アルタクセルクセスの王宮址遺跡

アルタクセルクセスの王宮址遺跡

2005年10月19日
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カテゴリ: 映画
 この日は午後フランクフルトに行く。立ち寄った本屋でまたしこたま本を買ってしまった。

 夕方Dと映画を見に行く。本当は「Die Reise der Pinguine(ペンギンの旅)」か「ウォレスとグロミット」を見に行きたかったのだが、その映画は彼女と見たい、とDが言うので代案として「パラダイス・ナウ」と「ホテル・ルワンダ」を挙げた。しかし前者はパレスチナ人の自爆テロ、後者は1994年のルワンダでの大虐殺をテーマにした映画なので、そういう暴力的なテーマの映画が嫌いなDはどっちも嫌がった(ていうかそういう彼の性向を考慮して最初の二つを挙げたのだが)。
 結局彼の推す「ブロークン・フラワーズ」を見に行く。ジム・ジャームッシュ監督作品。この監督の名前はよく聞くが、映画を見たのは初めてではないだろうか。
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 主人公は中年男ドン・ジョンストン(ビル・マーレイ)。コンピュータ関連の仕事で金には困っておらず、また彼よりずっと若い恋人シェリー(ジュリー・デルピー)もいる。しかし何不自由ない彼は覇気を失ったのか、家で日がなビデオを見ているような生活である。
 ある日、彼に嫌気がさしたシェリーが「あなたは何をしたいのか分からない」という捨て台詞を残して家を出て行く。ちょうどその時、匿名の手紙が届く。ピンク色の封筒に入ったピンク色の便箋には、タイプライターで「20年前にあなたとの間に出来た息子が19歳になります。内気ですがいい子です。彼はあなたを探す旅に出ています」と書いてあった。当時プレイボーイとして鳴らしていたドンには想定できる相手がたくさんいて、誰がこの手紙を出したのか見当もつかず、またそんな詮索をする興味もなかった。
 この手紙を隣人でおせっかい好き、しかも探偵趣味のあるウィンストン(ジェフリー・ライト)が見ると、ウィンストンはドンに思い当たる女性をリストアップさせ、インターネットでその住所を突き止め、ツアーを組む。ドンに花束を持たせてそれぞれの女性を訪問させ、誰が手紙を出したのか突き止めてこいというのである。「これは君の問題だ。これは君の人生を見つめ直す旅だ」とウィンストンはドンを慫慂する。乗り気のしないドンだったが、言われるままにウィンストンによって綿密に準備された旅に出る。
 ドンには思い当たる相手が5人いたが、そのうち一人は5年前に交通事故で亡くなっていた。花束を片手に、ドンは全米各地に住む残る四人の当時の恋人たち(シャロン・ストーン、フランシス・コンロイ、ジェシカ・ラング、ティルダ・スウィントン)を順次訪問する。20年前に別れた男との再会、しかもそれぞれの人生を築き上げてきたと彼女達は、どう反応するのか。そして手紙の差し出し主は?・・・

 あまり期待はしなかったが、まあ面白い映画だった。

 相手役の女優陣もそれぞれの個性が際立っていて面白い。というかこうも様々なタイプの女性(どれも一癖もある個性的な人)と付き合うことが出来るものなのだろうか?それこそがプレイボーイのプレイボーイたる所以なのだろうが・・・。僕にはとても真似出来ない。いやまあそんないろいろな人と付き合ったことはないですが(苦笑)。現在の恋人役のジュリー・デルピーは出て行くシーンだけで、出番が意外に少なかった。評判の高いジャームッシュの映画なら、出たいと思う女優も多かったのかも知れない。





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最終更新日  2006年11月08日 01時46分21秒
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字幕ですか  
すり足  さん
昔はドイツでは外国映画をほとんど吹き替えにしていたと記憶しますが、今はどうなのでしょうか。題名が英語で書かれているので、英語のオリジナルのようですが。 (2005年10月25日 06時46分29秒)

Re:字幕ですか(10/19)  
artaxerxes  さん
>すり足さん
>昔はドイツでは外国映画をほとんど吹き替えにしていたと記憶しますが、今はどうなのでしょうか。題名が英語で書かれているので、英語のオリジナルのようですが。
-----
 いやいや、今もドイツ語吹き替えです。ただタイトルは英語そのままと言うのが増えてきたように思います(この映画もそうでしたが)。変なカタカナタイトルの並ぶ日本よりはましですが。
 一部の英米映画はオリジナル上映(英語のみで字幕もなし)されたり、またイランやモンゴルなど珍しい国の映画は字幕で上映されることもありますが、基本的にはドイツ語吹き替えです。 (2005年10月26日 02時19分24秒)

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