迦陵頻伽─ことだまのこゑ─

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2025.05.01
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カテゴリ: 浮世見聞記
神奈川縣立金澤文庫の開館九十五年を記念した特別展「至高の宝蔵─称名寺の国宝開帳─」を觀る。



初めての武家政權の痕跡は何も殘らなかった代はりに、佛教文化の文物は大切に守られて今日に傳はる中世鎌倉の遺寶を、その寶庫より訪ねる。

實時、顕時、貞顕、貞将と金澤北條氏四代の肖像画は今回は展示の冒頭に座して私たちを出迎え、國寶と身近に會へる贅澤を味はふ。


(※北條實時像 案内チラシより)

佛はニンゲンと云ふ俗物を救済することが仕事と考
へた當時の佛道人は、三千佛図と云ふ壮大な佛画を掲げて「佛名會」を催し、諸佛の名號を唱へることで一年の罪障を消滅させる、とニンゲンに都合の良い法會を考へつくが、古色に沈んだなかにもまだ壮麗さを殘す件の佛画を仰いでゐると、


(※同)

なるほど私のケガレを本當に拂ってくれさうな、そんな力がまだ秘められてゐるやうに思へてくる。

ニンゲンに都合のよい佛法とは法華經の一節にその根拠と思しきが見え、「子どもが遊びで作った佛塔や佛像であってもそれは功德を積んだことになる」が、いつしか「より良い物、より美しい物を御佛にお供えすることで自ら成佛できる」との發想に進化(?)したあたり、「地獄の沙汰もカネ次第」の原典もこれではないかと思ふ。








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最終更新日  2025.05.02 09:14:13
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