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能ある鷹は爪を隠す。明治のはじめに流浪人として東京下町に登場した緋村剣心(ひむらけんしん)は、幕末に最強と謳われた人斬り抜刀斎その人でした。維新を成し遂げるために幕府に立ち向かった彼は、その役目を終えると不殺の誓いを立て歴史の表舞台から姿を消します。女剣士・神谷薫と出会った剣心は、神谷道場に居候することになり、そこで新たに出会った仲間たちと様々な事件に対処していく物語でした。今日ご紹介するのはそこに至るまでの子供時代から始まる剣心の物語です。頬の十字傷はなぜついたのか。飛天御剣流はどこで身につけたのか。彼が愛した初めての女は。和月伸宏の人気漫画を原作にしたOVAです。子供時代、彼の名は心太でした。人買いに買われて行く途中、野盗に襲われ彼以外全員殺されたところで、剣の達人・比古清十郎に命を救われます。剣心の名をもらった心太は、比古の元で飛天御剣流を学び、その腕を生かすために京都へ登りました。桂小五郎の元で剣客として生き、それが弱い者を救うと信じて人斬りに徹します。ある日、トモエという名の美しい女性と出会います。彼女は祝言を目前に控え、許嫁を剣心に殺されて人生を狂わされた一人でした。そんなこととは知らずにトモエを守ろうとする剣心。新選組の圧力が強まった京都からしばらく身を隠すため大津へ逃げた剣心は、トモエと夫婦ということにして薬売りの平和な生活を送り始めます。密かに復讐の機を狙っていたトモエも、剣心の優しさに次第に心を開いていくようになりました。るろうに剣心 ‐明治剣客浪漫譚‐追憶編は1999年に制作された4幕からなるお話です。シリアスな大人向けの内容でした。
2021/04/17
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宝塚のかっこいい男役全員集合みたいな、見目麗しい女戦士たちが活躍するダークファンタジーです。敵は妖魔と呼ばれる人の内臓を喰らう生き物で、捕食した人間に化けることができるので、村人には見分けることができません。この妖魔を退治するためにある組織によって作り出された半人半妖の戦士がクレイモアです。妖魔の血肉を人間の体に取り込んで、妖魔に劣らない身体能力と妖気を察知する能力を手に入れ、人の中に紛れ込んで暮らしている妖魔を炙り出し抹殺します。クレイモアが女性ばかりなのは、妖魔の血肉と適合できたのがなぜか女性だけだったからとも言われています。怪我しても治癒が早く、年月を経ても強くて美しいままなのでいいことづくめの気はしますが、制御しきれずに力が暴走し妖魔として覚醒してしまうリスクもありました。村から組織に要請があると敵の強さに応じたレベルのクレイモアが派遣されます。クレイモアというのは彼女たちが携えている大剣のことをそう呼ぶそうで、みんな瞳が銀色なので銀眼の魔女と言って人からは恐れられていました。主人公のクレアは、歴代No.1戦士と唄われたテレサを慕って彼女について行った孤児でした。クレアのために組織を離反したテレサは追われる身となり、送り込まれたNo.2のプリシラによって討伐されます。プリシラはその戦いで妖魔と化し、どこかへ姿をくらましてしまいまいた。クレアはテレサの血肉によってクレイモアとなりプリシラへの復讐を心に誓います。クレイモアは全部で47人いて、各地域を担当することになっていて、能力の高さの順に番号がふられているようなんです。数が少なくなるほど強いというわけ。クレアはハーフじゃなくてクォーターのせいか能力が低くて最下位の47番なんですが、妖魔化しても人間に戻れるという特殊能力があって、予想外の力を発揮するんです。旅の途中で出会った少年ラキと心をかよわせつつ、仲間と協力して強大な敵に立ち向かって行きます。『CLAYMORE』(クレイモア)は、八木教広による漫画で、2007年にアニメ化されました。全26話、見応えありましたよ。最後の方なんか、技が速すぎて見えなかったですね。まだまだ続きがありそうでしたが、続編は作られるんでしょうか。
2021/04/11
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いまだ人と、ひとならざるものの世界が、分かれてはいなかった時代。ブリタニア征服を目論む魔神族に対し、女神族、巨人族、妖精族、人間の連合軍が立ち向かいます。これは七つの大罪 戒めの復活に次ぐ第3期のお話です。十戒メンバーに元祖妖精王グロキシニアと巨人属の始祖ドロールがいました。3000年前の聖戦の時に行った選択によって十戒になってしまっている自分たちを恥じてか、後輩のキングとディアンヌを試練として タイムスリップさせ、彼らが十戒に入らない選択をするか試すんです。そこには今と全く同じ姿の七つの大罪団長メリオダスと、女神族のエリザベスがいました。 魔神王の息子でありながら、勝つためではなく戦争を終わらせるために女神族エリザベスと共に戦うメリオダスは魔神族の裏切り者とされます。エリザベスも暴走する魔神族に救済の力を振るったために、女神族の裏切り者とみなされ、二人は魔神王と最高神から未来永劫の罰を受けることとなりました。メリオダスには『永遠の生』、エリザベスには『永劫の輪廻』。二人はこれまで106回出会い、その度に恋に落ちました。彼女が全ての記憶を取り戻し、女神族としての力を発揮すると3日で死ぬ運命です。メリオダスはその繰り返しに耐えきれず、自ら魔神王となってこの呪いを破る決断をしました。しかしそれは七つの大罪を抜け、人間としての心を煉獄に捨てることになります。不死身のバンはメリオダスの心を救済するため、地獄の苦しみを味わうと言われる煉獄に自ら身を投じます。エリザベスと七つの大罪メンバーも、人々を魔神族の攻撃から救い、メリオダスの魔王化を阻止するため、復活した女神族の三大天使と手を組みます。大天使は四人いたそうなんですが、3000年前の聖戦時に魔神王の息子エスタロッサに一人殺されたようです。一方、メリオダスは次期魔神王となるため、弟のゼルドリスとエスタロッサに十戒の印である戒禁を回収するよう命じました。十戒はもともと魔神王が強大すぎる自らの力の一部を十人の精鋭に分け与えたものです。ゼルドリスはメリオダスを裏切り者と嫌っていましたが、彼が何かささやいた一言によって心を決めたようでした。エスタロッサはずっとエリザベスのことが好きだったんです。しかし彼女の心はいつも兄メリオダスに向いていたので、その恋敵のために働くなんてはまっぴらでした。集めた戒禁を自分の体内に取り込んで力を得よう暴走したエスタロッサは、エリザベスをさらって何処かへ飛んでいってしまいます。聖戦の行方も気になりますが、エリザベスをめぐる三角関係の方もどうなるんでしょうね。いずれにしても魔神王の呪いを解かない限り、エリザベスの心がエスタロッサに向くことはないのですから、その点ではメリオダスと利害が一致してると思います。何千年にもわたる募る恋にそんな冷静な判断ができるとは思えませんね。続きの第4期は現在放送中です。公式サイトはこちらです。絶対ハマる、厳選アニメ!
2021/03/28
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いまだ人と、ひとならざるものの世界が、分かれてはいなかった時代。人間の他に、女神族、巨人族、妖精族、魔神族が共存していました。悪の2大聖騎士長の陰謀からリオネス王国を救った七つの大罪の前に、三千年の封印から復活した十戒が立ちはだかります。これは七つの大罪、聖戦の予兆に次ぐ第2期のお話です。見る人が見ればわかる闘級というのが各キャラにあるんです。魔力、武力、気力の合計で、その数字が大きいほど強いということになっていまして、新たに登場した敵の十戒は10人ぞれぞれの闘級が2万レベルなんです。対する七つの大罪はだいたい数千レベルで、はなから太刀打ちできないんですね。そこで団長メリオダスはドルイドの聖地イスタールで試練に挑み、封印されていた力を取り戻します。仲間たちもそこで修行して力をつけ、闘級を上げて戦いに備えました。第2期でいくつか分かったことがあります。王国の支配を目論んでいたワルの聖騎士長たちヘンドリクセンとドレファスは、滅びたはずの魔神族に体を乗っ取られていて、本当はいい人たちでした。王国の人々を散々苦しめておいて、急にいい人ぶっても信じてはもらえません。七つの大罪の7人はいろんな種族から選ばれたものたちなんですが、団長のメリオダスは魔神族のはみ出し者だったようです。十戒の10人は特にメリオダスに恨みを持っている様子でした。上位の魔神族は心臓を7つもっていて、その全部を潰さないと死なないんです。まだ登場していなかった7人目の仲間エスカノール(傲慢の罪)がついに登場します。洞窟で酒場を営んでいた脆弱な男ですが、太陽と連動しているようで、日の出とともに最強の戦士に転身します。闘級は十戒のメンバーを圧倒するレベルなので数万というところでしょうか。十戒の団長的存在、敬神のゼルドリスはメリオダスの弟です。慈愛のエスタロッサもメリオダスの弟で、ゼルドリスの兄、3兄弟なんでしょうかね。もっと兄弟多いのかもしれません。安息のグロキシニアは初代妖精王、忍耐のドロールは巨人族の始祖です。名前からいくと十戒の方が善で、七つの大罪が悪者っぽいんですが、逆です。そもそも十戒というとモーゼの海が割れるやつ思い出してしまいますが、ここに出てくる十戒はブリタニア王国の支配を目論む悪者として描かれています。七つの大罪の最強の魔術師マーリンは十戒によって石にされ、メリオダスは7つの心臓を串刺しにされて、十戒メンバーはリオネス王国の南にあるキャメロット王国を乗っとります。このシリーズ全24話は2018年に放送されたアニメ、原作は鈴木央(週刊少年マガジン)です。公式サイトはこちらです。
2021/03/19
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いまだ人と、人ならざるものの世界が、分かれてはいなかった時代。こういった物語のいいところは、壮絶な技を繰り出してあり得ないほどのダメージを与えても、主要人物は誰も死なないというところです。救済の魔法みたいなもので全員復活。倒したはずの悪役でさえどこかの地底で生き延びていて、復活の日を待っています。ワルの聖騎士長の支配から王国を奪還し、リオネス王国は束の間の平和と復興の日々を享受していました。これは七つの大罪が次の戦いに向かう前の、中継ぎエピソード4話からなっています。公式サイトはこちら。マスコット的な存在だった話せる豚ホークは、戦いの末、命は取り留めたものの手のひらサイズに縮小してしましました。エピソード1は、飛び出して行ったホークを探して聖騎士たちとメリオダスたちが街中を探索する話しでした。ホークを捕まえた人には、お礼としてメリオダスがなんでも一つ願いを叶えると言ったので全員張り切って街に繰り出しますが、果たして誰の願いが叶うのでしょうか。バンにはエレインという妖精の恋人がいました。生命の泉の最後の一杯をバンに与えて自分は息たえたエレイン。不死身になったバンはエレインの復活を心から望んでいて、女神族と会話ができるというケルヌンノスの角笛でその願いを伝えますが、条件としてメリオダスを殺害するようにと言われるんです。王国奪還の戦いが終わったらその戦いに受けて立つ約束をしたメリオダスは、エピソード2で遂にバンとの真剣勝負に。さて、バンの願いは叶うのか。二人の戦いの行方は...。巨人の少女ディアンヌは大きいことがコンプレックスでした。魔法使いのマーリンに小さくなる薬をもらって、ここのところ毎日飲んでいます。キングは大きさに関係なく昔からディアンヌが大好きでした。彼女が一人街に出ていくのが気になって仕方ないキングは、密かに後を付けていくんです。ディアンヌって、意外とモテるんですよね。これがエピソード3です。エピソード4では豚の帽子亭の店長メリオダスが、熟女パワーのマーリンをウェイトレスに加えて『最強看板シスターズ』を結成しようとする話です。この酒場のウリは美味しいビール『バーニャ・エール』なんですが、それを見るたびに自分もエールが飲みたくなるんですよ。そんなわけで今日もよなよなエール。美味しい地ビール!いま、ください
2021/03/12
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いまだ人と、人ならざるものの世界が別れてはいなかった、いにしえの時代。魔神、妖精、巨人などが登場するファンタジーです。七つの大罪とはキリスト教でいうところの暴食、色欲、強欲、憤怒、怠惰、嫉妬、傲慢をさします。物語に登場するリオネス王国が宗教的にどうというわけではないのですが、国を守る聖騎士達がいて、中でも超人的に強い伝説の騎士7人のことを『七つの大罪』と呼んでいました。どうもこの7人は人間ではない様子。周りの人が歳をとっていく中、この『七つの大罪』は若いままの姿を留めています。聖騎士長殺しの濡れ衣を着せられた団長のメリオダス(憤怒の罪)は、豚の帽子亭という名の酒場で移動しつつ10年間身を隠していました。リオネス王国は新しい聖騎士長の陰謀によって荒廃し、国を憂う第三王女エリザベスがメリオダスを探し当てたところからお話は始まります。まるでワンピースのアラバスタみたいな話ですね。7人の手配書の顔が、実物とえらく違うので、メリオダス発見は奇跡です。エリザベスの意志を後押しする形で、メリオダスは散り散りになっていた仲間を一緒に探し始めます。ディアンヌ(嫉妬の罪)はメリオダスに好意を寄せる巨人の女の子でした。バン(強欲の罪)は、他人の能力などを奪うことができる不死身の男。キング(怠惰の罪)は妖精王ハーレクインで、様々に形を変える霊槍を操ります。ゴウセル(色欲の罪)は中性的少年で、心や記憶を操る能力者です。マーリン(暴食の罪)は官能的な美女で強力な魔法使い。魔神族復活を目論む聖騎士長ヘンドリクセンと、力を求めたが故に魔神に身体を乗っ取られた騎士団たちに、この6人が挑みます。忘れてならないのは残飯処理隊長の話せる豚ホーク。ただの豚ではありませんでした。エリザベスも隠れた能力を発揮します。『七つの大罪』(ななつのたいざい、The Seven Deadly Sins)は、鈴木央の漫画作品で、2014年にテレビアニメ24話が放送されました。7人の超人的パワーを持つ騎士たちが王国のために戦う物語ですが、ここまでではまだ6人までしか登場していません。ドロドロした犯罪ドラマを中和するように見ている比較的気楽なアニメ。公式サイトはこちらです。
