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俺たちの旅 0
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腐ったミカンジュース。あいつと俺 第12話「裏切りの銃声-高知・安芸」本作は最終回的エピソード。つまり「放送」は4話で打ち切られたが、本当は12話分まで放送を予定していたと考えられる。ただし11,12話に脇役レギュラー陣が一切登場していない点から10話の段階で「製作」の打ち切りが決定していた可能性がある。打ち切りの判断は現場のプロデューサーではなく編成の意向が多いと言われている。前回と今回を含め勝プロが1クール分無理に作らせてもらったのではないかと推測。もし打ち切りにならなかったら京都編、沖縄編、広島編など作られていたかも。最終回は東京だったり。舞台は拓ボンの故郷・高知。拓ボンへの勝プロなりの労いか。凡太郎は休暇を取り、故郷の高知へ帰省する。ただし家族はいない。凡太郎はおじさん・おばさん(岡島艶子※拓ボンは娘婿にあたる)夫婦に育てられた様子。その頃、府中刑務所から収監中の5人が脱獄。一人は捕まるが、残りの4人は現金や猟銃を奪う事件を重ねていた。捜査一課は4人を追うことになる。凡太郎は海岸で古い漁船を修理している松木と知り合う。松木は当初、警戒するが凡太郎の人懐っこさにすっかり打ち解ける。そして自分はムショ帰りだが、もう一度やり直したいと話す。そんなこんなで凡太郎はおじさん・おばさん夫婦に見合いを勧められ、相手の女性と良い雰囲気になる。若い友人と恋人のような存在を得る凡太郎。一方、松木の下に脱獄した4人が集まる。4人を手引きしたのは松木であり、以前から船で海外へ逃亡することを考えていた。しかし、先に出所して船を準備すると言っていた松木が用意したのはオンボロの漁船だったことに4人はブチ切れ。松木をボコボコにするが、一夜明けると友情パワーで仲直り。船の修理に取り掛かっていた。それを微笑ましく見る凡太郎。ところが帰り道の途中、見合い相手が郵便局員とデートの約束をしている場面を偶然見かけてしまう。凡太郎に気づく見合い相手。とっさに凡太郎は「悪いんだけど、僕まだ結婚は・・・すいません」と嘘をつく。そして船の修理は終わる。凡太郎も交え全員でドンチャン騒ぎするが、ふと悲しそうな表情を見せる凡太郎。その頃、4人が高知に潜入していることを聞きつけた花形チーフ率いる捜査一課のメンバーは現地入り。休暇中の凡太郎にも協力を要請する。そこで見た4人の顔写真は松木と一緒にいた若者たちだった。凡太郎のただならぬ雰囲気に気づいた平太は凡太郎から4人のことを聞く。凡太郎は海岸に向かうが既に船は出向していた。沖に進むに船に何度も戻るよう叫ぶが松木たちは応じない。そして花形チーフ率いる警察船舶との銃撃戦が始まる。凡太郎は戻るよう叫び続ける。予想以上の激しい抵抗に花形チーフは狙撃班を導入、松木らは次々に射殺される。海岸で一人肩を落としている凡太郎に平太が呼びかける。「おっちゃん・・・おっちゃん!」。凡太郎は応じない。「辞めようと、考えてるの?刑事を。自分には刑事は向かないと、思ってるの?俺どうすれば良いの?そんなの水臭いじゃないの!おっちゃん!」。凡太郎を殴りつける平太。ボロボロ涙を流し、嗚咽する凡太郎。翌日、凡太郎はおばさんに見送られ平太と東京に戻る。「おっちゃん、辞めないよな。辞めるわけないよな」。凡太郎は無表情でうなづくだけ。「地酒が美味いんだけど。東々亭のおやっさんに、お土産に買って帰ろうか」。お・わ・りちょっとだけ泣けた。似たような話が多いが、旧大映京都のスタッフで編成されているだけあって映画のように贅沢で丁寧に作られている点はさすが勝プロ。拓ボンの芝居も素晴らしいが、清水健太郎が想像以上に好感触。フィルムの保存状態が良いのかやたら画質と音声が良く、DVD化を前提にリマスタリングされたのかも。でも売れるかなあ。『あいつと俺』は傑作ながらも商業的には惨敗。4話で打ち切りという不名誉な烙印まで押される。しかし勝プロのチャレンジはつづく。
2018年09月30日
