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日本列島は季節外れの真夏日に見舞われています。夏といえば甲子園。プレイボールのサイレンを聞くと、なぜかワクワクしてしまう大人少年・少女の皆さん、この漫画はご覧になりましたか?1980年代の大ヒットアニメなので、出て来る家電や乗り物に懐かしさを覚えながら101話を一気に見ました。上杉達也と和也の双子と隣に住む浅倉南は幼馴染でした。双子なんですが性格は似ていなくて、いい加減な兄の達也に対して和也は真面目な優等生タイプです。3人が中学3年の時から物語は始まります。ただの幼馴染から男女の三角関係へと発展していくわけですね。明青学園高等部に入学して1年生ながら野球部のエースとして活躍する和也は、美しく成長した南とベストカップルに選ばれるお似合いの二人です。達也は張り合うでもなく硬派な友人・原田と共にボクシング部に入部し、打たれっぱなしの毎日。 ところが甲子園への切符をかけた地区予選決勝の日、和也が事故で命を落とすんです。これが25話目くらいだったんですが、ここからダラダラ兄貴の達也が一念発起。2年がかりで甲子園を目指して恋と野球に命を燃やす青春ストーリーというわけです。 達也は恋愛に関してはそれほど関心がないみたいなんですが、新体操のスターになってしまった南ちゃんはいまや学園のアイドル。それを狙う強力なライバルが二人登場します。勢南高校の西村と須見工の新田。二人とも野球の方も強敵なんですね。特に須見工は2年連続甲子園出場校で、新田は登場人物の中では一番のイケメンです。新田の妹は逆に達也に夢中。 そんな色恋話は個人的にはどうでもよかったんですが、高校3年の夏の地区予選の試合は野球漫画として面白かったです。監督代行としてやって来た柏葉という男がくせ者で、話をより複雑な展開にしてくれてましたね。明青学園野球部に恨みを持っていて、野球部員を潰そうと必要以上のしごきや暴力を仕掛けて来るんです。いまの時代ならパワハラですぐクビでしょうね。試合でもエースの達也に登板させずに球拾いしかやってなかった1年に投げさせたり。いろんなテーマが盛り込まれててここ数日間はどっぷりと高校球児のドラマに一喜一憂させてもらいました。『タッチ』というタイトルは達也の呼び名たっちゃんから来てるのかと思ったら、和也から達也へのバトンタッチの意味だったんですね。原作者のあだち充さんがインタビューでおっしゃってたそうです。 岩崎良美の『タッチ』はジャイブ踊れます。
2019/05/24
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生まれ変わって変な虫とかになったら嫌だなと思ったことがあります。そもそも輪廻転生って本当にするんでしょうか。このアニメは異世界でスライムに生まれ変わるお話なんです。主人公の三上悟はサラリーマンで、通り魔に刺されて死亡。気がつくと水色のゴムマリみたいな様相のスライムに生まれ変わって洞窟にいました。でもタダのスライムじゃなかったんですね。生まれ変わると同時に、大賢者というスーパー頭脳のアドバイザーを味方につけました。スライムなので大きく延び広がることができて、取り込んだ敵の能力を自分のものにできる捕食者というスキルをゲットしたことで強い魔物へと進化していきます。転生した洞窟内部は魔素濃度の高いヒポクテ草がたくさん自生していました。それを取り込むことで自然治癒能力も上がります。洞窟内にはいろんな魔獣が住んでいるんですが、捕食者の能力で次々とそれらを退治してスキルを手に入れていくんです。 第1話はペースの速いRPGみたいでした。勇者によって300年も洞窟内に封印されていたドラゴンとは友達になって、リムル・テンペストという名前をもらい彼を封印ごと捕食して洞窟の外へ出ます。そこはジュラの大森林と呼ばれる場所でした。 この世界では魔物には名前がなく、名前を与えられるというのはとてつもなく名誉なことでした。名前をつけるとその分魔素を消費するのでそう簡単には与えることができないものなんです。洞窟でたくさんの魔素を捕食して来たリムルにとってはたやすいことだったので、敵対していたゴブリン族と牙狼族の戦いを収め集落の全員に名前を与えてリーダーになります。さらに街を発展させるために隣のドワーフ王国から腕利きの職人を招いたり、オークの軍団を撃退したり、近隣の王国と同盟を結んだり、スライムながらも大活躍。だいたい負ける気がしないんですよね。強そうな相手でも丸のみすればこっちのものだし、困った時には大賢者がアドバイスしてくれるので怖いもの無しです。ちなみにこの世界には人間もいます。妖精や魔獣もたくさん出ています。 テレビアニメ第1期は全25話で今年3月に終わりました。平和で面白かったのでもう一度最初から見直してゼロからの王国建設の世界観を楽しんでいます。『転生したらスライムだった件』は、伏瀬によるWEB小説が原作だそうです。公式サイトはこちらです。
2019/05/09
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好きな女の子に告白できずにいつも偶然を装って出会いを演出する大学生がいました。彼が考え出したナカメ作戦(なるべく彼女の目に止まる)。彼女は1年後輩で、心の中で『黒髪の乙女』と呼んでいます。友人に言わせると『外堀を埋めてるだけ』の男でした。天然で自由奔放な彼女はそんなこととは全く知らず、夜の先斗町で飲み歩きです。かなり酒豪なので飲み比べの勝負でも負けません。知り合ったばかりの酒好き仲間と一緒に見知らぬ会合に乱入してはタダ酒を飲み、かまきりのような変な踊りに加わったり。学園祭ではゲリラ演劇に出演したり、古本市で神様に出会ったり。彼は彼女の飲みっぷりにもついていけず、あちこちでトラブルに巻き込まれます。そしてついに、友人から彼女に関する重要な情報をゲットします。子供の頃好きだった『ラ・タ・タ・タム』という絵本を探していて、これを手に入れれば彼女の心をつかむこと間違いなしと。どうも一晩の出来事らしいんですが内容盛りだくさんなので、まるで眠れない夜に切れ切れに見る夢のような作品でした。ラブストーリーというよりコメディでしょうね。パンツにまつわるギャグが多いんですが、全然面白くないんです。キャラの立ってる登場人物もたくさん出てくるんですが、色の濃いマーブルチョコを小皿に盛ったような、食べればみんな同じ味みたいな掴み所のない話でした。物語は唐突な急展開を続け、そのうちぎゅーっと焦点が絞られてくるのかなと期待しつつ、あっけにとられたままダラーっと見ていつの間にか終わってしまいました。ちょっと嬉しかったのは、大将が子供時代に大好きだったと言っていた餃子の王将が背景に出てきたときくらいですね。お話の舞台が京都なので見たことある風景にちょっと親近感わきました。アニメもここ最近よくあるタイプとは違って、一筆書きみたいなとでもいいましょうか、2次元的で特徴のある絵でした。うーん、これは評価が割れそうな映画です。『夜は短し歩けよ乙女』は、森見登美彦による長編小説が原作で、100万部を超えるベストセラーだそうです。いろんな賞にもノミネートされたり受賞したり。 湯浅政明監督により2017年にアニメーション映画が公開されて、日本アカデミー賞とか色々受賞された作品なんですけど、私には面白く感じられませんでした。ゲリラ演劇の変なミュージカルで一気にテンション下がりましたね。作品が大好きな方の方がだいたすうなんでしょうかね。多分私の見る目がないんでしょう。93分が長く感じられました。
2019/04/04
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最初アメコミかと思って見てました。刑事モノのアニメなんですが、絵の感じとか現れる敵がスパイダーマンとかバットマンに出てくる奴みたいなんですよ。昆虫をでっかくしたようなエイリアン風なんです。押さえておかなくてはいけないのは、これはただの刑事物ではなくてSFということ。舞台となるロンドンみたいなニューヨークみたいな街に太陽が2つあるんです。 主人公のキリルは女性と見まごうほどの美貌を持った青年で、ヒーローになることを夢見る警察官でした。ある事件に遭遇したことで危険薬物アンセムを取り締まる特別捜査機関に転属になります。キリルはダグという名のベテラン捜査官と組んで捜査に乗り出すことになりました。アンセムというのは麻薬みたいなものなんでしょうけど、摂取すると人間の枠を超えた能力が発揮できるようになって大体は怪物みたいに巨大化して暴走します。それを無効化する薬を銃で打ち込むのがSEVEN-Oのお仕事。メンバーは個性派揃いで、みんな2人一組のダブルデッカーで犯罪組織エスペランサに立ち向かいます。 アンセムのオーバードライブで怪獣になった敵を『お薬の時間だ』とか言ってパターンが見えてきて、なんかバタバタしてて面白くないなあと思っていたら、意外な展開が用意されていたんですよ。最初にお話ししたSFの要素がチラチラ顔を出し始めるんですね。超絶強い敵も出てくるし、行方不明だったキリルの姉も登場。キリルの衝撃の生い立ちが明かされていきます。全13話、割と楽しく見させていただきました。タイトルが『踊る!学園捜査線!』とか『復讐するは、ワリにアレ!』とか、パロディでまとまってるのも面白いですね。『DOUBLE DECKER! ダグ&キリル』は、サンライズ制作のアニメシリーズプロジェクト『バディシリーズ』のひとつだそうで、この前に『TIGER & BUNNY』というのもあるようです。公式サイトはこちら。
2019/02/19
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カテゴリーに『アニメのはなし』を追加しました。これまでTVの話に入れていたんですが数が多くなってきたので独立させた形です。見ているテレビの半分に迫る勢いでアニメを見ている自分に驚きました。今日ご紹介する物語は第2次世界大戦下のヨーロッパを舞台としています。名前は変えてあるんですが明らかにドイツとかアメリカとかイギリスとか分かる上に地図がヨーロッパなので異世界での戦闘アニメと違って軽く楽しめる部類ではなかったですね。主役の魔女イゼッタと弱小国の皇女フィーネがゲルマニア帝国軍の侵攻を阻止するために戦います。圧倒的な力の差で陥落目前だった王国に救世主現るといった感じです。魔女が出てくるくらいですからファンタジーなんです。しかもナウシカや魔女の宅急便を思い起こさせるような性格のいい15歳の少女なんですね。でも正当防衛とはいえ撃ち落とされていく戦闘機や戦車の中にいるのは人で、魔女の圧倒的な力の前になすすべもないとなると帝国軍すら気の毒に思えました。一般的に描かれる悪としての帝国軍がそれほど悪に見えないんです。ちょび髭の有名人も出てこないし。 イゼッタは魔女一族の最後の生き残りのようで、天敵なしなんですが弱点はありました。彼女のパワーの源は大地の中を流れる目には見えないレイラインというエネルギーの川で、それが流れていないところでは魔法が使えないんです。この秘密を絶対に漏らさないために偶然その場に居合わせてしまった自国の若い兵士が殺されたり、なんだか理不尽ですが戦時下にはありそうなエピソードも盛り込まれていてディズニーアニメにはないリアル感を出しています。 打倒ゲルマニア帝国の連合国サイドも、魔女を味方につけた小国に対して警戒心を強め、同盟を結ぶべきか躊躇するんです。第2の脅威になりえますからね。帝国側もクローン技術を駆使してイゼッタに対抗できる魔女を作り出したり、原爆を思わせる爆弾も開発済みで脅威度が拡大して描かれていました。全12話なんですが最後まで落とし所がわからないまま進み、最後の最後でやっと史実に基づく流れに戻ってきて若干しりすぼみな感じは否めません。『終末のイゼッタ』は、亜細亜堂制作のアニメ作品で2016年に放送されました。ストーリーは割とシリアスですが美少女しか出てこないのでやっぱりファンタジーだなあと感じます。公式サイトはこちらです。
2019/02/17
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実力はあるのに成績が出ないとお悩みの競技選手は多いと思うんです。テニスの世界ランキング1位になった大坂なおみ選手も、数年前はそうでしたよね。メンタル面をサポートしてくれるいいコーチがついたことや、10キロ減量して動ける体づくりを助けてくれたトレーナーの存在が大きいのではとテレビでは言ってました。でも一番大きいのは本人のあくなき努力とテニス愛でしょうかね。今日ご紹介するアニメ全12話はフィギアスケート界のお話です。オープニングの音楽はディーン・フジオカ作詞作曲のワルツなんですけど、音楽と踊りがすごく良く合っていて気持ちいいです。 主人公の勝生勇利(かつき ゆうり)は23歳のフィギュアスケート特別強化選手。スタミナも実力もあるのにメンタルが弱くて、初出場のグランプリファイナルでは失敗の連続。もう引退かというところに追い込まれて故郷の佐賀に帰ります。実家は温泉旅館で、カツ丼が大好物。まったりした生活であっという間に太ってしまいました。そこへ突然ロシアから現世界チャンピオンのヴィクトル・ニキフォロフが訪ねてくるんです。ヴィクトルは勇利が子供の頃から憧れていた選手でした。実は勇利が遊びで滑ったヴィクトルのプログラムがリンクメイトによって彼の知らない間に動画配信されていたんです。それをロシアで見たヴィクトルがコーチをしたいと申し出てきたというわけ。それだけ才能があると見込まれたんでしょうね。ヴィクトルに師事したい選手は世界中に山ほどいますから羨ましい限りなんですが、諦めきれずにロシアから追っかけてくる選手もいました。15歳のユーリ・プリセツキー、もう一人のユーリです。金髪の美少年で来年シニアデビューするためのプログラムをヴィクトルに作ってもらう予定でした。二人のユーリ対決に街は大いに盛り上がります。 ヴィクトルがコーチについたことで勇利の才能が開花していくわけなんですが、このお話の面白いのは世界の強豪選手たちとの戦いが結構リアルに描かれていることなんです。それぞれの大会のショート、フリーの演技も音楽も衣装も実践さながらですし、世界レベルで戦うアスリートアニメとしてとても良くできた作品だと思いました。織田信成選手が、フィギア仲間の間でもこのアニメは話題になっているとおっしゃってました。競技ダンスとアイスダンスは通じるものがあるので興味を持っておられる方も多いと思います。日本選手は世界の中でもトップレベルですので現実ともリンクしていて興味深いですね。今年、劇場版も公開されるようです。公式サイトはこちらです。
2019/01/28