2021/03/08
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テニスの王子様で中学男子テニスの地区予選を勝ち抜き、ついに東京代表となった青春学園テニス部。その後の活躍を描いた全国大会エピソード全34話が終わって、リョーマはアメリカに旅立ちます。楽しかった夏は終わり、レギュラーの中心だった3年生は引退かと思ったんですがまだ夏は続いていたんですね。そのあとすぐに全日本U-17の合宿が始まりました。17才以下の日本代表を決める強化合宿です。王子様もアメリカから帰還。高校生 VS. 中学生の戦いが始まります。中学生の全国大会でも百錬自得の極みだの天衣無縫の極みだのという、変わった名前の必殺技がゴロゴロ出てきました。合宿に参加している海外遠征から帰還した高校生たちも、アニメじゃなきゃ見られないような破壊力の技を持っています。合宿所は素晴らしい施設で食事も高級ホテルなみ。高校選抜246名に中学生選抜50名が加わってそこから日本代表が選ばれます。いきなり空から250個のテニスボールが降ってくるんです。監督の指示で頭数を減らすため、ボールを取れなかった者は合宿所から退去させられます。コートは1番から16番まであって、番号の少ない方が強い選手が集まっていました。毎日シャッフルマッチが組まれ、勝ったものが入れ替わるという仕組みです。合宿に召集された中学生は、まず好きな相手と2人組に組まされるんですね。ダブルスの試合でもするのかと思ったら、この二人で戦って勝ち組と負け組に分けるという選抜の厳しさを思い知らされます。負け組はこのまま帰るわけではなく、山小屋での地獄の特訓が待っていました。勝ち組は白いJAPANジャージを着ています。これに対して地獄の特訓から這い上がった負け組は黒ジャージで、下克上の戦いを挑んでくるんです。我らが主役である越前リョーマ君も、成り行き上地獄の特訓をを受けてきたメンバーで、ボール10個をまとめて打つなんていう普通じゃないテニスの極意を身につけてきました。『新テニスの王子様』13話に続く、『新テニスの王子様 vs Genius10(OVA)』10話では、海外遠征から帰還した日本代表10人との桁違いの戦いが見られます。リョーマに、子供の頃アメリカで一緒に過ごした越前リョーガという兄貴がいるみたいで、テニスコートをボコボコにするほどの技を教えてもらうんです。この人の正体もイマイチ分からず、U-17の世界戦もまだで、2021年には青春学園のライバル校だった氷帝学園と立海大付属の試合のアニメが公開されています。女子が全然出てこない女子好みのジャニーズ系アニメです。
2021/02/26
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ここ1ヶ月ほど、毎日テニスの試合を見ていました。ダンスから鞍替えしたわけではありませんよ。テニプリはずっと気になっていたアニメなんですが、長そうだし有料だしで手を出さずにいたんです。テレビ買ったらU-NEXTが3ヶ月無料で見られるというので、178話、毎日少しずつ見ました。青春学園中等部1年に、凄腕のテニスプレーヤーがいました。彼の名は越前リョーマ。スポーツ系アニメの主人公は熱い人が多いんですが、リョーマ君は無口な超クールタイプです。『まだまだだね。』とか『結構やるじゃん。』くらいしか喋ってませんね。東京都内にある青学(せいがく)はテニスの名門校で、レギュラージャージを着るようになるのも大変なんです。大会前に行われる代表選考戦は過酷で、数多いテニス部員の中から選ばれるのはたったの8人です。リョーマは1年生ながらレギュラー入りを果たします。目指すは全国制覇。地区予選から始まって、関東大会を勝ち抜き、全国大会に行くまでの予選の様子を178話で描いていて、リョーマが入学してから夏までの4ヶ月くらいの話になります。ほとんどがテニスの試合でした。登場人物はテニスをやっている中学生男子がメインなんですが、とても中学生とは思えないようなキャラばっかり出てきます。リョーマ君はまだ背も低くて、明らかにみんなより年下な感じですが、先輩たちや対戦相手となる強豪校のメンバーがみんな大人に見えました。そして個性派揃いのイケメンばかり。テニスのことはルールも含めてよく知らなくて、チーム戦がダブルス二組とシングル三組で行われることを初めて知りました。友達に誘われて以前遊びでテニスをしたことがあるんですが、右手から左手にラケット持ち替えて打ったら『ルール違反』と言われたんですよ。リョーマは持ち替えても何も言われてなかったので、あれはウソだったのか?と今更思いました。芸能人社交ダンスでも、やたらと技に名前つけたがるなあと思っていましたが、このテニスアニメもすごい名前の必殺技がてんこ盛りでしたね。リョーマが得意とするバウンドして顔に跳ね返ってくるツイストサーブ、滑り込んで打つドライブB、竜巻みたいなサイクロンスマッシュなど、試合で負けそうになった場面で新しい技を編み出して逆転勝利みたいなパターンが多かった気がします。青学の天才と言われる不二周助(3年)は、⒊大カウンターというのを持っているんです。ヒグマ落とし、燕返し、白鯨。名前からどんな玉なのか想像できます?武術の技みたいですよね。かと思えば私の大好きなワーグナーのオペラとは何の関係もなさそうなタンホイザーサーブやら、ダンスと関係あるのかなと思われる破滅へのタンゴなど。技の名前聞いてるだけでウケます。さらにとんでもない展開が最後にやってくるんですよ。何とリョーマくん、中1にして全米オープン出場!!リョーマが越えなければならない壁として捉えている手塚部長との試合なんて、ほぼ神々の戦いでしたね。いやあ、面白かったです。まだ長い夏は続きそう。
2021/02/12
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人は熱量の強い方に引っ張られるのかなあと思いました。相手の気持ちを優先するような温厚な人ってまわりに多いですよね。そういういわゆる優しい人は、自分が好きな人を選ぶハンタータイプより、好きになってくれる人に選ばれる獲物タイプなのかも。今日ご紹介するアニメは、若い男女の四角関係を描いたお話です。その中心にいる二人は過去を引きずって前に進めない優しい男女で、それぞれ別の熱烈な信奉者がいます。最近非現実的なファンタジーにどっぷりなので、こういうのを見ると突然現実に引き戻された感じがします。背景描写がすごくリアルで、その上に2次元の人物が動いてるのが不思議な感じすらします。フリーターのリクオに熱烈ラブなハル、リクオが学生時代から心を寄せていたシナコ、そのシナコを子どもの頃から慕っていたロウ。将来や恋愛やいろんなことに悩んだりつまづいたり、見ていてもどかしくなる部分も多いんですが、それが現実だなあと思いました。『イエスタデイをうたって』は1998年からビジネスジャンプ〜グランドジャンプで連載された冬目景の漫画をアニメ化した作品です。公式サイトはこちらです。
2021/01/19
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人間の負の感情から生まれた呪いは呪術によってのみ祓うことができる。負の数字に正の数字をいくらかけても負で、負の数字には負の数字をかけなければ正の数字にはならないということでしょうか。妖怪や鬼もある種、負のエネルギーが実体化した魔物ではないかと思いますが、最近これ系のダークファンタジーを見る機会が多くなっている気がします。2020年秋に放送された呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)は、『週刊少年ジャンプ』に連載されている芥見下々による漫画をアニメ化した作品です。登場人物の名前がみんな難しくて、それだけでもこれまで会ったことない種類の人たちなんだろうなと思ってしまいます。主人公の虎杖悠仁(いたどりゆうじ)は並外れた身体能力を持つ高校生でした。祖父が死に際に残した言葉『オマエは強いから人を助けろ』が彼の生き方の指針になっています。先輩を救うために特級呪物とされる呪いの王・両面宿儺(りょうめんすくな)の指を食べて計らずも強大な力を得てしまい、この世に巣食うあらゆる呪いの化身どもと戦う運命に身を投じていきます。最初からドロドロしていてショッキングなシーン連発、大ヒットしている鬼滅の刀に通じるものを感じました。でも虎杖の場合は家族を殺されたとかいう強烈なモチベーションがあったわけでもなく、何かを成し遂げるために悪魔に魂を売ったファウストとも違い、とっさにとった行動がその後の人生を決める形となるんですね。才能のある人材を集めて呪術師を養成する呪術高等専門学校があって、そこに入学して修行することになりました。1年の同級生にはクールな天才肌・伏黒恵(ふしぐろめぐみ)や勝気な女子・釘崎野薔薇(くぎさきのばら)がいます。この3人で最初に立ち向かった呪いが運悪く強いやつで、いきなりピンチに。両面宿儺の力を借りようと彼を呼び出した虎杖でしたが、代償として心臓をもぎ取られてしまうんです。人間の身体に戻ろうとしても心臓がないので即死です。呪いの王を体に宿すことになったということは、ナルトの九尾と同じように身体を乗っ取られないための駆け引きが常に存在するわけですね。2021年1月15日から第2クール『京都姉妹校交流会編』が始まります。東京校と京都校はライバル関係にあるようで、その辺の交流も面白くなりそう。公式サイトはこちらです。絶対ハマる、厳選アニメ!
2021/01/10
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ビギナーズ・ラック(beginner's luck)、初心者が賭け事などでまぐれ勝ちすることを指す言葉です。初心者は負けた経験がないので(勝った経験もないけど)怖いもの知らずにドンと勝負に出られて、思ってもみない幸運が降ってくるのかもしれません。今日ご紹介するのは、ここ最近縁がなかったゆる〜いアニメです。ゲーム初心者の女の子が、友達に誘われるままに始めた仮想現実オンラインゲームで大活躍する物語。本城かえではゲームの中でメープルと名乗っています。楽観的で天然な美少女。ゲームはやったことないけど、痛いのは嫌なので持っているステータスポイントを全部『防御力』にふりわけてしまいました。普通は戦ったりするのに必要な『戦闘力』とか『俊敏性』とか『魔法力』みたいな攻撃できるものにポイントを振り分けて、戦いながら徐々にレベルを上げていくんですね。全部『防御力』にすると、負けないけど勝てないというか、俊敏性ゼロですからそもそも動けないんです。しかしこの1点突破作戦によって、誰も想像していなかった無敵のモンスターへと進化していくんです。ゲームの中でときどきイベントが開催されて、コインを集めたり、チーム対抗戦をしたりしてさらにレベルアップを図っていくんですが、彼女が率いるチーム『かえでの木』は少人数ながら負け知らずで一目置かれる存在になります。戦闘といっても仮想空間内なので、命が5つあったり、ダメージを受けても直してもらえたり、全然危機感がないんです。出てくる敵もゆるきゃらみたいのばっかりだし、メープルがいつでも元気で前向きなので、なんの心配もなく大冒険が楽しめます。原作者は夕蜜柑(ユウミカン?)。タイトル長いので、「防振り」の略称で知られています。第1期全12話に続き、第2期の製作も決定しました。2021年1月9日(土) 19:30からABEMAビデオにて全話無料一挙配信。くわしくはこちらのサイトをご覧ください。
2021/01/04
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スポーツ選手の引退会見はこれまで何度もテレビで見てきましたが、まだ若いのになあといつも思うんです。今日ご紹介するアニメの主人公は、2度のオリンピックで銅メダルと銀メダルを獲得した29歳の体操選手、荒垣城太郎。髪の毛を後ろで括っているのでサムライと呼ばれていました。奥さんを事故で亡くし、小学生の娘と暮らしています。競技中の怪我で成績が振るわなくなって引退会見に臨みまが、まだ諦めきれなかったんですね。土壇場で引退を撤回、現役続行を宣言します。しかし現実は厳しいんです。ここ数年成績は低迷しているし、期待の若手、18歳の『バンダナ王子』も登場。所属していた四つ葉スポーツの天草コーチには見放され、一人で練習しようとしても体を痛めるばかりでした。そんな時、忍者に憧れる謎の青年レオが荒垣家にやってくるんです。マトリックスに出てくるエージェントスミスみたいな人たちに追いかけられて逃げ込んでくるんですが、この青年が来たことでどん底だった城太郎にとって物事がいい方向に回り始めるんですね。腕のいい鍼灸師に出会って、やみくもに練習しているだけではダメなことに気付いたり、コーチともヨリを戻してちゃんと意見を聞くようにもなりました。年齢に応じた肉体改造と、勝つための新技開発を始めたんです。母親が亡くなってからその代わりとして家事を受け持っている出来た娘レイからも、本音を聞けるようになりました。池袋のスナックマリーを経営している城太郎の母親は、態度はぶっきらぼうなんですがすごく人情味のある人なんです。レイが女優だった母親を亡くしたときはまだ幼くて、寂しさを忘れさせようと南米産の喋る鳥を贈るんです。ビッグバードという名前通り大きく成長した鳥ですが、これがね、いつも言うんです。『笑えばいいんやで。』って。全11話なんですが、どん底からの復活劇、内容の濃い面白いアニメでした。謎の忍者青年レオの正体が中盤以降に明かされて、想像してたのとは少し違いましたが、やっぱり凄い人でしたね。全日本選手権が開催された東京体育館が懐かしかったです。オススメです。公式サイトはこちら。絶対ハマる、厳選アニメ!
