方備品の話をした。12月9日(水)。寒かった。仕事で小学校と中学校に訪問。12月10日(木)。寒かった。交代で昼の当番。12月11日(金)。夜、車を車検に出した。12月12日(土)。夕方車を取りに行く。12月13日(日)。寒かった。9時から寺の掃除。12月14日(月)。寒かった。仕事でトイレのドアを直した。12月15日(火)。午前中会議。12月16日(水)。寒かった。来週の弁当を注文した。12月17日(木)。寒かった。調査に回答した。12月18日(金)。寒かった。遠い町の住民を訪ねて契約書に押印してもらった。12月19日(土)。寒かった。12月20日(日)。寒かった。12月21日(月)。寒かった。施設解錠立会。契約の関係で話が二転三転する。12月22日(火)。寒かった。支所訪問、説明。12月23日(水)。昼は大勢の弁当の準備。午後はサンタクロースになった。機密文書を搬出した。12月24日(木)。ケーキを食べた。イヴ。12月25日(金)。エアコンを移動する立会。遅くまで仕事。12月26日(土)。寒かった。12月27日(日)。寒かった。12月28日(月)。仕事納め。12月29日(火)。窓を拭いた。12月30日(水)。しめ縄を飾った。12月31日(木)。夜は実家で蕎麦を食べた。1月1日(金)。朝、供え物をした。昼は焼きそばを食べて、午後は親戚が来て食べ続ける。夜遅くまで課題をやっていた。1月2日(土)。昼は寿司。午後は親戚の家に菓子を食いに行った。買い物をしたりジョギングをしたり。1月3日(日)。1日家でゴロゴロしていた。1月4日(月)。仕事始め。物を動かしたりした。ゴミ出し。早く布団に入って夜更かししていた。1月5日(火)。PCR検査の説明会に行った。本を読んだ。『犬坊里美の冒険』を読み終わった。1月6日(水)。印鑑を貰いに行った。午後はゆっくり。入金。切って購入、投函。立ち読み。1月7日(木)。相続関係の書類を調べた。隣町へ電話。すぐに寝た。風が冷たい。1月8日(金)。設計打ち合わせ会議。昼当番。ウエストランドの漫才にはまる。もう十年くらい前から名前だけは知ってたけど、絶対面白くないと決めつけて見ていなかった。完全に食わず嫌いだった。無作為に人を傷付ける笑い、最高です。尖った笑いが好きなんですよ。卑屈なツービートみたいで面白い。1月9日(土)。ごろごろしていた。1月10日(日)。さいと焼き準備。竹を採る。さいと焼き。1月11日(月)。買い物。『ONE PIECE』原作をがネットで無料公開しているのが今日までなので、原作が隣の建物にあるにも関わらず、ネットで読んでいた。面白い。部農会の会合。1月12日(火)。午前会議。すぐに寝てしまった。1月13日(水)。午後工事検査。すぐに寝てしまった。1月14日(木)。午後施設見学。夕方家主宅訪問。読書が捗った。十数年ぶりくらいにライトノベルを読み終わった。何て読みやすいんだ。1月15日(金)。朝礼でいろいろ説明した。保険屋が仕事の話で職場に来た。仕事で書いていた日誌が役に立つ。読書が捗る。初代ポケモンの鳴き声(電子音)の真似をする遊びをしていた。正確に発音できない。1月16日(土)。世田谷一郎(所ジョージ)氏の「最近の唄」を聴く。良い。まさかあの年でこんなに創作意欲溢れているなんて。昔の歌と全然雰囲気変わってなくて、気楽に聞けて、渋くて味がある曲ばかり。所さんはね、タレントである前に歌手なんですよ。1月17日(日)。あまり有意義には過ごせなかった気がする。漫画を読んでいた。1月18日(月)。蛍光テープを貼った。テーブルを移動した。1月19日(火)。コンテナを取りに行くも既に持ち去られた後だった。1月20日(水)。面談を行った。1月21日(木)。感染者が近づいている気がする。午後は理事会に出席して自己紹介だけした。夕食後すぐ寝てしまった。1月22日(金)。感染者がどんどん近づいている気がする。10分ほど説明に施設へ行った。1月23日(土)。午後は買い物。LINEと電話で職場から報告が入る。眠い。1月24日(日)。早起きして朝活に成功。読書して日記を書いていた。