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腐ったミカン。あいつと俺 第11話「五千万円掠奪作戦-横浜」12回分撮影されたうち、おそらく本作が一番最後に完成した作品の様子。次の仕事に備えてか、本作のみ拓ボン丸刈り。ほとんど登場しないどころか、主人公なのにセリフらしいセリフも無い。代わって清水健太郎が出ずっぱり。脇役のレギュラー陣は一切登場しない。舞台も遠方ではなく横浜。拓ボンと清水健太郎がメインのお話を交互に見せる作りだったら、作品全体のバランスやメリハリだけでなく撮影も効率良く進んでいたのではと思うが、そういう発想は無かったのか?演出は田辺隆史。のちにプロデューサーに転向した様子。脚本の小倉洋二は本シリーズの助監督。最後ということで二人に撮りたいものを撮らせた印象。事実、本作は『あいつと俺』禁じ手のアクションもの。ついでに岸田森も現場に出向いて空手もどきのアクションや松田優作風の小芝居(松田優作が岸田森の芝居をパクった?)を見るなど怪演を発揮。お話は単純。『ボニー&クライド』の焼き直し。黒竜会のチンピラ・せいじは万引きを働き、ガードマン(丹古鬼母二)に捕まる。その際、自分は黒竜会の幹部だと名乗るが、そのことで組長(佐藤蛾次郎)らからぼこぼこにされる。黒竜会は代議士(汐路章)の娘を誘拐していた。見張り役を任されたせいじは護衛用の拳銃と代議士の娘を横取り、風俗で働いている彼女・ももこ(女王イーナス)と三人で黒竜会から五千万円強奪を計画する。そこへ誘拐捜査をしていた平太が飛び込む。なぜここに代議士の娘がいるのか?平太は以前、せいじの面倒を見たことがあった。さらに黒竜会が追ってくる。激しい銃撃戦の中、平太は三人を逃す。そんなこんなで五千万円の強奪に成功。平太と代議士の娘を手錠で拘束したまませいじとももこは逃走、横浜から船に乗って海外へ逃亡を図る。二人を追う黒竜会たちと花形チーフたち。しかし二人は逃げる途中、黒竜会の連中に撃たれてしまう。そして警察と黒竜会とで激しい銃撃戦が展開。打ち切りが決定したので火薬を使いまくり。佐藤蛾次郎がマシンガンを乱射。楽しそうに避ける岸田森。その隙に外国行きの船に向かうボロボロのせいじとももこ。そんなこんなで平太の活躍で黒竜会は壊滅、組長は逮捕される。カメラ目線でニッコリ笑顔の花形チーフ。平太はせいじとももこを探すが見当たらない。きっと今頃船に乗っているよと凡太郎は声をかける。しかし、二人は札束を握りしめたまま運搬船の上で死に絶えていた。お・わ・り
2018年09月30日
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腐った昆布。あいつと俺 第10話「霧の町の少女-湯布院」無名時代のアルフィーが唄う主題歌『無言劇』が耳から離れない。ロシア民謡のような悲しげなメロディ。貧乏くさい歌詞。しかし、その後のアルフィーの活躍はご存じの通り。社長(勝新)のセンスは正しかった。番組は大失敗でしたが。今回の演出は日活出身の江崎実生。素人はほとんど起用せず。脚本は池田一朗。前回の事件解決後、凡太郎はそのまま休暇を取ってラーメン屋のオヤジ(伴淳三郎)と珍道中。舞台はかつて車寅次郎がウィーンと勘違いしたことで有名な湯布院。岸田森なども現地入りする大盤振る舞い。但し、清水健太郎は東京へ。面白いキャラクターが多いのに役者のスケジュールや企画と脚本の練り込み不足で損をしている。高部コンツェルンの息子たちが狙撃される事件が発生。全員血の繋がりが無かったことから遺産を巡ってのトラブルと推測された。湯布院のとある湖。ゆきは親友のみつこの死体を見つける。その頃、凡太郎とオヤジは別府署のパトカーで移動中。先日の事件解決のお礼とのこと。そんな中殺人事件発生の連絡が入る。「うっそ-?」。これまで平和すぎてどう対応していいか分からない地元警察。被害者の遺族へ電話するが「え?あんたの娘じゃない?ホントは高部みつこっていうんですか?高部コンツェルン?」。凡太郎はゆきと知り合い意気投合する。「不思議だなあ、ここは。なんか故郷へ帰って来たような気がするんだよなあ」。ゆきは訳あって東京を離れ、旅館勤めをしている。そして湯布院を日本人の故郷だと言う。花形チーフは死んだみつこの母親・高部夫人を伴って現地入りする。のんびり温泉に浸かっている凡太郎の前に現れ、この間の捜査について報告を求める。凡太郎は休暇中なので何もしていない。「何もしていないで済むか!君みたいな男は警視庁捜査一課の面汚しだ!」。そのやり取りを耳にしたオヤジが激怒。「ちょっと言い過ぎじゃねえか花形。俺だって元一課にいた男だよ。黙ってられないよ。峰山は休暇中だよ。あんた取り消したのか?それとも休暇中に働かせないといけないのかよ」「は、私はそう思っております」「峰山はいくつかの難題を解決しているだろ。尤も発表はあんたがいつもやってるようだがね。峰山がいなきゃあんた早々でかい面できないはずだよ。何が一課の面汚しだ!」。伴淳と岸田森の演技合戦。その間フルチンで直立不動の拓ボン。オヤジの優しさに感極まり、おどけて誤魔化す。その夜、高部夫人による遺体の確認が行われた。ちらっと亡骸を見ただけで意識を失いそうになる。遺体は東京へ持って帰らずそのまま葬式を行うことに。しかし死んだみつこは「高柳ゆき」であり、ゆきこそが「高部みつこ」だった。その後「みつこ」は違う旅館に転職。凡太郎たちを招待するが、殺し屋(山中隊員)も追っていた。そんなこんなでみつこの葬式が行われる。そこへ東京のばあやが一目会いたさに駆け込んでくる。