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水無月最期の日。その名の通り、水はカラカラ、電力もカラカラ。狂った果実さえ実らず井戸の底の白薔薇も終わりを迎えようとしている。会社事務所内はエアコンつけても室温33℃。どーする節電、どーなる電力。
2022.06.30
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ウィンダム&バネルシーシリーズ既訳本読了。100年前のインドへ時間旅行を一ヶ月で駆け抜けて、追いついた。暑苦しいほど、息をつく間もなく。ミステリ読みが早すぎる?けれど私も、梅雨を通り越した夏に追いつかれてしまった。縦糸と横糸が精妙に組み合わせて作られた織物を思わせる作品。歴史的事件、人物設定、本格ミステリーのロジック、刑事小説のサスペンスついでにスパイ小説のスリルとアクションのエンタメ性まで、全ての縦と横の糸が複雑に絡み合いながらも、過不足や破綻なく綺麗にバランスの取れた意匠を造型している。三作目の「阿片窟の殺人」に至って、英国ミステリのオーソドクシーとエキゾチシズムが撚り合わさつて織られたタペストリーを眺めるような完成度に達していると思う。今回はウィンダムは事件やら、政治やら、ご多忙のあまりアニーとのベタベタだらだらシーンが最小限だったのが個人的には胸がすく思いだった。それにしてもH機関とドーソン、これって旧日本軍の憲兵みたいなもん?(違ってたらゴメンナサイだけど)またしても顔出してきて嫌な奴だなー。邪魔です。そこをお退きなさい。ちっとも国益にもなってないから。この連中を凹ませてやれたらさらに溜飲がさがるんだけどーーーーーどころではなくて、ウィンダムがボコラれっぱなしでダメだったけどと、言いたくなるほど、上手くヒール役として描かれている。速くもシリーズ五作目まで出ているとのことで、続けて追いかけるつもり。だから名翻訳、はよ~♪どーでもいい追記。 干涸らびた蚯蚓がたくさん転がっていた というTweetを見つけた。キモいというよりコワいわ。 蚯蚓の死骸に遭遇してもミステリーにはならないけど。
2022.06.29
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1921年12月 カルカッタへ赴任して2年目のウィンダム。例によって阿片窟に入り浸ってラリッているところへ、あろうことかガサ入れ。逃げる途中、目をくりぬかれ、胸にナイフを突き立てられた中国人と思しき男が死ぬところに出くわした......。と思ったのは、阿片による厳格だったのか。そんな遺体は発見されず、ガサを指揮した警察の同僚に確認しても情報は得られなかった。けれど似たような状態の死体が発見される事件が次々と起こるのは何故か。これは同一犯による連続殺人だろうか。陸軍病院の看護婦と職員、著名な科学者の殺害を結ぶ糸を捜して、今や同居人となったバネルシーとともに捜査に乗り出したウィンダムは、戦時下イギリス軍が行っていたマスタードガス製造実験の秘密にたどり着く。しかしまたしてもH機関とドーソンが大佐が彼らの行く手を阻み、折からのエドワード皇太子インド訪問やガンジー派の抵抗運動まで絡んで事件は混迷の相を呈する。ウィンダムとバネルシーは犯人を逮捕し、毒ガステロを阻止しなければならないのだが......今日はこれ以上は無理、節電もチラ裏も。現在のインドの気温を調べたら33℃って、日本よりましじゃない。何故この国こんなに沸き立って煮詰まってるのだか。ついでの井戸の底のアクセス数も沸騰してる。これまた不思議というより不気味。
2022.06.28
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歌舞伎座で買った鯛焼き。小豆餡の中に入っている紅白の餅だか白玉団子だかがオリジナル。3日まで冷蔵出来て、オーブントースターで焼くと美味しく食べられる。だけど、値上がりしたな。これ以上高くなると今後買うのはためらわれる。高いので目出度さも中くらいなり。なんで、なんで梅雨明けしちゃったのよ。目出度さの真逆で不吉な予兆のような悪寒 ((((;゚д゚)))) ブルル。いや暑過ぎで悪寒どころじゃないわ。
2022.06.27