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南極に行ってみたいですか?冒険家の皆さんは高いところとか寒いところとか、滅多に人のいかないところに好んで行かれますが、自分はそういった過酷な環境に行くより一年中温暖な地でぬくぬくと生きていたいタイプです。一時期、宇宙に行ってみたいと思ったことはありましたが、今となってはそんなハイリスクな職業につかなくてよかったとさえ思っております。今日ご紹介するのは女子高生4人が南極に行く話です。主人公の玉木マリ(キマリ)は高2で、何か今しかできないことをしたいと思いつつ足を踏み出せずにいます。そんな彼女の前に、学校で変人扱いされている小淵沢報瀬(シラセ)が現れるんですね。シラセの母親は3年前に南極で行方不明になっていて、母親の残した足跡を辿るために絶対に南極に行くと公言し、必死にアルバイトしてお金を貯めていたんです。彼女の熱意に影響されたキマリは渡航費を捻出するためにコンビニでバイトを始めます。そこで出会った同じ年の三宅日向(ヒナタ)と意気投合。ヒナタは部活でいじめにあって高校中退しましたが、負けず嫌いですでに高卒認定もとっていました。普通は女子高生が南極に行くなんてありえない気がしますが、ここでもう一人、芸能人が加わるんです。高1でタレントの白石結月(ゆづき)はテレビ番組の企画で南極観測隊にレポーターとして参加することになっていました。でも本人は全く行く気がありません。南極に行きたいけど行けない3人と、行きたくないけど行かされる1人が仲良くなって4人で民間南極観測隊に参加することになります。非日常体験をこの若さでできるとその後の人生にも大きな影響があるでしょうね。全13話、これと行ったピンチもなくほのぼのと見られました。上空100キロ以上は空気がほとんどないので宇宙になりますが、それに比べると南極は遥かに遠いですね。ちなみにスペースステーションは地球から400キロのところを飛んでいます。昭和基地は日本から14000キロ離れているそうです。観測隊は飛行機でオーストラリアまで行って、そこから船に乗り込みます。氷を割って進むのでたどりつくまで何日もかかるでしょうね。オーロラとか野生の皇帝ペンギンとか見てみたい気はします。でもそのために極地に赴かなくても、自分ならそのお金で臨場感の味わえる解像度のいいテレビでも買うでしょうかね。公式サイトはこちらです。
2019/01/25
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深淵に続く巨大な穴(アビス)の淵に張り付くように生活している人々がいました。アビスは危険な生物が住む多重層になっていて、探窟家たちによって地下深くからもたらされる人工物はこの社会では再現できない貴重なものばかりです。登場人物は子供ばかりで絵はメルヘンチックなんですが、ストーリーは結構シビアなファンタジーです。2017年に放送されたアニメ13話を見てすっかりその世界観に惚れ込んでしまいました。 孤児院で暮らすリコは探窟家見習いの赤笛でした。笛の色は熟練レベルを表していて、その色によって行ける深さが決まっています。赤笛は深界一層の深度450mまで。蒼笛になると一人前で深界二層、その上にもいくつかあって一番すごいのが深度制限のない白笛です。リコはいつか伝説の母ライザのような白笛になるのが夢でした。 ある日リコは深界一層で探査中に巨大生物に襲われるんです。絶体絶命のピンチを救ってくれたのは少年の形のロボットでした。アビス深層からやってきた遺物のようで、大人に見つかると取り上げられるのでレグと名前をつけて匿います。 『奈落の底で待つ』と言う母ライザのメッセージを受け取ったリコは、レグとともに深界の底を目指す冒険に出ることにしました。レグのロボットアームは40m伸びるので、これを利用して二人の深層への旅は始まりました。深界には各層に名前がついていて、深くなればなるほど上昇負荷がかかって帰ってこれなくなる確率が上がります。 ほのぼのした動画とは裏腹、各層でドロドロした事件が色々起こります。深界二層の誘いの森には監視基地があって、そこに母ライザを知る白笛『動かざるオーゼン』がいました。存在自体が不気味な上、いい人なのか悪い人なのか価値観がつかめない人物です。でも深層で生き抜くための訓練をつけてくれます。深界四層までたどり着いたところでリコが巨大生物の毒にやられて生死の境をさまようことになるんです。まだまだ奈落までは何層もあるようで、続きが気になるところです。『メイドインアビス』(MADE IN ABYSS)は、つくしあきひと原作のファンタジー漫画。第2期が放送されるのではなく、劇場版が前編/後編として公開されるようです。ストーリーにホラーな一面もあるので、お子さんたちが楽しめるディズニーのようなアニメではないかもしれません。ちょっとブラックなファンタジー好きには見逃せない作品です。公式サイトはこちらです。
2018/12/08
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ドンキホーテ・ドフラミンゴが支配する王国ドレスローザは、『愛と情熱とおもちゃの国』と呼ばれていました。街にはフラメンコの音楽が流れ、おもちゃが人間達に混じって生活しています。トラファルガー・ローと海賊同盟を結んだルフィー達は、悪の科学者シーザーを捉えてドレスローザにあるという闇工場を破壊しにやってきます。登場人物もエピソードも満載の長い長いお話でした。これはワンピース パンクハザード編に続く629話から746話までのお話です。ドフラミンゴは政府公認の海賊・王下七武海の一人なんですが、闇社会ではジョーカーと呼ばれる悪のカリスマだったんですね。島内のスマイル工場で生産する人工悪魔の実の闇取引で四皇と繋がり、イトイトの実の能力で島民を操り、島に住む妖精達を奴隷のようにこき使っています。街に生活するおもちゃ達はもとは人間で、ドフラミンゴ・ファミリーの一員であるシュガーの能力でおもちゃにされ、労働力として利用されていました。 おもちゃにされた人間は家族の記憶からも消え、虚しい10年を送っています。10年前まではリク王といういい王様がこの島を平和に治めていたんですが、そこに海賊ドフラミンゴ・ファミリーがやってきて王国を乗っ取り今に至るというわけです。さて、ここドレスローザではコロシアムで剣闘士達の戦いがイベントとして盛んです。勝者には素晴らしい戦利品が授与されます。エースが死んだことで手を離れたメラメラの実がもらえるということで、腕に覚えのある猛者達が大集結しました。 面白キャラで一番だったのは、麦わらの一味の大ファンという人喰いのバルトロメオ。ゾロ先輩、ロビン先輩とメンバー全員を先輩呼ばわりで、彼らの活躍に茨城弁で大興奮。一味の手配書を額に入れて拝んだりしてました。ナルシストのキャベンディッシュもキャラが立ってましたね。二重人格で眠ると極悪な奴に変貌するんです。 ルフィーも変装してルーシーと名乗り、兄の形見を手に入れるべく参戦。ここでリク王家の血を引く16歳のいたいけな女剣闘士レベッカと出会います。リク王家の王女だった母親はドフラミンゴに殺され、レベッカは人形の兵隊に育てられました。人形に変えられる前は、コロシアムの英雄そして彼女の実の父親キュロスだったんです。キュロスは小人の妖精トンタッタ族を率いて打倒ドフラミンゴに燃えていました。悪の工場で不当な労働を強いられている妖精達を救出するためにフランキーが立ち上がります。人々を人形に変えてしまうシュガーに立ち向かうのはウソップ。 石の怪物ピーカに対峙するのは剣豪ゾロ。 最後はルフィー VS. ドフラミンゴになるんですが、そこに行き着くまでが長いんです。ローはドフラミンゴの心優しい弟コラサンに子供のころ命を救われていて、その逸話も見逃せません。 島民を全滅させようとドフラミンゴが鳥かご作戦を発動することでタイムリミットも出来て、結構ハラハラしました。ルフィーのギア・フォースが炸裂。2年間の空白で培った新しい戦法です。さらにここでは死んだと思っていたルフィーのもう一人の兄サボと再会します。革命軍の幹部となったサボの強いこと。 重力を自在に操る海軍大将の藤虎まで絡んできて、アラバスタより長い、とても内容の濃いお話でしたが、長すぎて最初の方のこと忘れてしまってました。ナミ、サンジ、チョッパー、ブルックはシーザーと共に別行動だったんですね。この戦いでルフィーの子分になりたいという海賊団が7つもできました。 島民は英雄ルーシーを助けるために海軍の追撃を阻止してくれます。王権はリク王に戻され、おもちゃ達は人間に戻り、隠れていた妖精達は人間と共存するようになって、ドレスローザは『愛と情熱と妖精の国』になりました。めでたしめでたし。
2018/11/18
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災害時に人命救助する仕事は、人並み外れた体力・知力・精神力が要求されるんだなあとしみじみ思いました。派遣されるのは危険な場所がほとんどですから、まず自分たちの身を守る必要があります。そして必ずしも命を救えるとは限らないので、救えなかった時のショックも大きいでしょう。今日ご紹介するのは、石川県にある小松救難隊に配属された新人パイロットの奮闘を描いたアニメです。救難ヘリなどの描写がものすごくリアルで、ストーリーも真に迫っているので全13話、相当前のめりで見ました。 岡山県出身の内田三尉は戦闘機のパイロットを夢見て航空自衛隊に入りましたが、配属されたのは救難ヘリのパイロットでした。仕事に対する不満を抱えたまま愛知から石川県の小松基地に転属して来たところから話は始まります。この小松基地って、先日都道府県対抗戦で降り立った小松空港と滑走路を共有しているそうですね。試合中も体育館の上空を戦闘機がすごい音で飛んで行ったのを思い出して親近感を覚えました。 みんなから鬼軍曹と恐れられている上司の本郷三佐に早速洗礼を受け反発しますが、操縦の腕はピカ一な上に家庭的な面や悲しい過去なども知るうちに次第に尊敬と信頼が芽生えていきます。地震災害や山岳遭難など様々な派遣要請に応えて出動するみなさんの活躍は緊迫感も臨場感も半端ないので見てて疲れる感じはしました。遠距離恋愛中の長谷川めぐみとのエピソードも時々盛り込まれるので、それが数少ない箸休めになっている感じです。いつも行ってる練習場にも自衛隊の方が多いんですよ。アニメの第1話で『自衛隊の人は姿勢がいい』というセリフが出て来て納得してしまいました。それにいつ呼び出されるかわからないから出られる試合が限られるとおっしゃっていた意味がこの話を見てようやく理解できましたよ。本人だけでなく家族の方も相当腹が据わってないと毎日不安な気持ちで帰りを待つのも大変そう。 自分もレスキューダイバーの免許取った時はちょっとした達成感がありましたが、実際に命の危険にさらされている人を助けられるとは到底思えません。多分自分も巻き添いを喰らうのが関の山でしょう。それだけ日々の鍛錬が必要な職業です。かっこいいけど大変ですよね。 救助隊関連のドラマや映画はいろいろありますが、これも面白かったですね。おすすめです。公式サイトはこちらです。
2018/11/08
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ホワイトハウス前で拳銃持った裸の日本人が騒いで現地の警官に見つかったら?即、射殺されるかも...。今日ご紹介するのは2010年に数々のアニメ部門作品賞を受賞した面白い作品なんですが、主人公の登場の仕方がこれだったんですね。でも即射殺は免れました。ついでにトラブってた日本人の女の子も助けました。東のエデンて、ジェームス・ディーン主演のエデンの東をもじったタイトルなんでしょうかね。作者がすごく映画好きなのだろうというのは所々に垣間見られました。 政界にも財界にも影響力を持ったある大金持ち(ミスター・アウトサイド)が、12人のセレソンと呼ばれる人材を勝手に選抜し、世直しを計るんです。100億の電子マネーと、電話するだけでその金を使ってほとんどのことをやってのけるコンシェルジュが与えられます。12人には携帯の履歴として各人がどんなことにお金を使ったかがわかるようになっているんですが、それぞれ職業も年齢もバラバラで面識はありません。そして、途中で逃げ出したり資金を使い切っても成果をあげられなかったり私利私欲のためにこれを使い続けると、見張り役のセレソンの一人に殺されることになっています。『この国を正しい方向へ導く』ことに最初の一人が成功したら残りのセレソンは消されるとのこと。100億もらって世直しって、何をします?額が多すぎて小市民には何していいか分からないですよね。逆に国家予算として何兆円も使ってどうにもならないことを100億でやってのけたら大したものです。一人のセレソンは日本にミサイル攻撃を仕掛けます。幸い犠牲者が出なかったことからこの事件は『うかつな月曜日』事件と呼ばれていました。また一人のセレソンは高齢者の医療対策に、別の一人は性犯罪者の撲滅にそれぞれが自分の立場でこの国をなんとか変えていこうと試みます。主人公の滝沢 朗(たきざわ あきら)もセレソンの一人でしたが、訳あって自らの記憶を消していました。大学の卒業旅行でアメリカに来ていた森美 咲(もりみ さき)とホワイトハウス前で出会い、帰国して彼女が所属する起業サークル『東のエデン』のメンバーとも知り合います。セレソンの中には過激な輩もいるんですよ。滝沢はそれに対抗する側ですね。この世直しゲームの行方はいかに。ミスター・アウトサイドの正体は?『東のエデン』は、2009年にフジテレビで放送されたテレビアニメです。原作・監督は神山健治、全11話からなっています。『3月のライオン』で有名な漫画家・羽海野チカがキャラクターデザインを務めているのも魅力の一つです。ヒロインの咲ちゃんが、『3月のライオン』のヒナちゃんに似てます。みんなガラ系をいじってるのが高々10年前だったんですね。 オープニングの曲がオアシスの『FALLING DOWN』で、そこからググッと引き込まれてしまいました。めったにないことですが、面白かったので2回見ました。そしてこれも稀なことですが、大将も面白かったみたいで全部見てました。劇場版で続きがあるようなのでそちらもチェックしてみようと思います。
2018/10/28
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高校部活もの、バドミントンです。スポーツ系アニメは色々ありますが、そういえばバドミントンは見たことがなかったです。ネットを挟んで競技はしたことがないのでスピード感はよくわかりませんが、桃田選手の活躍などで最近バドミントン盛り上がってますよね。多分相当な動体視力がないとスマッシュなんて気がつけば羽が床に落ちてたという感じなんでしょう。子供の頃おもちゃのラケットで遊んで楽しかったことはよく覚えてます。外でやってたから風が吹くと魔球みたいになるんですよね。 主人公は高校一年の羽咲綾乃(はねさき あやの)。名前からしていかにもって感じですが、最初に登場した時は幼馴染の藤沢エレナにくっついて行動する優柔不断なイメージでした。エレナがテニス部の見学に行くというので一緒についていった綾乃。 ところがその姿を見て動揺を隠せない人物がいたんですね。バドミントン部の主将、高校三年の荒垣なぎさです。去年の全日本ジュニア選手権で戦ってボロ負けした相手、それが綾乃だったんです。綾乃の母・羽咲有千夏(うちか)は全日本女子シングル10連覇のバドミントン選手でした。幼い頃から母と遊びながら打ち合っていた綾乃はすごい才能を秘めていたんですね。 ある日母親が急に家を出て海外に拠点を移し、そこで若い選手を育てていることを知って自分がバドミントンをやる意味を見失っていました。自分には才能がなくて見捨てられたと思ってしまったんでしょう。そんな綾乃がバドミントン部の新コーチにスカウトされて再びバドミントンに向き合うことになります。一方、綾乃に負けて以来スランプに陥っていたなぎさも新コーチの元で活路を見出し、揃ってインターハイ予選へ出場します。なぎさちゃんは真っ直ぐなスポーツ女子ですね。膝の痛みを抱えつつ決勝へと駒を進めていきました。綾乃ちゃんは二面性を持つようで、時々不気味な表情が出現します。ただ可愛い楽しいアニメよりは少しダークな面もあったほうが面白いですね。なぎさちゃんは巨乳ですし着替えシーンとか結構きわどい描写も多いので、男子的にはそっちも見てて楽しいかもしれません。原作は『good!アフタヌーン』(講談社)連載の濱田浩輔作品です。12話まで見ましたが、この先インターハイへと続いて行くものと思われます。公式サイトはこちらです。