高部夫人らの制止を振り切って棺を開けるが「この人、みつこお嬢様じゃありません!」。騒然となる会場。それでも高部夫人は「みつこ」は自分の子どもではないことを理由にシラを切る。しかし真犯人は高部夫人だった。高部は「みつこ」を一番可愛がっていた。「芸者の子に百億円もの遺産をやれますか」。その後「みつこ」は牧場に転職、凡太郎はゆきが「みつこ」だったと知る。「みつこ」は湯布院が故郷だと言っていた。命を狙われているが、故郷の町を捨てて東京へ戻るはずがない。殺し屋は「みつこ」を追って牧場に向かうが狙撃に失敗。凡太郎に追われるが、対向車のパトカーを避けることができず車は道を逸れて爆発。事件解決後、凡太郎は「みつこ」と湯布院神楽を観に行く。「みつこ」は6歳の時から身の危険を感じていたという。「それから一日だって油断したことは無かったわ。食べ物でも何でも」「そんなばかな。たった6つの子が」「10年。10年もそんなこと続けていたらへとへとになっちゃった」。そして自分の身代わりに殺された「ゆき」と名前を取り換えたことを激しく後悔する。「そんなつもりじゃなかったのに・・・」。絶叫する凡太郎。「お神楽始まるよ。行こう!」。笑顔の凡太郎と「みつこ」。お・わ・り
2018年09月25日
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腐ったパイン。あいつと俺 第9話「かもめのように翔んだ-別府」 勝プロダクション初の現代劇。気合いの入り方は相当であり、ノンクレジットだが社長(勝新)が監修を担っていたと思われる。その辺の根拠めいたことはこれまで述べてきた通り。無名時代のアルフィーを主題歌に起用したのも勝新独特の音楽センスによるものだと思われる。そして今回大分ロケ編。これも社長(勝新)のアイディア先行で脚本づくりが行われたと考えられる。局の意向を反映させて多少ドンパチも入れるが、凡太郎は拳銃を使用しない。事件の解決や犯人逮捕に拘らない。あくまでドラマ重視。それが今回も裏目に出た(ような気がする終わり方)。城南大学不正入学に絡む死亡事故が連続して発生。しかし被害者はいずれも原田理事長の不正入学金贈収賄の事実を知っていたため何者かに殺されたと考えられる。その一人、村松英次は原田の運転手であり車ごと爆発、死亡したとされていたが、車にボイスレコーダーを設置、行方不明であることが明らかになる。原田のお抱え暴力団は村松とボイスレコーダーを追って別府に向かう。さらに官公庁に勤める原田の兄を丸めこむという。そんなこんなで凡太郎と平太も大分へ。飛行機に酔った凡太郎は「海が見たい」とホバークラフトで移動。平太はバスに乗るが隣の座席には「ひとり旅に出る」と話していたラーメン屋のおやじ(伴淳三郎)が座っていた。そんなこんなで皆揃って別府入り。ホバークラフトにも酔った凡太郎は乗り物酔いに効く温泉を教えてもらい、共同の無料サウナへ。全裸でニコニコの拓ボン。そこで客から村松のボンクラぶりを聞かされる。まともに小学校も出ず、母親も手を焼き、厄介ものだった。「殺されて良かったんですよ」「そうかなあ~?」。その客こそ村松だった。凡太郎と平太は村松の母親が務める市営の砂風呂へ。母親の態度は素っ気なかった。今度は水族館に勤める妹を訊ねる。妹は唯一、村松の理解者だった。周囲や母親から優秀だった上の兄と比較され続けかわいそうだったと。「あたし本当に考えちゃうの。お兄ちゃんにとって一生って何だったか」。居たたまれなくなったのか、突然走り出して絶叫する凡太郎。涙を流している。そんなこんなで村松家の自宅が荒らされ、周囲に胡散臭い連中がうろうろ。そんなこんなで村松は妹と再会。事件は長兄に言われて行ったと話す。そして自分が長兄の犠牲になることに疑問を感じ、一本だけ所有しているボイスレコーダーを警察に提供するつもりでいた。そんなこんなで一暴れする前に趣味のハングライダーで記念飛行するため剣岳へ。後を追う凡太郎と平太、お抱え暴力団と長兄。早朝でまだ暗い。以下、拓ボンと清水健太郎のアドリブ。「それにしても寒いなあ。九州か?ここ?・・・ね?」「一応九州らしいですけど」「準備を・・・怠ったな。こりゃ」。お抱え暴力団は村松を狙撃しようとする。長兄はボイスレコーダーを返すよう説得するが拒否。むしろ残りのボイスレコーダーは長兄が持っていると暴露する。平太はお抱え暴力団員たちを一発ずつ仕留める。安易なドンパチをしない勝プロの拘り。長兄はお抱え暴力団の怒りを買ってしまい射殺される。そして村松は剣岳を滑降、ニコニコとどこかへ飛んでいく。あり物による処理ではなく、本当に飛ばして撮影する勝プロの拘り。お・わ・り
2018年09月23日