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少女時代、車の水没事故で両親を失いながら九死に一生を得た丹野三咲は、今は”体験した人が死ぬ怪談”を探す怪談師として生きている。三咲の同居人、通称カナちゃんは”呪いか祟りで死にたい”少女だ。三咲は元カレ西賀昇るとともに、「その魚を釣り上げた者が死ぬ魚」の怪談を求めて旅するうちに、奇妙な出来事に遭遇し、カナちゃんの秘められた過去をも知ることになる。果たして怪魚は実在するのだろうか。虚実が絡み合う、世にも奇妙な物語が迎えた顛末は......----------------------横溝正史ミステリ&ホラー大賞受賞作。ミステリの謎解きとして、先ずは視点人物三咲が信用ならない語り手である可能性を疑った。けれど、伏線らしきものが見当たらない淡々とした語り口の文体。ホラーにしては、おどろおどろしさが余り感じられぬままさらさらと流れていくストーリーで、スプラッターな要素が希薄であるせいか、嫌悪感なく読めるのは良いことなのか物足りないことなのか。もともとゴシック小説は好きだがホラージャンルはさほど趣味ではない私には評価しかねる。そんな読み始めから中盤までの印象が覆り、見事に作者に図られたことを知るのは終盤になってから。ミステリーとしての殺人、ホラーとしてのある人物の死、そしてある真相の暴露が怒涛のように押し寄せ、一気に結末へ向かって潮が引くように収束する。あくまで事態の収束であって、事件の解決や真相解明はない。 はたして幽霊の正体は枯れ尾花だったのか。それとも?語り手は嘘をついてはいなかった(らしく思える)点はフェアであり、怪談の真相は謎のままにリドルストーリーとしてミステリとホラーの要素を融合させた物語の旨さ。怪異現象が恐怖なのではない。怪談を語らずにいられない衝動、人間の妄念こそが恐怖なのだ。そんなことを淡々とした筆致で描いて見せながら、読み終えてなお「ぼんやりとした不安」を読む者に与えるのは怪談語りとしても高度な技術である。この作者の技量を持って、本格もので真っ向勝負したらどんなだろう。そんな興味が湧いた。
2022.06.26
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ほぼ一年遠ざかっていた歌舞伎座へ。一日中劇場に籠もっていたい暑さだったけど、歌舞伎座が三部制になったのでチケット取るのが厳しく、夜の部のみ。講釈師見てきたような嘘を言い。いや、お園は見てきたほんとのことも言ってるはずなんだけど。いつも売り切れで絶望的だった三階席がうまい具合に取れて、端席とはいえ通路側で、相変わらずのコロナ対策で空席もあるせいかかなり快適な観劇。心なしか空調も過ごしやすくて良い加減だったような。笑う観客が多くてリラックスモードでさらっと芝居を見て、歌舞伎座観劇名物?めでたい焼を買って帰った。暑過ぎても今日は良い日だった。
2022.06.25
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梅雨支度のため買ったオリエンタルトラフィックのレインパンプス。ポインテッドトウでエナメル調のレザーにメタリックラインがクール。お気に入りになって晴れの日でもこればかり履いている。使えるので色チ買いも是非♪と、散財を誓うのであった
2022.06.24
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NHK地上波の深夜放送でようやく視聴出来てラッキー♪そういえばシルヴィ・ギエムと同い年だから、吉田都も引退して当然だった。特に私の好きなダンサーというわけでもないが、やはり彼女は上手い。好き嫌いを超えて、お手本になる、お手本にしたい踊り方。過不足がないことの重要性や品性を、再認識させる技術と芸術性。いえ、彼女の踊り方は好きなのよ、そのーーーー以下自粛。舞台映像よりもリハやボディケアのドキュメンタリーの部分が良かった。私はバレエは舞台で観るものとしているので、映像ならダンサーのオフや練習風景を視るのが楽しく嬉しい。「ミラー・ウォーカーズ」 を初めて観て、好きな振り付け、踊りたくなる振り付けと思った。機会があれば、全部通しで、生の舞台の振り付けをみたい。別のダンサーにはなるけどね。
2022.06.23
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去年からずっと気になっていた、Wpcの晴雨兼用折り畳み傘をついに購入。楽天のリーベンで買った折り畳み傘を愛用していたが、10年以上働いたの傘は流石に生地に綻びが生じたため買い替え。リーベンの傘は黒地に薔薇の透かし模様の冠婚葬祭用で気に入っていたんだけど、遮光率は97%で、持ち手が丸型で持ちづらかったのが難点だった(自分比)普段使いにも慶弔用にも使える折り畳み日傘日傘 UV晴雨兼用フォーマルミニ傘現行品の薔薇模様 ✾冠婚葬祭用に相応しく地味で控えめながら薔薇模様の透け感が綺麗。夏の日差しの下や雨の中でも鬱陶しさがない。今リーベンのサイト覗いたら製品の仕様変更で99%と遮光率上がって、ついでに価格もuPしてる。私が買ったったころより600円程度.....当然か。別に回し者ではないけど、10年使った感想としてこれはいい仕事している、お奨めできるクオリティと思う。wpcの傘は☆柄の刺繍が購入の決め手。それに100%遮光と軽量級なこともポイント高い。金糸の縫い取りだけど、控えめに小さな星が縁取っているだけで持ち手もブラックだから悪目立ちせず、子供っぽくならない。星印に弱いのよ。花よりも星が好き(☆ー☆)キララーン普通に街のショップに置いてあったけど、最安値だったAmazonで買いましたよ。プロパーの値段はリーベンのものと同程度かな。Wpcもリーズナブルな値段と使いやすいグッズを揃えたいい仕事してるわ。レインバッグも欲しいと思ったけど、これは好きな柄がないの手を出さなかった。