2018/10/07
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1970年代に空前の大ヒットだったアニメがリメイクされて2013年にTV放映されました。さらば地球よ 旅立つ船は宇宙戦艦 ヤマト歌は知ってたんですがアニメは見たことがなかったので物語りを知らなかったんです。全26話一気に見て、これまで謎だったイスカンダルってなんだろうとか、地球に戻ってこれたのかなとかいう疑問が全部解決しました。昔のバージョンを見ていたという大将によるとかなり変わっているところがあるそうです。映像は格段に進歩してるでしょうね。宇宙空間の戦闘シーンもリアルです。 今更お話しするまでもないかもしれませんが、事の起こりは宇宙人ガミラスの地球襲撃です。汚染された地表を避けて人類は地下都市へと追いやられ、滅亡の危機に瀕していました。科学技術の圧倒的な差になすすべもなかった人類に、別の星イスカンダルから救済の手が差し伸べられます。イスカンダルにはコスモリバースシステムという地球を蘇らせるすごい技術があるらしいんですが、それをイスカンダルまで取りに来いというんですね。 16万8千光年離れた大マゼラン星雲内にある星らしいんですが正確な場所は分かってないんです。超高速飛行(ワープ)できる波動エンジンを地球まで持ってきてくれた使者が火星で死んでしまうんですよ。 波動エンジンじゃなくてコスモリバースシステムを持ってきてくれればいいじゃないかと思いますよね。そうすればはるばる行かなくていいわけですし。まあそれには深い理由があるんですよ。それは見てのお楽しみです。 イスカンダル人はロシア美人の星みたいでした。ガミラスはなんとなくナチスドイツ風でしたね。 宇宙戦艦ヤマトがイスカンダルに向かう間、ひっきりなしにガミラスの攻撃はあるは、内部クーデターはあるはもう大変な騒ぎでしたよ。『今日はいい日だった。』なんていう日があっても物語として面白くないではないかと大将は言いますが、一年中この騒ぎじゃ身がもたない気がします。24話でやっとイスカンダルに到着するんですが、帰りは速かったですね。残りの2話で帰ってきました。余談ですが、練習場に向かう道沿いに大将が学生時代によく通っていたという小さな食堂があるんです。その名も『ヤマト』。窓がでっかくて客の入りが外から丸見えで、お店が終わると掃除しやすいようにテーブルの上に椅子が全部載せてあります。店主はきっとこのアニメのファンじゃないかと思いますね。もう代替わりしたみたいですが。大将がその前を通るたびに歌うんですよ。中華食堂 ヤーマートー餃子がうまいらしい。
2018/10/03
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中世ヨーロッパの様な都アーリテリアに時空を超えて出現した居酒屋のぶ。ドイツ風なんですが月が2つあったりするので異世界なんでしょうね。どうして言葉が通じるのかも不思議なんですが、あまり深いことは気にせずテルマエロマエ的なノリで見ると面白いアニメです。居酒屋『のぶ』を切り盛りするのは大将こと矢澤信之と看板娘の千家しのぶ。裏口は現代日本に通じている様ですので仕入れとかは普通にできて、店の正面がなぜか古都アーリテリアなんです。古都の衛兵の青年たちの間で評判になって大繁盛。みんな『トリアエズナマ』と呼ばれる生ビールと大将の料理に驚きと感動を覚えます。どうもここではガラス製のジョッキとかが貴重品らしく、出刃包丁やおしぼり、御通しなど何にでも目を見張ります。きゅうりの一本漬けに手が止まらず皿が空になって我に帰り『このまま無くならなければ、きゅうりを食べ続けて一生終わるところだった!』みたいな反応を示すんんです。うなぎの蒲焼弁当に大行列ができたり、まかないで作ったナポリタンやサンドイッチにやみつきになる客など、何しろ客の反応が最高です。 1話ずつが短い分、『のぶプラス』と言うおまけのシリーズが付いていてこれがまたためになるんですよ。『きじまりゅうたの「創作のぶ料理」』ではアニメに登場した料理をアレンジした簡単な料理法を紹介してくれて、全部真似して作ってみたい様な美味しそうなつまみばかりでした。ちくわで作る蒲焼風の鰻巻きなんかお値段もお手頃だしご飯のおかずにしてしまおうかと考えてます。 『なぎら健壱の「のぶ居酒屋」をさがして』も行ってみたくなる様な東京の庶民的な名店を紹介してくれて、東京勤務の大将は『今度行ってみる』なんて言ってました。24話で紹介された古都のエール、飲んで見たいなあ。2018年10月2日から毎週火曜日深夜1時BS11で、また10月3日から毎週水曜日夜10時半J:COMテレビでも放送されますので、ご興味ある方はご覧になってみてください。公式サイトはこちらです。
2018/09/21
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『開運!なんでも鑑定団』に登場するお宝が本物なのか偽物なのか、素人の私ではさっぱり分かりません。様々なうんちく付きで解説してくれる鑑定士さんたちはどれほどのデータベースを頭の中に持っておられるのだろうといつも感心しながら見ています。今日ご紹介するのは京都寺町三条の骨董品店『蔵』でホームズの異名をとる鑑定士のお話。ちょっと勉強にもなるし、こういうお話は大好きです。京都に引っ越してきた高校生の葵(あおい)は、埼玉に残してきた彼氏と親友が付き合い始めたと聞いてじっとしていられず交通費を捻出するために祖父の骨董を勝手に持ち出し売ろうとします。その時持ち込んだのが寺町三条の骨董品店『蔵』でした。店番をしていた家頭清貴(やがしらきよたか)はオーナーの孫の大学院生。彼女がここを訪れた理由を言い当て作品のうんちくと共にその貴重さ作品に込められた意味を語り売却を止めるんです。彼こそはこの界隈で知らぬ人はいない名探偵ホームズの異名をとる美青年でした。交通費が必要ならここでバイトすればいいと勧め、葵も少しずつ鑑定の勉強を始めます。ホームズの祖父は『開運!なんでも鑑定団』のような番組にも出演していた有名な国選鑑定士で、海外などの仕事も多いので店はほぼ孫に任せきりでした。ホームズというくらいですから事件の謎解きもからんだ鑑定の仕事も舞い込んできてサスペンスの要素も含んでいます。鑑定士の敵というえば贋作士ですが、これまた天才的な円生(えんしょう)という人が登場するんですよ。ルパン対ホームズみたいな面白さも加わります。原作は、望月麻衣によるミステリ小説シリーズ。2016年度「京都本大賞」受賞作だそうです。アニメは2018年7月から放送されてました。公式サイトはこちらです。
2018/09/15
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あり得ないほど眉目秀麗な男子ばかりが登場します。宝塚みたいだなあと思ってしまいました。京常見(こよみ)学園は良家の子女が学ぶ学校で、そこにひときわ美しく頭脳明晰なジェイこと神宮司高馬が転校してきます。彼は特殊能力を持つ血族バトラーの一人で、ある事件をきっかけに100年前の世界から送られてきた人間でした。その秘密を知るのは学園長のみ。この学校には古い建物が残されていて生徒会室として利用することになるんですが、そこはかつてジェイたちが住んでいた屋敷だったんです。100年前から送られてきたのはジェイだけでなく、学園の近所の人気カフェで働く羽早川(はやかわ)もそうでした。千年前から続く血族バトラーたちには空間を素早く移動するとか、触れた物体を歪めるとか、強力な破壊力を発揮するとか個性豊かな特殊能力が備わっていて、何かをきっかけにその能力に目覚めるようです。時間を移動するという能力もあり、乱用したことで100年ごとに時空に歪みを生じるようになったのでそれを封じるための巫女がジェイの妹でした。儀式を執り行なおうとした時に何らかの事故が起こって100年後に飛ばされたジェイと羽早川。羽早川はジェイのバトラーとしての師であり妹の婚約者でした。 どうもバトラーには対立する二つの勢力があるようなんですね。現代にやってきた二人によってバトラーとして覚醒する仲間たちも現れ、それが揃いも揃ってイケメンなんですよ。敵対する勢力は時空の歪みをなくすために、それができた以前に戻って世界を作り直そうとします。 一方ジェイたちは、命をかけてこの世界を守ろうとした妹の意思を継いで空間の歪みを閉じようとするんですね。すごい能力持ってる同士なのに何で殴り合いの喧嘩する必要あるのかよくわかりませんが、イケメン同士のバトルは見ていてそれほど嫌ではありません。 ちょっとミーハーな感じで全12話見ました。競技ダンス界にもイケメンは多いですが、アニメの世界のイケメンもいいものですね。公式サイトはこちらです。コアなファンはこの中の誰がいいとかで盛り上がるんでしょうね。宝塚の演目にしても盛り上がるかも。
2018/09/10
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永遠の命を持つとしたら、何才ぐらいの体力年齢で生きたいですか?自分なら20才くらいがいいかなあ。この物語に出てくるバウントは不死なんですが、不老ではないみたいなんです。バウントたちも子供時代があって、死神たちに迫害を受けたその復讐のためにソウルソサエティを襲撃したようです。これはBLEACH(バウント篇)に続くアニメ第92話から第109話までのお話です。バウントが石田を必要としたのは、ソウルソサエティ(尸魂界)への入り口を作るのにクインシーの力が必要だったからでした。尸魂界は霊気に満ちていて怪我をしてもそれを材料にすぐに治癒できるバウントにとっては有利に戦えます。なかなか面白い設定だなと感心したのは、バウントが生まれた理由です。 死神の世界にも技術開発局というのがあって、遠い昔、不死の魂を作ろうとする実験で大爆発を起こし、輪廻の過程にあった魂が影響を受けて突然変異したというもの。実験は封印され魂のバランスを崩すバウントたちは死神によって全滅させられそうになるんです。かろうじて生き延びた狩矢たちが復讐に戻って来たというわけです。 護廷十三隊の隊長・副隊長クラスに加え、死神代行の一護たちの活躍でなんとかこの襲撃を抑えようとします。バウントたちは怪我してもすぐ治るしドールと呼ばれる武器を駆使してゲリラ戦を繰り広げ、さらに死神たちに不満を持っていた大衆の魂も巻き込んで尸魂界に大打撃を与えます。尸魂界を襲撃する前に元死神の一ノ瀬を使ってかなり入念な下調べをしていたようで、技術開発局の地下にあった浄界章(じょうかいしょう)という封印されたエネルギーを手に入れた狩矢はこれを使って瀞霊廷全体の爆破を目論んでいます。果たしてこれを阻止できるのか。浄界章はイメージ的に停止中の原子炉みたいな感じで、一つが爆発を起こすと連鎖的に莫大な破壊を引き起こす予感です。 一護と一緒に尸魂界に乗り込んだクラスメイトたち、二学期始まってますけど学校行かなくて大丈夫なんでしょうか。死神界の危機は人間界の危機。学校どころじゃないってことでしょうね。2018年の夏はわたしにとってBLEACHの夏でした。BLEACHのお話はここでちょっと一段落したいと思います。
2018/09/08
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人間の魂を食べて何百年も生き続けるバウントと呼ばれる人間たちがいました。ある時期に世界各地で自然発生した彼らは集団行動することはなく、生きた人間の魂は食わないという掟を守って長い時を生きて来たんです。ところがその中の一人、狩矢神(かりや じん)が自らの野望のためにバウント仲間を束ね生きた人間の魂を狙い始めるんです。生きた人間の魂は強壮剤のように想像以上の力をバウントたちに与えます。これはBLEACH(尸魂界潜入篇)に続くアニメ第64話から第91話までのお話です。ソウルソサエティ(尸魂界)から人間界に戻った一護たちの学校に、六番隊副隊長の阿散井恋次(あばらい れんじ)がやって来ます。新しくこの街の担当になったとのこと。いきなり地獄の門のようなものが現れて仲間の一人の織姫がさらわれたので一緒に救出に向かうんですが、敵はゲームを楽しんでいるようでした。幻術使い、変装能力者、テレポート能力者の三人に翻弄される一護たちでしたが、実は浦原が来るべきバウントとの戦いに備えて用意した仲間で、バウント感知能力に長けた改造魂魄だったんです。バウント達の動きに合わせてソウルソサエティでも対応に追われ、ルキアに続いて副隊長クラス四人が現世に派遣されます。 なぜかバウントはクインシーの石田を狙います。ドールという個性を持った武器を操り非常に強いので一護も恋次も他のメンバーも全く歯が立ちませんでした。狩矢のやり方に疑問を持ったバウント相馬芳野(そうま よしの)が石田を助け反旗をひるがえします。寂しげな大人の女よしのに対して高校生石田の心に芽生えはじめた感情の行方も気になるところです。逆にバウント側に組する死神が一人いるんですよ。元十一番隊だった男なんですが、隊長がザラキに変わったことに耐えられず尸魂界を抜け出して現世をさまよっていたところで狩矢に出会い彼について行くことにしたんです。自分で立つ根を持たない蔦のような男とザラキに言われてましたが、いつでも新しいボスを追い求めるミニオンズにも通じるものがありますね。そんなにお茶目な様相ではありませんが。狩矢は人間の魂を吸う虫を大量に街に放しました。虫に刺されて魂を吸われると人間は灰になってしまいます。収集された魂を飲んでバウントたちはますます力を増していきました。 果たして狩矢の野望とはなんなのか。強すぎるバウントたちに立ち向かう術はあるのか。誇り高きクインシー石田を狙う理由とは何か。絶対的ピンチに陥った時に姿を現す一護のホロウな一面も気になります。そういえばバウント問題が発覚してからホロウがあんまり出てこないな。
2018/08/31