2020/12/27
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隠世 (かくりよ) とは現世 (うつしよ) の対義語で、『この世』に対する『あの世』みたいな意味のようです。必ずしも死後の世界というわけではなく、このお話では鬼や天狗や多種多様の妖(あやかし)の世界でした。子供の頃からそこらへんにいる妖が見えていた女子大生のアオイが、鬼にさらわれて隠世に行ってしまうところから物語は始まります。鬼滅の刃や犬夜叉のような妖怪と戦うドラマではなく、仲良く共存するグルメな話です。妖が見えるのは遺伝なのか、祖父の津場木史郎(ツバキシロウ)という人が現世と隠世を行き来しては騒ぎを起こしていたワルの有名人でした。アオイが連れてこられたのは史郎が隠世で残した借金のかたとして、隠世の鬼神で旅館『天神屋』を営む大旦那の嫁になるためです。何も聞かされていないアオイは納得できず、借金を働いて返すと直談判。得意の料理の腕をふるって小料理屋を始め、次第に隠世に溶け込んでいきます。妖怪ワールドなので登場人物はみんな個性的。現世の方で捜索願いが出ないくらい、アオイは身よりも友達もいなかったみたいですね。子供の頃、母親に置き去りにされて餓死しそうになっているところを妖に救われた経験があり、人より妖の方が信じられたのかもしれません。最後まで大旦那の嫁にはならないんですが、彼女のことをとても大切にしてくれるのでかなり気持ちは傾いてきている様子。100年に一度のイベントでも大活躍してみんなに感謝されるハッピーエンドです。『かくりよの宿飯』(かくりよのやどめし)は、友麻碧による小説で、テレビアニメは2018年に放送されました。アオイが作る料理はどれも美味しそうだし、彼女を取り巻く妖怪たちもほぼ皆いいやつなので、全26話、終始ニコニコしながら見ていました。こんなにいいところなら大変な現世になんか戻らなくてもいいかもしれません。公式サイトはこちらです。絶対ハマる、厳選アニメ!
2020/12/24
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もしもいま、戦国時代に行ってしまったら…。日暮かごめは15歳の誕生日に、家の古井戸から出てきた妖怪に連れ去られ500年前にタイムスリップしてしまうんです。妖怪の狙いは四魂の玉。かごめの体内から出現した妖怪のパワーストーンです。桔梗(ききょう)という高潔な巫女が持っていた玉なんですが、奈落(ならく)という大妖怪の策略にはまり自らの亡骸と共に葬り去ったはずでした。かごめは桔梗の生まれ変わりだったんですね。妖力を浄化する力と四魂の玉のありかを察知する能力が備わっていました。弓の腕前も次第に上がっていきます。戦国の世というより妖怪がウヨウヨしている時代なんです。この500年の間にどうやって大量の妖怪どもが駆逐されたんでしょう。この物語の主人公の犬夜叉(いぬやしゃ)は、妖怪の父と人間の母の間に生まれたことで半妖と言ってみんなからバカにされるのが悔しくて四魂の玉を欲しがっていました。桔梗と知り合って恋に落ち、人間として生きようと決めた矢先に桔梗は殺され犬夜叉も騙されて封印されていました。かごめの登場で封印を解かれた犬夜叉。砕け散った四魂の玉のかけらを回収する長い旅が始まります。かごめと犬夜叉は井戸を通じて現代と戦国時代を行き来できるんですが、四魂の玉をめぐる戦いは超人的なので、よく無事に生きて戻れるなと思います。事情を知って見守ってる家族も、戦況を知ったら行かせないでしょう。2000年から放送されたテレビアニメは2004年の第4期までと2009年の完結編、全部あわせて193話あるので登場するキャラクターもどっさり。旅の仲間としては、女に目がない法師の弥勒(みろく)、かわいい狐妖怪の子供の七宝、美人妖怪退治屋の珊瑚がいます。殺生丸(せっしょうまる)という犬夜叉の兄貴は半妖ではなく本物の妖怪なんですが、超美形で劇強。仲が悪くて顔を合わせると兄弟喧嘩と言うより殺し合いになるんです。武器は鉄砕牙(てっさいが)とか天生牙(てんせいが)とか仰々しい名前の妖刀。技も武器もグレードアップしていって、RPGには持ってこいのネタですね。四魂の玉のかけらは全妖怪が欲しがっているので雑魚妖怪も含めいろんな敵が出てくるんですが、最終的には奈落との決戦になります。死んだはずの桔梗が生き返って、かごめと犬夜叉と三角関係といったロマンス系もあり。原作は高橋留美子先生の少年漫画です。犬夜叉の声がワンピースのウソップなので『おい、ルフィ』とか言いそうな気がしてました。ここ数週間はずっと犬夜叉ワールドにどっぷりだったので、夢にもいろんな妖怪が出てきましたね。珊瑚の弟の琥珀は奈落に心を乗っ取られて家族を皆殺しにしてしまうんですが、うちの大将が夢で琥珀風になって出てきました。びっくりして飛び起きましたよ。今は長い戦いが終わって、やっと安眠できるようになりました。絶対ハマる、厳選アニメ!
2020/12/17
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テレビが壊れる前、最後に見ていたアニメでした。個性の強い13の自治区をゆる〜く統括しているドーワー王国。主人公のジーン・オータスは、その国家行政機関ACCA(アッカ)に所属し、各支部を回って監察業務を行っています。昔クーデターがあってこの組織ができたようなんですが今は全くの平和で、出張もまるで観光してるみたいに楽勝でした。ジーンにはロッタという可愛い妹がいて、彼女が好きなスイーツをいつもお土産に買ってきます。食べ物はいつも美味しそうだし、自治区の様子も千差万別で面白いんですよ。でもなんか平和すぎて、見てても話がだるいのでもう見るのやめようかと思ったら9話くらいからだったでしょうか、大展開があったんです。この二人のルーツに関わる事柄で、クーデターに大きく絡んできます。親友だったニーノという同級生が実は彼の動向を探っているスパイだったり、暗殺者に狙われたりと、いきなりサスペンス劇場になって行くんですね。12話で終わりなんですが、最後の方の急展開で話に収拾はつくんだろうかとハラハラしました。『ACCA13区監察課』はオノ・ナツメ原作の漫画で、アニメは2017年に放送されました。面白かったです。公式サイトはこちらです。
2020/12/03
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麦わらの一味の名コック、黒足のサンジ が結婚することになりました。相手は大海賊四皇の一人、ビッグマムの娘です。ビッグマムは息子46人、娘39人の母親にして海賊団の船長。本名をシャーロット・リンリンと言います。お菓子の国トットランドの女王で、来るものは拒まず去るものは殺すという怖い性格。サンジは明らかに政略結婚の生贄でした。無類の女好きで一流の料理の腕を持つ男サンジは、実はノースブルーの科学王国ジェルマ66の王子だったんです。遺伝子操作で強靭な肉体と感情のない戦闘兵器として生まれてきた兄弟達とは違って、一人だけ心優しい子供だったサンジは親兄弟から一族の恥と言われ続けていました。13年前に国を捨てたサンジは、海上レストラン『バラティエ』でコックの腕を磨き麦わらの一味に入ります。そんな彼をジェルマ王国は今更のように利用し、勢力拡大のためにビッグマム海賊団と手を結ぶことにしたんですね。サンジは逃げられないように爆発するブレスレットを腕に巻かれ、逆らえば育ての親で大恩人のバラティエ料理長ゼフを殺すと脅されていました。そこへルフィー達がサンジ救出のために乗り込んでくるんです。結婚式前夜から始まる大混戦、日数にしたら2〜3日と思いますが戦いは延々と続きました。ワンピース ゾウ編に続く783話から891話までのお話になります。サンジの親族ジェルマ王家はクローン兵を量産する戦争屋です。しかも彼の親兄弟はまるで戦隊ヒーローばりの強さ。科学王国の名のもとに動く城ごと結婚式に参列します。ビッグマム海賊団もとんでもなく強いメンバーばかりで、人数も多いだけに能力もバラエティに富んでいます。海を熱湯に変える四男シャーロット・オーブン、キャンデーで敵を固める長男ペロスペロー、ベルトを擦ると魔神が出てくる三男ダイフクなどなど。特に最高幹部三将星というのが無敗伝説を持つ強敵でした。鋼鉄ばりの硬いビスケット兵を無限に生み出せるシャーロット家の10男クラッカーには迷いの森で足止めを喰らいます。島民達が支払っている魂のかけらが森にばらまかれているので、木や花が歌ったり踊ったりするんです。今回の話は全編を通してミュージカル仕立てでしたね。ダークなお茶会の歌でヴェニーズワルツ踊れますよ。次男カタクリは少し未来が見えるという特殊能力があるので、相手の攻撃を予測できて、懸賞金10億越えというルフィとは桁違いの強さでした。ストーリー全体の半分以上はルフィーとカタクリの戦いで、これが今回の物語の柱です。このシリーズの主役はなんと言ってもサンジですが、彼の底無しの人の良さが散りばめられていました。どんなにひどいことをされても家族を命がけで救おうとしたり、フィアンセに裏切られても彼女を守ろうとしたり。そして一流のコックの腕も披露。トットランドにやってきた目的は2つあって、一つはサンジ救出なんですが、もう一つが最終到達地ラフテルへの行き方が記されている石碑レッド・ポーネグリフの写しをとることでした。ここで骸骨の音楽家ブルックが大活躍するんです。ゾウから一緒に同行してきたペドロやキャロットも麦わらの一味とともに奮闘します。魚人海賊団のジンベエと仲間達の活躍も外せません。何しろ話が長いのでキャラクターが紹介しきれないほどどっさり出てくるんです。シリーズの中ではアラバスタを超えるとの噂も高いホールケーキアイランド編。結婚式をめちゃくちゃにされたビッグマムは地の果てまでも追ってきそう。世界は今、4年に1度開かれる世界政府加盟国の代表50カ国による世界会議(レヴェリー)が開催されていました。ルフィーたちは無事目的を果たして次の目的地ワノ国へたどり着けるのか。次のシリーズも期待できそうです。
2020/10/29
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不朽の名作とファンの間で謳われる少女漫画の域を超えた作品です。原作は今から25年ほど前に別冊少女コミックに連載されていた吉田秋生先生の代表作『BANANA FISH』。2018年にアニメ化されて新しいファンも増えたようです。私もその一人。主人公のアッシュ・リンクスは17歳にしてニューヨーク・ダウンタウンのストリートギャングを束ねるボスです。緑の瞳に金髪の美青年で、強靭な肉体と鍛えられた銃の腕を持ち、しかもIQ180越えの天才。誰もが羨む持てる男ですが、悲しい過去を背負い孤独でした。ある夜、路地裏で死にかけた男に遭遇。『バナナフィッシュ』と口にしたその男から託された小さなロケットには謎の白い粉が入っていました。バナナフィッシュとは何か。サリンジャーの短編『バナナフィッシュにうってつけの日』に登場する死を招く魚との関係があるのか。もう一人の主人公は、取材の旅に日本から同行した大学生・エイジでした。彼の純粋さ、誠実さに触れ、誰にも心を開かなかったアッシュが親友にまでなるんです。この二人を中心に、バナナフィッシュの謎に絡んでストリートギャングとマフィアのニューヨークを舞台とした抗争劇が繰り広げられていきます。結構血みどろの話でゴルゴ13みたいなハードボイルドを感じるんですが、登場する人物には美貌の青年が多いのでやっぱり少女漫画なのかなと。アニメはニューヨークの街の描写が素晴らしいです。物語は奥深く展開が速いので見ていて飽きません。実は3回も見てしまいました。音楽も素敵なので、いつもならすっ飛ばしてみるんですが毎回余韻に浸って見ていました。これはオススメです。絶対ハマる、厳選アニメ!
2020/10/23
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江戸の日常の空気感がとてもリアルに感じられました。主人公は天才絵師葛飾北斎の娘であるお栄。彼女も絵師として素晴らしい作品を残しています。江戸の下町長屋に葛飾北斎とお栄、そして居候の善次郎が気ままな感じで暮らしています。お栄さんは姉さん気質の美人で、善次郎のことを『下手善』なんて呼んでいます。書き損じの丸めた和紙で散らかった部屋で、三人は日夜創作に励んでいました。女性でも自分のことを『オレ』って言うんですね。お栄には歳の離れた妹がいて、別居している母親と一緒に暮らしていました。その家には百日紅(さるすべり)が咲いています。妹は生まれつき目が不自由な上、身体が弱かったんです。時々お栄は母親の家を訪ね、妹と出かけたりしていました。目の見えない妹にとっては音が世界。二人で隅田川に架かる橋の上で往来する人の流れを見るシーンが素敵でした。驚いたことに捕まえた雀をお金をもらって空に放すなんて言う商売が成り立っているんですね。いろんな物売りが天秤棒を担いで通る橋の上、船が行き交う橋の下。最後にスカイツリーを背景に水上バスが走る現在の隅田川沿いの風景が被って出てくるんですけど、これも面白い演出でしたね。お栄は密かに想いを寄せる人がいたりするんですが、そっちの方は奥手でなかなかうまくいきません。ライバル門下の歌川国直は、逆にお栄に気があるんですが、彼女は全く気づかないまま。火事が起こると血が騒ぐチャキチャキの江戸っ子です。お栄の絵に関するエピソードも出てきます。父に代わって龍を描いたり、枕絵に色気がないと言われて花街に修行に行ったり、地獄絵をリアルに描きすぎて注文主の奥さんが病気になったり。葛飾応為『吉原格子先之図』90歳まで長生きした北斎の晩年の作品は彼女の代筆ではないかと言われたりもしますが、実際のところはよく分かっていないようです。北斎が亡くなった八年後に消息不明となっていて、現存する作品数も10点ほどと大変少なくなっています。『百日紅 〜Miss HOKUSAI〜』は原作 - 杉浦日向子、監督 - 原恵一の2015年公開アニメ映画です。なんとか捕物帳のようにこれといった事件が起こるわけでもなく、登場する人物もそれほど多くないし、90分と短いんですが、印象に残る作品でした。
2020/09/14
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孤児のどろろは、盗みを働きながら戦国の世を強く生き抜いていました。ある日、目も耳も不自由ながら両手に仕込んだ刀で巨大な化物を退治する青年に出会います。彼の名は百鬼丸。化物を退治するたびに体の一部を取り戻せることを知り、旅を続けています。百鬼丸は、疫病や凶作に苦しむ醍醐の国を救うため、領主だった醍醐景光が十二体の鬼神に生贄として差し出した長男でした。目も耳も肌も手足もなく産まれてきた百鬼丸は川に流されます。流れ着いた彼を救ったのは義手や義足を作って死者を弔う寿海という医者でした。百鬼丸という名を与え、手足を与え武術を授けます。それから16年。百鬼丸は目は見えないながら魂の色のようなものは見えていました。寿海のもとを離れ運命の旅に出ます。化物退治で村を救うと報酬をもらえることに目をつけ、どろろは百鬼丸をアニキと慕って旅に同行することになりました。どろろというタイトルですが、主人公はどろろというより百鬼丸ですね。百鬼丸は強い、とにかくべらぼうに強いんです。二人の旅に同行するわけではないが、つかず離れず登場する琵琶丸というお坊さんがいるんです。琵琶丸も盲目なんですが、百鬼丸と同じように魂の色が見えるんですね。そしてこの人もとても強い。手塚治虫原作の漫画をもとに2019年に製作された全26話のアニメです。いろんな化け物が登場するのも、体のパーツを取り戻していくというストーリーも面白いと思いました。百鬼丸の後に多宝丸という五体満足の子供が産まれ、百鬼丸の存在を知らされずに後継者として育てられるんですが、この二人が出会った時の葛藤もとてもよく描かれています。子供の頃にテレビで見て、怖くて見るのをやめた記憶があります。1969年に一度製作されたようです。これは子供には刺激が強いですね。死が身近にある時代背景の中で翻弄され続ける人々の心模様が伝わってくる、どちらかというと暗い物語でした。でも、おすすめです。絶対ハマる、厳選アニメ!