【最近読んだ漫画】藤子・F・不二雄『ドラえもん第0巻』。初期設定、こんなにも違うのか。尻尾の機能とか、両親は怒らない設定とか、道具使わない話とか。てんとう虫コミックス版はだいぶ整トリッキーな奇策で強豪チームを破っていくのが良いですね。ハッタリと駆け引きで勝つ話は好きです。『エム×ゼロ』とか、『GS美神』のGS試験編とか、好きだったなぁ。田中憲『妖怪人間ベム』(文庫版1巻)。早く人間になりたい。最後がこんなオチだとは知らなかった。いしかわじゅん『吉祥寺キャットウォーク』(全3巻)。登場人物の考えを読みながら読まないと理解が難しい話。これを楽しめる人は少ないはず。楠圭『鬼切丸』(文庫版全8巻)。ホラー漫画。平和な日常生活を営んでいる人たちの誰かが鬼になり人々を食い殺すも、鬼切丸が駆け付けて斬り殺されて、後味悪く終わるという話が延々と続いていく作品。途中、ツラいけど、要所要所面白かった。大僧正の話が好き。八神くんの家庭の事情』を先に読んでいたので、その落差に驚く。振り子の理論は正しいと思う。原作:稲垣理一郎、作画:村田雄介『アイシールド21』(全37巻)。ほぼ連載と同時に読み出したんだけど、最後の数冊だけ読んでいなかった。ひたすら面白い。全てのキャラクターに見せ場がある。運動は嫌いだし、スポーツ観戦は一切しないんだけど、スポーツ漫画は大好き。夢とロマンがあるよね。手塚治虫『鉄腕アトム』(全22巻+別冊2巻)。結構話が飛ぶ。いくつもバージョンがあるので、原典を読みたい気もする。子供向けな感じは否めない。原作:岩明均、漫画:室井大資『レイリ』(全6巻)。最高に面白かったよ。岩明均作品は全部名作だよ。何でこれがそんなに有名じゃないのか分からない。主人公の戦闘と成長、天才信勝の知略と哲学が見所。信勝が死に際に不自然なセリフを言うんだけど、最後の方でその真意が分かる仕掛が良い。光秀が読むことを想定して書いた偽造文書の内容こそ、信勝の本心だったと解釈できる。原作:夢枕獏、漫画:岡野玲子『陰陽師』(全13巻)。博雅と掛け合いを楽しみながら、憑き物を退治する話と思いきや、後半の展開はわけ分からなくてスゴかった。難しすぎる。高橋慶太郎『ヨルムンガルド』(全11巻)。日常シーンは楽しかった。戦闘シーンもカッコイイ。ただ、ヨルムンガルド計画はどうなんだろう。そんな結末なのか。新川直司『四月は君の嘘』(全11巻)。上質のドラマ。切なくて、楽しくて、熱くて感動した。僕みたいな年寄りでも熱くなる力強い作品。悲しいんだけど、救いがあるし、コメディが効いてて心に沁みる。物語の力ってやっぱりスゴイんですよ。僕は音楽の授業全部寝てましたけど音楽漫画に感動するし、体育の授業嫌いでしたけどスポーツ漫画で熱くなる。音楽が大嫌いな僕みたいな読者でも、音楽の楽しさや美しさを感じられる。人間がよく描けている。嫌味もドロドロもなくコミカルに、それでいて感情移入できるように。全ての登場人物が魅力的に描かれている群像劇。タイトルの意味は最終話で分かるんだけど、「四月の」ではなく「四月は」なのは語呂が良いからという理由以外に何かあるのだろうか。「四月の君の嘘」だと引っかかりのない題名で印象が薄いからか。後でいろいろ考えてみよう。「○月の~」という意味で「○月は~」という言い回しのタイトルはよく使われるものなのだろうか。『三月は深き紅の淵を』みたいな。女の子も男の子もみんな可愛らしい。演奏してる時はみんなカッコいい。全部、魅力的。新川直司『四月は君の嘘Coda』。番外編の短編集。本編の補足をしている。ギャグ多めだけど、切ないシーンもある。大人になった後輩たちの姿が見られるスピンオフもあって楽しい。秘密結社KKEは笑ったね。河合克敏『とめはねっ!鈴里高校書道部』(全14巻)。これも大変面白かった。漫画としても物語としても最高に面白いんだけど、書道の歴史、文字の歴史についての教養本の側面がある。何年か前に漢字や書体について個人的にいろいろ調べていた時期があって、文字や日本語の本を読みまくっていたんだけど、知らないトピックスも結構あって面白かった。運動部でも文化部でも、真剣に部活動をやる漫画が好きでね。