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棚の糸瓜思ふ処へぶら下る 病床の楽しみは食べることであると、子規は毎日食べた物を記録しています。
糸瓜ぶらり夕顔だらり秋の風
病間に糸瓜の句など作りける
この頃食ひ過ぎて食後いつも吐きかへす。とも記しています。この日の記録は
朝 粥四椀、はぜの佃煮、梅干し(砂糖漬け)で、これは確かに「食い過ぎ」かもしれません。牛乳は毎日のように摂っていて、
昼 粥四椀、鰹のさしみ一人前、南瓜一皿、佃煮
夜 奈良茶飯四椀、なまり節(煮て、少し生にても)茄子一皿
二時過牛乳一合ココア交て
煎餅 菓子パンなど十個ばかり
昼食後 梨二つ
夕食後 梨一つ
鶏頭や今年の秋もたのもしき一番の看病は、病人の気が紛れるような話をすることなのに、妹にはそれがなく
人間はまだ生きて居る秋の風
牡丹にも死なず瓜にも糸瓜にも
運命は運命として置いて、医師が期限を明言してくれれば善い。
糸瓜さへ仏になるぞ後るるな 34歳での死は本当に残念です。
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