2020/08/25
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10代の頃から長いことバンドを組んでいたので、時間が引き戻されるような感覚を覚えながら見ました。楽器を抱えて練習に集まったスタジオの匂い、ライブハウスの熱気、終わった後の一杯のビール。リアルな臨場感で蘇ります。2011年の震災以来会わなくなってしまったバンドのみんなどうしてるだろうなんて久々に思い出しました。バンドというのはおかずで、メインはボーイズラブの話なんです。上ノ山立夏が、謎めいた美少年・佐藤真冬に出会うところから始まります。弦の張り方も知らない真冬がギブソンを抱えて校舎の屋上に向かう階段に座っていました。そこは上ノ山がいつも昼寝を決め込むお気に入りの場所です。偶然なのか運命なのか上ノ山はバンドのギター担当でかなりの腕前。弾けもしないのにいいギターを持っている真冬に興味を持つんです。真冬にギターを教えてくれと熱心に頼まれ、中山春樹、梶秋彦と組んでいる自分のバンドの練習を見学させたりします。ある日、真冬が口ずさんだ歌を聞いてその声に衝撃を受けるんですね。想像もしていなかった心を揺さぶる美声。天から与えられた才能(given)でした。こういう役の声優さんて敷居高いでしょうね。バンドメンバーの名前が春夏秋と来てるから、きっと真冬も入ってくるんだろうというのは想像できましたけど、ボーカルだったんですね。そこからボーイズラブに向かうとは思ってませんでした。遠い昔に読んだトーマの心臓を思い出しましたよ。結構そっち系好きでした。さて、アニメの方は四人になったバンド『ギブン』が初めてのライブが終了し、それぞれの想いを伝えて終わるんですが、来週映画が公開されるそうです。2020年8月22日公開とのこと。公式サイトはこちらです。才能あふれる美青年しか出てこないし、こういうの好きかも。絶対ハマる、厳選アニメ!
2020/08/13
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登れ。命を懸けて塔を登れば、全てが手に入る。塔の頂上にはこの世のすべてがあり、この世界を手に入れる……神になれる。これは、ただ星空を見たくて塔を登る少女・ラヘルと、そんな彼女がいれば何もいらない少年・夜の、始まりと終わりの物語。興味をそそられる始まり方です。HUNTERxHUNTERでも塔が出てきました。強いものほど上にけて、上に行くほど豊かな生活が約束されるといったバトル系のタワーでしたが、このお話の塔は頂上にたどり着くと神になれる、なんとも凄いお話です。塔では次の階に進むための試験があります。一体何階まであるのか、アニメ13話の中では出て来ませんでしたが、多分かなり高くて、上に行くほど難しい試験なんでしょうね。競技ダンスと似てるんですが、階ごとに参加者の何割かが脱落していきます。参加資格があるのは管理人ヘドンによって選ばれた『選別者』と呼ばれる者たちで、それ以外に勝手に扉を開けて塔に入って来た『非選別者』という者がいます。あえて人ではなく者と言っているのは、参加者が人だけではないという意味。主人公の少年・夜は非選別者でした。経緯は不明ですが夜は暗闇に閉じ込められていて、そんな彼を救ったラヘルという少女が『星が見たい』と塔にのぼることにしたので後を追ったという形。しかしどうもラヘルより夜の方が、隠された能力があるようなんです。純粋な心を持つ弱そうな少年なんですけどね。試験を取り仕切っているのはランカーと呼ばれる塔を制覇した経験者たち。当然並外れた強さを持っているんですが、夜はランカーも驚くほどのパワーを時折無意識に発するんです。塔を支配する王ザハードの養女ザハードの姫という女性たちが登場するんですが、王を守る目的で集められただけあって桁違いに強いんです。塔を登る受験者の中にザハードの姫たちも混じっていて、敵に回すと怖い存在です。夜は下心のない優しい性格なので、次第に友達も増えて来ます。策略家で青髪のクン、より強いものと戦いたいワニ顔のラークとチームを組み、試練に挑みます。クンはキルアに似た感じですが、正体はまだわかっていません。夜の目的だったラヘルとは意外にあっさり再会するんです。しかしどうも彼女の方には一癖あるようで、夜との温度差は明らかでした。いかにも続きがありそうな終わり方でしたので、登場人物たちのその後の活躍が楽しみです。絶対ハマる、厳選アニメ!
2020/08/10
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病は気からと申します。競技の世界でもメンタルは重要な勝負要素ですね。1話5分くらいの短いアニメで全20話、優しい先生とお色気ナースが心療内科で扱う病気について面白おかしく解説してくれます。ほぼ下ネタ全開なんですが、大人ですから許容できました。扱うテーマは様々です。『露出症の治療法は?』とか『ロリコンはどこから病気なの?』と言ったこれまで考えてもみなかった内容から、『認知症…あなたの知能は大丈夫?』とか『睡眠時無呼吸症候群に気を付けて!』のような、これって心療内科なんだと言った比較的身近な問題まで。中でも興味深かったのは、ストーカーの心理についてです。心理学に『ストローク』と言う言葉があるそうなんですね。意味は心の栄養、人間はこれがないと生きていけないと言われています。褒められたり、笑顔を向けられるなどの存在を認める行為がプラスとすると、怒ったりバカにしたりする行為がマイナスになります。人間にとって一番キツイのは無視されることなので、好意を寄せている人から何も反応がないよりはマイナスの反応でも欲しくなると言った心理が働いて迷惑行為に及ぶそうです。コミュニケーションて重要なんですね。もう一つ勉強になったのは、『心の病気になりやすい人の、無意識のパターン』と言うテーマ。認知的斉合性理論と言う難しい言葉が出てきました。平たく言うと、自己評価の高い人は自分を高く評価してくれる人を好み、逆に自己評価の低い人は低く評価してくれる人を好むと言うことらしいです。自分に自信がある人は褒めてもらった時、自信がない人は『きみってダメだな』と言ってくれる人に出会った時、それぞれ自分をわかってくれている人だと思ってしまうんですって。ツンデレ女子が好きな人は自分に自信がないってことらしいですよ。ほめて伸びるタイプと叱って伸びるタイプがいるって本当なんですね。ゆうきゆう原作の『マンガで分かる心療内科』が元になっているらしいので、さらに詳しく知りたい方はそちらもチェックしてみてください。
2020/08/03
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はたらけどはたらけどなおわがくらし楽にならざりぢつと手を見る石川啄木というと、この詩が真っ先に思い浮かびます。貧乏で夭折の天才歌人のイメージでしたが、このアニメの主人公はもっと要領よく人生を謳歌していたようでした。明治の末、4畳一間の下宿屋で貧乏暮らしをしていた石川啄木。ある殺人事件に遭遇したことをきっかけに、同郷の金田一京助とともに探偵事務所を立ち上げます。名付けて『啄木鳥(キツツキ)探偵どころ』。歌人として優れた才能を発揮していた石川は、並外れた観察眼で次々と難事件を解決していきます。フィクションとはいえ、名だたる文学者たちが友人や知り合いとして登場するのも見所です。しかもイイ男ばっかり。この相関図見て初めて気がついたのは好奇心旺盛で事件に首を突っ込んでくる平井太郎が江戸川乱歩だったこと。ミルクホールの女給にいつも恋してしまう吉井勇が『命短し恋せよ乙女』の作詞者がだったこと。萩原朔太郎とはいつもつるんでいて恋愛ではライバルでした。石川啄木は岩手の出身で盛岡一高に学ぶんですが、金田一京助は3年先輩で、宮沢賢治は10年後輩になるそうです。美しい自然に恵まれ、文学者が生まれやすい環境なんでしょうかね。アニメでは石川啄木は女好きの酒飲みで、友人たちに借金しまくって浅草に通ってました。実際、金田一は彼にかなりの資金提供をしていたようです。人は何のために生きているのか。彼はずっとそれを探しているようでした。探偵ものなのでサスペンス的な楽しみがあります。でもこのアニメは物語より、浮世絵風の色使い、明治大正ロマンを感じさせる建築物や風景描写などがとても魅力的でした。登場人物も興味深いし。鬼滅の刃もこんな時代設定だった気がしますが、古いものと新しいものが入り混じったイギリスで言えばヴィクトリア朝と被るこの時代はなんだかとても興味があります。石川啄木は26歳で肺を患って亡くなってしまうんですが、彼にはアニメには登場しない妻も子供もいたようです。ふるさとの 訛なつかし 停車場の 人ごみの中に そを聴きにゆくずいぶん長いこと詩や文学の世界からは遠ざかっていた自分ですが、心の奥底に埋もれていた優しい音色に耳をそばたててみたい気がしました。絶対ハマる、厳選アニメ!
2020/07/24
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ナルトにはでっかい夢がありました。いつかは火の国の長、火影(ほかげ)になって里の皆に自分の存在を認めさせることです。アカデミー入学前から始まった長い長い忍者物語がついに終わりを迎えます。これは NARUTO 疾風伝(シカマル秘伝 闇の黙に浮ぶ雲) から続く、疾風伝494話 - 500話(総和数714-720)までのお話です。17歳の時に忍界大戦で大きな功績を果たしたナルトは、今や忍者の世界では知らないものはない伝説のヒーローです。あれから2年、ナルトは顔もすっかり大人びて器の大きさが滲み出るような若者に成長しました。そして美しく成長した日向家の長女、ヒナタと結婚する運びとなります。ナルトはあまり登場しなくて、友人たちの大騒ぎがテーマになっています。いくら結婚式とは言っても里の警護や任務を疎かにできないので、誰がその貧乏くじを引くかと言ったすったもんだです。火影であるカカシも、できれば出席したい人は全員そうさせてあげたいとは思いますが、ナルトの同級生たちはみんな中堅どころに成長していますので簡単に決められないんです。ヒナタは子供の頃からナルト一筋でしたけど、ナルトはサクラちゃん命だったんですよね。サクラはずっとサスケLOVEでしたから、一方通行だったんです。しかし日向家もよく跡取りの一人娘ヒナタを嫁に出すことにしましたね。宗家だの分家だのと子供の頃から面倒なお家騒動に巻き込まれていたヒナタ。結婚祝いの話題よりその辺のドラマの方が大人的には興味ありますが、一切触れられていませんでした。ナルトが養子に入るという話でもなかったような…。ナルトの夢だった『火影になる』ところで終わるのかと思ったら、そこまでは行かないで結婚で終わるなんてまるでシンデレラか白雪姫かみたいな終わり方でちょっと意外でした。結婚というのはある意味人生の終わりのようなイメージがあるんでしょうか。本当はそこからが人生のような気がしますね。全てのあらすじはこちらからご覧になれます。NARUTO波の国編中忍試験編木ノ葉崩し編綱手捜索編サスケ奪還編NARUTO 疾風伝風影奪還編サスケ再会編守護忍十二士編飛段・角都編三尾編自来也VSペイン・サスケVSイタチ編六尾編ペイン来襲編過去篇 〜木ノ葉の軌跡〜五影集結の章船上のパラダイスライフ九尾掌握と因果なる邂逅の章忍刀七人衆の章力-Chikara-忍界大戦・彼方からの攻撃者忍界大戦・サスケとイタチカカシ暗部篇 〜闇を生きる忍〜忍界大戦・第七班再び忍界大戦・うちはオビトナルトの背中 〜仲間の軌跡〜無限月読・発動の章自来也忍法帳 〜ナルト豪傑物語〜イタチ真伝篇 〜光と闇〜忍宗の起源ナルトとサスケの章少年時代篇サスケ真伝 来光篇シカマル秘伝 闇の黙に浮ぶ雲
2020/07/22
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異世界へはいろんな入り方があります。本とか石とか物に触れることや、命を落とすことがきっかけになるパターンが多いですね。召喚されるケースもありました。でも結局は入り方なんてどうでも良くて、異世界で主人公がどう生きるかというのが物語のメインテーマ。今日ご紹介する物語は、これまでで一番入り方にこだわらないパターンでした。サラリーマンだった一宮信吾は、異世界で目覚めると貧乏貴族の八男ヴェルになっていました。しかもまだ5歳。人生のリスタートとしては面白い始まり方です。中世ドイツみたいなイメージの世界で、長男が城を継ぎ、次男以降は家を出るしきたりのようでした。家族からは放任されていたので食事が乏しい以外は特に問題なく成長していきます。幸い彼には類稀なる魔法使いの能力が備わっていました。都合よく誰かに才能を継承したがっている魔法使いの師匠アルフォードが領地内の森にいて、彼に修行を積ませてくれるんです。最後に教えてもらった聖魔法というのが、これから出会うゾンビみたいな霊を浄化するのに非常に役に立ちます。ヴェルは12歳になると家を出て冒険者になるべく予備校に入学します。そこで将来仲間となる友達と出会い、みんなで出席した園遊会ではアルフォードの師匠だったプランタークにも出会いました。ヴェルの魔力は桁違いに強いので、どんな敵が来ても負ける気がしないんです。得意の聖魔法でアンデッドの竜を倒し、一躍英雄になって出世街道まっしぐら。王様から爵位を与えられ、枢機卿からは聖女と歌われる美しい孫娘を正妻にとあてがわれ、倒した竜の骨は莫大な財産を生んで、サラリーマンやめてよかったねという感じ。未開拓の地を魔法でガンガン開梱して、美しい妻に側室二人、忠実な家臣多数。昔の記憶は残っているようで、味噌蔵なんかを作ろうと目論んでました。彼の正式な名前はヴェンデリン・フォン・ベンノ・バウマイスターと言うんですが、バウマイスター家で魔法が使えるのはヴェルだけ。魔法という才能がなかったら、この世界で八男なんてそれこそ『それはないでしょう』ですけど、彼の場合は八男って、それもありでしょう!絶対ハマる、厳選アニメ!