2022.06.22
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鍼治療に行く途中またこの三毛(=^・^=)に逢えた。去年の9月以来。年一で顔合わせしていることになる。画像では見えないけど、ピンクの首輪をして。曇り空からぽつぽつ雨が降り出したのに、じっとしている。猫のカンでは小降りですぐ止む予想なのかしら。天候不順だからか昨日から超絶不調。三毛(=^・^=)に元気をもらって回復.....。とうい具合にはいかず、鍼の効果もまだあらわれない。今日は何もせずにあとは寝て過ごそう。それこそネコに見習って。
2022.06.21
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皮膚掻痒症の症状が出たので、薬をのもうとしたら、ジルテックもアロレックもアゼラスチンも在庫がのこりわずか。これじゃ一週間分もない。いつもは海外通販で多めに購入しておくのだけれど、最近注文してから届くまで三週間以上かかることがあった。それでは困るので近隣のドラッグストアでアレグラを買おうと、探したがところがない!アレグラ以外の皮膚や鼻炎の治療薬が置いてない!?ヒスタミン系の薬は僅かに取り扱っていたけど、その手の薬種はのみたくない。あれこれ店内を探し回って気付いたのは、漢方薬混じりの効能があやしそうな薬や、美容系サプリもどきがやたらと目に付き、肝心のストレートに医薬品の製品が少ないこと。あとは化粧品ばっかり多数置いてある。それじゃ薬局として意味無くね?結局国内通販で買うことになって、yahooが一番安かったので購入。一日も早く届いておくれ。いっとき、通販ばかりでリアルショップで買わない人への非難する論調があったが、要足りない、役に立たないならば用なしでしょうよ。
2022.06.20
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タイトルのミステリを読んで、プロットを書き上げてupしたと思ったら、画面がとんで何も入力されていないというトンデモ現象が キターーーーーーあっ……( º ㅂ º )。楽ブロ、写真館から画像をupしようとすれば、一回目はカラで二度upしないと反映しないとか最近すごくヘン。もとより携帯からはヘンすぎて使えないので、PCからしか更新してないんだけどついにPC用コンテンツまでもか。以前からこういう原因不明な都市伝説てか、楽ブロ伝説とでもいいたいような、検証不能、原因不明な珍現象があったなーーーー。吹っ飛んだのはこんな内容。::1919年4月、カルカッタ。かつてスコットランドヤードの敏腕警部補だったサミュエル・ウィンダム警部補は、第二次世界大戦に従軍し、生き延びたものの心に傷を負い、最愛の妻をスペイン風邪で失い、阿片に溺れる落魄の身でインド帝国警察に赴任する。そこでインド人の若手刑事部長サランドラナート・バネルジーとバディを組んだ最初の事件。ベンガル州財務局長のアレグサンダー・マコーリーが片手を切り裂かれ、片眼を抉られ、口にメモを詰め込まれた死体となって発見される。口中の紙片にはベンガル語で「 これは最後通告だ。通りにはイギリス人の血があふれるだろう。インドから出て行け!」と書かれており、ウィンダムの部下ディグビーはテロリストの仕業だと主張した。ウィンダムは現場近くの売春宿で、オーナーのボース夫人と売春婦のデーヴィーに聴取を行ったが、二人とも何かを隠しているようだった。さらにマコーリーの私生活を探るべく、マコーリーの秘書アニー・グラントに近付いたウィンダムは、このインドイギリスの混血の美女に惹かれる物を覚える。反英主義の政治犯絡みらしいというわけで、軍情報部H機関のドーソン大佐が介入してきた矢先、次なる奇妙な列車襲撃事件が起こる。インド人保安院が殺されるも、強奪された物は何もなく、これもテロ行為と見做され、革命組織ジュガントルのリーダーベノイ・センが逮捕された。センは犯人ではないという心証を得たウィンダムは、バネルシーとともに独自に捜査を続ける。しかし、カースト最高位のバラモンの名家に生まれ、ケンブリッジを卒業したエリートでありながら正義感から帝国警察官となったバネルジーは、親族からの反感と自らのアイデンティティに悩み、警察を辞職するかどうかで迷っていた。そして第三の殺人。