2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
全13件 (13件中 1-13件目)
1
志の輔師匠が、作家で僧侶の玄侑宗久さんと、落語を巡って対談した一冊。「まくら」と「さげ」と題された、落語を巡る対談に挟まれて、「あくび指南」から「浜野矩随」まで、著名な演題十席に関して、僧侶が疑問を呈したり、仏教の面から解説を加えたり、作家としての人間観察から、論評を加え、それに触発された落語家が、「いや、そうじゃないんだ」と反論したり、「そう考えると、この噺はもっと深いんだ」と感心してみたりで、落語家だけでは、見えない世界が広がり、なかなかに楽しい一冊になっています。歴史的な認識や、落語を知っているものからすると?な展開もありますが、なにより貴重なのは、志の輔師匠の「芸談」が随所に語られる点です。今まであまりまとまった芸談を出版されたという記憶がないので、今回のこの本はそうした点でとても参考になりました。最近、なんで師匠は「芝浜」をやらないかの謎が解けただけでも貴重な一冊でした。
2007年03月28日
コメント(1)
![]()
「大江戸調査網」。「レファレンスブック」と名付けた、新しいタイプの書籍。具体的には、江戸時代の世態風俗の中で、時代劇や歴史小説を読む際によく、疑問となる様々な事象につていて、簡単に説明を加えると同時に、そうした事項について、より詳しく調べるための、書誌データを載せたもの。特に優れているのは、事項の解説の元となった、江戸時代の随筆の原文を抄録してあることで、解説文に独特の味わいを加えるとともに、読み物としてもおもしろいものになっている。江戸時代風物辞典として、優れているだけでなく、読み物としても楽しめるものとなっている。
2007年03月28日
コメント(0)
![]()
テレビの草創期に関わった関係からか、芸人に関する、著作の多い小林信彦の新刊。「名人 志ん生、そして志ん朝」この人は、横山やすしや、渥美清に関する著作もあり、世間では演芸評論、演芸関係の伝記については、第一人者的な評価がされているし、菊池寛賞も受賞したそうだが、私の感想としては、はっきり言って、この人の伝記はつまらない。つまらない理由として、「自分は、東京の下町生まれの本当の江戸っ子で、東京の演芸は、正しい下町言葉を話せる芸人しか認めない。」というスタンスが強すぎて、視野が狭い点。それと、思わせぶりな記述が多くて、よくあるのは、「彼のこの時の言動について、本当は別の意味があるんだが、ここでは、書かない。」式の発言があること。(かかないんなら、思わせぶりなことはいわないでほしいと、いつも思う)が理由にあるとおもう。もちろん、どんなスタンスにたとうと、それが、その人の生き方だから、自由だが、この作品に関していえば、それが強すぎていわゆる「団菊じじい」の発言(昔の団十郎はすごかった、菊五郎も今のなんか目じゃない式に、今の若者が見ることのできない故人の芸を称揚して、今の芸人をくさす年寄りのこと。)が多くて、やはり、それが視野の狭さにつながっている。第一、志ん生師匠、志ん朝師匠の芸を「すばらしい」というのなら、誰にもできることで、一般の読者が期待するのは、芸能界で息をしてきた人間ならではのエピソードや、裏話、直接接した人ならではの話を聞きたいのであって、「江戸言葉を話せる最後の噺家志ん朝が、亡き後、落語は大衆を魅了することはできない。」という発言にはひっくり返ってしまいました。やはり、芸人の伝記は「吉川潮」さんに限りますな。
2007年03月26日
コメント(0)
![]()