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加藤~。あいつと俺 第8話「雪山に埋めた殺意-八ヶ岳・原村」大信田礼子の棒読み演技が光る一本。第4話と2本撮り。そのため凡太郎と重久刑事が長野から戻ってくるシーンで始まる。しかし今回は第8話。真面目な視聴者は混乱する。これ第5話に持って来ても悪くは無いけど。長野の話が続くよりも離したほうが良いと判断したのか?既にグダグダだったのか?それとも社長(勝新)がアバウトだったのか?『あいつと俺』は解明されていない謎が多すぎる。野辺山駅で凡太郎は一人の女性を目にする。女性は涙を流していた。戻って早々、三友商事の社長秘書殺人事件の会議。社長秘書の高木は三友商事の脱税疑惑から国税庁にマークされていた矢先に殺され、多摩ニュータウンの造成地で発見された。高木は殺される直前、長野へ旅行していたことまで分かっている。花形チーフは凡太郎と重久刑事に担当を指名する。重久刑事は凡太郎と組むのを嫌がり「長野から戻ってくる最中、風邪をひきまして・・・。ずっと我慢してたんすよ」と仮病を装う。代わりに平太が立候補する。二人は高木が泊ったとされるペンションを片っ端から回る。『あいつと俺』の方針はレギュラーとゲスト以外の役は全て現地の皆さん(素人)に任せるようである。そのため結構重要なセリフも現地の皆さん(素人)に喋らせる。リアリティ重視。クレジットされていないが実質、勝新が監修を務めていたのだろう。高木は7年前、原村で中学校の教員をしていた。ある日、冬山登山をするが遭難、同僚の高見沢に助けられる。そして救助隊が山小屋に避難していた二人を発見した時、呑気にエッチの最中だったが高木は高見沢にレイプされたと主張。当然、高見沢は混乱。高見沢には中学生の娘がいたが事件後、退職。高木は今回、高見沢と娘の行方を追って長野に足を運ばせていた。しかし何故今更?そんなこんなで高木は相棒の業界紙の記者・工藤と共謀し三友商事を強請ろうとしたが、逆に工藤に殺害されたことが判明。高見沢のセンは消えたことで、平太は工藤の口封じのために雇った暴力団を追うことになる。そんなこんなで凡太郎が野辺山駅で見惚れた女性こそが高見沢の娘・リョウコ(大信田礼子)であり、高木殺しの真犯人だった。ここから都合の良い展開。リョウコは工藤と交際していた。工藤は偶然、高木とも交際していた。ある日、リョウコは工藤のマンションを訪れたが不在。高木はシャワーを浴びていたが工藤が帰って来たと思い「高見沢の娘と早く別れてよね-」とブツクサ。それを聞いたリョウコはピッケルで高木を殺害。村を追い出された高見沢がホームレスに身を堕としたことへの恨みもあった。やや都合良過ぎるがこれが事件の真相。そんなこんなで工藤は八ヶ岳へ逃走。リョウコはそれを暴力団へ密告。「捕まえるなり殺すなり好きにすると良いわ」。しかし気になって八ヶ岳に登るが、雪の中から工藤の遺体を見つけ涙を流す。しかし今度は暴力団から命を狙われる羽目に。そこへ跡を追っていた凡太郎と平太たちの活躍で一件落着。リョウコは逮捕される。お・わ・り
2018年09月17日
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土御門家。あいつと俺 第7話「海に沈めた醜聞(スキャンダル)-五島・有川」前回と2本撮り。しかも何気に連動させた展開が上手い。お遊びで拓ボン、岸田森、赤座美代子による劇中劇が楽しい。銀行強盗発生。犯人は現金強奪に失敗して逃走中。松本班は所轄の警察署と合同捜査を行うことになった。そこへ凡太郎から事件が解決したのでこれから東京へ戻るとの電話が入る。花形チーフは平太だけ飛行機で戻らせ、凡太郎には鈍行列車で良いと指示する。犯人の野中(村松克己)には情婦・美和子(赤座美代子)がいたが、今は五島列島の有川にいる。野中は美和子を追って五島へ行く可能性がある。そこで凡太郎を現地に留まらせることになる。凡太郎は佐世保から五島に戻るフェリーで偶然、美和子と知り合う。そんなこんなで半分旅行気分。宿の主人(たぶん現地の人)に起こされ早朝から漁を体験。漁師の一人・島崎勝正(モロボシ・ダン)は美和子の夫だった。それを知ってちょっとがっかり。二人は2ヶ月前に東京で知り合い、美和子は島崎を頼って五島へ来たが、まだ籍を入れていなかった。ここから漁のシーン、祭りの練習などはほぼドキュメンタリー。現地の人たち総動員。今回もリアルアクト炸裂。地元の観光協会とタイアップしているのでしょう。そんなこんなで凡太郎は銀行強盗未遂事件と美和子の背景を知り、野中はこっそり五島入りしていた。そして五島に残っていたジュンを通じて美和子に手紙を渡す。野中は美和子に貢がせるだけ貢がせるひものような生活を送っていた。美和子にとって思い出したくない過去。しかし今は漁師の妻として平凡に暮らしている。島崎から近いうちに正式に入籍しようと打ち明けられる。島崎は何となく美和子の過去に何かあったと察しているが触れるつもりはない。凡太郎から尾行されていることにも気づいているが、むしろ凡太郎を気遣うほどの優しい男。