芸術でありながら絵画よりも意味を伝えるもの、得点付けできるものを創作する書道というジャンルや世界観が描かれている。書道って難しそうだけど面白そう。子どもの頃にこの作品に出会っていたら、もしかしたら影響を受けて書道をやっていたかもしれない。それくらい魅力的な作品だった。「字の上手い男の子が入部してきたらどう思う?」と実際の女子高生に取材したときに「なんかキモい」と回答されたから主人公を字が上手い男の子にしたというエピソードが書かれていて、実はそれが魅力的なキャラクターを作る秘訣なのかもしれないと思った。幸村誠『プラネテス』(全4巻)。近未来の宇宙産業を描いていて、一応SFなんだけど、地に足がついている感じの日常生活描写が魅力的。デブリ回収業者や調査団など、宇宙産業に関わる人のロマンや矜持、苦悩、日常生活がリアルに描かれている。時代が進んで宇宙産業が今より発展したら、こんなふうに仕事をして、こんなふうに悩んだり楽しんだりするだろうなという説得力がある。独特のユーモアがある。コメディシーンが楽しい。シリアスシーンが哲学的。河合克敏『帯をギュッとね!』(全30巻)。柔道、カッコイイ。良くも悪くも昭和の少年誌っぽい熱血で青春。主人公とその周りの人たちがとても魅力的で可愛らしい。柔道漫画は『YAWARA!』しか読んだことないので、どうしても『YAWARA!』と比較してしまう。やっぱりスカッと爽快なのは『YAWARA!』の方。『帯をギュッとね!』は技が多彩で駆け引きや戦略が丁寧に描かれている。猪熊滋悟郎の柔道「一本とって勝て」は大雑把な柔道だったんですね。技術に優れた斉藤浩司がカッコイイ。『YAWARA!』には出てこないタイプの柔道家。柔道ってこんなに多くの技や戦略があったのかと驚く。『YAWARA!』の方は数えるほどしか技が出てこなかった気がする。でも、両方とも主人公は一本背負いを得意としていて、やはり一本背負いが一番華がある技なんですね。とても面白い作品で好きな話なんだけど、引き分けや判定勝ちの試合も多く、読んでいてフラストレーションがたまって「YAWARA!を読みたいなぁ」と思ってしまう。ポイントなんて気にせず勝ちに行けよと。明らかに、猪熊滋悟郎の柔道観に毒されている。圧倒的に強い主人公が圧倒的な強さを見せつけて勝つ話って、頭悪いけど、爽快じゃないですか。そういう物語の類型は大昔からあるから、普遍的な楽しさなんですよ。雲田はるこ『昭和元禄落語心中』(全10巻)。落語を扱った人間ドラマ。ここまで落語が衰退したことは現実ではなかったはずで、そこは分かりやすいためのフィクションなのかもしれない。会話の端々に落語ネタが出て来るのが楽しい。3代目有楽亭助六が9代目有楽亭八雲を襲名するのは、あまりにも芸風が違うだろとも思ったけれど、そこが逆にリアル。大名跡の襲名にはドラマがつきもので、それを上手く描いているんだけど、現実の落語界にあったドラマの方がスゴいのあるからなぁ。8代目有楽亭八雲のモデルは誰だろう。8代目桂文楽のような気がする。2代目有楽亭助六は昔の破天荒な落語家がモデルだと思うんだけど、何故か柳亭小痴楽を思い浮かべてしまう。柳亭小痴楽って絵に描いたような威勢の良い落語家のイメージだから。受け継がれる芸と思いがちゃんと描かれているところが熱い作品。演芸の世界はここ数年でも大きく動いているから、現在の状況からはほど遠く、昭和から平成頭くらいの時代に似ている世界が舞台であると思いながら読むと良いと思う。佐藤マコト『サトラレ』(全8巻)。大傑作。これは全力でオススメしたい。なんてすごい物語なんだ。昔ドラマ化もしたので知ってる人も多いと思うけど、原作すごく良いです。サトリの反対で、自分の思考が全て周囲に漏れてしまう人たちの物語。周りの人はサトラレにサトラレであることを悟られないように暮らさなければならない。この設定を考えついただけでも勝ちなのに、物語がもう壮大でドラマティックなんです。メインで描かれるサトラレの親子の話は涙無しには読めない。周りが優しい人たちばかりでないと生きられない存在。【最近読んだ本】田中正人(著)、斎藤哲也(編集)『哲学用語図鑑』。