事件の重要参考人と思われるデーヴィーが縊死し、自殺に見せかけた他殺と思われた。真犯人は誰か、影で暗躍するのは何者なのか。混迷の果に真実にたどり着いたウインダムの危機を救ったのは.....::がっくりきたので、ざっくり梗概でも井戸の底に投げ込んでおけと。駄文を恐れず、迷文でもお構いなしで。------------------例によって順不同でシリーズ2作目の「マハラジャの葬列」から手を付けた。一作目の此方は二作目より地味な作風。とはいえ、インドのイギリス人が次から次へ難事件に遭遇するスリリングなストーリーは、読み手の心を引き付けるのに充分な魅力ある謎の提示と予想もつかない物語りの展開担保してくれる。何よりも視点人物であるウィンダムの、晦渋で皮肉で、どこか投げやりでいながら、最後のところで知性を失わないところに踏みとどまろうとする語り口が良い。如何にもイギリス文学らしい文体からは警察小説としての、歴史小説としての興趣も伝わってくる。ミステリーとして読めば、犯人は警察小説によくある(反則とも取られかねない)設定だし、序盤からかなり大胆に謎解きの手掛かりを与えているので、読者には判りやすいかもしれない。犯行の動機というか裏事情には、この時代背景独特の問題を据えているホワイダニットとして巧みに生かされている。それもインド、イギリスの歴史に詳しい者なら推測出来る程度の安易なものではない。良いことづく目ではなく、不満を言えばアニーへのウィンダムの恋愛感情の描写なんて、余計でベタベタと鬱陶しいだけ。情緒的描写は異国情緒を描くだけで充分ですから。ミステリーとして、歴史小説として、警察小説として優れているついでに、恋愛小説としても.....なんて、うまいことにはならないと思う。恋愛要素は私の趣味でないというあくまで個人の嗜好による偏見だけど。記事が消えたショックの余り、チラ裏もこんな具合に落書き未満のなぐり書きになった感。
2022.06.19
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クロネコ(ΦωΦ)から非誕生日の贈り物.......なんてことはなくて、年中行事と化した投稿サイトのイラスト募集で当選した白薔薇。6月に薔薇が送られてくるようになって3年目。私としては薔薇を描くのは得意ではないし、薔薇は想像(創造)界で絵になる花、描いて美しい花というより現実界で香りを楽しんだり、色彩と花容を愛でる植物という個人的な位置づけ。絵のモチーフとして描きたいのは、蘭科植物や紫陽花とかアネモネとか、変化朝顔だったりと、個人の趣味嗜好としてはそんなところ。中井英夫ゆかりの花でなかったら、薔薇への拘りはこれほどではなかっただろうな。
2022.06.18
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◯海外台北プライベートアイ血の葬送曲木曜殺人クラブ自由研究には向かない殺人オールド・アンの囁き鬼火 (コナリー)階上の妻◯国内楽園のアダム*虚魚 (そらざかな)鬼哭洞事件雷神廃遊園地の殺人邪教の子*火喰い鳥を、喰う*ヘパイストスの侍女「このミス」と「本格ミステリ」で取りこぼしたものと、ベストテンにあがってなくとも気になったものや、新人賞受賞作を拾った。国内作品は最近警察小説よりになっているような。かと思えば、海外では古典中の古典を選んだり。だってナイオ・マーシュ未読なんだもの。が、今年も残すところ6ヶ月を切り、何冊読めるのか。気温28℃の予報だったのに、室内にいるとちっとも暑くない。何故かしら。井戸の底だからーなーんて。エアコン無しで過ごせて助かってはいるが、いずれ電力逼迫で使いたくても使えなくなる時がやってくるとか?だけどENEOSでんき、節電しても此方は大して電気代安くならないのよ。120kw超えないと割安にならない......ぎりぎり年7ヶ月120kw以上使用の実績なので、東電よりは得してるけど。今年の冬はこれまでになく最大3倍近く電力消費したけど、夏はどれほどになるのだか。使っても使わなくても、かつ使わざる負えない悩ましい電気。
2022.06.17
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今年は去年より早めに梅仕事。スーパーで梅がSaleで大放出になっていた。何故か梅が今年は安い?........ような気がする。例によって梅シロップとも梅酒ともつかぬものを漬ける。ただし発酵止めのウォッカは98%が価格高騰で使えず、チュニジア産の40度のもので我慢。アルコール度数半分だから値段も半値、てわけでもないんだけど。その割には抽出が順調に進んでいる。仕上がりも去年より早そう。かき氷の食べたいころに間に合いそう。今日は気温25℃以上の予報だったのに、梅雨寒とまでいかないがそれなりに涼しい曇り空。こんな気候が梅仕事には最適なんだろうな。
