全21件 (21件中 1-21件目)
1

いきなり「武蔵溝ノ口」と言ってもピンとくる方は少ないでしょう。神奈川県川崎市のJR南武線の駅なのですが、南武線自体も知名度が低い路線でしょうから。 どちらかというと、近年のタワマンラッシュ、電車乗り入れラッシュ駅の「武蔵小杉」のほうがまだピンとくるかもしれません。 溝ノ口駅前キラリデッキ 溝の口ノクティプラザ 作品中に名前が出てくるポレポレ通りは実在します。 イベントが開かれることもあるにぎやかな通りです。 東急電鉄の「溝の口」駅とつながっていますが、こちらの「田園都市線」のほうが住みたい街も多い人気路線になっています。 ちなみにこのあたりの地名は「溝口」、駅名は東急が「溝の口」JRが「武蔵溝ノ口」なんです。 こんな南武線の「武蔵溝ノ口」と「武蔵新城」駅あたりを舞台にしたローカルなミステリーが東川篤哉の『探偵少女アリサ』シリーズです。 このあたりを生活圏にしているわたしは、限りないローカルさに惹かれてシリーズ1冊目を手にしたのでした。サブタイトルが「溝ノ口より愛をこめて」でした。 都心のスーパーに勤めていた俺は、缶詰の多量発注ミスにより勤務先をクビになり、『なんでも屋』を始めました。 世界的探偵の娘である綾羅木有紗(あやらぎありさ)小4の子守を頼まれたことから、次々に事件に遭遇しては、有紗の推理に従って解決する羽目に…。 登場人物がみな、個性豊かなのに(豊かすぎですが)憎めず、軽妙でコミカルな話運びに乗せられて読んでしまいます。「そんなばかな~」と突っ込みながら面白く読めます。 有紗は、知的で上品、おとなしいお嬢様…のわけがなく、なかなかの女優ぶり。しかも、コナン君もびっくりの足攻撃…。「アリス」のコスプレのようなあの衣装が普段着です。 武蔵新城駅 主人公がアーケードを抜けたところにあるアパートに住んでいるという設定でした。 アーケードも実在します。 とにかく楽しく読める連作短編集です。 3作目でローカル探偵アリスは、溝ノ口から旅立ってしまうようで、残念。 参照元:東川篤哉『探偵少女アリサの事件簿』幻冬社 写真は全て2023年現在のものです。
August 31, 2023
コメント(0)

家庭教師紹介のバイト営業マンで、現役東大生の片桐は、約束の時間に矢野家を訪れました。 対応した母親は、なぜか炊事用の手袋をはめたままで、会話はひどくトンチンカンでした。小六の男の子も、およそ受験生とは思えない日焼けした子で…。 違和感ありありの中で、秀逸なスキルを披露して家庭教師を薦める片桐でしたが、段々おかしな状況になっていきます。読者さえ不審に思う状況です。 事情がわかって「なるほど、そうだったのか、やはり」と思った先に…。 面白い話の展開ですが怖いです。事件を解くキーワードは現代らしいですし、初めのほうの伏線が生きています。 参照元:本格ミステリ作家クラブ選・編『本格王2020』講談社文庫 から 結城真一郎『惨者面談』
August 30, 2023
コメント(0)

塾…ジュク 熟…ジュク、う(れる) 「塾」の漢字は、門の両脇に設けられた小部屋を指しました。ここで、家族や使用人にものを教えたことから、「学問・技芸を教えるための私設の学舎」の意味になりました。 学習塾のルーツは平安時代まで遡ります。 貴族の子弟の教育は家庭内で行われました。紫式部が兄より漢文を覚えてしまったので、父が「この子が男の子であったら…」と嘆いたという話は有名です。このころの男性貴族の教養は漢学、女性の教養は、書を書き、和歌を詠み、琴を弾きというものでした。 庶民の教育は寺院が担っていて、江戸時代に寺院から離れた場所で開かれるようになっても「寺子屋」の名称が残りました。 江戸時代には、学者が自らの自宅に学生を集め、儒学・蘭学・医学・兵学などを教えた私塾も存在しました。中には「慶應義塾」のように現代の大学につながっているものもあります。 同じく孰(シュク)の音符を持つ漢字の「熟」は、常用漢字表内の読み「う(れる)」と表外の読みを見ると意味がわかります。「う(れる)」=習熟する。慣れる。「に(る)」=煮る。「こな(れる)」=すっかり身につく、熟練する。「つらつら」→つらつらと=改めて広い視野に立ってものを考える。 野菜や果物は「完熟」がおいしそうです。パンの「超熟」は何かと思いましたが、小麦粉を熱湯でα化してから、低温でゆっくり長時間熟成させてから焼き上げる製法だそうです。
August 28, 2023
コメント(0)