2020/07/18
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将棋やチェスが得意な人は、戦略家として優れた才能を持っているのでしょう。シカマルは子供の頃から将棋で連戦連勝の忍者でした。第四次忍界大戦から二年、新しく火影に就任したカカシの右腕として、今では里の中枢で働く責任ある立場になっています。まだ19歳なんですけどね。平和を維持していきたいと願う忍び五大国連合の中で、忍者の大量失踪が問題になっていました。忍者の請負仕事が減ってきていることも。これは NARUTO 疾風伝(サスケ真伝 来光篇) から続く、疾風伝489話 - 493話(総和数709-713)までのお話です。近隣に新しく出来た黙(しじま)の国。ここに抜け忍が大量に流れ込んでいると踏んで、元暗部のサイを潜入させていました。サイからの知らせに不安を抱いたシカマルは、鏃(ソク)と朧(ロウ)と三人で黙の国へ向かいます。ソクは14歳の少女ですが、指から小型ミサイルのようなビームを発射して狙った部位を正確に射抜く暗殺者として優れた技を持っています。ロウは話が小難しくてわかりにくい壮年男性で、チャクラ量を操って気配を完全に消したり別人になりすましたりすることができ、隠密活動に適しています。シカマルの知略と二人の能力で関所を突破し、黙の国に入り込むことができました。この国のトップはゲンゴという男で、謎の多い人物でした。街は近隣から流れ込む人々で賑わっていましたが、物資の流通は盛んではなく食料事情はよくありません。革者と呼ばれる近衛隊が街を仕切っていて、どうも洗脳されているみたいなんですね。潜入させていたサイの姿もその中にありました。忍が生きやすい世界を作るという大儀の名のもとに、ゲンゴは忍者たちを集め、洗脳し、近隣諸国より安い値段で仕事を請け負って、再び戦争を起こすことを目論んでいました。ロウとソクも洗脳されてしまい、シカマル絶体絶命。シカマルの頭脳はゲンゴの野望に勝てるのか。風雲ー暗雲ー闇雲ー疑雲ー東雲の5話完結で語られるナルト番外編、面白い話でした。
2020/07/13
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子供の頃なりたかった自分に、いま、なれていますか?迂用曲折、いろんなことがあっても結局そこに戻る人は多いのかもしれません。道に迷った時、進む道を示すのはそのかすかな光だからです。これは NARUTO 疾風伝(少年時代篇) から続く、疾風伝484話 - 488話(総和数704-708)までのお話です。木の葉の郷から行方不明者が増えていました。ある日、その人たちが何かに取り憑かれたように起爆人間と化して郷を襲います。みんな赤い目をしていて、自らの血が爆発の引き金になっているようでした。六代目火影となったカカシは、これを血継限界のなせる技と見抜き、唯一対抗できる可能性のあるサスケを旅から呼び戻すことに。旅の途中で起爆人間と遭遇したサスケは独自に調査を開始します。どうやらフウシンを頭とする義賊団が関係している様子。彼らは御屋城エンと言う名の武器商人とつながっているという情報を元に、孤島にある闇の闘技場へと向かいます。コロシアムでは忍者同士を戦わせる賭博が違法に行われていました。サスケはナルトとの戦いで左手を失っているんですが、桁違いに強いんですね。ここでも起爆人間が現れて試合は中断しますが、御屋城エンから血の池一族の悲しい歴史を聞かされます。血の池一族の生き残りが狙っていたのは他ならぬサスケ自身だったんです。同情的な言葉を吐いて見ているだけなら共犯者と同じ。サスケとの旅に同行した旅芸人の少女チノは言っていました。みんな面倒ごとには巻き込まれたくないですからね。でもサスケには普通の人にはない力があります。サスケには幼い頃なんとなく描いていた夢がありました。うちは一族にまかされていた郷の治安を守る警務部隊に兄と共に入るという夢。今では友として認めているナルトから、きったない字で手紙が届くんです。郷の外にいても木の葉の郷を守る警務部隊みたいだなって。ある意味、サスケの夢は叶っていたんですね。
2020/07/04
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人は5歳までに刷り込まれた常識に生涯囚われるという話を聞いたことがあります。どんな大人にも物心ついた時から引きずっている何かがあるのかもしれませんね。これは NARUTO 疾風伝(ナルトとサスケの章) から続く、疾風伝480話 - 483話(総和数700-703)までのお話です。ナルトの物語に登場する主要人物8人の子供時代を描いています。誕生の日に両親を亡くしてずっと孤独だったナルト。街の人たちは尾獣を体に封印されている彼を恐れて自分の子供を近づけようとしません。いつも一人で魚を釣ったりしていましたが、実は影からちゃんと見守ってくれている人がいたんですね。ヒナタは代々続く日向家の総家に生まれて、家元という重責を背負いながら自分の力のなさに引け目を感じて生きていました。1歳上のいとこ、ネジが忍者としての優れた血を受け継いでいたので尚更です。ある雪の日、彼女は一人脱走を試みます。サスケは血系限界を持つうちは一族に生まれ、一族をまとめる父、優しい母、天才の兄という恵まれた家庭に育っていました。しかし兄がサスケ以外の一族全員を皆殺しにしたことで孤独へ追いやられることになります。ナルトとの対決の時に言っていたことですが、最初から何も持っていなかったナルトより、持っていたものをすべて失ったサスケの方が本当に辛かったのかもしれません。サクラ、ガーラ、シカマル、自来也、カカシとそれぞれの子供時代のエピソードが並びますが、一番意外だったのはカカシです。彼は読書家で料理の達人でした。お店で食べるようなすごい料理を作るんです。自分だけのために。父が亡くなって一人で住んでいたんですが、いつも掃除をして家はぴかぴかです。そして誰もいない家から『いってきます』といって学校に行き、『ただいま』といって帰ってきました。父親が仲間の命を優先して掟を破ったことで多くの非難を浴びたことから、なおさら自分をルールで縛る日常に身を置いたのかもしれないです。忍者は仕事に死が付きまとうので子供の一人暮らしの家が珍しくないようですが、孤独との付き合い方をそれぞれが見つけていくんですね。誰も守ってくれない環境の中で自分を律し、ひたすら生きていくんです。これは大人でもなかなかできないことだなと思いました。
2020/06/26
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時間が止まったらいいなあと思ったことありませんか?遅刻しそうな時とか、制限時間が迫ってきたテストの時とか。無情に流れていく時は、普通は待ってはくれません。でももし時を止めることができたら、何がしたいですか。主人公の佑河樹里(ユカワジュリ)は、就活中です。無職の父と祖父、ニートの兄、シングルマザーの妹に甥っ子と、質素で平凡な暮らしをしていました。ところがこの一族にはとんでもない力が備わっていたんです。それを知ったのは、甥のマコトと、彼を幼稚園に迎えに行った兄のツバサが誘拐されたのがきっかけでした。犯人の要求は30分以内に身代金を持って来いというもの。間に合うわけがないと慌てるジュリ。その時、祖父が佑河家に代々伝わるという止界術を使って時間を止めるんです。『努力』とか書かれている置物の石に小さな穴が開いていて、そこに血を垂らすとその石を触っている人以外の全てが止まった世界、止界に入ります。救出に向かったのはジュリと父と祖父の3人でした。ところが驚いたことに自分たち以外にも動いている人がいたんです。止界術を崇める宗教団体の連中と、雇われたチンピラたち。誘拐の目的は佑河家に伝わる本石を手に入れ、佑河一族を抹殺して止界術を独占することでした。宗教団体で持っているのは属石と呼ばれるもので、何が違うのかよくわかりませんが、本家じゃないやつの様です。止界術にはいろんな副作用の様なものがあるらしく、例えば止まってる人を殺そうとすると止界の怪物カヌリニが現れて成敗されてしまいます。止界で動けるのはタマワニと呼ばれるクラゲの様なものが体内に入るかららしいんですが、これが抜けると元の世界に強制送還されて止まってしまうんですね。佑河家の人にはタマワニを引き寄せる血が流れている様で、誘拐されて止まっていたツバサとマコトもこの世界で動ける様になります。祖父には止界の中で瞬間移動する能力がありました。ジュリには人のタマワニを追い出して元の世界に返す特殊能力が備わっていることが判明します。マコトにもカヌリニを操る能力が発動します。果たして佑河家の人々は教団との戦いを制することができるのか。カヌリニとは何なのか。アニメ全12話、とても面白い世界観でした。世界が止まると悪いことし放題なんですけど、その世界にずっと居続けるのは嫌ですね。
2020/06/22
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いよいよ決戦も最終章。無限月読によってすべての人が幻術にかかり、神樹にチャクラを吸い取られる中、サスケ・ナルト・サクラ・カカシの4人はサスケの術によってこれを逃れていました。敵は復活した大筒木カグヤ。宇宙人だけあってとんでもない技を持っています。これは NARUTO 疾風伝(忍宗の起源) から続く、疾風伝470話 - 479話(総和数690-699)までのお話です。カグヤは溶岩の山、酸の海、砂漠、高重力空間、そして子宮空間と幾つもの異空間を生みすことができました。幻術ではないので、溶岩や酸に触れれば解けるし、高重力では身動き取れません。カグヤは空間に穴を開けてこれらの世界を自在に行き来できて、力を合わせて封印しようと目論むサスケとナルトの二人を引き離します。 あまりに力の差がありすぎて、たちまち窮地に陥った第七班。そこでこれまで敵だったうちはオビトが助力してくれるんですね。カグヤの3人目の子供である黒ゼツにカラダを乗っ取られていたんですが、カグヤ復活とともに離れたので、カムイという空間移動忍術を発揮します。オビトはアカデミー時代カカシの同級生で、登校途中に人助けにかかわるせいでいつも遅刻でした。本当は良い奴だったんですね。カグヤはサスケとナルトの前々世のハゴロモとハムラに一度封印されてますから、復活してもまた封印されるんだろうなというのは見えてましたけど、それにしても大変な戦いでした。ようやく封印して戦争が終わったと思ったら、こんどはサスケが「革命を起こす」と言い出すんですよ。五大国のトップを処刑して、戦いに明け暮れる忍の郷をつくり直すというんです。最後はナルトとサスケの一騎打ちでした。戦いの場は終末の谷。予言のごとく、果たして忍者の世界に平和はもたらされるのか。ナルトはサスケの心を動かすことができるのか。ナルトとサスケはこのとき17歳。忍者って若くして大成するものなんでしょうね。年取ったらとてもできそうもないです。こんなミッションインポッシブル級の毎日。
2020/06/18
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始まりは隕石でした。地球外からやってきた生命体が地上に根を下ろし、神樹となります。それに続いてやってきたのが、いわゆる『かぐや姫』。竹の中から生まれたのではなく、宇宙からやってきたんですね。そしてミカドに身染められます。これは NARUTO 疾風伝(イタチ真伝篇 〜光と闇〜) から続く、疾風伝459話 - 469話(総和数679-689)までのお話です。神樹の実を食べたカグヤはこれと同化し強大なパワーを持つようになります。ハゴロモとハムラと言う2人の男の子を産み、二人には生まれつき神樹の持つチャクラが備わっていました。チャクラとはご存知の方にはお馴染みの、気の流れのようなエネルギーの源です。神がかったパワーを持つカグヤは、無限月読で人間を支配し神樹の栄養源としますが、二人の息子たちはこれに反発。母カグヤを封印して月にするんですよ。壮大なSFですね。ハムラは母を見守ると言って月に旅立ちました。ハゴロモはその後、六道仙人となって全国を旅し、人々にチャクラを伝達しつつ太平の世を築き忍宗(にんしゅう)を広めます。忍者ってなんであんな人間離れしたことができるのかと思ってたんですけど宇宙パワーをもらってたんですね。六道仙人にはインドラとアシュラと言う二人の息子ができます。インドラは生まれながらの天才肌でなんでも一人で完璧にこなす子供でした。忍宗の後継者は誰もがインドラだと思っています。一方アシュラは優秀な兄の影でいまいちパッとしない存在でしたが、たゆまぬ努力と支えてくれる仲間たちへの接し方から次第に人望を得ていきました。成長した二人の息子のどちらが後継者としてふさわしいか。六道仙人はそれを試すため二人それぞれ別の場所へ旅をさせます。どちらも似たような問題で困っている村だったんですが、それを解決する二人の方法が全く違ったんですね。黒ゼツというカグヤのもう一人の子供がカグヤを復活させ、主人公のナルトたちは今とんでもなく大変なバトルに巻き込まれている中、この昔話で一休みといったところでしょうか。最後の489話はナルトたちの子供時代のエピソードでもっとリラックスできます。なんと腹面の美男子ハタケカカシの素顔が見られるんですよ。
2020/06/14
