つまり波があるということです。リズムがあるとも言います。
これは1日、1週間、1ヶ月、1年間の中でも繰り返されています。
日常生活のなかに緊張と弛緩の好循環を作り上げることはとても大事なことです。
本を読んでいるとき、難しい本や興味のない本の場合は、緊張感がなくなり、その隙間を埋めるようにして、睡魔が忍び込んでくる。
そんなときつい昼寝をしてしまうことがあります。
昼寝は悪い面ばかりではありません。
昼間の30分程度の睡眠は脳のパフォーマンスを30%ほど向上させる効果があるそうです。
車を運転している時もパーキングエリアで20分の仮眠をとれば眠気はとれます。
しかし1時間以上も昼寝をすると逆にアルツハイマー病の発病率を2.6倍に高めるそうです。その他にも様々な弊害があります。
(脳内物質仕事術 樺沢紫苑 マガジンハウス 254ページ)
睡魔が襲ってくるときは、精神が弛緩状態にあるときです。
そのまま1時間以上寝てしまうと、心身ともに活動を休止してしまいます。
かえって体の調子が悪くなり、元の状態に戻すのが大変です。
こういうときは「超低空飛行」を心がけていると、そのうち弛緩から緊張状態に切り替わってきます。
休みの日に趣味や日頃メモした懸案事項などに取り組んでいると、弛緩状態に陥ることはなくなります。
だらだらと休日を過ごしてしまいますと最後には後悔するようになります。
凡事徹底を軽視している人や気分本位な傾向がある人は、日常生活全体が弛緩状態に陥り、暇を持て余すようになることがあります。
こういう人は意識して緊張状態を作り出すように心がけた方がよいと思います。
そのためには、規則正しい生活習慣を作りあげることをお勧めします。
毎日同じ時間に同じことを繰り返すというルーティンワークが確立すれば、すっと身体が動いてくれるようになります。
たちまち緊張と弛緩の好循環が生まれてきます。
次に緊張と弛緩は急激に切り替えると問題が出てきます。
森田先生は風邪をひくのは心の緊張と弛緩の急激な変化から起きると言われています。
感冒にかかるのは、常に心の緊張と弛緩との急激の変化の際に起こるもので、元気なら元気のように、弱ければ弱いように、常に周囲に自然に適応していくというふうならば、決して風邪をひかぬのであります。
(生活の発見誌 6月号 35ページ)
緊張と弛緩の切り替えは常に徐々に行うのがコツのようです。
精神が弛緩状態に陥ったとはどうすればよいのか。
森田理論の「休息は仕事の中止ではなく、仕事の転換にあり」を応用することです。昼間横になって1時間以上寝てしまうのはもったいないです。
そんなときは心機一転、身体を動かすような別のことに取り組むようにするのです。30分おきに頭を使ったり手足を使ったり切り替えていると、弛緩状態の波を小さくすることができます。
緊張状態にあるときは、弾みがついて過度にのめり込んでしまうことは注意したいものです。
神経質者の場合は、やりだすまでは時間がかかり、やり始めると歯止めが効かなくなるという傾向があります。
欲望の暴走はある一定の限度を超えると制御力を失います。
日頃から不安を活用して欲望の暴走を抑えるように心がけたいものです。
車でいえばアクセルを踏み込むだけではなく、ブレーキも適宜踏み込んで安全運転を心がける必要があります。ブレーキの壊れた車は大変危険です。
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