借りて読んだ。図解で分かりやすい。小泉八雲、上田和夫訳『小泉八雲集』。不思議な話がいっぱい出てくる。「こんな作り話、普通考えつくか?」という感じの奇妙な話がいくつもあって、あまりに物語の体裁をとれていないものもあるので、逆に「本当に実話なんじゃないか」と思ってしまう。現代のコンプライアンスを考えると出版できないんじゃないかという話もある。当時のニュアンスを残すとか、そういうレベルではなくて。深い意味もなくヒドい表現が使われている。弘法大師の話が面白い。弘法大師の書いた文字を嘲ると、夢にその文字の化身が出てきてボコられる。それが結構知られた話らしい。これは僕の仮説だけど。文字の化身にボコられるのを恐れて誰も弘法大師の書を悪く言わなくなったから、弘法大師は字が上手いことになっているのではないか。外国人であるハーンが読んだり聞いたりした物語。所々「これは日本人によくあることで……」と書かれていることがあって、著者の日本人観が伝わってくる。森達也『世界が完全に思考停止する前に』。評論集、エッセイ。絶薬に出ていたので気になっていたドキュメンタリー作家。文章が上手い。分かりやすい上に言い回しがカッコイイ。問題作ばかり作っている過激な人という印象でしたけど、結構ユーモアの人なんですね。この人の映画も観たい。有栖川有栖『乱鴉の島』。作家アリスシリーズ。この作者、推理部分はもちろん上手いんだけど、小説自体が上手い。小説を書くこと自体が上手くないと、作中で描かれる「秘密」は成立させられないと思う。愛と死についての詩的な物語。その主軸とは別に、クローズドサークルにあのような効果を持たせた作品は初めて見た。初芝という特殊なキャラクターはそのためか。浅田次郎『一路』(上下巻)。時代小説はあまり読まないので読むのに時間がかかってしまった。参勤交代の旅をする旗本の話。御供頭である主人公一路の活躍というよりも、御殿様の人柄やカッコ良さを楽しむ物語。武士の矜持や生き様を描いた硬派な物語なんだけど、途中突然馬が喋り出したりして楽しい。その馬がスゴい名馬なんだけど、喋り方がお軽い感じで、そこがまた面白い。双子の馬喰が活躍するシーンが思いのほか少なくて残念だった。梶原しげる『ひっかかる日本語』。日本語や話し方についてのエッセイ。著者の性格が意地悪くて、それが垣間見えるエピソードが多くて楽しい。飯間浩明『辞書に載る言葉はどこから探してくるのか』。興味深い内容なんだけど、もう7年前の本なので、最新のものとして扱われる言葉が結構古い話だったりする。『舟を編む』が有名になる前には連載が始まっていたらしい。街中に溢れる文字を考察していくのが楽しい。麻耶雄嵩『メルカトルかく語りき』。推理小説短編集。銘探偵(名探偵ではない)メルカトル鮎シリーズの短編集。めちゃくちゃ面白かったよ。基本的に事件は解決しない。論理自体は地道で堅実だけと、結論がアクロバット。1作目『死人を起こす』。容疑者候補が無限に発散するロジック。2作目『九州旅行』事件が完成していないことを現在進行形で推理する話。助手を陥れる探偵。この後どうなったんだ(笑) 3作目『収束』次の容疑者が確定すれば論理的に犯人も確定するという前代未聞のロジック。そこまで論理的に突き詰めていって、未確定のまま終わる。4作目『答えのない絵本』事件の推理不可能性を地道な論理で証明する問題作。これをメタ要素なしでやるのはスゴいよ。5作目『密室荘』ボーナストラック。『答えのない絵本』の虚無感が心地良い。こんなのメルカトルでなければ成立しない話だと思う。複雑な論理を楽しむことのくだらなさと面白さを思い出した。メルカトル鮎、銘探偵。探偵力の高さは推理小説界でトップレベル、性格の悪さはナンバーワン。事件をどう解決するのかという見所と、事件をどう利用するのかという見所があるのでメルカトルシリーズは面白いんですよ。瀬田季茂『科学捜査の事件簿』。科学捜査って実は結構日が浅いんですね。そして少しずつ進歩している。麻耶雄嵩『神様ゲーム』。ミステリーランドっていう子供向けの企画で書かれた作品じゃなかったのか。文章が子供向けで読みやすいけど、内容はえげつない。