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November 7, 2023
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カテゴリ: 読みたい本


『逆ソクラテス』は、小中学生が主人公、主な登場人物の「デビュー20年の一つの成果(著者後書き)」という短編集です。こどもたちの領分での話は新鮮でした。

 収録された短編のタイトルは「逆」「非」「アン」「ではない」と全て打ち消しの語が使われています。
 『逆ソクラテス』は、ソクラテスの有名なことばに逆行するような行為を指しますが、さらには大人が示さなければならないことを子どもが逆に大人に提示するという意味の「逆」でもあります。他の短編に『逆ワシントン』というのもあります。



 それぞれが独立したストーリーですが、中には複数編に登場してくる人もあり、一見全く関わりのない世界を結ぶ大切な役割を果たし、伊坂ワールドを作り上げています。この味が好きです。

『アンスポーツマンライク』では、小学校時代のバスケットバールの試合がグランドになります。仲間との信頼感、親やコーチといった大人たちとの関係が絡み、小学校最後の試合の展開が盛り上がります。
 それぞれの道に進んだ仲間たちは高校生になってから集まり、怪しい男に遭遇しました。案の定大事件になり…。



 バスケの試合のようなテンポの良い展開、意外性もあり、楽しく読めます。「アンスポーツマンライクファウル」は、試合中の一方に責任のある体の触れあい接触で、スポーツマンらしくない反則とされます。一発で退場になる場合もある大きな反則です。
 作中ではこの用語が実に効果的に使われます。読後はとても爽やかです。最終話の『逆ワシントン』での一シーンも生きています。

                    参照元:伊坂幸太郎『逆ソクラテス』集英社





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Last updated  November 7, 2023 12:00:36 AM
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