金原亭伯楽師匠の新刊「小説 古今亭志ん朝」今は亡き志ん朝師匠を身近で見続けてきた伯楽師匠の見た、「志ん朝像」が語られます。噺家のみなさんは、基本的に小説が上手なんですよね。この本も、単なる伝記じゃなくて、きちんと小説としての結構を備えているところが見事です。語られるエピソードはたぶんほとんど真実なんだろうけど、まさか現役の師匠が「実録」っていうわけにもいかないから、「小説」になったんだと思う。昭和の分裂騒動も含めて、若き日の志ん朝師匠から、その晩年に至るまでの一生が丁寧に語られ、本当の惜しい噺家を亡くしたと思うと同時に、こんなすばらしい人を生み出した落語という世界がまだあり、いろんな人が志ん朝師匠の遺志を受け継いでいると思うと、それはまた、楽しみでもあるんだと気づかせてくれる一冊です。
2007年03月24日
コメント(2)
![]()
笑点の新メンバーとしても、すっかり定着したたい平師匠の新刊「笑点絵日記」もともと、武蔵美出身のたい平師匠の絵のうまさは定評のあるところ。噺家さんたちが、高座や笑点で見せる姿はもちろん話芸のプロとしての演出があるから、たい平師匠が笑点で見せる、どことなくおっとり育った、人のよいキャラクターが、師匠の本当の姿とはいえないのかもしれないが、この本を読むと、「たい平さんて、やっぱりいい人なんだ。」って思ってしまう、ほのぼのと明るく、人のよい面だけをみようとする気持ちにあふれていて、読んでいるこちらもなんか、豊かな気持ちになってしまいます。師匠の現在にいたるまでの道のりや、笑点のさまざまや、師匠たちのエピソード満載で、「笑点トリビア」もバッチリです。笑点ファンなら、是非一冊。笑点がよりいっそう楽しく見られます。
2007年03月24日
コメント(0)
立川流の切り込み隊長、立川談春の独演会に行ってきました。会場は埼玉会館小ホール。かつては、埼玉一の近代的なホールだったのが、いまや、すっかり時代遅れで、内装なんかは逆にレトロ感が漂います。きっと、偉い建築家の先生が、高邁な思想に基づいて設計したのでしょうが、半円形の舞台を扇形に囲む客席、しかも、後半の席に向かってのせりあがりが妙に高いという、非常に見づらいホールです。席数はおよそ450くらいで、落語をやるには最適の大きさなので、少しがっかり。談春師匠の独演会には珍しく、前座が登場「道灌」をやって、すっかり客席を凍り付かせます。その後、登場した師匠の第一声「あーよかった、一つも笑わないから、誰も、いないのかと思った。」早速、客席をつかみます。地元埼玉出身と言うことで、埼玉ネタをマクラに客席の反応を探ります。会場は、談春目当ての落語ファン7割、素人3割と言った感じ(ちなみに堀江研一郎さんもいました。)反応は上々です。地方の落語会というと、漫談や軽い噺でお茶を濁す人が多い中、いきなり「包丁」に入ります。師匠の噺は談志師匠譲りで、「矛盾を見逃さない。」展開です。それでいて、理屈っぽくならないのがさすが。特に前半の清元のお師匠さんを陥れる算段は、陰惨な感じになりがちなのをそう感じさせず、絶妙のくすぐりを入れて、テンポ良く運びます。続いて登場する、清元のお師匠さんの性格が良く表れた人物造形には脱帽です。虎とお師匠さんのやりとりから、最後のサゲまで、両者の腹の探り合いから、どんでん返しまで、気持ちよく噺が進みました。仲入り後は、「八五郎出世」先日、志の輔師匠の噺を聞いたばかりなので、その違いを考えながら、噺を聞きました。同じ噺でも、全然別の世界が展開するのに、びっくり。志の輔師匠がどちらかというと、端正な感じがするのに対し、談春師匠のは、八五郎のガラッパチさ加減が良く出ていながら、ほろっとさせる部分もきっちりあるのが魅力です。およそ一時間にわたってたっぷり語ってくれました。サゲを言ってあたまを下げても、緞帳が閉まらず、師匠がサインを送りますが、それも無視。とうとう異例の「お礼の一言」が付くという嬉しいハプニングまでついて、お開きになりました。会場がセコだったり、係が緞帳のタイミングを知らなかったり、未だに携帯を鳴らすバカがいたりと、アクシデントもありましたが、とても楽しい会でした。