SFっぽくありながら本格推理。ラスト2頁のせいで考察のしがいがある作品になっている。頁を繰る手が止まらなかった。メルカトルと同様、鈴木君も不可謬ならば、彼の語る真実もまた無謬なのか。宮沢賢治の短編集『銀河鉄道の夜』。教科書で読んだ『注文の多い料理店』を除けば初めて読んだ宮沢作品。ファンタジー苦手、慣れないので最初はとまどった。どういう作品、作風なのか理解しないで読み進めると良くないですね。表題作が一番好きかな。純朴な田舎の青年が空を見上げて鳥とか星とかを見ながら空想した物語。という印象を受けた。作風が分からないんですけど、童話というか空想話というか、詩のようにして楽しめば良いのかな。最初の方に収録されている『よだかの星』を読んでいる時に読み方分からなくて戸惑った。「鷹が主人公? でも、夜鷹と言えば江戸時代に辻に立っていた女性のことだから、それを隠喩しているのか?」とか見当違いなことを考えながら読んでいた。そういう読み方ではないんですね。森博嗣『どきどきフェノメノン』。恋愛小説。主人公のキャラクターと周りの変人を楽しむための小説。地の文が面白い。意味なしジョークで地の文が書かれている感じ。「理系」の要素が強いと強調されることがあるけれど、登場人物に研究者が多くて、理系用語の例え話が多いだけだと思う。実際は言葉遊びや詩的な表現が多く、ダジャレ好きのおじさんというイメージがある。登場人物は皆冷静を装っているんだけど、本質的な部分では感情的で情熱的。法月綸太郎『怪盗グリフィン、絶体絶命』。軽いタッチの怪盗モノ。ハードボイルド小説や映画の影響を感じる。翻訳された小説という体裁をとっている。会話が小粋。「呪い」を取り巻く推理が見どころ。島田荘司『御手洗潔の追憶』。ちょうど読み終わったのは御手洗さんの誕生日でした。初出が『島田荘司読本』や攻略本の作品は読んだことあったのでほとんど既読だった。あと何年かしたら、御手洗さんが日本を離れて30年になりすね。構想されている話は本当に全部書籍化されるのたろうか。エンゼル・フライト事件はいったいいつ書籍化されるんだ。もう僕は十数年くらい待っているんだけど。なんと言っても読み応えがあるのは『天使の名前』潔の父親の物語。前半の外務省のシーンも、後半の原爆のシーンも、描写に説得力があって胸を打つ。麻耶雄嵩『貴族探偵』。登場するだけで何もせず事件を解決する探偵。捜査はもちろん推理すらしないの、面白い。推理部分は緻密。最終話、円環構造なの、麻耶雄嵩っぽい。ドラマ化したんですよね、この話。マニアの牙城みたいな麻耶雄嵩作品がまさか一般ウケするとはと、当時信じられなかった。島田荘司『犬坊里美の冒険』。10年くらい積んでおいた本、ようやく読めた。司法修習生の奮闘の物語。それでいてちゃんと本格ミステリィ。途中、石岡先生との電話のシーンが泣けるんだよ。誰の力も借りず、たった1人、自分の信じる正義のために戦う犬坊さんに胸が熱くなる。てもとても面白かった。小説の面白さってこういうのだよ、という感じの質の高い物語。圧倒的に上手い。御手洗シリーズのスピンオフなんだけど、ヒーロー不在だからこそ、犬坊里美という人間が丁寧に丁寧に描かれている。自然に応援したい気分になる。全然期待していなかったから10年以上の積読本だったんだけど、予想をはるかに上回る面白さだった。推理と物語が美しく調和していて楽しかった。犬坊里美が嫌いだいう人はぜひこの作品を読んだ方が良い。こんなにも魅力的な人物だとはと驚くはず。山田風太郎『虚像淫楽』。短編集。忍者の小説のイメージしかなかったけど、推理小説サスペンス小説の作品集。言葉が難しい。ホームズのパロディのあれはすでにあの人がやっていて、そっちの方が有名(笑)伏見つかさ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』。大学の時くじ引きで当ててずっと積読していた本。オタクブーム直後に書かれたオタクの葛藤の物語。今の若い子たちに、ここに書かれているオタクの葛藤って理解できるのだろうか。SNSの説明をしているシーンがあって時代を感じた。