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実数の絶対値も複素数の絶対値も「原点からの距離」です。「負の数は-の符号をとって…」などと覚えていると躓きます。
距離なので当然0以上の数になり、絶対値が0になるのは、元の数が0のときだけです。複素数の絶対値は三平方の定理から計算できます。
絶対値の三角不等式はよく応用されます。|a+b|≦|a|+|b|は、複素数でも成り立ちます。
実数の絶対値の性質は、複素数でも変わらないものが多いのですが、|α|²=α²は実数でしか成り立ちません。虚数の場合は、|α|²=α・αバーです。
α=a+biとするとα²=(a+bi)²=a²+2abi-b²、|α|²=a²+b²なので、|α|²≠α²です。
複素数を複素数平面上に表す方法はもう1つあります。原点からの距離とx軸から+方向にとった角度で位置を決める方法です。極形式といいます。
原点からの距離は、その複素数の絶対値です。x軸との角度は偏角と言います。偏角は2π(=360°)の周期でいくらでも同じ角度が考えられます。30°と390°、750°…、または-330°は見かけ上同じ角度になります。
そこで、0≦θ≦2πのように偏角θの範囲を制限して、代表的な角度を使うように定めます。
極形式で、複素数α=r(cosθ+isinθ)と表せます。オイラーの公式の右辺は、r=1、つまり絶対値が1の複素数を表します。
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