『三四郎』で野々宮さんが実験していたのが「光圧」でした。 光に圧力があるということは、普通に生活している中で実感がわきません。そんなものが存在するのでしょうか。 光とは何なのでしょう。 光は電磁波です。電波や紫外線の仲間で、これらはみな波長が違う電磁波です。目に見える光を可視光線といいますが、人間の目は可視光線以外は認識できません。 太陽光は白色に近い色に見えますが、波長の違う全ての色が混ざったのがこの白色です。私たちが目にする物体の色は、その物体が反射する色です。赤いりんごだったら、光の中の赤色だけ反射し、ほかの色を吸収しているので、私たちの目には「赤」ととらえられます。 光が電磁波だとすると、「光圧」(ぶつかったときのエネルギー)があることも少し理解できそうです。放射性物質から放出される波長の短いガンマ波は、鉛やコンクリートでないと遮蔽できないほどの透過力と強力なエネルギーを持ちます。X線にも電子をたたき出す力があります。 光は「波」としての性質を持ちますが、物体が振動する波でないところが、音波や水面の波と決定的に異なります。空気を振動させて伝わる波の「音波」は空気がないと伝わりません。水面の波も、水が振動して伝わるので、当然水がなければ伝わりません。 対して、電磁波は周囲の物体を振動させるのではなく、電場と磁場が交互に作られて伝わっていく波です。なので、空気や水という媒体を必要としません。 波である一方で、光はエネルギーを持つ粒子でもあります。光のエネルギーの最小単位はアインシュタインによって「光子」と名付けられました。 光の圧力はとても小さいので日常で感じられることはありませんが、ニコラスとハルの光圧実験装置でしっかり計測されました。(野々宮さんの実験装置の元ネタです)マックスウェルが立てた理論が測定値から実証されたのでした。 参照元:Newton別冊『光とは何か?』江馬一弘・監修 ニュートンプレス
August 26, 2023
コメント(0)

漱石と寺田寅彦の信頼関係は弟子の中でも特別だったようです。著書の中でも、寅彦から聞いた科学のエピソードが語られます。その一例が『三四郎』。 上京した三四郎に、田舎の母から手紙が届きました。そこに「勝田の政さんの従兄弟に当たる人が理科大学とかに」いるそうなので訪ねていきなさいとありました。それが野々宮さんで、三四郎は言いつけ通り、大学まで訪ねていきました。 寅彦の随筆『夏目先生の思い出』に、自分の研究室を見せろと言われて地下の実験室に案内したこと、そこで行われている実験を小説に書いていいかといわれたので、差し障りがあるため代わりに「光圧の測定」実験を紹介したことが書かれています。 野々宮さんの実験室、装置は寅彦から聞いたことの著述であることがわかります。 漱石は1回聞いただけで、見たこともない光圧実験をかなりリアルに表現したそうです。漱石は日本の文学者には珍しく、一般科学に深い興味を持ち、科学的方法論を論じることを好んだ人であったと、寅彦は綴っています。小山慶太「20世紀初期における放射圧測定の考察」から 実験室の真ん中の大きなテーブルの上になんだかこみいった太い針金だらけの器械が乗っかって、その脇に大きなガラスの鉢に水が入れてある。そのほかに三尺くらいの花崗岩(みかげいし)の台の上に、福神漬の缶ほどな複雑な器械が乗せてある。 夜になってから、望遠鏡の中からこの缶の横に開いた穴を覗いて光線の圧力を試験するのだと、三四郎は説明されます。 光圧については、先にマックスウェルが、光はエネルギーを持ち、光がぶつかることで物体は圧力を受けると理論を立てていました。その圧力も計算されていました。マックスウェルの理論を、実験で証明したのがニコラスとハルでした。 野々宮さんの実験は、ニコラスとハルが行って論文化したものです。光の圧力を受けると、ごく薄い羽のような片面鏡のガラス板が振動し、かかった力を目盛りで読み取る装置だったようです。穴を覗いた三四郎にも、ぼんやり明るい中に物差しの目盛りが見えたと書かれています。 福神漬けの缶は実感がわきませんが、元祖福神漬けは缶詰だったことはわかりました。 「穴蔵の底を根拠地として欣然とたゆまずに研究を専念にやっているから偉い」という野々宮さんへの三四郎の思いは、そのまま漱石の寅彦への賛辞であったでしょう。 参照元:夏目漱石『三四郎』角川文庫クラシックス 『寺田寅彦随筆集 第三巻』岩波文庫から『夏目先生の追憶』 早稲田大学社会科学学会1983年3月号から 小山慶太「20世紀初期における放射圧測定の考察」ーー二コルスの研究
August 25, 2023
コメント(0)