ライトノベル、十数年ぶりくらいに読んだけど、読みやすいですね。山田風太郎の小説を読んだ後だから特にそう感じるのか。クライマックスの父と兄の言い合いのシーン、モヤモヤする。その論法はおかしい、と。そういう話にするなら妹を、優秀じゃない、ただ可愛いだけの子にするべきだったと思う。まあ、面白いから良いんだけど。梨木香歩『西の魔女が死んだ』。暖かい穏やかな気持ちになれる本ですね。中学生の時に読んでおけば良かった。おばあちゃんとただ一緒に生活するだけの描写が、優しさに溢れている。中学生が主人公の小説ってスゴいと思う。あの多感な時期の少年少女を描くなんて。上手くないと何を書いても嘘くさくなりそう。小学生や高校生ならまだ想像できるけど、心の揺れ動く中学生を描くの、難しそう。有栖川有栖『海のある奈良に死す』。読みやすい。関西の人が書く関西の人たちなだけあって、会話のボケとツッコミが楽しい。推理小説全般的にそうだけど、主人公はただの推理作家なのに、警察も含めて関係者が事件の状況を喋りすぎじゃないか。協力的過ぎるでしょ。トリックには、ある有名な心理学の効果が使われているんだけど「そんなに上手く行くのか?」という疑問は残る。地図を使った推理はワクワクした。書かれなかった推理小説を探求することで、主人公たちがその小説の登場人物としてもがいているという構造の小説。だからこの作品自体が、その書かれなかった小説の物語そのものであるという、よくこんなこと考え付きますね。クリフォード・A・ピックオーバー:著、青木薫:訳『2063年、時空の旅 タイムトラベルはどうすれば可能になるのか?』。講談社ブルーバックス。物理の解説を交えながら進むSF小説。最初の方は数式が結構出てきていて物理の授業みたいだったけど、後半抽象的な話が多くて難しかった。阿刀田高『日本語の冒険』。日本語についてのエッセイ風の小説。半分エッセイ半分小説というフィクションの境目が曖昧で奇妙な短編集。ふとしたきっかけで登場人物が日本語について考えて、小さな研究をする話。小説的なオチもついていて、この作者じゃないと書けない作品だと思う。短歌の話で岡本かの子の短歌が紹介されていて、テンション上がった。今野真二『盗作の言語学 表現のオリジナリティーを考える』。新書、どこから盗作を疑われるのかを考察する内容。線引きは難しい。大部分が詩や俳句、短歌に関する話で、それ以外の創作に適用できない話も多分にあった。最終章の辞書の類似性の話が面白かった。短歌や俳句は全然分からないし、ほとんど作った経験ないけど、添削されて直された句を見ると確かに修正後の句の方が良く見える不思議。でも何が良いのか上手く説明できない。樋口裕一『バカに見える日本語』。日常生活やビジネスシーンでこういう言葉は使わない方が良い。こう言い換えた方がいいという言葉を紹介する本。「そんな言葉を使う人、そんなにいないだろ」という言葉もあれば「自分も気づかぬうちに使っているな」という言葉もあった。【最近クリアしたゲーム】裏束『神鏡』。クリア。3つエンドを見た。打ちのめされた。現在編の犯人は序盤いくつか考えた予想のうちの1つだった。予想というか「こういう設定で始まるなら僕ならこういう結末にする」と考えたオチの1つ。実は、前に似たようなことを考え、いつかそういう作品を作ろうと考えていた。ただ、この作品はそのメインのアレだけではなく、物語の整合性の取り方やそれを取り巻く真相の作り方が上手過ぎる。メイントリックだけ思いついても絶対作れない話。裏束さん、すごいなぁ。神鏡というSFアイテムの性質をしっかり開示した上でクライマックスを迎えているので、これはSFではあるんですけどミステリィの一分野です。序盤はもう1つの予想として、「鏡は実はタブレット端末か何かで、過去と繋がった鏡なんて存在せず、2つのパートは両方現代である。2つの家のトリックで、離れた場所に同じ建物がある」という非オカルトオチを考えていたんですが、巾着袋の登場で否定されてしまいました。
2021.01.24
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