2022.06.16
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謀殺された幼馴染み続木菜穂子の復讐のため、龍泉佑樹はテレビ局のADとなった。標的はJテレビプロデューサー木京、コガプロ社長古賀、J制作ディレクター海野。番組制作のため、三人とともに佑樹は南海の孤島幽世島に向かう。幽世島は、45年前「幽世島の獣事件」と呼ばれる惨事で、島民が全滅したいわくつきの場所だった。島に到着した佑樹は、通信機器を破壊し外部との連絡を断ったうえで三人を殺す計画であった。ところが佑樹に先んじて何者かが海野を殺害してしまう。海野の胸部は錐状の凶器で刺されていた。海野を殺害したのは島にいる黒猫?!ありえないことだが、ロジカルに推論してもそう結論づけるほかになかった。そして明かされる島の奇怪な伝説。人間を喰らい、喰らったものに擬態する人外「マレヒト」の存在。今回の殺人もマレヒトの仕業に違いない。続けて古賀、木京と佑樹の敵をすべてマレヒトは屠り去ってゆく。マレヒトは誰に擬態しているのか。マレヒトの正体を暴かなければ島にいるものは全滅してしまう.....-------------------「時空旅行者の砂時計」に続く龍泉家シリーズ二作目。またしても特殊設定ミステリー。ただし前作を読まないと本作の世界観が理解できないということではない。というより、読んだところでトンデモ設定を受け入れられない読者には、理解しがたい作風といえるだろう。設定はトンデモだが、その特殊な世界で発生した謎を解くロジックは、ルールに則った整合性の認められるものだった。ルールを理解して、推理すればマレヒトが何者であるかを指摘することは可能。ただし仕組まれたあるトリックによって、完全正解に至ることはおそらく困難。かように、事件と謎のパーツをルールにはめ込んで、高度な謎を構築した優れたパズラーだと思う。特殊設定つまり 意外な世界観 あってこその 意外な推理 の楽しみがあった。かように特異な世界の出来事を描きながら、難しいことをわかり易く読み手に伝える文体である作者の筆力にも感心する。むしろ通常の世界のミステリーを描いたら、この作者はどのような技量を見せるだろうか。そんな興味を抱いた。
2022.06.15
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春夏用のジャケットを買うのを久しく忘れていた。何よりLOUNIEの服を買うのは何年ぶりのことだか。以前はあれほど好きでシーズンごとに買っていたのに、デザインのテイストが変わって欲しいものが見当たらなくなり遠ざかっていた。今年は琴線に触れるジャケットがあって、買いたいと思っていたら店頭から姿を消した。あきらめかけていたところをオンラインでみーつけた。麻100%素材でデザインはGジャン仕立て。生成りといってもオフホワイトではなくほぼ淡いグレーと言って良いニュアンスで晩春から初秋まで着回せる生地感。バックポイントの金具とサイドポケットが付いているのが嬉しい。これからどれくらい長いお付き合いになるかな。
2022.06.14
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スポーツクラブへ行く途中に咲いているガクアジサイ。両性花の花芯が可憐で蕾は絶妙なブルー。こんな青が自然界に存在することの不思議。装飾花の華やかさより、両性花の小さな工芸品を思わせる姿形にひかれる。
2022.06.13
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NHKで放送していたファイナルを視る。一位は予想通りアルブレヒトバリエーションを踊ったダリオン・セルマン(アメリカ)だったのが良かった。踊りの技術、失敗に対するメンタルと処理能力の高さ、芸術性の豊かさ、容姿の美しさ、素晴らしい18歳。既にプロとして通用する才能がうかがえる。舞台を是非観たいダンサー。そういえばモスクワ国際バレエコンクールの選考会が10日には行われている。知っているダンサーの親族が参加していたことがわかったけど、どんなメンバー、何処の国籍勢がいるのだろう。ローザンヌの途中で陸上選手権がはじまったので、コンテンポラリーの振り付けに見飽きたときにそちらを見た。陸上競技の選手って、何気に球技の選手以上にかっこいいと感じるようになったこの頃。球技はチームプレイだけど、陸上種目はつまるところ自分との戦い。長距離ランナーでなくてとも彼ら彼女らは孤独だ。今日はNHK、気の利いた番組オンエアしてくれて良い日曜日。いえ、別にこのあと大河ドラマを視る気はありません。
2022.06.12
