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 この話は、あまりここで書きたくはなが、でも、何かに残しておきたく記入することに決めた。

 S君、元卓球部で高校になった時にそのまま無所属に。初めのうちは何とも無かったようだが、次第に欠席しだした。ついには1ヶ月以上来ない始末。この話は、S君のクラスの担任の先生が授業に来た時にぽろっともらした話だ。それ以来、どうも俺はやつのことが気掛かりで仕方なくなった。

 しばらくして、俺は初めてS君がケータイを持っている事を知った。とにかく何か連絡を取りたくそのアドレスを教えてもらい、メールを送る事にした。

 正直な所、返信は期待できなかった。あまりテンションが高いやつともいえないし、それに、他の人が送ったときに返事が来なかったらしい。何か返事して欲しかったので、とりあえず、メールの最後に「必ず返信しろよー」っと、念の押しておいた。しかしその日はしばらく待ったが寝てしまった。

 次の日、学校から帰ってみると、なんとS君からの返事が!と、その内容は俺の送ったメールの質問に答えられた物ではなかったが、返してくれただけで嬉しかった。それからしばらくの間メールのやり取りを続けた。向こうの返信はどれも深夜遅く、学校から帰ってきて昨日のメールの返事を確認するという次第だった。

 メールでやり取りしている、とアドレスを教えてくれたやつにいうと、少し驚いたようだったが・・・その場で決まった事が一つ。今度S君の家に行こう!アドレスを教えてくれた人は卓球部で、S君とも相当仲が良かった(?)ようだが、そいつも含めて、高1の卓球部を数人誘ってみて皆OKしてくれた。あとのS君自身に聞いたところ、随分快くOKしてくれたようだ。メール始めた当初はずいぶん返事の内容もテンション激低なのを感じ取れたくらいだが、最近は随分明るく返事をしてくれるみたいだ。そして、行く日も決めて後はその日を待つだけとなった。

 6月21日、この日は夕方から激しい雨だったが、俺らはS君の家に向かっていた。一緒に行く奴のケータイに、S君から放課後、正門に来いとのメ―ルが来たらしい。放課後、そいつらは補習があるので後で来るらしいが、今行ける人で集まり、いざ正門へ行ってみると、そこの少し離れた所に懐かしい姿がw ぱっと見、あまり変わった様子は見られなくて安心した。1ヶ月以上引きこもってるから陰険な顔にでもなってたらどうしようとか思っていたりw さすがに、急に会ってなかなか話す内容も見当たらないが、仕方なく、一気に確認をいくことにした・・・そう、無論学校へ来ないわけだ。メールで聞いても流されてしまいそうだからこの日まで取っておいた話題を持ち出したのだ。彼は言う、つまんないからだ、と。用は、こんなに勉強して将来何になるの?っという話だ。話を聞けば聞くほど事の深刻さが分かってきた。S君はどういうつもりで言ったのか(多分本気のように思えるが)、来年は学校を辞めてバイトをするという・・・確かにそういう道を選んだ人はいくらでもいるだろうが、決してそう多くは無いだろう。そして、得てしてその道を選んで満足に生きていける人は極わずかしかいないと思う。
 もちろん、俺に彼の人生の選択肢を否定する事はできないのだが、やはり高校は卒業するのがいいと思う。たぶん、多くの人も単純にそう思うだろう。家に着いて話をしていたところ、何か部活だけでもやってみたらと言ったが、どうやらそれもつまらないらしい。確かに3年間も同じ部活をやるのは飽きるかもしれないが、他の部活にも全く興味がないらしい。さらには、俺らが「よくまだ卓球やってられるね」と言われてしまう始末。何をしている、何が楽しいと聞けば、1日中テレビを見ているらしい。もう俺にはそれの何が楽しいのか分からないが、彼は学校のこと全てが無意味と思えるらしい。

 俺の思うに、なにかS君に別の熱中できる何かを見つけて欲しい。そのつもりで「他の部活はどう?」と聞いたのだが、呆気なくアウト。まぁ、部活じゃないにしろ、何か興味を持ってそれに打ち込めるような物が出てくれば、同時に何事に対してもやる気が出てくると思ったんだが。そうすればきっと学校にだってこれるんじゃないかと・・・



 話の中で、S君に「勉強して何になるの?」と聞かれた。・・・返事は何とでもできようが、俺はここで綺麗事を言っても仕方ないし、自分の思うままに返した言葉が、「専門的な道を行く人以外、意味無いかもしれない」だ。結局そうではないか?最終的には受験に必要だからやるだけであって、では、大学に入学し、卒業したら・・・?ということになると就職して、高校、大学で学んだ知識を生かして活躍している人なんて、その道の人だけではないか。失礼な言い方だが、サラリーマンのような会社員に、果たして仕事に物理は必要か?化学は必要か?古典は必要か?数学の微分・積分は果たして使うのか?・・・そう考えると、今の自分にはあれ以上の答えができなかった。

 帰り道、俺は少しずつS君を学校に来させようと思って行ってみたのだが、考えてみると逆にこっちが考えさせられてしまう。何で勉強をしているのか・・・?将来の、なれるかも分からない不確かで、かつ実現が難しい夢の為?これに俺ははっきりと答える事はできなかったのだ。でも、一つ言えるのは、1日中テレビを見ていても俺は絶対に楽しいとは思えない。きっと、もっと別の事がやりたくてたまらなくなるだろう。これをある限界だとするなら、S君にもその限界があって欲しい。今の生活に嫌気が差して欲しい。そうすれば、きっと何か別のモノのを求めて学校に来るのではないか?少なくとも、もっと自分が本当にやりたいことを見つけようとするのでではないか? 

 この話題でしっかりとした締め方はできないが、最後に言うならば、S君になにか新しい趣味を見つけて欲しい。それがきっかけで、きっと何かが変わると思うから。ただそれだけを言わせてもらう。





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最終更新日  2004年06月25日 22時26分04秒
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