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霊力という言葉がよく出て来ます。強い霊力を持つ死神ほど戦闘能力も高いようで、体の周りにオーラのようなメラメラ立ち上るもので表現されています。ルキアを助けに行ったメンバーは霊力が低すぎて隊長格と戦うとボロ負けでした。幽閉されている塔までたどり着くんですが救出までには至らず、岩鷲、チャド、石田は負傷して牢に入れられ、かろうじて逃れた一護は夜一指導のもとパワーアップの修行に入ります。これはBLEACH(尸魂界潜入篇)に続く、アニメ第42話から第63話までのお話です。隊長格のうち何人かはルキアの処刑に疑問を抱いていました。彼女の直属の上司だった十三番隊隊長・浮竹 十四郎(うきたけ じゅうしろう)とか、隊長暗殺事件の真相をいち早く見抜く十番隊隊長・日番谷冬獅郎(ひつがや とうしろう)とか。一護と戦って引き分けた十一番隊隊長・更木剣八はもう一度彼と戦いたくて織姫と一緒に一護を探すことにします。夜一さんは黒猫で話し声が老人なんですが、真の姿はラテン美人でした。ハリー・ポッターのマクゴナガル先生みたい。猫から人間にすーっと変わります。貴族の出身で元二番隊隊長の凄腕。瞬歩と呼ばれる瞬間移動術も使えます。謎だった浦原商店の店主と幼馴染で、一緒に修行してたみたいなんですね。つまり彼も死神だったってことです。一護は彼女の指導のもと霊力を上げる修行を始めました。斬魄刀にはそれぞれ名前があるそうで、本来の力を発揮するためにはその力を解放してやる必要があるようなんです。第一段階が『始解』、第二段階が『卍解』(ばんかい)と呼ばれていて、卍解は始解の5倍から10倍の力を発揮するとのこと。卍解の域に達するまで才能あるものでも10年はかかると言われているところを特殊な修行で3日で到達しようとしていました。競技ダンスでも試合の直前にはそういった突然の才能の開花みたいなのを期待しますけど普通はできませんよね。さらにまずいことにルキアの処刑の日程が早まってしまうんです。果たして一護は間に合うのか、隊長たちの意見も割れているところに尸魂界の最高司法機関である中央四十六室の構成員全員殺害が伝えられ、ルキア処刑に絡む一連の黒幕が登場します。実に意外な展開でした。きっとあいつが悪だと思っていたさらに上がいたんですよね。面白すぎて2回も見てしまいました。それにしても登場人物が多い。隊長だけでも十三人いて、それぞれが持ってる斬魄刀にも名前があってしかも2段階、さらに副隊長と部下たちでこれまたそれぞれが斬魄刀持ってますからね。ナルトの尾獣と人柱力だって数え歌がないと覚えられない感じだったのに。覚える必要ないんですけどね。
2018/08/27
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天国良いとこ一度はおいでという歌がありましたが、死神の世界も行ってみないとわからないところです。浦原商店の力を借りてルキア救出のためにソウルソサティ(尸魂界)に潜入したのは黒崎一護、井上織姫、茶渡泰虎(チャド)、石田雨竜、そして日本語を喋る黒猫の夜一でした。これはBLEACH(死神代行篇)に続くアニメ第21話から第41話までのお話です。四人はクラスメイトで夏休み中の旅行という感じで人間界を後にしたんですが、その行き先が死神の世界だなんて誰も思わないでしょうね。織姫とチャドは霊的体験からパワーに目覚めて、織姫は主に防御と回復、チャドは並外れた破壊力を会得していました。石田は今は絶滅して最後の一人となったクインシー(滅却師)の家系で、弓を操りホロウ(虚)を退治します。主人公の一護はルキアから譲渡された死神の力で代行業をしていましたが、彼女が連れ去られる際にその能力も奪われて普通の人間に戻っていたんです。ところがどう行ったわけか浦原商店の店長の秘密基地で修行を積んだら潜在的に持っていたらしい死神パワーに覚醒して本物の死神になってしまうんですね。尸魂界は江戸の街みたいでした。みんな着物です。建物も木造平屋建てでした。中央に瀞霊廷(せいれいてい)という死神たちの居住区や政治の中心があって、その周りを流魂街(るこんがい)という死者の魂の居住区があります。この世界にも貧富の差があるようで、80区まであるんですが数が大きくなるほど治安の悪い貧民区なんです。天国良いトコとは限らない様子。瀞霊廷と流魂街との間には超えられない壁があって、門番の巨人・兕丹坊(じだんぼう)とまず対峙することになります。結局この門からは入れなかったので、上空からの突破を試みることにします。どうも瀞霊廷全体が透明バリアのようなシェルターで覆われているようで空から入るのも難しいようなんです。夜一の知り合いの花火師・志波空鶴(しばくうかく)という凄腕の姉御の力を借りて、弟である岩鷲(がんじゅ)も加えて五人+1匹で打ち上げてもらいます。一護と岩鷲以外は生身の人間だと思うんですけど、空から落ちたくらいではなんともないみたいでした。相当目立つ格好で侵入した彼らでしたが、予想どおりみんな散り散りになって、それぞれの戦いが始まります。護廷十三隊(ごていじゅうさんたい)という戦闘部隊がいるんですよ。ルキアを連れ去った朽木白哉(くちき びゃくや)は六番隊隊長でした。隊長格に遭遇したら迷わず逃げろと夜一が釘を刺したのはそれほどの圧倒的実力差があるという意味です。副隊長レベルでも相当なもので、中でも十一番隊というのが一番荒っぽい部隊でした。隊長の更木剣八(ざらき げんぱち)は戦うことが何より大好き、一護との戦いは長かったですね。侵入者の探索で死神たちが躍起になっている最中、五番隊隊長・藍染惣右介(あいぜん そうすけ)が暗殺されるという事件が勃発します。果たして犯人は誰か。それが人間界からやってきた彼らでないことを視聴者は知ってますけど尸魂界の皆さんはそうは思ってないみたい。ますます混乱して行きます。三番隊隊長である市丸ギンという関西弁のキツネ目男が怪しいんですよね。なんか企んでる様子で。さて、ルキアの救出作戦はどうなるのでしょうか。ルキアってどこかで聞いた名前だとずっと思ってたんですが、HUNTER x HUNTERのキルアだってやっと気付きました。
2018/08/20
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日本の死神というのは西洋のそれとは違って黒い着物に刀の侍なのです。人の命を奪う不吉な存在ではなく、霊界と現世の魂の均衡を保つための番人のような形で教育されたエリート集団。実写版の映画予告をテレビで見て面白そうだと思ってアニメ版1話から20話までを見てみたんです。面白かったですね。続きも見たくなりました。黒崎一護は昔から霊感の強い少年でした。幼い頃に母親を亡くし、クロサキ医院の院長である父と妹二人と暮らす高校生。ある日、人の魂を喰らう悪霊ホロウに家族を襲われ、それを退治に来た死神と出会います。朽木ルキアと名乗る死神は黒い着物に斬魄刀(ざんぱくとう)という特殊な刀を備え、ホロウを浄化し魂をソウル・ソサエティと呼ばれる天国のような場所に返すのが仕事でした。 普通の人間には見えないはずのホロウが一護には見えたので無謀にも立ち向かって行きますが、到底かなうはずもなく、彼を庇おうとしたルキアに重傷を負わせてしまうことに。戦えなくなったルキアは一護に死神の霊力を譲渡してホロウを浄化し窮地を切り抜けます。しかし予想以上に一護に死神パワーを吸い取られてしまったルキアはソウルソサエティに帰れなくなってしまい、力を回復させるまでの間、高校生として現世に留まり一護に死神代行の仕事をしてもらうことにします。 一護は意外にも霊力が強大で、死神代行業をそつなくこなしていたかのようでしたが正しい死神教育を受けていなかったので戦い方が雑だったんですね。死神パワーを人間に譲渡するのは重罪らしく、ルキアを捕まえるためにソウルソサエティからやって来た本物の死神には対抗するすべもなく、ルキアは連れ去られてしまいました。一命をとりとめた一護は死神修行を積んで、同じく力に目覚めたクラスメートと共に四人でルキア救出に向かいます。果たしてソウルソサエティではどんな戦いが待っているのでしょうか。 まだ序盤なので謎が多いんですね。特に気になる存在なのが浦原商店です。何かが起こりそうな時いつも重要な役割を果たしていて、人間では行けないソウルソサエティへの入り口を作ったり、一護を助けて死神と戦えるような修行を積ませてあげたり、一体このお店の人たちって何者だろうと好奇心が湧きます。死神として働くときは身体から魂が抜けるので一護の肉体の方はぐったりなんですが、代わりに入ってくれるコンという魂だけの存在もこの商店で手に入れたものでした。 死神は何百年も生きてるみたいなんですが、強いホロウにやられて死ぬこともあるみたい。ルキアも死罪とか言われてましたから、死神も死ぬんですね。死神化した一護も殺されかけてたし。 ホロウ(悪霊)にもいろんなのがいて外見も強さも多種多様です。いい人間の魂でも現世に未練があって彷徨ってるとホロウの餌にされて、喰われると自分もホロウになってしまうようです。聞き慣れない単語がいっぱい出てくるんですけど面白い世界観なのでつい引き込まれます。原作は『週刊少年ジャンプ』に2001年から15年間連載された久保帯人先生の作品です。現在公開中の実写版映画の方も面白そうですね。週刊少年ジャンプ創刊50周年記念事業の一環として製作されたそうです。
2018/08/15
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池波正太郎の超人気シリーズ「鬼平犯科帳」が、誕生50周年を記念してアニメ化されました。あしたのジョーも50周年だし、今年ってそういう節目なんでしょうか。平成最後の夏です。時代劇の方は見てなかったので比較できないんですが、何度もリメイクされてるところを見ると大好きな方が多いんでしょうね。サスペンスというより人間ドラマでした。 時代は江戸の末期です。長谷川平蔵は、鬼と恐れられる火付盗賊改方の長官でした。こんなに男前だったかどうかは分かりませんが実在人物らしいですね。剣の腕はめっぽう強い。 『火盗』提灯持って一緒に『御用だ!』と言って踏み込む部下の与力はもちろんたくさんいるんですが、それ以外に鬼平の人柄に惚れ込んで手足となって働いてくれる密偵たちがいい仕事するんですよ。大体は元盗人なので鼻が効くというか裏社会を知っていて情報収集に長けています。 よく出てくる言葉で『盗人三か条』なるものがあるんですね。泥棒といえどもやっちゃいけないことが3つあるらしいです。「殺さず、犯さず、貧しきからは盗らず」ルパンとかロビンフッドなんかもこの類でしたね。そういう盗人に対しては鬼平もゆるいというか、敬意を持っている様子でした。驚いたことに囮捜査とか全然関係なく盗人として手を貸したりもしてましたよ。まあ型破りなところが粋で憎めないんでしょうね。アニメ盤面白かったです。13話一気に見ました。おすすめです。
2018/08/05
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美術品蒐集が趣味の若手ヤクザ新田のマンションに、異次元から湯たんぽのようなものが出現します。顔だけ出ててマトリョーシカみたいな湯たんぽ少女がテンション低い声で言うんです。『背中のボタン押して。』どうやらその湯たんぽに閉じ込められていたようで、ヒナという名の超能力少女でした。成り行き上、新田がヒナの世話係となってしまいます。ある日、組長を襲った組織に鉄砲玉として送り込まれることになった新田。ヒナが協力を申し出、なんと一人で事務所に乗り込み超能力で組織を壊滅させてしまうんです。思わぬ大手柄をあげてしまった新田は一目置かれることになり、ヒナも新田の娘ということで居つくことに。 1話目はこれはなんか始まるぞと身を乗り出して身始めたんです。ところがその後、ヒナを始末しようともう一人アンズという女の子が送り込まれてきてその子の話になるんですね。ヒナが通うことになった中学のクラスメートがバーテンダーとして働き始めて妙に大人の世界に食い込んでくる物語になったり。この物語の主軸のようなものが見えなくなってくるんですよ。ヒナまつりの主役はヒナだけじゃない様子。でもヒナとその周辺の人々が面白くて、一体何が言いたいんだろうねーと大将と笑いながら結局12話全部見てしまいました。ヒナとアンズを追ってもう一人マオという女の子もやってくるんですね。みんなだいたい中1とかその辺の年齢みたいなんですが妙に自立してるし元の世界はどこだったんだろうというのも気になります。湯たんぽみたいな装置は脱出すると赤い玉状になるんですが、やってきた少女たちは皆んなその赤玉をなくしてしまうので帰還できなくなるんです。『休みの日は昼まで寝てて、起きてくるなりご飯』というヒナ。そこだけは大将みたい。私が共感を覚えたのは大好物がイクラってとこでしょうか。シュールな展開が『銀魂』にも似て、多分子供より大人のファンが多いんじゃないでしょうか。『ヒナまつり』は、大武政夫による日本の漫画作品で、アニメは2018年4月から6月にかけて放送されました。公式サイトはこちらです。
2018/07/26
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あしたのジョー連載開始から50周年を記念して制作されたそうです。『立つんだ!ジョー!』の名台詞も出てくるし、ライバルが力石になんとなく似てるので往年のファンにとっては心くすぐられる作品なんです。でもそういうのを全く知らなくても、とても面白いアニメだと思います。近未来のボクシングはこうなるんでしょうか。選手はパンチ力を強化するギアを身につけてリングに上ります。ジョーはジャンクドッグというリングネームで地下闘技場で非合法に日銭を稼ぐメガロボクサーでした。南部贋作に実力を見出されて『もっといい儲け話がある』と八百長試合に誘われます。この人どう見ても丹下段平なんですけどね。ある日、運命の出会いがあります。メガロボクス最強のチャンピオンであるユーリは、最新鋭のギアを身にまとい左手しか使わないというハンデ付きでジョーを叩きのめします。 このギアを開発している白都コンツェルンの社長が白都ゆき子で、ユーリの後援者でありメガロボクスのメインスポンサーでした。ジョーはユーリともう一度戦いたいという一心で市民IDを偽造、メガロニアにギアレス・ジョーとしてデビューします。ギアをつけずに自らの運動能力だけで戦うジョーは、飛ぶ鳥を落とす勢いで勝ち進みチャンピオンであるユーリへの挑戦権を手に入れるんですね。その間に偽造がバレたり、八百長を強要されたりいろんな事件も起こるんですがチーム番外地は不滅です。 全13話、すべてのタイトルに『死』という文字が入っているんですがジョーは死にませんよ。何度でも立ち上がります。『メガロボクス』は2018年4月より6月まで放送されたアニメ作品です。シャーロック・ホームズの現代版もそうでしたけど、近未来に蘇ったあしたのジョーはよりリアルに迫ってきました。公式サイトはこちらです。
2018/07/25
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フランス革命期に生まれた実在の騎士、デオン・ド・ボーモンを主人公とする物語です。シュバリエというのはフランス語で騎士という意味だそうで、この方ルイ15世直属の情報機関『王の機密局』の一員だったようなんですね。007みたいなお仕事でしょうか。しかも得意の変装は女装だったという美貌の青年。世代的にベルサイユの薔薇をどうしても思い出して比べてしまいます。冲方 丁(うぶかた とう)原作のオカルトチックなファンタジーなんですが、実在人物がちりばめられているので妙に説得力があるお話でした。アニメは全24話です。 デオンはフランス国王ルイ15世に忠誠を誓う騎士でした。最愛の姉リアが何者かに殺害されたことでその原因を突き止めるべく動きはじめた過程で、彼女のさまよえる魂が時々乗り移るようになります。どうも生と死の境目がよくわからない物語で、死んだと思った人が蘇ったりします。『詩人』と呼ばれる魔術師のような人たちが呪文の代わりに詩を唱えると、『H∴O』の文字が体に刻まれガーゴイルという獣に変身させられるんです。体の中には血の代わりに水銀が流れていて、その文字を消さない限り何度でも攻撃してきます。 リアも強力な詩人だったので彼女がデオンに乗り移るとオカルトチックに強くなります。実在のデオンは、女装した時リアと名乗っていたそうです。王の勅命によって『王家の詩』という書物を追いヨーロッパ中を旅するわけですが、同行したのがデュラン、ロビン、テラゴリーの3人。四銃士ですって。ロビンはまだ子供で剣は使えませんが彼以外の三人は達人で、テラゴリーは名人の域に達する腕前でした。彼らの動きを阻止しようとする敵が次々登場するんです。ほとんどが強力な詩人でした。革命教団という怪しげな秘密結社が『王家の詩』の力で王政を転覆させようと目論んでいます。教祖はフランシス・ダッシュウッド。その右腕がマクシミリアン・ロベスピエール。この名前聞いたことある方多いでしょう?フランス革命を先導した人です。物語のなかではちょっと違う登場の仕方なんですが、キーパーソンであることには違いありません。 錬金術師サンジェルマン伯爵。もともとミステリアスな方だったようですが、この物語中でも異彩を放っています。詩の力で遠いところにリアルタイムに文章が送れるのでフランスからロシアに瞬時に指令が飛ばせるんです。現代ではメールとかで当たり前ですがそんなの全くない時代の話ですからね。詐欺師カリオストロ。ルパン3世にも出てきましたが実在の人物です。うまい儲け話とうまい酒に目がなく、強力な詩人であるセクシーな妻を連れています。 ロシア貴族ボロンゾフ。毛皮商人としてベルサイユ宮殿に入り込んでいました。ポンパドール夫人、オルレアン公、みんなルイ15世を排除しフランスを我が物にと考えていますが、実のところこのルイ15世自身が一番の曲者でしたね。『シュヴァリエ ~Le Chevalier D'Éon~』(ル・シュヴァリエ・デオン)は、冲方丁の原作を元にして、アニメの他に漫画や小説でも展開されているそうです。とても面白い話でした。革命前後のフランス・ロシア史に興味がある方にとってはご馳走だと思います。バンダイチャンネル でご覧になれます。
2018/07/10
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うちは一族の隠された石板に刻まれていたのは始まりの物語でした。十尾の正体は『神樹』という木でした。遠い昔、千年に一度の神樹の実を食べたことでチャクラを持った人間。その力を子供が受け継ぎ忍者の始祖・六道仙人になります。これは NARUTO 疾風伝(忍界大戦・第七班再び) から続く、疾風伝373話 - 393話(総和数593-613)までのお話です。話が進むにつれていろんな単語が出てきて、ここだけみても話についていけない感じだと思います。チャクラというのは忍者が忍術を使うために絶対必要なエネルギーのことで、精神と身体をコントロールして練り上げるものだと思ってください。身体の中を巡っている青い炎のように描かれています。今回はそもそも忍者というのはどうやって生まれたのか、尾獣の正体はなんなのかといった根本的な意味が説明されていました。バットマンとか007とかスーパーマンとか、ヒーローになる前はどうだったのというのにも似た話。そして今回の主役はマダラとともに世界を滅ぼそうと目論んでいるオビトでした。彼も紺地に卓球のラケットみたいな『うちは』の家紋を背負い写輪眼という血継限界を持つ、うちはマダラに続く一族です。 うちはマダラと千手柱間が同盟を結んでできた木の葉隠れの郷に、うちはオビトは生まれました。千手柱間から数えて3代目、猿飛ヒルゼンが火影の時代です。 カカシ、リンと三人でチームを組み、ナルトの父親・ミナトを師に持つ明るい少年でした。夢は火影になること、ナルトと同じです。同期にカカシという超優秀な忍者がいたのでいつも劣等感を感じていました。医療忍者のリンはそんなオビトを『いつも見てるよ』と優しく励まし、オビトはリンに恋心を抱いていたんですね。しかし敵の襲撃にあってチームは崩壊します。岩の下敷きになって死んだと思われていたオビトは地下で潜伏していたマダラに拾われ育てられますが、マダラが欲しかったのは乗り移るための若い身体だったんです。 オビトは十尾の人柱力となり、十尾本来の神樹の姿に変形して忍び連合の忍者たちを襲い、チャクラを吸い上げ始めました。遠い昔に人間に奪われたものを取り返すごとくに。万策尽きたかに見えた忍び連合の中で神樹に立ち向かっていったのはサスケでした。それを見てナルトも奮起、二人の連携忍術で突破口をこじ開けます。 オビトも大敵だったんですが、さらにもっと大変な事態が生じるんですね。ここにきてマダラがオビトの身体を乗っ取ってついに人間として再生するんです。ナルトの心意気に共鳴して一緒に戦っていた尾獣達も、マダラによって十尾の中に取り込まれてしまいます。 九尾を抜かれたナルトは、ガーラとサクラが必死に助けようとしていますが死にかけていて、一人マダラに立ち向かったサスケも刀で胸を刺されて瀕死です。この先どうなるのか非常に気になるところですが、ここでひとまず終わります。
2018/06/21
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苦境に立たされていた第4次忍界大戦の前線が、ナルトとビーの参戦によって一気に好転、分散して戦っていた忍び連合軍が一つに集結します。そこに五影たちを打ちのめした最強の敵ウチハマダラとオビトが、十尾を使って立ちはだかります。これは NARUTO 疾風伝(カカシ暗部篇 〜闇を生きる忍〜) から続く、疾風伝362話 - 372話(総和数582-592)までのお話です。 強力な十尾の攻撃は大切な仲間の命を次々と奪っていきました。マダラとオビトの狙いは無限月読(むげんつくよみ)によって全人類を争いのない幻術世界へ導くというものです。一見良いようにも思えますが、仮想現実の中の幸せは果たして本当の幸せなのか、これからのVR時代到来を問うような内容ですね。 一番の見所はサスケの行動です。ウチハ一族を全滅に追い込んだ兄イタチの本心を知り、復讐のために木の葉の郷を攻撃しようと思っていた心が揺らいでいました。郷のために全てを投げ打った兄をそこまで追い込んだ郷とは何なのか、忍びとは何なのか、全てを知りたいと穢土転生の力を借りて木の葉隠れの歴代の火影たちを蘇らせます。初代火影の柱間(はしらま)は、一族同士の戦争で家族を亡くした悲しみや平和な社会の実現に向けた夢と取り組みを語るんです。一方、前線の戦況は深刻でした。九尾との連携で戦えるようになったナルトが九尾のチャクラを全員に配ってかろうじて攻撃をかわしていたものの、次々と変体を繰り返す十尾の圧倒的な破壊力の前になすすべを失っていました。 ついには攻撃の要であった司令塔まで失います。カカシは敵側に変わってしまったオビトと時空間忍術を使って異次元で戦っていました。 さて、サスケはどう出るか。打ちのめされた忍び連合軍に勝機はあるのか。ダンスの練習もしないでナルトワールドにどっぷり浸かっている自分に勝機はあるのか。頑張れナルト。頑張れ自分。
2018/06/14
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忍者というのは黒装束で黒い覆面をかぶっているイメージでしたが、この物語に登場するキャラクターたちは服装も個性豊かで顔も全開です。ただ何人か顔のはっきりわからない主役級がいて、その中の一人が今日の主人公はたけカカシでした。表情が読み取れないので何考えてるのか分からないし、目も深刻な戦闘になるまでは片目しか出してないんです。でも噂によると郷で一二を争うほどのイケメンとか。これはNARUTO 疾風伝(忍界大戦・サスケとイタチ)から続く、疾風伝349話 - 361話(総和数569-581)までのお話です。 カカシ先生といえばナルト・サスケ・サクラがアカデミーを卒業して下忍になった時、最初に担当した指導教官でした。子供の頃から心技体すべてにわたって頭角をあわらしていて12歳で上忍になった木の葉の天才忍者です。カカシが子供の頃に指導教官だったのが、四代目火影でありナルトの父親であるミナトでした。幼くして上忍になったカカシは、チームメンバーのオビトとリンとともに任務に出ますがオビトは岩の下敷きになって助けることができませんでした。そのときオビトから貰い受けたのがウチハ一族の血継限界である写輪眼で、ずば抜けた動体視力を発揮、敵の技を瞬時に看破してコピー忍者と呼ばれるようになります。ただ、リンに恋心を抱いていたオビトからリンを守ってくれと頼まれた約束を果たせず、敵に囲まれて止むを得ずリンの命を奪ったことがずっとトラウマになっていて、悪夢にうなされつづけます。忍者の郷には暗部と呼ばれる暗殺特殊部隊があって、カカシは才能を見込まれ配属されました。九尾の暴走から郷を救ったミナト先生という師はすでに亡く、チームだったオビトやリンにも先立たれ、まだ子供だったカカシはどれだけ寂しかったでしょうね。ヒルゼンが再び火影(ほかげ)の任についてから、火影直属の暗部に転属します。ここでもう一人、テンゾウと言う名の木とん忍術使いが出てくるんですが彼の生い立ちの話も興味深かったです。木とんは水と土の混合忍術だそうで、尾獣を抑えることのできた初代火影・柱間だけが使えた忍術でした。自在に木を扱える特殊能力です。大蛇丸は柱間の細胞を培養して子供たちに植え付けるという闇の人体実験を行っていたんですが、その実験体の一人がテンゾウこと、のちのヤマトでした。彼はダンゾウ率いる木ノ葉の暗部養成部門「根」に入りますがカカシの暗殺計画に疑問を持ち、ヒルゼンに助けられてカカシと同じ暗部に入ります。暗部に最年少で入ってきたウチハイタチの話も出てきました。7歳でアカデミーを首席で卒業し、8歳で写輪眼を開眼させた一族きっての天才で、カカシ班に配属されます。彼がなぜウチハ一族を全滅に追いやったのかその真相が明かされました。忍者というとそれだけで影の存在ですけど、さらにその中にもっと暗い部分があるんですね。超エリートしか入れないような精鋭部隊『暗部』。年端もいかない頃から殺人を生業とする人生って仕事とはいえ心すさみそうですが、カカシは同期の仲間たちの嘆願もあって暗部の任を解かれ幼い子供たちを教える指導教官になるんですね。そして尊敬する師ミナトの忘れ形見であるナルトと、優秀な部下だったイタチの弟サスケ、頭脳明晰なくノ一の卵サクラを担当することとなります。 最後だけでも明るくてよかった。カカシが覆面の下で笑っているシーンはここしか出てこないかも。
2018/06/01
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忍者五大国を巻き込んだ第4次忍界大戦もいよいよ佳境です。ナルト(九尾)とキラービー(八尾)を狙う面の男ウチハマダラが一尾から七尾までを取り込んだ外道魔像とともに尾獣対決です。規模がデカ過ぎて怪獣大戦争という様相。一方、穢土転生で蘇った本物のウチハマダラが登場し、この最強忍者に対して忍者五大国の長5人がかりで挑みますが強すぎて歯が立ちません。そもそも戦争を始めたウチハマダラを名乗る面の男は一体誰なのか。圧倒的に不利な展開を打開する手立てはあるのか。これはNARUTO 疾風伝(忍界大戦・彼方からの攻撃者)から続く、疾風伝321話 - 348話(総和数541-568)までのお話です。今回のお話は今までモヤモヤしていた謎のいくつかが解明されて、展開がググっと加速した面白い内容でした。まずサスケがずっと復讐に燃えていた兄イタチの謎。イタチがウチハ一族全滅させて、たった一人弟だけを生かした本当の理由はなんだったのか。そもそもなぜ自分の一族に対してそんなことをしたのか。穢土転生で生き返って普通は意思を操られて術者の言いなりになるんですが、イタチはそれに対抗する術を持っていたんです。自分が殺したはずのイタチを見つけて後をつけたサスケとともに兄弟で術者カブトと対峙します。登場当初はイメージ悪かったイタチですが、今回はワンピースのエースを思わせる弟思いのいい男でした。最悪の蛇男と化した薬師カブトの生い立ちも語られます。もう一つのスッキリは面の男の謎です。特別な目を持っているのでウチハ一族には間違い無いんですが、一体誰なのか。その謎はカカシ先生が解き明かします。尾獣って何?というのも少しわかりました。ナルトが心の深いところで彼らとつながってそれぞれに名前があるってことを知るんです。みんな難しい名前なので数え歌で紹介されています。そして戦争を起こしたそもそもの敵、暁(あかつき)という集団の結成当初から今に至る経緯がわかりました。ナルトの師である今はなき自来也先生が若い頃育てた3人の弟子達。彼らが平和な世界を目指して立ち上げたグループが、いかにして逆に振れていくかというお話です。これまで悪いやつだと思っていた人たちがもともといい人でしたという切ないケースが多かったんです。一番悪いやつは団蔵ですかね。忍者を人と思わない彼なりの正義がこの戦争をもたらしたと思われます。この先の展開も楽しみです。
2018/05/28
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九尾の力をコントロールしてオレンジのチャクラをなびかせたナルトが、忍界大戦にいよいよ参戦です。得意の影分身の術を使って地域的に分散している各戦場に乗り込み、それぞれの危機的状況からの脱却を図ります。これはNARUTO 疾風伝(力-Chikara-)から続く、疾風伝296話 - 320話(総和数516-540)までのお話です。忍者の戦いといっても使っている忍術が魔法みたいなのばっかり。敵は穢土転生で蘇ったレジェンド忍者たちで、自分の里の後輩たちと本当は戦いたくないのに操られて戦っていますので、みんな口々に叫ぶんです。『早く封印してくれ。』『誰か止めてくれ。』『攻撃を避けてくれ。』死んだはずの元恋人や師匠や親兄弟なんかが蘇って敵味方に分かれるわけですが、つい昔話に花が咲いたり、子供時代のエピソードが盛り込まれたりするのでなかなか話が進まないんですね。戦争で重要なのは情報伝達ですが、テレパシーのような忍術を使える一族がいて各部隊に瞬時に伝令を飛ばせます。虫使いの一族、見えないものを見る能力を持った一族、傀儡を扱う一族、兵法に長けた切れ者の一族など、それぞれの能力を発揮して甦った死者たちと対峙してました。対戦相手は同じレベルかちょっと上くらいの方が面白いですね。 ヨタと言う名の天候を操る子供のエピソードがありました。泣くと雨、笑うと雪、怒ると雷が起こる天気売りを生業とした一族の子供です。ナルトたちが子供時代に一緒に遊んだ友達でしたが、穢土転生でみんなに攻撃を仕掛けてくるんです。雨や雪は避けられても雷は大変でしょうね。白ゼツというクローンみたいな白いやつらが味方に化けて一時戦場は大混乱に陥るんですが、その正体を見破る能力を身につけたナルトの到着で事態は好転に向かっていく様子です。ナルトにやっつけられると白ゼツは樹木に変わるんですよ。なんかのSFでこういうのあったなと思いつつ、なんのSFだったか思い出せなくてモヤモヤしています。
2018/05/10
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アニメ放送500回突破記念として製作されたテレビオリジナル作品です。第四次忍界大戦が勃発する直前のお話。6話完結でとてもうまくまとまってる気がしました。これはNARUTO 疾風伝(忍刀七人衆の章)から続く、疾風伝290話 - 295話(総和数510-515)までのお話です。火の国のはずれにあるトニカ村には古くから守られてきた聖域がありました。その村で暮らす5歳のミィナには普通の人には見えないものが見える特別な能力があって、いつも頭の中で不思議なメロディが聞こえていました。ある日、村が襲撃され多くの犠牲が出た中、レオとミィナの兄妹はドッグ先生に助けられ村を脱出する際に2本のステンレス製のような棒を託されるんです。先生は一人でも多くの子供達を助けたいと村に戻って行きました。村の惨劇を調査するためにナルト達が派遣されます。レオとミィナの他に3人の子供達を救出してきたドッグは幼馴染で村の警備を担当していシセルとともにナルト達の調査に協力します。ドッグ達が守っていたステンレスの棒のようなものは何本かあって、しかるべき命を受けた人たちが守っていた強大な力を発動させる装置のパーツだったんです。カブトが死者を復活させる穢土転生術の実験をここで行っていて、ナルトたちと対峙することになります。ナルトは戦闘中にカブトの術にかかり、体内に悪霊もどきの小さな蛇が増殖。九尾の憎悪チャクラが呼応して暴走します。さらに聖域にあった装置が、古文書に書かれた強大な力を発動して世界崩壊の危機を招きます。ナルトたちはこれを止めることができるのか。ドッグやシセル、そして子供たちの運命は。ミィナちゃんがウルトラかわいいです。忍界大戦での忍者たちの戦いをずっと見てるとそれが普通みたいな感覚になってきてしまうですが、ドッグやシセルたちは一般人なので久しぶりに普通の人から目線でナルトたちの戦いを見た気がしました。やっぱり忍者ってスーパーマンみたいなんだなあと。カブトなんかもう人じゃなくなってる感じで忍者というより魔術師みたいです。アニメ制作会社ぴえろの公式ブログ見ると、この作品の中には細かいところにいろんな仕掛けがあるそうですよ。マニアの方にはたまりませんね。
2018/04/29
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忍刀七人衆(しのびがたな しちにんしゅう)だなんて、荒野の七人みたいで名前を聞いただけでワクワクしませんか?一体どんな強者なんでしょう。霧隠れの里に伝わる七つの名刀があって、それを使いこなしていた人たちなんですがみんなもう死んでいます。それが暁の穢土転生の術によって蘇り、忍び連合の強大な敵として登場します。これはNARUTO 疾風伝(九尾掌握と因果なる邂逅の章)から続く、疾風伝276話 - 289話(総和数496-509)までのお話です。桃地再不斬(ももち ざぶざ)の持つ大刀『首斬り包丁』は人の血の鉄分で再生する錆びない刀でした。実のところ七人衆のなかでマトモだったのはこの人だけでしたね。ナルトが子供時代に初めて対戦した強敵です。前作でカカシと対峙して敗れ、カカシはそのとき受け継いだこの刀で今回戦っていました。干柿鬼鮫(ほしがき きさめ)は暁のメンバーで大刀『鮫肌』を持っていました。刀というより生き物のようで、チャクラを喰らいます。前作でナルトとキラービーが修行する島にやってきて命を落としますが、そのまえから大刀は自分の意思でキラービーの元にやってきていました。元は西瓜山河豚鬼(すいかざん ふぐき)の持ち物だったようです。通草野餌人(あけびの じにん)が持つのは鈍刀『兜割』。斧と、巨大なハンマーを持ち、パワーでねじ伏せていくタイプです。それにしてもなんですかね、この小難しい名前は。読めないでしょ。栗霰串丸(くりあられ くしまる)と無梨甚八(むなし じんぱち)はペアで登場します。穢土転生されているので殺しても一定時間経つと再生してくるのでそれをいいことに敵味方御構い無しに非情な殺戮を繰り返していき、大量の犠牲者が出ます。串丸が長刀『縫い針』で突き刺し縫い合わせワイヤーの糸で締め上げれば、甚八は爆刀『飛沫』で切ると同時に吹き飛ばします。カカシ一人で絶体絶命のピンチになったとき、あらわれたのがガイ。友情コンビで立ち向かいます。林檎雨由利(りんご あめゆり)の雷刀『牙』は双刀で、雷を起こして辺り一面を焼け野原にする破壊力を持ちます。どうやって若い忍者たちが立ち向かうのか見ものですよ。七人衆のほかにもカブトによって穢土転生された英雄たちがその意に反して後輩たちと戦う羽目になっている場面がいくつかありました。ナルトとキラービーは前線へとひた走りますが、そこへ雷影と火影が止めに入ったり、各部隊に仲間に化けた白ゼツが入り込んで混乱したりと話はなかなか進んで行きません。一尾から七尾までを取り込んだ外道魔像がついに戦場に姿を現します。戦況は暁に有利に進んでいるように見えますが、忍び連合に勝機はあるのか。これからも楽しみです。
2018/04/24
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大好きな忍者アニメを封印していたわけではないのですが、およそ3年ぶりに戻ってまいりました。ついに忍界大戦の始まりです。これはNARUTO 疾風伝(船上のパラダイスライフ)から続く、疾風伝243話 - 275話(総和数463-495)までのお話です。これまで敵対し合っていた忍者五大国、総勢8万の部隊が集結し暁との決戦に備えます。対する暁は超少数精鋭とでもいいましょうか。生きているものは数少ないのですが薬師カブトが使う穢土転生(えどてんせい)という死者を蘇らせて操る技のせいで兵力は無限です。ゾンビとは違って腐ってないというか一種のハリボテみたいな感じで棺桶から登場。名を馳せた伝説の忍者が次々と復活を遂げ、本人の意に反してかつての仲間たちと対決します。そのほかにスターウォーズのクローン兵士ストームトルーパーのような白ゼツという兵士が10万体も量産されてそれが地中やら海中から湧いて出ます。あっちでもこっちでも因縁の対決。まさに邂逅(かいこう)の連続です。生前のエピソードもまじえ、いろんな忍法を駆使してかなり内容の濃い戦線になっていました。一方主人公のナルトはというと、幾重にも張られた結界の中、人知れず修行の日々を送っていました。実はこの戦争、暁から八尾の人中力であるキラービーと九尾の人中力であるナルトを守るための大戦なんです。すでに一尾から七尾までの尾獣は暁の手に渡ってしまっていました。あと2匹を獲られてしまうと暁は世界を完全制覇できるほどの力を得るので絶対に渡せないということで二人を隠していたんです。 ナルトはみんなが戦っていると知ったら飛び出していくに決まっているので修行とか任務とかいう理由をこじつけて隔離していました。この間にナルトは自分とのメンタルな戦いに勝ち、尾獣の力をコントロールする技を身につけ、その過程で死んだ母親に再開するという機会を得ます。 最初登場した時は落ちこぼれなナルトでしたが、彼の血筋や生い立ちを見るとものすごい潜在能力の持ち主だったことが納得できますし、ワンピースのルフィーもそうでしたけどいい遺伝子持ちすぎてて逆にガッカリな感じもしました。やっぱり火影になったり海賊王になったりする人は先天的な要素がないとだめなのかなみたいな。まあそれはいいとしてナルトはついに大戦がはじまったことを感知してキラービーとともに戦場へと向かいます。今回はナルトの登場が途中から全然なかったんですが、ここからはまた活躍が見られそうな予感です。
2018/04/21
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『博多とんこつラーメンズ』は草野球チームの名前です。ただ、そのメンバーが普通じゃないんですね。全員裏の顔があって、主にプロの殺し屋。必殺仕事人が野球チーム作ってる感じとでもいいましょうか。とにかく面白かったです。東京から転勤で博多にやってきた斉藤くんが最初に登場するので主人公なのかと思ったら次から次へと濃いキャラが登場して、気がつけば彼が一番普通の人でした。博多は人口の3%がプロ殺し屋なんですって。他の地域はどうなのか知りませんが、数ある職業の中で結構多い方なのではないかと思います。博多で探偵事務所を営む馬場(ばんば)は殺し屋という裏の顔を持つ九州男児。日本刀の使い手で非常に強いんですが、こっちのお仕事をするときは博多にわかのお面をかぶって正体を隠しているので『にわか侍』と呼ばれています。 たまたまプロの殺し屋を殺す依頼が多かったからだと本人は言っていましたが、『殺し屋ごろし』として同業者からも恐れられていました。 相棒として働き始めたリンは女装が趣味の美青年。貧しい家計を救うべく自ら人身売買に身を売って殺し屋稼業を始めた中国人です。博多に流れてきて多国籍マフィアの手下として働いていましたが、組みに裏切られ馬場に命を救われたことから彼の元で働き始めます。 裏稼業で繋がりがあるハッカーや医者、ラーメン屋台の仲介屋、中洲のバーを経営する復讐屋に拷問師などなど。みんなそれぞれの道で凄腕ですけど表と裏の顔をきっちり分けて生活していて、現代版の必殺仕事人みたい。 いわく付きの面々が週末は明るい太陽の元、草野球で汗を流しています。馬場が野球大好きでみんなをさそったみたいですね。斉藤くんも縁あってこのチームに所属。実は甲子園経験のある元高校球児、しかもピッチャーだったのでチームでは貴重な戦力になっています。 『博多豚骨ラーメンズ』は、木崎ちあきの小説で、第20回電撃小説大賞の大賞受賞作品です。テレビアニメは2018年1月から放送開始、3月まで全12話が放映されました。仕事柄いろいろな過激シーンはあるんですが、実写の時代劇や大河ドラマより生々しくはないので普通に見られます。 エンディングに流れる音楽がかっこいいんですよ。なんかルパン3世みたいなかんじで。公式サイトはこちら。
2018/04/18
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引きこもりで家でゲームばかりしていたスバルが、ある夜コンビニから出たところで突然中世風の異世界に。いきなり暴漢に襲われ命の危険にさらされることになったスバルでしたが、何のスーパーパワーも発揮できないまま命を落とします。ところがここからが面白くて、死ぬと振り出しに戻るんです。何度か死に戻りを繰り返すうちに要領が分かってきて事前の対策が打てるようになるんですね。スバル以外の人々は全員、リセットされたという記憶は残らないようでした。ハーフエルフの銀髪美少女エミリアに最初に命を救われたことから彼女に好意を持ちます。彼女の力になりたいと行動をともにする中、普通では体験できないような冒険に巻き込まれていきます。 死んで振り出しに戻るといっても幾つかのステージがあるようで、難関をクリアするとその前には戻らない様子。その辺がRPGですよね。 環境は中世風なので王や騎士や魔術師などが登場。でもただの地球ではなくて、馬車を引くのが馬ではなくて恐竜だったり、空を飛ぶ白鯨が出たり、問題はどんどんハイレベルになっていってクリアするまで何度もゲームオーバーとリスタートを繰り返す展開です。 RPGの世界に飛び込んでしまったような面白いはなしでした。元の世界には全く戻れる気配がありませんでしたしスバルもその気はないみたい。2016年に放映されたアニメ全25話、原作は長月達平のライトノベルだそうです。この秋映画も放映されるらしいですよ。公式サイトはこちら。
2018/04/15
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魔法と魔術は違うのだそうです。はっきりした定義はよく分かりませんが、魔法は持って生まれた才能のようで、魔術は科学が絡んだ後天的なテクノロジーで似たような効果を生み出すものみたいです。考えてみればテレビとか飛行機とかスマホとか、500年くらい前の人にとっては全部魔法ですよね。主人公はチセという名の日本人でした。赤い髪に緑の瞳、魔女の典型的な風貌のようです。彼女は生まれた時から普通の人が見えないものが見えていて、スレイ・ベガという魔力に対して感度の鋭い特別な存在でした。それゆえに魔力を際限なく吸収・放射してしまい、長生きができません。家族を失い一人になったチセはイギリスの闇オークションで売りに出されます。彼女を競り落としたのはエリアスという名の魔法使いでした。人間じゃなかったですね。頭が恐竜の頭蓋骨みたいな異形の妖精(?)です。エリアスはチセの魔法使いとしての無限の可能性を知っていて、彼女を弟子として、そして未来のお嫁さんとして大金をつぎ込んだわけです。チセはイギリスの田舎の美しい家でエリアスの教育を受けつつ家事妖精シルキーと使い魔の黒犬ルツとともに暮らし、次第に不幸な過去と向き合い、魔法の世界に慣れ親しんで行きます。エリアスは冷静なイギリス人紳士のようですが実は心に魔物がいて、人間の感性がよくわかっていないんですね。チセから逆に学ぶことも多かったと思います。『魔法使いの嫁』(英題: The Ancient Magus' Bride)は、映像が美しいファンタジーで、ラファエロ前派の絵画を見るようなアニメでした。作者のヤマザキコレさんがハリー・ポッターの大ファンだそうです。だから舞台がイギリスなんでしょうかね。ドラゴンの国や妖精の国、いろんなキャラが本当に存在しそうな感じで登場します。みんな違和感なく共存し、妖精の女王はセクシーでドラゴンの長老はやさしく、なにより自然が美しい。 全24話サブタイトルが英語のことわざか教訓のようでした。April showers bring May flowers.(4月の雨が5月の花をもたらす)Nothing seek, nothing find.(探さなければ、何も見つけられない)特に探したわけではなかったのですが、美しいアニメを見つけられました。
2018/04/12
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2017年10月から始まった3月のライオンのアニメ第2シリーズが2018年3月31日で終わりました。リアルで大活躍している藤井聡太六段のニュースで将棋界が盛り上がっているところで非常にタイムリーな放送だなあと思っていたんですが、彼が小学校に上がる前にすでにこのお話は出来ていたんですね。3月のライオンと言うタイトルがいつも気になっていたんです。「3月はライオンのようにやってきて、子羊のように去る(March comes in like a lion and goes out like a lamb)」という春の天気を言い表したイギリスの諺だそうです。 第1シリーズは主人公桐山零とその周辺というストーリー展開でした。幼くして両親を亡くした零が育ててもらった家にいられる唯一の理由が将棋をすることだったという厳しい環境の中で、才能を発揮すればするほど姉弟には疎まれますます居場所を失っていきます。 学校にも馴染めずいつもひとりぼっちという悲しい子供時代。そんな彼が将棋で頭角を現し中学卒業と同時に家を出て一人暮らしを始めますが、まだ心の傷は癒えずいつも暗い水底を這うような日々でした。 そこに光を投げかけたのが病気を患いながらもエネルギッシュな同年代の将棋仲間や、いつも何かと世話を焼いてくれる近所の美人三姉妹、学校の恩師、部活の先輩、そして将棋界のプロたちです。今回は主人公の零よりむしろ周りの人々によりスポットがあたっていました。 中学で受けるいじめの問題、天才宗谷名人の秘密、ライバル棋士の入院、最年長A級棋士・柳原の老いとの戦い、そして淡い恋と別れ。 どの世代の人が見ても何かしら心に触れるものがある物語ですね。将棋のことはよく知らないのでどのくらいすごい一手なのかとか見ても分からないんですが、周りを取り巻く人々のそれぞれの人生がとても共感できます。公式サイトはこちら。
2018/04/07
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未知なる知的生命体との共存という壮大なテーマを背景にした少年の成長期でした。巨大な人型ロボットとその操縦者が登場したので、エヴァンゲリオンみたいな話なのかなと思って見始めたんです。綾波レイにも似た人間ぽくない美少女エウレカも出てきたし。全部で50話あるんですがエヴァンゲリオンのような閉塞感がなく、盛り込まれたエピソードが豊富で思いのほか楽しむことができました。 舞台は地殻変動が頻発するとある惑星です。珊瑚のような大地とそこに吹くトラバーと呼ばれる空気の波が特徴でした。最後になって分かるんですがここは地球で、宇宙からやってきたスカブ・コーラルという知的生命体が増殖して占拠されてたんですね。人類は地球を脱出し1万年後に再び戻って来るんですが、あまりにも昔と違う環境なので地球だと気づかなかったようです。スカブは人型コーラリアンを送り込んで人類とコミュニケーションを取ろうとします。人類は2つに割れていました。世界を統治する塔州連邦軍はコーラリアン撲滅を図り、宗教組織ボダラクは共存を目指します。こういった背景に生まれてきたのがレントンで、彼の父は人類を滅亡の危機から救った英雄でした。レントンはトラバーのリフ(波乗り)に夢中な14歳の少年です。両親と姉を早くに亡くし、祖父でメカニックのアクセルと共に、何もない辺境の地で退屈な日々を送っていました。ある日、美少女エウレカが人型ロボット・ニルバーシュを操縦して彼の住む家に落ちてきます。反政府軍ゲッコーステートの一員として働く彼女を追ってきた軍にミサイル攻撃を受け工場は大破。レントンもゲッコーステートに加わることになりました。ここのリーダーであるホランドはリフの天才で、レントンはずっと憧れていたんです。 実際に仲間に加わってみると闇商売で生計を立てる海賊のような集団でイメージとはかなり違いました。しかし次第にコーラリアンとの共存によって人類を破滅から救うという大きな目標に取りくむようになって、存在意義を発揮していきます。主人公のレントンが未来志向の少年で環境に適応する能力が高く、エウレカとの恋物語も明るい展開だったせいか危機的状況でもなんとかなるんじゃないかという気分で観られます。レントンの姉がホランドの元カノというのも意外な展開の一つでした。ホランドの兄が軍側の最高司令官でここも因縁の対決。この兄弟、それぞれ違った環境下でトップにいるわけですが、二人ともジェームズ・フレイザーの『金枝篇』を読んでいる場面が出てくるんです。読んだことないので分かりませんが、二人の生き方に共通した指標となっている本なんでしょうね。妖怪のような深海生物の群れが人の住む街を襲ったりするのでコーラリアンが必ずしも友好的というわけでもないのかもしれません。人間だって意見が割れますからね。日本で放映されたのは2005年なんですが日本だけでなく海外でもかなり人気を博したアニメだそうで、世界的な認知度が高い作品のようです。 劇場アニメやゲーム、小説も制作されています。面白い話でした。もっと知りたい方はこちら。
2018/04/04
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7年に一度しか咲かない魔女の花。それを禁断の森で見つけてしまった少女メアリの冒険です。イギリスの田舎の素晴らしい庭の描写に惚れ惚れしながら見ました。ジブリの流れをくむスタジオポノックのアニメーション映画初制作作品です。メアリは夏休みに、両親より先に大叔母の住む田舎に引っ越してきました。テレビもゲームも友達もない彼女は毎日が暇で退屈。ある日、黒猫が導く森の中へ入って行くと美しく輝く青い花を見つけます。 夜間飛行という名のその花は強い魔力を持っていて、その汁に触れたメアリは効力が続く間だけ魔女になることができました。そしてほうきの導くまま、雲の上にある魔法学校エンドア大学へ。 校長にもドクターにも新入生として気に入られたメアリでしたが、夜間飛行を使った恐ろしい実験を知り、その場を逃れるためとっさについた嘘で唯一の知り合いだった同年代の男の子ピーターを窮地に追い込んでしまいます。彼を助けるために決死の覚悟で戦うメアリ。魔女の宅急便とナウシカを一緒にしたような話ですが、原作はイギリスの女性作家メアリー・スチュアートの『The Little Broomstick』だそうです。 『メアリと魔女の花』は、2017年公開のアニメ映画で、監督は米林宏昌。声優陣が充実しているんです。メアリ役は『湯を沸かすほどの熱い愛』で娘役を熱演した杉咲花、ピーター役は『君の名は。』で主演の神木隆之介、校長が天海祐希、大叔母役が大竹しのぶなど。 キャッチコピーは『魔女、ふたたび。』だそうです。面白かったですよ。そしてきれいでした。テーマ曲はSEKAI NO OWARIの『RAIN』です。 公式サイトはこちらです。
2018/03/31
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森に捨てられたピアノをおもちゃがわりに遊んでいた少年が、才能を見出されて成長していく様子を描いた物語です。講談社のモーニングに連載されていた時から大好きな漫画でした。今日ご紹介するのは主人公たちが小学校時代のエピソードを映画化したものです。雨宮修平は父親がピアニストという音楽一家に生まれた少年でした。彼自身もピアノの道に進むべく英才教育され、小さな頃からコンクールでは負け知らず。東京から転校してやってきた新しい学校では、クラスの悪ガキ達にさっそく肝試しという洗礼を受けます。森にあるお化けピアノを弾いてこいというもの。誰が弾いても音を出したことがないピアノ。なぜその森にあって時々音が聞こえるのか、みんなはお化けの仕業だとうわさしていました。同じクラスの一ノ瀬海(いちのせ かい)が、雨宮のピンチを救い一緒に森へ行くことにします。 実はそのピアノは海の子供の頃からのおもちゃだったんです。森の奥深く、ピアノは木々をすり抜ける光を受けて輝いていました。雨宮が弾こうとしても全く音がでません。ところが海が鍵盤に触れると嘘のように美しい音を奏でるんです。 そのピアノはかつて名ピアニストだった阿字野 壮介の特注品でした。交通事故で左手を負傷して小学校で音楽教師をしている阿字野先生は、もうピアニストとしては生きていけないのでピアノを売り飛ばし、めぐりめぐってその森に捨てられていたんです。海は金銭的にギリギリの家庭環境だったのでピアノを習ったこともなく譜面も読めませんでした。でも、一度聞いたらすぐに弾けるという天賦の才能があったんですね。雨宮と海は友達になります。雨宮だけが海の底知れない才能に気づいていました。そしてピアノへの情熱をすっかり手放していた阿字野先生を再びピアノに向かわせ、海をコンクールに出すべく特別レッスンを授けてくれることになります。 この映画はほんの序章で、一ノ瀬海が世界に羽ばたく前のサナギ状態で終わっています。でも面白い映画でした。 ピアノの音が深く美しいです。素晴らしすぎて鳥肌が立ちました。ピアノの森 アラベスク第1番2018年4月からテレビアニメをNHKで放送することになっているようです。すごく楽しみ。予告編はこちらです。ピアノの森
2018/02/05
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ある日突然この世界の絶対的支配者になったら。有能な従者たちが、王の命令を待ち望み畏怖と憧れの目で見上げていたら。どうします?アニメ見てあんまり自分をその世界に投影したりしないんですが、この話は自分だったらどうするだろうって考えてしまいました。丸山くがねの人気Web小説を2015年にアニメ化した作品です。第1期全13話を見ました。現在第2期放映中です。ユグドラシルという名前の体験型オンラインゲームが今終わろうとしているところから物語は始まります。人気が低迷してサービス終了を迎えたんです。仮想空間内で栄華を誇ったギルド、仲間とともに築き上げてきた世界、様々なスキルや創造したキャラクターともどもお別れです。仲間たちは次々にログアウトし、最後にただ一人モモンガだけが本拠地であるナザリック地下大墳墓でその時を待っていました。モモンガというのはもちろん本名じゃありませんよ。StarTreesと同じようにゲーム内のコードネームです。ところが時間が過ぎてもゲームが終了しないばかりか、制御できるコンソールが消えてログアウトすらできなくなってしまうんです。仮想空間に骸骨の姿の偉大な魔術師として一人とり残されたモモンガ。忠誠を尽くすように設定されていたNPC(プレーヤー以外のゲーム内キャラクター)たちは、命を得たかのように勝手に動きはじめました。 サービスが終了したことで外界がどう変化したのか気になるところです。そして自分以外にこの世界に残っているプレーヤーがいるかどうかも。ソード・アート・オンラインに設定は似てるんですが、実体の方は全く出てこなくて、仮想空間世界が半端なく深くて広いです。モモンガだとちょっと名前が冴えないからか、アインズ・ウール・ゴウンといういかにもそれっぽ名前に改名。情報収集のために手下だけでなくアインズ自身もモモンと名乗り騎士の格好で世界を旅します。世界観は中世のヨーロッパのような感じです。ユグドラシルで収集したアイテムやスキルがこの世界でも有効のようでしかも威力がすごい。領土の境界で小競り合いがある中、冒険者モモンは村人たちを助けたりモンスターを退治したりするんですが、まるで地球に降り立ったスーパーマンのような圧倒的パワーと魔力を持ち合わせてるんですよね。仮想空間での出来事ですから、誰かによって手下の人格を書き換えられてしまったりなんていうことも起こるようなんです。この世界、面白いです。プレーヤーの人間としての生活も若干気になるけど。 Web版ノベルとはちょっと違った書籍版や漫画も出ているようです。ミニアニメの『ぷれぷれぷれあです』もかわいい。オーバーロードの公式サイトはこちら。テレビアニメ版の公式サイトはこちらです。
2018/01/24
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高校の部活モノの話は沢山あります。これまでにご紹介してきた作品でも、野球部、サッカー部、書道部、かるた部、麻雀部、バスケ部、バレー部、自転車部、歌舞伎部。他にもありましたっけ?何しろ多いんです。そして今回は古典部です。部活に情熱を注いで全国大会出場目指す的な話が多い中、この部はちょっと違いました。古典なんて全く出てきません。主人公の折木くんのモットーが、『やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に』という要領のいい省エネ男。古典部に入ろうとした動機が姉からの頼みというのもありましたが、それより他に部員がいなくて楽そうだからというものでした。ところがもう一人、訳ありで入部していた名家の女子がいたんです。千反田家の跡取り娘で、遠い昔、この学校の古典部に所属していて今は行方不明の叔父について知りたいと思っていました。彼は文集『氷菓』を立ち上げ、英雄として語り継がれていた人物でした。 部活は古典とは全く関係なく、謎解きがメインのサスペンスものでした。サブキャラとして折木の中学からの親友・福部と彼に片思い中の伊原がいて、4人で学園内外に起こる小さな事件の謎解きをして行くお話です。実際折木くんの推理は面白くて、アニメ全22話飽きることなく見終わってしまいました。 『わたし、気になります!』という千反田さんの熱い好奇心が若干鬱陶しい感じではありましたが、育ちがいい方なので言葉使いも丁寧ですし性格も良くてギリギリ許せます。 原作は2001年に刊行された米澤穂信の推理小説で、累計230万部突破、ミステリーランキング 3 冠だそうです。 アニメの放送は2012年、今年11月に実写映画も公開されています。アニメ版の公式サイトはこちら。
2018/01/05
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明るく楽しい妖怪たちとの共存生活を送る高校生のお話です。大家さんは妖術で地下に滝のある温泉施設作ってくれるし、手しかないルリ子さんの作る料理はいつも絶品だし、悪さをする妖怪がいないのでこんな楽しいアパートがあるなら私も住んでみたい。成仏できない幽霊もビール大好きな美女だったり、愛らしい子どもだったり、何歳なのかわからないけど若く見えるサラリーマンだったり、みんなそれぞれに自分のライフスタイルを満喫している感じです。 主人公の稲葉くんは中学の時に両親を事故で亡くし親戚の家に同居しづらくなって寮付きの高校に入学するんですが、なんの因果か寮が火事になってこのアパートに仮住まいすることになりました。寮が修復されて一度は戻るものの、楽しかった妖怪アパート生活が忘れられず舞い戻ってきてバイトしながらの高校生活を送ります。 このアパートには訳ありっぽい人間の住人もいて、除霊師とか小説家とか古本屋とか骨董屋とか、みんなある意味霊能力を持った人たちが集まっている感じです。 稲葉くんはそういうのとは一切縁がなかったのですが、プチヒエロゾイコンなる魔導書の持ち主になってしまうんです。一冊の本の中にランプの精ジニーみたいな魔人が複数封印されていてそれを状況に応じて呼び出します。まだあんまり使いこなしてる感がないんですが全26話、楽しく見ることができましたよ。中学からの親友の長谷くんと卒業時に挨拶がわりの殴り合いをしたところから始まったので、最初はなんだこれはと思ったんです。イケメン二人の河原での爽やかな殴り合いなんて意味不明だし、こりゃ1話で見納めかなと。実際、1話だけ見て面白くなくてやめるパターンが非常に多いんです。でもこれは続けて見といてよかったです。面白い登場人物がどんどん出てくるし、プチヒエロゾイコンから霊能修行、異次元や未来・過去にもタイムスリップと話題満載。 原作は香月日輪の小説で、2003年から2009年まで全10巻刊行されています。2004年に第51回産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞。漫画は2011年から発売されていて、今年7月からアニメ版が放送され昨日が最終回でした。今月DVDやブルーレイも発売されたみたいですのでご興味かるかたはご覧になって見てください。全然怖くない子供も楽しめる内容です。TVアニメ公式サイトはこちら。
2017/12/28
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Christmasイブに救世主のお話です。ヒーローは見た目もカッコよくて強くてある程度若いのが普通ですが、このお話の主人公である犬屋敷壱郎(いぬやしき いちろう)はかなりな老け顔。高校生の娘と中学生の息子がいる50代サラリーマンです。奥さんにも子供達にも疎まれる本当にしょぼい老人で残念なことに末期ガンを宣告されていますがそれを家族に打ち明けることすらできませんでした。唯一の友は犬のハナコ。そんな男がある夜UFOの事故に巻き込まれてサイボーグとして蘇るんです。最初は背中から出てくるジェットとか腕から出てくる銃のようなものとか、機械化してしまった自分の扱いに戸惑いますが、次第にそれで困っている人を助けたり、現代医学では治せないような病気すら治せてしまうことが分かって人助けに生きがいを感じるようになります。一方、同じUFO事故に巻き込まれた人がもう一人いたんです。いぬやしきさんの娘と同じ高校に通う獅子神 皓(ししがみ ひろ)。彼は人助けではなく人を殺すことで自分の能力のすごさを実感していました。獅子神は連続殺人犯として警察に追われる身となりますが、圧倒的な強さゆえに全く相手になりません。 そんな時また世界的な事件が起こるんですね。なんと今度は巨大隕石が地球に向かってきていて、もう人類としては打つ手なし。さて、いぬやしきさんとシシガミくんはどう出るでしょう。 『いぬやしき』は、ガンツの作者さん奥浩哉による漫画が原作でした。 大将は漫画読んでてある程度内容を把握してたようなんですが、私はなんの予備知識もなくアニメ11話見始めたのでシシガミくんの暴走にガツンときましたよ。ただのSFホラーじゃなくて、人間ドラマが複雑に絡んでくるのが見所です。家族愛とか、いじめとか、無関心とか。それにしても『いぬやしき』も『シシガミ』も変わった名前ですね。 来年実写化されるみたいで、また話題になると思います。いぬやしきさんを演じるのは、とんねるずの木梨さんだそうで、イメージあってる気がします。公式サイトはこちらです。
2017/12/24
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アニメ『ボールルームへようこそ』が24話で最終回を迎えました。とっても遅い時間帯にやっているアニメなので知ってる人しか見ていないかもしれませんが、面白かったですよ。JDSFは熱烈タイアップしてるみたいで、有明に行くとアニメの紹介をモニターで流してたり三笠宮杯の時はアニメにちなんだ東京体育館ツアーやってたり。結構ファンが集まってましたからダンスやってない人でも見てる人はいるんでしょうね。以前原作のご紹介を書きましたが、原作者の竹内先生が体調不良とのことで、アニメが原作より先にいってるようです。主人公のフジタくん、競技ダンス始めて1年の高校生です。才能があって、練習時間があって、コーチやパートナーに恵まれてといろんな条件が揃わないとこうはいかないと思います。急成長ですよ。 この先はグランプリとか出場して全日本級のレベルになるんでしょう。周りにいる同世代の選手がみんなレベル高いとそれが普通だと思って、追いつこうと努力しますもんね。競技会のフロアで彼は思うんですよ。ここにいる人たちはどうやって競技ダンスに巡り合ったんだろうって。スポーツなんて他にも山のように色々ある中、なんで競技ダンスを選んだのか、皆さんは考えたことありますか?彼にとって一番ラッキーだったことは、パートナーに不自由しなかったことでしょうね。ものすごく上手い、というか上手くなる可能性を秘めた同年代の女子が、いつでも練習できるような近距離にいたという奇跡。それだけ競技ダンスやりたがる男子が貴重だということでしょうか。怪我から復帰して頑張ってる選手のおいたちとか、競技選手の家族たちとか、様々なエピソードが盛り込まれていて単なるスポコンものではありません。カップルの相性とか、コネクションの難しさのような競技選手なら一度はぶつかる問題も出てきますよ。私たちがまだ行き着いたことのない境地にすでに彼らは到達しています。シニア世代の競技選手はほとんど出てきませんし、スタンダード競技ばっかりでラテンも出てきません。できればラテンの方もフジタくんにやってもらって10ダンサーとして活躍する方向に進んでくれると個人的には嬉しいです。公式サイトはこちら。
2017/12/21
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見た目は人間みたいですが食べ物が人間とは違う種族が東京に住んでいます。グールと呼ばれる食人種。ドラキュラやゾンビみたいに噛まれた人間が変化して増殖するものでもないらしく、グールは人間とは完全に別の種族で、強靭な肉体と回復力を備えています。本性を現すと目が赤くなって背中から攻撃用の尻尾のような羽のような何かが出てくるんです。明らかに人類とは違うエイリアンみたいな生物です。主人公のカネキは読書好きの平凡な大学生でしたが、好意を寄せていた女性がグールだったんですね。デートの帰りに食われそうになるんです。瀕死の状態で救出されるんですが、それをきっかけに生活が一変してしまいます。頭上に鉄骨が落ちて亡くなった彼女の臓器を移植されたせいで、半グールになってしまうんです。人間でありたいと理性では思うものの、食性が変わって人間の食べ物を受け付けなくなり、すれ違う町の人々がうまそうに見えはじめます。カネキを救ったのは彼の住む20区にある喫茶店あんていくの人たちでした。ここでは自分で人間狩りをできないグールに食料を提供しています。 基本的にグールは人類の敵ということでハトと呼ばれる喰種対策局(CCG)から常に狙われていました。グールの身体能力に対峙するため特殊な兵器も開発されていて、見つかると駆逐されるのでひっそりと暮らしているんです。羊の群れの中で暮らす狼の悲しみとでもいいましょうか、その辺はちょっと亜人に似てるかもしれません。第九地区という映画で人間よりエイリアンに肩入れしたくなったように、いつしか引き込まれて自分もグールサイドの立ち位置で見ていることに驚かされました。11区のグールたちが力によって弱い喰種や人間を支配するアオギリという集団を作って反乱を起こすんですね。それに巻き込まれる形でカネキは覚醒の時を迎えるんですが、まあ全編にわたって血みどろです。グールは人間社会に紛れて生活していますので、中には心を通わせている人もいて、その辺の葛藤ももどかしいものがありますね。今、続きの√Aを見ている途中ですが、人間にも家族があるようにグールにも家族があって、復讐の連鎖はいつ果てるともなく続き、明るい気持ちでは見られません。集英社『週刊ヤングジャンプ』連載の石田スイ原作の漫画『東京喰種トーキョーグール』。今年実写版で映画化され7月に公開されました。そのアニメ版12話を一気に見たんですが、なかなか刺激の強い物語です。第2期までのDVDも発売されています。
2017/12/06
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ミニオンズは大好きなのでケビン、スチュー、ボブのスピンオフ作品はDVDを買ってしまいました。グルーが主役の本作品も今回で3作目になります。反悪党同盟の工作員ルーシーと結婚してカタギになったグルーは、ルーシーと同じ悪と戦う組織に入りました。最強最悪の悪玉ボスを求めて時代を生きてきたミニオンズたちは善人になろうとしているグルーが面白くありません。ルーシーはどうしたら3人の娘たちのいい母親になれるか悩んでいました。 そして新たな犯罪者バルタザールが登場。80年代に天才子役だった彼は大人になって芸能界から見限られると悪の道に邁進し、プリンスかマイケル・ジャクソン風のでっかい肩パット入りコスチュームに身を包み世界一のダイヤをやすやすと盗んでいきました。武器は風船ガムみたいです。 反悪党同盟に所属するグルーは彼を追いますが、取り逃がしたことでルーシー共々工作員をクビになってしまいます。またグルーが悪の道に戻ってきてくれると期待したミニオンズでしたが、彼にその気がないと知るとついに新しい悪玉ボスを求めて家を出て行ってしまいました。 今回の目玉はグルーが赤ちゃんの頃に生き別れていた双子の兄弟ドルーとの再会です。両親が離婚したことでドルーは父親に、グルーは母親に育てられ、これまで存在を知りませんでした。グルーは大悪党だった父親の血を受け継いでもともと悪の素質があるみたいですが、ドルーはそうありたいと夢見てはいるものの大金持ちで欲しいものはなんでも買えるしどうもいい人っぽいんですね。家出したミニオンズたちは刑務所にいました。スター誕生番組に乱入した罪なんでしょうかね。いずれにしろこの黄色い軍団はいつでもやりたい放題で、ステージでも刑務所でもブイブイ言わせてました。リーダー格のメルがやっぱりグルーに会いたいから出るというとみんなであっさり脱走。バルタザールとの最終決戦へと向かいます。『怪盗グルーのミニオン大脱走』(原題:Despicable Me 3)は、2017年公開のアメリカ映画。この作品の主役はグルーなのでミニオンズたちの出番はそれほど多くないです。ルーシーがいい役どころでした。まだご覧になってない方は明日発売のBlue-ray/DVD、ご家族で是非どうぞ。予告編はこちらです。怪盗グルーのミニオン大脱走
2017/12/05
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超能力者たちの住む町の物語です。町の名前は咲良田(サクラダ)。熱海みたいな感じの町でした。町の外に出ると能力の記憶は失われるので住人たちは閉じたその町の中で暮らしています。能力の暴走を阻止する管理局という組織で町は平和に維持されていました。 主人公の浅井ケイは高校一年生、全ての記憶を保持する特殊能力者です。彼だけは町を出ても記憶が残るので、サクラダの秘密を守るために管理局から監視され家族と離れてこの町に留め置かれていました。中学からの同級生で彼のことが好きな女の子・相麻すみれが、ある日ケイを屋上に呼び出し春埼美空(はるき みそら)と引き合わせます。ハルキの能力は時間を最大3日分リセットできるというのもでした。リセットすると自分の記憶もリセットされてしまうのですが、ケイの記憶能力と組み合わせることによって起こって欲しくないことを起らなくすることができるようになります。二人は管理局を手伝う奉仕クラブに所属することになり、様々な事件と向き合うことになりました。スミレの言葉がいつも遠回しで真意が分りにくいんですが、後の方で彼女に未来視の能力があることが分かって、確かに未来が見えたらどこまではっきり言ったらいいか迷うだろうなと妙に納得しました。いろんな能力者が登場するので組み合わせてうまく使うと世界をひっくり返すほどのこともできるんですね。『サクラダリセット』はアルファベットで書くとSAGRADA RESET。ガウディのサクラダ・ファミリアが引用されてましたけど、SAGRADAは神聖なというスペイン語です。宗教がらみではありませんが、奇跡の町の物語ですね。原作は、河野裕のライトノベル。2017年に前後編で実写映画化されて、テレビアニメも今年の9月まで全24話で放送されていました。 ケイとスミレがやけに大人びていたり、ハルキがロボットみたいだったりするんですが面白い話でした。自分ならどんな能力欲しいかなとかも考えたんですよ。競技会で審判が思わずチェック入れたくなる能力とか?でもその町で競技会がないと意味ないか。突拍子も無い能力もあるみたいなんですが、ワンピースのようなゴムゴムの能力なんかは出てこなかったです。シリアスなアニメですよ。公式サイトはこちらです。
2017/10/27
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バチカンはローマにある世界最小の国家です。イタリアの中には小さな独立国家が2つあって、一つがサンマリノ、もう一つがバチカンです。バチカンには行ったことがありませんがカトリック教会の総本山があって、ダビンチコードなど様々な映画によく登場するのでご存知の方も多いかと思います。この夏放映されたアニメ『バチカン奇跡調査官』は、世界中から寄せられる奇跡の真偽を調査する専門職の神父さんを主人公とした物語でした。 科学調査を担当するのが平賀・ヨゼフ・庚(ひらが・ヨゼフ・こう)、文書調査担当がロベルト・ニコラス、そして影で平賀を支えるのがバチカンの囚人ながら天才ハッカーのローレン・ディルーカ。涙を流すマリア像とか壁に聖母子像が浮き上がったとか、そういう奇跡報告に対して現地に行って科学的な調査を行ったり古文書や暗号を調べたりして奇跡なのか自然現象なのかを判断する仕事です。 オカルト的サスペンスとでもいいましょうか、かなり禍々しい連続殺人事件に巻き込まれたり、組織的犯罪に行き当たったりと波乱万丈です。平賀は数学的な才能も持ち合わせていて、立体的な囲碁のようなゲームを考案するんです。それを獄中のローレンと楽しみながら親しくなっていくんですが、いつも何百手も先まで先読みしているようで常人でないことはわかります。奇跡を調査し奇跡でないことを暴いている平賀は、心の底で本当の奇跡を求めていました。12歳の弟の病気が奇跡的に治ることを切望していたんです。 『バチカン奇跡調査官』は、藤木稟による角川ホラー文庫のミステリーノベルシリーズ。テレビアニメは12話までを見ました。登場人物がほぼ全員美男子で嬉しいんですが、原作がホラーなので刺激は強い方かも。公式サイトはこちらです。バチカン奇跡捜査官
2017/10/23
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人生の方向を模索していた中学生の頃、近所の図書館で借りてきていろんな人の格言集を読みあさっていました。なんだか意味不明だけどかっこいい、ちょっと自分が大人になったような気がしたもんです。悪とは何か――弱さから生ずるすべてのものだ。(ニーチェ)才能を隠すのにも卓越した才能がいる。(ロシュフコー公爵)人間は取引をする唯一の動物である。骨を交換する犬はいない。(アダム・スミス)他人が真実を隠蔽することに対して、我々は怒るべきでない。なぜなら、我々も自身から真実を隠蔽するのであるから。(ロシュフコー公爵) 地獄、それは他人である。(サルトル)嘘には二種類ある。過去に関する事実上の嘘と未来に関する権利上の嘘である。(ルソー)無知な友人ほど危険なものはない。賢い敵のほうがよっぽどましだ。(ラ・フォンテーヌ)汝等ここに入るもの、一切の望みを捨てよ。(ダンテ) 人間は自由の刑に処されている。(サルトル)裏切者の中で最も危険なる裏切者は何かといえば、すべての人間が己れ自身の内部にかくしているところのものである。(キルケゴール)しかし、概して人々が運命と呼ぶものは、大半が自分の愚行にすぎない。(ショーペンハウアー)天才とは、狂気よりも1階層分だけ上に住んでいる者のことである。(ショーペンハウアー) 上記は2017年夏に放送されたアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ』全12話のタイトルです。競技ダンスの世界ランキングもポイント制ですが、この物語に登場する国立高校は全寮制でテストの成績から生活態度に至るまで全てが『Sシステム』と呼ばれるポイント制になっていました。入学時に破格のポイントが振り込まれますが、生活費はポイントで支払う必要があるため無駄遣いをするとすぐに底が尽きてしまいます。AからDクラスがクラス単位で競い合い、毎月そのときのクラスポイント×100円に相当する電子マネーが支給されます。ポイントは時には賄賂として時には取引材料として、抜かりなく賢く運用するすべを学んでいくんですね。主人公の綾小路(あやのこうじ)くんは入学試験で全ての科目50点を取るという変な遊び心を働かせたことでDクラスに配属されるも、実は得体の知れない天才くんのようです。ヒロインは何人かいて、それぞれが複雑なキャラの持ち主。みんなかわいいです。 試験対策や無人島での特別授業、校内暴力事件など様々な状況下でピンチからの一発逆転劇を影で演出していたのは綾小路でしたが、それを決して表に出さずにクラスの誰かをヒーロー/ヒロインに祭り上げていきます。こういう人が将来、政財界を牛耳るようになるんでしょうかね。この状況どうするんだろうと思わず引き込まれ、巧妙な手口で解決した時には『その手があったか!』みたいなスカッと感を得られます。原作は衣笠彰梧による日本のライトノベル。アニメ版の監督は 岸誠二と橋本裕之の二人です。面白いアニメでした。続きも楽しみ。
2017/10/17
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