暑さに負けて、引きこもりの8月でした。武蔵小杉駅西口に、きれいな花壇が登場しました。七つのの保育園の園児さんたちが整備してくれた「にじいろのおにわ」です。 七つの保育園の架け橋となるように「にじいろ」の名前になったそうです。 台風の影響で急な雨が多い日が続きましたが、また暑い日々が戻ってきました。23日の雨夕方の雲24日。今日も一雨来るかと思いましたが青空に。
August 24, 2023
コメント(0)

局…キョク 郵便局 初めて「美人局」なる熟語を見たときは、頭の中が?でいっぱいになりました。「美人局(つつもたせ)」は、男が自分の妻や恋人に、被害者の男性を誘惑させ、それをネタに金品をゆすり取る行為です。 たとえば女性が気のあるそぶりを見せて、でれでれになった被害男性がホテルに誘ったところに、男が現れ「おい、わしの女房になにしとるんじゃ」という展開に。 漢字の「美人局」は、中国で使われた犯罪の名前です。読みとして当てられた日本語の「つつもたせ」は、元はサイコロ賭博のイカサマのことで、そこから「詐欺」の意味で使われるようになりました。 漢字の「局」は、囲碁・将棋が元になった熟語も多いです。 「局面打開」=進展がなくなった事態の解決方向を見いだして、新しい解決に向かうこと 「着眼大局」=細かいことに囚われず、全体を見ること。
August 23, 2023
コメント(0)

クリスチアナ・ブランドは、イギリスの推理作家、児童文学作家です。モデル、ダンサー、家庭教師、店員などの職を転々とした後、作家として歩み始めました。 チャールズワース警部、コックリル警部の生みの親です。 どんでん返しの連続と、意外な結末に引き込まれます。 レディ・ブラチェットは一族の財産を独り占めした挙げ句、恨みをかった親戚たちから逃げ出してきました。中でも「スコットランドの姪」を恐れ、邸のセキュリティーを厳しくチェックしていました。 家政婦のグラディスは、パブで知り合った愛想の良い男に、防犯設備を語って聞かせます。実はその男は…。 短編集『招かれざる客たちのビッフェ』の中の1編『スコットランドの姪』です。レディ・ブランドの真珠のネックレスを狙った窃盗の行方は?思い切りよく背負い投げをくらったような結末でした。 参照元:クリスチアナ・ブランド 深町眞理子・訳『招かれざる客たちのブッフェ』 創元推理文庫
August 21, 2023
コメント(0)

