60ばーばの手習い帳

60ばーばの手習い帳

PR

Profile

ブルーピー

ブルーピー

Calendar

Comments

ブルーピー @ Re[2]:●○御簾(みす)を隔てて○●(08/07) 安藤商会さんへ  ありがとうございます…
安藤商会@ Re[1]:●○御簾(みす)を隔てて○●(08/07) ブルーピーさんへ ブログを読んでくださ…
ブルーピー @ Re:●○御簾(みす)を隔てて○●(08/07) 安藤商会さま 『数学指導者の資格を取り…
安藤商会@ Re:●○御簾(みす)を隔てて○●(08/07) お久しぶりです。 数学の学習は順調に進…

Keyword Search

▼キーワード検索

January 4, 2024
XML
カテゴリ: 詩とやまと歌と


苞(つと)割れば笑みこぼれたり冬牡丹  虚子


 苞(つと)は、わらで作った霜よけです。中から現れるのは大輪の冬牡丹、大輪の笑みが咲きこぼれます。「咲」には「笑う」の意味もあります。
 雪間の牡丹の美しさは、見る者も笑顔にしてくれます。



火を焚かぬ煖爐(だんろ)の側や冬牡丹
朝下る寒暖計や冬牡丹   
冬牡丹頼み少なく咲きにけり   子規


 子規の時代の寒暖計は、赤いアルコールが上下するアナログなスタイル。気温の上下が一目瞭然です。
『墨汁一滴』の冒頭一月一六日の記述に「病める枕辺に巻紙状袋など入れたる箱あり、その上に寒暖計を置ける。」とあるので、自宅、病室の寒暖計でしょう。この寒暖計に、新年を寿ぐ輪かざりをつけたという記述もあります。

病床にあって、見る物も限られていた子規を慰める寒牡丹の句です。


            引用元:高浜虚子・選『子規句集』岩波文庫
                『虚子五句集』岩波文庫
            *写真は上野東照宮ぼたん園で撮影





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  January 4, 2024 12:00:25 AM
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: