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April 20, 2018
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カテゴリ: 詩とやまと歌と

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​​​星 ​晩…バン​



「行く春」は、明るくいい気候の春が去ることを、惜しむ気持ちを伝える言葉
です。晩春の季語になります。

​行く春や鳥啼き魚の目に泪      芭蕉​
​ 奥の細道へ旅立つ折の、芭蕉の句です。場面は、千住に上陸して見送りの人々と
別れるところ。


「過ぎ去っていく春を惜しむのは人間だけではないようだ。鳥も鳴き、魚の目も
涙で潤んでいるような。」


 春を惜しむと同時に、別れを惜しむ気持ちがこめられています。見送り、
見送られての別れが、今生の別れになったかもしれない時代でした。

佐保神の別れかなしも來ん春にふたゝび逢はんわれならなくに    
いちはつの花咲きいでゝ我目には今年ばかりの春行かんとす​          
​正岡子規の「しひて筆を取りて」の題の連作の一、二首目です。死の前年の作。
​佐保神は春の女神。二首とも、今年で見納めになるだろう、春がゆくのを惜しむ
気持ちをストレートに伝えています。

 短い人生でしたが、子規は最期のときまでユーモアを失わず、多くの弟子・
友人に囲まれて心豊かな創作の日々を送りました。
病気が重くなってからも訪問する人の途切れることのない子規庵でした。
晩年のスケッチは淡々として、しかし、対象に対する優しさにあふれています。
子規の性格がそのまま写生されたようです。
​別れゆく春のかたみと藤波の花の長ふさ繪にかけるかも​
​​​
連作五首目。

 早すぎた別れは多くの人から惜しまれました。 


桜も葉桜に…季節は確実に動いています。

       引用元:萩原恭男・校注『芭蕉 おくのほそ道』岩波文庫
土屋文明・五味保義・編『竹の里歌ー正岡子規全歌集』岩波書房
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Last updated  April 20, 2018 12:00:54 AM
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