フレバリーティーといえば最も有名なのがアールグレイ。ベルガモットの香りがついた紅茶です。 ベルガモットは柑橘類の一種ですが、生の果実を見たことはありません。文旦・マンダリンオレンジ・シトロンの遺伝子を持つミカンの仲間らしいです。 苦みが強いので食用には向きません。香料が主たる用途で、香水や紅茶の香り付けに使われます。主な産地はイタリア。 「アールグレイ」の名称は、イギリスの第二代グレイ伯爵に因むとされますが、どういう経緯があったのか定説はありません。 アフタヌーンティーのアールグレイ。プレゼント向きの製品。 サンダルフォーのアールグレイ。オーガニック。 アーマッドのデカフェのアールグレイはよく飲みます。デカフェなので、いつでも飲めるのがうれしい。 マリアージュフレールの缶入り紅茶で、アールグレイインペリアル。ダージリンをベースにベルガモットの香りをつけています。香り豊かで一番のお気に入りです。 トワイニング社のアールグレイは一番有名かもしれません。 こちらは、ベルガモット香料に、オレンジピール、レモンピール、矢車菊の花びらが入った華やかな紅茶「レディーグレイ」です。 ほかにも手軽に作れる水出しアールグレイなど、様々な製品が発売されています。 紅茶のクッキーやシフォンケーキも多く見かけますが、香り付けに使われるのはアールグレイ茶葉。紅茶の香りと言うよりベルガモットの香りがつけられます。 アールグレイは、フレバリーティーの中で1番先に出会った紅茶。ベルガモットの香りがかなり強いものもありますが、私は好きです。
August 19, 2023
コメント(0)

浸…シン、ひた(す)ひた(る) 侵…シン、おか(す) 小学校5年生の理科で「流れる水の働き」を習います。実際に山を作り水を流す実験から、地形が変わっていくことを学習します。 中1の理科になると、その学習を発展させて「流れる水の働き~侵食・運搬・堆積」から地層のでき方を学習します。 水に関わることなのですが、学校では「浸食」を使わず「侵食」を使います。 教科書に使用される漢字は「義務教育諸学校教科書図書検定基準」に基づいており、「侵食」に統一されているからです。 ただ、社会一般には厳密に決まっていないので、「浸食」と書かれた辞書や本も見かけます。「侵食」のほうが水に限定されず意味は広くなります。「浸食」と「侵食」以外の区別はわかりやすいです。 侵害…他人の権利や所有を侵して損害を与えること。浸害…水につけて損害を与えること。
August 17, 2023
コメント(0)

小学校の算数で「約数」「倍数」が出てきます。分数の約分・通分に必要で覚えた記憶があります。そんなに重要なことだと思っていませんでしたが、数学の「約数」は奥が深いのです。 1から数えることから始まった自然数は10進法が当たり前のように使われますが、時間に関する数は12進法、60進法です。 初めて算数を習ったときは、100分が1時間だったらもっと簡単に計算できるのにと思いました。 でも、1年を月に分割する、1時間を分に分割することを考えたら、確かに約数が多い12、60のほうがきれいに分けられますね。「分ける」ことから始まった数なので12、60進法なのでした。 小川洋子氏の『博士の愛した数式』で、博士が「完全の意味を真に体現する貴重な数字だよ」と、家政婦である「私」に教えてくれた完全数は、とても稀な数字です。 整数のほとんどは不足数で、完全数は現在、51個しか発見されていません。最後に見つかった完全数は4900万桁(数自体ではなく、桁数がこの大きさです!)です。 あとで完全数につながってきますが、素数も見てみます。メルセンヌ数のうち、素数であるメルセンヌ素数は特別な性質をもっています。 途方もなく大きい数になった完全数は、メルセンヌ素数と完全数の関係から見つかっています。それにしても大変な作業です。 完全数には、「1から連続した自然数の和になる」=「三角数である」という性質もあります。また、6を除く完全数は「奇数の3乗和で表される」という性質も持っています。 まだまだ奥は深いのですが、私の頭でついていけるのはここまででした。 参照元:村上雅人『はじめての整数論』海鳴社
August 15, 2023
コメント(0)