2007年03月16日
コメント(0)
柳家小さん門下の大御所、小三治師匠のCDセット。昭和60年代の音源なので、コレクションの中に持っているものも有ったのですが、やはり購入してしまいました。「初天神」「時そば」「大山詣り」「厩火事」「味噌蔵」「小言念仏」「玉子かけ御飯」「駐車場物語」 が収録されています。古典はそれぞれ、小三治十八番の大ネタばかりで、小三治師匠が解釈をした、噺になっているので、別の師匠の噺とは別の解釈がなされている点が興味深いです。また、それぞれ、余一会や独演会で時間たっぷり語られた本寸法の噺であるのも興味深いです。生の小三治師匠は、マクラがいつ終わるか解らないし、マクラで高座が終わることもある(それはそれで、楽しいのだが)ので、これだけたっぷりひとつの噺を聞くのはなかなか無いと思います。新作の「玉子かけ御飯」「駐車場物語」は絶品です。特に、師匠の借りていた月極駐車場に住み着いたホームレスとの攻防を描いた後者は、現在ではほとんど聴く機会がないので、とても貴重です。解説はソニーで志ん朝師匠のレコードをすべて手がけた京須さん。これも読み応え十分です。落語通にも、落語初心者で何を聴いて良いか解らない人にもお勧め。
2007年03月13日
コメント(2)
![]()
真保裕一の新刊「最愛」新米の小児科医「押村」のもとに、音信不通だった姉が、闇金の事務所で、事件に巻き込まれ、入院したという知らせが入る。姉とは両親の死後、別々の親戚に引き取られ、押村は医師への路を歩んだが、姉は瀁家と合わず、家を飛び出し音信不通だった。その姉が突然、押村の前に姿を現した。闇金の事務所に放火をした容疑を掛けられ、しかも、本人は、拳銃で撃たれた被害者として、意識不明の姿で。突然現れた姉は数日前に結婚をし、しかもその結婚あいては、行方不明であることも明らかになってくる。こうした、姉を巡るさまざまな謎を解き明かすべく、押村の素人探偵が始まる。少しずつ明らかになる姉の姿が、また、新たな謎を呼び、新たな登場人物も現れ、物語はめまぐるしく展開し、衝撃の結末へと突入していく。「ホワイトアウト」のような冒険小説から、本格ミステリーまで幅広い作風を誇る真保の面目躍如たる新作で、今までにない重たいテーマと、有る意味救いのない結末ながら、決して読後感が悪くないのはさすがです。
2007年03月12日
コメント(1)
![]()
で直木賞を受賞した三浦しをんの新作「風が強く吹いている」a href="http://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/03347d80.794fe900.039d2cd4.533fa811/?pc=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f4121357%2f&m=http%3a%2f%2fm.rakuten.co.jp%2fbook%2fi%2f11900608%2f" target="_blank">寛政大学の新入生蔵原走はひょんなことから、おんぼろアパート竹青荘に下宿することになった、竹青荘はものすごくおんぼろながら、家賃は三万円でしかも賄い付き。走はそんな曰く付きのアパートの十人目の住人だった。竹青荘が家賃が安いのは実はやはり訳があった。竹青荘を実質的に仕切っている清瀬灰二だけが知っていることだが、アパートは実は陸上長距離部の合宿所で、清瀬が部長。大家が顧問だったのだ。清瀬はいつか、十人が十人となり、十人達全員で駅伝しかも、箱根駅伝にでることを夢見ていたのだ。偶然に清瀬とであった蔵原だが、じつは高校では将来を嘱望された、長距離ランナーだったが、監督の指導に反発、監督を殴って陸上界を去った過去を持っていた。