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忍者の世界にも天才と呼ばれる人がいます。幼い頃から大人顔負けの才能を開花させ、一族から将来を嘱望される人材。うちは一族のイタチは、まさにその一人でした。これは NARUTO 疾風伝(自来也忍法帳 〜ナルト豪傑物語〜) から続く、疾風伝451話 - 458話(総和数671-678)までのお話です。ナルトがずっとライバル視してきたサスケは、イタチの弟です。サスケは、慕っていた兄が自分以外のうちは一族全員を殺して木の葉の里を抜けたことで復讐に燃えていました。しかし、やさしくて優秀だった兄がなぜそんなことをしたのかを知ったのは、兄が亡くなる直前だったんですね。そこには深い里への愛と弟を思う心がありました。無限月読の幻術にかかって全員が夢の中をさまよっているとき、その難を逃れたのはサスケの術によってガードされたナルト、サクラ、カカシの4名だけでした。月の光が照らす間は身動きができない中、イタチが昇天する間際にサスケに残したすべての記憶として語られます。戦争によって引き起こされた死と向かい合い、弟サスケが産まれて生と向き合うイタチの幼い頃の話から始まります。イタチはアカデミー入学前から父親も驚くほどの特別な才能を見せ、最年少で卒業して任務につくようになります。やがてスーパーエリート暗部の部隊長を務め、うちは一族の出世頭となっていました。しかしクーデターを画策するうちは一族殲滅の命を受け、任務と血縁の板挟みで葛藤します。そしてついに任務を遂行。弟に恨まれながら里を抜けて暁に組みすることとなりました。才能ある人はどんな状況下でも実力を発揮できるとは思いますが、そのベクトルの先が必ずしも明るい方向とは限らないのが残念ですね。故郷を仲間同士の争いから守るために悲しみを押し殺して父母を含め一族を殺したというのに、その先に待っていたのはやはり故郷を壊滅状態にしようとする暁でした。イタチの姿にワンピースのエースの姿が重なるんです。弟を守るためにすばらしい才能を持った兄が命を捨てる。やるせない気持ちになります。さて無限月読を発動したうちはマダラがこの陰謀の頭かと思ったらさらに上いく大ボスが出現します。人々のチャクラを吸い取った神樹が六道仙人の母であるかぐや復活へと変貌していくんです。ミノムシのように捕らえられチャクラを吸い取られた人々は、白ゼツというスターウォーズで大量生産されたクローン兵ストームトルーパーみたいになってしまう様子。食虫植物みたいな黒ゼツがなにやらかぐや再生の原動力になっているようです。尾獣の力を集めた強大なパワーを持つかぐやにナルトたちはどう立ち向かっていくのでしょうか。
2020/05/30
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無限月読が発動され、火影たちも神樹にエネルギーを吸い取られながら夢の中を彷徨っています。これまでの戦闘が嘘のように静まり返った現実世界。綱手は友人の自来也が書いた『自来也忍法帳』に読み耽る夢を見ていました。これは NARUTO 疾風伝(無限月読・発動の章) から続く、疾風伝432話 - 450話(総和数652-670)までのお話です。夢の中では死んだはずの人もみんな生きていて平和です。四代目火影も奥さんも健在。つまりナルトの両親は生きていて、火影の子供としてアカデミーに入学していました。自来也も元気で、ナルトの師として修行に付き合ってくれています。自来也といえば伝説の三忍の一人。がま親分を口寄せの術で呼び出したりするすごい人ですが本も書くんです。いつもはイチャイチャなんとかいうちょっとエロっぽい本ばかり書いて、ムッツリ助平のカカシ先生が愛読してたりします。今回は初の真面目な本で、書き終えてまず親友の綱手に読んで欲しいと持ってきたんですね。話の前半は『任務』と『仲間の命』とどちらを優先するかというテーマでした。キングスマンのようなスパイ映画を見ると、いざとなった時に任務達成が絶対で同僚のエージェントの命は二の次なイメージはあります。それだけ大勢の命を背負っているミッションなので、一人の命を踏み台にしてでも先に進むというのが求められる姿なんでしょうね。自来也が望んでいた忍者世界の未来は、復讐の連鎖を断ち切り、仲間を大切にすることによって平和を築くことだったようです。全員が仲間になってしまえば戦争は起こらないだろうという考えです。後半は、より強い力を求めて里抜けしたサスケを連れ戻す物語です。六道仙人の時代から続く因縁ともいうべきナルトとの対決姿勢がここで断ち切られ和解する流れ。暁のツワモノたちも勢ぞろいです。これは自来也の描いた夢であり、それを読んで楽しんでいる綱手の夢なんですね。しかし実際には無限月読のなか、ミノムシのように樹皮に巻かれてぶらさがっている無数の人々。幸せな夢はいつまで続くのでしょうか。
2020/05/18
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しばらく離れていたので戦況を忘れていましたが、忍界大戦は大変なピンチを迎えていました。 尾獣全てを体内に取り込んだマダラは更に力を増し、九尾を抜かれたナルトは死の淵にいます。 助太刀に入ったサスケも胸を刺されて瀕死の重傷。 これは NARUTO 疾風伝(ナルトの背中 〜仲間の軌跡〜) から続く、疾風伝414話 - 431話(総和数634-651)までのお話です。 もう打つ手はないのかと思われた時に、マダラの手下になっていたうちはオビトが一瞬正気をを取り戻します。 駆けつけたガイは体術でマダラに挑み、カカシたちの危機を救いました。 しかし戦況は相変わらずマダラ優勢です。 ナルトとサスケは死線をさまよいつつ六道仙人に出会います。 体内に最初に尾獣を宿したと言われる忍者の始祖ですかね。 おとぎ話か北欧神話っぽくなってくるんですが、六道仙人は歴史を語ります。 全ての始まりに、千年に一度実をつけると言われる神樹がありました。 どこか遠くからやってきたらしいカグヤ姫がこの実を食べて忍術のパワーとなるチャクラを手に入れるんです。 六道仙人はカグヤの息子で、生まれながらチャクラを体内に宿していました。 神樹はチャクラを奪い返すべく十尾となって暴れ出すんですね。 これと戦って初の人柱力となった六道仙人には二人の息子が生まれます。 兄インドラはなんでも一人でこなす天才で、力での支配が世の中を治めると考えています。 弟アシュラは出来の悪い子でしたが、人一倍の努力と仲間の協力に助けてもらいながら愛を持って平和な世界を作ろうとします。 六道仙人が後継者に選んだのは弟のアシュラで、尾獣は9つに分けられて封印されました。 この二人の対立は後の世まで続き、一世代前の転生者がうちはマダラと千手柱間。 さらに現代に転生したのがナルトとサスケでした。 うちはマダラの考える真の平和は、分散した尾獣を一つに束ねて神樹に戻し、木の養分として人々のチャクラを取り込みつつ、人々には無限月読という幻術をかけて夢の中で生きさせるという方法でした。 映画マトリックスみたいな展開です。 無限月読は発動され、人々は樹皮に巻かれてミノムシのようにぶらさがったまま楽しい夢を見はじめます。 唯一この幻術から免れたのはサスケ、ナルト、そしてサクラの第7班のみ。 このあと一体どんな手を打つのか。 夢の中でそれぞれがヒーロー、ヒロインとなって楽しそうでしたけど人間の本当の幸せってなんでしょうね。 戦闘続きの厳しい現実より、楽しい仮想世界の中で生きる方が幸せという考え方もアリかなあと思ってしまいました。
2020/05/04
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ありがちな学園モノの部活アニメではありませんでした。中学のソフトテニス部の話なんですが、登場人物それぞれが抱える家庭事情に緊迫感があって目が離せないんです。試合の間もバックに流れる音楽が、セッションやバードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)のようなジャズで緊迫感を煽るんですね。全12話で打ち止めのようですがストーリー的にはこれから山場を迎えるようなところで、是非とも続きが見たいアニメでした。志城南中に転校してきた中学2年生の桂木眞己(マキ)は母親と二人暮らし。幼馴染だった新城柊真(トーマ)と再会し、男子ソフトテニス部に誘われます。ソフトテニスってやったことないんですが中学では盛んみたいですね。ペアで試合するスタイルのようです。この中学では女子のソフトテニス部は強いんですが男子の方は弱くて廃部寸前。そこにマキが加わったことでいろんな意味で息を吹き返すわけです。それだけならパッピーな青春スポーツアニメなんですが、部員それぞれが実に複雑な家庭環境にあるんですよ。マキは離婚したダメ親父が時々家に押しかけてきて、母親が必死で稼いでるお金を巻き上げていきます。トーマの家庭でも両親は離婚の危機を迎えていて、仲のいい兄とは離れ離れになりそうです。他の部員たちも、幼い頃のDV体験がトラウマになっている子や、養子となっている自分に後ろめたさを感じている子、モンスターペアレントの母親に常に支配下に置かれている子、性同一性障害に悩む子などなど、それぞれが心の闇を持って生きていました。『星合の空』(ほしあいのそら)は、赤根和樹の原作・監督・脚本で制作されたテレビアニメです。2019年10月から放送されていました。ナルトやルフィーみたいに自分の目標がはっきりしている人は誰も出てこなくて、みんな弱さに怯えながら成長していく姿に現実味があります。タイトルの星合の空とは七夕の彦星と織姫の逢瀬を意味しているそうで、鎌倉時代の歌集「 建礼門院右京大夫集」に収録されている歌が元になっているとのこと。何ごとも 変はり果てぬる 世の中に 契りたがはぬ 星合の空すべてが変わり果てたこの世の中にあっても、七夕の二星の逢瀬の約束だけは違えられることはありませんという意味だそうです。考えさせられる物語でした。Blue-ray & DVDは公式サイトでのみの限定販売です。
2020/05/03
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まだ忍界大戦が始まる前、忍びの里同士が敵対し合っていた頃に話が戻ります。火の国、水の国、雷の国、風の国、土の国の五大国とそのはざまで生きる小国の間で、それぞれの国の忍者たちによる小競り合いが絶えませんでした。ナルトは自来也とともに修行の旅に出ていて、サスケは火の国から離脱し大蛇丸の元に、サクラは火影となった綱手を師匠と仰いで医療忍術を学んでいます。そんな中、火の国と風の国の共同開催で2年ぶりに中忍試験を行うことになりました。これは NARUTO 疾風伝(忍界大戦・うちはオビト) から続く、疾風伝394話 - 413話(総和数614-633)までのお話です。忍者にはランクがあって、下忍、中忍、上忍と上がるにつれて難しい任務を与えられるようになっています。昇級試験は国を跨いで受験者が参集するので反乱の火種となりうるイベントです。2年前、火の国で開催された中忍試験は大蛇丸の陰謀によって中断され大変な騒動へと発展しました。影というのは忍者の里の長のことで、火の国の長は火影(ほかげ)風の国の長は風影と呼ばれます。新しく風影となったガーラは、この就任を快く思わないものたちをあぶり出す目的も兼ねて風の国での開催を提案します。火の国は2年前の失態の埋め合わせとして1次の筆記試験は火の国で行うと主張し、共同開催ということで同意しました。前回の筆記試験も忍者ならではでしたが、今回も面白かったですよ。火の国の天才軍師シカマルが問題を作成しました。この試験は3人1組で申し込むんです。それぞれが別々の部屋で意思疎通が出来ない中、3人合わせて100点となることを要求されます。さて、皆さんならどうやって別の部屋にいる仲間に指示を飛ばすか。ここで火の国のネジがリーダーシップを発揮します。2次試験は風の国にある砂漠で72時間のサバイバルテストでした。砂の国からの受験者シラは、生まれつき忍術が使えず辛い幼少時代を過ごした苦労人です。砂の国では忍術の素養がないと学校にも行かせてもらえません。火の国のロック・リーと同じく人一倍の努力で体術を磨き、ガーラに認められて指南役にまで出世したシラ。昔、彼を馬鹿にしていてこの出世を妬む輩がたくさんいました。試験中に悪意を持って妨害されても、屈しない彼はいろんな名言を吐くんです。『生まれの不幸を嘆いても何の意味もない。その不幸も含めて、人生は一つしかないからな。』『人がどう思おうと努力し続けることが今の自分にできるベストだと信じているからだ。』体の修行は心も磨くんですね。『今の自分は問題じゃない。未来の自分が恥ずかしくなければそれでいい。』ロック・リーも負けていません。『努力は時に不可能を可能にする無限の翼となるんです。』“暁”が人柱力を狙う不穏な空気が漂う中、砂漠でのオアシスのような試験エピソードが散りばめられています。何があってもくじけないナルトのド根性や仲間を思いやる心に刺激を受けて、みんな試練に臨んでいました。そして風影ガーラを狙う反乱分子がその牙を剥きます。ナルトがいない間にも、火の国の仲間たちはそれぞれの修行に励み試験に挑み成長していたんですね。今回は忍界大戦の箸休めのようなシリーズでしたが、それでもたくさんのドキドキと感動を味わえました。
2020/04/29
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宝石は古くから珍重されてきたので、それにまつわる物語がつきものです。銀座に店を構える眉目秀麗なイギリス人宝石商リチャード。この店に持ち込まれるさまざまな顧客の宝石とそれに秘められた物語を、アルバイトに入ることになった日本人大学生、田中正義が語り部となって紐解いていきます。いまから一億年以上前、高温高圧の地下深い場所でダイヤモンドは作られました。原料は炭素のみ。よく耳にする二酸化炭素(CO2)のCです。素材と作り方がわかっているので、料理と一緒で上手くやれば人工的に作ることもできます。でも天然物の方が希少価値が高いのでお値段も張りますね。このアニメを見て知ったんですが、鑑定というのはダイヤモンドのみだそうで、それ以外の宝石は鑑別というそうです。仕立てのいい3つ揃えのスーツを美しく着こなすリチャードの立ち振る舞いが、スタンダードダンサーのようで好きでした。落ち着いた話ぶりとロイヤルミルクティやスイーツへのこだわりもいいですね。謎解き自体はそれほどサスペンス風ではなく、はらはらドキドキのような話ではありません。話が進むにつれて次第に分かってくる彼の育ちの良さや、あふれんばかりの才能。理想を超えた人物設定なんですよ。『ほんとにそんな人いるの?』みたいな現実離れ感は否めませんが、気がつけばこれはアニメだったんだっけという感覚です。背景となる銀座や高田の馬場あたりの風景がとってもリアルなので、いつのまにか引き込まれて実際にありそうな話だと思ってしまうんでしょうか。宝石商リチャード氏の謎鑑定Blu−ray 第1巻(Blu−ray Disc)楽天で購入『宝石商リチャード氏の謎鑑定』は、辻村七子原作のライト文芸作品です。2020年3月までテレビアニメが放映されていました。上品で静かなアニメって、寝る前に見てもいいもんですね。