伊那食品の「かんてんぱぱ」便利ですよ。粉末状で、ポットのお湯でできるので、ちょっと思い立ったときにすぐ作れます。ぶどうとマスカットを二層にして、カットフルーツを載せただけですが、おしゃれ。パイナップル味です。冷凍のベリーがアクセント。桃缶を入れた青リンゴのゼリーにはホイップクリームを載せてみました。 このほか、水ようかんやババロア、杏仁豆腐なども販売されています。子どもが小さかった頃は一緒に作りました。孫でもいればなー。 ゼリーを賽の目に切ってフルーツと一緒にして、炭酸水をかけるとフルーツポンチに。大人数分でも簡単にできます。寒天は体にいいのもうれしいです。
August 13, 2023
コメント(0)

寺田寅彦に師事した中谷宇吉郎は、ふた夏かけて線香花火の実験を行いました。① 線香花火の火花の実体を見る。 ←硝子板を火球に近づけて火花を受け、顕微鏡で見る。 沸騰している火球を急に水の中に落としてその溶液の定性分析をする。 硝子板に受けた火花を洗いとってその液を調べる。② 火花の写真を撮って分裂の模様を見る。③ 火花の速度測定④ 温度測定という内容でした。1927年のことでした。 2018年には、井上智博氏が、高速度カメラによる撮影、液滴の温度計測を行って、線香花火の松葉の分岐について科学的に解明しています。吹き出しが中谷宇吉郎の観察によるものです。 宇吉郎の指摘通り、火球には酸化剤としての硝酸カリウムはもはや残っておらず、主成分は炭酸カリウムと硫酸カリウム、炭素であることを井上氏が確認しました。 井上氏の研究結果から、火球を飛びだした液滴が最大8回、連鎖的に分裂しながら描く軌跡が松葉火花の形になることがわかりました。 松葉火花の分裂については科学的に解明されましたが、気泡のガス発生機構についてなど、今後の研究が待たれる課題も残っています。化学とは花火を造る術ならん漱石が第五高等学校教員時代に作った『熊本高等學校秋季雑昹』の中の一句です。 ちなみに、寺田寅彦は第五高等学校での教え子で、漱石に俳句について教えを請い、それから長く交流が続くことになりました。 その寅彦の門下生が宇吉郎です。 寅彦は、中谷宇吉郎の線香花火についての研究がヨーロッパでも紹介されたことを喜び、「曙町の狸爺、ひとりでニヤニヤしているところをご想像くだされ」と宇吉郎に手紙を送っています。 参照元:『日本の名随筆73 火』作品社から 中谷宇吉郎『線香花火』 『日本燃焼学会誌第60巻193号』から 井上智博『線香花火の最前線』 小山慶太・編著『漱石と「學鐙」』丸善出版から 上林暁『漱石と五高』
August 11, 2023
コメント(0)

寺田寅彦は物理学者としても随筆家としても著名です。『備忘録』に出てくる線香花火の話は、科学の正確な裏付けがありながら、文の美しさも一流です。 科学者としての寅彦は、線香花火の火球から火花が飛び出し、二段三段と破裂、枝分かれする現象はどんな作用に因るのかと興味を持っていました。 この物理上、化学上の問題の結果が出たとき、今後の科学の重要な基礎的問題に触れるだろうと述べています。 学校を卒業していく人たちに、お金も設備もかからない実験として「線香花火の問題」を勧めてきたのですが、なかなか実験する人が現れませんでした。そこで、ある夏弟子の中谷宇吉郎ともう一人を誘って、ついに実験にこぎつけました。 次回は、中谷宇吉郎の実験結果を綴った『線香花火』と、最近の研究結果を見てみます。 参照元:『寺田寅彦随筆集 第二巻』岩波文庫から『備忘録』
August 10, 2023
コメント(0)

8月8日は白玉の日です。白玉を2個並べると8に見えることから。 白玉は、白玉粉(米粉)で作った団子。のび太君が小さい頃は、よく一緒に作りました。市販の白玉粉に水を加えて練って丸め、ゆでるだけなので、簡単に楽しくできます。きな粉や蜜、餡で甘味をつけていただきます。 鎌倉時代の禅僧が中国、南宋から白玉をもたらしたといいます。江戸の元禄の頃、砂糖や甘味の餡が入手しやすくなったことに伴って普及しました。
August 8, 2023
コメント(0)

