森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2019.06.21
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平井信義さんは、子供を育てるにあたって一番大事なことは、 ​できるだけ自由を与えて、自発性を育てることだといわれている。​
私はこの話を聞いて、森田理論の「生の欲望の発揮」のことを連想した。
興味や関心、好奇心のあることは、自由に何でも挑戦させる。
子供はもともと誰でも旺盛な好奇心、やる気や意欲を持っている。
それをそのまま伸ばしてやれば、行動的、挑戦的、自立的、創造性の豊かな人間へと成長していく。
次第に親から離れて、自分一人で生きていけるようになる。

親は子供の近くにいて、子供のやっていることを見るだけでよい。
近くにいて見守っているというのがポイントである。
未熟な子供は、やることなすことがもたもたとして遅い、きちんとできない。失敗を繰り返す。

親に反抗する。兄弟や友達と喧嘩を繰り返す。
そのようにイライラするときでも、口を出さない、手を貸さないことを心がけることだ。

口を出す場合は、生命の危険が差し迫っていること、自分や他人を傷つける。等最小限にとどめる。
その場合でも、私メッセージを使って、「お母さんはこうしてくれるとうれしいんだけどね」という言い方にする。どうするかの主導権は子供に持たせる。
体罰や強制や命令や叱責は避けるべきである。

子供の自発性を育てるためにやってはいけないことが3つある。
​過保護、過干渉、放任することだ。​
過保護 親や祖父母が、子供のやるべきことを子供になり替わってやってしまうとわがままな子供になる。何でも他人に依存して、自分では決断も実行もしなくなる。

過干渉 子どもがやっていることを、いちいち指示命令したり、叱責や否定をしていると、親の顔色ばかりを気にするようになる。自分の気持ちや意志を抑圧するようになる。神経症発症のの温床となる。

自由放任 親が近くにいないで子供が一人で寂しく過ごしている状態だ。
心の安全基地がないので、不安で一杯である。
他人が信頼できなくなり、自己防衛一辺倒に陥る。


子供を育てるにあたっては、「子育ての基礎」を学ぶ必要があると思う。
誰でもどのように子供を育てたらよいのかは、教えてもらわないと分からない部分がある。
学習しないで、自己流の子育てはほぼ失敗する。
それは理想通りの子育てをしている親はいないからだ。
自分が親から間違った子育てをされていると、そのやり方を自分の子供に押し付けてしまうからである。子育てを学習しないと、世代間を超えて間違った子育てがどんどんと伝播していくのだ。

親の子育て次第で子供の生き方の大半が決まってしまうということは、十分に意識する必要がある。

平井信義さんの参考図書を紹介しておきたい。
「子どもを叱る前に読む本」
「子どもの能力の見つけ方・伸ばし方」
いずれもPHP文庫である。





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森田生涯 @ Re:阿久悠さんが「ジョニーへの伝言」に託した思いとは(03/06) 通りすがりさんへ コメントありがとうご…
通りすがり@ Re:阿久悠さんが「ジョニーへの伝言」に託した思いとは(03/06) この曲の歌詞の意味がわからなくて検索し…
森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
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