そんなこんなで美和子は野中に呼び出される。野中は金をせびりに来たのだ。ついでに過去をばらすと強請る。「この島の連中はびっくりするぜ。お前の亭主もな」。そこへ後を追いかけてきた凡太郎が現れる。「いや~お邪魔しましたかね。アハハハ」。すかさず野中から拳銃を奪い、身柄を確保。凡太郎を見送る島崎と美和子。美和子は改めて島崎と共に五島で暮らすことを決める。凡太郎は松本キャップに事件解決の連絡を入れる。花形チーフは「さっさと飛行機で戻ってきたまえ」とだけ言って電話を切る。「そりゃ無茶だよ。峰山君は今フェリーに乗ってるんだよ。海の上だヨ」と言う松本キャップに対し「海?海が何ですか。今は戦艦大和も空を飛ぶ時代ですよ」と空を飛ぶ真似をする。じーっと戦艦大和のプラモデルを眺める凡太郎。お・わ・り
2018年09月16日
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安倍清明。あいつと俺 第6話「五島からの手紙-五島列島」マイナーすぎて『あいつと俺』に関する情報はほとんど入手できない。全話レビューすら見たことが無い。音楽担当のブラック・デボーションって誰の変名だ?『警視-K』の劇伴とメロディラインがよく似ているが山下達郎ではなさそう。とにかく謎が多すぎる。そのため自動的に本ブログが『あいつと俺』の一次資料になってしまう。。。競馬のノミ屋が殺害される事件が発生。この男の儲けは某暴力団の資金源になっていた。現場に残されていたのは古い十字架のみ。捜査一課松本チームは別の重要事件で多忙のため、凡太郎に担当が回される。ノミ屋を殺したのはバーテンのマコト(にしきのあきら)であり、十字架もマコトのものだった。金銭トラブルでノミ屋と揉み合っている内に誤って射殺(このパターンやたら多い)。自己嫌悪のマコトは屋台のラジオから流れてくる矢島洋子のヒット曲『五島(しま)のからの手紙』を耳にする。矢島洋子は長崎県五島列島の出身で五島でのコンサートが決定していた。ジュンはその密着取材を行うことを凡太郎と平太に話す。凡太郎はレコードのジャケットに写った十字架が気になり矢島洋子を追って羽田空港へ。一応、花形チーフの許可をもらって長崎へ行こうとするが空席は一つのみ。ジャンケンに勝った凡太郎が長崎へ。その頃、ジュンは既に矢島洋子と長崎入り(いつもの逆パターン)。そしてマコトは佐世保に到着、中学校時代の友人と再会する。さらに偶然通りかかった凡太郎と意気投合し、漁船で五島列島まで送ってもらうことになる。すっかり打ち解ける凡太郎とマコト。マコトは五島列島が隠れキリシタンの里だったため酷い迫害を受けたが、300年も信仰を守ってきた、「だから五島で育ったものに悪い人間はおらんとです。それを粋がって夢ば見て五島ば捨てておかしゅうなってしまうバカな人間がおりますたい」と話す。凡太郎と別れた後、マコトは墓参りをし、天守台に足を運ばせた。一方、凡太郎は自転車で島中の教会をあたっていた。そんなこんなでジュンと矢島洋子と合流。矢島洋子に十字架のことを訊ねるが歯切れが悪い。そんなこんなで平太も合流。ノミ屋殺害の犯人がマコトだと知らされる。地元の人たち(本当に地元の人たち。リアリティ重視というより経費削減?)によるとマコトと矢島洋子はきょうだいであり、幼少時に立て続けに両親を亡くした後、二人は天守台に引き取られキリスト教の洗礼を受けるが、矢島洋子だけ本土の親戚の養女になったという。そんなこんなで矢島洋子のコンサートが開かれる(島中の人たちを本気で集めたのか、結構なエキストラの数。しかも次から次へ)。マコトはこっそり聴きに来ていた。歌を聴きながら東京でのつらい生活を思い出す(前回も似たような話だったなあ)。翌朝、凡太郎が目を覚ますとマコトは出て行った後だった。天守台で再会を果たすマコトと矢島洋子。マコトは漁船で逃走。追いかける凡太郎。その間に矢島洋子の船が割って入ろうとするが弾みで海中へ。それを助けようと海に飛び込む凡太郎の姿を見てマコトは逃走を止める。「あんたが妹を放っておいて俺を追いかけていたら俺はもっと逃げただろう。あんたの優しさに負けたんだ。ありがとう」。泣きながら笑う凡太郎。島中の教会の鐘が鳴り響き、朝の訪れを告げる。そして平太は熟睡から目が覚める。「もう5時過ぎた?」「過ぎたよ」「バカバカバカ!」お・わ・り
2018年09月13日
