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から強く推薦された作品のひとつ。
「人生、ここにあり」とは、なんとも教訓的な人生論を聞かされ
どうなつならない題名であるが、原題は「やれば、できるさ!」
で、まさにその通りの内容である。
この映画の背景にある精神病院が閉鎖されるというのは、精神病院
を使わないで、患者たちを支えるという考え方があり、それを実現
するしくみだという。
精神疾患で心を病んでいるというが、ここに登場する人達は、みな
私たちの周辺にいそうな、また会社の中にも必ずいそうな人達ばか
りである。つまり精神疾患とは何かということである。
この映画に登場するのは、その患者たちが、寄木細工で床を仕上げ
る技術で生きていこうとするのであるが、廃材を使った寄木細工と
いうのが極めて暗示的。
極めてデリケートな、ちょっと間違えれば、問題になりそうなテー
マを実に明るく、それも見せ掛けの明るさではなく、そこにある問
題や悲劇もきちんと描いている点が素晴らしい。
イタリアという国の奥深さと思慮深さを見せられた思いである。
「ディア・ハンター」はお嫌い? 2011年11月06日 コメント(5)
「未来を生きる君たちへ」という題名に何… 2011年11月05日 コメント(1)
「人生、ここにあり」は私たちが望む社会… 2011年11月04日 コメント(1)
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