M君は夏休みに静岡在住の友人、倉沢を訪ねました。 倉沢家は旧家で、倉沢君は、六代前の祖先が書き残した古書を見せてくれました。それは西瓜にまつわる奇怪な話を随筆風に記したものでした。 倉沢君は自分の家に伝わる、西瓜を食べないという伝説も笑いながら教えてくれました。 どちらも、昔から伝わる迷信に思えましたが…。 古書の伝える奇談だけでもまとまった一つの話になっていますが、奇談を伝える倉沢家の話、さらにM君が体験する倉沢君自身の奇談が入れ籠のように組み合わさって、怖さを醸し出します。構成のうまさにひかれました。 映像で見せられたら、しばらく西瓜は食べられないかもしれません。 岡本綺堂が伝える異妖の怪談集、近代編の一編です。涼しくなりたいときに。 参照元:『異妖の怪談集 岡本綺堂伝奇小説集 其ノ二』原書房から 岡本綺堂『西瓜』
August 6, 2023
コメント(0)

8月4日は北海道馬鈴薯(ばれいしょ)の日です。 8(は→ば)月0(れい)4(し)ょ日の語呂合わせですが、北海道では、本格的に馬鈴薯(ジャガイモ)の収穫・出荷が始まる時期でもあります。 日本でのジャガイモの生産は北海道が約8割を占めます。(平成28年度) 原産地は南アメリカのアンデス山脈です。インカ帝国の時代にヨーロッパに伝えられたと言います。日本には、17世紀初めに、オランダ船がジャワのジャガタラを経由して伝えました。そこで「ジャガタライモ」と言われたのが「ジャガイモ」になったそうです。「馬鈴薯」の漢字は中国名からです。 一番ポピュラーなジャガイモは、「男爵いも」と「メークイン」。「男爵いも」は、明治時代に、イギリスから日本に持ち込んで定着させたのが、川田男爵なのでこの名前に。「メークイン」は英語の「メイ(5月)のクイーン(女王)」からで、春においしくなるのでこの名前に。 マッシュポテトやコロッケは、ほくほくした男爵いもがおいしいですが、カレーやシチューといった煮込み料理には、煮崩れしにくいメークインのほうが適しています。
August 4, 2023
コメント(0)

8月3日は「はさみの日」です。8(は)さ月3(み)日の語呂合わせから。美容師さんのはさみを供養するところから始まりました。 加えて文具メーカーの提唱で、文房具のはさみの日にもなりました。8を真ん中からはさみで切ると、右側が3になるというのもあって8月3日になっています。 文房具のはさみは、日常生活に欠かせません。身の回りを探すとけっこうお世話になっています。上:のび太君用のはさみ。文具店で購入。下:キッチンで食品の袋を開けるとき用。100円ショップで買った安価なはさみですが、汚れたらすぐ洗って包丁といっしょにシャープナーで研いでおけばいいので、これで充分です。ペンケースに入れて使う小型のはさみ。100円ショップ。 文房具の他にも、キッチンばさみ、布切り専用ばさみ、糸切りばさみ(和ばさみより手芸用の洋ばさみが使いやすい)、眉用、爪切りばさみと、はさみはよく使う道具です。うまく使い分けて、長く使いたいものです。
August 3, 2023
コメント(0)

1日だけ涼しくなったと思ったら、またまた猛暑です。 健康診断に行ってきました。会場に行くのに、バスも出ていますが、バス停で待っても暑いのは同じなので、20分歩くことにしました。 健康のためにと行く途中で熱中症になったら笑えないので、日傘に濡れタオルなどしっかり持って出かけました。前日の夕食後は水しか飲んではいけないので、水分はとれても塩分・ミネラルがとれないのが心配でしたが。幸い風があったので、往復歩いて無事に帰ってこられました。どうせ歩くなら緑道を通って。 体重は20代の頃とほとんど変わらないのに、お腹周りが激増、重心が下に下がってくるのは、筋肉が脂肪に置き換わっているからですね。最近また毎日歩く歩数も減ってきているし…。今回も反省しつつ帰ってきました。
August 2, 2023
コメント(0)