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阿倍比羅夫。あいつと俺 第5話「青春の脅迫者-釧路」打ち切りから4年後、平日午前中の再放送枠で未放映分を一気に放送。当時、暇な学生以外観ることができない時間帯。したがって誰も観てなかったと思われます。東京12チャンネルはゴールデンタイムでも平気で再放送する男気溢れるテレビ局なのに。この間、同局はテレビ東京に社名を変更。花形チーフ役の岸田森も亡くなってしまいました。今回の舞台は釧路。第1話と同時に撮影されたと思われます。梅津栄と中井啓輔も別の役でゲスト出演。予算も抑え、効率良く撮影が進められた様子。サラ金会社の社長が白昼、新宿の雑踏で殺される。凡太郎と平太は被害者が殺される直前に会っていた若いカップル・吾一(西田靜志郎)と章子(根岸とし江)を追うことになる。二人は凡太郎と平太に社長が落とした手帳を届けたところ、レストランで食事をおごられた、関係はそれだけと話す。その社長はとある大手銀行の幹部・西井から融資を受けていた。戦争時代、社長は西井の上官だった。そして吾一と章子は西井に「手帳のコピーがある」と強請っていた。手帳のコピーとはサラ金社長に不正融資した証拠だった。そんなこんなで凡太郎と平太は釧路へ里帰りする二人を追って同じフェリーに乗船する。その移動中、二人は何者かに襲われる。一生懸命働いたが良いことが何一つなかったと夕日が沈む海を見ながら東京での生活を振り返る二人。そんなこんなで追いかけてきたジュンのアイディアで二人は船上で結婚式もどきのことをする。仲人は何故か凡太郎と平太。そんなこんなでフェリーで撮影もサクサク進んで釧路に到着。凡太郎と平太は二人の中学時代の恩師(梅津栄)を訪ねる。二人は中学生の時、妊娠騒動を起こした。そのため別々の学校へ転校するよう勧めたが拒否。その後、色々あって東京に出たがそこでも流産したという。その頃、二人は西井に指定した口座に3000万円を振り込むよう脅迫電話をかけていた。凡太郎と平太は梅津栄に教えられたとおり二人の同級生にあたる。やはり二人は同級生たちに近々3000万円が手に入ると言いふらしていた。そんこんなで二人は西井が雇った殺し屋(うち一人はウルトラマン80のスーツアクター・奈良光一。アクションがすごい!)に拉致される。凡太郎と平太の活躍で殺し屋たちは逮捕、二人は助けられる。そして章子は無事に子どもを産み、吾一は自首する。「赤ん坊は釧路で育てます。負け犬になりたくないんです」。花形チーフは平太から事件解決の報告を受ける。凡太郎の手柄を面白く思っていない。「釧路行きを誰が許可したんですか?」。松本キャップに「君だ!」と指を指され、思わずお茶を吹きながら椅子からひっくり返る。お・わ・り
2018年09月12日
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アベシズエ。あいつと俺 第4話「赤い傘の犯行-安曇野」三村(平泉征)は結婚と離婚を繰り返しては手切れ金をせしめるゲス野郎。今回の相手は銀行頭取の娘。「このひとでなし-」と果物ナイフを持ち出すが、三村が振り払った弾みで自分を刺してしまい死亡。所轄署からの要請で捜査一課が協力することになり、凡太郎と重久刑事が派遣される。その背景には、被害者の父親が政界と太いパイプを持っていた事情があった。そのため捜査にスピードが求められることになり、凡太郎から平太に担当を変える話が浮上する。凡太郎から捜査のいろはを教わってきた平太はこれに反発する。「彼は目立たない、目立とうとしない、あなたのようにスタンドプレー出来る人ではない」「峰山さんはいつだってちゃんと捜査をやり遂げています。だから今度だってやり遂げると思います。彼を信頼してやって下さい」と凡太郎を庇う。これには花形チーフも「なんて素晴らしい青年なんだ・・・」と感動。結局、凡太郎と重久刑事が捜査にあたる。凡太郎は三村宛に届いた絵はがきの差出人の「友子(トモコ)」が気になる。そこへ三村が松本で逮捕されたとの一報が入る。二人は引き取りのため松本へ。三村は「俺は殺しちゃいね-!」と激怒。詳しい話は東京で聴くよ。ということで電車でUターン。ところが凡太郎は信州そばが食べたくてそわそわ。「そんな暇ないでしょ!」と重久刑事激怒。その最中、何者かによって三村を取り逃してしまう。その夜、凡太郎は松本署が手配した宿に宿泊、女将のゆう子(中島ゆたか)と知り合う。そこで旅行中の矢島編集長やジュンと合流。凡太郎はゆう子に昨日まで三村が宿泊していなかったか確認するが急に黙り込む。三村を逃した朴訥顔の少年はゆう子に電話でそのことを告げる。そんなこんなで朴訥顔の少年は逮捕。しかし取り調べに応じようとせず「江口タケシ16歳」としか答えない。凡太郎は巧みな話術で朴訥顔の少年から三村とは何の関係も無いこと、三村の恋人「ゆう子」の存在、その女性のために三村を逃亡させたことをあっという間に聞き出す。その後、凡太郎は朴訥顔の少年の母親を訪ねる。母親は再婚を契機に朴訥顔の少年を養子に出していた。「私はタケシを捨てたんです。自分の幸せが欲しいばかりに」。そんなこんなで凡太郎は絵はがきの差出人が「友子(トモコ)」ではなく「ゆうこ」と読むことに気づく。そして朴訥顔の少年から以前、雨の中母親の元を訪ねた時、偶然通りかかったゆう子から傘を差し出されたことに感動し「何かをしたかった。