2020/04/25
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ゲームは大好きですけど、やめることができないとなると大問題です。ダーウィンズゲームは携帯アプリの対戦ゲームなんですが、敗北は実社会での死を意味するんです。こんなゲームに参加する羽目になったら招待者を恨みますね。カナメは高校生で、親友のキョウダからダーウィンズゲームの招待を受けます。参加者には進化ともいうべき独自の超能力が与えられるんです。初心者はそんなことも知らないのでただ逃げ惑うのみ。格好の餌食となってしまいます。いきなり透明人間に追いかけられ殺されそうになるんですね。負けるとキューブ状に背景ごと消去されていきます。カナメの能力はあらゆる物体をコピーして取り寄せ、機能を強化する超能力(シギル)でした。対戦で勝つとポイントが与えられて、0になるとゲームオーバー、つまり死です。ポイントはショップで買い物が出来たり一定期間参加者リストから名前を消すこともできます。定期的にイベントがあって、選ばれたゲーマーは強制参加。『宝探しゲーム』は期間終了までにリングを3つ以上所持していないプレイヤーは消されるというものでした。カナメは能力の使い方にも次第に慣れて、生き残るために信頼できる仲間を増やしこの過酷なゲームを勝ち進んでいきます。ジュマンジという映画では、一緒にプレーしている人のうちの誰かが上がるまでゲームの世界から抜けられませんでした。ハンガーゲームは参加者が最後の一人になるまで戦いを強いられました。アニメなので実写ほどの迫力はないにしろ、これらに近い危機感を味わえます。『ダーウィンズゲーム』の原作者はFLIPFLOPs、『別冊少年チャンピオン』で連載中です。アニメは2020年の1月から3月までTOKYO MXでシーズン1が放送されていました。公式サイトはこちらです。
2020/04/09
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大好きな競技かるたアニメ『ちはやふる』のシーズン3がこの三月中旬まで放映されていました。TVアニメ『ちはやふる2』の続編です。正月には聖地『近江神宮』まで行ってきたくらいです。相当前のめりな感じで録画して見ました。高校2年の夏から高3の春までの物語です。日本一を決める名人戦/クイーン戦に向けた予選の話や、修学旅行、恋の話など盛り沢山。あんまり何度も見たので、もうなんか自分に起こった出来事の様な気さえしてきましたよ。競技の展開や迫力も見どころなんですが、登場人物の人間模様も面白いんです。主人公の綾瀬千早(チハヤ)はカルタでクイーンになることだけを目指して頑張ってきましたが、そろそろ将来の進路も決めなくてはいけません。カルタ日本一である名人/クィーンになるためには、まず東部と西部それぞれの地区予選(A級戦)で優勝する必要があります。東西の優勝者同士が対戦して、勝った方が現名人/クィーンへの挑戦権を得ることができます。ところがこの大事な予選の日が、学校の修学旅行と被ってしまうんです。チハヤに心を寄せる幼なじみ真島太一(タイチ)と綿谷新(アラタ)にも大きな変化があります。タイチは東大医学部志望で学年トップの秀才ですが、カルタ部にとっても頼れる部長であり団体戦の貴重な戦力でした。ところが3年になって退部してしまうんですね。受験に専念したいという名目ですが、他にもいろんな心模様がありそうです。これまで個人戦にしか興味がなかったアラタは福井で仲間を募って夏の団体戦を目指します。何よりドキドキなのはあまりにも純粋無垢な告白シーンですね。この三角関係の行くえは大変気になります。ホント、冬ソナみたい。アニメ放映期間中にTVで実写版の3作目の映画が放映されたんです。高校2年と3年の話が入り混じっていたり、3話で完結させるためにいいとこだけ切りはりした様な話なんですが、チハヤの将来がここで判明するんですよ。高校卒業した後どうなるのかとか、クイーンになれるのかとか。古典の先生がなんかの受け売りと言って話してくれたドアノブの話が心に残りました。チャンスはドアノブのないドアなんだそうです。その前で待ち構えていて、開いた時にすかざす飛び込まないと手にすることはできないと言ってました。確かにそうかもしれませんね。もっと詳しく知りたい方、公式サイトはこちらです。
2020/03/30
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遠い昔に犯した罪をつぐなうために1000年以上もの長きにわたり海を歩き続ける巨象。その背中の上に栄えたモコモ公国にはミンク族という戦闘的な種族が暮らしていました。ドフラミンゴをやっつけてルフィーたちが次にやってきたのは、地図に載っていないこの国です。ワンピース シルバーマイン編に続く751話から782話までのお話になります。四皇カイドウの手下であるジャックに襲撃され壊滅的な状態になっていたモコモ公国。先に着いたナミ、チョッパー、ブルックたちが復興の手を差し伸べます。後を追ってやってきたルフィたち一行はナミたちの仲間ということで大歓迎されますが、そこへ再びジャックの手が伸びてきました。ジャックらが探していたのはワノ国の忍者雷ぞうでした。ワノ国は現在カイドウの支配下にありますが、それを不満に思う侍や忍者が密かに反乱を企てていて、モコモ公国に支援を要請しに来ているのではないかというのです。身に覚えのない輩を匿っているという濡れ衣でひどい目にあったばかりでしたので、同行していたワノ国の錦えもんたちが上陸したらみんなはどう反応するでしょう。モコモ公国には二人の仲の悪い王様がいます。イヌアラシとネコマムシ。二人は12時間ずつ国を治めることにして顔を合わせないようにしていました。ジャックの襲撃で二人とも瀕死の重傷を負っていましたが、この二人は昔、海賊王ゴールドロジャーと共に旅をしたことがあるといいます。ここにきて話が急展開なんですよ。まず最初の驚きは、サンジの生い立ちが明かされることです。四皇ビッグマムの35女と政略結婚させられるみたいな流れ。グランドライン後半の海『新世界』で巨大勢力を有する大海賊が4人いて、皇帝みたいなので四皇と呼んでいるそうなんですが、『海軍』や『王下七武海』と合わせて3大勢力と言われています。カイドウ、ビッグマムのほかは、ルフィに麦わらをくれたシャンクス、白ひげを倒した黒ひげがこの段階では四皇のようです。次に驚くのは8歳のモモノ助の正体です。錦えもんの実子じゃなくてワノ国の偉い人の息子みたい。しかもこの巨象と主従関係にあるらしく、ルフィとモモノ助だけ象の声が聞こえたんですね。そしてワンピースの最終目的地ラフテルへの道筋が見えてきます。新世界に点在する4つのロードポーネグリフが鍵のようです。サンジ君どうなるのか気になりますね。ワノ国の動向も。更に気になることが2つありました。一つは新聞に書かれていた革命軍の基地の壊滅というニュース。ルフィの父親は革命家のトップですからね。もう一つは4年に一度世界中の国王が集まる世界会議レヴェリー。アラバスタのビビや、チョッパーのふるさと冬島のドルトン、そこを追い出されて蘇ったワポルなど、懐かしい面々が顔をあわせるようです。ミンク族の挨拶は熱烈なほっぺチューとでもいいますか、『ガルチュー!』なんですよ。外界から完全に孤立した象の背中の上で感染症など蔓延しないでしょうし、ガルチューOKなんでしょうね。中古■ワンピース 一番くじ ガルチュー!!ゾウの国■F賞 ゾウ編オールスターズタオル■ルフィ 単品■ONE PIECE■グッズ楽天で購入
2020/03/03
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舞台は地球上のようでした。2045年10月から話は始まります。グレイス・フィールドという名の孤児院で暮らす子供達の脱出劇です。子供達はやさしいママの元で幸せに暮らしていました。ある日、コニーという6歳の女の子が里親に引き取られていくことになります。この物語の主人公11歳のエマとノーマンが、置き忘れていったぬいぐるみを届けようと後を追いかけたところ、大変なことを目撃してしまうんですね。コニーは引き取られたのではなく出荷されたこと。そういえば子供達の首には数字が刻印されていました。商品番号だったんですね。ここが養殖場だと悟った二人は友達のレイにも相談し、レイが出荷されるまでの3ヶ月でここにいる子供達全員を連れて逃げる計画を練りはじめます。問題はいろいろあって、全員の体に発信機が埋め込まれていて逃げようとしてもばれるんですね。さらに敷地の境界は高い壁に囲まれていて、その奥に広がる世界に関する知識は皆無です。信頼していた子供たちのなかにママと通じるスパイがいて、監視官であるママは警戒を強め、もう一人シスターを配置したり、毎回おもーい気分になりながら見ていました。ノーマンが軍師なんですよ。すごく頭が切れます。そしてエマが大好き。エマは意志の強いやさしい子で、運動神経抜群でした。この二人がいればなんとかなるかなと思っていたんですが、頼りのノーマンは先に出荷が決まり、エマは脱出できないようにママに足を折られます。希望の火がちょっとでも灯るとすぐに消される形で物語は進んでいきました。むかしラジオで『地底世界ペルシダー』という連続ドラマをやっていたんですが、それをちょっと思い出しました。地球内部は空洞になっていて、鳥みたいな大型生物が支配しているんです。その中でも人間は食料として飼育されていました。『約束のネバーランド』は、白井カイウ(原作)、出水ぽすか(作画)で2016年から『週刊少年ジャンプ』で連載中です。テレビアニメは2019年1月から第1期全12話が放送され、続編が今年放送予定とのこと。エピソードのサブタイトルの数字って何かなと思っていたんですが、カレンダーの2045年というのが鍵になって謎が解けました。ご興味ある方、公式サイトはこちらです。
2020/01/09
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もし急に石器時代に逆戻りしたら、どうやって生き延びます?まずは安定的な水と食料の確保、安全な住居の確保でしょうね。できれば協力してくれそうな仲間がいたらいいんですが、誰もいない場合は一人で火をおこしたり毒じゃない食べ物を探したり狩りをしたりしなければならないでしょう。今日ご紹介するのはそんな時代になってしまった地球で、科学大好き少年が知識を駆使して文明の利器を再生していく、サバイバルを超えた文明再生の物語です。設定はちょっと唐突な気もしますが、ある日全人類が石化する現象が起こるんです。主人公の科学大好き高校生、石神千空が石化から解放されたのは3700年後の地球でした。千空は地道に試行錯誤を繰り返しながら石器や住居を手に入れ、火を起こすこともできるようになります。石化から復活していたのは千空だけではなく、長い間原始的な生活を送っている集落があって、そこで彼の知識が花開きます。猫じゃらしで作るラーメン、人力で作り出す電気、切れ味最高の日本刀など、人々の心をとらえていきます。そして村の巫女であるルリを病気から救うために開発した抗生物質。千空は村の長になって科学王国・人類救出を目指します。ところがこれに反して、力による支配を目指す一派がいるんですね。霊長類最強高校生といわれていた獅子王司が千空の村に戦を仕掛けてこようとしています。千空は情報戦略で対抗することにして携帯電話を開発するんです。石器時代に携帯電話作るのってどのくらい大変か想像できませんね。抗生物質もどうやって作るのか不明でしたけど、素材として何が必要なのか、そのためにはどういった手順を踏む必要があるのか、とても思いつきませんでした。勉強になるアニメです。この物語はフィクションですが、登場する動植物や物質、製造方法などは実在するものに基づいています。個人の判断による採取や製造は大変危険であり、また法律に触れる恐れがありますので、決して安易にマネをしないでください。こういった注意書きが最後に出るんですが、同じようにやってみたくなる人も確かにいるでしょうね。『Dr.STONE』(ドクターストーン)は、稲垣理一郎原作、Boichi作画のマンガで『週刊少年ジャンプ』で連載中。アニメ第1期24話は2019年12月まで放送されていました。第2期も製作決定しているようです。ご興味ある方、公式サイトはこちらです。
2020/01/06
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ドレスローザから再び海に出たルフィーたちは、別行動していたナミ、サンジ、チョッパー、ブルックたちと再会すべく次の目的地ゾウに向かいます。麦わらの一味に憧れているバルトロメオが自分たちの海賊船に乗せてくれているんですが、その船首にはルフィーのオブジェ、船尾にはチョッパーのオブジェが施されていて、熱狂的なファンだということが分かりやすい。その名もゴーイング・ルフィ先輩号。これはワンピース ドレスローザ編に続く747話から750話までのお話です。ゾウに向かう途中、肉に目が眩んだルフィとバルトロメオは不覚にも女海賊デザイア率いるレディース軍団に捕獲されシルバーマインに連れて行かれます。ここは銀の鉱山でできた島。グツグツの実の溶鉱炉人間ビルを頭とするシルバー海賊連合のアジトでした。海賊たちはビルを神のように慕っていて、ビルもみんなで力を合わせてこの海を制覇しようとゲキを飛ばす包容力のあるリーダーぶりです。収入源は海賊狩り。ルフィはいまや5億越えの賞金首ですから、これを捕らえたとなると大手柄です。女海賊デザイアとバルトロメオは幼馴染で二人でしゃべるときは茨城弁ばりばりでした。逃げようとするルフィとバルトロメオを追って鉱山地下の奈落に落ちてしまったデザイアは、ここで鉱山労働者として働かされている元海賊たちに出会います。ビルに役立たずと思われた連中の成れの果て。さらにこの秘密を知ったデザイアを消そうとするビルの本性を知ります。シルバーマイン編は劇場版「ONE PIECE FILM GOLD」と連動していて、『スルルルル』と言いながらいろんなものをすり抜けるテゾーロの手下タナカさんも登場するんです。金と銀ですから、なにか深い関係がありそうですもんね。今回の面白キャラはコロコロの実のトロッコ人間アベロンですね。手足が車輪になって地下坑道を疾走します。大した武器はないんですが、暴走攻撃でこれまで何人もの脱走坑夫を手にかけてきたようでした。悪の親玉ビルのグツグツの能力はマグマグの実に通じる強さがありそうですが、溶鉱炉と火山では規模が違うんでしょうか。怒りに任せて鉱石を食べ過ぎて島全体を溶かすほどに成長した様は、ルフィーの兄エースを葬った赤犬を思い出させました。ルフィとバルトロメオが島で戦っている間、海で待っていたゾロやロビン、フランキーたちはシルバー連合に取り囲まれ攻撃をなんとか回避しながら二人の帰りを待っています。果たしてルフィたちは溶け出した銀の島から脱出できるのか。たった4話ですけどよくできたお話ですよ。