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土曜日には珍しく朝7時に起きた。午前中、電車を乗り継いでいつもの診療所へ行くと、に見知らぬ看護師さんが受付をしていた。私のカルテが見つからないらしい。保険の点数計算もよくわかっていない?何度か保険証を確認された。大丈夫かな。あの親切で仕事のできる看護師さんどうしちゃったんだろう。いなくなったのだとしたら、このままあの医院へ通い続けるのはなんか不安。帰りは巣鴨西友に寄り道。わが猫街から西友が撤収してから、鴨街が西友一番行きやすい場所になってしまって、不便。だけど鴨街西友さん、広すぎ、品物多すぎでかえって買い物しづらい感じ。目当ての商品さがすのに手間取った。レジも人並びすぎ、スグレジもいっぱいで使えなくて、久々に人のいるレジで支払った。これも手間だなーーー。いつの間にか、楽天ポイントカードと楽天のクレカ使うとポイント倍付けになっていた。(セゾン永久不滅ポイントは撤退?)もちろん楽天カードで支払いましたよ。でも何か素直に喜べない。うーーーんん、西友は楽天に魂売ったか?何か先行き不安、不透明、不気味に感じる。
2022.06.11
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1920年代、イギリス統治下のインド。藩王国サンバルブールの王位第一継承者である王大子アディール・シン・サイが暗殺された。イギリス人警部ウインダムとインド人刑事部長バネルジーは犯人を確保するも、自殺されてしまう。王太子は、バネルシーのケンブリッジ留学時代の同窓生であった。マハラジャの依頼を受けて、暗殺を企てた影の人物をつきとめるため、陰謀渦巻く宮廷に乗り込んだウィンダムとバネルジー。しかしダイヤモンド鉱山に絡む利権、後宮の女たちの確執、宗教問題といった異文化の壁に阻まれて、捜査は難航する。その矢先、何事かをウィンダムに伝えようとしていたイギリス人が失踪する。ウィンダム自身も阿片吸引の誘惑と、謎めいた美女アニーへの思いに迷走しつつも、王位継承権のある第二王子プニートへの疑念を深める。しかしプニートもまた虎刈りの最中に命を狙われる。ウィンダムとバネルシーはサンバルプール王家を滅亡から救うことが出来るのか。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーエキゾティシズムとイギリス古典ミステリーの格調漂う作風を堪能できた。インドの風土と風俗をイギリス人ウインダムの視点で描く名翻訳には、かつて「アレクサンドリア四重奏」の名訳を読んだ時の感覚がよみがえった。ヒンドゥー教、インド後宮、宦官の存在、ダイヤモンド発掘、といった未知のガジェットが目くらましのように多彩に出現する物語の様相は、読む者を飽きさせない。重厚な歴史小説であると同時に、優れたエンターティメントでもある。怪しいやつが次々に現れるも、それがすべてレッドへリング。というのも探偵役が間違いの推理をしていたから。このミスリードの仕掛け方は、巧みかつオーソドックスな手法と思う。それでいて、真相解明の手掛かりは作中でフェアに提示されているのだが、その箇所に気付きロジカルにフーダニットに結び付けて考察するのはむずかしい。もっとも、事件を王族のお家騒動としてとらえれば、案外簡単に犯人像にたどり着けるかもしれない。犯人の意外性には若干乏しくとも、物語の展開の予測できない意外性はスリリングで冒険小説賞受賞もうなずける。ウインダムが何かといえば美女といちゃつこうとする描写が個人的には鼻につくし、虎狩りや像を使った処刑シーンは、読む人によっては残虐描写と映る向きがあるだろうか。と瑕疵を挙げればツッコミどころあれこれではあるが、私にとっては非常に魅力的で琴線に触れる作風なので、シリーズの他作も読むつもりだ。是非とも♪
2022.06.10
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今日は珍しく昼12時過ぎにクリニックの予約が取れた。先週日曜日、目覚めると突然左側首筋全部にに痛み(寝違えたらしい?)上を向いたりするのがかなり辛く、痛みは火曜日には消失したのを、取り敢えず先生に相談した。レーザー治療を患部にしてくれて、たしかに頸部左前に凝りが残っているといわれる。やっぱりプロにはわかるのか。治療してもらった箇所がとても軽くなった。帰り途、地元駅前ビルで先週からキャンペーンをやっているので、レインシューズを買う。晴雨兼用の傘は楽市で買うことにして、今回は見送り。そして期間限定ワンコインにつられて買ったアップルパイ.....が安かろう、美味しくなかろうな残念なお味だった(*´﹃`*)林檎少なすぎて味も香りもしない、パイ生地湿気って歯ざわり惡すぎ、やはりバターの風味なしこれじゃ、自分で作ったタルトタタンもどきのほうがはるかにマシ。二度と買ってはならないと学習した。学習した、ほんとかにゃ(ΦωΦ)
2022.06.09