恩返しをしたかったんだよ」と面識のない三村の逃亡を手助けした動機を聞く。そんなこんなでゆう子は三村と再会。ゆう子は二人で死ぬつもりでいたが、三村にそんなつもりはなかった。そこへ凡太郎と重久刑事が飛び込み三村は逮捕される。その後、松本署の計らいで朴訥顔の少年の罪は問われないことになった。凡太郎は満面の笑みを浮かべる。お・わ・り「あいつ」と「俺」が誰を指しているのか分かりにくい。たぶん「あいつ」は凡太郎で「俺」は平太。しかし清水健太郎のスケジュールの関係か、凡太郎とコンビを組むことはほとんどなく、実際には重久刑事(石立鉄男似)が嫌々その役割を押しつけられることが多い。華の無いおっさんのバディもの。そりゃ視聴率は取れません。今回初めて凡太郎の人物像が言及される。そして雑誌『ロンロン』の矢島編集長(草野大悟)の見せ場。遅い。これを2話に持ってくるべきだったのでは?しかし今までの話と何となく内容が被っている。脚本は倉本聡の弟子にしてピープロ育ちの高際和雄。監督は東映出身の内藤誠。そして撮影は何と『仁義なき戦い』シリーズを担当した吉田貞次。美術は池谷仙克。スゲー豪華。それなのに今回で終了。社長(勝新)かなり怒ったと思われる。
2018年09月10日
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アベシンゾー飲み会好き。あいつと俺 第3話「母さんを追うんだ-丹沢大山」 この時点で打ち切り決定?伴淳三郎のラーメン屋、スカートを履いた草野大悟、伊藤咲子などのキャラが全然生かされていない。『太陽にほえろ!』『西部警察』のような派手さ無し。『特捜最前線』のようなハッタリも無し。そのため事件解決後のすっきり感も無い。真面目に丁寧に作られているので見応えはかなりあるのですが、リアリティ重視は時代に合わなかった。今回も社長(勝新)のアイディアっぽいお話(「お前たち独楽でホンを作れ」「え-・・・」)。夏子(范文雀)は贈賄容疑を掛けられていた愛人・高森(藤巻潤)を転落死させてしまう。その頃、凡太郎は派出所で迷子のノボルと知り合い、引き取ることになる。おまわりさん役の小林稔侍と拓ボンのやり取りはどう見てもアドリブ。凡太郎はノボルのカバンから独楽を見つける。そんなこんなで捜査一課が動き始める。花形チーフは高森が何者かに消されたとみた。一方、凡太郎はノボルの母親が夏子であることを突き止め、夏子の部屋から独楽のコレクションと高森の勤務先の書類を見つける。何を訊ねてもノボルは黙ったまま。しかし二人が持っていた独楽の製造元から夏子が丹沢大山へ向かっているのでは?と考える。案の定、夏子は丹沢大山にいた。雑誌『ロンロン』の記者・ジュン(伊藤咲子)は凡太郎と平太のファン。偶然、夏子と知り合い、夏子から聞いた話に感激して正式に取材を申し込む。10年以上前ぶらと訪れたこの地で独楽づくりのおじさん(常田富士男)から「人の人生には幸せの時もあれば不幸せの時もある。幸せも不幸せもこの独楽のようにぐるぐる回っているのが人の一生」だと教えられる。「この独楽が回っている時が美しいように私は生き続けなければならないってそう思ったんです」。そして参道の茶店で5人は鉢合わせになる。急いで立ち去る夏子。翌朝、夏子は宿から姿を消す。ひたすら追いかける凡太郎。本当に延々追いかけるシーンが続く。しかもケーブルカーの線路を。走り過ぎるケーブルカーの線路の下に潜り込んだり、ものすごい勢いで崖から転げ落ちたり。突然崖をよじ登ろうとしたのは拓ボンのアドリブでは?拓ボンもすごいけど撮る方も大変だろうなあ。そんなこんなで雪(みぞれ?)が降り始めたため焦る凡太郎。思わず「死んだらあかん!」と叫ぶ。その声に夏子は気づく。夏子は凡太郎に語る。アクシデントとはいえ高森を殺したのは自分である。ノボルが殺人者の子どもと呼ばれるよりは自殺者の子どもと呼ばれるほうがましではないか、と。凡太郎は何かを言おうとするが言葉が出ない。「いや、それは・・・違うんじゃないか・・・いや・・・」。そして夏子とノボルは再会する。事件解決後、花村チーフは自分の独楽回しに心酔する。「天才的だ・・・」。お・わ・り次回で衝撃的な最終回。
2018年09月09日
