森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2020.12.29
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10月号の生活の発見誌に次のような記事がありました。

私のつたない限られた経験では、生活の発見会活動を活用して、職場・家庭・友人・地域など「実生活でもその場に応じた居心地の良い居場所を安定して作ることができる人」が治った人だと思います。

この方は生活の発見会の会員歴が30年以上になる方です。
生活の発見会というやさしい人間関係の場・集団が常に身近にあったことがよかったといわれています。発見会という自助グループは神経症で苦しんだ経験のある人たちばかりです。
このグループに所属するということは、神経症に陥った人が心の安全基地を確保したということになる事だと思います。

困った時は相談できる仲間がいる。
身近に実際に苦しんでいる人もいる。
克服して人生を謳歌している人もいる。
森田理論を生涯学習として取り組んでいる人が大勢いる。

是非集談会に参加して交流を始めていただきたいと思います。

次にこの方は、ただ集談会に出席するだけではなく、世話役を引き受けてこられました。
これは模擬的な社会体験になります。
ここでの小さな成功体験の積み重ねで、自信がついてくるのです。
職場などでも与えられた役割をこなすことができるようになります。
また世話役を引き受けると、自分の苦しみを抱えたまま、人の為に尽くすという行動をとらざるを得ない状況になります。これが神経症の克服に役に立ちます。
さらに世話役を引き受けていると、集談会に行きたくないという気分本位な気持ちになった時の抑止力が働きます。森田から離れるということがなくなります。
森田につがみついていると、月日の経過とともに、自分では気がつかない内に、人間として大きく成長している人がほとんどです。
1回1回の集談会の参加では、たいしたことはないと思っていても、それが5年、10年、20年、30年と積み重なっていくのです。
それはお金出して買い取ろうとしても、不可能なことなのです。

神経症を治して、人生の指針を獲得するという目的を達成するためには、自分一人ではできないということだと思います。

そんな時にスマホやパソコンの扱いに慣れた人に相談すれば、たちどころのうちに解決することがあります。それをきっかけにして、それ以上の操作手順なども教えていただくこともできます。

集談会も同じことが言えます。
生活の発見会の会員の中には、神経症の取り扱い方に詳しい人が間違いなくおられます。
神経症を治すだけではなく、神経質性格の活用方法に詳しい人が在籍しておられます。
自助組織ですから、集談会に参加しても、経費はほとんどかかりません。

人生は失敗続きでしたが、森田に関わって得たことは、私の宝物となっています。





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Last updated  2020.12.29 06:33:46
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

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