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今季の面白かったテレビドラマ。映像が美しく、音楽もいい。星野源とかよくこれだけ、一捻りしてかつ芝居のできる曲者を役者に揃えたな、とちょっとはNHKのプロデュースを見直した。AIによる政治というテーマが手塚治虫の「火の鳥 未来編」を想起させて、このドラマもさては機械仕掛けのディストピア論を描くのかと予想していたら、予測不能な展開を見せて、想定外の帰結で幕を閉じた。えっ、ソロンのシステムは崩壊せずユートピアらしき居場所が実現しちゃうの?AI理想郷肯定派とは、甘すぎるけど不快感はなかった。元市長に「過激派だったんだ」って言わせる、設定も安易ながら、そこはさらっと流す。すぐりがもしかしてLとか、Xを匂わせるシーンが一回だけ有ったが、深掘りせず。ここらへんの弁えある脚本の出来の良さと、人間関係を粘着質に描くイマドキドラマの演出ではなかったことが作品の成功の決め手と思う。5回で完結にして冗長さを避けた点も、飽きさせずに見せるポイントかと。「17歳の帝国」とは真木ではなく、真木の作り出したスノーの帝国をさしてい.るのだろうか。そちらの理想郷ならぬ大人のいないディストピア、は成立しなかった。17歳は過ぎてゆき、いずれ日々の泡に消えていく季節だから。仮想世界のスノーの時間は17歳で止まるが、物語のラスト、20歳になった牧とサチが登場する現実界ウーアにはもはや17歳の帝国ではない。牧役とサチ役はリアルには青年に達しているのに、等身大の10代演じて好演だった。牧の中の人、劇団☆新感線に出演するのね。それを観たい。是非。
2022.06.08
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夜中からずっと雨からの明け方に見た夢。吉祥寺に似た佇まいの街のビルの中のスタジオでピラティスらしき何かのレッスンを申し込む。しかし、着替えを忘れた。さらに財布を忘れたことに気づく。(クレカとかアプリとかの支払いは夢の中なので、このさい無し)事情をスタジオ側に話してキャンセルを申し出るが、人数が少ないと休講になってしまうので、そのまま受けてほしいと頼まれる?えっーーーだって、受講料どうするの??と、困惑の思いのうちに目が覚めた。梅雨入りして、この梅雨寒はむしろ歓迎。ずーと低気温で過ごせた嬉しいのだけれど、明後日からまた暑さがやってくるらしい。
2022.06.07
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通販サイトもリアルショップも値上げやら在庫切れやらで、買いたいものが手に入らない。ヤフオクも個人輸入もあてにならない。ついにメルカリに手を出した。買うのを諦めていたものが出品されていたのを偶然にも見つけ、何回も認証入力がしなければならないのは煩わしいが、思ったよりさらっと取引成立、今日品物を受け取った。掘り出し物にめぐりあえてラッキー♪日常の食料品調達にメルカリを使っている人もいるくらいだから、使い勝手は悪くない。私自身が出品することはまず無いけど、これからは買いたいものがあるときは取り敢えずメルカリもチェックしよう。クロネコでメルカリの荷物を受け取った午前中からずーと雨。それでもスタジオへ行ったら、いつもよりいくらか空いており、気温が低いためかかなり空調は快適と感じた。
2022.06.06
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雨は降らなかったけれど、日曜日はミステリーのチラ裏を。ネタバレあり、でも奥歯にものの挟まったような、隔靴掻痒の感があるような。:::それぞれに事情ありな事件関係者の誰もが、真実を語ってはいない。それぞれが隠している事実、重なり合う嘘の底には、人種差別と、異文化への偏見が潜んでいる。リーガルサスペンスのお約束で、探偵役を勤めるはずの弁護士も本編では、黒いものも白と言いくるめようとする 信用ならない語り(騙り)手 の一人に見えた。作中は探偵役不在で心理が進行するならば、読み手が探偵役になるのだろうか。とは言え、彼ら全員が〇〇であるとか、〇〇関係にあって被告をはめようとしているとか、先行作品に見られたようなトリックではない。レッドヘリングに目移りした挙げ句に、浮かび上がた犯人はある意味意外な人物ではあるが、その人物を犯人と言って良いのだろうか。推理の要は 誰が犯人か よりも、むしろ どうして犯行が成立したか つまりハウダニットにあるように思えた。意外なハウダニットがあっての意外なフーダニット。事件を構成する各要素は手掛かりとして、フェアに作中に提示されていても、それらピースに整合性を持たせて並べかえ、事件の全体像を看破する。その考察は複雑かつ、困難を窮める。それほど複雑な事件の様相と登場人物の人間模様をわかり易く読み手に伝えることに作者は成功している。作者自身が元弁護士であり、韓国人移民という来歴ゆえか、法廷描写にリアリティを、人物描写には切実さすら感じた。もっとも、法廷シーンの緊張感と臨場感に比べ、事件関係者視点の筆致はやや冗長に流れた嫌いがある。それでもデビュー作にしてこの完成度の高さ、次作が書かれることを期待する。書かずもがなの追記「評決の代償」、「ミラクル・クリーク」と海外法廷ミステリーを続けて読んで、「罪なき者のみこの女を打て」という聖書の言葉を犯人あるいは、犯人として告発された人物と、裁かれる側と対峙するその他の人々の去就から想起した。