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アベシンゾーは今夜も飲み会。あいつと俺 第2話「しなやかなライフル魔-九十久里浜」今回は東京から電車で行ける九十九里浜が舞台だが、ホントは沖縄ロケを想定していたのでは?予算と時間の都合で千葉に変更されたと思われるが、それでも映画のような作り方をしているので景色が素晴らしい。相当粘ったと思われるカットも多い。脚本が中村努、ゲストに原田美枝子と社長(勝新太郎)好みのシフト。お話も何となく社長(勝新太郎)のアイディアっぽいなあ。九十九里浜レジャープロジェクトの発表会場で石丸は何者かに狙撃される。凄腕のプロの仕業と思われた。石丸は沖縄海洋博を成功させた人物として世界的に有名な人物だったが、環境破壊について批判もされていた。そのためインターポールとも協力することになる。一方、凡太郎は電車とバスを乗り継いで九十九里浜へ。隠し撮り、現地の素人を捕まえての即興芝居など超スリリング(笑)。海岸をとぼとぼ歩く凡太郎(アート)。そこにオートバイに乗った少女・玲子(原田美枝子)が現れ、何故か意気投合。玲子の父・椿は大学時代、石丸と共に北原教授の門下生だった。椿と北原教授の娘は付き合い、入籍はしなかったが玲子が生まれる。その後、椿は故郷の九十九里浜が米軍の射撃場だったことから大学も家庭も捨てて反対運動にのめり込んでいく。そして北原教授の娘は石丸と結婚し、椿は玲子を連れて沖縄へ移住する。そのため玲子は沖縄を開発で荒らした石丸と、石丸夫人となった母親を恨んでいた。そんなこんなで石丸殺しの容疑者として玲子が浮かびあがる。玲子は沖縄の米軍基地で勤めていたことから射撃の腕前は一流であり、ライフルを持ち出したまま行方が分からなくなっていた(うーん・・・)。そんなこんなで拓ボンと原田美枝子の酒を飲みながらの即興芝居合戦。その後、海岸で対峙する凡太郎と玲子。玲子のライフルは凡太郎に向いている。しかし同僚刑事によって玲子は狙撃され逃走。目にいっぱい涙を浮かべながら。そしてオートバイごと崖から身を投げる(本当に!大丈夫か!?)。凡太郎は玲子の死を止めることができず悔やむ。「失敗したなあ・・・」(拓ボンものすごい崖の先っちょに立たされての撮影)。戻ってから花村チーフに嫌味を言われる。「犯人に自殺されてよくおめおめ帰って来れたな!」。お・わ・り
2018年09月07日
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アベシンゾー。あいつと俺 第1話「男・オホーツクに消える-北海道」驚異的な低視聴率のため4話で打ち切られた伝説の刑事ドラマ。製作は漢たちの夢工房・勝プロダクションと東京12チャンネル。そもそも『あいつと俺』と聞いて刑事ドラマだと想像できる人がどれだけいるか?主役は川谷拓三と清水健太郎。上司役に岸田森。同僚の若手刑事に無名時代の大柴亨介ことルー大柴。捜査のため日本中どこへでも出張する設定。金が掛かる。その上、勝プロなので映画のような作り。時間も掛かる。打ち切りの理由は低視聴率もさることながら、撮影が遅れまくり、いずれ放送に間に合わなくなることが予想されたからではないかと思う。そんな漢たちのチャレンジ魂に刮目。投資会社の社長(上野山功一)が殺された。死因は頭部外傷。凶器はガラス製の灰皿。捜査一課のベテラン刑事・峰山凡太郎(川谷拓三)は現場に残されたピアノのカタログが気になる。その時、犯人と思しき人物から犯行を自供する電話が掛かってくる。受話器から聞こえた音声から場所は羽田空港。そして楽器店から中川(山田吾一)という男がピアノを購入し、北海道の小学校に送ったことが判明する。さらに電話が掛かって来た日の乗客名簿から釧路行きの飛行機に中川の名前を見つける。凡太郎は新人刑事の山田平太(清水健太郎)を連れて北海道へ向かう。以後、ホントに北海道でオールロケ。一面、雪。冬のオホーツクの海。夕陽。景色が素晴らしい。でも舞台が北海道でなければならない必然性はほとんどない。拓ボンと清水健太郎の即興芝居が楽しそう。そんなこんなで中川の過去が語られる。中川はさる事情で娘を牧場のじいさん(梅津栄)に預ける。その後、娘は小学校の音楽の教師になったことを知り、中川はこつこつ金をためてピアノを買おうとする。新聞に載っていた投資の記事に飛びつくが「あんた騙されたんだよ-」と投資会社の社長にバカにされカッとなって撲殺。じいさんは気を利かせ娘を中川の元にやる。中川は感激。娘は中川を父親とは知らない。じいさんに言われてやって来ただけ。でもピアノの礼を言う。「お嬢さんボーイフレンドは?」「春になったら結婚するんです」「そうですか。そりゃよかったあ」。そして逃走。ただし雪の平原をとぼとぼ歩くだけ。東京の建築現場で娘のことを思って働いた日々を思い出しながら。凡太郎はスノーモービルで、平太はセスナで中川を追う。空撮シーンがふんだん。完全に映画の撮り方をしてます。そして中川逮捕。派手なアクションなし。凡太郎は中川に手錠を嵌めない。娘は泣きながらピアノを弾く。中川を父親と知っていたのか?その後、花村チーフ(岸田森)による犯人逮捕の記者会見が開かれる。凡太郎と平太も加わろうとするが「こういう華やかな場に君たちは似合わない・え-犯人の中川は~」。お・わ・り
2018年09月07日
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