2019/12/22
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ネットゲームをやったことがある方ならご存知だと思いますが、時々ハイスコアのランキングにありえないような高得点で君臨している人がいるんです。英語のCHEATは騙すとかカンニングするとか浮気するとかいう意味。ゲームの世界ではデータやプログラムを改ざんして、本来できないことを裏技を使って自分の有利になるようにすることをチート行為と呼んでいます。警視庁のサイトでも『チート行為はやめましょう』と呼びかけているくらい、チーターが多いんでしょうね。さて、今日ご紹介するアニメはそういった不正とは全く関係なく、幼馴染の高校生の男女が異世界で活躍するお話です。最近異世界モノのアニメが多くて、なぜか異世界というと風景が中世ヨーロッパ風で、人々の出で立ちもRPGの冒険者っぽい格好なので、しばらくするといろんなのが混じってどれがどれだったかわからなくなるんです。自分の備忘録として書き留めておこうと思っただけで、絶賛お勧めというわけではありません。全12話。異世界に飛ばされたのは太一とリンの二人でした。通学途中に魔法陣のようなものが現れて召喚されてしまうんです。いきなりでっかい怪獣に襲われてピンチだった二人を救ってくれたのは冒険者の一団でした。元の世界に帰るすべも持たない二人は彼らに案内され街に行くと、冒険者となるためのテストを受け、生活のために日銭を稼ぐことにします。ところがこの世界で二人はスーパーパワーの持ち主だということが判明。力のある魔術師の元で、その力を真っ当に使う修行をします。魔術師も師匠も女性の登場人物は全員美人、もちろんリンも。悪い奴はロード・オブ・ザ・リングばりに分かりやすい顔つきや体つきをしています。王族の権力争いに乗じた闇の力の襲撃みたいな話で、それに対抗できるパワーの持ち主が召喚された二人というわけです。最近ちはやふる3がTV放送されていて、そこでも太一はメインキャラなので頭の中で被りまくってました。RPGみたいな話なんですけどそれほどドロドロしてないので子供でも見られる感じです。原作は、内田健による日本のライトノベル。文庫版は、2013年から11巻が刊行されていて、2019年6月時点でシリーズの累計発行部数は200万部を突破しているそうです。アニメ版公式サイトはこちらです。
2019/11/27
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『タッチ』から約30年後の明青学園。上杉達也たちが甲子園出場を果たし、優勝を飾ったのが最初で最後のピークだったようです。そこから長い低迷期を経て、今年野球部に有望な選手たちが入部してきました。立花投馬と立花走一郎は両親の再婚で家族になった同級生。投馬は凄腕のピッチャーで走一郎は頭脳派のキャッチャーでした。走一郎には一つ年下の妹・音美がいて、3人は兄妹として一つ屋根の下に暮らしています。タッチの時みたいに一人の女の子を奪いあうライバルというわけではありませんが、可愛くて人気者の音美ちゃんはアイドル的な存在でこのアニメのマドンナのひとりですね。さらに、投馬と走一郎は義兄弟で血は繋がっていないものの偶然誕生日が同じで双子ということになっているようです。中学の時は権力者の父を持つ先輩がいて全くの鳴かず飛ばずの野球部生活でしたが、高校に入ってそのタガが外されると一気に実力を開花させます。一年生レギュラーとして活躍する二人にライバル校の名選手たちも注目し始めます。新しい監督もやってきて、美人マネージャーも参入。全24話でまだ1年目の夏が終わったところですので、この後も楽しみです。公式サイトはこちら。
2019/11/16
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春秋時代とよばれる中国戦乱のとき、七大国(斉・楚・秦・燕・韓・魏・趙)が覇権を争うなか、後の秦の始皇帝がまだ子供だったころから話は始まります。紀元前200年頃、三国志よりもずっと前の時代です。シンとヒョウいう名の二人の戦争孤児が、下僕として農家で下働きをしつつ天下の大将軍になるという大志を抱いてのし上がっていく壮大な物語でした。面白すぎてドハマリしまして、第1シリーズ38話を一気に見た上、いま第2シリーズに突入。2020年4月には第3シリーズが放送されるそうです。主人公の少年シンは熱血少年で、ワンピースのルフィーやナルトを思い起こさせますね。目標がはっきりしていて、曲がった事が大嫌い。ずば抜けた運動能力と、幼い頃から日々鍛錬を欠かさずに磨いてきた剣の腕は頼りになります。王族の内部抗争から逃れて山中に匿われピンチに陥っていた少年王セイ(後の始皇帝)を救ったことから友情が生まれ、ともに中華統一をめざすという夢のあるスタートでした。そこにいろんな障害が立ちふさがるんですね。王座を狙う腹黒い輩もいれば、領土拡大を狙う隣国の英雄や名将たち。次々と新手が出てくるので息つく暇もないほどです。実写映画も面白そう。原作は原泰久の『週刊ヤングジャンプ』連載中の漫画作品です。第17回手塚治虫文化賞のマンガ大賞受賞作品。アニメの詳しい内容は下記のサイトをご覧ください。キングダム(第1シリーズ)キングダム(第2シリーズ)
2019/11/09
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西洋では吸血鬼や狼男といった人間に危害を加えるモンスターを古くから恐れられてきました。日本では昔話に出てくる悪役といえば鬼です。今日ご紹介するアニメも鬼退治の話。吾峠 呼世晴(ごとうげ こよはる)の漫画を原作とします。炭治郎(たんじろう)は山で炭焼きをしながら亡き父に代わって家族を養っていました。ある日、街で炭を売って家に帰ると家族全員が鬼によって惨殺されていたんです。かろうじて息のあった妹のネズ子は傷口から鬼の血が混入したことで鬼と化してしまいます。鬼になると超人的な身体能力を身につけますが、常に飢餓状態で人を喰らわないと生きていけなくなります。太陽に当てるか、特別な刀で殺すしか救う道はないんですね。ただ、ネズ子は人間であった時の記憶が強く残っていたせいか人を傷つけず人を守るために戦うことができました。ひたすら眠り続けることで食べなくても体力を維持しているようです。炭治郎はネズ子を箱に入れて背負い、鬼殺隊という鬼を退治する部隊に入り修行を積んでいきます。時代設定は大正時代。残酷で禍々しい場面もありますが背景も登場人物も妙に美しく大正ロマンを感じます。妹をなんとか救って人間に戻したいという炭治郎の思いや、鬼のかしらを退治して平和な世の中にしたいと願う必死さに引き込まれます。鬼もなりたくてなったわけではないので、死ぬ間際に一瞬人間だった頃の記憶が戻ったりして哀れなんですね。2019年4月から放映されていましたアニメ『鬼滅の刃(きめつのやいば)』全26話は9月末でシーズン1が終了でしたが、まだまだこれからというストーリー展開で続編が楽しみです。先日近所のスーパーに行ったらこのアニメのテーマソングがBGMとしてかかってビックリしました。結構派手な曲なんですよね。誰か従業員さんでファンがいるのかな?鬼滅の刃のアニメ盤公式サイトはこちらです。他にも面白い厳選アニメがいっぱい
2019/10/03
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異世界願望ってありますか?リアルな生活でパっとしなくても、異世界でヒーローになってみんなから感謝される存在になるみたいな。できれば自分と一緒に命がけで戦ってくれる仲間がいたり、可愛い従者がいたり。社交ダンスの競技やってると、ある意味異世界というか変身願望は満たされるんですが、現実では起こり得ないゲーム感覚の冒険もいいものです。主人公は大学生の岩谷尚文。四勇者の本によって盾の勇者として異世界にに召喚されます。すでに剣、弓、槍の勇者も召喚されていました。次元の亀裂から定期的に発生する波から世界を守ることが与えられた使命です。ところがなぜか盾の勇者は忌み嫌われていて、王女の策略で名誉も信頼も地に落とされ一人だけ孤独な旅に出るはめになります。RPGのように強い相手と戦って経験値を積むことでレベルアップして、より強力な武器を手に入れることができるんですが、尚文は『盾』という攻撃に向かない武具しか持てないため、自分の剣となりうる奴隷を買うんですね。無実の罪を着せられ、旅立ちに際してお金もあまりもたせてもらえなかったので、手に入れることができた奴隷は弱々しい亜人の少女ラフタリアだけでした。前回の波で村が襲われ、魔物に両親を殺されたラフタリアは心に深い傷を負っていました。しかし旅を続けるうちに二人の信頼関係は増し、亜人の種族の特徴である急激な成長を見せて美しい女戦士に変貌します。鳥人のフィーロも従者に加えて行商を続けながら、盾の勇者という身分を隠して得意の薬学で人々を救う尚文は、やがて『神鳥の聖人』と呼ばれるようになります。 他の3人の勇者はこの物語ではあまり詳しく触れられていないのですが、尚文ほど逆境からのスタートではなかったので旅先ではもてはやされることが多かったようです。波は何度も襲来してその度に戦いを強いられる四勇者ですが、たたき上げの盾の勇者は誰よりも活躍するようになっていきました。最後は名誉も回復し、王国に凱旋するというハッピーエンドになっています。ただ、波の襲来の原因とか終焉とかはなかったようなので、この先も話は続くのかなといった終わり方でした。『盾の勇者の成り上がり』は、アネコユサギによる日本のライトノベルが原作です。アニメ版は全25話、2019年1月から6月まで放映されていました。公式サイトはこちらです。厳選アニメはこちらから
2019/07/17
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都内区役所には『夜間地域交流課』という部署があるそうです。六本木や渋谷、新宿あたり、夜はいろんな国の人が行き交ってトラブルもあるでしょうからね。ところがこの職員たちが対象としているのは人じゃなかったんです。天使、妖怪、妖精、神々など普通の人には見えない、通称『アナザー』。アナザーに起因する様々な問題に積極的に介入して、街を平和に治めるゴーストバスター的な存在だったんですね。 新宿区役所に新人として採用された宮古新(みやこ あらた)は、仕事内容を説明されていませんでした。出勤時間も夕方から。最初の外勤は新宿御苑に住み着く天狗族と天使族の争いを仲介することでした。この特殊な部署は、妖怪のような見えないものが見える人たちの集まりだったんです。 特に宮古は平安時代に活躍した陰陽師・安倍晴明の生まれ変わりらしく、アナザーたちはみんな彼のことを知っていて『清明』と呼びます。さらに他の職員にはない砂の耳とよばれるアナザーの話が聞こえる耳を持っていることで、これまで知ることのできなかったアナザーたちの事情を理解することができるようになります。座敷童にも鬼たちにもそれぞれ言い分があったんですね。 全12話の中の一つに、新国立競技場の建設現場に住み着くある神様の話があるんです。こういった時代をはっきり感じ取れる内容のアニメって10年後とかに見るとまた違った味わいがあるんですよね。 原作は、たもつ葉子による日本の漫画です。以前ご紹介した妖怪アパートの幽雅な日常になんとなくテイストが似ていて、全く怖くないオカルトアニメです。2019年4月から6月まで放送されてました。 公式サイトはこちらです。厳選アニメはこちらから
2019/07/04
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昭和12年、世界大戦の気配漂う日本でスパイ養成学校が秘密裏に設立されました。その名は『D機関』。帝国陸軍中佐の結城(ゆうき)によって選抜されたメンバーは、超人的な訓練をやすやすとこなすエリートたちでした。世界各国に散って暗躍する彼らの活躍全12話。久しぶりに骨のある面白いアニメに出会って幸せでした。 スパイものというとミッション・インポッシブルとか007シリーズが世界的に大ヒットしています。いくらでもエピソードを紡ぎ出せるジャンルですし、主人公の超人的なアクションや頭脳戦に引き込まれますよね。 今日ご紹介するD機関にはリーダー結城中佐の下に8名の精鋭男子がいてそれぞれが凄腕のスパイなんです。素性は明らかにされていませんが、若いイケメンぞろい。ピンチになっても必ず切り抜ける術を持っていて、1話もしくは2話完結の中に謎解きや逆転劇が用意されているので短編推理小説を読んでいる感覚で楽しめます。モットーは『死ぬな、殺すな』。 『ジョーカー・ゲーム』 (JOKER GAME) は柳広司の短編ミステリー小説をもとに2016年に放映されたアニメです。映画や舞台にもなっているようです。 アニメ版の公式サイトはこちらです。オススメです。厳選アニメはこちらから
2019/06/04
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