暑い日は、フルーツ・フレーバーのアイスティーを。 本当は常温のお茶のほうが体にいいことはわかっているのですが、どうしても冷たいもののほうが喉を通ります。 森永のクッキーは定番ですが、こちらはレモン味のチョコチップクッキーです。レモンの香りとホワイトチョコチップスの入ったクッキーは夏向きですね。 お茶はセレクティーの「マスクメロン」。香料が自然で味もいい割にリーズナブルです。 イトウ製菓の、いつもよりちょっとだけ贅沢なクッキー、コンフェッティ・シリーズのチェッカー・クッキー。 コンフェッティは、紙吹雪という意味だそうです。 お茶はルピシアの「ハニーレモネード」ティーバッグを使いましたが、レモンピールとマリーゴールドの花びらが見えます。蜂蜜の香料が強めで、私としては、普通のレモネードがよかったかも。 スーパーやコンビニで買えるスイーツのメーカー、オランジェから発売されている「ひかえめに言ってクリーム多めのシュークリーム」瀬戸内レモン。切り方が下手ですね。 銀座コージーコーナーのジャンボシューなどに比べれば少ないのでしょうが、普通にスーパーで売っているシュークリームの中では、確かにクリームが多い!このレモン味はクリームがヨーグルト風味なので、しつこくなく、多めのクリームでもぱくりでした。
August 2, 2023
コメント(0)

「一人称」は話し手自身を指す語です。 英語の一人称代名詞Iは、語と語の関係、文の構造を示すために使われます。文中でどう使われるかによって、主格I、所有格my、目的格meなどの変化があります。 対して、日本語の一人称は言葉全体の形が変わることなく、異なる助詞が付くだけです。 わたしを例に取ると、I(わたし、わたしは、わたしが)my(わたしの)me(わたしに、わたしを)です。 日本語の一人称代名詞は、英語と違って言葉自体の元々の意味がはっきりしているものもあり、一般名詞と明確に区別できません。 わたし=公に対する「個人」の意味の「わたくし」から、僕=へりくだる「しもべ」の意味から、手前=話し手の側を指す、など。 日本語の人称代名詞の難しさは、立場や場面による使い分けがあること。 会社にいらした顧客に「俺が誠意を持って対応させていただきます。」と言えないことです。 改まった席では男女とも「わたくし」を使うのが間違いないところです。 普通に使う一人称代名詞は、女性なら「わたし」(無難)「あたし」(「わたし」が変化した語で言いやすい。砕けたいい方で、ちょっと安っぽく聞こえる)さらに変化すると「あたい」(江戸言葉で、幼児語でもあった。さらに安っぽい。今は子どもでも使わないと思います。)「ぼく」(独特のキャラになります)「わたくし」(普段使うのはお蝶夫人?) 男性なら「おれ」(現在一番ポピュラーかも)「ぼく」(まじめか?やや幼く聞こえます)「自分」(体育会系?)「おら」(しんのすけ)「わし」(若い人が使うのを耳にします。アニメなどではおじいさんが使っていますが、今の高齢者がリアルで使うのを聞いたことがないんですが…?) 以下は一般的ではありませんが。「おれさま」(ジャイアン?ばいきんまんか?)「おいどん」(西郷さんと同郷の方ですね?)「拙者」(武士でござるorオタクでござる?)「小生」(書簡の中で昔使われた一人称です)「余(よ)」(漱石先生の時代なら…)「手前」(商人の方?でなければ仁義?)「吾輩」(猫ですか?それとも閣下ですか?)「わて」(上方のかたですね)「わらわ」(大奥?)「みども」(武士でござるよ) 〝全てがIになる〟英語より難しいかも。 私…シ、わたくし、わたし 「僕」は常用漢字外です。もとの意味が「しもべ」なので平仮名表記のほうが好ましいと思います。
August 1, 2023
コメント(0)
全21件 (21件中 1-21件目)
1


![]()