2022.06.05
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2008年6月26日 バージニア州ミラクル・クリーク。韓国移民のパク・ユーの運営する高気圧酸素治療施設「ミラクルサブマリン」で火災による爆発事故が起きた。パクの娘メアリーを含む3名が重傷を負い、死亡したのは患者で自閉症の少年ヘンリー・ワードと、やはり自閉症の子供JTの母親キット.コズラウスキーの2名。検察側は事故ではなく事件と断定、ヘンリーの母エリザベスが放火犯として逮捕される。2009年8月17日一年後、裁判が開廷し、事件関係者はそれぞれは思惑を抱えて傍聴に臨む。エリザベスの弁護人シャノン・ハウは、公判を勝訴に持ち込むためには手段を選ばない姿勢を見せる。エリザベスが我が子の死を願って罪を犯したのか、それとも憎むべき真犯人は他にいて、法の裁きを逃れようとしているのだろうか。誰が、何の罪で、裁かれるべきなのか。そして虚偽と事実が重なり合い、事件の様相が二転三転した果てに驚愕の真相に直面する者は誰か。----------------------------「このミス」で推されていたので「評決の代償」に続いて、読了した法廷ミステリー。作者はアメリカに移住した韓国人にして弁護士経験者によるリアルで新人とは思えない熟達した筆致になる、これまた読んで外れ無しの佳作だった。エドガー賞ほか三冠受賞も伊達ではない。海外ではリーガルミステリが、昨今豊作なのだろうか。日本でもそうあってほしいけど、この国の司法制度を背景に描くとなると.....いや、やめておこう。だからチラ裏は本日これまで。:::午後夏日の暑さを覚悟して鍼灸治療に出かけ、4時過ぎに駅に降り立ったら思いがけない涼しい風が吹いていた。帰宅したのが8時過ぎ。過ごしやすい土曜の夜になった。明日は雨降りらしいので、この続きが書けるだろう。
2022.06.04
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サッカーワールドカップ予選が始まってTVで放映される画像が切れ切れに目に留まるせいか、こんな夢を見た。応援団らしい集団が出現するのだが、何のスポーツを応援するのかはわからない。応援の対象は眼にしないまま、喧騒だけがしばし聞こえ、そこまでの記憶で目が覚めた。夕方4時過ぎて、にわかに空が暗くなり、雷鳴が轟いてから、激しく振り始めた。大気の状態が「非常に不安定」という天気予報が当たった。これからスタジオに出かけることができるだろうか。
2022.06.03
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かねてから気になっていた19une-neufの指輪をオーダーした。先月LUMINE10%offのさい、H・P・FRANCEに立ち寄ったが、お目当ての品物はなかった。19une-neufのサイトで質問メールを送ったら、デザイナー本人から返信を頂いた。web限定のオーダーであるとのこと。サイズは通常2号なら3号でいけるだろうとのこと。今回初めてデザイナーが美しい名前の持ち主であることを知った。19une-neuf はデザイナーのバースデーナンバーからのネーミングであることも。私の誕生日も1と9に関係がある。不思議な縁と言い訳して、半年前倒しの誕生祝いのつもりで注文した。出来上がりを待っている。届くのは梅雨に入ったころだろうか。梅雨はそれほど近くはないはずなのに、今夜は突然の雷雨の予報が出ている。最近科学的には予測不能なはずでも、とりあえず雷注意報が出るようになった。鳴神月とも言う水無月の不思議な空模様。
2022.06.02
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忘れられたように本棚に残っていた詩集を手にとって棄てるかどうか迷う夕刻愛したドイツの詩人だけど知らない訳者 薔薇・天使・白鳥名訳だとは感じないけれど挿絵に描かれた青インクの片翼が取り返しのつかぬ失墜から救うが如く引き止める
2022.06.01
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