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2005年04月09日
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カテゴリ: 映画スタッフ
野村芳太郎監督が亡くなられた。
喜劇、歌謡曲映画、社会派、ミステリー、ホラーなど
実に様々なジャンルの作品を作りあげた職人監督であった。
もうこのような監督が日本映画界に生まれることはないと思う。
監督だけではなく、製作者としても困難な作品に取り組まれた。
松本清張とのコンビは有名で「霧プロ」を設立している。
清張作品の映画化としては「砂の器」が最も有名であり、評価も
高いが、清張自身も熱望していた「黒地の絵」や「熱い絹」の
映画化はついに実現できなかった。

放棄して情緒に流れてしまった「砂の器」は、あまり好きではない。
この「黒地の絵」と「熱い絹」の映画化ができなかったことを
惜しみたい。

今から、これにチャレンジする映画作家が出ることを望みたい。

野村芳太郎監督のご冥福を心よりお祈り致します。





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最終更新日  2005年04月09日 00時08分08秒
コメント(9) | コメントを書く


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やはり寂しいですね  
明彦 さん
「張込み」を初めて観た時の衝撃は忘れられません。
(実はつい昨年の話なのですが)
「平凡な日常生活の裏に潜む犯罪」「下積みの庶民の哀しさ」が、
徹底したリアリズムで描かれていました。
そして清張作品を読みながら想像するしかなかった「昭和三十年代」が、
生き生きと記録されていたのです。
大木実・高峰秀子・田村高廣・宮口精二といった主役級だけでなく、
脇の隅々まで芸達者で固めた演技陣が見事でした。
これに比べると「砂の器」のセンチメンタリズムは、確かに後退しています。

朝鮮戦争時の小倉での黒人兵の脱走・強姦を暴いた「黒地の絵」は、
もしかしたら清張短編の頂点かもしれません。
黒澤明も熊井啓も映画化を考えていたそうですね。
今だからこそ映画化されるべきかもしれませんが、
色々な意味で実現は難しいと思います。 (2005年04月09日 00時25分52秒)

Re:野村芳太郎監督と実現できなかった作品(04/09)  
苺1500  さん
ははは、逆ですね。私はミステリーがあまり好きではなくて、砂の器が何故か心に残ると思ったら、ミステリーとしては邪道だったんですね! (2005年04月09日 17時47分01秒)

Re:野村芳太郎監督と実現できなかった作品(04/09)  
南包  さん
「砂の器」については、同感です。僕は、「張り込み」と「背景天皇陛下様」が好きです。 (2005年04月09日 20時47分11秒)

Re:野村芳太郎監督と実現できなかった作品(04/09)  
*なっと*  さん
まだご存命だったんだ!って気持ちの方が大きいです(しかも思ったより若かったのも驚きでした)。
森一生監督も多ジャンルでしたが芳太郎監督も多ジャンル(作品数で云うと現在の監督では無理っスか?)ですものねぇ。

・・・・五辮の椿が好きでした。
合掌。 (2005年04月09日 22時34分03秒)

Re[1]:野村芳太郎監督と実現できなかった作品(04/09)  
哲0701  さん
*なっと*さん
>まだご存命だったんだ!って気持ちの方が大きいです(しかも思ったより若かったのも驚きでした)。

実は、私もそう思ったのです。


>森一生監督も多ジャンルでしたが芳太郎監督も多ジャンル(作品数で云うと現在の監督では無理っスか?)ですものねぇ。


こういう多ジャンルでどれもそれなりのレベルの
作品を撮ることのできる職人監督はもう出ない
と思います。

>・・・・五辮の椿が好きでした。

-----

この作品はウールリッチが下敷きではなかったでしょうか?
(2005年04月10日 00時25分13秒)

Re[1]:野村芳太郎監督と実現できなかった作品(04/09)  
哲0701  さん
苺1500さん
>ははは、逆ですね。私はミステリーがあまり好きではなくて、砂の器が何故か心に残ると思ったら、ミステリーとしては邪道だったんですね!
-----

ここがこの映画の評価の分かれ目です。
ミステリーとしては邪道に走ったかも
しれませんが、あの作品をあそこまで
叙情で持たせた映画術はすごいと思い
ます。
(2005年04月10日 00時35分50秒)

Re:野村芳太郎監督と実現できなかった作品(04/09)  
会長0804  さん
そうですね、「砂の器」は純粋なミステリー映画ではなくなっていますね。今日の朝日新聞に橋本忍さんの寄稿が載っていますが、そこにも「これを父子の旅の映画にしようと思った」と書かれていました。あの映画があれだけ人気があるのも、ミステリーよりも情緒に訴える作品になっているからかもしれませんね。 (2005年04月10日 01時10分43秒)

Re:野村芳太郎監督と実現できなかった作品(04/09)  
lalameans  さん
 野村芳太郎監督作品では、
 横溝正史シリーズの中では「邪道」と言われている
 渥美清の「八つ墓村」が大好きです、
 他にも観ているかもしれませんが、
 覚えていないのです、しかしそれと気づかずに
 けっこう観ているかもしれません。
 松本清張作品大好きなので、
 野村芳太郎監督の作風を受け継ぐ映画作家が
 出てきてほしいなとボクも思います。

 ご冥福をお祈りします。

(2005年04月10日 20時17分19秒)

Re:やはり寂しいですね(04/09)  
哲0701  さん
明彦さん
>朝鮮戦争時の小倉での黒人兵の脱走・強姦を暴いた「黒地の絵」は、
>もしかしたら清張短編の頂点かもしれません。
>黒澤明も熊井啓も映画化を考えていたそうですね。
>今だからこそ映画化されるべきかもしれませんが、
>色々な意味で実現は難しいと思います。
-----

この作品は黒澤もチャレンジしたということは
雑誌などで読んで知っているのですが、熊井監督
もでしたか。これは初めて知りました。
松本清張と立ち上げた霧プロは、もともと
この「黒地の絵」を映画化したくて立ち上げた
もので、これが実現できなかったことは両者に
とっても日本映画にとっても不幸であったと
思います。

今なら、これをやれるのは誰でしょうか?
(2005年04月11日 00時21分25秒)

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