同じく高校長距離界の優秀選手だが、故障で、一時は陸上をあきらめた、清瀬と蔵原以外は全くの素人達が、いやいやながら、陸上の練習を始める。箱根駅伝を目指す物語だから、当然、結末は明かだし、素人が集まって箱根駅伝に出られる訳はないのだから、普通に考えれば当然物語は成立するはずのない荒唐無稽な、おとぎ話になってしまい、読むに耐えないものになるはずだが、それを、そう感じさせずに、最後まで読者を引っ張っていってしまうところが作者の筆力。特に、素人達を練習に巻き込み、それぞれのモチベーションを揚げて、だんだんに自主的に走るようにする様子を丁寧に描くことで、読者に違和感を与えないようにしている。ライバルの大学の妨害、仲間割れ、選手それぞれの事情、本番までに超えなければならない山、そして本番でのアクシデント、といって、小説の作法通りに事件を織り込みながら、最後のレースでは、走りを続ける選手それぞれの独白のなかで、それまでに張られた伏線を解決しつつ大団円に持って行く手法は見事です(だから、直木賞作家か)駅伝トリビアも身に付いて、楽しく、読み終わった後に元気になれる小説です。
2007年03月12日
コメント(0)
![]()
「チームバチスタの栄光」でデビューと同時にブレイクした海堂尊の医療ミステリーの三作目。今回の舞台は、東城大学付属病院のある、桜宮市に古くからあり、東城大病院とも関係の深い、「碧翠院桜宮病院」が舞台。今回の主人公は、東城大学の落ちこぼれ医学生天馬大吉。桜宮病院は、病院・ホスピス・そして寺院までもを受け持ち、終末医療を専門としながら、葬式までも効率よく受け持つ医療法人として、また、警察の嘱託として、司法解剖を一手に引き受けるなど、常に、「死」の陰が色濃くつきまとう病院である。ひょんなことから、その病院を巡る黒い噂を巡って、その真相を探るためにスパイとして、送り込まれた天馬と、前二作で姿をちらっと見せた、氷姫の二人が、病院で騒動を巻き起こしながら、桜宮病院を巡る死の秘密に迫っていく。バチスタの栄光が、新たな医療ミステリーの境地を開き、抜群の面白さを持っていたのに対し、第二作「ナイチンゲールの沈黙」が、重いテーマと、オカルティックな側面を持たせた小説として、それなりに新しい世界を見せたのに対し、今作では、日本の終末医療に対する政策的なミスや矛盾といった面や、金にならない、死後の解剖を切り捨てると言った、医学全般に対する批判が強く感じられて、少し興味をそがれた。もちろん、桜宮病院院長や、病院を取り仕切る小百合とすみれの双子の美人医師、ホスピスの老人や、伝説のばくち打ち結城といった、キャラクター造形が相変わらず見事で、ミステリーとしての謎解きや、どんでん返しも、参考書どおりといった、面白さなのだが、同じ舞台で作風と取り上げる世界が違いすぎるので、有る程度のシリーズ性と良い意味でのマンネリを期待するとはずされる。これから、作者がどこへ向かっていくのかが楽しみでは有る。
2007年03月06日
コメント(1)
![]()
ドラマ「医龍」の原作ともなった「チーム・バチスタの栄光」で一躍医療ミステリーに新風を吹き込んだ、海堂尊の新刊「ナイチンゲールの沈黙」地方都市桜宮市にある 東城大学医学部付属病院が舞台である点は前作と変わらず。不定愁訴外来の医師田口と、厚生労働省のキャリアにして落ちこぼれの白鳥が主役ではなく、狂言回しに回っている点が前作と違うところ。主人公は小児科の看護師浜田小夜と網膜芽腫にかかり、眼球摘出を迫られている少年瑞人。少年にして、眼球を失うという患者本人の恐怖と、それを回りの者がどう支えられるのかという、重いテーマが一つの柱。もう一人の重大な患者として謎の歌姫冴子と、人間の歌が、それを聴く人の精神に影響を及ぼすことがあるという、いささかオカルチィックな謎も物語の重要なテーマとして描かれている。