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July 18, 2020
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​​​星 ​​潮…チョウ、しお 沖…チュウ、おき​​


銚子の海

わが袖は潮干に見えぬ沖の石の人こそ知らね乾く間もなし
二条院讃岐

私の袖は引き潮の時でさえ海中に隠れて見えない沖の石のよう。人は知らないでしょうが、涙に濡れて乾く間もないのです。

 生活感に満ちた私が「袖が乾かない」と言うと、雨続きで洗濯物が乾かない事を指します。王朝人が同じ事を言うと恋の苦しみになります。

 「袖が濡れて乾くときがない」と言う表現が、「恋の涙に濡れて」という意味であるのは古今の時代からの定型です。讃岐の歌は、和泉式部の「わが袖は水の下なる石なれや人に知られでかわく間もなし」を本歌にした本歌取りです。

 藤原俊忠の「我が恋は海人の苅藻に乱れつつかわく時なき波の下草」も先行歌に挙げられます。清原深養父にも「うらみつつ寝る夜の袖の乾かぬは枕の下に潮や満つらむ」の歌があります。

 「乾かない袖」は珍しい表現ではないのですが、「沖の石」が独創的です。「沖の」と断ることで、海上に隔たる距離感が出ます。より頼りない恋心が思われます。

この一首によって、讃岐は「沖の石の讃岐」と呼ばれるようになります。名誉あるニックネームです。



 二条院讃岐は、源三位頼政の娘。頼政も歌才に長け、その才を生かして平家全盛期の世に苦心して昇進していきましたが、以仁王を奉じて起こしたクーデターに失敗し自刃しました。讃岐は父の才能を受け継ぎ、12~13世紀にかけての有名な歌人の一人になりました。
 この時代は、式子内親王、俊成女(しゅんぜいのむすめ)、宮内卿と優れた女流歌人が並び立った時代でした。


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Last updated  July 18, 2020 12:00:20 AM
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