当然殺人事件も起こり、その解決もテーマの一つとなるのだが、今回はそれはサブで、小夜と瑞人の二人に「歌の力」が加わって話は展開。元来仕事をしたくないから「不定愁訴外来」なる、意味不明の診療科目を立ち上げ、患者の愚痴を聞くことを仕事とするために「愚痴外来」なる陰口をたたかれても、面倒なことが嫌いという医師田口と厚労省の落ちこぼれキャリアという変な設定にして傍若無人の論理モンスター白鳥の迷コンビが活躍するといった、ギャグ的な設定は、今回は弱いです。白鳥の天敵にして、警察庁のノンキャリにして、D・M・Sなる、コンピュータによる捜査システムの導入を急ぐあまり、中央の政治力学から桜宮に出向させられた新キャラ加納が加わり、独特のユーモア場面は有るのですが、全体のトーンは前作より思いです。前作・今作、そして自作と桜宮を舞台にした世界を描くための中間点として今作があるようなので、そう考えると、この作品のトーンはこれでいいのでしょうが、前作の印象が強いため、少し?な読後感でした。
2007年03月04日
コメント(0)
![]()
慶応卒で、元銀行マンで、ユニークな経済小説を書いてきた、池井戸潤の新刊「空飛ぶタイヤ」一見奇抜なタイトルだが、読者にも記憶に新しい、大手自動車メーカーのトラックによる、脱輪事故とその背後にあった、リコール隠しを題材にした、小説。小さな運送会社「赤松運送」のトラックの前輪が脱落、母子を直撃し、母親は亡くなるといういたましい事故が発生。事故原因として、警察は業者の「整備不良」を疑い、トラック会社「ホープ自動車」も、部品を調査した結果、整備不良との結論を出す。しかし、それに納得出来ない赤松運送社長と、その社員達は、大会社「ホープ」相手に勝ち目のない戦いを挑んでいく。現実のリコール隠し事件を下敷きにしているのは明かなので、最後には、「ホープ」の不正が明らかになり、赤松は救われるのは解っているのだが、そうした予定調和の結末に向けて、読者の興味をそらさないよう、作者は次々と仕掛けをしていく。まず、第一に、報道でリコール隠しをしていたと聞いているだけの一般人は、その不正が簡単に暴露できたように思っているが、実際はその証明がとても難しいことを知らされる。基本的には中小運送会社の赤松が徒手空拳で、大財閥企業「ホープ」に戦いを挑んで行くわけで、「赤松」VS「ホープ」が基本ラインになっているのは明らかだが、その中に、「ホープ」の中でも、「ホープ自動車」の中での派閥争い。「自動車」と「ホープ銀行」の対決、大銀行対、地方銀行、赤松個人の家族の問題や、PTA役員としての争いなど、いくつもの対決が仕組まれ、それが平行して語られることによって、戦国絵巻が繰り広げられることになる。結末が解っていることに対してここまで、読ませる作者の力量に感服。俗にいう「9ポ二段組」の長編ですが、読み始めると止まらないので、余暇時間を考えて読み出しましょう。
2007年03月04日
コメント(0)
![]()
大沢在昌の新刊「Kの日々」裏家業専門の探偵「木」は、三年前のやくざの組長誘拐事件で、行方不明になった、身代金のありかを探すよう、依頼を受ける。身代金を隠し持っていると目されるのは、当時、身代金を受け取ったまま、行方不明となり、その後、水死体となって発見された「李」の恋人「ケイ」何か訳ありの過去を持つ、一匹狼の探偵と、凛とした美人キャラ。何をしでかすか解らない、不気味なやくざの二代目、死体専門の「産業廃棄物業者」といった、大沢ワールド全開で、主人公の言動も、きっちりハードボイルドです。謎の設定もうまく、きちんきちんと山場をつくりつつ、独特のユーモアも忘れず、手慣れた展開で飽きることができますが、「衝撃の結末」ではありませんでした。
2007年03月02日
コメント(0)
全13件 (13件中 1-13件目)
1